JP4954327B2 - 情報再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の情報ソースを切り替えて情報を再生する装置に関する。
カーオーディオ装置などでは、いわゆるトグル式の操作ボタンを用いたソースの切り替え機能を有するものが知られている。この種の装置では、ユーザが特定のソース切替ボタンを押すと、予め決まった順序でソースが切り替わる。例えば、ユーザがソース切替ボタンを押す度に、CD、MD、FM、AMの順にオーディオソースが切り替わる。
トグル式の操作ボタンを有する音響装置において、操作ボタンの押下に応じてソースが切り替わる順序をユーザが設定できるようにしたものが特許文献1に記載されている。
特開2001−309481号公報
特許文献1に記載の手法は、ユーザがソースの切り替え順序を自分の覚えやすい順序に設定できるようにしたものである。しかし、トグル式の操作ボタンを使用する限りは、ユーザは興味の無いソースをスキップする必要がある。よって、ユーザは、「X回ソースをスキップする」などと考えて操作ボタンを押す必要がある。もしくは、ユーザは、ソースを切り替えながら、再生中のソースを1つ1つ聞いて現在のソースを確かめなくてはならない。このような注意力を要する作業は、運転中に行うには適さない。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、必要以上に繰り返して入力操作を行うことなく、目的の情報ソースへの切り替えを行うことが可能な装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、情報再生装置であって、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、前記操作部に入力された選択指示に応じて複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段と、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段と、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、情報ソースを再生する再生部と、を備える情報再生装置の制御方法であって、前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択工程と、前記情報ソース選択工程により選択された情報ソースを前記再生部により再生する再生工程と、を備え、前記情報ソース選択工程は、選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、情報ソースの切り替えを一定時間禁止することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、情報再生装置によって実行される情報再生プログラムであって、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部、前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段、として前記情報再生装置を機能させることを特徴とする。
実施例による車載用情報再生装置の構成を示すブロック図である。 本体操作部及びリモコン操作部の外観を示す図である。 第1実施例による情報ソースの切り替え例を示す。 第1実施例による情報ソース切替処理のフローチャートである。 第2実施例による情報ソースの切り替え例を示す。 第2実施例による情報ソース切替処理のフローチャートである。 第3実施例による情報ソースの切り替え例を示す。 第3実施例による情報ソース切替処理のフローチャートである。
符号の説明
1 ソース選択部
5 リモコン制御部
7 制御部
40 リモコン操作部
43 ソースキー
本発明の好適な実施形態では、情報再生装置は、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段と、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段と、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段と、を備える。
上記の情報再生装置は、ユーザによる選択指示に基づいて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて再生する。ここで、ユーザによる選択指示に応じて再生する情報ソースを順に切り替えているときに、選択された情報ソースが基準ソースと一致すると、再生する情報ソースの切り替えが一定時間禁止される。即ち、一定時間基準ソースが継続して再生され、ユーザによる選択指示は無視される。その後、一定時間が経過すると、ユーザによる選択指示が有効となる。再生される情報ソースの切り替えが基準ソースで一時的に停止されることにより、ユーザは、基準ソースを基準として希望の情報ソースを容易に選択することができる。
上記の情報再生装置の一態様では、前記基準ソースは、予め決められ、かつ、変更されない1つの情報ソースとされる。この態様では、ユーザは、基準ソースを基準として頻繁に使用する情報ソースの順番を憶えておけば、容易に希望の情報ソースを選択し、再生することができる。
