JP4952163B2 - 文書表示装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、文書を表示するシステムに関する。
従来から、例えばスキャナで読み込まれたデータやパーソナルコンピュータ(PC)上のアプリケーションで作成されたドキュメントなどの文書データを文書化して管理する装置やソフトウェアが存在している。例えば、Adobe Systems社のAdobe Acrobat(商標)などのドキュメントハンドリングソフトウェアが、その代表的なものである。例えば、このAdobe Acrobat(商標)では、スキャナで読み込まれた紙文書を文書化して管理するとともに、異なるアプリケーションで作成された文書データであっても、1つの文書にまとめて管理することが可能である。
更に、このAdobe Acrobat(商標)では、その文書の内容を仮想的な用紙に割り付け、パーソナルコンピュータの表示領域に実際の紙に表現される形式で表示する機能がある。この機能は、紙の表面に割り付けられたテキストや画像データを一連の文書としてまとめてユーザに閲覧させるものである。また、この機能は、設定に応じてその文書の見開き状態を反映させ、左右に表面を並べて表示させることもできる。
しかし、この機能はあくまで仮想的な用紙の表面に文書の内容を割り付けた場合に対応しており、表裏両面にその内容を割り付けた場合の閲覧機能には対応できていない。そこで電子データの表示装置、例えば電子化された書籍の電子データを表示する携帯型の表示装置において、簡単かつ直感的にわかり易い動作(所謂、ページをめくる動作)で、表示するページを変更可能とする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1によると、このような技術として、表裏面を有する外観構成をなす3つの構成装置が循環してめくり続けることができるように結合されている表示装置が開示されている。したがって、電子データを表示するこのような表示装置において、実際に書籍を読む場合と同様の操作により、ページをめくっていくことができる。
特開2004−213558号公報(第2−4頁、第7,8図)
ところでドキュメントハンドリングソフトウェアを有する文書表示装置にて、文書の内容を仮想的な用紙に割り付け、ページをめくる場合、次のような課題がある。それは、スクロールめくりのようにしてしまっては、表面のみに割り付けた場合と何ら変わらなくなってしまうことである。よって表面をめくると裏面が表示されるような、実際のページめくりを仮想的な用紙でユーザに直感させるようなユーザインタフェースが必要となる。
本発明は、以上のような状況に対処するためになされたものであって、その目的とするところは、実際の用紙で行われていることを、アプリケーション上で表現されるページ上でも実現できるユーザインタフェースを提供することにある。
かかる目的のもと、本発明では、文書を仮想的な用紙の上に割り付けた状態を表す表示データを作成する作成手段と、その表示データを表示領域に表示する表示手段と、を備え、作成手段は、表示手段により表示された仮想的な用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じて、その用紙を折り曲げた状態の表示データを作成することを特徴とする文書表示装置とすることができる。
また、このような文書表示装置として、作成手段は、表示手段により表示された仮想的な用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じ、その用紙の裏面の上に割り付けられる文書の内容を、その用紙を折り曲げた状態のその用紙の裏面に相当する領域に付加した表示データを作成することを特徴とすることができる。
更に、このような文書表示装置として、作成手段は、仮想的な用紙を折り曲げた状態に加え、その用紙を折り曲げていない状態を有する表示データを作成することを特徴とすることができる。
一方、本発明は、文書を表示するプログラムとして捉えることもできる。その場合、コンピュータに、文書表示装置の表示領域に、メモリに格納された文書を仮想的な用紙の上に割り付けた状態を表示する表示機能と、その表示機能により表示されたその用紙の所定の部分に対するユーザ操作を認識する認識機能と、その認識機能による認識に応じて、その用紙を折り曲げた状態を表示する折り曲げ表示機能と、を実現させることを特徴とすることができる。
また、このような文書を表示するプログラムとして、折り曲げ表示機能は、表示機能により表示された仮想的な用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じ、その用紙の裏面の上に割り付けられる文書の内容を、その用紙を折り曲げた状態のその用紙の裏面に相当する領域に付加して表示することを特徴とすることができる。
更に、このような文書を表示するプログラムとして、折り曲げ表示機能は、表示機能により表示された仮想的な用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じ、その用紙の下に重ねて配置される仮想的な別紙の表面の上に割り付けられる文書の内容を、その用紙を折り曲げた状態を表示した後は視認できるようになったその別紙の領域に付加して表示することを特徴とすることができる。
そして、このような文書を表示するプログラムとして、折り曲げ表示機能は、仮想的な用紙を折り曲げた状態に加え、その用紙を折り曲げていない状態を、並べて表示することを特徴とすることができる。
