JP4955666B2 - 天井搬送保管システム - Google Patents

天井搬送保管システム Download PDF

Info

Publication number
JP4955666B2
JP4955666B2 JP2008515421A JP2008515421A JP4955666B2 JP 4955666 B2 JP4955666 B2 JP 4955666B2 JP 2008515421 A JP2008515421 A JP 2008515421A JP 2008515421 A JP2008515421 A JP 2008515421A JP 4955666 B2 JP4955666 B2 JP 4955666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
storage area
tire
holding means
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008515421A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007132535A1 (ja
Inventor
良一 和田
一誠 井坂
敏彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirata Corp filed Critical Hirata Corp
Priority to JP2008515421A priority Critical patent/JP4955666B2/ja
Publication of JPWO2007132535A1 publication Critical patent/JPWO2007132535A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4955666B2 publication Critical patent/JP4955666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G1/00Storing articles, individually or in orderly arrangement, in warehouses or magazines
    • B65G1/02Storage devices
    • B65G1/04Storage devices mechanical
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G1/00Storing articles, individually or in orderly arrangement, in warehouses or magazines
    • B65G1/02Storage devices
    • B65G1/04Storage devices mechanical
    • B65G1/137Storage devices mechanical with arrangements or automatic control means for selecting which articles are to be removed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G61/00Use of pick-up or transfer devices or of manipulators for stacking or de-stacking articles not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2201/00Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
    • B65G2201/02Articles
    • B65G2201/0273Tires

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

本願の発明は、天井搬送保管システムに関し、特に空間利用度及び床面利用度が高く、保管エリアへの製品の搬入及び保管エリアからの製品の搬出の処理効率が高い、多品種・多サイズの複数の製品を保管する保管倉庫に適用されて好適な天井搬送保管システムに関する。
従来、外形寸法が可変する製品(保管物)を保管倉庫のフィールド上に保管する場合、保管する製品の種類毎に、保管エリアとなるフィールド平面上の所定の位置に製品を積み重ねて保管し、これら種類の異なる製品を縦と横とに隣接させて配置して、管理していた。そして、所定の指示に従って、保管エリアから次の工程で必要とされる種類の製品を搬出する場合には、移載装置により、この製品を出庫エリアの所定の位置で待機しているパレット上に移載して載置し、このようにして、同種の製品を所定の数だけ同パレット上に載置すると、同パレットを出庫エリアから搬出して、次の工程へ搬送していた(特許文献1)。
あるいは、搬送コンベアの両側にそれぞれ保管エリアを一つずつ配置して、搬送コンベア上の製品をそれぞれの移動機構(移載装置)により取り出し、これをそれぞれの保管エリアに移動して保管し、所定の指示に従って、それぞれの保管エリアから次の工程で必要とされる種類の製品を搬出する場合には、それぞれの移動機構により、この製品を取り出し、再び搬送コンベア上に移載して、保管エリア外へと搬出していた(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に記載された保管システムにおいては、保管エリアの製品を搬出するに際して、搬出装置の製品受取位置が保管エリアの周辺のいずれかの位置に配置されているため、保管されている製品の位置と製品受取位置との距離が安定せず、製品の保管状況によっては、保管位置と製品受取位置との距離が長くなり、距離の長い移載動作となり、このような移載動作が増えると、搬出処理の時間が長くなって、搬出処理、牽いては、保管処理の効率が大幅に低下する。
また、保管処理(保管エリアと保管エリア外との間での製品の移載動作)を行う移載装置が、保管エリア外(前工程)から搬入されて来る製品を保管エリアへ移載する第1移載装置と、保管エリアから保管エリア外(後工程)へ搬出する製品の搬出位置に当該製品を移載する第2移載装置とから成っており、移載装置が、保管用と搬出用とで専用となっているので、いずれかの移載装置を、メンテナンスなどをするために停止させると、残りの移載装置は、保管エリアの一部分の動作となり、前工程や後工程への生産低下の影響が大きくなる。
また、特許文献2に記載された保管システムにおいては、製品を搬送する搬送コンベアの両側にそれぞれ保管エリアを1つずつ配置しており、保管エリアを経由して製品を搬送する搬送コンベアを備える保管システムと比べると、保管エリアでの製品保管数が少なくなる。また、それぞれの保管エリアと搬送コンベアとの間で製品を移載する移載装置が、一方側の保管エリアの範囲でしか移動できないので、移載装置のメンテナンスなどを行う場合に、移載装置を停止させると、一方側の保管エリアの保管処理が完全に停止してしまい、保管処理の効率が大幅に低下することになる。
また、いずれの文献に記載された保管システムにおいても、保管エリア外(前工程)から保管エリアへ製品を搬入する搬入装置の搬入位置及び保管エリアから保管エリア外(後工程)へ製品を搬出する搬出装置の搬出位置にそれぞれアクセスできる移載装置は1つとなるため、大量の保管処理には不向きであった。
特開2000−238906号公報 特開2001−031219号公報
本願の発明は、従来の天井搬送保管システム及び天井搬送保管方法が有する前記のような問題点を解決して、空間利用度及び床面利用度が高く、保管エリアへの製品の搬入及び保管エリアからの製品の搬出の処理効率が高い天井搬送保管システムを提供することを課題とする。
本願の発明によれば、このような課題は、次のような天井搬送保管システムにより解決される。
すなわち、その天井搬送保管システムは、少なくとも、製品の保管エリアと、前記保管エリアの天井空間を前記製品を保持して上下、左右、前後の3次元方向に移動する少なくとも1つの移載保持手段と、前記保管エリアから前記製品を搬出する搬出手段とを備えて成る天井搬送保管システムにおいて、前記搬出手段の前記製品の受取位置は、前記保管エリアを平面視して、その略中央とされ、一方の前記移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む一方の保管エリアの範囲とされ、他方の前記移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む他方の保管エリアの範囲とされ、 一方の前記移載保持手段が停止中のときは、他方の前記移載保持手段が全ての保管エリアの範囲を動作することが可能にされていることを特徴とする天井搬送保管システムである。
この天井搬送保管システムによれば、保管エリアに保管されている製品の位置から搬出手段の製品の受取位置(この位置は、搬出手段の製品の搬出位置であり、搬出手段が製品を搬出する起点となる位置である。)までの距離のバランスが良くなり、搬出処理の効率が向上する。