上記の態様において、複数の情報ソースがメディアを再生するメディア再生ソースを含む場合、情報ソース選択手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象に含めることが好ましい。但し、再生手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースが前記情報ソース選択手段により選択された場合に、警告を出力することが望ましい。
上記の情報再生装置の他の一態様では、前記基準ソースは、最後に前記情報再生装置の電源がオフとされたときに選択されていた情報ソースとされる。この態様では、情報再生装置の電源が再度オンとされたときに基準ソースが再生されることになる。よって、ユーザは選択指示を繰り返し入力して複数の情報ソースの再生を一巡にわたり行い、基準ソースを基準として所望の情報ソースの順番を憶えた上で、その情報ソースを選択することができる。
上記の情報再生装置の他の一態様では、前記基準ソースは、前記情報ソース選択手段により所定時間以上継続して選択された情報ソースとされる。この態様では、ユーザが所定時間以上再生を継続した情報ソースが基準ソースとされるので、ユーザはその情報ソースを基準として所望の情報ソースの順番を容易に記憶することができる。
上記の情報再生装置の他の一態様は、前記複数の情報ソースは、メディアを再生するメディア再生ソースを含み、前記情報ソース選択手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象に含める。この態様では、ユーザは、基準ソースを開始点として複数の情報ソースを一巡にわたり再生して所望の情報ソースを決定するので、メディアが装着されていないために再生できない情報ソースを切り替えの対象から除外することが好ましい。
本発明の他の好適な実施形態では、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、情報ソースを再生する再生部と、を備える情報再生装置の制御方法は、前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択工程と、前記情報ソース選択工程により選択された情報ソースを前記再生部により再生する再生工程と、を備え、前記情報ソース選択工程は、選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、情報ソースの切り替えを一定時間禁止する。
上記の制御方法では、ユーザによる選択指示に基づいて、複数の情報ソースが予め決められた順序で切り替えて再生される。ここで、ユーザによる選択指示に応じて再生する情報ソースを順に切り替えているときに、選択された情報ソースが基準ソースと一致すると、再生する情報ソースの切り替えが一定時間禁止される。即ち、一定時間基準ソースが継続して再生され、ユーザによる選択指示は無視される。その後、一定時間が経過すると、ユーザによる選択指示が有効となる。再生される情報ソースの切り替えが基準ソースで一時的に停止されることにより、ユーザは、基準ソースを基準として希望の情報ソースを容易に選択することができる。
本発明の他の好適な実施形態では、情報再生装置によって実行される情報再生プログラムは、複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部、前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段、前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段、として前記情報再生装置を機能させる。
上記の情報再生プログラムを情報再生装置が実行することにより、ユーザによる選択指示に基づいて、複数の情報ソースが予め決められた順序で切り替えて再生される。ここで、ユーザによる選択指示に応じて再生する情報ソースを順に切り替えているときに、選択された情報ソースが基準ソースと一致すると、再生する情報ソースの切り替えが一定時間禁止される。即ち、一定時間基準ソースが継続して再生され、ユーザによる選択指示は無視される。その後、一定時間が経過すると、ユーザによる選択指示が有効となる。再生される情報ソースの切り替えが基準ソースで一時的に停止されることにより、ユーザは、基準ソースを基準として希望の情報ソースを容易に選択することができる。上記の情報再生プログラムは、記録媒体に記録して取り扱うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明を適用した車載用情報再生装置の構成を示すブロック図である。車載用情報再生装置(以下、単に「情報再生装置」と呼ぶ。)100は、複数の情報ソースの情報を再生する。本実施例では、複数の情報ソースとして、AMラジオ放送を再生するAM再生部21、FMラジオ放送を再生するFM再生部22及び23、CDを再生するCD再生部24、USBメモリに記憶された音楽情報を再生するUSB再生部25、DVDを再生するDVD再生部26、デジタルラジオ放送を再生するデジタルチューナ再生部27、及び、デジタルTV放送を再生するデジタルTV再生部28が設けられている。
