JP4952856B1 - 打撃処理方法及び装置 - Google Patents
打撃処理方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4952856B1 JP4952856B1 JP2011157872A JP2011157872A JP4952856B1 JP 4952856 B1 JP4952856 B1 JP 4952856B1 JP 2011157872 A JP2011157872 A JP 2011157872A JP 2011157872 A JP2011157872 A JP 2011157872A JP 4952856 B1 JP4952856 B1 JP 4952856B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- striking
- peening
- impact
- moving member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
- Golf Clubs (AREA)
Abstract
【解決手段】溶接ビード5の止端部付近に、打撃ツール1を押し付けて溶接線方向に移動させてピーニング処理する打撃処理方法であって、打撃ツールは打撃処理装置本体に垂直方向にスライド可能なピーニングツール2に装着され、ピーニングツールは押しバネを介して打撃処理装置に装着され、打撃処理装置を垂直方向に押さえつけないときには押しバネによって打撃ツールの先端部分が打撃処理装置基部の移動用部材で形成される面から突出して打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料8表面から浮いた状態にあり、打撃処理操作時には打撃処理装置を垂直方向に押さえつけて打撃ツール先端が移動用部材で形成される面と同じ面にあるようにして打撃ツールが母材金属材料表面を押圧する状態として打撃処理装置を溶接線方向に移動させる打撃処理方法。
【選択図】図2
Description
これは、橋梁などの鋼構造物の設計においては、大型化とそれに伴う軽量化の目的から使用鋼材の高強度化が進められているが、鋼材本体についてはその疲労強度は引張強さの増加と共に上昇するのに対して、溶接継手部においては鋼材の引張強さが増加しても疲労強度が向上しないため、この溶接継手部で金属疲労が起こることが原因である。
このため、大型溶接構造物が繰り返し荷重を受ける場合には、溶接部の疲労強度に対する安全性を充分に考慮する必要がある。
図14は重ね合わされた母材金属材料8同士を隅肉溶接して溶接ビード(溶接継手)5を形成した状態を示す図である。母材金属材料8と溶接ビード5との境界部には溶接止端部9が形成される。この溶接止端部9近傍は、溶接時に急激な凝固が起こるために引張残留応力が存在し易い箇所であり、また、金属部材に外力が負荷された際に応力集中が起こり易い箇所でもある。この溶接継手部に繰り返し荷重が作用すると微小な溶接欠陥であっても、それが亀裂や割れにつながる可能性があり、この亀裂や割れは構造物全体の信頼性に重大な影響を及ぼすことになる。
このため、溶接継手部の疲労特性を向上させるために、溶接継手部における引張残留応力を低減するための方法や、応力集中を緩和するための方法として種々の方法が提案されている。
従来の手動によるピーニング処理では作業員の手が直接に振動を受けるという問題があり、また、衝撃反力により施工安定性が悪いという問題や、作業員によって打撃の位置や角度、打撃の際の押圧力、打撃の時間、打撃の効果にバラツキが生じ、このため施工部に均等に圧縮応力を付加することができず圧縮応力にばらつきが生じ、結果として溶接の疲労耐久性にバラツキが生じるという問題がある。更に、打撃位置や角度がふらつくと「折れ込み(打撃して盛り上がった周辺部を打撃することで盛り上がり部が入れ込んでしまう)」が生じ品質が落ちるという問題がある。
図15(a)〜(c)は特許文献9に記載されているハンマーピーニング加工の方法および装置を示す図である。
図15(b)に示される打撃処理装置10において、支持押圧機構部20は、打撃ツール1の先端部を母材金属8の表面に適正な荷重で押し当てながら、打撃振動により狙った処理位置から打撃ツール1がずれないようにピーニングツール2を支持している。この打撃処理装置10では、溶接止端位置検知部21により検知された溶接ビード5の止端部の位置に基づいて、溶接ビード5の止端部9から措定の距離離れた母材金属材料8の表面に打撃ツール1を押し付けながら、移動機構部が溶接継手をスライド駆動することによって、溶接継手に対して打撃ツール1を溶接線方向に相対移動させ、これにより、打撃ツール1は溶接止端部を斜めから叩くことがなく連続的にハンマーピーニング処理を行うことが可能となっている。
また、本発明は建設後の溶接構造物に補修工事として簡便な工具を用いてピーニング処理を施すことにより構造物を延命化することができる溶接構造物のピーニング処理方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下に記載する通りのピーニング処理方法及び装置に係るものである。
