JP5411117B2 - プラント監視システム - Google Patents

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本発明は、プラントを集中監視制御するプラント監視装置と、上記プラントを自動的にパトロールするパトロール装置とを備えたプラント監視システムに関する。
一般に、プラントに設置された各種の機器(以下、プラント機器という)を運用する場合、主要なプラント機器の計測点に各種センサを設置するとともに、プラント監視装置に制御装置や計算機を設置し、各種センサで検出される情報を一括してプラント監視装置に取り込み、これらの情報に基づいてプラント機器の集中監視制御を行っている。一方、プラント機器の実際の現場における雰囲気的な運転状況、例えば、プラント機器の故障発生の前触れとなるような異音、振動、異常な温度上昇などの情報収集は、主にオペレータによる現場パトロールにより行われていてプラント監視装置による集中監視制御とは分離したものとなっている。
このように、プラント監視装置による集中監視制御と、オペレータの現場パトロールに基づく情報収集とは互いに分離して行われており、特に、近年は、通信ネットワークを介した情報通信技術の発達により、プラント監視装置が設置された中央監視制御室とプラント機器が設置された建屋とは互いに大きく離れて遠方化する傾向にある。
そのため、プラント監視装置が設置された中央監視制御室側では、現場の雰囲気的な運転状況(前述のプラント機器の異音、振動など)を十分に把握することが難しく、取分けプラント機器に異常が発生した場合、プラント機器の計測点に設置したセンサで得られる情報を単にプラント監視装置で収集するだけでは、その異常発生を十分に把握仕切れない。しかも、上記のように中央監視制御室とプラントの建屋とが遠方化していることもあって、オペレータが現場パトロールを行う頻度も少なくなっているのが実情である。
このような事態を改善するため、従来技術では、現場の各プラント機器の実際の雰囲気的な運転状況を把握するために、専用の自走式のパトロール装置を設け、プラント監視装置からのパトロール指令によってプラント機器に対して定例のパトロール制御を行えるようにしたものが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
これにより、プラント監視装置からのパトロール指令に基づいてパトロール装置の現在位置と移動方向などを制御して現場のプラント機器の各種情報の収集、正常異常の判定などを行い、その結果をプラント監視装置側に送信して動画像や静止画像を表示したり、温度や振動などの情報をメッセージで表示するなどしてプラント機器の実際の運転状況を分析して異常発生の有無などが把握できるようにしている。
なお、以下、プラント機器の計測点に予め設置された各種センサで得られるプラント機器の監視情報と、現場パトロールに基づいて得られるプラント機器の温度、異音、振動など雰囲気的な運転状況を示す情報とを区別するため、ここでは便宜上、前者を機器監視情報、後者を機器運転情報と称する。
特開2000−39914号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の従来技術の場合、パトロール装置によるパトロールは、プラント機器の運転スケジュールや運転パターンに何等連携しておらず、単なる定例のパトロールとなっている。そのため、プラント機器の実際の運転スケジュールや運転タイミングに合わせてパトロール装置を運行して適切な機器運転情報を収集することが難しく、そのため、プラント機器の故障や異常発生の前触れとなるような異音や振動などの実際の運転状況を十分に把握することが未だ不十分であった。
また、従来の場合、パトロール装置の正確な現在位置の確認や運行方向を確保するための修正制御動作を行うための手段が何等設けられていないため、パトロール装置をプラント機器の実際の運転スケジュールに従って精度良く走行させることができなかった。
また、従来、パトロール経路上に仮置き荷物などの障害物や作業中の従業員などが存在した場合に、その対応の仕方が十分にできていないために、接触事故などの発生を未然に回避することが難しかった。
さらに、従来は、パトロール装置によるパトロールを継続的かつ円滑に実施するための自動充電作業や自動点検作業を行う手段が何等設けられておらず、そのため、これらの作業は全てオペレータに委ねられており、余分な作業負担を強いられていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、プラント監視装置によるプラント機器の運転スケジュールや運転パターンに連携してパトロール装置でパトロールを自動的に行い、プラント監視装置で得られる機器監視情報と、現場パトロールにより得られる機器運転情報とを一体化して収集できるようにして、現場のプラント機器の状況をより一層正確に把握してその監視制御を効率良く確実に実行できるとともに、オペレータによる現場パトロール業務の負担を可及的に軽減することが可能なプラント監視システムを提供することを目的とする。
本発明のプラント監視システムは、プラントを集中監視制御するプラント監視装置と、上記プラントを自動的にパトロールするパトロール装置とを有し、上記プラント監視装置は、上記プラントを構成する各プラント機器に設置された各種のセンサで検出される機器監視制御情を取り込んで上記プラントの監視制御を実行する監視制御手段、オペレータの指示に基づきプラントの運転スケジュールを作成する運転スケジュール部、この運転スケジュール部で作成された運転スケジュールに連携して上記パトロール装置に対するパトロールスケジュールを作成するパトロールスケジュール部、上記パトロール装置との間で情報を無線通信する無線伝送装置、および上記機器監視情報および上記パトロール装置で得られるプラント機器の雰囲気的な運転状況を示す機器運転情報を共に表示する表示器を備える一方、上記パトロール装置は、上記プラント監視装置との間で情報を無線通信する無線伝送装置、上記プラント内の各プラント機器の配置状況や各種パトロール経路などを示す配置経路情報が予め登録された配置経路DB、当該パトロール装置を移動させる装置移動部、上記プラント監視装置から与えられる上記パトロールスケジュールや上記配置経路DBに登録されている上記配置経路情報に基づいて上記装置移動部を制御するパトロール制御部、および上記装置移動部による移動に従い上記機器運転情報を収集する機器運転情報収集部を備え、この機器運転情報収集部で収集された機器運転情報を上記無線伝送装置を介して上記プラント監視装置に送信するように構成されている。
