JP4953959B2 - 物理量検知装置およびその駆動方法 - Google Patents

物理量検知装置およびその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4953959B2
JP4953959B2 JP2007193040A JP2007193040A JP4953959B2 JP 4953959 B2 JP4953959 B2 JP 4953959B2 JP 2007193040 A JP2007193040 A JP 2007193040A JP 2007193040 A JP2007193040 A JP 2007193040A JP 4953959 B2 JP4953959 B2 JP 4953959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
conversion
phase shift
output
shift code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007193040A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009033297A (ja
Inventor
研一 下邨
研二 渡邉
豊 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007193040A priority Critical patent/JP4953959B2/ja
Priority to US12/127,384 priority patent/US7671317B2/en
Publication of JP2009033297A publication Critical patent/JP2009033297A/ja
Priority to US12/683,917 priority patent/US8039781B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4953959B2 publication Critical patent/JP4953959B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、可視光、電磁波、アルファ線、およびベータ線などの粒子放射線などの物理量分布を検知するための2次元物理量検知装置に関し、より詳細には、行列状に配列された光電変換素子などのセンシング素子と、センシング素子からの出力信号を受けるA/D変換回路とが設けられた固体撮像素子、および撮像システムに関する。
従来、イメージセンサとして主流であったCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)型センサ(以後、「CCDセンサ」と称する)に加えて、今日ではロジックLSIに使われている標準プロセスを活用したMOS型のイメージセンサ(以後、「MOSセンサ」と称する)が広く市場に出回るようになった。MOSセンサは、CCDセンサとは異なり、各種アナログ回路やデジタル回路を画素アレーと同一基板上に集積化できるという特徴を備えている。CCDセンサでは、アナログ信号増幅機能やA/D変換機能に特化したアナログフロントエンドプロセサ(以後、AFE)や、AFEの機能を備えたデジタル信号処理プロセッサ(以後、DSP)など、A/D変換機能を備えた別個のチップを当該CCDセンサに接続することで、はじめてデジタル出力を得ることができる。これに対し、MOSセンサでは、画素アレーとともにA/D変換回路を同一チップ上に集積したものが既に製品化されている。
MOSセンサが搭載するA/D変換回路には、AFEに広く搭載されている方式でもあるパイプライン型A/D変換方式や、1ライン分の画素データを同時並列的にA/D変換するカラム型A/D変換方式、さらには、すべての画素データを同時並列的にA/D変換する方式まで多岐にわたる方式の提案がある。カラム型A/D変換方式だけに絞っても、例えば、特許文献1〜3に示される構成のものがある。
図12は、特許文献1に記載された第1の従来例に係るMOSセンサの構成を示す図である。
第1の従来例に係るMOSセンサは、画素1101の列毎に、比較器1107およびデジタルメモリ1108で構成されたカラムA/D変換回路1106を備えている。バイナリカウンタ1104から出力されるバイナリ値は、D/A変換回路(以後、DACと称す)1105に入力される。DAC1105は、入力されたバイナリ値に応じたアナログランプ電圧(三角波)1122を生成し、このアナログランプ電圧1122を参照電位として比較器1107に出力する。バイナリカウンタ1104の出力はバイナリ→グレイコード変換器1115にも入力され、グレイコードに変換された後、各列のデジタルメモリ1108に分配される。各カラムA/D変換回路1106内の比較器1107のもう一方の入力部には、画素1101から読み出し信号線1103を介して画素信号が入力される。
次に、第1の従来例に係るMOSセンサのA/D変換動作を説明する。まず、クロック生成回路1120から入力されるクロック信号1121に同期して、バイナリカウンタ1104がその初期値からカウントを開始すると同時に、DAC1105がアナログランプ電圧1122の生成を開始する。そして、各列の画素1101からの読み出し信号と、バイナリカウンタ1104の計数値と同期して変化する共通のアナログランプ電圧1122とが各列の比較器1107に入力される。これと並行して、バイナリカウンタ1104の計数値はバイナリ→グレイコード変換器1115でグレイコード計数値1124に変換され、デジタルメモリ1108に分配される。ある列の比較器1107への2つの入力信号の大小関係が入れ替わると、その比較器1107の出力信号が反転し、その列のデジタルメモリ1108はバイナリ→グレイコード変換器1115が出力するグレイコード計数値1124を保持する。比較器1107に入力されるアナログランプ電圧1122とデジタルメモリ1108に入力されるグレイコード計数値1124とはバイナリカウンタ1104を介して互いに同期しているので、以上の動作により、画素からの読み出し信号(アナログ信号)がデジタルメモリに保持された値(デジタル信号)にA/D変換されることとなる。
このように、特許文献1に示された第1の従来例に係るMOSセンサでは、デジタルメモリに供給するデジタル値の表現方法としてグレイコードを用いている。これにより、グレイコード計数値1124は常にハミング距離が最小の「1」で遷移するため、クロックとして分配されるビット間にスキューがあっても、サンプリング誤差を小さくすることができる。また、グレイコードでは前後の計数値において、全ビット中のうち1つのビットしか反転しないため、ノイズが抑制されている。また、消費電力の低減も図ることができる。
図13は、特許文献2や特許文献3に記載された第2の従来例に係るMOSセンサの構成を示す図である。同図を用いて、もう1つのカラム型A/D変換回路を含む第2の従来例に係るMOSセンサの構成を説明する。
第2の従来例に係るMOSセンサは、画素1101の列毎に、比較器1107とカラムカウンタ1208とで構成されたカラムA/D変換回路1106を備えている。クロック生成回路1120はクロック信号1121をバイナリカウンタ1104だけでなく、カラムA/D変換回路1106内のカラムカウンタ1208にも供給する。バイナリカウンタ1104から出力されるバイナリ値はD/A変換回路(DAC)1105に入力され、DAC1105は入力されたバイナリ値に従ってアナログランプ電圧(三角波)1122を生成する。このアナログランプ電圧1122は参照電位として比較器1107に入力される。比較器1107のもう一方の入力には、画素1101から読み出し信号線1103を介して画素信号が入力される。
図13に示す第2の従来例に係るMOSセンサでは、カラムA/D変換回路アレーに供給される信号は、クロック生成回路1120で生成されたクロック信号1121だけである。
次に、第2の従来例に係るMOSセンサのA/D変換動作を説明する。
まず、カラムA/D変換回路1106内のカラムカウンタ1208およびバイナリカウンタ1104を初期化信号(図示せず)により初期化し、DAC1105からアナログランプ電圧1122の初期値を比較器1107の一方の入力部に供給しておく。次に、選択した行の画素1101から画素信号を読み出し、比較器1107の他方の入力部に供給する。この状態で、バイナリカウンタ1104およびカラムカウンタ1208へのクロック信号1121の入力を開始することで、バイナリカウンタ1104がその初期値からカウントを開始する。すると、DAC1105もバイナリカウンタ1104の計数値に従ってアナログランプ電圧1122の生成を初期値から開始する。また、カラムA/D変換回路1106内のカラムカウンタ1208も、入力されるクロック信号1121の計数を開始する。
