JP4951849B2 - ロボット管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、防犯システム、ホームヘルパー、受け付けシステム、及び福祉/介護等の各種サービスに適用可能なものであって、特に、Webサービスを使った統合、比較的遅いレイテンシでリモート制御を行う分野に好適なロボット管理システムに関する。
近年、自律型のロボットに関し、種々の提案、開発が行われている。
例えば、特許文献1には、ロボットの調整を遠隔の解析用コンピュータで行い保守や調整の要求に即対応可能にすることを目的とした装置が提案されている。また、特許文献2には、遠隔制御に於ける危険回避を確実に行わせることを目的とした知能ロボットシステムが提案されている。
しかしながら、このように自律型ロボットに関する種々の提案、或いは開発が行われているものの、変化する環境の下では未だ完全な自律型ロボットの実現までに至っていないのが現状である。その主な理由としては、人が常識として判断可能なことであっても、それをロボットに行わせることが現在の技術では困難であるということと、画像認識や音声認識等といった認識技術が未成熟であるために、判断に多分に誤りが含まれ、環境に応じてカスタマイズが必要になるということ等が挙げられる。
特開2002−287816号公報 特開平6−320457号公報
このような事情から、変化する環境の下では、ひと一人がロボット一台をリモート操作しなければならなかったり、ロボットを自律動作させた場合には常にロボットを監視しなければならなかったりするのが現状である。従って、ロボットの管理に人手が必要となり、また、そのために多大なコストを要することとなっている。
本発明は、上記実情に鑑み、ロボットの管理を省力化して、その管理を低コスト化するロボット管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係るロボット管理システムは、ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、前記ロボットは、所定のタイミングで当該ロボットのログとして履歴データを取得する履歴データ取得手段と、前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを定期的或いは必要に応じて前記ロボット管理装置へ送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、前記ロボット指示プログラムを実行し前記特定の動作を行う手段とを有し、前記ロボット管理装置は、前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、前記ロボットから前記異常通知を受信したとき、或いは必要に応じて、前記ロボットから受信した過去の複数の前記履歴データを編集/分析する履歴データ編集/分析手段とを有する、構成である。
本構成によれば、ロボットは、ロボット指示プログラムの実行中、或いはそれ以外の時に、所定のタイミングで履歴データを取得し、該取得した履歴データを定期的或いは必要に応じてロボット管理装置へ送信する。また、その間に、異常が発生したときには異常通知をロボット管理装置へ送信する。一方、ロボット管理装置は、ロボットから異常通知を受信すると、或いは必要に応じて(例えばオペレータの指示に応じて)、そのロボットから受信した過去の複数の履歴データの編集/分析を行う。これにより、オペレータは、ロボットが判断できない事象、予期しないトラブル、認識の誤りが原因で発生した事象などが起こった場合に限り対応すればよくなるので、ロボットを常に監視する必要がなくなり、ロボットの管理を省力化して低コスト化することができる。また、オペレータは、その対応を、履歴データ編集/分析手段による編集/分析結果に基づいて行うことができるので、早期に対応することができる。
尚、上記第1の態様において、例えば、前記履歴データ取得手段により取得された履歴データは、当該履歴データ取得時の当該ロボットの位置を示す座標情報を含み、前記履歴データ編集/分析手段は、前記ロボットの過去の複数の前記履歴データに含まれる前記座標情報と前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータとから前記ロボットの実ルートデータを算出すると共に、前記間取りデータと前記ロボットへ送信したロボット指示プログラムの内容とから前記ロボットの予測ルートデータを算出し、前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを併せて表示する、構成とすることもできる。
本構成によれば、算出された実ルートデータと予測ルートデータとが併せて表示されるようになるので、オペレータは、例えばロボットがどこから予測ルートを外れたのかを容易に判断することができる。
また、上記第1の態様において、前記履歴データ取得手段により取得された履歴データは、当該履歴データ取得時の当該ロボットの位置を示す座標情報を含み、前記履歴データ編集/分析手段は、前記ロボットの過去の複数の前記履歴データに含まれる前記座標情報と前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータとから前記ロボットの実ルートデータを算出し、該算出した実ルートデータと前記ロボットの過去の一つ以上の前記履歴データとを併せて表示する、構成とすることもできる。
本構成によれば、算出された実ルートデータと過去の一つ以上の履歴データとが併せて表示されるようになるので、オペレータは、例えばロボットがどのような自律的判断の基に進行していったのかを容易に判断することができる。
本発明の第2の態様に係るプログラムは、ロボットのコンピュータに、所定のタイミングで当該ロボットのログとして履歴データを取得する履歴データ取得機能と、通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを定期的或いは必要に応じて前記ロボット管理装置へ送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、前記ロボット指示プログラムを実行し前記特定の動作を行う機能と、を実現させるためのプログラムである。
本プログラムをロボットのコンピュータに実行させることにより、上記第1の態様に係るロボット管理システムのロボットと同様の作用・効果を奏する。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、ロボットを管理するロボット管理装置のコンピュータに、通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う機能であって、少なくとも、前記ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信すること、前記ロボットがログとして取得した履歴データを前記ロボットから受信すること、及び、前記ロボットに異常が発生したときに前記ロボットから送信される異常通知を受信すること、を行う通信機能と、前記ロボットから前記異常通知を受信したときに、或いは必要に応じて、前記ロボットから受信した過去の複数の前記履歴データを編集/分析する履歴データ編集/分析機能と、を実現させるためのプログラムである。