本発明によれば、プラント監視装置によるプラント機器の運転スケジュールや運転パターンに連携してパトロール装置によるプラントのパトロールを自動的に行うので、プラント監視装置で得られる機器監視情報と、現場パトロールにより得られる機器運転情報とを一体化して収集することができる。そのため、現場のプラント機器の状況をより一層正確に把握してその監視制御を効率良く確実に実行できるとともに、オペレータによる現場パトロール業務の負担を可及的に軽減することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るプラント監視システムの全体を示す構成図である。 同システムが備えるパトロール装置における装置移動部の詳細を示す構成図である。 同システムが備えるパトロール装置における機器運転情報収集部の詳細を示す構成図である。 同システムが備えるパトロール装置における配置経路DBに予め登録されている配置経路情報の内容を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の装置移動部の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態3に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の装置移動部の詳細を示す構成図である。 パトロール経路上に障害物が存在する場合の迂回経路の作成手順の説明図である。 本発明の実施の形態4に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態5に係るプラント監視システムが備えるプラント監視装置とパトロール装置の要部を示す構成図である。 同システムが備えるパトロール装置の機器運転情報収集部に設けられるセンサ独立部の詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態6に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置とステーションの詳細を示す構成図である。 本発明の実施の形態7に係るプラント監視システムが備えるプラント監視装置の詳細を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るプラント監視システムの全体を示す構成図である。
この実施の形態1のプラント監視システムは、プラント監視装置1とパトロール装置2とを有する。
ここに、プラント監視装置1は、プラント3の集中監視制御を行うもので、中央監視制御室の室内に設置されている。パトロール装置2は、プラント監視装置1の設置場所から離れた建屋にあるプラント3の現場パトロールを実施する。この場合、プラント監視装置1に設けられた無線伝送装置6は、現場のプラント3を移動するパトロール装置2に設けられた無線伝送装置としての無線LAN部2hを介して互いに通信を行う。
プラント3は、建屋内に各種のプラント機器3a,3a,…が分散配置されており、またプラント3の建屋の柱などの適宜場所には、プラント3内の現状位置を示す座標情報などが予め登録されたRFIDタグ8が設置されている。
ここに、上記のプラント監視装置1において、プラント入出力部1aは、各プラント機器3a,3a,…との間で情報の入出力を行い、監視部1bは各プラント機器3a,3a,…に設けられた図示しない各種のセンサから得られる機器監視情報に基づいて監視情報を作成する。制御部1cは、この監視情報に基づいてプラント機器制御用の制御情報を作成する。そして、上記の監視部1bと制御部1cが特許請求の範囲の監視制御手段に対応している。
また、運転スケジュール部1dは、オペレータの指示に基づく操作入力部1gからの入力情報および制御部1cで作成された制御情報に基づいて各プラント機器3a,3a,…の起動、停止などの運転スケジュールを作成する。パトロールスケジュール部1eは、運転スケジュール部1dで作成された運転スケジュールに基づき、この運転スケジュールがパトロール作業を行う場合のスケジュールにも反映されるように、これに連携した現場パトロールのパトロールスケジュールを作成する。
表示出力部1fは、監視部1b、制御部1c、および運転スケジュール部1dで生成される各情報を表示情報として画像出力する。そして、表示器4は、表示出力部1fからの情報に基づいてプラント監視装置1の監視結果を画像表示する。また、操作入力部1gは、操作器5から与えられるプラント機器3a,3a,…に対する操作指令等の操作情報を入力する。操作器5はオペレータが表示器4の表示内容などを監視することで各プラント機器3aに対する各種の制御指令を入力するなどの操作を行う。
伝送出力部1hは、パトロールスケジュール部1eで作成されたパトロールスケジュールを無線伝送装置6に向けて出力し、伝送入力部1iは無線伝送装置6で受信されるパトロール装置2からの機器運転情報を入力する。
一方、パトロール装置2において、伝送入力部2aは、プラント監視装置1から送信されてくるパトロールスケジュールを無線LAN部2hを介して入力する。パトロール制御部2bは、この受信されたパトロールスケジュール、後述のパトロール経路決定部2dで決定されるパトロール経路、および後述の配置経路データベース(DB)2uのデータに基づいて当該装置2内の処理手順などを制御する。現状位置確認部2cは、各RFIDタグ8に予め登録されているパトロール経路内の現状位置の座標情報を受信する。
配置経路DB2uには、プラント3内のパトロール経路やその各経路の移動方向や距離などの配置経路情報が予めデータベースとして登録されており、この情報がパトロール装置2のパトロール順、パトロール経路の決定、当該経路上の位置決め、移動方向や距離などを決定する際に利用される。なお、この配置経路DB2uに登録されている配置経路情報の詳細については後述する。
パトロール経路決定部2dは、配置経路DB2uに登録されている配置経路情報、およびプラント監視装置1から送られてくるパトロールスケジュールに基づいて最適なパトロールの順番やパトロール経路を決定する。また、装置移動部2eは、この装置2を自走させて機器運転情報を収集するのに必要なプラント機器3aに向けて移動する。なお、この装置移動部2eの構成の詳細については後述する。
機器運転情報収集部2fは、パトロール対象となる各プラント機器3a,3a,…の機器運転情報を収集するものである。なお、この機器運転情報収集部2fの構成の詳細については後述する。