前記打撃ツールは打撃処理装置本体に垂直方向にのみスライド可能に取り付けられたピーニングツールに装着されており、該ピーニングツールは押しバネを介して打撃処理装置本体に取り付けられており、打撃処理装置基部は打撃処理装置を移動させるための移動用部材を備えており、前記打撃処理装置は打撃処理装置を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態にあり、打撃処理操作時には作業者がこの打撃処理装置を垂直方向に押さえつけることによって打撃ツール先端が前記移動用部材によって形成される面と同じ面にあるようにして、前記押しバネの作用によって打撃ツールが母材金属材料表面を押圧する状態として、この打撃ツールが溶接ビードの止端部付近の母材金属材料表面を打撃するように打撃処理装置を前記溶接線方向に移動させることを特徴とする溶接継手の疲労特性を改善する打撃処理方法。
(2)溶接ビードの止端付近の母材金属材料表面に、打撃ツールを押し付けながら溶接線方向に移動させてピーニング処理を施す、溶接継手の疲労特性を改善するための打撃処理装置であって、
該打撃処理装置は、
打撃ツールを装着したピーニングツールと、
打撃処理装置基部と、
該打撃処理装置基部に立設されているフレーム部と、
前記打撃処理装置を移動させるために前記打撃装置基部に設けられた移動用部材と、
を含んでおり、
前記フレーム部には、
前記ピーニングツールを垂直方向にのみスライド可能に支持するピーニングツール支持部と、
前記ピーニングツールに設けられた押しバネを支持する押しバネ支持部と、
打撃処理装置を母材金属材料に押し付けるためのハンドル部と
が設けられており、
前記押しバネは、打撃処理装置のハンドル部を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態とするように作用し、打撃処理操作時に前記ハンドル部を作業者によって垂直方向に押さえつけた場合には、打撃ツール先端を前記移動用部材によって形成される面と同じ面とするように作用するバネである
ことを特徴とする打撃処理装置。
(3)溶接ビードの止端部付近の母材金属材料表面に、打撃ツールを押し付けながら溶接線方向に移動させてピーニング処理を施す、溶接継手の疲労特性を改善するための打撃処理装置であって、
該打撃処理装置は、
打撃ツールを装着したピーニングツールと
溶接線を挟むようにして配置することができるようにそれぞれが離間している二つの打撃処理装置基部と、
前記二つの打撃処理装置基部に跨って設けられたフレーム部と、
前記打撃処理装置を移動させるために前記打撃装置基部に設けられた移動用部材と、
を含んでおり、
前記フレーム部には、
前記ピーニングツールを垂直方向にのみスライド可能に支持するピーニングツール支持部と、
前記ピーニングツールに設けられた押しバネを支持する押しバネ支持部と、
打撃処理装置を母材金属材料に押し付けるためのハンドル部と
が設けられており、
前記押しバネは、打撃処理装置のハンドル部を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態とするように作用し、打撃処理操作時に前記ハンドル部を作業者によって垂直方向に押さえつけた場合には、打撃ツール先端を前記移動用部材によって形成される面と同じ面とするように作用するバネである
ことを特徴とする打撃処理装置。
(4)前記移動用部材がローラ及び/又はボールキャスターであることを特徴とする(2)又は(3)に記載の打撃処理装置。
(5)打撃ツールが、打撃部と打撃ツールをピーニングツールに取り付ける取付部とからなり、取付部の中心軸から打撃部の中心軸を水平方向にオフセットしたことを特徴とする(2)〜(4)のいずれかに記載の打撃処理装置。
本発明は、同一面内で一方の鋼板の端面と他方の鋼板の端面とを対向させて互いを溶接してなる突合せ溶接継手に適用できる他、図1に示されるような母材金属材料8の片面にフィレット7を回し溶接によって取り付けた溶接継手にも適用可能である。すなわち、この溶接継手についてピーニング処理を行なうには図2に示すように打撃ツール1を回し溶接部の溶接線に沿って180度回転させる必要があるが、本発明はこのような回し溶接部のピーニング処理にも好適である。
なお、本発明が適用される溶接継手は、上記の溶接継手に限定されるものではなく、溶接ビードが曲がっている場合も含め、一方の部材に他方の部材を溶接した溶接継手に対して本発明を幅広く適用することが可能である。
また、以下の実施形態では被処理材(母材金属材料8)に対する打撃方向が下向きであるが、本発明は被処理材の形態に応じて打撃方向が水平方向や上向きであっても同様に適用できる。
図3(a)は先端部に溶接母材よりも硬度が高い平坦な打撃面3が設けられたタガネ状の打撃ツール1を示す図であり、その上端部は図3(b)に示すピーニングツール2に固定可能なように加工されている。
図3(b)は打撃ツール1が取り付けられ、打撃ツール1を上下に往復運動させて母材に打撃を与えるためのピーニングツールを示す図である。