また、移載保持手段毎にその動作範囲が区切られるので、異なる移載保持手段同志の重複範囲を最小限にすることができ、動作の重複を注意しなくて済むことになり、これら移載保持手段の駆動制御が容易になる。
また、一方の移載保持手段が、メンテナンスなどにより一時的に使用不可能になっても、他方の移載保持手段が、全ての保管エリアの範囲を保管処理することができるので、他工程への影響を少なくすることができる。
好ましい実施形態によれば、その天井搬送保管システムは、その保管エリアに製品を搬入する搬入手段をさらに備えている。この構成により、製品の保管エリアへの搬入動作も含めて、製品の保管処理(搬入処理及び搬出処理)の効率が向上する。
別の好ましい実施形態によれば、その搬入手段によって保管エリアに一度に搬入される製品は、少なくとも1つとされている。この構成により、製品の保管エリアへの搬入動作も含めて、製品の保管処理(搬入処理及び搬出処理)の効率がさらに向上する。
さらに別の好ましい実施形態によれば、その天井搬送保管システムは、その搬入手段に配設されていて、搬入される製品の情報を取得して判別する少なくとも1つの製品判別手段を備えている。この構成により、搬入されて来た製品の情報に基づいて、最適な保管作業を行うことができる。例えば、製品の品種やサイズに関する情報を取得することにより、保管エリアでの製品の保管を種類毎に分類することが可能になる。また、保管エリアに保管する予定の製品と異なる製品が搬入されて来た場合には、製品の種類異常の検出を行い、所定の異常処理を行うことで、最適な保管処理を行うことができる。
さらに別の好ましい実施形態によれば、その搬出手段は、コンベアとされている。この構成により、次の工程に連続して製品を搬送することが可能になるので、搬出処理の効率がさらに向上する。
さらに別の好ましい実施形態によれば、その搬出手段は、少なくとも1つの製品を載置可能な載置手段を備えている。この構成により、保管エリアに保管されている複数の製品の中から所定の種類の複数の製品を選択してまとめる作業を搬出処理と同時に行うことができるので、設備費の削減と設備設置スペースの有効活用とを図ることができる。
さらに別の好ましい実施形態によれば、その一方の移載保持手段が動作する動作範囲と他方の移載保持手段が動作する動作範囲とが重複していて、一方の移載保持手段と他方の移載保持手段とは、その重複した動作範囲に保管されている異なる製品にそれぞれ同時にアクセス可能にされている。この構成により、移載保持手段同志で干渉することなしに、製品を、その重複した範囲に保管し、また、そこから取り出すことができるので、製品の保管処理の効率がさらに向上する。
さらに別の好ましい実施形態によれば、その天井搬送保管システムが、制御手段をさらに備え、該制御手段は、保管エリアを、多品種・多サイズの複数の製品の各品種・各サイズ毎に割り当てることにより設定される複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、製品判別手段の識別結果と、移載保持手段によって搬出手段の製品の受取位置に同じ品種・同じサイズの製品の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、搬出手段によって搬出する搬出結果とに応じて、該アドレス空間の更新を行うことにより、該実保管空間の管理を行うとともに、移載保持手段と搬出手段との所定の駆動制御を行うように構成されている。この構成により、搬出入される製品の種類及びその多少に応じて変化する各種類(各品種、各サイズ)毎の製品の保管場所及び該保管場所の空席状況をアドレス空間で管理しているので、実保管空間で管理する場合のように、実保管空間内に仕切りを設けて製品を区別することにより保管エリアが狭められるといったことがなく、保管エリアを広く活用することができる。また、実保管空間の仕切りのような設置工事も必要がなく、簡単且つ安価に製品を区分して保管エリアに収納し、管理することができる。さらに、保管エリアの遠隔管理が可能になる。
前記のとおり、本願の発明の天井搬送保管システムによれば、保管エリアに保管されている製品の位置から搬出手段の製品の受取位置までの距離のバランスが良くなり、搬出処理の効率が向上する。また、製品の保管エリアへの搬入動作も含めて、製品の保管処理(搬入処理及び搬出処理)の効率が向上する。また、搬入された製品を保管せずに搬出手段の受け取り位置へ直接搬送することが可能なので、さらに保管処理の効率が向上する。
さらに、少なくとも2つの移載保持手段が備えられるので、異なる移載保持手段同志の重複範囲を最小限にすることができ、動作の重複を注意しなくて済むことになり、これら移載保持手段の駆動制御が容易になる。また、一方の移載保持手段が、メンテナンスなどにより一時的に使用不可能になっても、他方の移載保持手段が、保管エリアの少なくとも一部を保管処理することができるので、他工程への影響を少なくすることができる。
また、天井搬送保管システムが、制御手段をさらに備え、該制御手段は、保管エリアを、多品種・多サイズの複数の製品の各品種・各サイズ毎に割り当てることにより設定される複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、製品判別手段の識別結果と、移載保持手段によって搬出手段の製品の受取位置に同じ品種・同じサイズの製品の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、搬出手段によって搬出する搬出結果とに応じて、該アドレス空間の更新を行うことにより、該実保管空間の管理を行うとともに、移載保持手段と搬出手段との所定の駆動制御を行うように構成される場合には、搬出入される製品の種類及びその多少に応じて変化する各種類(各品種、各サイズ)毎の製品の保管場所及び該保管場所の空席状況をアドレス空間で管理しているので、実保管空間で管理する場合のように、実保管空間内に仕切りを設けて製品を区別することにより保管エリアが狭められるといったことがなく、保管エリアを広く活用することができる。また、実保管空間の仕切りの設置工事も必要がなく、簡単且つ安価に製品を区分して保管エリアに収納し、管理することができる。さらに、保管エリアの遠隔管理が可能になる。
その他、前記したような種々の効果を奏することができる。
本願の発明の第1の実施例(実施例1)の天井搬送保管システムの平面図である。 同正面図である。 同左側面図である。 本実施例1の天井搬送保管システムと従来の天井搬送保管システムとの違いを説明するための図である。 本実施例1の天井搬送保管システムにおける製品の搬入・搬出処理の要領を、従来例と比較しながら説明するための図のうち、搬入処理の要領を説明するための図である。 同じく、搬出処理の要領を説明するための図である。 同じく、他の搬入処理の要領を説明するための図である。 同じく、他の搬出処理の要領を説明するための図である。 同じく、搬入・搬出処理の要領を総合的に説明するための図である。 本願の発明の第2の実施例(実施例2)の天井搬送保管システムの平面図である。 同正面図である。 同左側面図である。 一対の移載保持手段のうちの一方の移載保持手段が動作する動作範囲を示す図である。 一対の移載保持手段のうちの他方の移載保持手段が動作する動作範囲を示す図である。 一対の移載保持手段が動作する動作範囲のうち、重複する動作範囲を示す図である。 重複する動作範囲において、一対の移載保持手段がそれぞれ動作する状態を示す図である。 一対の移載保持手段のうちの他方の移載保持手段が待機中の時、一方の移載保持手段が動作する動作範囲を示す図である。 一対の移載保持手段のうちの一方の移載保持手段が待機中の時、他方の移載保持手段が動作する動作範囲を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムの変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムの他の変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムのさらに他の変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムのさらに他の変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムのさらに他の変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムのさらに他の変形例を示す図である。 本実施例2の天井搬送保管システムのさらに他の変形例を示す図である。 本願の発明の第3の実施例(実施例3)の天井搬送保管システムの平面図である。 同正面図である。 本実施例3の天井搬送保管システムの変形例を示す図である。 本願の発明の第4の実施例(実施例4)の天井搬送保管システムの平面図である。 本実施例4の天井搬送保管システムの変形例を示す図である。
天井搬送保管システムは、少なくとも、製品の保管エリアと、該保管エリアの天井空間を製品を保持して上下、左右、前後の3次元方向に移動する少なくとも2つの移載保持手段と、該保管エリアから製品を搬出する搬出手段とを備えて成るものとし、且つ、その搬出手段の製品の受取位置は、該保管エリアを平面視して、その略中央にあるものとする。