本プログラムをロボット管理装置のコンピュータに実行させることにより、上記第1の態様に係るロボット管理システムのロボット管理装置と同様の作用・効果を奏する。
本発明の第4の態様に係るロボット管理システムは、ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、前記ロボットは、所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得手段と、前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う手段と、を有し、前記ロボット管理装置は、前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、前記ロボットから前記異常通知を受信したとき又はオペレータの指示を受けたときに、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボットから過去に複数回受信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから前記ロボットの実ルートデータを算出すると共に、前記間取りデータと前記ロボットへ送信した前記ロボット指示プログラムの内容とから前記ロボットの予測ルートデータを算出し、前記複数回受信した前記履歴データのうち、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログを含む一つ以上の履歴データと、前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを併せて表示する履歴データ分析手段と、を有し、前記ロボット管理装置は、前記ロボットから前記異常通知を受信した後又は前記オペレータの指示を受けた後に、当該オペレータが前記一つ以上の履歴データに含まれる前記イベントログが示す判断処理の結果及び座標情報と前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを参照して変更したロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信する、構成である。
本発明の第5の態様に係るロボット管理システムは、ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、前記ロボットは、所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得手段と、前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う手段と、を有し、前記ロボット管理装置は、前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、前記ロボットから前記異常通知を受信したとき又はオペレータの指示を受けたときに、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボットから過去に複数回受信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから前記ロボットの実ルートデータを算出し、該算出した実ルートデータと前記複数回受信した前記履歴データのうち、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログを含む一つ以上の履歴データとを併せて表示する履歴データ分析手段と、を有し、前記ロボット管理装置は、前記ロボットから前記異常通知を受信した後又は前記オペレータの指示を受けた後に、当該オペレータが前記実ルートデータと前記一つ以上の履歴データに含まれる前記イベントログが示す判断処理の結果及び座標情報とを参照して変更したロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信する、構成である。
本発明の第6の態様に係るプログラムは、ロボットのコンピュータに、所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得機能と、通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記通信機能は、前記異常通知を前記ロボット管理装置に送信した後又はオペレータが前記ロボット管理装置に前記履歴データの処理を指示した後に、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから算出された当該ロボットの実ルートデータと、前記間取りデータと前記ロボット指示プログラムの内容とから算出された当該ロボットの予測ルートデータと、前記複数回送信した前記履歴データのうちの一つ以上に含まれる、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログ及び座標情報とを当該オペレータが参照して変更したロボット指示プログラムを、前記ロボット管理装置から受信する、構成である。
本発明の第7の態様に係るプログラムは、ロボットのコンピュータに、所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得機能と、通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う機能と、を実現させるためのプログラムであって、前記通信機能は、前記異常通知を前記ロボット管理装置に送信した後又はオペレータが前記ロボット管理装置に前記履歴データの処理を指示した後に、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから算出された当該ロボットの実ルートデータと、前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データのうちの一つ以上に含まれる、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログ及び座標情報とを当該オペレータが参照して変更したロボット指示プログラムを、前記ロボット管理装置から受信する、構成である。
