JP4954808B2 - 非接触スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気センサを用いた非接触スイッチに関する。
従来の技術として、磁石のN極の一部に凹部を形成し、この凹部の三方をN極によって包囲し、この凹部を磁束を検出する検出領域とし、この検出領域に磁性部材が接近するようにするとともにここに磁界感応素子を配置した非接触スイッチがある(例えば、特許文献1)。
この非接触スイッチによると、磁性部材が検出領域から離間した位置から検出領域に接近する位置に変位すると、三方をN極によって包囲されていたために無磁束の空間であった検出領域において、N極と磁性部材の間を流れる磁束のために磁束が発生する。この磁束の発生を磁界感応素子によって検出することによってスイッチ回路をオン・オフすることができる。
特許第2921603号
しかし、従来の非接触スイッチでは、検出領域における磁束の発生の有無を検出するため、外部磁界によって誤作動が生じ、検出精度を高めるのに限界があった。
従って、本発明の目的は、誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能な非接触スイッチを提案することにある。
本発明は上記目的を達成するため、基底部と基底部から突出する第1の凸部及び第2の凸部とによって略U字形状に形成され、第1の凸部と第2の凸部と第1の凸部及び第2の凸部側の基底部とが同一の極性となる磁石と、第1の凸部及び第2の凸部のそれぞれの極端面を含む平面に直交する平面内で、かつ、第1の凸部及び第2の凸部で囲まれた領域の極端面側の隅の領域に位置する、磁気ベクトルが第1の方向に向いた第1の検出領域、及び磁気ベクトルが第1の方向と異なる第2の方向に向いた第2の検出領域、の少なくとも1つの領域に配置され、磁性部材の接近による磁気ベクトルの変化を検出する磁気センサと、磁気センサの出力信号に基づいてオン又はオフを判断する判断部と、を備えたことを特徴とする非接触スイッチを提供する。
このような構成によれば、誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能な非接触スイッチを提供することができる。
以下に、本発明の非接触スイッチの実施の形態を図面を参考にして詳細に説明していく。
[第1の実施の形態]
(車両1の構成)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の側面図であり、図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。車両1は、運転者の操作によって車両1を減速させる非接触スイッチとしてのブレーキ装置2と、運転者のブレーキ操作によって点灯(オン)するブレーキランプ10aと、運転者のブレーキ操作によって車両1を減速させる油圧ブレーキ10bと、車両1の内部に設けられ、ブレーキ装置2及びアクセルペダル12等が備えられたパネル11と、運転者の操作によって車両1の加速度の調整ができるアクセルペダル12と、車両1の走行・停車・後退等の操作ができるシフトレバー13とを有している。
(ブレーキ装置2の構成)
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の側面図であり、図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の正面図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置のブロック図である。
ブレーキ装置2は、鋼等の強磁性金属で作製されたブレーキペダル20と、センサ26に接近、又はセンサ26から離れることよって後述する磁石260から発生する磁束を変化させる被検出部20aと、ブレーキペダル20に設けられたペダルパッド21と、車両1のパネル11の側面に設けられ、図2(b)に示すように、ブレーキペダル20の先端に設けられた貫通孔に対応した位置に貫通孔を備え、ボルト23によってブレーキペダル20を図2(a)に示す矢印Aの方向、及び矢印Aの逆方向に回転移動可能に支持するペダルブラケット22と、運転者の操作によって油圧ブレーキ10bを作動させるシリンダ24aと、シリンダ24a内の図示しないピストンに接続され、先端に設けられたジョイント24dと共にブレーキペダル20とピストンピン24cを介して連動して移動するピストンロッド24bと、パネル11とブレーキペダル20の間に設けられ、矢印Aの逆方向にブレーキペダル20に弾性力を与え、ブレーキ操作後にブレーキペダル20をブレーキ操作前の初期位置に戻すリターンスプリング25と、ペダルブラケット22の取付け部22aに設けられ、被検出部20aの位置によってブレーキ操作の有無を検出するセンサ26とを有する。
更に、ブレーキ装置2のセンサ26は、車両1を制御し、後述するしきい値101を図示しない記憶部に備えた判断部としてのECU(Electronic Control Unit)100にコネクタ部26Bを介して接続され、ECU100は、被検出部20a、センサ26と共に非接触スイッチを構成し、センサ26からの出力電圧としきい値101を比較してブレーキ操作の有無を判断し、ブレーキ操作が行われたと判断したとき、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させる。また、運転者が、ブレーキ操作を行ったとき、ブレーキペダル20、ピストンピン24c、ジョイント24d及びピストンロッド24bを介して矢印Aの方向に力を受けたシリンダ24aは、油圧を発生させ油圧ブレーキ10bを作動させる。なお、本実施の形態においては、センサ26からECU100に対する出力電圧は、各MRセンサ261a、261b毎に出力され、2つのMRセンサの出力を加算した値、2つの出力の平均値、又は、何れか1つのMRセンサからの出力によって、ブレーキ操作の有無を判断しても良く、これに限定されない。