伝送出力部2gは、機器運転情報収集部2fで得られる機器運転情報を無線LAN部2hを介してプラント監視装置1に向けて無線伝送を行う。電源部2iは、パトロール装置2の各部への電源供給を行う。なお、符号7のパトロール経路はパトロール装置2が移動する経路である。
図2はパトロール装置2における装置移動部2eの詳細を示す構成図である。
ここに、制御部2eaは、パトロール制御部2bから与えられるパトロールの順番や、配置経路DB2uに登録されている配置経路情報(パトロール経路の移動方向や距離など)の情報に基づき、パトロール装置2がその情報に従って運行されるように、操舵部2ebによる車輪部2edの操舵方向の制御や、駆動部2ecによる車輪部2edの駆動制御を行う。
図3はパトロール装置2における機器運転情報収集部2fの詳細を示す構成図である。
ここに、制御部2faは、パトロール制御部2bから与えられる情報に基づき、プラント機器3a,3a,…から最適な機器運転情報が収集されるように全体の制御を行うものである。計測位置決定部2fbは、配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報やプラント機器3aの建屋内の配置状況の情報、および予め登録されている計測対象項目(温度、湿度、気圧、振動など)に基づいて、各プラント機器3a,3a,…の機器運転情報が適切に得られる各々のセンサ2ffの計測点の位置を決定するものである。また、センサアーム駆動部2fcは、計測位置決定部2fbで決定された計測点の位置情報に従ってセンサアーム2fiを駆動して計測点にセンサアーム2fiの先端に設けられているセンサ2ffを移動する。機器運転情報入力部2fdは、センサ2ffの検出出力に基づいて当該プラント機器3aの雰囲気的な温度、異音、振動などの機器運転情報を収集する。
図4は配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報の内容の説明図である。
この配置経路DB2uには、予めプラント3内の各プラント機器3a,3a,…の配置状況、パトロール経路7、その各経路7の移動方向や距離、さらにRFIDタグ8の位置などの座標情報が予め登録されており、パトロール装置2がプラント3内の現場を移動する際の地図情報となる。
次に、上記構成を備えたプラント監視システムの動作について説明する。
プラント監視装置1は、プラント3と密接に情報交換し、自動的にあるいは操作器5からのオペレータ要求によって各プラント機器3a,3a,…に配置された図示しないセンサから得られる機器監視情報を収集して各プラント機器3a,3a,…を総括的に監視制御するとともに、機器監視情報や経過情報などを表示器4によって画像表示してオペレータに情報提供する。
この場合、監視部1b、制御部1c、および運転スケジュール部1dによってプラント3の最適な監視、運転スケジュール、および運転制御が行われる。また、パトロールスケジュール部1eは、プラント3の運転スケジュールに基づく各プラント機器3a,3a,…の起動、停止などの動作タイミングに連携させて、各プラント機器3a,3a,…あるいはその周辺の機器運転情報を適切に収集するためのパトロールスケジュールを自動的に作成する。このパトロールスケジュール部1eで作成されたパトロールスケジュールは、無線伝送装置6を経由してパトロール装置2の無線LAN部2hに伝えられてパトロール装置2に送信される。
パトロール装置2のパトロール制御部2bは、そのパトロールスケジュールに連携して、パトロール経路決定部2dで決定されたパトロール経路の情報、配置経路DB2uに登録されている配置経路情報(各パトロール経路とその移動方向や距離の座標情報)、および現状位置確認部2cがRFIDタグ8と情報交換して得られるパトロール経路内の現状位置の情報に基づいて装置移動部2eを制御してプラント3内の各プラント機器3a,3a,…の内から機器運転情報の入手が必要となるプラント機器3aの付近に移動する。
次いで、機器運転情報収集部2fの制御部2faは、センサアーム駆動部2fcを制御してセンサアーム2fiを駆動し、プラント機器3aから最適な機器運転情報が収集されるようにセンサ2ffを計測点に配置する。そして、このセンサ2ffによって機器運転情報(例えば現場の雰囲気的な温度、異音、振動などの情報)を収集する。こうして、機器運転情報収集部2fで収集された機器運転情報は、伝送出力部2gを経由して無線LAN部2hからプラント監視装置1に向けて無線送信される。
この機器運転情報は、プラント監視装置1の無線伝送装置6、伝送入力部1iを経由して監視部1bに取り込まれるので、監視部1bは、この機器運転情報を機器監視情報と共に表示出力部1fを介して表示器4に出力する。これにより、各プラント機器3a,3a,…ごとに機器監視情報と機器運転情報とが一体となって表示される。
以上のように、この実施の形態1では、プラント監視装置1はプラント機器3a,3a,…の集中監視制御のための機器監視情報を収集するが、その際、プラント監視装置1は、各プラント機器3a,3a,…の運転スケジュールに連携してパトロールスケジュールを作成し、パトロール装置2は、このパトロールスケジュールに従って自動的にプラント3内をパトロールして機器運転情報を収集して中央のプラント監視装置1に自動的に提供する。このため、プラント監視装置1において、機器監視情報と機器運転情報とが一体化された状態で各プラント機器3a,3a,…を監視することができる。その結果、オペレータは各プラント機器3a,3a,…の実際の運転状況をより一層正確に把握して監視制御を効率良く確実に実行できるとともに、オペレータによる現場パトロール業務の負担を可及的に軽減することが可能となる。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の装置移動部の詳細を示す構成図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態2において、プラント3の建屋の床などにはパトロール経路に沿ってラインマーカ9が敷設されるとともに、ラインマーカ9上には所定のピッチで位置マーカ10が形成されている。なお、パトロール装置2の移動中の現在の位置座標がより正確に把握できるように、位置マーカ10の配置ピッチは、RFIDタグ8の設置間隔よりも短い距離となるように予め設定されている。
パトロール装置2の装置移動部2eの車体の前方および後方にはラインマーカ9を撮影するための各カメラ2jが、また、車体の底部には、位置マーカ10を撮影するための底部カメラ2lがそれぞれ配置されている。