本発明によれば、ロボットの管理を省力化して、その管理を低コスト化することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るロボット管理システムの構成例を示す図である。
同図に示したように、本システムは、ロボット1、通信ネットワーク2、及びロボット管理装置3とを有し、ロボット1とロボット管理装置3とが通信ネットワーク2を介して通信可能に構成されている。
尚、同図では、説明の便宜のために1台のロボット1だけしか示していないが、実際には複数のロボット1が存在し、各々が通信ネットワーク2を介してロボット管理装置3と通信可能に構成されている。また、通信ネットワーク2は、例えば、LAN、WAN、インターネット等である。
本システムにおいて、ロボット1は、いわゆる自律型の移動ロボットであり、主要な構成として、当該ロボット1の全体の動作を制御する制御処理部4と、プログラムの実行などの所定のタイミングで履歴データを取得する監視処理部5と、取得した履歴データが格納される履歴データ格納部6と、無線により通信ネットワーク2を介してロボット管理装置3との間で通信を行う通信処理部7とを有し、取得した履歴データを定期的或いは必要に応じてロボット管理装置3へ送信し、また、異常が発生した場合には、異常通知(判断依頼通知でもある)をロボット管理装置3へ送信する。また、ロボット管理装置3から送信された、当該ロボット1に特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すると、そのロボット指示プログラムを実行し、それに従って動作する。
尚、制御処理部4は、内部にCPUと制御プログラムが格納されたメモリ4aを有し、このCPUがこの制御プログラムを読み出し実行することにより、当該ロボット1の全体の動作を制御するものである。
また、ロボット1は、自律機能として、音声方向検知機能、音声ノイズ処理機能、音声取得機能、音声認識機能、障害物情報取得機能、段差検知機能、経路計画計算機能、物体検知機能、物体認識機能、マニュピレータ動作計画計算機能、音声合成機能、タグ情報検知機能、ネットワーク通信機能等の各種機能を有している。
また、ロボット1は、移動手段として車輪により移動する手段を有している。この移動に係る処理は、実座標に対応する仮想座標を用いて行われる。仮想座標は、移動などに係る処理を内部処理で扱い易くするためにマス目で区切って表現された座標のことであり、同図の符号8は、その仮想座標で表された仮想座標系の一例を示している。
一方、ロボット管理装置3は、主要な構成として、当該装置3の全体の動作を制御する制御処理部9と、各種のロボット指示プログラムが格納されたロボット指示プログラム格納部10と、通信ネットワーク2を介してロボット1との間で通信を行う通信処理部11と、ロボット1に特定のロボット指示プログラムを送信して特定の動作を行わせるロボット指示処理部12と、ロボット1から送信された異常通知を受信したとき、或いはオペレータの指示に応じて、そのロボット1の履歴データを編集/分析してオペレータの判断を支援するための処理を行う履歴データ編集/分析処理部13と、後述の間取りデータが格納される間取りデータ格納部14と、ロボット1から送信された履歴データが格納される履歴データ格納部15と、オペレータが各種の入力や指示を行うための例えばキーボードやマウス等の入力部と、各種情報を表示する表示部とを有している。
尚、制御処理部9は、内部にCPUと制御プログラムが格納されたメモリ9aを有し、このCPUがこの制御プログラムを読み出し実行することにより、当該装置3の全体の動作を制御するものである。
次に、上記ロボット1により取得される履歴データの形式を説明する。
図2は、その履歴データの形式の一例を示す図である。
同図に示したように、履歴データは、NO、時刻、種類、画像、仮想座標(X,Y)、実座標(x,y)、状態、及び詳細データからなる。
NOは、当該履歴データのシーケンス番号であり、時刻は、当該履歴データの取得時刻である。
種類は、ログの種類を示し、本実施例では、ロボット指示プログラムのコマンドの切り替え或いは距離などの単位でデータを取得する「N:通常ログ」と、ロボット内部での処理内容(例えば画像認識や各種検知結果を基にロボット1自身が行う判断処理の内容)をデータとして取得する「E:イベントログ」と、異常状態に関するデータを取得する「A:異常ログ」と、何も処理を行っていない間に一定時間間隔でデータを取得する「W:待機ログ」の4種類がある。
画像は、当該履歴データ取得時に必要に応じて取得される画像データである。この画像データは、データの形式としてJPEG,BMP,GIFなどが使用され、ファイル名の形式として、例えば”ロボットid-NO-時刻.jpg ”が使用される。ロボットidは、当該ロボット1に割り当てられた固有の識別子である。
仮想座標は、当該履歴データ取得時のロボット位置を仮想座標で表したものである。実座標は、当該履歴データ取得時のロボット位置を実座標で表したものである。尚、この実座標は、例えば、ロボットの内部に設けられたエンコーダや、ロボットの外部に設けられたRF−IDタグや赤外線等を利用して取得することができる。
状態は、当該履歴データ取得時のロボット1の状態を表し、本実施例では、「N:正常」と「P:一部異常あり」と「A:動作不能」の3種類がある。
詳細データは、当該履歴データの詳細データであり、当該履歴データのログの種類に応じて内容の形式が異なる。具体的には、ログの種類が「N:通常ログ」の場合、詳細データは、当該履歴データ取得時のロボット指示プログラムのコマンド,パラメータ,状態,及び備考データ(パラメータの付加情報)からなる。ここで、コマンドとしては、forward(前進), backward(後進), turn right(右ターン), turn left(左ターン), find(認識)等がある。また、状態は、コマンドの実行状態を示し、「開始( start )」,「中」,「終了( end )」等がある。例えば、詳細データが、「 forward 7 (start) NONE 」である場合には、コマンドが forward 、パラメータが 7 、状態が start 、備考データが NONE であることを示している。また、ログの種類が「E:イベント」の場合、詳細データは、イベントコードとその内容からなる。ここで、イベントコードとしては、E1:音声方向検知,E2:音声ノイズ処理、E3:音声取得,E4:音声認識,E5:障害物情報取得,E6:段差検知,E7:経路計画計算,E8:物体検知,E9:物体認識,E10:マニュピレータ動作計画計算,E11:音声合成,E12:タグ情報検知,E13:ネットワーク通信等がある。例えば、詳細データが、「E9,”○○さん”」である場合には、○○さんを認識したことを示している。また、ログの種類が「A:異常」である場合、詳細データは、異常コードとその内容からなる。ここで、異常コードとしては、A1:障害物に衝突、A3:バッテリ切れ、A4:内部機器異常、A5:倒れ検出、A6:Unknownエラー等がある。例えば、詳細データが、「A1,” frontend ”」である場合には、ロボット1の前部分が障害物に衝突したことを示している。また、ログの種類が「待機ログ」である場合、詳細データは、NOP( no operation )となる。