そして、一方の移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む一方の保管エリアの範囲とし、他方の移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む他方の保管エリアの範囲とし、一方の移載保持手段が停止中のときは、他方の移載保持手段が全ての保管エリアの範囲を動作することが可能になるようにする。
保管エリアに製品を搬入する搬入手段、該搬入手段に配設されていて、搬入される製品の情報を取得して判別する少なくとも1つの製品判別手段及び制御手段等をさらに備えるものとし、該制御手段は、保管エリアを、多品種・多サイズの複数の製品の各品種・各サイズ毎に割り当てることにより設定される複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、製品判別手段の識別結果と、移載保持手段によって搬出手段の製品の受取位置に同じ品種・同じサイズの製品の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、搬出手段によって搬出する搬出結果とに応じて、アドレス空間の更新を行うことにより、実保管空間の管理を行うとともに、移載保持手段と搬出手段との所定の駆動制御を行うように構成する。
次に、本願の発明の第1の実施例(実施例1)について説明する。
本願の発明の天井搬送保管システムは、多品種・多サイズの複数の製品を保管する保管倉庫に適用されて好適なものであって、このような保管倉庫においては、その保管エリアが、複数の製品の各品種・各サイズ毎に区分されて分割されており、特定品種、特定サイズの製品に対しては、それぞれ1つの区分エリアが割り当てられている。各区分エリアにおいては、同じ品種・同じサイズの製品が1つもしくは段積み状態で複数保管されている。以下においては、保管される製品(保管物)がタイヤである場合を例に取って説明するが、保管物としては、これに限定されず、各種の製品が取り混ぜられて保管されるのであっても良い。
図1〜図3には、本実施例1の天井搬送保管システムの概略構成が図示されている。
これらの図に示されているように、本実施例1の天井搬送保管システム1は、タイヤ200の保管エリア100と、該保管エリア100の天井空間をタイヤ200を保持して上下、左右、前後の3次元方向に移動する移載保持手段300と、該保管エリア100にタイヤ200を搬入する搬入手段400と、保管エリア100からタイヤ200を搬出する搬出手段500とを備えている。
タイヤ200には、種々のサイズのものがあり、これらが、図1において、縦横に仕切られた区分エリアに1つもしくは段積み状態で複数収納されて保管されている。1つの区分エリアに保管されるタイヤ200は、同じサイズのものである。図1では、全ての区分エリアにタイヤ200が1つもしくは段積み状態で複数保管された状態が図示されており、どの区分エリアに保管されたタイヤ200も、全て同じサイズに描かれているが、実際には、種々のサイズのものが取り混ぜられて保管されている。
ここで、図1の状態において、これらのタイヤ200の群をX方向に数えた列番で表示して、第n列目のタイヤ群と呼ぶこととする。図1の状態においては、n=1、2・・・9であり、第n列目のタイヤ群は、Y方向に複数列(図1においては、7列)のタイヤ200を有している。
移載保持手段300は、床面Fに立設された3次元移動機構であり、これは、あらまし、次のようにして構成されている。
床面F上には、図1〜図3に図示されるように、4本の支柱301が立設されており、これら4本の支柱301に支えられて、一対の水平な固定ガイドレール302がY方向に沿って平行に設置されている。また、これら一対の水平な固定ガイドレール302上には、これらの固定ガイドレール302に跨がるようにして、一本の走行ガイドレール303が、X方向に沿ってY方向に移動可能に載架されている。さらに、この走行ガイドレール303には、この走行ガイドレール303に沿って走行可能な走行子を内蔵するとともに、上下方向に昇降可能な昇降機構を内蔵した水平・垂直移動機構304が載架されている。そして、この水平・垂直移動機構304の下端には、保管物保持機構305が取り付けられており、この保管物保持機構305に取り付けられた爪が、タイヤ200を把持する。
したがって、4本の支柱301、一対の固定ガイドレール302、1本の走行ガイドレール303及び水平・垂直移動機構304に内蔵された1台の走行子によって、1台の水平移動機構が構成されており、また、これらに、水平・垂直移動機構304に内蔵された1台の昇降機構が加わることによって、1台の3次元移動機構、換言すれば、1台の移載保持手段300が構成されている。
なお、これら水平移動機構及び3次元移動機構の詳細構造については、例えば、本出願人の出願になる特開2003−72944号公報を参照することができる。
搬入手段400は、通常、コンベアで構成され、平面視矩形状の保管エリア100の固定ガイドレール302と平行な二辺のうちの一辺(図1においては、左辺)側中央部に接する床面F上に設置されていて、前工程で処理を終えたタイヤ200を、順次、保管エリア100へと搬送する。搬入手段400の先端部に備えられたタイヤ搬入位置401は、X方向第1列目のタイヤ群の平面視中央にあるタイヤ200の位置にまで保管エリア100の内部に進入していて、このタイヤ200の代わりに、そこに配置されて、タイヤ200の1個を載置可能である。搬入されて来たタイヤ200は、この位置において、保管物保持機構305により把持されて、搬入手段400に配設された製品判別手段402の識別結果に応じて、保管エリア100内の所定の位置(区分エリア)へと移載保持手段300により搬送される。製品判別手段402は、搬入されるタイヤ200の情報(サイズ等)をバーコードやIDにより取得して判別する。
搬出手段500も、通常、コンベアで構成され、その基端部に備えられたタイヤ搬出位置501は、保管エリア100を平面視して、その略中央部に配置されている。このコンベアは、そこからX方向に沿って保管エリア100の他方端(図1においては、右端)側に延び、さらに、そこから保管エリア100外へと延出するようにして、床面F上に設置されている。そして、その上に載置されたタイヤ200を次工程へと搬送する。
タイヤ搬出位置501は、搬出されるタイヤ200を搬出手段500が受け取る位置であり、図示例の場合、X方向第5列目のタイヤ群の平面視中央部(Y方向第4列目)にあって、タイヤ200の1個を載置可能である。保管エリア100内に保管されたタイヤ200は、保管物保持機構305により把持されて、移載保持手段300によりタイヤ搬出位置501へと移載される。なお、このタイヤ搬出位置501は、X方向第5列目のタイヤ群の平面視中央部にある1つのタイヤを取り囲む何れかのタイヤの位置(図1において、鎖線で囲った範囲内にあるタイヤの位置)に配置されれば良く、必ずしも、保管エリア100を平面視して、その中央部に配置されなくても良く、その略中央部に配置されれば良い。
本実施例1の天井搬送保管システム1は、詳細には図示されないが、制御手段600をさらに備えており、この制御手段600は、保管エリア100を、多サイズの複数のタイヤ200の各サイズ毎に割り当てることにより設定される図示のような複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、製品判別手段402の識別結果と、移載保持手段300によって搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501に同じサイズのタイヤ200の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、搬出手段500によって搬出する搬出結果とに応じて、このアドレス空間の更新を行うことにより、実保管空間の管理を行う。また、移載保持手段300と搬出手段500との所定の駆動制御を行うようになっている。
したがって、保管エリア100は、実際には、仕切り部材や設備によって、床面F上で、複数の製品の各品種・各サイズ毎に区分されて分割されている訳ではない。
次に、本実施例1の天井搬送保管システム1と従来の天井搬送保管システムとの違いを、図4及び図5A〜図5Eを参照しながら、説明する。
本実施例1の天井搬送保管システム1においては、搬出手段500の製品受取位置(タイヤ搬出位置)501が、保管エリア100を平面視して、その略中央とされているので、保管エリア100に保管されている各タイヤ200の位置から製品受取位置501までの距離のバランスが良くなり、製品搬出処理の効率が向上する。例えば、保管エリア100の四隅に保管されている各タイヤ200の位置から製品受取位置501までの距離は略等しく(図4中、4本の両端矢印付き実線参照)、どのタイヤ200の位置からも、製品受取位置501までの距離が極端に長くなることがなく、製品搬出処理の効率が良好である。