(センサ26の構成)
図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの正面図、図4(c)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの側面図である。センサ26は、図示しない筐体に収容されており、樹脂材料によりモールド化されている。なお、MRセンサ261a、261bは、図4(a)、(b)及び(c)に示す位置に固定するため、繋がった形状を有していても良い。
センサ26は、磁石260と、磁気センサとしてのMRセンサ261a、261bとを有する。磁石260は、樹脂にNd(ネオジム)を混ぜてU字形状として成形され、基底部260a、凸部260b、260c、及び凸部260b、260cの間を凹状に形成する凹部260dとから構成されている。
磁石260は、対向する方向から着磁用ピースが近接して、所定の磁界を印加されることにより、S極端面260eと、凸部260b及び260cの端面であるN極端面260fと、基底部260aのS極端面260eに対向する面であるN極端面260gとが着磁されると共に形成されている。なお、S極とN極は、上記に示したものと逆の組合わせで着磁されても同様に機能させることが可能である。
(MRセンサ261a、261bの構成)
図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの概略構成図であり、図5(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサを構成するブリッジ回路の概略図であり、図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近する前のMRセンサが配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図であり、図6(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近した後のMRセンサが配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図である。図4(a)に示す平面S1における、磁気ベクトル262を測定した。図6(a)は、一例として、図4(a)に示す被検出部20aと磁石260の凸部260b、260cまでの距離dが、8mmのときの磁気ベクトル262を表し、図6(b)は、一例として、距離dが、1mmのときの磁気ベクトル262を表している。なお、磁気ベクトル262の長さは、磁界の強さに比例しているが、矢印の大きさは、磁界の強さには関係しないものとする。
MRセンサ261aは、シリコン等の絶縁体である基板261Aと、基板261A上に設けられ、フォトリゾグラフィ等の周知の方法によってFe−Ni等の強磁性体を用いて作製された磁気抵抗素子261B〜261Eと、車両1の図示しない電源部に接続される入力端子261Fと、アース端子261Gと、磁気抵抗素子261B及び261Cの中点電位V1が出力される出力端子261Hと、磁気抵抗素子261D及び261Eの中点電位V2が出力される出力端子261Iとによって構成されている。MRセンサ261bについても同様の構成を有している。なお、出力電圧Vは、V1とV2の差分値を出力するものとする。
各磁気抵抗素子261B〜261Eは、磁界の方向の変化によって電気的な抵抗値が変化する感磁部261Jと、各感磁部261Jを繋ぐ折返し部261Kとによって構成されている。磁束の方向が、図5(a)に示すθ=0°のとき、磁気抵抗素子261C、261Dの磁気抵抗値が最小になり、θ=45°のとき、磁気抵抗素子261B〜261Eの各磁気抵抗値は等しくなり、θ=90°のとき、磁気抵抗素子261B、261Eの磁気抵抗値が最小になるように構成されている。
また、各磁気抵抗素子261B〜261Eは、図5(b)に示すブリッジ回路261Lを形成しており、図5(b)において縦の線で示した磁気抵抗素子261B、261Eは、図5(b)において横の線で示した磁気抵抗素子261C又は261Dを90度回転させた形状になっている。
被検出部20aのセンサ26に対する距離dの変化を安定して検出するためには、磁気ベクトル262の向きがほぼ揃っており、かつ、被検出部20aの接近によって揃っていた磁気ベクトル262がほぼ同じ方向に変化する位置にMRセンサ261a、261bを配置することが好ましい。なぜなら、異方性磁気抵抗素子は、異方性磁気抵抗素子に印加された磁界の磁気ベクトル262の向きの変化を検出するものであり、磁束の有無や磁界強度の変化を検出する用途には適さないからである。よって安定した検出を行うため、磁石260によってMRセンサ261a、261bに磁気抵抗値が飽和する磁界を印加する必要がある。なぜなら、磁気抵抗値が飽和する磁界をMRセンサ261a、261bに印加することによって、磁気抵抗値が最大となり、磁気ベクトル262の向きの変化に基づいた磁気抵抗値の変化が検出し易いからである。また、2つのMRセンサ261a、261bを用いることによって、信頼性も向上する。
図6(a)に示す領域A及びBは、磁気ベクトル262が一定方向に揃っており、被検出部20aとセンサ26の間の距離dが大きい状態を表す図6(a)において、図6(a)に示す領域A及びBの磁気ベクトル262の向きは、図6(b)では、大きく変化している。一方、中央付近の無磁束に近い領域Cの磁気ベクトル262は、磁気ベクトル262の方向変化は大きいが、磁束が弱く十分な出力が得られないため、被検出部20aの接近の有無の検出には適さない。
上記の結果より、MRセンサ261a、261bは、図4(b)に示すようにN極端面260fを含む平面と直交する平面で、かつ、凸部260b、260cの略中間部で、かつ、図4(c)に示すように凸部260b、260cの先端付近の磁気ベクトル262が一方向に揃った領域内に、それぞれ互いに離間して配置されている。また、被検出部20aの接近の有無は、2つのMRセンサ261a、261bによって行うので、誤検出を抑制することができる。なお、MRセンサ261a、261bの配置位置はこれに限定されず、磁気ベクトル262が一方向に揃い、かつ、被検出部20aの接近によって磁気ベクトル262の向きが変化する領域であれば、例えば、平面S1に平行な平面内であっても、自由に配置可能である。
また、被検出部20aのセンサ26に対する移動方向に垂直な方向に、MRセンサ261a、261bの配置位置がずれたとしても、配置された平面上の磁気ベクトル262の角度のずれは、同一方向となるため、ECU100は、出力電圧に基づいて安定してブレーキ操作の有無を判断することができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図であり、検出出力が50mVとなるようにMRセンサ261a、261bに電圧を印加した場合について表している。縦軸は、出力電圧V、横軸は、MRセンサ261a、261bと被検出部20aの距離dを表している。なお、曲線T1は、MRセンサ261a、261bに共通である。
被検出部20aと磁石260の凸部260b、260cとの距離dは、運転者がブレーキ操作を行わないとき(初期位置)は、1mmであるとし、運転者がブレーキ操作を行い、被検出部20aが矢印Aの方向に3mm移動したとき、ブレーキランプ10aが点灯(オン)するように、しきい値101は、0mvとする。なお、これらの値は、これに限定されず、例えば、センサ26の取り付け位置やブレーキ装置2の遊びの設定等に合わせて、自由に変更可能である。
(動作)
以下に本実施の形態の動作を図1から図7を参照しながら、詳細に説明していく。
運転者が、車両1の運転操作中に、ブレーキ操作を行ったとき、ブレーキペダル20は、ブレーキペダル20の先端に取り付けられたボルト23を中心にして、図2に示す矢印Aの方向に移動する。
ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、被検出部20aは、図4(a)に示す距離dが大きくなり、磁気ベクトル262は、図5(b)の状態から図5(a)の状態に連続的に変化する。
ECU100は、センサ26、すなわち2つのMRセンサ261a、261bから送信される少なくとも1つの出力電圧としきい値101を比較する。ブレーキ操作が矢印A方向に3mmを超え、図7に示す距離dが3mm以上になり、しきい値101である0mv以上の出力電圧をセンサ26が出力したとき、ECU100は、ブレーキ操作が行われたと判断し、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させる。同時に、ブレーキ操作のとき、ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、ピストンピン24c、ジョイント24dを介してピストンロッド24bが力を受けて矢印A方向に移動し、図示しないシリンダ24aのピストンを押すことによって油圧が発生し、その油圧によって油圧ブレーキ10bを作動させ、車両1は減速する。
運転者のブレーキ操作が終了し、図7に示す距離dが、3mm以下になったとき、ECU100は、ブレーキ操作が終了したと判断し、ブレーキランプ10aを消灯(オフ)させる。このとき、ブレーキペダル20は、リターンスプリング25の弾性力によって、初期位置に戻るので、ピストンピン24c、ジョイント24d及びピストンロッド24bが矢印Aとは逆の方向に移動し、シリンダ24a内の図示しないピストンが矢印Aとは逆の方向に移動して油圧ブレーキ10bに印加されていた油圧が解除され、ブレーキ操作が終了する。
上記の動作は、2つのMRセンサ261a、261bの少なくとも1つの出力電圧に基づいてECU100が判断し、ブレーキランプ10aの点灯・消灯(オン・オフ)を制御したが、例えば、MRセンサ261a、261bのどちらかが故障したとき、ECU100は、故障していないMRセンサからの出力電圧に基づいてブレーキランプ10aの点灯・消灯(オン・オフ)を判断することができる。また、2つのMRセンサ261a、261bの出力電圧を加算した加算値、2つの出力電圧を加算して平均を取る平均値に基づいてブレーキランプ10aの点灯・消灯(オン・オフ)を判断しても良い。
(効果)
上記した第1の実施の形態によれば、磁気ベクトル262が一方向に揃った安定した領域で被検出部20aの接近を検出するので、誤作動を抑制でき、また、2つのMRセンサ261a、261bによって検出するので、検出精度を高めることができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、図8(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの正面図、図8(c)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの側面図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる部分だけを説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、MRセンサが1つである。MRセンサ261aは、図8(b)及び(c)に示す位置に配置されるが、これに限定されず、図6(a)及び(b)に示す領域B又は、それに順ずる磁気ベクトル262が所定の方向を向いている領域内であれば良い。また、MRセンサ261aの出力電圧Vと距離dの関係は、図7に示す図と同じである。
(動作)
運転者が、車両1の運転操作中に、ブレーキ操作をしたとき、ブレーキペダル20は、ブレーキペダル20の先端に取り付けられたボルト23を中心にして、矢印Aの方向に移動する。
ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、被検出部20aは、図8(a)に示す距離dが大きくなり、磁気ベクトル262は、図6(b)の状態から図6(a)の状態に連続的に変化する。
ECU100は、センサ26のMRセンサ261aから送信される出力電圧としきい値101を比較する。ブレーキ操作が矢印A方向に3mmを超え、図8に示す距離dが3mm以上になり、しきい値101である0mv以上の出力電圧をセンサ26、すなわち、MRセンサ261aが出力したとき、ECU100は、ブレーキ操作が行われたと判断し、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させる。同時に、ブレーキ操作のとき、ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、ピストンピン24c、ジョイント24dを介してピストンロッド24bが力を受けて矢印A方向に移動し、図示しないシリンダ24aのピストンを押すことによって油圧が発生し、その油圧によって油圧ブレーキ10bを作動させ、車両1は減速する。
運転者のブレーキ操作が終了し、図8に示す距離dが、3mm以下になったとき、ECU100は、ブレーキ操作が終了したと判断し、ブレーキランプ10aを消灯(オフ)させる。このとき、ブレーキペダル20は、リターンスプリング25の弾性力によって、初期位置に戻るので、ピストンピン24c、ジョイント24d及びピストンロッド24bが矢印Aとは逆の方向に移動し、シリンダ24a内の図示しないピストンが矢印Aとは逆の方向に移動し、油圧ブレーキ10bに印加されていた油圧が解除され、ブレーキ操作が終了する。
(効果)
上記した第2の実施の形態によれば、磁気ベクトル262が一方向に揃った安定した領域で被検出部20aの接近を検出するので、誤作動を抑制できる。
[第3の実施の形態]
(構成)
図9(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、図9(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの正面図、図9(c)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの側面図であり、図10は、本発明の第3の実施の形態に係るブリッジ回路の概略図であり、図11は、本発明の第3の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる部分だけを説明する。
本実施の形態におけるMRセンサ261aは、図10に示すハーフブリッジ261M、261Nとによって構成されており、ハーフブリッジ261Mは、磁気抵抗素子261B、261Cによって構成され、図9(a)に示す平面S1内の図6(a)に示す領域Bに配置されている。また、ハーフブリッジ261Nは、磁気抵抗素子261D、261Eによって構成され、平面S1内の領域Aに配置されている。
ハーフブリッジ261Mは、例えば、図11に示す曲線T3の出力電圧を被検出部20aとセンサ26との距離dに応じて出力し、ハーフブリッジ261Nは、例えば、図11に示す曲線T2の出力電圧を距離dに応じて出力するように構成されている。なお、ハーフブリッジ261M、261Nは、別々にモールド化されて配置されても良いし、1つのMRセンサ261aとして、領域A及び領域Bに各ハーフブリッジ261M、261Nが含まれるように、モールド化しても良いし、これに限定されない。
(動作)
本実施の形態においては、ECU100は、ハーフブリッジ261Mの出力電圧を図示しないオペアンプ等を用いて反転させ、その反転させた出力電圧とハーフブリッジ261Nの曲線T2で表される出力電圧を加算して、曲線T4として表される出力電圧とし、これをしきい値101と比較することによって、ブレーキ操作の有無を判断し、ブレーキランプ10aの点灯及び消灯の制御を行うことができる。また、ハーフブリッジ261M、261Nのどちらかが故障した場合においても、ECU100は、どちらかの出力電圧としきい値101に基づいてブレーキ操作の有無を判断することができる。なお、ECU100は、2つの出力電圧の差分、又は、1つの出力電圧を反転させて加算した平均に基づいてブレーキ操作の有無を判断するようにしても良い。
また、被検出部20aのセンサ26に対する移動方向に垂直な方向に、MRセンサ261aの配置位置がずれたとしても、配置された平面上の磁気ベクトル262の角度のずれは、同一方向となるため、ECU100は、出力電圧に基づいて安定してブレーキ操作の有無を判断することができる。
(効果)
上記した第3の実施の形態によれば、ハーフブリッジ261M、261Nを領域A及び領域Bに配置するので、安定してブレーキ操作の有無を判断することができる。
本発明は上記の第1、第2及び第3の実施の形態によって限定されることはない。例えば、第1、第2及び第3の実施の形態では、ブレーキランプ10aの点灯・消灯が説明されたが、インパネの収納ボックス内の照明の制御等の他の制御にも適用できることは言うまでもなく、また車両以外の用途にも適用できる。また、図6(a)及び(b)に示す領域A及び領域B近傍にMRセンサを配置しても良い。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置のブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの正面図、(c)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサの側面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの概略構成図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサを構成するブリッジ回路の概略図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近する前のMRセンサが配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近した後のMRセンサが配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの正面図、(c)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサの側面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの斜視図であり、(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの正面図、(c)は、本発明の第3の実施の形態に係るセンサの側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るブリッジ回路の概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図である。
符号の説明
1…車両、2…ブレーキ装置、10a…ブレーキランプ、10b…油圧ブレーキ、11…パネル、12…アクセルペダル、13…シフトレバー、20…ブレーキペダル、20a…被検出部、21…ペダルパッド、22…ペダルブラケット、22a…取付け部、23…ボルト、24a…シリンダ、24b…ピストンロッド、24c…ピストンピン、24d…ジョイント、25…リターンスプリング、26A…センサ部、26B…コネクタ部、26…センサ、101…しきい値、260…磁石、260a…基底部、260b、260c…凸部、260d…凹部、260e…S極端面、260f、260g…N極端面、261a、261b…MRセンサ、261A…基板、261B〜261E…磁気抵抗素子、261F…入力端子、261G…アース端子、261H、261I…出力端子、261J…感磁部、261K…折返し部、261L…ブリッジ回路、261M、261N…ハーフブリッジ、262…磁気ベクトル、A、B、C…領域、d…距離、S1…平面、T1、T2、T3、T4…曲線、V…電圧、V1、V2…出力電圧

Claims (3)

  1. 基底部と前記基底部から突出する第1の凸部及び第2の凸部とによって略U字形状に形成され、前記第1の凸部と前記第2の凸部と前記第1の凸部及び前記第2の凸部側の前記基底部とが同一の極性となる磁石と、
    前記第1の凸部及び前記第2の凸部のそれぞれの極端面を含む平面に直交する平面内で、かつ、前記第1の凸部及び前記第2の凸部で囲まれた領域の前記極端面側の隅の領域に位置する、磁気ベクトルが第1の方向に向いた第1の検出領域、及び磁気ベクトルが前記第1の方向と異なる第2の方向に向いた第2の検出領域、の少なくとも1つの領域に配置され、磁性部材の接近による磁気ベクトルの変化を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの出力信号に基づいてオン又はオフを判断する判断部と、
    を備えたことを特徴とする非接触スイッチ。
  2. 前記磁気センサは、複数の磁気抵抗素子によって形成されるブリッジ回路を有し、前記ブリッジ回路は、2つに分割したハーフブリッジ回路として前記第1の検出領域及び前記第2の検出領域のそれぞれに配置されることを特徴とする請求項1に記載の非接触スイッチ。
  3. 前記磁気センサは、複数の磁気抵抗素子によってブリッジ回路が形成された複数の磁気抵抗センサから成り、
    前記複数の磁気抵抗センサは、前記第1の検出領域及び前記第2の検出領域のそれぞれに配置されることを特徴とする請求項1に記載の非接触スイッチ。
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