ピーニング処理をするに際しては、図4に示すように、打撃ツールの先端部分が溶接ビードを打撃しないようにして、止端部9に沿って母材金属材料8に打撃を与えて母材を塑性変形させ、塑性変形部分が帯状の打撃痕6となるようにピーニング処理することが好ましい。
打撃処理装置10は、打撃ツール1と、該打撃ツール1を装着したピーニングツール2と、該ピーニングツール2を垂直方向にのみスライド可能に支持するピーニングツール支持部11と、該ピーニングツール2に設けられた押しバネ12と、該押しバネ12を支持する押しバネ支持部13と、打撃処理装置10を被処理材に押し付けるためのハンドル部14と、打撃処理装置10を移動させるための打撃処理装置基部15に設けられた移動用部材17とを備えている。
前記ピーニングツール支持部11、押しバネ支持部13及びハンドル部14は打撃処理装置基部15に立設したフレーム16に取り付けるか、該フレーム16と一体化して設けてもよい。
ピーニング処理を行なう際には、作業者がハンドル部を持って打撃処理装置全体を押さえて打撃ツールに荷重をかけると、図5(b)に示すように打撃処理装置基部15に設けた全ての移動用部材17が母材金属材料表面に接触した状態となる(以下この状態を「状態B」という)。
この時、打撃ツール1にはおおよそ押しバネ12のたわみ△dに相当する荷重が付加され、この状態Bを維持すれば、母材金属材料表面に適切な押し付け荷重と打撃力が加わる。
なお、状態Aに調整後、打撃処理装置に錘を付加して作業者がハンドル部に加える押さえ力を軽減してもよい。
このような効果は、押しバネの弾性と打撃ツール突き出し寸法(Δd)を適切な値とすることによって、図5に示したように、打撃処理装置を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツール先端が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態として打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態になるようにし、打撃処理操作時にはこの打撃処理装置を垂直方向に押さえつけることによって打撃ツール先端が前記移動用部材によって形成される面と同じ面にあるようにして打撃ツールが母材金属材料表面を押圧する状態となるようにしたことによる効果である。
この効果は顕著であり、後述するように、本発明の打撃処理装置を用いると打撃処理装置は打撃ツールが振動しているときにはスムーズに打撃処理装置を金属材料表面にそって移動することができ、かつ、打撃位置を容易に制御することができる。
上記のように、本発明は、打撃ツールから生じる振動を利用して、打撃処理装置の移動をコントロールし易くするもので、作業員の技量によらないで、正確、安価かつ短時間に打撃処理できる。
打撃処理装置を溶接線方向に微妙な進路・位置調整を行なうためには打撃処理装置基部に移動用部材として3個または4個のローラ、ボールキャスターを設けて打撃処理装置を3点支持または4点支持することで、直線部や回し部での微妙な打撃位置のコントロールが可能になる。
図示した打撃ツール1は打撃ツール1をピーニングツール2のチャック22に取り付けるための取付部23と打撃部24とからなっており、取付部23の側面部と打撃部24の側面部と長さLのラップ長さで重ね合わされて、このラップ部で溶接されている。この打撃ツールの特徴は打撃ツールが、打撃部と打撃ツールをピーニングツールに取り付ける取付部とからなり、取付部の中心から打撃部の中心をオフセットし、ピーニングツール2の中心から打撃ツール1の中心をオフセットした点にある。図2に示すような溶接継手において、通常の打撃ツール(オフセットしていない打撃ツール)を用いると回し溶接部の施工時にピーニングツール2がフィレット7にあたるような場合に、図13に示した構造の打撃ツールを用いることによりピーニングツール2がフィレット7にあたることなく、効果的に打撃を与えることができる。
以下の実施例では図1に示されるような基板の片面にフィレットを回し溶接によって取り付けた溶接継手にハンマーピーニング処理によって本発明を適用した例について説明するが、超音波振動子によるピーニング処理によっても同様に処理できることは勿論である。
本実施例では図6に示す打撃処理装置を用いた。図6は打撃処理装置を上から見た図(平面図)である。この打撃処理ツールは打撃処理装置基部15に移動用部材17としてピーニングツール側に2個のローラ7−1を、ローラ7−1が転動して打撃処理ツール10がハンドル14の長手方向に移動可能なように設けられており、その反対側には、ボールキャスター17−2が設けられている。
また、溶接継手としては図7(a)に示すものを用いた。図7(a)は正面図である。この溶接継手は母材金属材料8にフィレット7を溶接したものであり、溶接ビード5が形成されている。
直線部では図7(b)に示すようにローラを回転させてハンドル部の長手方向に打撃処理装置を移動させる。
回し溶接部19では打撃処理装置を方向転換(回転)させるのではなく、7図(b)の上下方向に平行移動させてピーニング処理を行った。回し溶接部においては打撃装置の構造上、溶接線の上部と下部とを連続して打撃することができないため、溶接線の上部と中間部との間及び下部と中間部との間をそれぞれ打撃処理し、上部の打撃痕と下部の打撃痕をラップさせることにより回し溶接部の止端部近傍の全体を打撃処理した。