各再生部21〜28の出力は、ソース選択部1に入力される。ソース選択部1は、再生部21〜28のうちの1つの情報ソースを選択し、その再生情報中のオーディオ情報をアンプ2へ出力する。アンプ2は、入力されたオーディオ情報を増幅してスピーカ3へ供給し、スピーカ3は音声を出力する。また、ソース選択部1は、選択した情報ソースの再生情報に画像情報が含まれる場合には、その画像情報を画像プロセッサ9へ供給し、ディスプレイ10に表示させる。
制御部7は、CPUなどにより構成され、予め用意されたプログラムを実行することにより後述する情報ソース切替処理を実行する。メモリ8は、上記のプログラムを記憶する他、情報ソースの切替順序、後述する基準ソースなどを記憶する。
ユーザは、本体操作部30を操作することにより、複数の情報ソースから、再生する情報ソース(以下、「再生ソース」とも呼ぶ。)を選択する。図2(a)は、情報再生装置100の本体の正面図である。情報再生装置100の本体には、本体操作部30と、ディスク挿入口36と、表示部37とが設けられる。本体操作部30は、複数の操作ボタン31〜35を有する。ディスク挿入口36は、CD、DVDなど、再生されるディスクメディアを挿入するスロットである。表示部37は、例えば液晶表示部であり、再生中の情報ソースに関する情報(トラック番号その他)を表示する。ユーザが操作ボタン31〜35のいずれかを押すと、その操作ボタンに対応する情報ソースの選択信号が入力I/F6を介して制御部7へ送られる。制御部7は選択信号をソース選択部1へ送り、ソース選択部1は対応する情報ソースを選択する。こうして、ユーザは、本体操作部30を使用して、目的の情報ソースを直接的に選択し、再生することができる。
また、ユーザは、リモコン操作部40を操作することによっても、複数の情報ソースから希望の情報ソースを選択することができる。図2(b)は、リモコン操作部40の外観を示す。本実施例では、リモコン操作部40は、車両のハンドル45に設けられたハンドルリモコンとして構成されている。リモコン操作部40は、音量を上げるためのアップ(UP)キー41、音量を下げるためのダウン(DOWN)キー42、及び、情報ソースを選択するためのソースキー43を備える。ソースキー43はトグル式であり、ユーザがソースキー43を押すたびに、予め決められた順序に従って情報ソースが切り替えられる。ユーザは、リモコン操作部40のソースキー43を必要な回数押すことにより、目的の情報ソースを選択することができる。
ユーザがリモコン操作部40に対して行った操作に対応する信号はリモコン制御部5へ送られ、入力I/F6を介して制御部7へ送られる。ユーザがソースキー43を押すと、リモコン制御部5はその押下により選択された情報ソースの選択信号を制御部7へ送る。制御部7は、選択信号をソース選択部1へ送り、ソース選択部1は対応する情報ソースを選択する。
次に、第1実施例による情報ソース切替処理について説明する。なお、以下に説明する情報ソース切替処理は、ユーザがリモコン操作部40のソースキー43を操作した場合に実行される。
図3(a)に、ソースキー43の操作に応じて複数の情報ソースが切り替えられる順序を示す。この順序は予め決められており、メモリ8に記憶されている。ここで、本実施例では、複数の情報ソースのうちの1つを基準ソースとする。具体的に、図3(a)の例では、先頭に位置する情報ソースである「AM」を基準ソースとする。よって、基準ソースを基準とすると、次の「FM1」は1番目のソースであり、「FM2」は2番目のソースであり、「デジタルTV」は7番目のソースとなる。
本実施例では、ユーザがソースキー43を繰り返し押して図3(a)に示す順序で再生ソースを切り替えている場合に、再生ソースが基準ソースと一致したとき、制御部7は、一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止する。例えば、図3(a)において、再生ソースとしてCDが選択されている状態でユーザがソースキー43を繰り返し押すと、再生ソースはUSB→DVD→デジタルチューナ、と順次切り替えられる。しかし、ユーザがさらにソースキー43を繰り返し押し、再生ソースが基準ソースであるAMに切り替えられると、制御部7はその後一定時間にわたり、ユーザのソースキー43に対する操作を無視する。即ち、ユーザがその後ソースキー43を押しても一定時間は、再生ソースとして、基準ソースであるAMが再生され続ける。そして、一定時間の経過後、制御部7は再びユーザによるソースキー43への操作を有効とし、再生ソースの切り替えを行う。即ち、一定時間経過後にユーザがソースキー43を押すと、再生ソースはFM1→FM2→CDと順に切り替えられる。