これに対して、従来の天井搬送保管システムのように、製品受取位置(タイヤ搬出位置)501’が、保管エリア100の他方端(図1においては、右端)側、すなわち、製品搬出側のエリア内略中央部に配置されていると、保管エリア100の一方端(図1においては、左端)側の両隅に保管されている各タイヤ200の位置から製品受取位置501’までの距離は、保管エリア100の他方端(図1においては、右端)側の両隅に保管されている各タイヤ200の位置から製品受取位置501’までの距離に比べて、相当に長くなり(図4中、4本の両端矢印付き鎖線参照)、製品受取位置501’までの距離のバランスが悪くなり、製品の搬出処理の効率が低下する。
今、この違いを、両システムによる製品の搬入・搬出処理の要領に即して説明すると、図5Aにおいて、タイヤ搬入位置401に在席するタイヤ200を保管エリア100へ、搬送距離を短くして搬入効率良く保管しようとすると、保管順序として、本実施例1の天井搬送保管システム1においては、X方向第1列、第2列・・・第n列の順に保管することになる。これに対して、従来の天井搬送保管システムにおいては、搬出効率を優先させて、製品受取位置501’に近い第n列(最終列。本実施例1の場合、n=9。)、第n−1列・・・第1列の順に保管することになる。
次に、このようにして保管エリア100に保管されたタイヤ200を搬出する指示を移載保持手段300が制御手段600から受信し、製品搬入が一定時間の間ないと、本実施例1の天井搬送保管システム1の移載保持手段300は、タイヤ200の搬出動作を行う。この場合、効率良く搬出するために、図5Bに図示されるように、タイヤ搬出位置(製品受取位置)501に近い位置に保管されている所定のサイズのタイヤ200を取り出し、タイヤ搬出位置501に移載する。例えば、先ず、第5列目のタイヤを搬出し、次いで、第4列目か第3列目のタイヤを搬出する。
このタイヤ搬出動作が繰り返されている間に、例えば、図5Cに図示されるように、第3列目までのタイヤの搬出が完了したところで、再び、タイヤ搬入位置401にタイヤ200が在席すると、搬出動作を一時中止して、先に、図5Aを参照して説明した要領に従って、移載保持手段300が、再び、タイヤ200の搬入動作を行う。この時は、第3列目のタイヤから保管を開始することになる。
このようにして、例えば、第4列目のタイヤの保管が半ば完了したところで、再び、タイヤ200の搬入が一定時間の間ないと、先に、図5Bを参照して説明した要領に従って、移載保持手段300が、再び、タイヤの搬出動作を行う。この時は、図5Dに図示されるように、第4列目、第3列目・・・の順で搬出を行う。
このようにして、図5A〜図5Dを参照して説明して来たような搬入・搬出処理の要領に従って、移載保持手段300が搬入・搬出動作を繰り返しながら、タイヤ200が保管エリア100に保管されることになる。この場合、使用される保管エリアは、タイヤ搬入位置401に近いエリアに集中することになる。そうすると、従来のタイヤ搬出位置501’からは遠い保管エリアに保管されているタイヤ200の搬出処理となるため、従来の天井搬送保管システムにあっては、搬出処理の効率、牽いては、保管処理の効率が低下する。しかしながら、本実施例1の天井搬送保管システム1においては、保管エリア100を平面視して、その略中央に配置されたタイヤ搬出位置501からのタイヤ200の搬出処理となるので、搬出処理の効率、牽いては、保管処理の効率が向上する。
以上のような移載保持手段300の搬入・搬出動作にあっては、タイヤ搬入位置401に在席するタイヤ200を、一旦、保管エリア100に保管して、その後、保管エリア100からタイヤ搬出位置501に移載して搬出することになるが、所定の指示に該当するサイズのタイヤ200が保管エリア100に保管されておらず、タイヤ搬入位置401に在席する場合には、タイヤ搬入位置401から直接タイヤ搬出位置501に移載して搬出するようにしても良い。
本実施例1の天井搬送保管システム1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
搬出手段500のタイヤ受取位置(タイヤ搬出位置)501が、保管エリア100を平面視して、その略中央とされているので、保管エリア100に保管されているタイヤ200の位置からタイヤ受取位置501までの距離のバランスが良くなり、搬出処理の効率が向上する。
また、搬入手段400を備えているので、タイヤの搬入処理の効率が向上する。また、搬出手段500は、コンベアとされてので、次の工程に連続してタイヤ200を搬送することが可能になり、搬出処理の効率が向上する。これらにより、タイヤ200の保管処理の効率が向上する。
さらに、搬入手段400に配設されていて、搬入されるタイヤ200の情報を取得して判別する少なくとも1つの製品判別手段402を備えているので、搬入されて来たタイヤ200の情報に基づいて、最適な保管作業を行うことができる。例えば、タイヤ200のサイズに関する情報を取得することにより、保管エリア100でのタイヤ200の保管をサイズ毎に分類することが可能になる。また、保管エリア100に保管する予定のタイヤ200と異なるタイヤが搬入されて来た場合には、タイヤの種類異常の検出を行い、所定の異常処理を行うことで、最適な保管処理を行うことができる。
また、制御手段600をさらに備えており、この制御手段600は、保管エリア100を、多サイズの複数のタイヤ200の各サイズ毎に割り当てることにより設定される複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、製品判別手段402の識別結果と、移載保持手段300によって搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501に同じサイズのタイヤ200の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、搬出手段500によって搬出する搬出結果とに応じて、このアドレス空間の更新を行うことにより、実保管空間の管理を行うとともに、移載保持手段300と搬出手段500との所定の駆動制御を行うようになっており、搬出入されるタイヤ200の種類(サイズ)及びその多少に応じて変化する各種類(各サイズ)毎のタイヤ200の保管場所及び該保管場所の空席状況をアドレス空間で管理しているので、実保管空間で管理する場合のように、実保管空間内に仕切りを設けて製品を区別することにより保管エリア100が狭められるといったことがなく、保管エリア100を広く活用することができる。また、実保管空間に仕切りを設けるような設置工事も必要がなく、簡単且つ安価に製品を区分して保管エリア100に収納し、管理することができる。さらに、保管エリア100の遠隔管理が可能になる。
次に、本願の発明の第2の実施例(実施例2)について説明する。
図6は、本実施例2の天井搬送保管システムの平面図、図7は、同正面図、図8は、同左側面図である。
本実施例2の天井搬送保管システム1は、実施例1の天井搬送保管システム1と比較すると、実施例1の天井搬送保管システム1の移載保持手段300、搬入手段400に代えて、図6〜図8に図示されているように、一対の移載保持手段300a、300b、一対の搬入手段400a、400bをそれぞれ備えており、これに伴い、一対の移載保持手段300a、300bの各々の動作範囲が、一方の移載保持手段300aが動作する動作範囲は、搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501を含む一方の保管エリアの範囲とされ(図9において、鎖線で囲まれ、ハッチングが付された領域A参照)、他方の移載保持手段300bが動作する動作範囲は、搬出手段500のタイヤ搬出位置501を含む他方の保管エリアの範囲とされている(図10において、鎖線で囲まれ、ハッチングが付された領域B参照)点において異なっているが、その他の点において、基本的に異なる点は存しない。
なお、一対の搬入手段400a、400bが備えられたのに合わせて、一対の製品判別手段402a、402bが、搬入手段400a、400bにそれぞれ配設されている。
ここにおいて、一対の移載保持手段300a、300bは、4本の支柱301、一対の固定ガイドレール302を共通にし、これらに1対の走行ガイドレール303a、303b、一対の水平・垂直移動機構304a、304bがそれぞれ組み合わせられることにより、1対の3次元移動機構として構成されているものである。
すなわち、一対の移載保持手段300a、300bのうちの一方の移載保持手段300aは、4本の支柱301、一対の固定ガイドレール302に、走行ガイドレール303a、水平・垂直移動機構304aがそれぞれ組み合わせられることにより、1方の3次元移動機構として構成されており、他方の移載保持手段300bは、4本の支柱301、一対の固定ガイドレール302に、走行ガイドレール303b、水平・垂直移動機構304bがそれぞれ組み合わせられることにより、他方の3次元移動機構として構成されている。そして、一方の移載保持手段300aの構成要素をなす走行ガイドレール303a及び水平・垂直移動機構304aと、他方の移載保持手段300bの構成要素をなす走行ガイドレール303b及び水平・垂直移動機構304bとは、中央の搬出手段500を挟んで対向するようにして配置されている。