更にまた、このような文書を表示するプログラムとして、コンピュータに、折り曲げ表示機能が仮想的な用紙を折り曲げた状態を表示するために用いる情報を記憶する機能を更に実現させ、折り曲げ表示機能は、認識機能が認識した仮想的な用紙の表示を切り替える操作に応じ、その情報を用いてその用紙を折り曲げた状態を表示することを特徴とすることができる。
そして、このような文書を表示するプログラムとして、コンピュータに、仮想的な用紙を折り曲げた状態を元に戻すための復号キーを設定する操作に応じ、その復号キーを設定する機能を更に実現させることを特徴とすることができる。
また、このような文書を表示するプログラムとして、コンピュータに、復号キーを入力する操作に応じ、仮想的な用紙を折り曲げていない状態を表示する機能を更に実現させることを特徴とすることができる。
更にまた、このような文書を表示するプログラムとして、コンピュータに、折り曲げ表示機能が仮想的な用紙を折り曲げた状態の存在を示す情報をユーザに提供する情報提供機能を更に実現させ、折り曲げ表示機能は、情報提供機能により提供された情報を選択する操作に応じて、その選択に係る仮想的な用紙を折り曲げた状態を表示することを特徴とすることができる。
以上のように構成された本発明によれば、実際の用紙で行われていることを、アプリケーション上で表現されるページ上でも実現できるユーザインタフェースを提供することが可能となる。
請求項1の発明によれば、アプリケーション上で表現される仮想的な用紙を、実際の用紙で行っているように折り曲げて表示することのできるユーザインタフェースを提供することが可能となる。
そして、請求項の発明によれば、実際の用紙の折り曲げによりその用紙の裏面の内容が視認できるようになることと同様の効果を奏するユーザインタフェースを提供することが可能となる。
更に、請求項の発明によれば、アプリケーション上で表現される仮想的な用紙を折り曲げた状態を表示しつつ、その用紙が折り曲げられていない状態を表示できるようなユーザインタフェースを提供することが可能となる。
また、請求項の発明によれば、アプリケーション上で表現される仮想的な用紙を、実際の用紙で行っているように折り曲げて表示することのできるユーザインタフェースを提供することが可能となる。
そして、請求項の発明によれば、実際の用紙の折り曲げによりその用紙の裏面の内容が視認できるようになることと同様の効果を奏するユーザインタフェースを提供することが可能となる。
また、請求項の発明によれば、実際の用紙の折り曲げによりその用紙の下に重ねて配置されていた用紙の内容が視認できるようになることと同様の効果を奏するユーザインタフェースを提供することが可能となる。
更に、請求項の発明によれば、アプリケーション上で表現される仮想的な用紙を折り曲げた状態を表示しつつ、その用紙が折り曲げられていない状態を表示できるようなユーザインタフェースを提供することが可能となる。
そして、請求項の発明によれば、実際に折り曲げたページをそのままの状態でページめくりできることと同様の効果を奏するユーザインタフェースを提供することが可能となる。
また、請求項の発明によれば、アプリケーション上で表現される仮想的な用紙を折り曲げた状態にセキュリティをかけられるようにするユーザインタフェースを提供することが可能となる。
更に、請求項の発明によれば、そのセキュリティを解除できるようにするユーザインタフェースを提供することが可能となる。
そして、請求項の発明によれば、アプリケーション上で表現される折り曲げられた仮想的な用紙の存在をユーザに示すユーザインタフェースを提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用される文書表示装置10のハードウェア構成を説明するための図である。この文書表示装置10は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータ装置によって実現される。
文書表示装置10は、各種ソフトウェアを実行し全体を制御するCPU11と、ドキュメントハンドリングソフトウェアなどの各種プログラムが格納されるROM13とを備えている。そして、電子データを表示するディスプレイ16と、このディスプレイ16の表示を制御する表示ドライバ15とを備えている。また、作業用のメモリであるRAM12と、HDD(ハードディスクドライブ)14とを備えている。更にまた、ポインティングデバイスであるマウス19や入力装置であるキーボード18と、これらを用いたユーザの操作の情報をプログラムに伝達する入力インターフェース(以下、「I/F」という)17といったハードウェアを備えている。
(「折り曲げ表示」の実施形態)
次に、図2を用いて文書表示装置10のディスプレイ16(図1参照)に表示される用紙を折り曲げた表示(以下、「折り曲げ表示」という)の実施形態について説明する。
図2は文書表示装置10にて、文書の内容を仮想的な用紙の表裏面に割り付けた状態(以下、「ページ表示」という)の一例を示す。図2(a)は、見開きの左側のページがnページのページ表示であり、文書のテキスト“ABCD”が割り付けられている。そして見開きの右側のページがn+1ページのページ表示であり、テキスト“EFGH”が割り付けられていることを示す。図2(b)は、見開きの左側のページがn−2ページのページ表示であり、文書のテキスト“イロハニ”が割り付けられている。そして見開きの右側のページがn−1ページのページ表示であり、テキスト“ホヘトチ”が割り付けられていることを示す。図2(c)は、nページのページ表示が折り曲げられ、「折り曲げ表示」となっていることを示す。