このように、再生ソースが基準ソースと一致したときに再生ソースの切り替えを一定時間禁止することにより、ユーザは再生ソースの選択が基準位置、即ち先頭位置に戻ったことを認識することができる。よって、ユーザは基準ソースからの順序を記憶しておけば、目的の情報ソースを容易に選択することができる。例えば図3(a)の例では、ユーザは、比較的頻繁に使用する情報ソースとして、CDが基準ソースから3番目に位置すること、DVDが5番目に位置することを記憶しておく。情報ソースをCDに切り替えたい場合、ユーザは現在の再生ソースが何であれ、とりあえず基準ソースであるAMが再生されるまでソースキー43を何度も押せばよい。ユーザがソースキー43を何度も繰り返し押すと、再生ソースはやがて基準ソースであるAMまで切り替えられ、そこで停止する。即ち、ユーザがそれ以上ソースキー43を押しても、一定時間はAMが再生され、再生ソースは変更されない。よって、ユーザは情報ソースが基準ソースに至ったことを認識し、少し間をおいて(一定時間の経過後に)、ソースキー43を3回押せばよい。これにより、基準ソースから3番目に位置するCDが再生ソースとして選択される。同様に、ユーザが情報ソースをDVDに切り替えたい場合には、再生ソースが基準ソースであるAMに至ったら、一定時間後にソースキー43を5回押せばよい。
本実施例において、情報ソースには、CD、DVD、USBなどのように、メディアに記録された情報を再生するもの(以下、「メディア再生ソース」と呼ぶ。)が含まれている。本実施例においては、実際にメディアが装着されていないメディア再生ソースも切り替えの対象とする。例えば図3(b)に示すように、メディア再生ソースであるCD、USB、DVDについて、それぞれメディアが装着されておらず、実際には情報の再生ができない場合でも、制御部7は、各メディア再生ソースを切り替えの対象とする。この理由は、本実施例では、メディアの有無に拘わらず、ユーザは基準ソースからの順番により各情報ソースの位置を記憶しているからである。即ち、上述のように、ユーザは情報ソースUSBを、基準ソースであるAMから4番目の情報ソースとして記憶している。よって、仮にメディアが装着されていない場合にそのメディア再生ソースを切り替えの対象から除外するとすれば、CDが挿入されている場合にはUSBは基準ソースから4番目の情報ソースとなるが、CDが挿入されていない場合にはUSBは基準ソースから3番目の情報ソースとなり、メディアの有無により基準ソースからの順番が変化してしまうことになる。そうすると、ユーザは、目的の情報ソースを選択する場合に、メディア再生ソース内のメディアの有無を考慮しなくてはならなくなる。そこで、本実施例では、メディアが装着されていなくても、各メディア再生ソースを切り替えの対象に含める。但し、ユーザが再生ソースとしてメディアが装着されていないメディア再生ソースを選択した場合には、制御部7は、メディアが存在しないため再生できない旨の警告などをユーザに対して発するようにする。
本実施例による情報ソース切替処理のフローチャートを図4に示す。この処理は、主として制御部7が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、制御部7は、ユーザがソースキー43を操作して、次の情報ソースを選択したか否かを判定する(ステップS1)。次の情報ソースが選択された場合(ステップS1;Yes)、制御部7は、次の情報ソースが基準ソースと一致したか否かを判定する(ステップS2)。次の情報ソースが基準ソースでない場合(ステップS2;No)、制御部7は再生ソースを次の情報ソースに切り替え、処理はステップS1へ戻る。
一方、次の情報ソースが基準ソースである場合(ステップS2;Yes)、制御部7は、再生ソースを基準ソースに切り替え(ステップS4)、その後一定時間にわたりソースキー43の操作による情報ソースの切り替えを禁止する(ステップS5)。上記の例では、基準ソースであるAMで切り替えが一旦停止し、一定時間にわたりAMの再生が継続することになる。
次に、制御部7は一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS6)。一定時間が経過した場合(ステップS6;Yes)、制御部7は、その後のソースキー43の操作によるソースの切り替えを許可する(ステップS7)。そして、制御部7は、ソース選択回数、即ちソースキー43が操作された回数(N回)を検出し、メモリ8に記憶された情報ソースの再生順序(図3(a)参照)を参照して、操作された回数に対応する(即ち、N番目の)情報ソースを特定する(ステップS8)。
次に、制御部7は、特定された情報ソースがメディア再生ソースであるか否かを判定する(ステップS9)。特定された情報ソースがメディア再生ソースで無い場合(ステップS9;No)、処理はステップS10へ進む。一方、特定された情報ソースがメディア再生ソースである場合(ステップS9;Yes)、制御部7は、メディアが装着されているか否かを判定する(ステップS10)。メディアが装着されている場合(ステップS10;Yes)、制御部7は再生ソースを、その情報ソース、即ち基準ソースからN番目の情報ソースに切り替える(ステップS11)。こうして、ユーザが選択した情報ソースが再生される。
一方、メディアが装着されていない場合(ステップS10;No)、制御部7は音声メッセージなどにより警告を発し、その旨をユーザに告知する(ステップS12)。なお、この場合、制御部7は再生ソースを変更せず、基準ソースに維持する。よって、メディアが装着されていないことを知ったユーザは、基準ソースを基準として別の情報ソースを再度選択することができる。
このように、第1実施例では、ユーザがソースキー43を繰り返し押した場合、情報ソースの切り替えを基準ソースの位置で一定時間禁止する。これにより、ユーザは、基準ソースを基準として目的の情報ソースを直接的に指定することが可能となる。よって、目的の情報ソースが再生されるまでユーザがソースキー43を必要以上に繰り返し押し続けることが無くなる。
また、ユーザは、ソースキー43を押しながら、切り替えられていく再生ソースの内容を確認する必要もなくなる。即ち、ユーザとしては、とにかく基準ソースであるAMが再生されるまでソースキー43を何度も押せばよく、AMが再生されたら少し待って、目的の情報ソースに対応する回数(CDであれば3回)だけソースキー43を押せばよい。よって、ソースキー43を押しつつ、切り替えられていく再生ソースが何であるかを確認する必要がない。よって、情報ソースの切り替え操作に伴って、運転などに向けられる注意力が低下することが防止できる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施例による情報再生装置の構成は、図1及び図2に示す第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
第2実施例でも、ユーザがソースキー43を繰り返し押したときに、制御部7は、基準ソースで一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止する。但し、第1実施例では、基準ソースは予め決定されて固定されており、変更されることがない。これに対し、第2実施例では、情報再生装置100の電源がオフとされたときに、基準ソースは、情報再生装置100による再生を終了した時点の再生ソースに変更される。即ち、第2実施例では、最後に情報再生装置100の電源がオフとされた時点の再生ソース(以下、「ラストソース」と呼ぶ。)を基準ソースとする。
図5(a)は、第2実施例における再生順序の例を示す。図5(a)のように、例えばユーザがUSBを再生している状態で情報再生装置100の電源をオフにし、その後、再度情報再生装置100の電源をオンにしたとする。この場合、ラストソースはUSBであり、基準ソースはUSBに設定される。情報再生装置100は、電源がオンされると、自動的にUSBの再生を開始する。その後、ユーザがソースキー43を繰り返し操作すると、再生ソースは、DVD→デジタルチューナ→デジタルTVの順に切り替えられ、基準ソースであるUSBに戻った時点で、一定時間にわたり切り替えが禁止される。これにより、ユーザは、基準ソースであるUSBを開始点として、複数の情報ソースを一通り再生したことを知ることができる。よって、ユーザは、基準ソースからの順番を考慮し、目的の情報ソースへの切り替えを行うことができる。
例えば、上記の例で、ユーザが8回以上ソースキー43を押すと、制御部7は再生ソースを図5(a)に示す順序で切り替え、USBに戻ったところで一定時間切り替えを禁止する。ユーザは、こうして再生ソースが一巡する間に、希望する情報ソースを決めるとともに、その情報ソースが基準ソースから何番目であったかを記憶する。そして、再生ソースが一巡して基準ソースに戻った後、ユーザは希望の情報ソースに対応する回数だけソースキー43を押せばよい。例えば、USBから再生ソースが一巡する間にユーザが3番目のデジタルTVを再生することを決めた場合、ユーザは再生ソースが基準ソースであるUSBに戻ってから一定時間経過後にソースキー43を3回押せばよい。
なお、第2実施例では、情報再生装置100の電源がオフされる度に、基準ソースがラストソースに再設定される。例えば、再生ソースがUSBである状態で電源がオフされれば基準ソースはUSBに設定されるが、その後、再生ソースがDVDである状態で電源がオフされれば基準ソースはDVDとなる。
このように、第2実施例では、制御部7は、ラストソースを基準ソースとして、次に基準ソースが選択されるまで再生ソースを順に切り替える。そして、制御部7は、再生ソースが基準ソースに戻ったら、一定時間再生ソースの切り替えを禁止する。よって、ユーザは再生ソースが一巡する間に、次に再生したい情報ソースを決定することができる。
次に、第2実施例におけるメディア再生ソースの取り扱いについて説明する。第2実施例においては、制御部7は、メディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象から除外する。図5(b)にその例を示す。例えば、メディア再生ソースであるCD、USB、DVDのうち、CD及びDVDが装着されていないと仮定する。この場合、制御部7は、CD及びDVDは情報ソースとして存在しないものとみなし、これらを除く6つの情報ソース間で切り替えを行う。よって、図5(b)に示すように基準ソースがUSBである場合、ユーザがソースキー43を繰り返し押すと、再生ソースはデジタルチューナ→デジタルTV→AM→FM1→FM2→USBと一巡してUSBに戻る。この理由は、第2実施例では、ラストソースを基準ソースとし、基準ソースから全ての情報ソースを一巡して再生する間にユーザに希望の情報ソースを決定させるからである。言い換えれば、その状況でメディアが装着されておらず、再生できない情報ソースはユーザに選択肢として与える必要はないのである。
図6は、第2実施例による情報ソース切替処理のフローチャートである。この処理も主として制御部7により実行される。また、この処理の開始時点では、制御部7はラストソースを基準ソースとしてメモリ8に記憶している。
基本的な処理の流れは図4に示す第1実施例による情報ソース切替処理と同様である。即ち、ユーザがソースキー43により選択した次の情報ソースが基準ソースと一致するまでは、制御部7は再生ソースを次の情報ソースへ切り替える(ステップS11〜13)。
次の情報ソースが基準ソースと一致すると(ステップS12;Yes)、制御部7は再生ソースを基準ソースに切り替え(ステップS14)、一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止する(ステップS15、S16)。一定時間が経過すると(ステップS16;Yes)、制御部7は再生ソースの切り替えを許可する(ステップS17)。そして、制御部7は、ユーザがソースキー43を押した回数(N回)に対応する情報ソースを検出し(ステップS18)、その情報ソースを再生ソースとして再生を行う(ステップS19)。
以上のように、第2実施例では、ラストソースを基準ソースとし、ユーザがソースキー43を繰り返し押すと、基準ソースから一巡するまで再生ソースを切り替えた後で一定時間切り替えを禁止する。よって、ユーザは、再生ソースが一巡する間に希望の情報ソースが基準ソースから何番目であるかを記憶し、その後に基準ソースからの順番に相当する回数だけソースキー43を押すことにより、容易に希望の情報ソースを再生することができる。
[第3実施例]
次に、第3実施例について説明する。第3実施例による情報再生装置の構成は、図1及び図2に示す第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
第3実施例でも、ユーザがソースキー43を繰り返し押したときに、制御部7は、基準ソースで一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止する。但し、第3実施例では、ユーザが選択し、所定時間以上再生された情報ソースを基準ソースに設定する。ユーザがソースキー43を繰り返し押して再生ソースを切り替えている間は、ユーザは他の情報ソースを探していると考えられる。これに対し、ユーザがソースキー43の操作を一旦停止し、その情報ソースが所定時間以上にわたり再生された場合、ユーザはその情報ソースに関心を示し、その情報ソースに決定しようか否かを迷っていると推測することができる。そこで、第3実施例では、制御部7は、所定時間以上再生された情報ソースを基準ソースに設定する。即ち、ユーザが関心を示した情報ソースを基準ソースとし、ソースキー43の操作によるユーザの選択が基準ソースに至ったときには、一定時間にわたり情報ソースの切り替えを禁止する。これにより、ユーザは、関心を持った情報ソースを基準として再生ソースが一巡する間に、希望の情報ソースを決定することができる。
図7(a)に第3実施例による再生ソースの切り替え例を示す。ユーザがソースキー43を操作して情報ソースを順に切り替えている場合において、FM2が再生された状態でユーザによるソースキー43の操作がしばらく停止し、FM2が所定時間以上再生されると、制御部7はFM2を基準ソースに設定する。その後は、ユーザがソースキー43を繰り返し操作すると制御部7は再生ソースを順に切り替えるが、再生ソースが基準ソースであるFM2に至ると、一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止する。その後は、ユーザがソースキー43を操作した回数に応じて再生ソースを切り替える。
なお、第3実施例においても、図7(b)に示すように、制御部7はメディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象から除外する。
図8は、第3実施例による情報ソース切替処理のフローチャートである。この処理も主として制御部7により実行される。
まず、制御部7は、ユーザによるソースキー43の操作により、情報ソースが選択されたか否かを判定する(ステップS21)。情報ソースが選択された場合(ステップS21;Yes)、制御部7は選択された情報ソースが基準ソースと一致するか否かを判定する(ステップS22)。選択された情報ソースが基準ソースと一致しない場合(ステップS22;No)、制御部7は選択された情報ソースを再生ソースとし(ステップS23)、ステップS21へ戻る。
一方、選択された情報ソースが基準ソースと一致する場合(ステップS22;Yes)、処理はステップS24へ進む。ステップS24〜S29は、図6に示す第2実施例におけるステップS14〜S19と同様である。制御部7は、基準ソースを再生しつつ一定時間にわたり再生ソースの切り替えを禁止し、一定時間経過後にソースキー43が操作された回数に対応する情報ソースを再生ソースとする。
一方、ステップS21において、次の情報ソースが選択されていない場合(ステップS21;No)、制御部7は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS30)。所定時間が経過していない場合(ステップS30;No)、処理はステップS21へ戻る。一方、所定時間が経過した場合(ステップS30;Yes)、制御部7は、現在の再生ソースを基準ソースに変更し(ステップS31)、ステップS21へ戻る。
こうして、所定時間以上継続して再生された情報ソースが、自動的に基準ソースに変更される。よって、ユーザは、所定時間以上継続して再生した情報ソース、即ち、関心があり、ある程度記憶にも残っている情報ソースを基準ソースとして、他の情報ソースの順序を記憶し、選択することができる。
[変形例]
上記の実施例では、本発明を車載用情報再生装置に適用しているが、本発明の適用はこれには限定されない。本発明は、複数の情報ソースの再生を行う家庭用のTV、ラジオ、AV機器などにも適用することができる。例えば、有料チャンネルを含むケーブルTVなどのサービスは番組数が非常に多く、かつ、特定の番組が休止する場合もある。そのような場合に、本発明により、複数のチャンネルを一巡して再生したときに再生を一定時間停止することとすれば、ユーザは現在視聴可能な全チャンネルを把握することができる。よって、視聴するチャンネルを決定する際に、何巡にもわたってチャンネルを替え続けてしまうことを防止することができる。
本発明は、複数の情報ソースから情報を再生する情報再生装置に利用することができる。特に、本発明は、家庭用のAV機器などの他、情報ソースの切り替え手段としてトグル式のスイッチを使用する車載用の情報再生装置などに好適に利用することができる。

Claims (10)

  1. 複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、
    前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段と、
    前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段と、
    前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段と、を備えることを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記基準ソースは、予め決められ、かつ、変更されない1つの情報ソースであることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 前記複数の情報ソースは、メディアを再生するメディア再生ソースを含み、
    前記情報ソース選択手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象に含めることを特徴とする請求項2に記載の情報再生装置。
  4. 前記再生手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースが前記情報ソース選択手段により選択された場合に、警告を出力することを特徴とする請求項3に記載の情報再生装置。
  5. 前記基準ソースは、最後に前記情報再生装置の電源がオフとされたときに選択されていた情報ソースであることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  6. 前記基準ソースは、前記情報ソース選択手段により所定時間以上継続して選択された情報ソースであることを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
  7. 前記複数の情報ソースは、メディアを再生するメディア再生ソースを含み、
    前記情報ソース選択手段は、メディアが装着されていないメディア再生ソースを切り替えの対象から除外することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報再生装置。
  8. 複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部と、情報ソースを再生する再生部と、を備える情報再生装置の制御方法であって、
    前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択工程と、
    前記情報ソース選択工程により選択された情報ソースを前記再生部により再生する再生工程と、を備え、
    前記情報ソース選択工程は、選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、情報ソースの切り替えを一定時間禁止することを特徴とする制御方法。
  9. 情報再生装置によって実行される情報再生プログラムであって、
    複数の情報ソースの選択指示が入力される操作部、
    前記操作部に入力された選択指示に応じて、複数の情報ソースを予め決められた順序で切り替えて1つの情報ソースを選択する情報ソース選択手段、
    前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースが基準ソースと一致したときに、前記情報ソース選択手段による情報ソースの切り替えを一定時間禁止する切替禁止手段、
    前記情報ソース選択手段により選択された情報ソースを再生する再生手段、として前記情報再生装置を機能させることを特徴とする情報再生プログラム。
  10. 請求項9に記載の情報再生プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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