一対の搬入手段(コンベア)400a、400bのうちの一方の搬入手段400aは、平面視矩形状の保管エリア100の固定ガイドレール302に平行な二辺のうちの一辺(図6においては、左辺)側の一方の角部に連なる床面F上にX方向に平行に設置されていて、前工程で処理を終えたタイヤ200を、順次、保管エリア100へと搬送する。搬入手段400aの先端部に設けられたタイヤ搬入位置401aは、保管エリア100の内部に進入していて、X方向第1列目のタイヤ群のY方向第1列目に位置するタイヤの位置に、このタイヤに代わって配置されていて、タイヤ200の1個を載置可能である。タイヤ搬入位置401aに在席するタイヤ200は、製品判別手段402aによってそのサイズが判別され、一方の移載保持手段300aの保管物保持機構305aにより把持されて、保管エリア100の領域A内の所定位置に、タイヤ搬入位置401aに近い方の位置から、順次、保管される。そして、そのタイヤ200の搬出が指示されると、一方の移載保持手段300aが、これを搬出手段(コンベア)500のタイヤ搬出位置501へと移載する。
一対の搬入手段(コンベア)400a、400bのうちの他方の搬入手段400bは、平面視矩形状の保管エリア100の固定ガイドレール302に平行な二辺のうちの一辺(図6においては、左辺)側の他方の角部に連なる床面F上にX方向に平行に設置されていて、一方の搬入手段400aと同様に作動する。搬入手段400bの先端部に設けられたタイヤ搬入位置401bは、保管エリア100の内部に進入していて、X方向第1列目のタイヤ群のY方向最終列目(図6においては、第7列目)に位置するタイヤの位置に、このタイヤに代わって配置されていて、タイヤ200の1個を載置可能である。タイヤ搬入位置401bに在席するタイヤ200は、製品判別手段402bによってそのサイズが判別され、他方の移載保持手段300bの保管物保持機構305bにより把持されて、保管エリア100の領域B内の所定位置に、タイヤ搬入位置401bに近い方の位置から、順次、保管される。そして、そのタイヤ200の搬出が指示されると、他方の移載保持手段300bが、これを搬出手段500のタイヤ搬出位置501へと移載する。
前記したところから明らかなとおり、領域Aと領域Bとは、搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501を含む、略タイヤ200のY方向列1列分の帯状の領域(図11において、交叉するハッチングが付された領域C参照)において重複している。一方の移載保持手段300aと他方の移載保持手段300bとは、図12に図示されているように、この重複した領域Cに保管されている異なるタイヤ200にそれぞれ同時にアクセス可能であり、それぞれの水平・垂直移動機構304a、304bが、走行ガイドレール303a、303bの間で、これらの走行ガイドレール303a、303bに沿って水平方向に所要量移動し、また、垂直方向に所要量昇降動して、これらのタイヤ200を把持し、タイヤ搬出位置501へと移載する。また、一方の移載保持手段300aと他方の移載保持手段300bとは、互いに干渉することなく、搬入されるタイヤ200を把持して、この重複した領域Cに保管することができる。
このように、一対の移載保持手段300a、300bの各動作範囲の間で重複した領域Cが存したとしても、これらの移載保持手段300a、300b同志で干渉することなしに、タイヤ200を、その重複した範囲(領域C)から取り出すことができ、また、保管することができるので、タイヤ200の保管処理の効率が向上する。また、重複した領域Cは、比較的狭いので、移載保持手段300a、300b同志で衝突するリスクを小さくすることができる。
ところで、一対の移載保持手段300a、300bが正常状態にある時は、前記のようにして、領域Aと領域Bとで動作範囲を分担して、タイヤ200の搬送及び移載を行うが、いずれか一方の移載保持手段が、メンテナンス時や移載動作オフライン時にあり、停止中の時は、この一方の移載保持手段は、待機位置に移動し、他方の移載保持手段が、全ての保管エリア100の範囲を動作して、タイヤ200の搬送及び移載を行う。
例えば、今、他方の移載保持手段300bが、メンテナンス時や移載動作オフライン時にあり、停止中の時は、図13に図示されるように、この他方の移載保持手段300bは、一対の固定ガイドレール302の他方端側の待機位置に移動し、一方の移載保持手段300aが、全ての保管エリア100の範囲(図13において、ハッチングが付された領域)を動作して、タイヤ200の搬送及び移載を行う。逆に、一方の移載保持手段300aが、メンテナンス時や移載動作オフライン時にあり、停止中の時は、図14に図示されるように、この一方の移載保持手段300aは、一対の固定ガイドレール302の一方端側の待機位置に移動し、他方の移載保持手段300bが、全ての保管エリア100の範囲(図14において、ハッチングが付された領域)を動作して、タイヤ200の搬送及び移載を行う。
このように、いずれか一方の移載保持手段が、メンテナンスなどにより停止中で、待機位置にある時、他方の移載保持手段が、全ての保管エリア100の範囲を動作して、タイヤ200の搬送や移載を行うので、動作効率(保管処理の効率)がやや低下するが、完全に天井搬送保管システムの動作を停止させることなく、保管動作を行うことができ、他の工程への影響を少なくすることができる。
図15〜図21には、本実施例2の天井搬送保管システム1の各種の変形例が図示されている。
図15に図示される変形例は、本実施例2の一対の搬入手段400a、400bの代わりに、実施例1と同様に、搬入手段400が1台のみ、実施例1と同じ位置に配置されて用いられた例である。この搬入手段400のタイヤ搬入位置401は、重複領域Cに含まれており、一対の移載保持手段300a、300bのいずれもが交互にアクセス可能であるので、タイヤ200の迅速な搬入処理に対応が可能である。
図16に図示される変形例は、図15の変形例の搬入手段400におけるタイヤ搬入位置401の代わりに、2つのタイヤ搬入位置401c、401dが並設された例であり、これらのタイヤ搬入位置401c、401dも、重複領域Cに含まれており、一対の移載保持手段300a、300bのいずれもが同時にアクセス可能であるので、タイヤ200のさらに迅速な搬入処理に対応が可能である。
図17に図示される変形例は、本実施例2の一対の搬入手段400a、400bの設置位置が、平面視矩形状の保管エリア100の固定ガイドレール302に平行な二辺のうちの一辺(図6においては、左辺)側の両方の角部に連なる床面F上であるのに代えて、平面視矩形状の保管エリア100の1対の走行ガイドレール303a、303bに平行な二辺のうちの各辺(図17においては、上辺、下辺)側の中央部に連なる床面F上にされた例である。この変形例においては、一対の移載保持手段300a、300bが、一対の搬入手段400a、400bの各タイヤ搬入位置401a、401bにそれぞれ在席するタイヤ200を領域A、B内の所定位置にまでそれぞれ搬送する距離が、領域A、Bの各半分(図17において、各タイヤ搬入位置401a、401bを中心にして、左半、右半)の領域内を移動する距離になるため、著しく短くなり、搬入処理の効率が向上する。
図18に図示される変形例は、図16に図示される変形例において、一対の移載保持手段300a、300b及び搬入手段400の配置を平面視90度回転した配置とされた例である。この変形例においても、図16に図示される変形例と同様の効果を奏することができる。図16〜図18に図示される変形例は、タイヤ200の搬入方向が種々に変更可能であることを示している。
図19に図示される変形例は、図18に図示される変形例において、搬入手段400のタイヤ搬入位置401cが、タイヤ搬入位置401dを中心として90度回転された位置とされた例である。この変形例においても、図18に図示される変形例と略同様の効果を奏することができる。
図20に図示される変形例は、図17に図示される変形例において、一対の移載保持手段300a、300bの配置を平面視90度回転した配置とされた例である。
この変形例においても、一対の移載保持手段300a、300bが、一対の搬入手段400a、400bの各タイヤ搬入位置401a、401bにそれぞれ在席するタイヤ200を領域A、B内の所定位置にまで搬送する距離が、図17に図示される変形例と同じように短くなるので、搬入処理の効率が向上する。例えば、タイヤ搬入位置401aに在席するタイヤ200は、領域A、すなわち、移載保持手段300aの動作範囲である、タイヤ搬入位置401a、401bを含む図20の右半領域、の図20において上半領域内の所定位置にまで移載保持手段300aにより搬送して、そこに保管するようにすることができ、搬送距離が非常に短くなる。
図21に図示される変形例は、本実施例2において、保管エリア100に保管されるX方向第n列目のタイヤ群のY方向列数が偶数である場合に、搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)が保管エリア100の中央にあるように変形された例である。
図6に図示される本実施例2の天井搬送保管システム1においては、Y方向の列数は7であり、搬出手段500の最良のタイヤ搬出位置501は、X方向第5列目で、Y方向第4列目に配置されていて、丁度、保管エリア100の中央にあるが、今、Y方向列が1列増えて、Y方向の列数が8になったとすると、タイヤ搬出位置501は、そのままでは、保管エリア100の中央位置から外れることになる。そこで、このような場合に、タイヤ搬出位置501を隣り合わせにもう1つ増やして、2つのタイヤ搬出位置501a、501bが当該Y方向列の中央にあるようにする。このようにして構成されたものが、図21に図示される変形例である。