図2(c)を用いて具体的に「折り曲げ表示」について説明する。領域60はn−2ページの、領域61はn−1ページの視認できるページ表示の領域を示す。また、領域62はnページの、領域63はn+1ページの視認できるページ表示の領域を示す。この「折り曲げ表示」に係る領域60、領域61、そして領域62は、nページの“折り曲げ方向”と“折り曲げ量”によって決定される。ここで“折り曲げ方向”は、例えば、図2(c)ではnページの左端を左から右に向かって折る方向である。また、“折り曲げ量”は、ページ表示全体に対するその折り曲げ表示によって隠されたそのページ表示の領域の割合である。
この折り曲げは、nページの左端1/4の量を、左から右に折り曲げた状態である。よって、n−2ページの左端1/4の領域60が視認でき、n−1ページの右端1/4の領域61が視認できるようになっている。図2(b)を参照すると、n−2ページの左端1/4の領域には“イ”が、n−1ページの右端1/4の領域には“チ”が割り付けられている。したがって、領域60では“イ”が、領域61では“チ”が視認できるようになっている。
領域62は、この「折り曲げ表示」により左側1/2の領域が視認できない。図2(a)を参照すると、視認できるnページの右側1/2の領域には“CD”が、割り付けられている。したがって、領域62では“CD”が視認できている。領域63は、n+1ページの領域であり、この「折り曲げ表示」から影響を受けない。したがって割り付けられている“EFGH”が視認できる。
(「スライド表示」の実施形態)
次に、図3を用いて「折り曲げ表示」に加え、「折り曲げ表示」をしたページ表示をスライドさせてそのページ表示の全体を表す表示(以下、「スライド表示」という)の実施形態について説明する。
図3は「スライド表示」の一例を示す。図3(a)は、図2(c)で示した「折り曲げ表示」に加えて「スライド表示」した表示例を示す。この「折り曲げ表示」によってnページの左側1/2の領域が視認できなくなっていた。しかしこの視認できなくなった領域が“スライド領域”として扱われるため、この領域に割り付けられていた“AB”が視認できるようになる。また、“スライド方向”は“折り曲げ方向”と同じ方向であるため、「スライド表示」により新たに視認できなくなる領域は発生しないこととなる。
図3(b)は、nページの右端1/4の領域を右から左の方向に「折り曲げ表示」した場合の「スライド表示」の表示例を示す。この表示例は、閉じられている辺が固定されている現実の紙や本とは違い、文書が閉じられている辺を仮想的に切り替えて閲覧できることを示す。この場合、領域60はn−2ページの右端1/4の領域を示すため、“ニ”が視認できる(図2(b)参照)。領域61はn−1ページの左端1/4の領域を示すため、“ホ”が視認できる(図2(b)参照)。そして“スライド方向”は、“折り曲げ方向”と同じ右から左の方向である。また、“スライド量”は、図3(a)と同様に“50%”である。これらの情報を用いた「スライド表示」の結果、この「折り曲げ表示」によって隠されていたnページの“CD”を視認できるようになる。
なお、本実施形態では“スライド方向”を“折り曲げ方向”と同じ方向としたが、これには限られない。「折り曲げ表示」によって隠されていたページ表示の内容が視認できるようにスライドするのであれば、“スライド方向”はどの方向でもよい。
(「袋とじ表示」の実施形態)
次に、図4を用いて「袋とじ表示」の実施形態について説明する。ここで、「袋とじ表示」とは、「折り曲げ表示」による“折り曲げ量”が“100%”である表示のことをいう。
図4は、この「袋とじ表示」の一例を示す。図4(a)は、nページが内側に折り曲げられて「袋とじ表示」となっており、この「袋とじ表示」にはセキュリティがかかっていることを、封印400の表示で示している。ここでセキュリティとは、権限のあるユーザ以外にはその「袋とじ表示」を元の「ページ表示」に戻すことを許さないことをいう。この「袋とじ表示」によりn−2ページの左側半分の領域が視認できるため、“イロ”が領域60に表示されている。また、n−1ページの右側半分の領域も視認できるため、“トチ”が領域61に表示されている。n+1ページの全体が視認できるため、“EFGH”が領域63に表示されている。
図4(b)は、図4(a)の「袋とじ表示」を1ページ戻した状態を示す。これによりn−2ページの全体が視認できるため、“イロハニ”が領域60に表示されている。また、n−1ページの左側半分の領域も視認できるため、“ホヘ”が領域61に表示されている。n+1ページの左側半分が視認できなくなるため、“GH”が領域63に表示されている。これは、「袋とじ表示」のままページを遷移させることができることを示す。
なお、各ページの表示内容は図2(a)と図2(b)に示す表示内容により決定されている。
封印400は、この封印400が表示されている「袋とじ表示」にはセキュリティがかけられていることを示している。よってセキュリティがかけられていない場合は、封印400の表示はない。また、セキュリティを解除した場合にも封印400の表示はされないこととなる。
また、図4は、「袋とじ表示」を保持したままページ表示を遷移する実施形態を示す。ここでは「袋とじ表示」のページ表示の遷移について示したが、ページ表示の遷移はこれに限られない。例えば、図示しないが「折り曲げ表示」をしたページ表示もこれと同様に遷移させることができる。また、これも図示しないが、「袋とじ表示」や「折り曲げ表示」をされていない通常のページ表示も、そのページ表示の表裏面に割り付けられた文書の内容を表示しつつ遷移することができる。
(文書表示装置10についての詳細な説明)
図5は、本実施形態が適用される文書表示装置10の機能ブロック構成を示した図である。文書表示装置10は、ユーザ操作の情報を判別する操作判別部20と、文書の内容を仮想的な用紙に割り付けてページ表示する表示部21とを備えている。更に、文書を記憶する文書記憶部22と、表示部21が表示するページ表示を折り曲げる操作を解析する折り曲げ操作解析部23とを備えている。そして、「袋とじ表示」にセキュリティを設定するセキュリティ設定部24を備えている。また、文書表示装置10を操作しているユーザを認識するユーザ認識部25と、「袋とじ表示」を解除できるユーザを認証するユーザ認証部26とを備えている。
操作判別部20は、ユーザによる操作、例えば、ページ表示させる文書を読み出したり、折り曲げ操作の指定を行ったり、「袋とじ表示」にセキュリティをかけたりする操作を判断する。
表示部21は、操作判別部20からの指令に応じて文書記憶部22から文書を読み出してページ表示する。そして表示部21は、折り曲げ操作解析部23からの指令に応じてそのページ表示を遷移させたり、「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」したり、スライドさせたりする。また、表示部21は、セキュリティ設定部24からの指定に応じて「袋とじ表示」にセキュリティがかけられていることを表示し、ユーザ認証部26からの指令に応じて「袋とじ表示」を解除する。更にまた、表示部21は、ページ表示と共に、「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」が存在する情報、例えば、どのページが「折り曲げ表示」されているかという情報をユーザに提示する。
ここで、表示部21は、作成手段の一部として機能する。
文書記憶部22は、文書表示装置10が管理する文書を記憶し、折り曲げ操作解析部23の解析結果を「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」に関する「固有の情報」(後述する図11参照)として記憶する。また、文書記憶部22は、セキュリティ設定部24が設定した「袋とじ表示」にセキュリティをかけた「ユーザ情報」を、その「固有の情報」として記憶する。この「固有の情報」は、例えば、文書に従属したファイルとして、又はヘッダー情報として管理される。
折り曲げ操作解析部23は、操作判別部20から受けた指令の内容を解析する。その内容は、「固有の情報」を構成する、「折り曲げ表示」(「袋とじ表示」)する対象の“ページ番号”、“折り曲げ方向”、“折り曲げ量”、“スライド表示の有無”等である。折り曲げ操作解析部23は、解析結果を「固有の情報」として文書記憶部22に記憶させる。そしてその「固有の情報」に係るページ表示を表示部21に表示させる。
セキュリティ設定部24は、操作判別部20から受けた指令に応じて「袋とじ表示」にセキュリティを設定する。そしてその設定内容を、「固有の情報」の“袋とじ表示を解除できるユーザ”の情報を更新して、文書記憶部22に記憶させる。また、セキュリティ設定部24は、セキュリティを設定した旨を表示部21に表示させる。
ユーザ認識部25は、操作判別部20から受けた指令に応じて文書表示装置10を操作しているユーザを認識し、その情報をユーザ認証部26に送る。ユーザ認証部26は、文書記憶部22から表示部21が表示する「袋とじ表示」のページの「固有の情報」を読み出す。そしてユーザ認識部25から受け取ったユーザの情報が、その「固有の情報」の“袋とじ表示を解除できるユーザ”の情報に含まれているか否かを判断する。含まれていた場合、ユーザ認証部26は、表示部21が表示する「袋とじ表示」を解除し、その「袋とじ表示」を元の「ページ表示」に戻す。
(ページ表示を折り曲げる処理)
図6は、文書表示装置10(図5参照)により実行されるページ表示を折り曲げる処理の流れを示したフローチャートである。
まず、表示部21は、ユーザによってなされた文書を読み出す要求を、操作判別部20から取得する(ステップ101)。次に、表示部21は、その要求に応じて読み出した文書の所定のページ(nページとn+1ページ)を、文書表示装置10の表示領域に表示する(ステップ102)。そして、折り曲げ操作解析部23は、nページを折り曲げる要求を操作判別部20から取得する(ステップ103)。更に、折り曲げ操作解析部23は、その折り曲げる要求に関する“折り曲げ方向”を指定する要求を、操作判別部20から取得する(ステップ104)。更にまた、折り曲げ操作解析部23は、その折り曲げる要求に関する“折り曲げ量”を指定する要求を、操作判別部20から取得する(ステップ105)。
その後、折り曲げ操作解析部23は、ページを折り曲げる要求に加えてページ表示をスライドさせる要求を受けたか否かを判断する(ステップ106)。そして、スライドさせない場合はステップ110(後述)に進み、スライドさせる場合はステップ107(後述)に進む。ここでスライドとは、「折り曲げ表示」によって隠れてしまう部分のページ表示をずらす(スライドさせる)ことである。これにより今まで表示されていたページ表示全体の表示が確保される。
スライドさせる場合、折り曲げ操作解析部23は、“折り曲げ方向”からスライド方向を決定する(ステップ107)。そして、折り曲げ操作解析部23は、“折り曲げ量”からスライド量を決定する(ステップ108)。その後、折り曲げ操作解析部23は、ステップ107とステップ108とで決定した内容に応じて、表示部21にページ表示をスライドさせて表示させる(ステップ109)。そして、折り曲げ操作解析部23は、その折り曲げ方向と量とに応じて視認できるようになった領域を把握する(ステップ110)。この視認できるようになった領域は、ステップ103にてnページを折り曲げると認識しているため、n−1、n−2ページの一部がその領域に相当する。
その後、表示部21は、ステップ110で把握した領域に割り付けられた文書の内容を文書記憶部22から読み出す(ステップ111)。そして、折り曲げ操作解析部23は、「折り曲げ表示」等をする“ページ番号”、“折り曲げ方向”、“折り曲げ量”、“スライド表示の有無”等の「固有の情報」(後述する図11参照)を表示部21が表示する「折り曲げ表示」等に関連付ける(ステップ112)。更に、折り曲げ操作解析部23は、その「固有の情報」を文書記憶部22に記憶させる(ステップ113)。そして、表示部21は、これまでのステップで把握した「折り曲げ表示」等の内容により、その表示を行う(ステップ114)。これにより、所定のページを「折り曲げ表示」(または、「袋とじ表示」)したこととなる。
(“折り曲げ方向”と“折り曲げ量”を判断する方法について)
図7は、ステップ104(図6参照)にて指定される“折り曲げ方向”と、ステップ105(図6参照)にて指定される“折り曲げ量”とを判断する方法に用いる座標系を示す。
図7(a)は、“折り曲げ方向”を判断する座標系を示す。図7(b)は、図7(a)に示す座標系を用いて“折り曲げ量”を判断する実施形態について示す。
まず、図7(a)に示す座標系について説明する。この座標系で示す領域ABCDは、表示部21(図5参照)が表示するページ表示の1ページである。ここでは、例えばnページの領域を示すとする。A点はnページの左上の点、B点は右上の点を示す。C点はnページの右下の点、D点は左下の点を示す。そしてこの座標系はA点を原点とし、右方にX軸の正方向をとり、下方にY軸の正方向をとっている。
ここで、“折り曲げ方向”と“折り曲げ量”とを指定する操作である、“nページを折り曲げる要求”は、例えば、ユーザが“ドラッグポイント”をマウス19(図1参照)によりドラッグ&ドロップする操作である。なお、“ドラッグポイント”とは、例えば、領域ABCDの所定の位置、例えば、A点、B点、C点、又はD点のことを示す。
次に、図7(a)を用いて“折り曲げ方向”の判断方法について説明する。
A点を“ドラッグポイント”として移動させ、ページめくり又は“折り曲げ表示”等をする場合を例として説明する。A点をB点に向かって移動させた場合、A点はXの正方向(X+)に移動すると判断される。この“X+”が判断した“折り曲げ方向”となって、「固有の情報」(後述する図11参照)に記載される。なお、この場合、線ADのページ端は、線BCに向けた平行移動をすることとなる。また、D点を“ドラッグポイント”としてC点に向かって移動させた場合も同じ結果となる。
同様にB点をA点に向かって、又はC点をD点に向かって移動させる場合は、“折り曲げ方向”はXの負方向(X−)と判断され、線BCのページ端は、線ADに向かって平行移動をすることとなる。更にA点をD点に向かって、又はB点をC点に向かって移動させる場合は、“折り曲げ方向”はYの正方向(Y+)と判断され、線ABのページ端は、線DCに向かって平行移動をすることとなる。更にまた、D点をA点に向かって、又はC点をB点に向かって移動させる場合は、“折り曲げ方向”はYの負方向(Y−)と判断され、線DCのページ端は、線ABに向かって平行移動をすることとなる。
次に、図7(b)を用いて“折り曲げ量”の判断方法について説明する。
図7(b)は、nページのページ表示の線ADを、線ADの中点A1と線CDの中点D1を結ぶ線まで移動させて線A2D2で折り曲げた“折り曲げ表示”を、XY座標系により示している。ここで“折り曲げ量”は、ページ表示全体に対するその折り曲げ表示によって隠されたそのページ表示の領域の割合を示す。そして、図7(b)に示す状態は、「折り曲げ表示」によりnページのページ表示が50%隠されている状態である。よって“折り曲げ量”は、“50%”ということとなる。また、線ADを線BCまで移動させた場合は、nページの表示は全て隠れてしまう「袋とじ表示」となる。よってこの場合の“折り曲げ量”は、“100%”ということとなる。
(ページ表示をスライドさせる処理)
次に、ステップ109(図6参照)におけるページ表示をスライドさせる処理について図8を用いて説明する。
図8は、図7で示した座標系により、“スライド方向”と“スライド量”とを説明するXY座標系を示す。図7と同じ符号は、図7と同じ役割を担う。ここで線B1C1は、スライドさせる処理によって線BCが移動した“スライド後のnページ”の右端を示す線である。
図8での“スライド方向”は、“折り曲げ方向”と同じである。図8では図7(b)と同様に“X+”方向にnページを折り曲げるため、nページを“X+”方向にスライドさせる。図8での“スライド量”も“折り曲げ量”と同じである。点D1は線CDの中点であるため、折り曲げ量70は“50%”である。したがって線ADを線A1D1までスライドさせるため、スライド量71も“50%”となる。
(折り曲げ表示に文書を割り付ける処理)
次に、ステップ111(図6参照)における折り曲げ表示のn−1ページと、n−2ページとに文書の内容を割り付ける処理について説明する。ここで、折り曲げ表示のn−1ページとは、領域61(図2(c)参照)である。また、折り曲げ表示のn−2ページとは、領域60(図2(c)参照)である。
表示部21(図5参照)は、この領域60と領域61とに文書の内容を割り付けて表示する。表示部21は、この表示をするために、「折り曲げ表示」のどの領域に文書のどの内容を割り付けるのかという内容を示す“表示データ”を作成する。ここではこの“表示データ”は、例えば次のように作成される。
表示部21は、折り曲げ操作解析部23(図5参照)による領域60がn−2ページの左端1/4の領域に相当するとの判断により、文書の内容からこの領域には“イ”を割り付けることを認識する。同様に、表示部21は、領域61がn−1ページの右端1/4の領域に相当するとの判断により、文書の内容からこの領域には“チ”を割り付けることを認識する。これにより、表示部21は、領域60に“イ”が割り付けられ、領域61に“チ”が割り付けられた状態の“表示データ”を作成することとなる。
なお、この実施例は、“表示データ”を実際に紙のページを遷移させた場合と同じイメージで文書を割り付けた内容としたが、これに限られない。例えば、領域60に“ニ”が割り付けられていたり、“イ”の上下を反対にした状態を割り付けられたりしてもよい。
更に、表示部21は、領域62(図2(c)参照)に文書の内容を割り付けて表示する。ここで表示部21は、折り曲げ操作解析部23による領域62がnページの右側半分の領域に相当するとの判断により、文書の内容からこの領域には“CD”を割り付けることを認識する。なお、「折り曲げ表示」をした後もこの領域63(図2(c)参照)に割り付けられる表示内容は“EFGH”で変わらない。この領域は「折り曲げ表示」により影響を受けていないためである。
このように表示部21は、領域60乃至領域63に文書のどの内容が割り付けられている状態であるのかを表す“表示データ”を作成する。そして、この“表示データ”を用いてディスプレイ16(図1参照)に図2(c)に示す内容を表示する。
また、ここでは表示部21は、表示すべき領域を認識した上でその領域に割り付けるべき内容を「折り曲げ表示」をする度に文書全体から判断し、文書の内容を割り付けるとしたが、割り付け方法はこれに限られない。例えば、「折り曲げ表示」をする前に「ページ表示」として各ページに割り付けていた文書の内容を元に判断してもよい。図2を例に説明すると、領域60に割り付ける内容は、「ページ表示」として割り付けられていた“イロハニ”(図2(b)参照)を元に判断する。同様に領域61に割り付ける内容は、“ホヘトチ”(図2(b)参照)を元に判断し、領域62に割り付ける内容は、“ABCD”(図2(a)参照)を元に判断する。
そして、ここでは「折り曲げ表示」に対して文書の内容を割り付ける処理について説明したが、この処理は、「折り曲げ表示」する場合に限って適用されるものではない。「スライド表示」、「袋とじ表示」、そして「折り曲げ表示」をしたままページを遷移させる表示をする場合でも、この処理を適用することができる。
(「袋とじ表示」にセキュリティをかける処理)
図9は、文書表示装置10(図5参照)により実行される「袋とじ表示」にセキュリティをかける処理の流れを示したフローチャートである。
まず、セキュリティ設定部24は、ユーザによってなされた所定の文書の「袋とじ表示」を指定する要求を、操作判別部20から取得する(ステップ201)。次に、セキュリティ設定部24は、その要求に係る「袋とじ表示」の「固有の情報」(後述する図11参照)を文書記憶部22から読み出す(ステップ202)。
そして、セキュリティ設定部24は、この「袋とじ表示」を解除できるユーザを指定する要求を、操作判別部20から取得する(ステップ203)。更に、ユーザ操作に応じて指定されたユーザの情報を操作判別部20から受け取り、この「ユーザ情報」(ユーザ名等)を読み出した「固有の情報」に関連付けて更新する(ステップ204)。ここでこの「ユーザ情報」は、その「袋とじ表示」に対応するページの“袋とじ表示を解除できるユーザ”欄(後述する図11参照)に記載される。その後、セキュリティ設定部24は、更新した「固有の情報」を文書記憶部22に記憶させる(ステップ205)。
これにより、この「袋とじ表示」は、この表示に対応する「固有の情報」の“袋とじ表示を解除できるユーザ”として登録されたユーザ以外によって解除され、元の「ページ表示」に戻されないこととなる。
ここで、この「固有の情報」の“袋とじ表示を解除できるユーザ”として登録されたユーザは、暗号を復号するための所謂「復号キー」と捉えることもできる。よってこの「復号キー」として、セキュリティ設定部24が、“袋とじ表示を解除できるユーザ”以外の何らかのキーワードやパスワードを設定するとしてもよい。
(「袋とじ表示」を解除する処理)
図10は、文書表示装置10(図5参照)により実行される「袋とじ表示」のセキュリティをはずし、「袋とじ表示」を元の「ページ表示」に戻す処理の流れを示したフローチャートである。
まず、表示部21は、ユーザによってなされた「袋とじ表示」を解除する要求を、操作判別部20から取得する(ステップ301)。次に、表示部21は、その要求に係る「袋とじ表示」の「固有の情報」(後述する図11参照)を文書記憶部22から読み出す(ステップ302)。
そして、表示部21は、読み出した「袋とじ表示」にセキュリティがかかっているか否かを判断する(ステップ303)。ここで表示部21は、“袋とじ表示を解除できるユーザ”(後述する図11(b)参照)の欄にユーザ名があればセキュリティがかかっていると判断し、この欄が“NULL”であればセキュリティがかかっていないと判断する。セキュリティがかかっていればステップ304(後述)へと進み、かかっていなければステップ307(後述)へと進む。次に、セキュリティがかかっている場合、ユーザ認識部25は、文書表示装置10を操作中のユーザの「ユーザ情報」を認識する(ステップ304)。その後、ユーザ認識部25は、その「ユーザ情報」をユーザ認証部26に送る。ここで「ユーザ情報」は、例えば、ユーザ名等のユーザの個人識別情報が考えられる。そして、ユーザ認証部26は、文書記憶部22からステップ302にて読み出した「袋とじ表示」の「固有の情報」を読み出す(ステップ305)。
次に、ユーザ認証部26は、ユーザ認識部25から受け取った「ユーザ情報」が、ステップ305にて読み出した「固有の情報」に含まれているか否かを判断する(ステップ306)。含まれている場合はステップ307へと進み、含まれていない場合はステップ308(後述)へと進む。含まれている場合は、「袋とじ表示」にかかったセキュリティをはずし、その「袋とじ表示」を解除する。また、ステップ303にてセキュリティがかかっていないと判断した場合も、その「袋とじ表示」を解除する(ステップ307)。その後、処理を終了する。
含まれていない場合は、「袋とじ表示」にかかったセキュリティをはずせないため、その「袋とじ表示」も解除できない(ステップ308)。そして、そのまま処理を終了する。
このように、「袋とじ表示」を解除する処理では、セキュリティがかかっていれば所定のユーザにその解除を認め、かかっていなければどのユーザにもその解除を認めることができる。ところでここでは、「袋とじ表示」にセキュリティをかけ、そしてそのセキュリティをはずして「袋とじ表示」を解除するとしたが、これに限られない。例えば、これと同様の方法で「折り曲げ表示」に対してもセキュリティをかけ、その「折り曲げ表示」を解除できるようにもできる。また、セキュリティをかけられた「袋とじ表示」の内側に割り付けられていて視認できない文書の内容は、キーワード等を用いたテキスト検索の対象とならないようにすることもできる。
(「折り曲げ表示」と「袋とじ表示」に関する「固有の情報」について)
次に文書記憶部22が記憶する「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」に関する「固有の情報」について説明する。
図11は、「固有の情報」の一例を表として示す。図11(a)に示す表には、「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」に関する「固有の情報」が1行だけ記載されている。そして、この「固有の情報」は、次の項目で構成されている。
まず、“ページ番号”は、「折り曲げ表示」等がされているページの番号を示す。次に、“折り曲げ方向”は、ページを折り曲げる方向、具体的には所定の座標系におけるXやY軸の方向(後述する図7参照)を示す。また、“折り曲げ量”は、ページを折り曲げた量、即ちページ表示全体に対するその折り曲げ表示によって隠されたそのページ表示の領域の割合を示す。
“袋とじ表示”は、折り曲げ表示によってページ表示が全て隠された状態であることを示す。よって“折り曲げ量”が“100%”である場合にのみ“袋とじ表示”であると判断される。“スライド表示の有無”は、ステップ106(図6参照)にてページ表示をスライドさせると設定した場合に“有”となる。“袋とじ表示を解除できるユーザ”は、セキュリティ設定部24(図5参照)が、「袋とじ表示」を解除できるユーザとして設定した「ユーザ情報」である。
ここで図11(a)に示す表は、「折り曲げ表示」等を設定する前の状態(所謂、「ページ表示」の状態)の「固有の情報」を示している。よって、「固有の情報」の全ての項目は、“NULL”となっている。
図11(a)に示す表には、「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」に関する「固有の情報」が2行記載されている。「折り曲げ表示」等を設定した後の状態の「固有の情報」を示しているためである。具体的には、“ページ番号”の“3ページ”に、“折り曲げ方向”が“X+方向”で、“折り曲げ量”が“50%”で、“スライド表示”が“有”と設定されたことを示す。この場合、“折り曲げ量”は“50%”のため、「袋とじ表示」には該当しない。よって“袋とじ表示”の欄は“NULL”であり、“袋とじ表示を解除できるユーザ”の欄も“NULL”である。
また、“ページ番号”の“10ページ”に、“折り曲げ方向”が“Y+方向”で、“折り曲げ量”が“100%”で、“スライド表示”が“無”と設定されたことを示す。この場合、“折り曲げ量”は“100%”のため、「袋とじ表示」に該当する。よって“袋とじ表示”の欄は“○”であり、“袋とじ表示を解除できるユーザ”の欄は“A,B(ユーザ名)”となっている。
(「折り曲げ表示」、「袋とじ表示」が存在する情報を提供する実施形態)
次に、「折り曲げ表示」等が存在する情報をユーザに提供する実施形態について説明する。表示部21(図5参照)は、操作判別部20からの指令に応じて文書記憶部22から文書の「固有の情報」を読み出して文書をページ表示する。ここで表示部21は、読み出した「固有の情報」(図11(b)参照)を用いて、ページ表示とは別に「折り曲げ表示」や「袋とじ表示」が存在する情報をユーザに提供する。ユーザはこの情報により表示されたページ表示のどこに所望の「折り曲げ表示」等があるのかを把握することができる。例えば、後から参照するつもりでいたページを「折り曲げ表示」しておいたような場合はとても便利である。
この情報を提供する実施形態として、図示しないが、例えば、一覧表の形式で情報提供することが考えられる。この場合、何ページが「折り曲げ表示」等されているかが把握できればよい。また、一覧表に表示されたページ番号のユーザ選択に応じて、表示部21がそのページ番号のページ表示を表示するようにしてもよい。
また、一覧表の形式によらず、ページ表示において「折り曲げ表示」等の存在を明示してもよい。この場合、例えば、「折り曲げ表示」等の存在箇所のページの影を通常の箇所よりも大きくし、その影の部分にマウスポインタを持ってきた場合はポップアップ表示にて「折り曲げ表示」か「袋とじ表示」である旨を表示してもよい。
以上、詳述したように、実際の紙の表裏面とアプリケーション上で表現されるページの対応を分かりやすくするユーザインタフェースを提供することが可能となる。また、このようなユーザインタフェースでは、実際の紙のようにページ表示を折り曲げたり、袋とじにしたりすることが可能となる。さらにそのような表示の存在を明示することによって、ユーザは素早く所望のページ表示をさせることが可能となる。更にまた、ページの遷移や折り曲げ等によって視認できるようになった領域の表示内容や、視認できなくなった表示内容を表示させることが可能となる。
しかし、これらはあくまでも一例にすぎない。例えば、ページの「折り曲げ表示」を応用してA3サイズのページをA4サイズのページに折り曲げる表示(所謂、Z折り表示)をすることもできる。この場合、A3サイズのページに表示されている“ページ番号”等が視認できなくなるため、このような表示を移動させて視認できるようにもできる。また、このA3サイズのページを印刷した場合、Z折りにするための折り曲げる箇所を目立たないように印刷することもできる。この折り曲げ箇所の印刷は、実際に印刷したA3サイズのページをA4サイズにZ折りする場合に、ユーザにとって利便性の高いものとなる。
更に、ページ間の余白を折り曲げて見開きのページ表示をつなげて閲覧できるようにもできる。このような閲覧の態様は、地図等をつなげて閲覧したい場合などに適用できる。
本実施形態のハードウェア構成の説明図である。 折り曲げ表示をしたページ表示の一例である。 折り曲げ表示とスライド表示をしたページ表示の一例である。 セキュリティのかかった袋とじ表示のページを遷移する具体例である。 文書を管理する実施形態が適用される装置の機能ブロック図である。 ページ表示を折り曲げ表示する流れを示したフローチャートである。 折り曲げ表示の“折り曲げ方向”と“折り曲げ量”とを管理する座標系の一例である。 折り曲げ表示とスライド表示とを管理する座標系の一例である。 袋とじ表示にセキュリティをかける流れを示したフローチャートである。 袋とじ表示を解除する流れを示したフローチャートである。 折り曲げ表示等の「固有の情報」の一例を示す表である。
符号の説明
10…文書表示装置、21…表示部、22…文書記憶部、23…折り曲げ操作解析部、24…セキュリティ設定部、26…ユーザ認証部

Claims (8)

  1. 複数のページで構成される文書であって、当該文書を見開いた時の2ページを仮想的な用紙の上に割り付けた状態を表す表示データを作成する作成手段と、
    前記表示データを表示領域に表示する表示手段と、を備え、
    前記作成手段は、前記表示手段により表示された前記用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じて、前記文書のページが割り付けられた当該用紙の一のページを折り曲げた状態であって、当該折り曲げた状態の当該用紙の表面及び裏面の上に割り付けられる前記文書のページの内容を、当該折り曲げた状態の当該用紙の表面及び裏面に相当する領域にそれぞれ付加して表示するとともに、当該折り曲げた状態の当該用紙の下に重ねて配置される仮想的な別紙の表面の上に割り付けられる当該文書のページの内容を、当該折り曲げた状態を表示した後は視認できるようになった当該別紙の領域に付加して表示した状態の前記表示データを作成することを特徴とする文書表示装置。
  2. 前記作成手段は、前記用紙を折り曲げた状態に加え、当該用紙を折り曲げていない状態を有する前記表示データを作成することを特徴とする請求項1記載の文書表示装置。
  3. コンピュータに、
    文書表示装置の表示領域に、メモリに格納された複数のページで構成される文書であって、当該文書を見開いた時の2ページを仮想的な用紙の上に割り付けた状態を表示する表示機能と、
    前記表示機能により表示された前記用紙の所定の部分に対するユーザ操作を認識する認識機能と、
    前記認識機能による認識に応じて、前記文書のページが割り付けられた前記用紙の一のページを折り曲げた状態を表示する折り曲げ表示機能と、
    を実現させ、
    前記折り曲げ表示機能は、前記表示機能により表示された前記用紙の所定の部分に対するユーザ操作に応じ、前記折り曲げた状態の当該用紙の表面及び裏面の上に割り付けられる前記文書のページの内容を、前記折り曲げた状態の当該用紙の表面及び裏面に相当する領域にそれぞれ付加して表示するとともに、当該折り曲げた状態の当該用紙の下に重ねて配置される仮想的な別紙の表面の上に割り付けられる当該文書のページの内容を、当該折り曲げた状態を表示した後は視認できるようになった当該別紙の領域に付加して表示することを特徴とする文書表示プログラム。
  4. 前記折り曲げ表示機能は、前記用紙を折り曲げた状態に加え、当該用紙を折り曲げていない状態を、並べて表示することを特徴とする請求項3記載の文書表示プログラム。
  5. 前記コンピュータに、
    前記折り曲げ表示機能が前記用紙を折り曲げた状態を表示するために用いる情報を記憶する機能を更に実現させ、
    前記折り曲げ表示機能は、前記認識機能が認識した前記用紙の表示を切り替える操作に応じ、前記情報を用いて当該用紙を折り曲げた状態を表示することを特徴とする請求項3記載の文書表示プログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    前記用紙を折り曲げた状態を元に戻すための復号キーを設定する操作に応じ、当該復号キーを設定する機能を更に実現させることを特徴とする請求項3記載の文書表示プログラム。
  7. 前記コンピュータに、
    前記復号キーを入力する操作に応じ、前記用紙を折り曲げていない状態を表示する機能を更に実現させることを特徴とする請求項6記載の文書表示プログラム。
  8. 前記コンピュータに、
    前記折り曲げ表示機能が前記用紙を折り曲げた状態の存在を示す情報をユーザに提供する情報提供機能を更に実現させ、
    前記折り曲げ表示機能は、前記情報提供機能により提供された前記情報を選択する操作に応じて、当該選択に係る前記用紙を折り曲げた状態を表示することを特徴とする請求項3記載の文書表示プログラム。
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