具体的には、図5に示す打撃ツール突き出し寸法(Δd)の値を表1に示すように変化させてピーニング処理を行った。その結果を表1に示す。
また、突き出し寸法と片道ピーニング処理時に母材金属材料に形成される溝の深さとの関係を図8に示す。
更に、ピーニング処理の回数(往復回数)と母材金属材料に形成される溝の深さとの関係を図9に示す。
打撃ツール突き出し寸法は作業性と処理時間との兼ね合いで適宜決定する必要があるが、Δdを2mmとした場合に特に良好な結果が得られた。
また、図8に示すように、溝深さはΔdが0以上であれば大きさによらずほぼ一定のものとなり、良好な打撃効果が得られた。
更に、図9に示すように、処理回数が1往復と2往復とでは溝深さに特に差はなく、良好な圧縮応力の付加が行われる。
なお、移動用部材17の全てをボールキャスターとした場合には方向が定まらないため、打撃位置を正確にコントロールすることが難しくなった。
本実施例では図10に示す打撃処理装置を用いた。図10は打撃処理装置を上から見た図(平面図)である。
この打撃処理装置の基部は二つの打撃処理装置基部15a、15bからなっており、この二つの打撃処理装置基部15a、15bにまたがるフレームによってピーニングツール支持部(図示せず)、押しバネ支持部13及びハンドル部14が支持されている。
打撃処理装置基部15a及び打撃処理装置基部15bのピーニングツール側には移動用部材17としてローラ17aが、また、反対側にはローラ17bが、打撃処理ツール10をハンドル14の長手方向に移動可能にするように設けられている。
なお、本実施例ではローラを4つ設けて打撃処理装置を4点で支持するようにしたが、打撃処理装置の姿勢を保持することができるのであれば、ローラを3つ設けて打撃処理装置を3点で支持することもできる。
図11(a)は溶接継手の側面図であり、図11(b)は溶接継手の平面図である。この溶接継手は母材金属材料8にフィレット7を溶接したものであり、溶接ビード5が形成されている。また、回し溶接部19に近接してリブ18が設けられている。
ピーニング処理は、打撃ツール1が溶接止端部9を打撃すると溶接止端部9にノッチが混入して疲労強度が低下する可能性があり、逆に打撃痕6と溶接支端部9との距離が3mmを超えると疲労強度向上の効果が得られなくなるので、溶接支端部9を打撃しないように打撃痕6と溶接止端部9との距離を0〜3mmとした。
直線部では図12(b)に示すように打撃処理装置を打撃処理装置基部15aと打撃処理装置基部15bの間にフィレット7が位置するように配置し、ローラを回転させてハンドル部の長手方向に沿って打撃処理装置を移動させて打撃ツールによって止端部近傍を打撃する。
打撃処理装置10はフィレット7を跨ぐ構造となっているので、リブ18のような障害物があっても回し溶接部19では打撃処理装置を12図(b)の上下方向に平行移動させることにより、回し部の溶接線を連続して打撃することができる。
この構造の打撃処理装置ではローラとして、ピーニングツール側の2箇所にウレタンモールドのローラを用い、反対側の2箇所に金属製のローラを用いることによってコントロールを容易に行うことができた。
2 ピーニングツール(打撃工具)
3 打撃ツール先端部
4 圧搾空気
5 溶接ビード(溶接継手)
6 打撃痕
7 フィレット
8 母材金属材料
9 溶接止端部
10 打撃処理装置
11 ピーニングツール支持部11
12 押しバネ
13 押しバネ支持部13
14 ハンドル部
15、15a、15b 打撃処理装置基部
16 フレーム
17 移動用部材
18 リブ
19 回し溶接部
20 支持押圧機構部
21 溶接止端位置検知部
22 ピーニングツールのチャック
23 打撃ツールの取付部
24 打撃ツールの打撃部
Claims (5)
- 溶接ビードの止端部付近の母材金属材料表面に、打撃ツールを押し付けながら溶接線方向に移動させてピーニング処理を施して溶接継手の疲労特性を改善する打撃処理方法であって、
前記打撃ツールは打撃処理装置本体に垂直方向にのみスライド可能に取り付けられたピーニングツールに装着されており、該ピーニングツールは押しバネを介して打撃処理装置本体に取り付けられており、打撃処理装置基部は打撃処理装置を移動させるための移動用部材を備えており、前記打撃処理装置は打撃処理装置を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態にあり、打撃処理操作時には作業者がこの打撃処理装置を垂直方向に押さえつけることによって打撃ツール先端が前記移動用部材によって形成される面と同じ面にあるようにして、前記押しバネの作用によって打撃ツールが母材金属材料表面を押圧する状態として、この打撃ツールが溶接ビードの止端部付近の母材金属材料表面を打撃するように打撃処理装置を前記溶接線方向に移動させることを特徴とする溶接継手の疲労特性を改善する打撃処理方法。 - 溶接ビードの止端付近の母材金属材料表面に、打撃ツールを押し付けながら溶接線方向に移動させてピーニング処理を施す、溶接継手の疲労特性を改善するための打撃処理装置であって、