この変形例においては、Y方向の列数は8であり、これら2つのタイヤ搬出位置501a、501bは、X方向第5列目で、Y方向第4、5列目にあるようにして隣り合って並んで配置されており、この位置は、丁度、当該Y方向列の中央にあるとともに、保管エリア100の中央にある。したがって、一方の移載保持手段300aが領域A(タイヤ搬出位置501aを含む、図21において上半の領域)からタイヤ搬出位置501aにタイヤ200を移載する距離と、他方の移載保持手段300bが領域B(タイヤ搬出位置501bを含む、図21において下半の領域)からタイヤ搬出位置501bにタイヤ200を移載する距離とは、等価となり、しかも、いずれの場合も、移載距離が左右いずれかに偏って長くなることがないので、タイヤ搬出処理の効率が向上する。
なお、タイヤ搬出位置501a、501bは、必ずしも前記した位置でなくとも、左右いずれかの側に隣り合った列位置に配置されれば良く、図21中、鎖線で囲まれ、ハッチングが付された、保管エリア100の略中央となる領域に配置されれば良い。
本実施例2の天井搬送保管システム1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
天井搬送保管システム1が、2つの移載保持手段300a、300bを備え、一方の移載保持手段が動作する動作範囲は、搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501を含む一方の保管エリア(領域A)の範囲とされ、他方の移載保持手段が動作する動作範囲は、搬出手段500のタイヤ搬出位置(製品受取位置)501を含む他方の保管エリアの範囲(領域B)とされており、移載保持手段毎にその動作範囲が区切られているので、異なる移載保持手段同志の重複範囲を最小限にすることができ、動作の重複を注意しなくて済むことになり、これら移載保持手段300a、300bの駆動制御が容易になる。
また、一方の移載保持手段が停止中のときは、他方の移載保持手段が全ての保管エリア100の範囲を動作することが可能にされているので、一方の移載保持手段が、メンテナンスなどにより一時的に使用不可能になっても、他方の移載保持手段が、全ての保管エリア100の範囲を保管処理することができるので、他工程への影響を少なくすることができる。
また、一方の移載保持手段が動作する動作範囲と他方の移載保持手段が動作する動作範囲とが重複していて、一方の移載保持手段と他方の移載保持手段とは、その重複した動作範囲(領域C)に保管されている異なるタイヤ200にそれぞれ同時にアクセス可能にされているので、移載保持手段300a、300b同志で干渉することなしに、異なるタイヤ200を、その重複した範囲(領域C)から取り出すことができ、また、そこに保管することができ、製品の保管処理の効率がさらに向上する。
その他、前記したような種々の効果を奏することができる。
次に、本願の発明の第3の実施例(実施例3)について説明する。
図22は、本実施例3の天井搬送保管システムの平面図、図23は、同正面図である。 本実施例3の天井搬送保管システムは、実施例2の天井搬送保管システム1と比較すると、搬出手段500にパレットを使用した点で異なっている。そして、このパレットは、本実施例3においては、タイヤ搬出位置(製品受取位置)にセットされて、複数のタイヤを受け取るようになっている。
本実施例3の天井搬送保管システム1は、図22及び図23に図示されるところから明らかなように、実施例2の天井搬送保管システム1の変形例の1つである図21に図示される変形例において、その搬出手段500にパレット502が使用されたものに相当している。さらに具体的に説明すると、本実施例3の天井搬送保管システム1は、図21に図示される変形例における2つのタイヤ搬出位置501a、501bと、これらと左右いずれかの側に隣接する2つのタイヤ搬出位置501c、501dとの4つのタイヤ搬出位置をその内部に備えたパレット502が、保管エリア100の略中央部の製品受取位置にセットされたものである。そして、搬出手段500の構成要素であるコンベアは、このパレット502の寸法に合致するように、幅広のコンベア503に代えられている。
このコンベア503は、パレット搬入コンベア503aと、パレット搬出コンベア503bとの対から成っており、空のパレット502は、パレット搬入コンベア503a上に載置されて、保管エリア100内の製品受取位置にまで搬入され、そこにおいて、パレット搬出コンベア503b上に移載され、その内部に備えられた4つのタイヤ搬出位置(製品受取位置)501a、501b、501c、501d上に、それぞれ同じ種類(同じサイズ)のタイヤ200を受け取る。それから、パレット搬出コンベア503bにより保管エリア100外に搬出され、次工程へと送られる。4つのタイヤ搬出位置(製品受取位置)501a、501b、501c、501d上には、通常、図23に図示されるように、搬出されるタイヤ200が所定段数にそれぞれ積み上げられる。
図24には、本実施例3の天井搬送保管システム1の変形例が図示されている。
一般に、所定の保管数を越える保管エリア100を備える天井搬送保管システムにあっては、移載保持手段が複数備えられる。この場合の製品搬出位置は、移載保持手段の総数よりも1つ少なくなり、各製品搬出位置は、その搬出位置を挟んで配置される2台の移載保持手段が動作する上で、最適の中央位置とされる。
図24に図示される変形例においては、保管エリア100が、タイヤ200のY方向列の長さにおいて、実施例3の天井搬送保管システム1の保管エリア100の3倍近くに拡大されており、その間に、実施例3の天井搬送保管システム1における搬出手段500が2台、同保管エリア100を略3分割する位置に、それぞれ設置されている。さらに、2台の搬出手段500に挟まれる領域を動作可能なように、第3の移載保持手段300cが設置されており、該第3の移載保持手段300cに対応させて、第3の搬入手段400cが設置されている。
第3の移載保持手段300cは、第3の搬入手段400cのタイヤ搬入位置401cに在席するタイヤ200を保持して、2台の搬出手段500がそれぞれ設置された各Y方向列間に挟まれる領域に搬送して保管するとともに、指令に応じ、そこからタイヤ200を搬出して、2台の搬出手段500のうちのいずれかの搬出手段500のパレット502上に、タイヤ200を移載することができる。
本実施例3の天井搬送保管システム1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
搬出手段500は、複数のタイヤ200を載置可能なパレット502(載置手段)を備えているので、保管エリア100に保管されている複数のタイヤ200の中から所定の種類(サイズ)の複数のタイヤ200を選択してまとめる作業を搬出処理と同時に行うことができ、設備費の削減と設備設置スペースの有効活用とを図ることができる。
次に、本願の発明の第4の実施例(実施例4)について説明する。
図25は、本実施例4の天井搬送保管システムの平面図である。
本実施例4の天井搬送保管システムは、実施例3の天井搬送保管システム1と比較すると、搬出手段500にパレット502を使用する点で共通するが、このパレット502が、保管エリア100の外部にある搬出手段500の終端部にセットされる点で異なっている。ここで、搬出手段500の終端部は、パレット502に載置された複数のタイヤ200が次工程に転送される起点となる個所である。
本実施例4の天井搬送保管システム1は、図25に図示されるところから明らかなように、図6に図示される実施例2の天井搬送保管システム1において、その搬出手段500の終端部にパレット502がセットされたものに相当している。このパレット502は、搬出手段500の構成要素であるコンベアの終端部の両側に、それぞれセットされていて、これらのパレット502を取り囲む領域が、パレタイズエリア700とされている。コンベアにより搬送されてきたタイヤ200は、別途用意された移載手段504により、所定の種類(サイズ)毎に振り分けられて、いずれかのパレット502上に移載される。そして、そこから、パレットごと次工程へと送られる。
なお、図25において、右端部の3つの大小円弧で囲まれた領域は、移載手段504の動作領域を示しており、また、保管エリア100の上下に鎖線で囲まれた2つの細長い矩形領域は、一対の移載保持手段300a、300bの待機エリアをそれぞれ示している。
図26には、本実施例4の天井搬送保管システム1の変形例が図示されている。この変形例においては、保管エリア100が、タイヤ200のY方向列の長さにおいて、実施例4の天井搬送保管システム1の保管エリア100の3倍近くに拡大されており、その間に、実施例4の天井搬送保管システム1における搬出手段500が2台、同保管エリア100を略3分割する位置に、それぞれ設置されている。さらに、2台の搬出手段500に挟まれる領域を動作可能なように、第3の移載保持手段300cが設置されており、該第3の移載保持手段300cに対応させて、第3の搬入手段400cが設置されている。