次に、本システムの動作について説明する。
まず、上記ロボット1の動作を説明する。
図3は、本システムにおいて、ロボット1が行う動作の一例を示すフローチャートであり、履歴データの取得と送信及び異常通知(判断依頼通知)の送信に係る動作を示すものである。
ロボット1は、ロボット管理装置3から送信されたロボット指示プログラムを受信すると、同図に示した動作を開始する。
まず、そのロボット指示プログラムの実行を終了したか否かを判定し(S1)、その判定結果がNoの場合には、そのロボット指示プログラムの一命令(一コマンド)を実行し(S2)、通常ログとしての履歴データを取得し履歴データ格納部5に保存する(S3)。
続いて、異常(前述の異常コードに示した事象)が発生したか否か(異常を検出したか否か)を判定し(S4)、その判定結果がNoの場合には、続いて、更に、ロボット1の内部状態をチェックしてイベント(前述のイベントコードに示した事象)があったか否かを判定し(S5)、その判定結果がYesの場合には、イベントログとしての履歴情報を取得して履歴データ格納部5に保存し(S6)、S1へ戻る。S5の判定結果がNoの場合には、そのままS1へ戻る。
このようにしてS1乃至5又は6の処理が繰り返し行われることによって、ロボット指示プログラムの一命令毎に、通常ログとしての履歴データと必要に応じてイベントログとしての履歴データとが取得され履歴データ格納部5に保存される。
そして、ロボット1は、ロボット指示プログラムの全ての命令を実行し、S1の判定結果がYesになると、ロボット管理装置3へ正常終了を通知し(S7)、本処理が停止する。
一方、S4の判定において、その判定結果がYesの場合には、異常ログとしての履歴データを取得して履歴データ格納部5に保存し(S8)、ロボット管理装置3へ異常通知を送信し(S9)、本処理が停止する。
本処理が停止した後は、ロボット1は待機状態へ移行し、待機ログとしての履歴データを一定時間間隔で取得し履歴データ格納部5に保存する。
このようにして履歴データ格納部5に保存された履歴データは、ロボット管理装置3が必要な時に履歴データの編集/分析処理を実行できるように、例えば、定期的に、或いは履歴データ格納部5に所定容量の履歴データが保存される毎に、若しくは異常通知を送信した時に、或いはロボット管理装置3からの要求に応じて、適宜ロボット管理装置3へ送信される。
尚、ロボット1は、履歴データをロボット管理装置3へ送信する際には、その履歴データに当該ロボット1固有の識別子であるロボットidを付加して送信する。
図4は、上記ロボット1の動作が行われたときの具体例を示す図である。
ここでは、「7前進して、左に1前進し、右に1前進する」というロボット指示プログラムを受信したときに行われるロボット1の動作を示している。
同図において、縦の点線は、ロボット1が履歴データを取得するタイミングを表し、その縦の点線に付された各四角枠は、ロボット指示プログラムの一命令毎に取得された履歴データを表している。
同図に示したように、仮想座標(8,2)に位置するロボット1は、上記のロボット指示プログラムを実行することにより、7前進して、左に1前進し、右に1前進する。この間、ロボット1は、ロボット指示プログラムを一命令実行する毎に履歴データを取得し履歴データ格納部5に保存する。
次に、上記ロボット管理装置3の動作を説明する。
図5は、本システムにおいて、ロボット管理装置3が行う動作の一例を示すフローチャートである。
同図に示したように、ロボット管理装置3は、まず、オペレータの指示に応じて特定のロボット1に特定のロボット指示プログラムを送信する(S11)。その後は、ロボット1からの通知(正常終了通知又は異常通知)を受信するまで待機する。すなわち、その通知を受信したか否かの判定(S12)を、その判定結果がYesになるまで繰り返す。
S12の判定の結果がYesになると、続いて、その受信した通知が正常終了通知であるか、異常通知であるかを判定し(S13)、それが正常終了通知である場合には本フローが停止し、それが異常通知である場合には、履歴データの編集/分析処理を行って(S14)、本フローが停止する。
また、この他、ロボット管理装置3は、ロボット1から送信された履歴データを受信すると、それを履歴データ格納部15に格納する。この履歴データは、ロボット1が自主的に送信したもの、或いは、ロボット管理装置3の要求に応じてロボット1が送信したものである。
上記S14の履歴データの編集/分析処理は、ロボット1から送信された異常通知が、ロボット1が判断できない事象、予期しないトラブル、認識の誤りが原因で発生した事象等により生じたものである場合に、その異常通知に対する対処を適切に行うことができるようオペレータを支援するための処理であり、具体的には、図6に示すようなデータフローに従って処理が行われる。
図6は、上記履歴データの編集/分析処理に係るデータフローを示す図である。
同図に示したように、ロボット管理装置3は、まず、異常通知を送信したロボット1から取得した過去の複数の履歴データとそのロボット1に対応付けされている間取りデータとから、実ルート計算処理により、ロボット1の実ルートデータを計算により求める共に、その間取りデータとそのロボット1に送信したロボット指示プログラムの内容とから、予測ルート計算処理により、ロボット1の予測ルートデータを計算により求め、これら両ルートデータを、実ルート/予測ルート合成処理により合成して表示部に表示する。
尚、間取りデータは、ロボット1の行動可能範囲を規定したデータであり、障害物の位置データを保持するものである。この間取りデータは、間取りデータ格納部12に各ロボット1に対応して格納されており、ロボットidによって、対応する間取りデータを取得することができるようになっている。
図7は、その間取りデータの形式の一例を示す図である。
同図に示したように、間取りデータは、仮想座標サイズ(W,H)、基点実座標(x,y)、マス目サイズ(w,h)、及び詳細データ( short data[W][H])からなる。ここで、仮想座標サイズは、間取りの仮想座標サイズを表し、基点実座標は、間取りの基点実座標を表し、マス目サイズは、仮想座標の一単位となるマス目の実座標サイズ(w,h)を表している。また、詳細データは、例えば各2バイトのサイズ配列で、各座標位置に何が存在するかを示すデータである。例えば、この詳細データにおいて座標位置のデータが0である場合には、その位置には何も存在しないことを示し、それが1である場合には物が存在することを示し、それが2である場合には段差が存在することを示している。