次いで、ある列の比較器1107に入力される2つの信号の大小関係が入れ替わり、その比較器1107の出力信号が反転すると、その列のカラムカウンタ1208に入力されるクロック信号1121がマスクされ、カラムカウンタ1208はその時点での計数値を保持する。アナログランプ電圧1122とカラムカウンタ1208の計数値とはクロック信号1121により互いに同期しているので、以上の動作により、画素からの読み出し信号(アナログ信号)がデジタルメモリに保持された値(デジタル信号)にA/D変換されることとなる。
以上で説明した2つのA/D変換方式は、カラムA/D変換方式の中でも、特にランプ型A/D変換(Ramp Run-up ADC)と呼ばれる種類のもので、A/D変換一般の方式分類によると、いずれもカウンティングADC(計数型A/D変換)と呼ばれる種類のものである。参照電位として三角波を用いることは、画素からのアナログ信号電位を時間の長さに変換するのと等価であり、さらに固定周波数のクロック信号を用いて時間の長さを計ることでA/D変換を実現するため、この名称がある。
例えば、10bitのA/D変換であれば、画素からの信号とDACで生成される参照電位(アナログランプ電圧)との比較を行うとき、10bitの階調数分(すなわち1024回)カウントする必要がある。画素からの信号が1つだけであれば、その信号電位と参照電位の大小関係が反転した段階でA/D変換が完了し、以後の比較動作は不要となるが、MOS型センサに搭載する場合のように、たとえば1行分の画素を並列でA/D変換する場合、すべての画素で変換が完了しているかどうかを通常の構成では確認できないので、いずれにせよ1024回の比較動作が必要となる。
ここで、具体的製品の例として、携帯電話のカメラを考えてみる。携帯電話でもMegaクラスの画素数が普通となってきており、たとえば500万画素、フレームレートが15frame/secというスペックが必要である。
説明を容易にするため、500万画素の画素アレーの縦横比を2000行×2500列として、さらに単純化のためにブランキング期間がないものとすると、1行の読み出し期間は、
15frame/sec×2000行/frame=30Kline/sec
となる。つまり、1行の読み出しレートは30KHzとなる。
この製品に「ランプ型A/D変換」を適用する場合、10bitA/D変換であれば、1行の読み出し時間にその階調数210=1024回の比較をする必要があり、1行の読み出しレートの約千倍、30MHz程度でデジタルメモリに出力するカウンタの計数値を変える必要がある。
この計算では、A/D変換回路が画素からデータを受け取るまでの待機期間やA/D変換結果の出力メモリへの転送期間、すなわちA/D変換としての比較動作ができない期間を考慮しておらず、また、上記画素数以外にOB(Optical Black)画素期間やブランキング期間を除いているため、実際には、この見積り周波数よりも高い周波数(たとえば50MHz程度)になる。
特開2005−347931号公報(第2図) USP5,877,715 特開2005−323331号公報
ランプ型A/D変換に限らず、1行分の画素を同時に変換するカラム型のA/D変換では、A/D変換レートは以下の式で決まる。
変換レート =(フレームレート)×(1フレームの行数)
ここで、「1フレームの行数」とは、実際に有効な画素を読み出す期間だけでなく、OB画素からの信号を読み出す期間やブランキング期間も含むものとする。
1フレームの行数は画素数のほぼ平方根に相当するが、近年、ディジタルスチルカメラ(DSC)の分野での画素数増大が激しいのはよく知られているところである。また、DSCでも動画撮影などのニーズが強まっており、画素数もフレームレートも高まる傾向にある。したがって上式から、カラム型A/D変換の変換レートも高まる傾向にあるといえる。
さて、ランプ型A/D変換回路などのカラム型で且つ計数型のA/D変換回路における単位時間あたりの比較回数(すなわちデジタルメモリに分配するカウンタ値の変化の回数。以後、比較周波数と称す)は、A/D変換の階調数や上記変換レートと以下のような関係にある。
比較周波数 = (階調数)/[{1/(変換レート)}−υ]
階調数 = 2(変換ビット幅)
ここでυは、A/D変換としての比較動作ができない期間である。υをゼロと近似すると、単に
比較周波数 = (階調数)×(変換レート)
となる。つまり、ランプ型A/D変換回路には、変換ビット幅が1ビット増えるだけで、変換のための比較周波数が2倍に増えるという特徴があることがわかる。
例えば、先に述べた500万画素のイメージセンサにおけるA/D変換の比較周波数への影響は、10bitのA/D変換ビット幅を11bitに増やす場合と、500万画素を4倍の2000万画素に増やす場合とで同じであることがわかる。
しかしながら、画質の向上という観点から、A/D変換の変換精度も求められるようになってきており、ビット幅として14bitや16bitという潜在ニーズも出てきている。
A/D変換のビット幅が14bitの場合、先に説明した500万画素のデジタルメモリに出力するカウンタの周波数はビット幅が10bitの時の16倍の800MHzとなり、16bitの場合には、ビット幅が10bitの時の64倍の3.2GHzにもなるため、デジタルメモリ部へのカウンタ計数値信号の分配に不具合を生じる。
具体的には以下の不具合が発生する。
(1) チップ内であっても、特にGHzオーダーのクロックは、その発生が極めて困難である。
(2) 仮にクロックを発生することができても、1行の画素数分の回路が配線負荷となり、かつ配線が長く寄生RCが大きいため、デジタルメモリの全領域で正しく駆動するのは困難である。
(3)クロックドライバの能力強化、デジタルメモリの両側からの駆動、リピーターの挿入などの対策も考えられるが、何とか動作可能な駆動波形を得ることができたとしても、消費電力が大幅に増大するため、解決手段として適切でない。また複数列毎に1個のリピーターを入れる方法だと、その周期でのノイズが画像に発生することが懸念される。また全列にリピーターを入れるのは、消費電力のさらなる増大とチップ面積の増大に加えて、リピーターによるクロックの遅延が大きくなり、ランプ型A/D変換回路の本来の動作ができなくなる懸念もある。
以下では、特に上記(2)の不具合について詳述する。ランプ型A/D変換回路は、1列、または複数の画素列に1つ設けるのが普通である。したがって、例えば1列毎にランプ型A/D変換回路を備える場合、デジタルメモリの各ビットに供給すべきクロック信号は、1行の画素数(上述した500万画素の場合、2500列)分のデジタルメモリをその負荷とすることになる。また、配線の長さは画素数だけでなく画素の大きさにも依存するが、いわゆる大判と呼ばれるイメージセンサの場合、35mmフィルムサイズ相当の撮像面を持つので、配線の長さはフィルムの横の長さである36mmにもなり、従って、寄生RCも相当な大きさとなる。
図14(a)は、例えば図12に示す第1の従来例と同タイプのMOSセンサのデジタルメモリに供給されるクロック信号とデジタルメモリの位置の関係を概略的に示す図であり、(b)は、クロック周波数がfである場合の(a)における点Aと点Cでのクロック波形を示す図であり、(c)は、クロック周波数が2fである場合の(a)における点Aと点Cでのクロック波形を示す図である。
図14(a)に示すように、クロック生成回路1120(あるいはバイナリ→グレイコード変換器1115)から点A、点B、点Cと離れるに従って、クロック波形は寄生RC成分により鈍ってゆく。このような場合、図14(b)、(c)に示すように、点Aではいずれの周波数でも問題は生じないが、点CではRC負荷が大きくなるため、立ち上がり時間、立ち下がり時間ともに大きく延びる。このため、周波数2fでは特にクロック信号がフルスイングすることができず、信号振幅が小さくなっている。このように、変換精度を高めるために周波数を上げる程、クロック信号の供給源からの距離が長い列でのA/D変換動作に不具合が生じる可能性が高くなってしまう。
図12に示す第1の従来例では、グレイコード表現を使っているので、バイナリ表現のみを用いる場合に比べてデジタルメモリに配信する計数値に必要とされるスイッチングレート(周波数)を半分にすることができる。
しかしながら、これだけでは、14bitでのクロック周波数が400MHz、16bitでの周波数が1.6GHzになるだけであり、難易度が幾分下がったとはいえ、上で述べた3つの課題は残ったままである。
本発明の目的は、画素数やフレームレート、および変換ビット幅などが増加しても高画質で高速処理が可能な固体撮像装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本願発明者らは、種々の検討を重ね、後に詳述する「位相シフトコード」を生成するカウンタを物理量検知装置のA/D変換に適用することで、デジタルメモリ(変換用メモリ)に供給するクロック信号の最大周波数を上げることなく、変換時間も変えずにA/D変換値のビット幅を増やすことが可能となることに想到した。
具体的に、本発明の物理量検知装置は、物理量を検知する感応素子が行列状に配置されてなる感応素子アレーと、クロック信号を出力するクロック生成回路と、三角波を出力するD/Aコンバータと、前記クロック信号のパルスをカウントし、計数値のうち少なくとも上位ビット用計数信号を出力するカウンタと、前記感応素子の1列、または複数列ごとに設けられ、各列の前記感応素子から出力される信号をデジタル信号に変換するためのカラムA/D変換回路と、前記カラムA/D変換回路から出力されるデジタル信号を伝送する出力信号バスとを備えた物理量検知装置であって、位相シフトコードで表現された下位ビット用計数信号を出力する位相シフトコード出力回路をさらに備え、前記カラムA/D変換回路の各々は、所定の期間に前記感応素子から出力される信号と前記三角波の電位とを比較する比較器と、前記比較器の出力が変化する時点での前記上位ビット用計数信号および位相シフトコードで表現された前記下位ビット用計数信号を保持する変換用メモリとを有し、前記カラムA/D変換回路のA/D変換値は、前記変換用メモリに保持された前記下位ビット用計数信号と前記上位ビット用計数信号とを組み合わせて表現される。
この構成によれば、A/D変換値の下位ビットを位相シフトコードで表現することにより、バイナリ表現のみを用いてA/D変換を行う場合に比べてカウンタから各変換用メモリに供給する信号の最大周波数を大幅に低減することができる。また、信号の周波数を変えない場合には、位相シフトコードを用いない場合に比べてビット精度を大幅に向上させ、分解能を向上させることができ、画素数やフレームレートが上がった場合にもA/D変換を速やかに行うことができる。また、位相シフトコードでは計数値が変化する場合、全ビット中1つのビットしか反転しないので、バイナリのみを用いるA/D変換に比べてサンプリング誤差の発生を抑えることが可能となる。また、信号値の変動が小さいため、ノイズの発生も低減することができる上、消費電力を低減することもできる。
物理量検知装置は、例えば受光部を有する画素を備えた固体撮像装置であってもよい。
本発明の物理量検知装置の駆動方法は、物理量を検知する感応素子が行列状に配置されてなる感応素子アレーと、クロック信号を出力するクロック生成回路と、三角波を出力するD/Aコンバータと、カウンタと、前記感応素子の1列、または複数列ごとに設けられ、各々が比較器と変換用メモリを有し、各列の前記感応素子から出力される信号をデジタル信号に変換するためのカラムA/D変換回路と、前記カラムA/D変換回路から出力されるデジタル信号を伝送する出力信号バスと、位相シフトコード出力回路とを備えた物理量検知装置の駆動方法であって、前記カウンタが前記クロック信号のパルスを初期値からカウントするステップ(a)と、前記カウンタが少なくとも上位ビット用計数信号を前記変換用メモリに出力するステップ(b)と、前記比較器が、前記感応素子から読み出された信号の電位と前記三角波の電位とを所定の期間に比較するステップ(c)と、前記位相シフトコード出力回路が、前記クロック信号または前記カウンタから出力された下位ビット用計数信号から位相シフトコードを生成し、前記変換用メモリに供給するステップ(d)と、前記カラムA/D変換回路の各々に設けられた前記変換用メモリから前記下位ビット用計数信号と前記上位ビット用計数信号が前記出力信号バスに順次読み出されるステップ(e)とを備えている。
この方法により、バイナリ表現のみを用いてA/D変換を行う場合に比べてカウンタから各変換用メモリに供給する信号の最大周波数を大幅に低減することができる。また、信号の周波数を変えない場合には、位相シフトコードを用いない場合に比べてビット精度を大幅に向上させ、分解能を向上させることができ、画素数やフレームレートが上がった場合にもA/D変換を速やかに行うことができる。また、位相シフトコードでは計数値が変化する場合、全ビット中1つのビットしか反転しないので、バイナリのみを用いるA/D変換に比べてサンプリング誤差の発生を抑えることが可能となる。また、信号値の変動が小さいため、ノイズの発生も低減することができる上、消費電力を低減することもできる。
いわゆるランプ波参照方式のカラムA/D変換回路において、「位相シフトコード」を最下位側1または複数ビットに適用することで、変換用メモリに供給される信号の最大周波数を上げることなく、同じA/D変換時間で、A/D変換の分解能を向上させることが可能となる。
これにより、画質向上のため変換ビット幅や画素数を増やす場合、また、高速化のためにフレームレートを上げる場合にも、変換用メモリに供給される信号の波形なまり等による不具合の発生を抑えることができる。
以下では、図面を参照して本発明の固体撮像装置の各実施形態として二次元アレータイプのMOSセンサについて説明する。ただし、これは一例であって、本発明に係る構成あるいは駆動方法は、光や放射線など、外部から入力される電磁波に対して感応する単位構成要素をライン状もしくは行列状に複数個配置してなる物理量分布検知用の半導体装置に広く適用できる。
以下、第1から第3の実施形態の固体撮像装置では、画素からの読み出した信号レベルから同じく画素から読み出したリセットレベルをオフセットとして差し引く、いわゆるCDS(相関二重サンプリング)動作を、S/H(サンプルホールド)容量などを用いてアナログ領域で行うか、リセットレベルもA/D変換してデジタル領域で行うのが普通であるが、本発明のポイントには直接関係しないので、説明をシンプルにするために省略している。
以下の実施形態で詳述するように、本発明の特徴は、画素(感応素子)から読み出された信号をA/D変換する際に、下位ビットを位相シフトコードで表現することにより、クロック周波数の低減やビット精度の向上を図っていることにある。本明細書中で「位相シフトコード」とは、値が1増減する場合にビットが1つだけ変化する二進数であって、値が増えるに従って下位ビットから上位ビットへとビットが1つずつ順次変化していくコードのことを意味する。すなわち、ビット幅をPとするときの位相シフトコードでは、「全ビットゼロ」→「最下位ビットのみ1」→「下位2ビットのみが11」、・・・と順次1が増え、全ビットが1になると、今度は最下位ビットのみ0、下位2ビットが00、と順次0が増え、全ビットがゼロで元に戻る。よって、位相シフトコードでは、計2P通りの区別ができる。例えば、P=4の場合の位相シフトコード表現は以下の通りである。
0:0000
1:0001
2:0011
3:0111
4:1111
5:1110
6:1100
7:1000
8:0000
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置(MOSセンサ)の構成を示すブロック回路図である。
同図に示すように、本実施形態のMOSセンサは、画素(感応素子)101が行列状に配置されてなる画素アレー(感応素子アレー)102と、画素101の1列、または複数列ごとに設けられ、画素101から出力される信号をデジタル信号に変換するためのカラムA/D変換回路106と、カラムA/D変換回路106で変換、保持されたデジタル信号の出力制御を行う列走査手段(図示せず)と、カラムA/D変換回路106から出力されるデジタル信号を伝送する出力信号バス126、127、128、129と、クロック信号121を供給するクロック生成回路120と、バイナリカウンタ104と、D/A変換回路(DAC;参照電位発生回路)105と、バイナリ/位相シフトコード変換器(位相シフトコード出力回路)113と、位相シフトコード/バイナリ変換器114と、入力部に出力信号バス(フルビットデジタル出力用バス)129が接続される出力バッファ109とを備えている。ここで、画素とは、少なくともフォトダイオードやフォトゲートなどの光感応素子を含み、光電変換により生じた信号を読み出すためのデバイス構造や、初期化動作を可能とする構造が必要に応じて設けられた単位素子のことである。なお、図1は、列ごとにカラムA/D変換回路106が設けられている例を示している。
各カラムA/D変換回路106は、比較器107と、デジタルメモリ108とを有している。
画素アレー102において、走査回路(図示せず)によって行単位で画素101が選択され、選択された行の画素101からは、画素読み出し線103を介して画素信号が読み出される。図示しないが、画素アレー102には、走査回路により制御される選択トランジスタが設けられていてもよい。
読み出された画素信号は、画素列ごとに設けられたカラムA/D変換回路106内の比較器107に入力される。
クロック生成回路120は、A/D変換動作に関わるクロック信号121やその他の制御の基準となるクロック信号を生成する。nビットのバイナリカウンタ104は、クロック信号121をカウントし、計数値の全ビット(nビット分)をDAC105に入力する一方、計数値の上位kビット(上位ビット用計数信号)をデジタルメモリ108に、計数値の下位mビット(下位ビット用計数信号)をバイナリ/位相シフトコード変換器113に入力する。ただし、各ビット幅の関係はn=k+mとする。
バイナリ/位相シフトコード変換器113は、入力されたmビットバイナリ表現の計数値を2m−1ビットの位相シフトコードに変換し、その出力をデジタルメモリ108に入力する。例えば、mが3の場合、位相シフトコードとしては4ビットでバイナリの3ビットを表現する。
D/A変換回路105はバイナリカウンタ104から出力される計数値を受けてアナログランプ電圧(三角波)を生成し、このアナログランプ電圧をすべての列の比較器107に参照電位として入力する。比較器107は画素信号とアナログランプ電圧を入力とし、比較器出力信号123をこれに対応するデジタルメモリ108に出力する。デジタルメモリ108は、バイナリカウンタ104からの計数値のうち上位kビットを示すカウンタ出力信号124と、バイナリ/位相シフトコード変換器113からの2m−1ビットの位相シフトコード信号125とを入力され、位相シフトコードのみ一旦、位相シフトコード/バイナリ変換器114に出力する。位相シフトコード/バイナリ変換器114でバイナリに変換されたmビットデジタル値と、バイナリカウンタ104の計数値の上位kビットとを合わせて得られたデジタル化された画素信号は、出力バッファ109を介して、チップ外部、または画素アレー102と同一基板上に設けられた信号処理部などに出力される。
次に、本実施形態のMOSセンサにおけるA/D変換動作について、以下に詳述する。
クロック生成回路120から入力されるクロック信号121に同期して、バイナリカウンタ104がその初期値からカウントを開始するとともに、DAC105がアナログランプ電圧122の生成を開始する。続いて、各列の画素101から読み出された画素信号と、バイナリカウンタ104の計数値と同期して変化する全列で共通のアナログランプ電圧122とが各列の比較器107に入力される。これと同時に、バイナリカウンタ104の計数値はバイナリ/位相シフトコード変換器113によって位相シフトコード信号125に変換され、位相シフトコード信号125が各デジタルメモリ108に分配される。その後、アナログランプ電圧が例えば上昇していき、ある列の比較器107に入力される2つの入力信号(アナログランプ電圧および画像信号)の大小関係が入れ替わると、比較器出力信号123が反転する。比較器出力信号123が反転する時点において、その列のデジタルメモリ108は、バイナリカウンタ104から出力されたカウンタ出力信号124、およびバイナリ/位相シフトコード変換器113から出力された位相シフトコード信号125を保持する。比較器107に入力されるアナログランプ電圧122とデジタルメモリに入力されるデジタル値(カウンタ出力信号124と位相シフトコード信号125)とはバイナリカウンタ104を介して互いに同期しているので、以上の動作により、画素101からの読み出し信号(アナログ信号)がデジタルメモリ108に保持された値(デジタル信号)にA/D変換されることとなる。なお、デジタルメモリ108は、1か0かを電荷として容量に保持するDRAMのようなセルで構成することも、CMOSロジックで一般的なハーフラッチやフルラッチで構成することもできる。
なお、以上のA/D変換動作が全ての列の画素信号について同時に行われる。バイナリカウンタ104が全てのビット幅のカウントを終了した後、デジタルメモリ108に保持された上位kビットのデータは列走査手段(図示せず)によって列ごとに選択され、出力信号バス126、129を介して出力バッファ109に入力される。同様に、デジタルメモリ108に保持された下位mビットのデータも、上位kビットデータと同時に、列走査手段によって列ごとに選択され、出力信号バス127を介して位相シフトコード/バイナリ変換器114に入力された後、出力信号バス128、129を介して出力バッファ109に入力される。上位kビットと下位mビットとがコンカチネートされたn(ただしn=k+m)ビットのA/D変換値が出力バッファ109から出力される。
次に、本実施形態のMOSセンサの効果を説明する。図2(a)は、バイナリのみを用いて画像信号のA/D変換を行う場合のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図であり、(b)は、位相シフトコードとバイナリを併用して画像信号のA/D変換を行う場合(本実施形態)のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図である。図2(b)に示すように、下位mビットを位相シフトコードで表す場合、バイナリ/位相シフトコード変換器113は、互いに周波数が等しく、位相がπ/2m−1だけずれた2m−1個の信号を出力する。
図2(a)と図2(b)との比較から、例えばバイナリ表現の下位3ビット分を位相シフトコード表現に置き換えると、バイナリ表現で最大周波数となる最下位ビットを表現する信号(図2(a)に示すBin〔0〕)に比べて、デジタルメモリ108に入力される信号の最大周波数を4分の1に抑えられることがわかる。逆に、同じ周波数を使えば、本実施形態のA/D変換回路では、位相シフトコードを用いない場合に比べて2ビット精度を上げることができることがわかる。ここでは下位3ビットを置き換える事例を示したが、位相シフトコードに変換するビットを下位4ビット以上としてもよいし、2ビットとしてもよい。ただし、位相シフトコードに変換する場合には、信号周波数を低減するためには、最下位から2ビット以上を位相シフトコードに変換する。本実施形態のMOSセンサにおいては、カラムA/D変換回路106に入力される信号の周波数を低減したり、あるいはビット精度の向上を進めることができるので、高精細な画像を実現することができる。また、変換ビット幅が増えた場合だけでなく、画素数やフレームレートが上がった場合にもA/D変換処理を速やかに行うことが可能となる。
また、位相シフトコードでは、値が1変化した場合に常に1ビットしか変化しないので、本実施形態のMOSセンサにおいては、カラムA/D変換回路106からの出力電圧の変化を均一にすることができる上、信号の読み取り誤差を小さくすることができる。また、バイナリコードを用いる場合に比べ、消費電力の低減を図ることも可能である。さらに、全ビット中1つずつしか信号が反転しないので、信号値の変化による電流変化が小さくノイズが発生しにくくなっている。
また、本実施形態のMOSセンサでは、A/D変換の下位ビットを位相シフトコード/バイナリ変換器114を用いて位相シフトコード表現からバイナリ表現に戻している。これにより、出力バッファ109に入力される信号の本数を減らすことができるので、特に、位相シフトコードで表現するビット数が多い場合には回路面積の縮小等の効果が得られる。また、位相シフトコードのままでMOSセンサの外部に出力した場合に比べて、DSP等での演算処理を容易にすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。本実施形態のMOSセンサは、画像信号のA/D変換を行う際に、上位ビットのデジタル記数表現としてバイナリの代わりにグレイコードを使用する点が第1の実施形態のMOSセンサと異なっている。そのため、本実施形態のMOSセンサには、バイナリカウンタ104(図1参照)に代えてグレイコードカウンタ110が、バイナリ/位相シフトコード変換器113に代えてグレイコード/位相シフトコード変換器(位相シフトコード出力回路)117がそれぞれ設けられている。
また、カラムA/D変換回路106からの出力をグレイコードからバイナリに変換するため、出力バッファ109の入力部に接続されていた上位kビットに対応する出力信号バス126をグレイコード/バイナリ変換器116の入力部に接続し、上位kビットのデータをバイナリに変換した上で出力バッファ109に入力する構成としている。
また、図3に示すD/A変換回路105は、図1に示す第1の実施形態におけるD/A変換回路とは異なり、バイナリ値を入力として、その値に対応するアナログ電位を生成する汎用的なD/A変換回路仕様ではなく、ランプ回路として、クロック信号121を受けて単調増加、または単調減少だけを行うだけの回路仕様で、入力としてバイナリ値を必要としないものを適用している。以上で挙げた点以外の本実施形態のMOSセンサの構成は、第1の実施形態のMOSセンサの構成と同様であるので説明を省略する。
図4(a)は、グレイコードのみを用いて画像信号のA/D変換を行う場合のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図であり、(b)は、位相シフトコードとグレイコードを併用して画像信号のA/D変換を行う場合(本実施形態)のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図である。同図に示す例では、グレイコード/位相シフトコード変換器117により、グレイコード表現の下位3ビット分のG[2:0]を位相シフトコード表現PS[3:0]に置き換えている。
図4(a)と図4(b)の比較から、グレイコード表現のみを用いた場合の最大周波数となる最下位ビットの信号周波数に比べて、位相シフトコード表現を併用する本実施形態の場合、信号の最大周波数を2分の1に抑えられることが分かる。逆に、本実施形態のカラムA/D変換回路106において、グレイコードのみを用いる場合の変換回路と同じ周波数の信号を使えば、1ビット分精度の高いデータを得ることができ、画質向上につながる。
なお、ここでは下位3ビットを位相シフトコード表現に置き換える事例を示したが、置き換えるビット数を増やすことで、A/D変換に用いる信号周波数をさらに低減したり、A/D変換のビット精度をさらに向上させることができる。
以上のように、位相シフトコードは、グレイコードと組み合わせてA/D変換に使用しても有効である。なお、本実施形態のカラムA/D変換回路106では、上位ビットのA/D変換にグレイコードを用いているため、第1の実施形態のA/D変換回路に比べて出力電圧の変化がより均一になっており、且つ信号読み取りの誤差もより小さくなっている。また、グレイコード/バイナリ変換器116および位相シフトコード/バイナリ変換器114を用いてデータをバイナリ表現に戻しているため、これらの変換器を設けない場合に比べて信号線の本数の低減が図られている。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態であるMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。
本実施形態のMOSセンサと上述した第1の実施形態のMOSセンサとの違いは、本実施形態のMOSセンサでは、バイナリ/位相シフトコード変換器113(図1参照)の代わりに位相シフトコード生成回路(位相シフトコード出力回路)112が設けられていることである。
また、本実施形態のMOSセンサは、第2の実施形態のMOSセンサと同様、入力としてバイナリ値を必要としないDAC105を搭載している。
以上2つの変更により、バイナリカウンタ104は上位kビット分の計数値のみを出力するだけでよく、下位mビット分の計数値を出力する必要がなくなるというメリットがある。また、信号本数の削減効果に加えて、周波数の高い下位ビットの計数値出力が不要となるので、ノイズ低減にも有効である。
位相シフトコード生成回路112は、クロック生成回路120から出力されるクロック信号121を入力とし、位相シフトコードを生成する回路である。具体的な回路構成としては、以下に詳述するように、クロック信号を受け、そのクロック信号のサイクルを遅延させることにより位相シフトコード間の位相遅延を生成する回路構成例(下記の第1の構成例)と、生成する位相シフトコードと同じ周波数のクロック信号を入力するだけでよい回路構成例(下記の第2の構成例)がある。
−位相シフトコード生成回路の第1の構成例−
図6(a)、図7(a)は、ジョンソンカウンタを用いた第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路を示す回路図であり、図6(b)、図7(b)は、それぞれ第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路における信号波形を示す図である。図6(a)はビット数m=2(2m−1=2)の場合であり、図7(a)は、ビット数m=3(2m−1が4)の場合である。
図6(a)に示す位相シフトコード生成回路は、それぞれクロック信号CLKを受けるD型フリップフロップ901a、901bと、J〔0〕を出力するインバータ902aと、J〔1〕を出力するインバータ902bとを有している。第1段のD型フリップフロップ901aの出力は第2段のD型フリップフロップ901bに入力され、このD型フリップフロップ901bの反転出力はD型フリップフロップ901aに入力されている。すなわち、D型フリップフロップ901a、901bは全体としてループを構成している。また、D型フリップフロップ901aの反転出力はインバータ902aに入力され、D型フリップフロップ901bの反転出力はインバータ902bに入力される。
以上の構成により、図6(b)に示すように、初期値オールゼロの状態からCLKの周期分だけ位相が異なる位相シフトコードJ[1:0]を生成できる。
また、図7(a)に示すように、4段のD型フリップフロップ901a、901b、901c、901dを通常のシフトレジスタと同様に直列に接続するとともに、最終段のD型フリップフロップ901dの反転出力を第1段のD型フリップフロップ901aに入力することで、インバータ902a、902b、902c、902dからそれぞれCLKの周期分だけ位相がずれたJ〔0〕、J〔1〕、J〔2〕、J〔3〕を出力できる。すなわち、図7(a)に示す構成によれば、図7(b)に示すように、初期値オールゼロの状態からCLKの周期分だけ位相が異なる位相シフトコードJ[3:0]を生成できる。
なお、第1の構成例に係るジョンソンカウンタの場合、これを駆動するために生成する位相シフトコードよりも周波数の高いクロック信号(図6、図7におけるCLK、図5におけるクロック信号121)の入力が必要である。しかし、カラムのデジタルメモリ部へのクロック配信とは異なり、位相シフトコード生成回路の入力負荷は小さいため、位相シフトコード生成回路に高い周波数のクロック信号が供給されても、クロック信号のなまりが発生する等の不具合は起こらない。そのため、第1の構成例によれば、波形なまりなどの不具合を発生させることなく位相シフトコードを生成することが可能である。
図7(a)に示す位相シフトコード生成回路は位相シフトコードとしてのビット数が2m−1=4の場合であり、これを第3の実施形態として説明したMOSセンサに搭載する場合、バイナリのみを用いてA/D変換する場合に比べて、信号の最大周波数を4分の1にすることができ、グレイコードのみの場合に比べて、2分の1の周波数に抑制することができる。あるいは、グレイコードのみを用いるA/D変換回路と同じ周波数のクロック信号を用いる場合、バイナリのみの場合に比べて2ビットの精度向上、グレイコードのみの場合に比べて1ビットの精度向上が可能である。
なお、バイナリ表現でのビット数m=2、3の場合の位相シフトコード生成回路の構成をそれぞれ説明したが、必要ビット数mに対して2m−1段分のD型フリップフロップを直列に接続し、最終段のD型フリップフロップの反転出力を第1段のD型フリップフロップに入力することで、任意のビット幅に対応した位相シフトコード生成回路を構成することができる。
また、D型フリップフロップ以外のフリップフロップ同士を接続しても上記の例と同様に位相シフトコード生成回路を構成することができる。
−位相シフトコード生成回路の第2の構成例−
周波数が非常に高くなってきた場合、クロック信号を分配する際の波形なまりの問題以前に、素子性能の限界などから高速クロックの生成が困難になってくる。これに対して、遅延ロックループ回路(以下、DLL)を用いることで、入力クロック信号の周波数を位相シフトコード生成回路を生成する位相シフトコードと同じ周波数レベルに入力クロック周波数を抑えることができる。
図8(a)〜(c)は、DLLを用いた第2の構成例に係る位相シフトコード生成回路を示す図である。
まず、図8(a)に示す位相シフトコード生成回路の構成例は、位相比較器802と、電荷ポンプ回路803と、遅延部801とを有している。この構成例では、位相比較器802に入力されたクロック信号RCLKを遅延部801により遅延し、DCLKとして出力する。具体的には、DCLKの遅延量がちょうど1サイクルになるように、RCLKとDCLKとを位相比較器802で比較し、早い/遅いというずれに対してUPまたはDOWNの信号を生成し、電荷ポンプ回路803が位相比較器802からの信号を受けてこれに応じた電圧信号VCONを生成する。
遅延部801は、図8(b)に示すように、インバータ804を多段に接続してなるインバーターチェーンに負荷としての容量806をNMOSトランジスタスイッチ(以下、MOSスイッチと称す)805を介して付加した回路である。VCONはこの容量806に接続されるMOSスイッチ805のゲート電位を制御する。このVCONを高くすると、MOSスイッチ805のオン抵抗が小さくなり、容量が負荷として重くなり、遅延が大きくなる。逆にVCONの電位を低くするとMOSスイッチ805のオン抵抗が大きくなり、容量が負荷として軽くなり、遅延は小さくなる。