なお、この変形例においては、3分割された保管エリア100の各分割エリアは、平面視略正方形状を成している。タイヤ搬出位置(製品受取位置)501を含む、鎖線で囲まれ、ハッチングが付されたタイヤ200のX方向2列分、Y方向3列分の領域は、タイヤ搬出位置501が、この範囲に設定されても良い領域を示している。
第3の移載保持手段300cは、第3の搬入手段400cのタイヤ搬入位置401cに在席するタイヤ200を保持して、2台の搬出手段500がそれぞれ設置された各Y方向列間に挟まれる領域に搬送して保管するとともに、指令に応じ、そこからタイヤ200を搬出して、2台の搬出手段500のうちのいずれの搬出手段500のタイヤ搬出位置501に移載する。タイヤ搬出位置501に移載されたタイヤ200は、そこから搬出手段500のコンベアによりパレタイズエリア700の方へと搬送され、移載手段504、505により、所定の種類(サイズ)毎に振り分けられて、いずれかのパレット502上に移載される。そして、そこから、パレットごと次工程へと送られる。
移載手段504と移載手段505とは、タイプを異にしており、いずれも慣用されているもので良いが、移載手段505は、機構的に本実施例1〜4の移載保持手段300、300a、300b、300cと同じものである。
本実施例4の天井搬送保管システム1は、前記のように構成されているので、実施例3の天井搬送保管システム1が奏する効果と同様の効果を奏することができる。
加えて、パレット502が、保管エリア100の外部にある搬出手段500の終端部にセットされるので、保管物の種類に応じて、パレット502が必要とされる場合と、必要とされない場合とに、柔軟に対応が可能である。
本願の発明の天井搬送保管方法は、以上の実施例2〜4を実施することにより、実行されている方法であり、その内容は、当業者に明らかであり、その効果も、それらの実施例が奏する効果と特に変わりがないので、詳細な説明を省略する。
なお、本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
例えば、保管エリア100に保管される製品が、タイヤ200のみならず、各種(各品種、各サイズ)の製品とされる場合には、製品判別手段402は、搬入されて来た製品の品種、サイズを読み取って、その識別結果に応じて、移載保持手段300が、保管エリア100内の同じ品種、同じサイズの製品を保管する位置(区分エリア)に、これらを搬送して保管するようにする。
1…天井搬送保管システム、100…保管エリア、200…タイヤ(製品)、300、300a、300b、300c…移載保持手段、301…支柱、302…固定ガイドレール、303、303a、303b、303c…走行ガイドレール、304、304a、304b、304c…水平・垂直移動機構、305、305a、305b…保管物保持機構、400、400a、400b、400c…搬入手段(コンベア)、401、401a、401b、401c…タイヤ搬入位置、402、402a、402b…製品判別手段、500…搬出手段(コンベア)、501、501’、501a、501b、501c、501d…タイヤ搬出位置(製品受取位置)、502…パレット、503…コンベア、503a…パレット搬入コンベア、503b…パレット搬出コンベア、504、505…移載手段、600…制御手段、700…パレタイズエリア、F…床面。

Claims (8)

  1. 少なくとも、
    製品の保管エリアと、
    前記保管エリアの天井空間を前記製品を保持して上下、左右、前後の3次元方向に移動する少なくとも2つの移載保持手段と、
    前記保管エリアから前記製品を搬出する搬出手段と
    を備えて成る天井搬送保管システムにおいて、
    前記搬出手段の前記製品の受取位置は、前記保管エリアを平面視して、その略中央とされ
    一方の前記移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む一方の保管エリアの範囲とされ、
    他方の前記移載保持手段が動作する動作範囲は、前記搬出手段の前記製品の受取位置を含む他方の保管エリアの範囲とされ、
    一方の前記移載保持手段が停止中のときは、他方の前記移載保持手段が全ての保管エリアの範囲を動作することが可能にされている
    ことを特徴とする天井搬送保管システム。
  2. 前記保管エリアに製品を搬入する搬入手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の天井搬送保管システム。
  3. 前記搬入手段によって前記保管エリアに一度に搬入される製品は、少なくとも1つとされていることを特徴とする請求項2に記載の天井搬送保管システム。
  4. 前記搬入手段に配設されていて、搬入される前記製品の情報を取得して判別する少なくとも1つの製品判別手段を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の天井搬送保管システム。
  5. 前記搬出手段は、コンベアとされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の天井搬送保管システム。
  6. 前記搬出手段は、少なくとも1つの前記製品を載置可能な載置手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の天井搬送保管システム。
  7. 一方の前記移載保持手段が動作する動作範囲と他方の前記移載保持手段が動作する動作範囲とが重複していて、
    一方の前記移載保持手段と他方の前記移載保持手段とは、その重複した動作範囲に保管されている異なる製品にそれぞれ同時にアクセス可能にされている
    ことを特徴とする請求項に記載の天井搬送保管システム。
  8. 制御手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記保管エリアを、多品種・多サイズの複数の製品の各品種・各サイズ毎に割り当てることにより設定される複数の実保管空間に対応する複数のアドレス空間を記憶しており、 前記製品判別手段の識別結果と、前記移載保持手段によって前記搬出手段の前記製品の受取位置に同じ品種・同じサイズの前記製品の1つもしくは積み重ね状態で複数を移載し、前記搬出手段によって搬出する搬出結果とに応じて、前記アドレス空間の更新を行うことにより、前記実保管空間の管理を行うとともに、前記移載保持手段と前記搬出手段との所定の駆動制御を行う
    ように構成されている
    ことを特徴とする請求項4ないしのいずれかに記載の天井搬送保管システム。
JP2008515421A 2006-05-15 2006-05-17 天井搬送保管システム Active JP4955666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008515421A JP4955666B2 (ja) 2006-05-15 2006-05-17 天井搬送保管システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006134601 2006-05-15
JP2006134601 2006-05-15
JP2008515421A JP4955666B2 (ja) 2006-05-15 2006-05-17 天井搬送保管システム
PCT/JP2006/309869 WO2007132535A1 (ja) 2006-05-15 2006-05-17 天井搬送保管システム及び天井搬送保管方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007132535A1 JPWO2007132535A1 (ja) 2009-09-17
JP4955666B2 true JP4955666B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=38693637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008515421A Active JP4955666B2 (ja) 2006-05-15 2006-05-17 天井搬送保管システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8180483B2 (ja)
EP (1) EP2019053B1 (ja)
JP (1) JP4955666B2 (ja)
CN (1) CN101437732B (ja)
WO (1) WO2007132535A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2485786B1 (en) 2009-10-08 2020-08-19 SHL Medical AG Medicament delivery device
FR3007310B1 (fr) * 2013-06-21 2016-07-01 Jean Pierre Solignac Unite de production de produits manufactures comprenant un magasin automotique apte a etre associe a l execution de taches d un processus de fabrication