図8は、上記実ルート(実ルートデータ)の求め方を、より詳細に説明する図である。また、図9は、求められた実ルートの一例を示す図である。
図8に示したように、異常通知を送信したロボット1から取得した過去の複数の履歴データの各仮想座標(X,Y)を、間取りデータの詳細データの配列項目に対応させることにより、例えば図9に示したような間取り上の実ルートを求めることができる。
また、上記予測ルート(予測ルートデータ)の求め方は、より詳細には、上記間取りデータの基点実座標と、上記ロボット指示プログラムの内容、例えば、「幾つ前進する( forward )」や「左方向にターンする( turn left )」等とに基づいて間取り上の予測ルートを求めることができる。
そして、このようにして求めた両ルートが合成され、その合成結果が表示部に表示される。
図10は、表示された両ルートの合成結果の一例を示す図である。
同図において、実線で示す矢印は実ルートを示し、破線で示す矢印は予測ルートを示している。
これにより、オペレータは、表示部に表示された内容を参照することで、ロボット1が予測どおりの動作を行ったか否かを検証することができる。
また、上記S14の履歴データの編集/分析処理では、更に、必要に応じて、上記合成結果と併せて、過去の一つ以上の履歴データの内容を、例えば最新のものから順に表示部に表示することもできるようになっている。
このようにして行われる履歴データの編集/分析処理により、オペレータは、異常の原因を素早く究明することができ、その異常に対する適切な対処を早期に行うことができる。例えば、表示された内容から、ロボット1が認識処理を誤ったことが異常の原因であると判明すれば、ロボット1の認識プログラムを調整したり、ロボット1が認識した対象物(例えば標識など)を認識し易いものに変更したりする等して適切な対処を行うことができる。また、例えば、ルート途上の段差が異常の原因であると判明すれば、間取りデータに段差情報を追加したり、ロボット指示プログラムを変更したりする等して適切な対処を行うことができる。
尚、この履歴データの編集/分析処理は、ロボット1から異常通知を受信した時以外であっても、必要に応じて、オペレータの指示により行うこともできるようになっている。
次に、2つの事例を挙げて本システムの動作の具体例を説明する。
(事例1)
事例1は、ロボット1が、「7前進して、左に1前進し、右に1前進する」というロボット指示プログラムを実行した際に、予定の位置に移動せずに途中で壁に衝突してしまった場合の例である。
図11は、事例1に係るロボット1の動作を説明する図である。
同図に示したように、ロボット1は、上記ロボット指示プログラムに従って前進を開始し、動作開始位置から4前進した位置で段差を検出し、そこでイベントログとしての履歴データを取得する。しかしながら、その後、その段差により進路が変更されてしまい、そのまま前進を続けた結果、壁に衝突し、そこで異常ログとしての履歴データを取得すると共に、ロボット管理装置3に異常通知を送信する。また、ロボット1は、動作を開始してから壁に衝突するまでの間、通常ログとしての履歴データも取得している。
このような事例1の場合、仮に、オペレータが、最新情報である履歴データ(この場合は異常ログ)の内容のみを参照しただけでは、なぜルートを外れたのか原因を究明することができない。
しかしながら、ロボット管理装置3によって実行される履歴データ/分析処理によれば、表示部に、このときのロボット1の実ルートと予測ルートとが併せて表示されるので、オペレータは、一目で、ロボット1が途中で進路を変更したことを突き止めることができる。
図12は、このとき表示部に表示された実ルートと予測ルートとの一例を示す図である。同図においては、実線矢印で実ルートを示し、破線矢印で予測ルートを示している。
また、この履歴データの編集/分析処理では、上記両ルートに併せて過去の一つ以上の履歴データを参照することもできる。従って、オペレータは、イベントログとしての履歴データを参照することにより、ロボット1が進路を変更した位置にて段差を検知していたことも確認することができ、ロボット1が段差の影響を受けて進路が変更されたものと判断することができる。
これにより、オペレータは、ロボット1から送信された異常通知に対する適切な対処として、間取りデータに段差情報を追加したり、ロボット指示プログラムを変更したりする等といった適切な対処を行うことができる。
(事例2)
事例2は、ロボット1が、「3前進して、前方の矢印(標識)を認識して、矢印の方向に1前進する」というロボット指示プログラムを実行した際に、予定の位置に移動せずに反対方向に曲がってしまった場合の例である。
図13は、事例2に係るロボット1の動作を説明する図である。
同図に示したように、ロボット1は、ロボット指示プログラムに従って前進を開始し、動作開始位置から3前進した位置で前方の矢印を認識し、そこでイベントログとしての履歴データを取得する。しかしながら、その矢印の認識を誤ったために、その後、矢印の方向とは逆の方向へ前進する。また、ロボット1は、動作開始から終了までの間、通常ログとしての履歴データも取得している。
このような事例2の場合、仮に、オペレータが、最新情報である履歴データ(この場合は通常ログ)の内容のみを参照しただけでは、なぜルートを外れたのか原因を究明することができない。
しかしながら、オペレータの指示によりロボット管理装置3に履歴データの編集/分析処理を実行させることにより、表示部に、このときのロボット1の実ルートと予測ルートとを併せて表示させることができるので、オペレータは、一目で、ロボット1が前方の矢印を認識する位置で進路を誤ったことを突き止めることができる。但し、本例の間取りデータにおいては、矢印の向きのデータも含まれているものとする。
図14は、このとき表示部に表示された実ルートと予測ルートとの一例を示す図である。同図においても、実線矢印で実ルートを示し、破線矢印で予測ルートを示している。
また、この履歴データの編集/分析処理では、上記両ルートに併せて過去の一つ以上の履歴データを参照することもできる。従って、オペレータは、イベントログとしての履歴データを参照することにより、ロボット1が右矢印をノイズとして誤認したことによって進路を誤ったものと判断することができる。
これにより、オペレータは、ロボット1の認識プログラムを調整したり、ロボット1が認識した対象物(例えば標識)を認識し易いものに変更したりする等して適切な対処を行うことができる。
以上、本実施例によれば、ロボットが判断できない事象、予期しないトラブル、認識の誤りが原因で発生した事象などに対応する場合のみ、人(オペレータ)に判断を任せるようにすることができるので、ロボットを常に監視する必要がなくなり、ロボットの管理を省力化して低コスト化することができる。また、人の判断が必要になったときには、上述の履歴データ編集/分析処理による支援により、素早く判断することができるので、適切な対処を早期に行うことができる。