該打撃処理装置は、
打撃ツールを装着したピーニングツールと、
打撃処理装置基部と、
該打撃処理装置基部に立設されているフレーム部と、
前記打撃処理装置を移動させるために前記打撃装置基部に設けられた移動用部材と、
を含んでおり、
前記フレーム部には、
前記ピーニングツールを垂直方向にのみスライド可能に支持するピーニングツール支持部と、
前記ピーニングツールに設けられた押しバネを支持する押しバネ支持部と、
打撃処理装置を母材金属材料に押し付けるためのハンドル部と
が設けられており、
前記押しバネは、打撃処理装置のハンドル部を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態とするように作用し、打撃処理操作時に前記ハンドル部を作業者によって垂直方向に押さえつけた場合には、打撃ツール先端を前記移動用部材によって形成される面と同じ面とするように作用するバネである
ことを特徴とする打撃処理装置。 - 溶接ビードの止端部付近の母材金属材料表面に、打撃ツールを押し付けながら溶接線方向に移動させてピーニング処理を施す、溶接継手の疲労特性を改善するための打撃処理装置であって、
該打撃処理装置は、
打撃ツールを装着したピーニングツールと
溶接線を挟むようにして配置することができるようにそれぞれが離間している二つの打撃処理装置基部と、
前記二つの打撃処理装置基部に跨って設けられたフレーム部と、
前記打撃処理装置を移動させるために前記打撃装置基部に設けられた移動用部材と、
を含んでおり、
前記フレーム部には、
前記ピーニングツールを垂直方向にのみスライド可能に支持するピーニングツール支持部と、
前記ピーニングツールに設けられた押しバネを支持する押しバネ支持部と、
打撃処理装置を母材金属材料に押し付けるためのハンドル部と
が設けられており、
前記押しバネは、打撃処理装置のハンドル部を垂直方向に押さえつけないときには押しバネの作用によって打撃ツールの先端部分が前記移動用部材によって形成される面から突出した状態となって打撃処理装置の打撃ツールを設けた側の移動用部材が母材金属材料表面から浮いた状態とするように作用し、打撃処理操作時に前記ハンドル部を作業者によって垂直方向に押さえつけた場合には、打撃ツール先端を前記移動用部材によって形成される面と同じ面とするように作用するバネである
ことを特徴とする打撃処理装置。 - 前記移動用部材がローラ及び/又はボールキャスターであることを特徴とする請求項2又は3に記載の打撃処理装置。
- 打撃ツールが、打撃部と打撃ツールをピーニングツールに取り付ける取付部とからなり、取付部の中心軸から打撃部の中心軸を水平方向にオフセットしたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の打撃処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011157872A JP4952856B1 (ja) | 2011-07-19 | 2011-07-19 | 打撃処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011157872A JP4952856B1 (ja) | 2011-07-19 | 2011-07-19 | 打撃処理方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4952856B1 true JP4952856B1 (ja) | 2012-06-13 |
JP2013022604A JP2013022604A (ja) | 2013-02-04 |
Family
ID=46498764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011157872A Active JP4952856B1 (ja) | 2011-07-19 | 2011-07-19 | 打撃処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4952856B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014057961A1 (ja) | 2012-10-10 | 2014-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ピーニング装置及びピーニング方法 |
CN113543927A (zh) * | 2019-03-08 | 2021-10-22 | 杰富意钢铁株式会社 | 针形件锤击方法 |
CN114945441A (zh) * | 2020-03-26 | 2022-08-26 | 日本制铁株式会社 | 敲击处理装置、敲击处理方法以及构造物的制造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7277739B2 (ja) * | 2019-05-30 | 2023-05-19 | 日本製鉄株式会社 | ピーニングシステムおよびピーニング方法 |