図9は、図8(a)、(b)に示すDLLの回路構成を利用し、π/2m−1ずつ位相がずれた信号を出力する位相シフトコード生成回路の構成例を示す図である。
図9に示すように、元のクロック信号(RCLK)と16個の遅延段を経た遅延クロック(DCLK)の位相を揃えるDLLの働きにより、遅延段毎に1サイクルの16分の1ずつ遅延(位相遅延π/8)させたクロック信号n〔1〕、n〔2〕、…、n〔15〕、n〔16〕(=DCLK)を得ることができる。このうち隣接する8つのノードからクロック信号(例えば、n〔1〕〜n〔8〕をクロックバッファ807によりバッファされたD〔1〕〜D〔8〕)を取り出すことで、図9に示す回路は位相シフトコード生成回路として使用可能になっている。なお、ノードn〔9〕〜n〔16〕からクロックを取り出す必要はないが、各遅延段における負荷を均等にしてタイミング精度を上げるために、これらのノードにもバッファを付ける方がより望ましい。
以上では、特定のビット幅の位相シフトコードを生成する第2の構成例の位相シフトコード生成回路について説明したが、位相シフトコード生成回路中のシフトレジスタ段数、またはDLLの遅延段数を変えることで、ビット幅の異なる位相シフトコードを容易に生成することができる。
なお、図9に示す位相シフトコード生成回路はビット幅m=4の場合であり、これを第3の実施形態として説明したMOSセンサに搭載する場合、信号の最大周波数を、バイナリのみを用いてA/D変換を行う場合に比べて8分の1、グレイコードのみを用いてA/D変換を行う場合に比べて4分の1にまで抑制することができる。または、同じ周波数の信号を使う場合、バイナリのみの場合に比べて3ビット分の精度向上を実現でき、グレイコードのみの場合に比べて2ビット分の精度向上が可能である。
本発明の第3の実施形態において、ジョンソンカウンタを用いた位相シフトコード生成回路を搭載することで、RC負荷が大きいカラムA/D変換回路部などに分配するクロック信号、ないしは計数値信号に、むやみに急峻な立ち上がり・立下り特性を要求する必要がなくなるという効果を有する。
また、DLLを用いた位相シフト生成回路を搭載することで、各列のカラムA/D変換回路に分配される(クロック)信号だけでなく、クロック生成回路で生成されるクロック信号に関しても、GHz級のクロック信号を生成しなくてよいという設計上のスペック緩和が可能となる。そのため、撮像素子(固体撮像装置)に必須の高画質プロセスに対して必ずしも相容れない特性を備える高速CMOSプロセスを無理に融合する必要がなくなるという効果を有する。また、システムとしても撮像素子の中のノイズ低減や電磁輻射の低減につながるという効果を有する。
また、図10(a)、(b)は、2m−1ビットの位相シフトコード/バイナリ変換器の構成例を示す図である。図10(a)は、ビット幅m=2の場合を示し、(b)は、ビット幅m=3の場合を示す。
図10(a)に示すように、m=2の場合、位相シフトコード/バイナリ変換器に入力された位相シフトコードのPS〔0〕およびPS〔1〕は共に排他的論理和回路905に入力され、排他的論理和回路905でバイナリのBIN〔0〕に変換される。また、位相シフトコードの最上位ビットであるPS〔1〕はそのままバイナリの最上位ビットBIN〔1〕として出力される。
また、図10(b)に示すように、m=3の場合、排他的論理和回路905が三個設けられ、一段目の排他的論理和回路905aにはPS〔0〕とPS〔2〕が入力され、同じく一段目の排他的論理和回路905bにはPS〔1〕とPS〔3〕が入力される。排他的論理和回路905a、905bの出力は二段目の排他的論理和回路905cに入力され、排他的論理和回路905cからはバイナリの最下位ビットBIN〔0〕が出力される。バイナリのBIN〔1〕は排他的論理和回路905bから出力され、バイナリの最上位ビットBIN〔2〕としては、位相シフトコードの最上位ビットPS〔3〕がそのまま出力される。このように、位相シフトコードからバイナリへの変換は、排他的論理和回路を組み合わせて容易に行うことができる。
なお、カラムA/D変換回路を有する固体撮像装置において、変換用カウンタはカラム外のクロック生成回路からのクロックを計数し、比較器の出力が反転したときに、その計数値を保持する(カウント動作を止める)ことでA/D変換を行う方式においても、その下位ビットに位相シフトコード用のデジタルメモリを追加することで、同様のA/D変換周波数を低減したり、ビット精度を向上することが可能である。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態であるMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。
同図に示すように、本実施形態のMOSセンサでは、各列のカラムA/D変換回路106内に、デジタルメモリ108に保持される上位kビットのデータと、下位mビットのデータをそれぞれコピーするための出力用メモリ250がさらに設けられている。A/D変換は全列並列で行われ、例えば、A/D変換の入力全レンジでの比較(ないしはそれに相当するデジタル値の計数)が終了後、全列共通の制御信号で一斉にコピーされる。
この場合、1行分の画素信号についてのA/D変換の終了時にデジタルメモリ108に保持されたA/D変換値を、制御線750を駆動することによって出力用メモリ250にコピーする。出力用メモリ250の各列を列走査手段(図示せず)により順次選択し、出力用データバス126、127に信号を読み出すとともに、次の行の画素のA/D変換を行う。このように、A/D変換と並行して出力処理を順次行うことにより、A/D変換された1画面分の画素信号の出力を迅速に行うことが可能となる。
なお、出力用メモリ250は、例えば複数のラッチ等で構成することができる。
また、図11では、図1に示す第1の実施形態のカラムA/D変換回路106に出力用メモリを付加した例を示したが、その他の実施形態で説明したカラムA/D変換回路に出力用メモリを付加してもよい。
以上説明したように、本発明の固体撮像装置およびその駆動方法は、光や放射線など種々の物理量分布を検知するための撮像装置に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。 (a)は、バイナリのみを用いて画像信号のA/D変換を行う場合のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図であり、(b)は、位相シフトコードとバイナリを併用して画像信号のA/D変換を行う場合(第1の実施形態)のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。 (a)は、グレイコードのみを用いて画像信号のA/D変換を行う場合のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図であり、(b)は、位相シフトコードとグレイコードを併用して画像信号のA/D変換を行う場合(第2の実施形態)のデジタルメモリへの入力信号波形を示す図である。 本発明の第3の実施形態であるMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。 (a)は、ジョンソンカウンタを用いた第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路を示す回路図であり、(b)は、それぞれ第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路における信号波形を示す図である。 (a)は、ジョンソンカウンタを用いた第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路を示す回路図であり、(b)は、それぞれ第1の構成例に係る位相シフトコード生成回路における信号波形を示す図である。 (a)〜(c)は、DLLを用いた第2の構成例に係る位相シフトコード生成回路を示す図である。 図8(a)、(b)に示すDLLの回路構成を利用し、π/8ずつ位相がずれた信号を出力する位相シフトコード生成回路の構成例を示す図である。 (a)、(b)は、2m−1ビットの位相シフトコード/バイナリ変換器の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態であるMOSセンサの構成を示すブロック回路図である。 第1の従来例に係るMOSセンサの構成を示す図である。 第2の従来例に係るMOSセンサの構成を示す図である。 (a)は、第1の従来例のデジタルメモリに供給されるクロック信号とデジタルメモリの位置との関係を概略的に示す図であり、(b)は、クロック周波数がfである場合の(a)における点Aと点Cでのクロック波形を示す図であり、(c)は、クロック周波数が2fである場合の(a)における点Aと点Cでのクロック波形を示す図である。
符号の説明
101 画素
102 画素アレー
103 画素読み出し線
104 バイナリカウンタ
105 D/A変換回路
106 カラムA/D変換回路
107 比較器
108 デジタルメモリ
109 出力バッファ
110 グレイコードカウンタ
112 位相シフトコード生成回路
113 バイナリ/位相シフトコード変換器
114 位相シフトコード/バイナリ変換器
116 グレイコード/バイナリ変換器
117 グレイコード/位相シフトコード変換器
120 クロック生成回路
121 クロック信号
122 アナログランプ電圧
123 比較器出力信号
124 カウンタ出力信号
125 位相シフトコード信号
126、127、128、129 出力信号バス
250 出力用メモリ
750 制御線
801 遅延部
802 位相比較器
803 電荷ポンプ回路
804 インバータ
805 MOSスイッチ
806 容量
807 クロックバッファ
901a、901b、901c、901d D型フリップフロップ
902a、902b、902c、902d インバータ
905、905a、905b 排他的論理和回路

Claims (14)

  1. 物理量を検知する感応素子が行列状に配置されてなる感応素子アレーと、
    クロック信号を出力するクロック生成回路と、
    三角波を出力するD/Aコンバータと、
    前記クロック信号のパルスをカウントし、計数値のうち少なくとも上位ビット用計数信号を出力するカウンタと、
    前記感応素子の1列、または複数列ごとに設けられ、各列の前記感応素子から出力される信号をデジタル信号に変換するためのカラムA/D変換回路と、
    前記カラムA/D変換回路から出力されるデジタル信号を伝送する出力信号バスとを備えた物理量検知装置であって、
    位相シフトコードで表現された下位ビット用計数信号を出力する位相シフトコード出力回路をさらに備え、
    前記カラムA/D変換回路の各々は、
    所定の期間に前記感応素子から出力される信号と前記三角波の電位とを比較する比較器と、
    前記比較器の出力が変化する時点での前記上位ビット用計数信号および位相シフトコードで表現された前記下位ビット用計数信号を保持する変換用メモリとを有し、
    前記カラムA/D変換回路のA/D変換値は、前記変換用メモリに保持された前記下位ビット用計数信号と前記上位ビット用計数信号とを組み合わせて表現される物理量検知装置。
  2. 前記感応素子は受光部を有する画素であり、
    前記感応素子アレーは画素アレーであり、
    前記物理量検知装置は固体撮像装置であることを特徴とする請求項1に記載の物理量検知装置。
  3. 前記カウンタはバイナリ表現の計数値を出力するバイナリカウンタであることを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検知装置。
  4. 前記D/Aコンバータは、前記カウンタから出力された前記計数値を受け、前記計数値に応じた値を出力することを特徴とする請求項3に記載の物理量検知装置。
  5. 前記位相シフトコード出力回路は、前記カウンタから入力されたバイナリ表現の前記下位ビット用計数信号を前記位相シフトコードに変換することを特徴とする請求項3または4に記載の物理量検知装置。
  6. 前記D/Aコンバータは、前記クロック信号を受けて前記三角波を出力することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の物理量検知装置。
  7. 前記位相シフトコード出力回路は、前記クロック信号を受けて前記下位ビット用計数信号を前記変換用メモリに出力することを特徴とする請求項1〜4、6のうちいずれか1つに記載の物理量検知装置。
  8. 前記カウンタはグレイコード表現の計数値を出力するグレイコードカウンタであり、
    前記変換用メモリはグレイコード表現の前記上位ビット用計数信号を保持し、
    前記位相シフトコード出力回路は前記カウンタから入力されたグレイコード表現の前記下位ビット用計数信号を位相シフトコードに変換して前記変換用メモリに出力することを特徴とする請求項1または2に記載の物理量検知装置。
  9. 前記上位ビット用計数信号を伝送するための前記出力信号バス上に設けられ、前記変換用メモリから出力されたグレイコード表現の前記上位ビット用計数信号をバイナリ表現に変換するグレイコード/バイナリ変換器をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載の物理量検知装置。
  10. 前記下位ビット用計数信号を伝送するための前記出力信号バス上に設けられ、前記変換用メモリから出力された位相シフトコード表現の前記下位ビット用計数信号をバイナリ表現に変換する位相シフトコード/バイナリ変換器をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の物理量検知装置。
  11. 前記位相シフトコード出力回路は直列接続され、それぞれ前記クロック信号が入力される2m−1段のフリップフロップで構成されたジョンソンカウンタであり、周波数が互いに同一でπ/2m−1ずつ位相がずれた2m−1個の信号を出力することを特徴とする請求項7に記載の物理量検知装置。
  12. 前記位相シフトコード出力回路は前記クロック信号が入力され、複数の遅延段を含み、周波数が互いに同一で位相がπ/2m−1ずつずれた2m−1個の信号を出力するDLL回路を有することを特徴とする請求項7に記載の物理量検知装置。
  13. 前記各カラムA/D変換回路は、
    共に前記変換用メモリに保持された前記上位ビット用計数信号と位相シフトコードで表現された前記下位ビット用計数信号とをコピーするための出力用メモリをさらに有しており、
    前記物理量検知装置は、各列の前記出力用メモリに保持された前記A/D変換値を順次選択して前記出力信号バスに出力させる列選択手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の物理量検知装置。
  14. 物理量を検知する感応素子が行列状に配置されてなる感応素子アレーと、クロック信号を出力するクロック生成回路と、三角波を出力するD/Aコンバータと、カウンタと、前記感応素子の1列、または複数列ごとに設けられ、各々が比較器と変換用メモリを有し、各列の前記感応素子から出力される信号をデジタル信号に変換するためのカラムA/D変換回路と、前記カラムA/D変換回路から出力されるデジタル信号を伝送する出力信号バスと、位相シフトコード出力回路とを備えた物理量検知装置の駆動方法であって、
    前記カウンタが前記クロック信号のパルスを初期値からカウントするステップ(a)と、
    前記カウンタが少なくとも上位ビット用計数信号を前記変換用メモリに出力するステップ(b)と、
    前記比較器が、前記感応素子から読み出された信号の電位と前記三角波の電位とを所定の期間に比較するステップ(c)と、
    前記位相シフトコード出力回路が、前記クロック信号または前記カウンタから出力された下位ビット用計数信号から位相シフトコードを生成し、前記変換用メモリに供給するステップ(d)と、
    前記カラムA/D変換回路の各々に設けられた前記変換用メモリから前記下位ビット用計数信号と前記上位ビット用計数信号が前記出力信号バスに順次読み出されるステップ(e)とを備えている物理量検知装置の駆動方法。
JP2007193040A 2007-07-25 2007-07-25 物理量検知装置およびその駆動方法 Active JP4953959B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193040A JP4953959B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 物理量検知装置およびその駆動方法
US12/127,384 US7671317B2 (en) 2007-07-25 2008-05-27 Physical quantity detecting apparatus and method for driving the same
US12/683,917 US8039781B2 (en) 2007-07-25 2010-01-07 Physical quantity detecting apparatus and method for driving the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193040A JP4953959B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 物理量検知装置およびその駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009033297A JP2009033297A (ja) 2009-02-12
JP4953959B2 true JP4953959B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=40403342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007193040A Active JP4953959B2 (ja) 2007-07-25 2007-07-25 物理量検知装置およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4953959B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5279352B2 (ja) * 2008-06-06 2013-09-04 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP5243352B2 (ja) * 2009-06-17 2013-07-24 シャープ株式会社 Ad変換装置、固体撮像装置および電子情報機器
JP5372667B2 (ja) 2009-09-01 2013-12-18 オリンパス株式会社 Ad変換器および固体撮像装置
JP5799531B2 (ja) 2010-04-30 2015-10-28 ソニー株式会社 A/d変換器、a/d変換方法、固体撮像素子およびカメラシステム
JP5728826B2 (ja) * 2010-04-30 2015-06-03 ソニー株式会社 カラムa/d変換器、カラムa/d変換方法、固体撮像素子およびカメラシステム
JP5695401B2 (ja) 2010-12-01 2015-04-08 オリンパス株式会社 撮像装置
JP2012204842A (ja) 2011-03-23 2012-10-22 Olympus Corp 固体撮像装置
JP5841894B2 (ja) * 2012-04-25 2016-01-13 ルネサスエレクトロニクス株式会社 固体撮像装置
JP2013255101A (ja) 2012-06-07 2013-12-19 Olympus Corp 撮像装置
JP6674224B2 (ja) * 2015-10-22 2020-04-01 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP6704944B2 (ja) 2018-02-09 2020-06-03 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像システム、移動体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3507800B2 (ja) * 2001-02-02 2004-03-15 有限会社リニアセル・デザイン アナログ−デジタル変換器及びこれを用いたイメージセンサ
JP4069203B2 (ja) * 2003-03-31 2008-04-02 国立大学法人静岡大学 イメージセンサ用2段階a/d変換器
JP4655500B2 (ja) * 2004-04-12 2011-03-23 ソニー株式会社 Ad変換装置並びに物理量分布検知の半導体装置および電子機器
JP2008306695A (ja) * 2007-05-10 2008-12-18 Sony Corp データ転送回路、固体撮像素子、およびカメラシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009033297A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4953959B2 (ja) 物理量検知装置およびその駆動方法
JP4953970B2 (ja) 物理量検知装置およびその駆動方法
US7671317B2 (en) Physical quantity detecting apparatus and method for driving the same
US7990304B2 (en) Double data rate (DDR) counter, analog-to-digital converter (ADC) using the same, CMOS image sensor using the same and methods in DDR counter, ADC and CMOS image sensor
US8395539B2 (en) Double data rate (DDR) counter, analog-to-digital converter (ADC) using the same, CMOS image sensor using the same and methods in DDR counter, ADC and CMOS image sensor
US7859583B2 (en) Solid-state image capture device, analog/digital conversion method for solid state image capture device, and image capture device
US7952510B2 (en) Solid-state imaging device, driving method thereof, and camera
US9479189B2 (en) A/D converter, solid-state imaging device and camera system
JP5407523B2 (ja) 積分型ad変換装置、固体撮像素子、およびカメラシステム
CN101924558B (zh) 二进制转换电路和方法、ad转换器、固态摄像器件及相机系统
US20110122274A1 (en) Ddr counter circuits, analog to digital converters, image sensors and digital imaging systems including the same
JP5528204B2 (ja) 固体撮像装置、撮像システム、及び固体撮像装置の駆動方法
US8111309B2 (en) Solid-state image pickup device and signal processing method using solid-state image pickup device
JP2011023887A (ja) A/d変換器及びそれを備えた固体撮像装置
US8368570B2 (en) Method and system for calibrating column parallel ADCs
CN110049259B (zh) 包含模/数转换与混合计数器结构的图像传感器读出电路
US20120154649A1 (en) Counter circuits, analog to digital converters, image sensors and digital imaging systems including the same
US20150229862A1 (en) Counter, counting method, ad converter, solid-state imaging device, and electronic device
US11641534B2 (en) Gray counter and image sensor including the same
US9184753B2 (en) Double data rate counter, and analog-to-digital converter and CMOS sensor including the same
KR20200133870A (ko) 이미지 센서
TWI793576B (zh) 具有共享格雷碼產生器及平行縱行算術邏輯單元之影像感測器
JP7277379B2 (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111220

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4953959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250