また、このようなことから常に多くのロボットを一度に管理することができ、本システムを適用したサービスにおいては、サービスを安価なコストで提供することができる。
尚、本実施例において、上記の履歴データ編集/分析処理では、実ルートと予測ルートとを併せて表示するようにしたものであったが、例えば、ロボット1が動的な環境にいる場合において、ロボット指示プログラムに、「一定条件の下に自律的な判断を行い、その判断結果に応じて進路を変更する」等の内容が含まれていた場合には、予測ルートとして少なくとも進路を変更した場合と変更しなかった場合の二つのルートが存在することとなる。従って、このような動的な環境により予測ルートが複数存在することとなる場合においては、予測ルートを求めず実ルートのみを求めるようにし、この実ルートと過去の一つ以上の履歴データとを併せて表示するようにすることも可能である。
また、本実施例において、ロボット1は、移動手段として、車輪により移動する手段を有するものであったが、これを2足歩行、或いは4足歩行、又はその他の移動手段とすることも可能である。例えば、2足歩行による移動手段を有する場合、ロボットは複数の稼動部とセンサによって構成され、それらの稼動部を予め計算したモーションデータや実際の稼動時に得られるセンサの値を基に調整を行いながら2足歩行などの動作を行う。
ここで、このような2足歩行ロボットの一例を図15及び図16を用いて説明する。
図15は、この2足歩行ロボットの関節とセンサの一例を示す図である。
同図に示したように、この2足歩行ロボットは、所定数(例えば24)の関節自由度を持ち、各々に各種センサ(関節角センサ,足底感圧センサ,3軸加速センサ,3軸速度センサ等)が設けられている。
図16は、この2足歩行ロボットの各処理部の一例を示す図である。
同図において、制御処理部21と、監視処理部22と、履歴データ格納部23(23a、23b、23c、23d、23e)と、通信処理部24は、上述の図1に示したロボット1の制御処理部4と、監視処理部5と、履歴データ格納部6と、通信処理部7にそれぞれ対応する構成である。
この2足歩行ロボットにおいて、履歴データ格納部23には、ロボット指示プログラムの処理の履歴、途中で発生した事態に対してロボットが自律的に自己判断処理を行った際の理由と判断結果、待機中の情報など、各種の履歴データが格納される。履歴データの種類は、通常ログ(ロボット指示プログラムの命令の切り替えや距離などの単位でデータを保存)、イベントログ(ロボットの内部処理をデータとして保存)、異常ログ(異常状態に関するデータを保存)、待機ログ(待機状態に一定時間間隔でデータを保存)としての履歴データと、画像データ(上記4つのログデータと同時に保存)の履歴データがある。
制御処理部21は、内部にCPUと制御プログラムを格納したメモリ21aを有し、このCPUがこの制御プログラムを読み出し実行することにより、当該2足歩行ロボットの全体の動作を制御するものであり、例えば取得した通常ログとしての履歴データ(操作指示内容とその処理結果等を含む)と待機ログとしての履歴データ(待機中の当該ロボットの情報等を含む)を、履歴データ格納部23dと23eにそれぞれ格納する等の処理も行う。
監視処理部22は、各処理部に履歴データを格納するタイミングの指示や、履歴データの送信に係る処理を行う。これにより、ロボット指示プログラムの処理を行う過程で履歴データを保存することは勿論のこと、それとは別系統にロボット内の各処理部に指示を出して、必要なデータの収集を行うこともできる。また、トラブルが発生した場合には、ロボット管理装置と連携して、取得した各種履歴データをロボット管理装置へ送信する等の処理が可能になる。
通信処理部24は、外部と無線により通信を行うものである。
判断処理部25は、制御処理部21の指示に従って特定の判断処理を行うものであり、例えば取得したイベントログとしての履歴データ(画像認識や各種センサ等の出力結果による当該ロボット自身の判断処理の理由/結果等を含む)を履歴データ格納部23bに格納する等の処理も行う。画像処理部26は、カメラ27から得られた画像データに対し一定の画像処理を行うものであり、例えばその画像データを履歴データ格納部23aに格納する等の処理も行う。
動作処理部28は、制御処理部21の指示に従って、モーションデータ格納部29に格納されているモーションデータ(関節動作データ)を基に、関節30に稼動指示を行うものであり、例えば取得した異常ログとしての履歴データ(当該ロボットに異常が検出された際のその異常内容等を含む)を履歴データ格納部23cに格納する等の処理も行う。稼動指示処理部31は、動作処理部28の指示に従って、調整処理部32の処理結果を基に、関節30に実際に稼動指示を行う。調整処理部32は、関節30のセンサ出力と、モーションデータ格納部29に格納されているモーションデータとを基に所定の調整処理を行う。尚、各センサは、例えば秒単位で数値データを出力している。
また、この2足歩行ロボットにおいては、オペレータが直接、当該ロボットの操作を行うこともできるようになっている。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
(付記1)
ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、
前記ロボットは、
所定のタイミングで当該ロボットのログとして履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを定期的或いは必要に応じて前記ロボット管理装置へ送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、
前記ロボット指示プログラムを実行し前記特定の動作を行う手段と、
を有し、
前記ロボット管理装置は、
前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、
前記ロボットから前記異常通知を受信したとき、或いは必要に応じて、前記ロボットから受信した過去の複数の前記履歴データを編集/分析する履歴データ編集/分析手段と、
を有する、
ことを特徴とするロボット管理システム。
(付記2)
前記履歴データ取得手段により取得された履歴データは、当該履歴データ取得時の当該ロボットの位置を示す座標情報を含み、
前記履歴データ編集/分析手段は、前記ロボットの過去の複数の前記履歴データに含まれる前記座標情報と前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータとから前記ロボットの実ルートデータを算出すると共に、前記間取りデータと前記ロボットへ送信したロボット指示プログラムの内容とから前記ロボットの予測ルートデータを算出し、前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを併せて表示する、