US9921493B2 (en) * 2013-11-14 2018-03-20 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Photolithography system, method for transporting photo-mask and unit therein
US9710783B1 (en) * 2016-03-31 2017-07-18 Thomas J. Allen System for tire storage, retrieval, and inventory management
US9466047B1 (en) * 2016-03-31 2016-10-11 Thomas J. Allen System for tire storage, retrieval, and inventory management
JP2020507538A (ja) * 2017-02-09 2020-03-12 アレン,トーマス,ジェイ. タイヤの保管、取り出しおよび在庫管理のシステム
US10961052B2 (en) * 2018-09-06 2021-03-30 Chaldal, Inc. Automated warehouse
SG11202108086TA (en) * 2019-01-25 2021-08-30 Murata Machinery Ltd Storage system
CN111439519B (zh) * 2020-03-31 2022-03-04 苏州艾隆科技股份有限公司 药品库的取药方法及装置、终端及存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6155023A (ja) * 1984-08-22 1986-03-19 Nisshin Steel Co Ltd コイルの保管装置
JP2000238906A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Hirata Corp 自動倉庫及び自動倉庫の管理方法
JP2001031219A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Bridgestone Corp タイヤの中間保管方法及び中間保管システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3964619A (en) * 1972-03-13 1976-06-22 Felix Irmler Arrangement for storage of goods in packages in an upright depository
JPS63209904A (ja) * 1987-02-27 1988-08-31 Bridgestone Corp 成型・加硫工程間生タイヤ供給設備
JPH0412902A (ja) * 1990-04-27 1992-01-17 Technol Risooshizu Inkooporeetetsudo:Kk 自立物品の運搬管理方法及びその装置
DE4431870A1 (de) * 1994-09-07 1996-03-14 Cordula Heumann Automatisches Getränketerminal
WO2000026128A1 (en) * 1998-10-30 2000-05-11 C & D Robotics, Inc. Universal tire stacking and palletizing end effector assembly and system and method of using same
EP1535864A3 (en) * 1999-06-07 2006-12-06 Bridgestone Corporation Method of storing products and storage system
JP2003072944A (ja) 2001-09-03 2003-03-12 Hirata Corp ワーク搬送装置およびワーク搬送装置における走行路のシール構造
US6871116B2 (en) * 2002-10-17 2005-03-22 Vertique, Inc. Determining pallet case configurations for placement by a robot
JP4036097B2 (ja) * 2003-01-16 2008-01-23 株式会社ダイフク 処理及び保管設備
KR100548018B1 (ko) * 2003-06-19 2006-01-31 한국타이어 주식회사 그린타이어 적재용 팔레트의 자동보관 입출고 시스템

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6155023A (ja) * 1984-08-22 1986-03-19 Nisshin Steel Co Ltd コイルの保管装置
JP2000238906A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Hirata Corp 自動倉庫及び自動倉庫の管理方法
JP2001031219A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Bridgestone Corp タイヤの中間保管方法及び中間保管システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2007132535A1 (ja) 2009-09-17
CN101437732A (zh) 2009-05-20
EP2019053B1 (en) 2010-09-08
CN101437732B (zh) 2011-10-26
US8180483B2 (en) 2012-05-15
US20090321219A1 (en) 2009-12-31
EP2019053A1 (en) 2009-01-28
EP2019053A4 (en) 2009-10-21
WO2007132535A1 (ja) 2007-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955666B2 (ja) 天井搬送保管システム
JP6924153B2 (ja) 貯蔵システム
US11148883B2 (en) Article carrier system, order management device, and control method for article carrier system
CN108438689B (zh) 一种基于智能立体仓库的拆零缓存方法及仓储系统
WO2019225234A1 (ja) ピッキングシステム(picking system)
CN106575391A (zh) 机器人物品处理系统、设备与方法
JP2003012119A (ja) 自動倉庫の入出庫制御装置及び入出庫制御方法
JP2016518293A (ja) 自動保管および取出システム
CN115649726A (zh) 料箱运输方法、装置、多层提升机、系统及存储介质
US20240294338A1 (en) Material outbound method and device
KR20220144390A (ko) 전지 검사 시스템
JP2024045768A (ja) 自動倉庫システム
JPH0278243A (ja) ウェーハの連続処理装置及び連続処理方法
JP2003285906A (ja) 搬送システム
US20230359950A1 (en) A method and system for picking products in a picking station of an automatic storage and retrieval system
JP5020617B2 (ja) 自動倉庫の物品格納方法
JPH0373703A (ja) 頻度別自動配置がえ方法
JP2004001944A (ja) 入出庫制御方法及び装置並びにその入出庫制御装置を有する自動倉庫
JP2003095411A (ja) 物品保管装置
US20240217745A1 (en) Storage system
JPH0485201A (ja) 自動倉庫
WO2022140694A1 (en) Multi-level tote cache storage and sequencing for improved picker performance
KR20060070708A (ko) 모듈형 자동 창고 시스템
JP2004001943A (ja) 出庫棚決定方法及び装置並びにその出庫棚決定装置を有する自動倉庫
JP2009202971A (ja) 割当評価装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4955666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250