また、方向修正部2eeは、前後のカメラ2jでラインマーカ9を撮影した映像を画像処理し、配置経路DB2uに登録されている配置経路情報と比較参照して進行方向の角度を修正するものである。また、位置修正部2efは、底部カメラ2lで位置マーカ10を撮影した映像を画像処理し、配置経路DB2uに登録されている配置経路情報と比較参照して現在位置の修正を行うものである。そして、上記方向修正部2eeと位置修正部2efが特許請求の範囲における移動修正手段に対応している。
その他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1の構成と同様である。
次に、この実施の形態2におけるパトロール装置2の装置移動部2eの動作について説明する。
パトロール装置2は、パトロール経路7に沿ってプラント3を構成する各プラント機器3a,3a,…の設置位置の近傍まで移動するが、当該装置2の停止位置や移動方向がずれないようにするため、前方および後方の各カメラ2jでラインマーカ9を撮影し、また、底部カメラ2lで位置マーカ10を撮影する。
方向修正部2eeは、前方および後方の各カメラ2jで撮影されたラインマーカ9の映像を画像処理してパトロール装置2の現在の進行方向の角度を算出し、これを配置経路DB2uに登録されている配置経路情報と比較参照し、進行角度に関して両者にずれが生じている場合にはパトロール装置2の進行方向の修正角度情報を作成する。この修正角度情報は操舵部2ebへ送られて操舵角度の修正が行われる。
また、位置修正部2efは、底部カメラ2lで位置マーカ10を撮影した映像を画像処理してパトロール装置2の現在位置を算出し、これを配置経路DB2uに登録されている配置経路情報と比較参照し、現在位置に関して両者にずれが生じている場合にはパトロール装置2の現在位置の修正位置情報を作成する。この修正位置情報は駆動部2ecへ送られて移動位置の修正が行われる。
その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態2では、パトロール装置2がプラント3をパトロールする際、パトロール経路7上の位置と方向とがずれないように、各カメラ2j,2lでプラント3の建屋の床に綿密にマークされたラインマーカ9と位置マーカ10とを撮影してトレースすることでパトロール装置2の移動方向と位置の修正を行うので、常に所要のパトロール経路7に沿った正確なパトロールを実施することができる。
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の装置移動部の詳細を示す構成図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3において、パトロール装置2の装置移動部2eの車体の四隅には、パトロール装置2の周囲の障害物を検知する障害物センサ2mが配置されている。また、障害物検知情報入力部2egは、障害物センサ2mの検出情報に基づいて障害物検知情報を作成する。
また、この実施の形態3の場合、図4に示したような配置経路情報が予め登録されている配置経路DB2uに付属して迂回エリアデータベース(DB)2ekが設けられており、この迂回エリアDB2ekには、パトロール装置2が迂回可能なパトロール経路が予め確保されている箇所であることを示す迂回エリア情報が予め登録されている(図7参照)。
回避経路作成部2ehは、障害物検知情報入力部2egで得られる障害物検知情報、配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報、および迂回エリアDB2ekに予め登録されている迂回エリア情報に基づき、操舵部2edおよび駆動部2ecで回避運行を行うための回避経路の作成を行う。
その他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1の構成と同様である。
次に、この実施の形態3におけるパトロール装置2の動作について説明する。
パトロール装置2は、パトロール経路7に沿って移動するが、その移動途中でパトロール経路7の周辺に荷物などの障害物が放置されている場合、障害物センサ2mで障害物を検知する。これに応じて、障害物検知情報部2egは、障害物センサ2mの検出情報に基づいて障害物検知情報を作成する。回避経路作成部2ehは、この障害物検知情報、配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報、および迂回エリアDB2ekに予め登録されている迂回エリア情報に基づいて回避経路を作成し、これに基づき制御部2eaが操舵部2ebおよび駆動部2ecを制御して回避運行を行う。
ここに、回避経路作成部2ehによる具体的な回避経路の作成例について、図7を参照して説明する。
パトロール装置2がパトロール経路7に沿ってパトロールしている途中に、障害物センサ2mで障害物3x,3yを検知した場合、回避経路作成部2ehは配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報に基づいてプラント機器3aの配置やパトロール経路を認識するとともに、迂回エリアDB2ekに予め登録されている迂回エリア情報に基づいて迂回エリアを認識する。
例えば、図7において、一つのプラント機器(機器A)3aについて機器運転情報を収集した後、次のプラント機器(機器B)3aの機器運転情報を収集するためにパトロール装置2をパトロール経路7に沿って移動している途中で障害物3xが一つの迂回エリア3i内に存在することが検知された場合、回避経路作成部2ehは、この迂回エリア3i内に確保されている別のパトロール経路(図中、破線で示す)を決定するので、障害物3xを回避して次の計測対象となるプラント機器(機器B)3aに向けて運行される。
また、プラント機器(機器B)3aについて機器運転情報を収集した後、次のプラント機器(機器C)3aの機器運転情報を収集するためにパトロール装置2をパトロール経路7に沿って移動している途中で障害物3yが存在することが検知された場合、この障害物3yが存在する場所には迂回エリアが確保されていないため、回避経路作成部2ehは、他の迂回エリア3jが確保されている別のパトロール経路(図中、破線で示す)を決定するので、障害物3yを回避して次の計測対象となるプラント機器(機器C)3aに向けて運行される。
その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態3では、パトロール装置2がパトロール経路7に沿って移動する際、パトロール経路7の周辺に障害物が放置されている場合でも、この障害物を回避したパトロール経路を自動的に見つけてパトロールを計画通りに遂行することが可能になるとともに、現場の安全性も確保することができる。
実施の形態4.
図8は本発明の実施の形態4に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置の詳細を示す構成図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4において、パトロール装置2の装置移動部2eの車体の前方および後方にそれぞれ周囲の人を検知するための赤外線センサ等からなる人感センサ2nが配置され、また車体の前方側にはスピーカが配置されている。そして、人検知情報入力部2eiは各人感センサ2nの検出情報に基づいて人検知情報を作成する。
また、この実施の形態4の場合も、パトロール装置2には、実施の形態3と同様、配置経路DB2uと迂回エリアDB2ekとが設けられており、配置経路DB2uには図4に示したような配置経路情報が、また、迂回エリアDB2ekにはパトロール装置2が迂回可能なパトロール経路が予め確保されている箇所であることを示す迂回エリア情報がそれぞれ登録されている。
また、回避経路作成部2ehは、注意告知メッセージ部2ejを駆動して周囲の人への注意喚起メッセージをスピーカ2pに出力して注意を喚起する。よって、注意告知メッセージ部2ejとスピーカ2pが特許請求の範囲における注意喚起手段に対応している。そして、スピーカ2pで注意を喚起してもパトロール経路7の状況が改善されない場合、回避経路作成部2ehは、人検知情報入力部2eiで得られる人検知情報、配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報、および迂回エリアDB2ekに予め登録されている迂回エリア情報に基づき、操舵部2edおよび駆動部2ecで回避運行を行うための回避経路の作成を行う。
その他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1の構成と同様である。
次に、この実施の形態4におけるパトロール装置2の動作について説明する。
パトロール装置2は、パトロール経路7に沿ってパトロールするが、パトロール経路7の上は現場作業員などが往来するので、このパトロール中に人感センサ2nでパトロール装置2の前後の人の有無を検知し、人の存在が検知されれば、回避経路作成部2ehが注意告知メッセージ部2ejを駆動して周囲の人への注意喚起メッセージをスピーカ2pに出力して注意を喚起する。
スピーカ2pで注意を喚起してもパトロール経路7周辺の状況が改善されない場合、回避経路作成部2ehは、配置経路DB2uに予め登録されている配置経路情報に基づいてプラント機器3aの配置やパトロール経路を認識するとともに、迂回エリアDB2ekに予め登録されている迂回エリア情報に基づいて迂回エリアを認識して回避経路を作成する。この場合の回避経路の作成は、先の実施の形態3で説明した場合と同様にして行われる。そして、制御部2eaは、この回避経路に従って操舵部2ebおよび駆動部2ecを制御して回避運行を行う。
その他の動作は、前述の実施の形態3の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態4では、パトロール装置2がパトロール経路7に沿って移動する際、人感センサ2nでパトロール経路7上の人の有無を確認し、人がいた場合には、注意喚起メッセージを告知するので人身事故の発生を未然に防いで安全を確保することができる。さらに、状況が改善されない場合は、回避経路を見つけてパトロールを計画通りに遂行することが可能になるとともに、現場の安全性も確保することができる。
実施の形態5.
図9は本発明の実施の形態5に係るプラント監視システムが備えるプラント監視装置とパトロール装置の詳細を示す構成図、図10はパトロール装置の機器運転情報収集部が備えるセンサ独立部の詳細を示す構成図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5において、プラント監視装置1には、オペレータにより操作部5から操作入力部1gを介して入力される所定のプラント機器3aに対する継続監視指令に応じて継続監視要求情報を作成する継続監視要求部1mが設けられるとともに、この継続監視要求部1mからの継続監視要求情報に基づいて、パトロールスケジュール部1eで作成された現状のパトロールスケジュールを追加変更するパトロールスケジュール追加変更部1kが設けられている。
また、パトロール装置2の機器運転情報収集部2fには、プラント機器3aの種類に応じて機器運転情報を収集するのに適したセンサを備えた複数種類のセンサ独立部2fhが設けられている。なお、各センサ独立部2fhの構成の詳細については後述する。
さらに、機器運転情報収集部2fには、プラント機器3aを継続的に監視するのに見合った各センサ独立部2fhを選択するセンサ独立部選択部2fe、このセンサ独立部選択部2feで選択された一つのセンサ独立部2fhを機器運転情報の収集対象となるプラント機器3a近傍に設置するためのセンサ設置アーム2fp、このセンサ設置アーム2fpを駆動するセンサ設置アーム駆動部2fm、予定した所定の監視期間が経過した後にプラント機器3a近傍に設置後のセンサ独立部2fhを再び回収するためのセンサ回収アーム2fq、このセンサ回収アーム2fqを駆動するセンサ回収アーム駆動部2fnがそれぞれ設けられている。そして、上記のセンサ設置アーム2fp、センサ設置アーム駆動部2fm、センサ回収アーム2fq、およびセンサ回収アーム駆動部2fnが特許請求の範囲におけるセンサ設置回収手段に対応している。
図10はセンサ独立部2fhの詳細を示す構成図である。
このセンサ独立部2fhは、各種のセンサ2fhcを集合搭載して独立して動作するものであって、制御部2fhaでセンサ全体を制御し、各種センサ2fhcでプラント機器3aの機器運転情報を検出し、情報収集部2fhbで各センサ2fh1で検出された結果を収集し、伝送出力部2fhdで収集した機器運転情報を出力し、無線LAN部2fheでプラント監視装置1に向けて無線伝送を行う。また、アーム接続部2fhfは、センサ独立部2fhを設置あるいは回収する際に、上記のセンサ設置アーム2fpやセンサ回収アーム2fqと機械的に接続するものである。また、電源部2fhgは、各部に電源を供給する。
その他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1の場合と同様である。
次に、プラント監視装置1、パトロール装置2、およびセンサ独立部2fhの各動作について説明する。
パトロール装置2のパトロールによって機器運転情報を収集するのとは別個に、オペレーが所定のプラント機器3aに対して一定期間にわたって継続して機器運転情報を収集して監視を行う必要性があると判断した場合、オペレータはプラント監視装置1の操作部5から操作入力部1gを介して所定のプラント機器3aに対する継続監視指令を入力する。継続監視要求部1mは、この操作部5からの継続監視指令に応じて継続監視要求情報を作成する。この場合、継続監視のためにセンサ独立部2fhを設置する必要があるので、パトロールスケジュール追加変更部1kは、この継続監視要求部1mからの継続監視要求情報に基づいて、パトロールスケジュール作成部1eで作成されたパトロールスケジュールの一部を追加変更する。そして、追加変更後のパトロールスケジュールの情報は、無線伝送装置6を経由してパトロール装置2の無線LAN部2hに伝えられる。
パトロール装置2のパトロール制御部2bは、その追加変更後のパトロールスケジュールに連携して、実施の形態1と同様に、パトロール経路7に沿って各プラント機器3aが設置された位置近傍に移動する。その場合のプラント機器3aが継続監視を行う必要性のあるプラント機器3aである場合、センサ独立部選択部2feは、このプラント機器3aの機器運転情報を収集監視するのに適合した一つのセンサ独立部2fhを選択する。次に、制御部2faは、センサ設置アーム駆動部2fmを駆動制御して選択後の一つのセンサ独立部2fhをピックアップしてプラント機器3a近傍に設置する。
センサ独立部2fhは、パトロール装置2とは独立に動作し、プラント機器3aの機器運転情報を周期的に測定して無線LAN部2fheを介して中央のプラント監視装置1へ送信する。その後、予定した所定の監視期間が経過すると、パトロール装置2は、センサ独立部2fhの設置箇所まで移動し、制御部2faがセンサ回収アーム駆動部2fnを駆動制御してセンサ独立部2fhを回収する。
その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態5では、オペレータの要求に応じて現場のプラント機器3aの継続的監視をパトロールスケジュールに組み込み、パトロール装置2がプラント3をパトロールする際にセンサ独立部2fhを継続的監視対象となる所要のプラント機器3aの近傍に設置することで、パトロール装置2が備えるセンサ2ffによる機器運転情報の収集とは独立して、当該プラント機器3aに関する機器運転情報を継続して収集、監視を行うことができる。これにより、一時的に運転状態が不調なプラント機器3aの様子を見る場合や、新しく設置したプラント機器3aや部品交換したプラント機器3aがその後も正常に動作しているか様子を見る必要があるなど、プラント機器を一定期間にわたって継続的に監視する必要がある場合に有効に役立てることができる。
実施の形態6.
図11は本発明の実施の形態6に係るプラント監視システムが備えるパトロール装置とステーションの詳細を示す構成図である。なお、この実施の形態6のパトロール装置は、説明の便宜上、前述の実施の形態1〜4(図1〜図8)の構成を全て備えているものとする。したがって、以下の説明では、図11のみならず、図1〜図8を参照して説明する。
この実施の形態6では、パトロール装置2が常時正常な状態でプラント3のパトロールができるように、パトロール後に帰還するパトロール装置2の充電作業や、センサ2ff,2m,2nやカメラ2j,2lなどの搭載設備の点検作業を自動的に行うためのステーション11が設けられている。
ステーション11でパトロール装置2の充電作業や点検作業を自動的に行うため、パトロール装置2には、プラント監視装置1およびステーション11との間で無線交信する無線LAN装置2h、この無線LAN装置2hを経由した情報の入出力用の伝送入力部2aと伝送出力部2g、各部の動作を制御するパトロール制御部2b、および各部へ動作電力を供給する電源部2iに加えて、さらに電源部2iを充電する電源充電部2q、ステーション11から送信されてくる点検結果に基づいて点検情報を作成する点検情報部2r、この点検情報部2rの点検情報に基づいてパトロール装置が備えるセンサ等の搭載設備の動作状態が正常か否かを評価する点検評価部2s、この点検評価部2sで搭載設備に異常があると評価された場合に異常メッセージを作成して出力する設備異常メッセージ出力部2tが設けられている。
一方、ステーション11には、パトロール装置2の電源部2iを充電するための充電設備部11a、パトロール装置2との間で情報をやりとりするための無線LAN装置11j、伝送入力部11i、および伝送出力部11hが設けられるとともに、障害物を模擬した模擬障害物部11c、人物を模擬した模擬人部11b、プラント3に敷設されるラインマーカ9や位置マーカ10を模擬した模擬マーカ部11d、RFIDタグ8を模擬した模擬RFIDタグ11e、パトロール装置2が搭載する各センサ2ff,2m,2nを模擬した模擬センサ部11fがそれぞれ設けられている。
その他の構成は、図1〜図8に示した実施の形態1〜4の場合と同様である。
次に、上記構成を有するパトロール装置2およびステーション11の動作について説明する。
パトロール装置2は、パトロールの終了後にステーション11に帰還し、次のパトロールの準備のために自動的に電源部2iの充電動作、および各センサ2ff,2m,2nやカメラ2j,2lなどの点検動作を行う。
まず、充電動作では、電源充電部2qで現在の電源部2iの蓄電状況を確認し、充電の開始/終了情報を作成して、充電が必要な場合には、充電開始情報を伝送出力部2g、無線LAN装置2hを経由してステーション11に無線送信する。ステーション11の伝送入力部11iで充電開始情報が受信されれば、充電設備部11aが電源充電部2qに接続されて電源部2iの充電を行う。
一方、点検動作では、パトロール装置2が搭載するセンサ等の各機器の点検を実施する。すなわち、図1の現状位置入力部2cでステーション11の模擬RFIDタグ11eの位置情報を入力する。また、図3の機器運転情報収集部2fのセンサ2ffでステーション11周辺の温度、湿度等の周辺情報を検出するとともに、このセンサ2ffの検出出力との比較を行うために、ステーション11の模擬センサ部11fでステーション11の周辺の温度、湿度等の周辺情報を同様に検出する。また、図5の各カメラ2k,2j,2lで模擬マーカ部11dを撮影してその画像を検知する。さらに、図6の障害物センサ2mによって模擬障害物部11cを検知し、また、図8の人感センサ2nによって模擬人部11bを検知する。
上記の各検知情報は、模擬センサ入力情報部11gで収集されて模擬センサ情報として作成され、伝送出力部11hと無線LAN装置11を経由してパトロール装置2に伝送出力される。この模擬センサ情報がパトロール装置2の無線LAN装置2hと伝送入力部2aを経由して点検情報部2rに取り込まれると、点検情報部2rは点検情報を作成し、この点検情報を点検評価部2sに与えるので、点検評価部2sは、パトロール装置2に設けられている各部のセンサやその他の搭載設備の動作が正常か否かを点検する。
すなわち、点検評価部2sは、ステーション11の模擬センサ部11fで得られる検出出力を基準値として、パトロール装置2が備える機器運転情報収集部2fのセンサ2ffで得られる検出出力を比較することで、機器運転情報収集部2fのセンサ2ffが正常か否かの点検評価を行う。
また、点検評価部2sは、ステーション11の模擬マーカ部11dをカメラ2j,2lで撮影して得られる検知情報、模擬障害物部11cを障害物センサ2mで検知して得られる検知情報、模擬人部11bを人感センサ2nで検知して得られる検知情報、模擬RFIDタグ11eを現状位置確認部2cで検知して得られる検知情報を、それぞれ点検評価部2s内に予め登録されている基準値と比較することで、これらのカメラ2j,2l、障害物センサ2m、人感センサ2n、および現状位置確認部2cの動作が正常か否かの点検評価を行う。
そして、点検評価部2sで搭載設備に異常があると判断された場合には、これに応じて設備異常メッセージ出力部2tが設備異常メッセージを出力する。この設備異常メッセージは、伝送出力部2gと無線LAN装置2hを経由してプラント監視装置1に送信される。
プラント監視装置1は、パトロール装置2からの設備異常メッセージが無線LAN装置1i、伝送入力部1iを経由して監視部1bに取り込まれると、監視部1bがその異常情報を表示出力部1fを経由して表示器4に表示するので、オペレータは、パトロール装置2に備わるセンサ2ff、カメラ2j,2l等の搭載設備に異常が生じていることを認識でき、速やかにメンテナンス作業を実施することができる。
その他の動作は実施の形態1〜4の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態6では、パトロール装置2が常時出動できるようにステーション11で自動的に充電を行うとともに、パトロール装置2に設けられているセンサ2ffやカメラ2j,2l等の搭載設備の点検も自動的に行えるので、常時、安全かつ正確なパトロールの実施が可能となる。
実施の形態7.
図12は本発明の実施の形態7に係るプラント監視システムが備えるプラント監視装置の詳細を示す構成図であり、図1ないし図4に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態7において、プラント監視装置1の監視部1bは、プラント入出力部1aを介して入力される各プラント機器3a,3a,…に関する機器監視情報を入手し、この機器監視情報に基づいて各プラント機器3a,3a,…の異常発生の有無を判断する。また、緊急パトロール要求部1jは、監視部1bによりいずれかのプラント機器3aに異常が生じていると判断された場合に、これに応じてプラント機器3aに関する緊急パトロール要求情報を作成する。さらに、オペレータが操作部6を操作することで操作入力部1gを介してパトロール要求指令が入力された場合、オペレータパトロール要求部1lはオペレータパトロール要求情報を作成する。
パトロールスケジュール追加変更部1kは、緊急パトロール要求部1jからの緊急パトロール要求情報、あるいはオペレータパトロール要求部1lからのオペレータパトロール要求情報に応じて、パトロールスケジュール部1eで作成された現状のパトロールスケジュールに対して追加変更を行う。
その他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1と同様である。
次に、この実施の形態7におけるプラント監視装置の動作について説明する。
プラント監視装置1の監視部1bは、プラント入出力部1aを介して常時入力される各プラント機器に関する機器監視情報を入手し、この機器監視情報に基づいて各プラント機器3a,3a,…の異常発生の有無を判断する。緊急パトロール要求部1jは、監視部1bによっていずれかのプラント機器3aに異常が生じていると判断された場合に、これに応じて異常発生と判断されたプラント機器3aに関する緊急パトロール要求情報を作成し、これをパトロールスケジュール追加変更部1kに出力する。また、表示出力部1fは、監視部1bから与えられる異常発生情報を表示器4に表示する。
また、オペレータの判断により機器運転情報の収集が必要となった特定のプラント機器3aが存在する場合、オペレータが操作部6を操作することで操作入力部1gを介してパトロール要求指令を入力すると、これに応じてオペレータパトロール要求部1lは、オペレータパトロール要求情報を作成する。
パトロールスケジュール追加変更部1kは、緊急パトロール要求部1jからの緊急パトロール要求情報、あるいはオペレータパトロール要求部1lからのオペレータパトロール要求情報に応じて、パトロールスケジュール部1eで作成された現状のパトロールスケジュールに対して追加変更を行い、この追加変更後のパトロールスケジュールを伝送出力部1hを介してパトロール装置2に送信する。パトロール装置2は、この追加変更後のパトロールスケジュールに基づいてスケジュールを見直してパトロールを実施する。
その他の動作は実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態7では、プラント機器3aの異常発生などの緊急事態に応じて、パトロールスケジュールが自動的に追加変更され、その追加変更されたパトロールスケジュールに連携して現場パトロールが実施され、異常が生じているプラント機器3aの機器運転情報がプラント監視装置1側に即座に提供されるので、オペレータは、プラント機器3aに異常が生じた場合の正確な対応が可能となる。
また、オペレータは、プラント3の各プラント機器3a,3a,…内で特に機器運転情報の収集が必要となったプラント機器3aが存在する場合には、操作部5からその特定のプラント機器3aに対するパトロール要求を行うことで、パトロールスケジュールの追加変更を容易に行うことができる。このため、オペレータは、各プラント機器3aの運転状態のより一層正確な把握が可能となる。
なお、本発明は上記の各実施の形態1〜7に限定されるものではなく、各実施の形態1〜7の内の複数形態を組み合わせた構成、あるいは全ての形態を組み合わせた構成とすることが可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変形を加えることが可能である。
1 プラント監視装置、2 パトロール装置、3 プラント、4 表示器、
1b 監視部、1c 制御部、1d 運転スケジュール部、
1e パトロールスケジュール部、6 無線伝送装置、2b パトロール制御部、
2e 装置移動部、2h 無線LAN部(無線伝送装置)、2f 機器運転情報収集部、2u 配置経路DB、9 ラインマーカ、10 位置マーカ、2j,2l カメラ、
2ee 方向修正部、2ef 位置修正部、2m 障害物センサ、
2eh 迂回経路作成部、2n 人感センサ、2p スピーカ(注意喚起手段)、
2fd センサ独立部、2fe センサ独立部選択部、2fp センサ設置アーム、
2fq センサ回収アーム、11 ステーション、11b 模擬人部、
11c 模擬障害物部、11d 模擬マーカ部、11e 模擬RFIDタグ、
11f 模擬センサ部、2s 点検評価部、2t 設備異常メッセージ出力部、
1j 緊急パトロール要求部、1l オペレータパトロール要求部、
1k パトロールスケジュール追加変更部。

Claims (7)

  1. プラントを集中監視制御するプラント監視装置と、上記プラントを自動的にパトロールするパトロール装置とを有し、
    上記プラント監視装置は、上記プラントを構成する各プラント機器に設置された各種のセンサで検出される機器監視情報を取り込んで上記プラントの監視制御を実行する監視制御手段、オペレータの指示に基づきプラントの運転スケジュールを作成する運転スケジュール部、この運転スケジュール部で作成された運転スケジュールに連携して上記パトロール装置に対するパトロールスケジュールを作成するパトロールスケジュール部、上記パトロール装置との間で情報を無線通信する無線伝送装置、および上記機器監視情報および上記パトロール装置で得られるプラント機器の雰囲気的な運転状況を示す機器運転情報を共に表示する表示器を備える一方、
    上記パトロール装置は、上記プラント監視装置との間で情報を無線通信する無線伝送装置、上記プラント内の各プラント機器の配置状況や各種パトロール経路などを示す配置経路情報が予め登録された配置経路DB、当該パトロール装置を移動させる装置移動部、上記プラント監視装置から与えられる上記パトロールスケジュールや上記配置経路DBに登録されている上記配置経路情報に基づいて上記装置移動部を制御するパトロール制御部、および上記装置移動部による移動に従って上記機器運転情報を収集する機器運転情報収集部を備え、この機器運転情報収集部で収集された機器運転情報を上記無線伝送装置を介して上記プラント監視装置に送信するように構成されていることを特徴とするプラント監視システム。
  2. 上記プラントには、上記パトロール装置が所定のパトロール経路に沿って移動する際の操舵方向や移動距離の指針となるラインマーカおよび位置マーカが敷設される一方、上記パトロール装置は、車体の前後方向および底部にそれぞれ上記各マーカを撮影するカメラが設置されるとともに、上記カメラで撮影された上記各マーカの画像情報および上記配置経路DBに予め登録された配置経路情報に基づいて上記装置移動部による移動方向と移動位置とを修正する移動修正手段を備えることを特徴とする請求項1記載のプラント監視システム。
  3. 上記パトロール装置は、上記パトロール経路上の障害物を検知する障害物センサが設置されるとともに、この障害物センサで障害物が検知された場合には、上記配置経路DBに予め登録された上記配置経路情報に基づいてパトロール経路の一部を修正して上記障害物を回避したパトロール経路を作成する迂回経路作成部を備え、上記パトロール制御部は、上記迂回経路作成部で作成された迂回経路に基づいて上記装置移動部を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラント監視システム。
  4. 上記パトロール装置は、上記パトロール経路上の人を検知する人感センサが設置されるとともに、この人感センサで人が検知された場合には、これに応じて当該人に対して注意を喚起する注意喚起手段と、上記配置経路DBに予め登録された上記配置経路情報に基づいてパトロール経路の一部を修正して人を回避したパトロール経路を作成する迂回経路作成部とを備え、上記パトロール制御部は、上記人感センサによる人の検知が継続される場合には、上記迂回経路作成部で作成された迂回経路に基づいて上記装置移動部を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプラント監視システム。
  5. 上記パトロール装置とは別個に上記プラント機器の種類に応じて上記機器運転情報を収集するのに適合した各種センサを備えたセンサ独立部を有する一方、上記パトロール装置には、オペレータからの所定のプラント機器に対する継続監視指令に応じて上記プラント機器に適合した上記センサ独立部を選択するセンサ独立部選択部と、このセンサ独立部選択部で選択された上記センサ独立部を監視対象となる上記プラント機器の近傍に設置および回収するセンサ設置回収手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のプラント監視システム。
  6. 上記パトロール装置がパトロール終了後に帰還するステーションを有し、このステーションには、上記パトロール装置の動作用の電源部を充電処理する充電設備部、および上記パトロール装置の搭載設備に対する点検用の各種の模擬装置が設けられる一方、上記パトロール装置は、上記模擬装置を用いた点検作業により上記搭載設備の評価を行う点検評価部と、この点検評価部で搭載設備が異常と評価された場合には設備異常メッセージを上記プラント監視装置に向けて出力する設備異常メッセージ出力部とを備え、この設備異常メッセージを上記表示器に表示することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のプラント監視システム。
  7. 上記プラント監視装置は、上記監視制御手段が上記機器監視情報に基づいて上記プラント機器に異常が生じていると判断した場合にこれに応じて緊急パトロール要求を出力する緊急パトロール要求部、オペレータによる所定のプラント機器に対するパトロール要求指令に応じてオペレータパトロール要求を出力するオペレータパトロール要求部、および上記緊急パトロール要求部または上記オペレータパトロール要求部からのパトロール要求に応じて上記パトロールスケジュール部で作成されたパトロールスケジュールを追加変更するパトロールスケジュール追加変更部を備え、上記無線伝送装置は、上記パトロールスケジュール追加変更部による追加変更後のパトロールスケジュールを上記パトロール装置に送信することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のプラント監視システム。
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