ことを特徴とする付記1記載のロボット管理システム。
(付記3)
前記履歴データ編集/分析手段は、更に、前記ロボットの過去の一つ以上の前記履歴データも併せて表示する、
ことを特徴とする付記2記載のロボット管理システム。
(付記4)
前記履歴データ取得手段により取得された履歴データは、当該履歴データ取得時の当該ロボットの位置を示す座標情報を含み、
前記履歴データ編集/分析手段は、前記ロボットの過去の複数の前記履歴データに含まれる前記座標情報と前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータとから前記ロボットの実ルートデータを算出し、該算出した実ルートデータと前記ロボットの過去の一つ以上の前記履歴データとを併せて表示する、
ことを特徴とする付記1記載のロボット管理システム。
(付記5)
前記間取りデータは、座標位置毎に当該座標位置に何が存在するかを示すデータを含み、当該データは、少なくとも、当該座標位置に何も存在しないことを示すデータ、当該座標位置に物が存在することを示すデータ、及び、当該座標位置に段差が存在することを示すデータを含むデータの中の何れか一つである、
ことを特徴とする付記2乃至4の何れか一つに記載のロボット管理システム。
(付記6)
ロボット管理システムに含まれるロボットであって、
所定のタイミングで当該ロボットのログとして履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを定期的或いは必要に応じて前記ロボット管理装置へ送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、
前記ロボット指示プログラムを実行し前記特定の動作を行う手段と、
を有することを特徴とするロボット。
(付記7)
ロボット管理システムに含まれるロボット管理装置であって、
通信ネットワークを介してロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信すること、前記ロボットがログとして取得した履歴データを前記ロボットから受信すること、及び、前記ロボットに異常が発生したときに前記ロボットから送信される異常通知を受信すること、を行う通信手段と、
前記ロボットから前記異常通知を受信したとき、或いは必要に応じて、前記ロボットから受信した過去の複数の前記履歴データを編集/分析する履歴データ編集/分析手段と、
を有することを特徴とするロボット管理装置。
(付記8)
ロボットのコンピュータに、
所定のタイミングで当該ロボットのログとして履歴データを取得する履歴データ取得機能と、
通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを定期的或いは必要に応じて前記ロボット管理装置へ送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、
前記ロボット指示プログラムを実行し前記特定の動作を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。
(付記9)
ロボットを管理するロボット管理装置のコンピュータに、
通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う機能であって、少なくとも、前記ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信すること、前記ロボットがログとして取得した履歴データを前記ロボットから受信すること、及び、前記ロボットに異常が発生したときに前記ロボットから送信される異常通知を受信すること、を行う通信機能と、
前記ロボットから前記異常通知を受信したときに、或いは必要に応じて、前記ロボットから受信した過去の複数の前記履歴データを編集/分析する履歴データ編集/分析機能と、
を実現させるためのプログラム。
一実施例に係るロボット管理システムの構成例を示す図である。 履歴データの形式の一例を示す図である。 ロボットが行う動作の一例を示すフローチャートである。 ロボットの動作が行われたときの具体例を示す図である。 ロボット管理装置が行う動作の一例を示すフローチャートである。 履歴データの編集/分析処理に係るデータフローを示す図である。 間取りデータの形式の一例を示す図である。 実ルートの求め方をより詳細に説明する図である。 求められた実ルートの一例を示す図である。 表示部に表示された実ルートと予測ルートとの合成結果の一例を示す図である。 事例1に係るロボットの動作を説明する図である。 事例1において表示部に表示された実ルートと予測ルートとの一例を示す図である。 事例2に係るロボットの動作を説明する図である。 事例2において表示部に表示された実ルートと予測ルートとの一例を示す図である。 2足歩行ロボットの関節とセンサの一例を示す図である。 2足歩行ロボットの各処理部の一例を示す図である。
符号の説明
1 ロボット
2 通信ネットワーク
3 ロボット管理装置
4 制御処理部
5 監視処理部
6 履歴データ格納部
7 通信処理部
8 仮想座標系
9 制御処理部
10 ロボット指示プログラム格納部
11 通信処理部
12 ロボット指示処理部
13 履歴データ編集/分析部
14 間取りデータ格納部
15 履歴データ格納部
21 制御処理部
22 監視処理部
23 履歴データ格納部
24 通信処理部
25 判断処理部
26 画像処理部
27 カメラ
28 動作処理部
29 モーションデータ格納部
30 関節
31 稼動指示処理部
32 調整処理部

Claims (4)

  1. ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、
    前記ロボットは、
    所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
    前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、
    前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う手段と、
    を有し、
    前記ロボット管理装置は、
    前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、
    前記ロボットから前記異常通知を受信したとき又はオペレータの指示を受けたときに、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボットから過去に複数回受信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから前記ロボットの実ルートデータを算出すると共に、前記間取りデータと前記ロボットへ送信した前記ロボット指示プログラムの内容とから前記ロボットの予測ルートデータを算出し、前記複数回受信した前記履歴データのうち、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログを含む一つ以上の履歴データと、前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを併せて表示する履歴データ分析手段と、
    を有し、
    前記ロボット管理装置は、前記ロボットから前記異常通知を受信した後又は前記オペレータの指示を受けた後に、当該オペレータが前記一つ以上の履歴データに含まれる前記イベントログが示す判断処理の結果及び座標情報と前記実ルートデータと前記予測ルートデータとを参照して変更したロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信する、
    ことを特徴とするロボット管理システム。
  2. ロボットと通信ネットワークとロボット管理装置とを含むロボット管理システムであって、
    前記ロボットは、
    所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得手段と、
    前記通信ネットワークを介して前記ロボット管理装置と通信を行う手段であって、少なくとも、前記履歴データ取得手段により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信手段と、
    前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う手段と、
    を有し、
    前記ロボット管理装置は、
    前記通信ネットワークを介して前記ロボットと通信を行う手段であって、少なくとも、前記ロボットへ前記ロボット指示プログラムを送信すること、前記ロボットから前記履歴データを受信すること、及び、前記ロボットから前記異常通知を受信すること、を行う通信手段と、
    前記ロボットから前記異常通知を受信したとき又はオペレータの指示を受けたときに、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボットから過去に複数回受信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから前記ロボットの実ルートデータを算出し、該算出した実ルートデータと、前記複数回受信した前記履歴データのうち、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログを含む一つ以上の履歴データとを併せて表示する履歴データ分析手段と、
    を有し、
    前記ロボット管理装置は、前記ロボットから前記異常通知を受信した後又は前記オペレータの指示を受けた後に、当該オペレータが前記実ルートデータと前記一つ以上の履歴データに含まれる前記イベントログが示す判断処理の結果及び座標情報とを参照して変更したロボット指示プログラムを前記ロボットへ送信する、
    ことを特徴とするロボット管理システム。
  3. ロボットのコンピュータに、
    所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得機能と、
    通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、
    前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記通信機能は、前記異常通知を前記ロボット管理装置に送信した後又はオペレータが前記ロボット管理装置に前記履歴データの処理を指示した後に、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから算出された当該ロボットの実ルートデータと、前記間取りデータと前記ロボット指示プログラムの内容とから算出された当該ロボットの予測ルートデータと、前記複数回送信した前記履歴データのうちの一つ以上に含まれる、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログ及び座標情報とを当該オペレータが参照して変更したロボット指示プログラムを、前記ロボット管理装置から受信する、
    ことを特徴とするプログラム。
  4. ロボットのコンピュータに、
    所定のタイミングで当該ロボットのログとして当該ロボットの位置を示す座標情報と、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果を含む履歴データを取得する履歴データ取得機能と、
    通信ネットワークを介してロボット管理装置と通信を行う機能であって、少なくとも、前記履歴データ取得機能により取得された前記履歴データを前記ロボット管理装置へ複数回送信すること、当該ロボットに異常が発生したときに前記ロボット管理装置へ異常通知を送信すること、及び、前記ロボット管理装置から、当該ロボットに特定の動作を行わせるためのロボット指示プログラムを受信すること、を行う通信機能と、
    前記ロボット指示プログラムを実行し、当該ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は当該ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが自律的に行った判断処理の結果に応じて進路を変更する動作を含む前記特定の動作を行う機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記通信機能は、前記異常通知を前記ロボット管理装置に送信した後又はオペレータが前記ロボット管理装置に前記履歴データの処理を指示した後に、前記ロボットの行動可能範囲を規定した間取りデータと前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データに含まれる前記座標情報とから算出された当該ロボットの実ルートデータと、前記ロボット管理装置へ過去に複数回送信した前記履歴データのうちの一つ以上に含まれる、前記ロボットが取得した画像情報若しくは音声情報又は前記ロボットに備えられたセンサが取得したセンサ情報に基づいて当該ロボットが進路を変更したときに自律的に行った判断処理の結果を示すイベントログ及び座標情報とを当該オペレータが参照して変更したロボット指示プログラムを、前記ロボット管理装置から受信する、
    ことを特徴とするプログラム。
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