-
2011
- 2011-07-19 JP JP2011157872A patent/JP4952856B1/ja active Active
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014057961A1 (ja) | 2012-10-10 | 2014-04-17 | 三菱重工業株式会社 | ピーニング装置及びピーニング方法 |
JP2014076466A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ピーニング装置及びピーニング方法 |
US9889488B2 (en) | 2012-10-10 | 2018-02-13 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Peening device and peening method |
CN113543927A (zh) * | 2019-03-08 | 2021-10-22 | 杰富意钢铁株式会社 | 针形件锤击方法 |
CN114945441A (zh) * | 2020-03-26 | 2022-08-26 | 日本制铁株式会社 | 敲击处理装置、敲击处理方法以及构造物的制造方法 |
CN114945441B (zh) * | 2020-03-26 | 2023-09-01 | 日本制铁株式会社 | 敲击处理装置、敲击处理方法以及构造物的制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013022604A (ja) | 2013-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2009277618B2 (en) | Peening method for improving the fatigue characteristics of a welded joint, peening apparatus for improving the fatigue characteristics, and welded structure having excellent anti-fatigue characteristics | |
JP4952856B1 (ja) | 打撃処理方法及び装置 | |
US9266211B2 (en) | Method and apparatus for smoothing welded member | |
JP4751484B1 (ja) | 溶接継手の疲労特性改善打撃処理装置、疲労特性改善方法および疲労特性が改善された溶接継手の製作方法 | |
JP2014014831A (ja) | 溶接部の疲労強度向上方法および溶接継手 | |
US20190217441A1 (en) | Robotized hammering method and robotized system for implementing the method | |
JP5844551B2 (ja) | 溶接継手の製造方法 | |
KR101289903B1 (ko) | 더블 피닝 장치 및 이를 이용한 멀티 피닝 방법 | |
JP2011167693A (ja) | ピーニング施工方法とそれを用いた溶接継手 | |
JP5327567B1 (ja) | ピーニング施工方法とそれによって施工された溶接継手 | |
JP2014172050A (ja) | ピーニング施工台車 | |
JP5898498B2 (ja) | 溶接部の疲労強度向上方法および溶接継手 | |
JP5977077B2 (ja) | 溶接部のピーニング方法 | |
JP2013233590A (ja) | 疲労特性に優れる溶接継手 | |
JP5252112B1 (ja) | ピーニング施工方法 | |
JP2013136091A (ja) | 打撃痕形成用工具 | |
JP6696604B1 (ja) | ニードルピーニング方法 | |
KR101289904B1 (ko) | 롤러 피닝 장치 및 이를 이용한 롤러 피닝 방법 | |
JP5955752B2 (ja) | 溶接構造物の疲労損傷抑制方法および打撃痕形成用工具 | |
WO2012164774A1 (ja) | 溶接継手 | |
JP6339760B2 (ja) | 溶接構造物の疲労損傷抑制方法および打撃痕形成用工具 | |
JP6051817B2 (ja) | 溶接構造物の疲労損傷抑制方法、その方法に用いられる打撃痕形成用工具、および溶接構造物 | |
JP2013136094A (ja) | 鋼材の溶接構造物 | |
JP6017938B2 (ja) | 溶接構造物の疲労損傷抑制方法および打撃痕形成用工具 | |
JP2013018046A (ja) | 溶接構造の疲労性能向上方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4952856 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |