JP4951546B2 - グリース供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、グリースに混入する気泡を微細化して供給することができ、更に、性状が均一化したグリースを供給できるようにしたグリース供給装置に関する。
高粘度のグリースを供給するための装置としては、チューブポンプ、ギヤポンプ、モーノポンプ、プランジャポンプ等種々の装置が開発されている。特に、空気圧駆動のプランジャポンプを用いた装置は、多数の装置を同時に駆動することが容易であるため、組み立てラインにおけるグリースの定量塗布等において多用されている。
従来のグリースを定量供給するようにしたグリース供給装置には、特許文献1、2等がある。
グリースは、一般的に、潤滑剤(基油)に増ちょう剤として石鹸を混和することにより半固体状又は固体状の粘りを持たせたものであり、石鹸は、脂肪酸分子の水素原子を金属原子で置換したものを総称しており、リチウム石鹸、アルミニウム石鹸、カルシウム石鹸、ナトリウム石鹸等の種々のものが知られている。このうち、特にリチウム石鹸基グリースは、耐水性、錆止め性、酸化安定性、耐熱耐寒性、機械的安定性等の要求に対応できる種々の機能を有するものとして用いられている。
又、その他にも石鹸以外の化合物(ベントン、シリカゲル、ウレア等)を増ちょう剤とした非石鹸基グリースも耐熱性を有するものとして知られており、これら種々のグリースは目的機能に応じて選択使用されている。
一方、近年グリースに対する要求が高まりつつあり、潤滑剤(基油)に、前記金属石鹸と共に油性向上剤、酸化防止剤や不活性なフィラーを加えたシリコーン系グリースや、潤滑剤(基油)にフッ素系合成油を加えたフッ素系グリース等、様々な種類のグリースが存在する。更に、上記グリース以外に、鉱油や合成油、ポリαオレフェン系油に、ニ硫化モリブデンやPTEE(フッ素系樹脂)、白色固体潤滑剤等を配合したペーストと称される潤滑性流体(特殊潤滑剤)等もある。
上記シリコーン系グリース、フッ素系グリース、ペースト等は前記した一般的に用いられているグリースよりも高価であり、ゴムやプラスチック(ワーク材質)との相性もよく、低温性、耐熱性、耐薬品性、極圧性に優れている。
本発明においては、上記した一般的なグリース、シリコーン系グリース、フッ素系グリース、ペースト等を総称して「グリース」と称する。
上記グリースは、製造時に気泡を100%を除去することが困難であり、通常、グリースは部品同士の接触面の摩擦を低減することを目的として、油膜を維持するために粘度を高く設定しており、このために、グリースに気泡が混入してしまうと脱気して除去することは困難であり、よってグリースの製造時には気泡の混入を極力抑えるための種々の工夫を施しており、気泡が混入しないように製造したグリースは容器等に密封充填した状態で保管されている。
特開平09−164356号公報 特開2005−36890号公報
しかし、グリースの製造時にどのように工夫してもグリースに気泡が混入する問題を完全に解決することは困難であり、そのため、グリースには僅かであるが気泡が混入しているのが現状である。又、グリースは、前記したように潤滑剤(基油)と石鹸を混和して製造しているために、静止した状態で長時間静置しておくと、油分と石鹸とが二層に分離してしまうことがある。従って、このようなグリースを前記グリース供給装置によってワークに塗布するような場合には、次のような問題が生じていた。
グリースに気泡が混入していると、グリース供給装置を通過する間に気泡が合体して成長し更に大きな気泡となって吐出される場合がある。このように大きな径の気泡が混入したグリースが前記グリース供給装置から吐出されてワークに塗布された場合には、混入した気泡によってワークにグリースが塗布されない部分が生じてしまうという重大な問題を生じていた。
また、前記したように、グリースを長時間静置しておくことにより潤滑剤(基油)と石鹸の二層に分離した場合には、グリース定量塗布装置によって供給されるグリースの性状が変わってしまう問題があり、このためにワークに塗布されるグリースが均一性状でなくなってしまうという問題がある。また、上記グリースが二層に分離する問題に対処するために、従来より、グリースの容器に攪拌羽根を備えてグリースを攪拌するようにしたものが実施されているが、この場合には空気開放域での攪拌羽根の攪拌によって逆にグリースに空気を巻き込んでしまったり、強制的な剪断力が生じ、遠心力によりグリースの成分が容器内壁へ偏ったりするという重大な問題が生じることがあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、グリースに混入する気泡を微細化して供給することができ、更に、性状が均一化したグリースを供給することができ、よって均一なグリースを安定した塗布量でワークに塗布できるようにしたグリース供給装置を提供しようとするものである。
本発明は、圧送ポンプから供給されるグリースを受けてグリース中の気泡を微細化して吐出するためのグリース調整ユニットを有するグリース供給装置であって、グリース調整ユニットは、前記圧送ポンプから供給されるグリースを微細流路に通して気泡を分断する多孔部材と、該多孔部材の出口面に沿って移動し前記多孔部材の微細流路を通過したグリースの気泡を移動により分断する孔開きの移動部材とからなる気泡分断装置を有することを特徴とするグリース供給装置、に係るものである。
上記グリース供給装置において、気泡分断装置が、圧送ポンプから供給されるグリースを内面で受ける筒形多孔部材と、該筒形多孔部材の外周面に沿って回転する孔開きの筒形回転部材とからなることは好ましい。
又、上記グリース供給装置において、グリース調整ユニットから吐出されるグリースを受けて定量吐出する定量弁を有していてもよい。
又、上記グリース供給装置において、グリース調整ユニットが、気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留する貯留タンクと、該貯留タンクのグリースを前記気泡分断装置の上流に供給する供給ポンプとを有することは好ましい。
又、上記グリース供給装置において、貯留タンクが、貯留されるグリース量に追随して移動するフォロワープレートを有することは好ましい。
又、上記グリース供給装置において、気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留タンクに供給する循環系路に、多数備えた孔から貯留タンクにグリースを吐出する多孔ノズルを有することは好ましい。
本発明は、圧送ポンプから供給されるグリースを受けてグリース中の気泡を微細化して吐出するためのグリース調整ユニットを有するグリース供給装置であって、
該グリース調整ユニットは、前記圧送ポンプから供給されるグリースを微細流路に通して気泡を分断する筒形多孔部材と、該筒形多孔部材の外周面に沿って回転して多孔部材の微細流路を通過したグリースの気泡を分断する孔開きの筒形回転部材とからなる気泡分断装置と、
気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留し且つ貯留されるグリースの量に追随して移動するフォロワープレートを有する貯留タンクと、該貯留タンクのグリースを前記気泡分断装置の上流に供給する供給ポンプと
を有することを特徴とするグリース供給装置、に係るものである。
上記グリース供給装置において、貯留タンクのフォロワープレートの位置を検出するレベルセンサを備えて貯留タンク内のグリース残量に応じて圧送ポンプの駆動を制御することは好ましい。
本発明のグリース供給装置によれば、圧送ポンプから供給されるグリースを微細流路に通して気泡を微細化する多孔部材と、該多孔部材の出口面に沿って移動し前記多孔部材の微細流路を通過したグリースの気泡を移動により分断して微細化する孔開きの移動部材とからなる気泡分断装置を有するグリース調整ユニットを備えたので、圧送ポンプから供給されるグリースに含まれる気泡を効果的に微細化して供給することができる。従って、グリース供給装置から供給されるグリース中に存在する気泡によってワークにグリースが塗布されない部分が発生するといった問題を防止できる効果がある。
更に、グリース調整ユニットに、気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留する貯留タンクと、該貯留タンクのグリースを前記気泡分断装置の上流に供給する供給ポンプとを備えてグリースを循環供給するようにしたので、グリースの性状の分離を防止することができる。しかも貯留タンクから供給ポンプによって供給されるグリースは再び気泡分断装置を通ることになるので、気泡の微細化が更に促進される効果がある。又、前記貯留タンクにグリースが貯留されているため、前記ペール缶もしくはドラム缶のグリースが無くなってペール缶もしくはドラム缶を交換するために圧送ポンプによる圧送を停止する場合にも、グリースの吐出を停止させることなく貯留タンクのグリースを連続して供給することができる。貯留タンクに貯留されるグリースは、エア加圧されたフォロワープレートによって加圧されているため、供給ポンプによる吐出能力が促進されるようになり、よって硬めのグリースでも最後まで効率良く吐出(消費)することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図中1は圧送ポンプ、2はグリース調整ユニットであり、グリース調整ユニット2は、圧送ポンプ1から供給されるグリース中に含まれる気泡を微細化して吐出するようになっている。
図1に示す圧送ポンプは、切替器3から供給される圧縮エアによって駆動され、グリースが充填されたペール缶4のグリースを前記グリース調整ユニット2に圧送すようになっている。圧送ポンプ1はペール缶4以外のドラム缶等の容器に充填されたグリースを供給するようにしてもよい。
グリース調整ユニット2は、図2〜図4に示すように、前記圧送ポンプ1から供給されるグリースを微細流路に通して気泡を分断する多孔部材5と、該多孔部材5の出口面に沿って移動し前記多孔部材5の微細流路を通過したグリースの気泡を移動により分断する孔開きの移動部材6とからなる気泡分断装置7を備えている。
図2〜図4に示す気泡分断装置7は、グリース調整ユニット2の本体8に形成した室9内において、本体8に一端が固定され、前記圧送ポンプ1から供給されるグリースを内面で受けるようにした筒形多孔部材10と、該筒形多孔部材10の反固定側を僅かな間隔を有して包囲し、軸受11を介して本体8に回転可能に取付られた孔開きの筒形回転部材12とにより構成されている。筒形回転部材12は、前記筒形多孔部材10の固定側と反対側の端部(図3の右側)に固定した回転軸12aによりプーリ13及び伝達部材14を介してモータ15により回転駆動されるようになっている。図中16は筒形回転部材12の外周に形成される吐出空間、17は吐出空間16のグリースを吐出する吐出口、18は筒形多孔部材10の固定側端部と筒形回転部材12の同側端部との間に設けたシール部材である。
前記筒形多孔部材10は、金属を円筒状に焼結したもの、或いは円筒部材の周面に径方向に多数の微細な孔を貫通させたもの等により微細流路を備えたものであり、このときの微細流路の口径は例えば10〜60メッシュ程度とすることができる。
又、前記筒形回転部材12は、円筒部材の周面に前記微細流路より大きい例えば直径2〜10mm程度の開口19を多数貫通形成したものを用いることができ、筒形回転部材12は例えば60〜100rpm程度の速度で回転させることができる。
前記気泡分断装置7は、微細流路に通して気泡を分断する多孔部材5と、該多孔部材5の出口面に沿って移動して多孔部材5の微細流路を通過したグリースの気泡を移動によって分断する孔開きの移動部材6とを備えていればよく、従って、図3、図4に示したような筒形多孔部材10と筒形回転部材12の形状のものに限定されることなく種々の形状のものを用いることができる。
図1は、前記グリース調整ユニット2から吐出されるグリースを受けて定量吐出する定量弁20を備えた場合を示している。この定量弁20は、切換弁21aから供給される圧縮エアによりサブプランジャ22を移動させて注入口23と吐出口26の回路を切るためのサブエアピストン24と、前記グリース調整ユニット2から供給されたグリースを計量し、切換弁21bから供給される圧縮エアによりメインプランジャ25を移動させて計量されたグリースを吐出口26に吐出させるメインエアピストン27とを有している。図中28はメインプランジャ25とメインエアピストン27の移動量を調節してグリースの吐出量を調節する調節器である。
図1のグリース調整ユニット2には、前記気泡分断装置7を備えることに加えて、該気泡分断装置7下流の吐出口17から吐出されるグリースの一部を循環系路29により取り出し、その取り出したグリースを貯留する前記本体8と一体に構成された貯留タンク30と、該貯留タンク30内のグリースを吐出する供給ポンプ31と、該供給ポンプ31から吐出されたグリースを前記気泡分断装置7の上流に供給するための送出系路32とからなる循環装置を備えている。
上記循環装置における循環系路29は、図2に示すように、気泡分断装置7の吐出口17のグリースの圧力が設定圧力以上になるとグリースの一部を逃がすようにした逃し弁33を一端に備えており、循環系路29の他端には多数の孔34を有して貯留タンク30にグリースを吐出するようにした多孔ノズル35を備えている。
前記貯留タンク30の内部には、貯留タンク30に貯留されるグリース量に追随してして移動し常に貯留タンク30内をグリースで満たした状態に保持し、且つ異物の混入を防止しグリース面が空気に接触することがないようにするためのフォロワープレート36を備えている。前記多孔ノズル35は、前記本体8とフォロワープレート36を夫々貫通して貯留タンク30内底部に延びており、循環系路29の本体8の外部位置には、所要の間隔を有して循環系路29を包囲し、上端が循環系路29に密封固定され、下端が本体8上面に密封固定された外管37を有している。更に、前記循環系路29の外周を包囲して下端がフォロワープレート36に固定ピン38を介して固定され、上端が前記循環系路29と外管37との間に延設された移動管39を備えている。これにより、フォロワープレート36が上下に移動してもフォロワープレート36の下部のグリース貯留室40を常に気密に保持してグリース貯留室40に空気が侵入するのを防止している。図中、41はグリース貯留室40の空気をフォロワープレート36上部の空間42に排出する方向にのみ働く逆止弁である。Oはシールリングである。
貯留タンク30内のグリースを前記気泡分断装置7の上流に供給するための供給ポンプ31は、上端が本体8に固定され下端がフォロワープレート36を貫通してグリース貯留室40の底面近くまで延び且つ下端内部に逆止弁46を備えたポンプ外筒47と、本体8の上部に固定したエアシリンダ48内のピストン49に上端が固定され、ポンプ外筒47内に挿入されて下端に逆止弁50を有する弁体51が固定されたプランジャ52とを有している。そして、エアシリンダ48によってプランジャ52が上昇すると、ポンプ外筒47の下端に備えた逆止弁46を押し上げて下部室53にグリース貯留室40のグリースが吸入されると共に、弁体51上部の上部室54内のグリースが送出系路32に吐出され、又、プランジャ52が下降すると、ポンプ外筒47の下端に備えた逆止弁46が閉じられて弁体51の逆止弁50が開けられて下部室53内に吸入されていたグリースが流路55を介して上部室54に吐出されることによりグリースが送出系路32に吐出されるようになっている。即ち、プランジャ52の往復作動時にグリースが送出系路32に吐出されるようになっており、この往復動吐出によって、従来品ポンプの片動吐出構造のものよりも脈動の少ないグリース供給ができるようになっている。
前記エアシリンダ48は、図1に示すように、圧力調整弁57bを介し切換弁56により供給される圧縮エアによって作動センサ48a,48bの検出によりピストン49を往復駆動するようになっており、更に前記フォロワープレート36上部の空間42には圧力調整弁57aを介して常に一定の圧力が作用するようになっている。図中58は空間42に連通させて本体8に設けたタンク破損防止のためのグリース安全弁、59はエア安全弁、60は前記吐出口17の吐出圧力を検出する圧力計である。この圧力計60により、定量弁20へのグリースの供給圧力を確認することができる。
前記外管37の外部には、移動管39の上端に設けたマグネット43を検出することによってフォロワープレート36の上限位置と下限位置とを検出するようにした上限側と下限側のレベルセンサ44,45を備えている。従って、フォロワープレート36が常に上限位置と下限位置との間に位置するように貯留タンク30内のグリース残量を管理することができる。
前記本体8には混合室61が設けてあり、該混合室61には、前記圧送ポンプ1から吐出するグリースの圧力のみで開く逆止弁62と、前記送出系路32から吐出するグリースの圧力のみで開く逆止弁63とが備えられており、前記圧送ポンプ1からのグリースと前記送出系路32からのグリースとが混合室61で混合されて前記気泡分断装置7の筒形多孔部材10に導入されるようになっている。
次に、上記図示例の作動を説明する。
図1において、逃がし弁33と、循環系路29と、貯留タンク30と、供給ポンプ31とからなる循環装置を有しておらず、気泡分断装置7によるグリース調整ユニット2と、圧送ポンプ1のみを備えた形態においては、ペール缶4もしくはドラム缶に充填されているグリースは、圧送ポンプ1によって気泡分断装置7の筒形多孔部材10の内部に圧送される。筒形多孔部材10の内部に圧送されたグリースは、筒形多孔部材10の微細流路を通る際にグリースに含まれている気泡が微細化され、更に筒形多孔部材10の微細流路を通ったグリースが孔開きの筒形回転部材12の回転による剪断の作用を受けることにより気泡が更に分断されて微細化する。このようにして、気泡が微細化したグリースは定量弁20に供給され、定量弁20によりワーク等に定量塗布されるので、グリース供給装置から供給れるグリース中に存在する大きな気泡によってワークにグリースが塗布されない部分が発生するといった問題の発生を防止することができる。
一方、グリース調整ユニット2に、気泡分断装置7下流のグリースの一部を逃がし弁33により循環系路29に取り出して貯留タンク30に貯留し、貯留タンク30のグリースを供給ポンプ31により気泡分断装置7の上流に供給するようにした循環装置を備えた形態においては、以下のように作動する。
この形態では、先ず、定量弁20を停止した状態において、圧送ポンプ1によりペール缶4もしくはドラム缶に充填されているグリースを気泡分断装置7に供給して気泡の微細化を行う。これにより、気泡が微細化したグリースは逃し弁33から循環系路29に取り出され、多孔ノズル35の多数の孔34からグリース貯留室40内に吐出される。グリース貯留室40に吐出したグリースは、圧力調整弁57aにより空間42に供給されている圧縮エアによるフォロワープレート36の押下げ力に打ち勝ってフォロワープレート36を押上げながらグリース貯留室40に貯留される。
前記したように、多孔ノズル35の孔34から貯留タンク30にグリースが吐出されることにより、グリースに含まれる気泡の更なる微細化が行われると共に、グリース貯留室40内のグリースの効果的な攪拌が行われる。又、この時、グリースはフォロワープレート36によってグリース貯留室40内を満たすように供給されるので空気との接触が防止される。
フォロワープレート36が上昇して下限側のレベルセンサ45がOFFになると、供給ポンプ31が自動的に作動され、グリース貯留室40のグリースは送出系路32を介して気泡分断装置7に供給されると同時に、定量弁20が作動されてワークへのグリースの塗布作業が行われる。この時、圧送ポンプ1の運転は継続されている。
供給ポンプ31は、プランジャ52が往復作動してグリース貯留室40内のグリースを送出系路32に連続的に吐出する。供給ポンプ31による吐出圧力は、エアシリンダ48側のピストン49の有効断面積とプランジャ52の有効断面積との比である加圧倍率(ポンプレシオ)で決まる。つまり、エアシリンダ48に供給される圧縮エアの圧力に対して、グリースの一定の吐出圧力を維持するような供給ポンプ31の運転が可能である。
従って、供給ポンプ31と圧送ポンプ1からのグリースは気泡分断装置7に供給されて気泡の微細化が行われ、吐出口17から吐出されたグリースは、逃し弁33によって圧力が設定されているので、圧力計60によって検出される定量弁20へのグリースの供給圧力は常に一定に保持され、気泡分断装置7からの一定圧力以上の余剰のグリースはグリース逃し弁33から循環系路29に取り出されて前記貯留タンク30へ循環される。
フォロワープレート36が上昇して、上限側のレベルセンサ44が検知すると、圧送ポンプ1の運転が自動的に停止されて圧送ポンプ1によるグリースの補給は停止され、以後は供給ポンプ31のみ運転が継続されて貯留タンク30のグリースが送出系路32、気泡分断装置7、吐出口17を介して定量弁20に供給される。又、吐出口17からのグリースの一部は逃し弁33により循環系路29に取り出されて貯留タンク30に循環されるようになっている。前記グリース貯留室40のグリースは、圧力調整弁57aにより空間42に供給されている圧縮エアによりフォロワープレート36を介して押下げられ、加圧されているので、供給ポンプ31の吐出能力が促進され、グリース貯留室40のグリースは最後まで効率にく吐出(消費)することができる。
貯留タンク30内のグリース残量が減少してフォロワープレート36が降下し、下限側のレベルセンサ45が検知すると、圧送ポンプ1が自動的に運転を開始すると共に、供給ポンプ31は運転を停止する。これにより、圧送ポンプ1からのグリースが気泡分断装置7に導かれ気泡が微細化されて定量弁20に供給されるので、定量弁20は停止することなく運転を継続することができる。又、この時、吐出口17からのグリースの一部は逃し弁33により循環系路29に取り出されて貯留タンク30に循環されるようになっている。従って、基本的に供給ポンプ31は、貯留タンク30のグリースをレベルセンサ44,45間においてのみ定量弁20に供給するようになっている。そして、上記操作が繰り返されることにより、定量弁20へのグリースの連続供給が行われる。
定量弁20による塗布作業が停止されると、圧送ポンプ1の作動は停止されるが供給ポンプ31は逃し弁33の設定圧力(設定開度)に基づいて運転を継続する。これにより、貯留タンク30のグリースは気泡分断装置7で気泡が微細化される作用を受けて逃し弁33から循環系路29に取り出されて貯留タンク30に循環されるので、グリースの成分の分離抑制効果、気泡の微細化効果が促進されるようになる。
従来方式である攪拌羽根によりタンク内のグリースを攪拌する方法では、グリース全体をかき混ぜるために、攪拌により空気と接触している開放域のグリース面より空気を巻き込んでしまうことが考えられるが、前記本願発明では、密閉領域内でグリースを循環・攪拌させるために前記のような空気の巻込みを生じることがなく、又、グリース圧送系路中の負荷圧力が低い状態において気泡分断装置7により気泡を分断するようにしたので、強制的な攪拌(剪断)が生じないため、グリース性状の変質を抑制しつつ、気泡を微細化することができ、又、前記循環装置による循環を繰り返すことによっ上記効果が更に高められる。
従って、グリース調整ユニット2から供給されりるグリースを定量弁20によってワークに塗布する際に、未塗布や塗布量のバラツキといった問題を生じることなく、安定した高精度のグリース塗布が可能となる。
なお、上記形態では、グリースをワークに塗布する場合について例示したが、種々の目的場所にグリースを供給するグリース供給装置に適用できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例としてのグリース供給装置の全体概要構成図である。 グリース調整ユニットの詳細を示す構成図である。 気泡分断装置の詳細を示す構成図である。 図3のIV−IV方向断面図である。
符号の説明
1 圧送ポンプ
2 グリース調整ユニット
5 多孔部材
6 移動部材
7 気泡分断装置
10 筒形多孔部材(5)
12 筒形回転部材(6)
12a 回転軸
19 開口
20 定量弁
29 循環系路
30 貯留タンク
31 供給ポンプ
32 送出系路
34 孔
35 多孔ノズル
36 フォロワープレート
44,45 レベルセンサ

Claims (8)

  1. 圧送ポンプから供給されるグリースを受けてグリース中の気泡を微細化して吐出するためのグリース調整ユニットを有するグリース供給装置であって、グリース調整ユニットは、前記圧送ポンプから供給されるグリースを微細流路に通して気泡を分断する多孔部材と、該多孔部材の出口面に沿って移動し前記多孔部材の微細流路を通過したグリースの気泡を移動により分断する孔開きの移動部材とからなる気泡分断装置を有することを特徴とするグリース供給装置。
  2. 気泡分断装置は、圧送ポンプから供給されるグリースを内面で受ける筒形多孔部材と、該筒形多孔部材の外周面に沿って回転する孔開きの筒形回転部材とからなる請求項1に記載のグリース供給装置。
  3. グリース調整ユニットから吐出されるグリースを受けて定量吐出する定量弁を有する請求項1又は2に記載のグリース供給装置。
  4. グリース調整ユニットは、気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留する貯留タンクと、該貯留タンクのグリースを前記気泡分断装置の上流に供給する供給ポンプとを有する請求項1〜3のいずれか1つに記載のグリース供給装置。
  5. 貯留タンクは、貯留されるグリース量に追随して移動するフォロワープレートを有する請求項4に記載のグリース供給装置。
  6. 気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留タンクに供給する循環系路に、多数備えた孔から貯留タンクにグリースを吐出する多孔ノズルを有する請求項4又は5に記載のグリース供給装置。
  7. 圧送ポンプから供給されるグリースを受けてグリース中の気泡を微細化して吐出するためのグリース調整ユニットを有するグリース供給装置であって、
    グリース調整ユニットは、前記圧送ポンプから供給されるグリースを微細流路に通して気泡を分断する筒形多孔部材と、該筒形多孔部材の外周面に沿って回転して多孔部材の微細流路を通過したグリースの気泡を分断する孔開きの筒形回転部材とからなる気泡分断装置と、
    気泡分断装置下流のグリースの一部を取り出して貯留し且つ貯留されるグリースの量に追随して移動するフォロワープレートを有する貯留タンクと、該貯留タンクのグリースを前記気泡分断装置の上流に供給する供給ポンプと
    を有することを特徴とするグリース供給装置。
  8. 貯留タンクのフォロワープレートの位置を検出するレベルセンサを備えて貯留タンク内のグリース残量に応じて圧送ポンプの駆動を制御するようにした請求項7に記載のグリース供給装置。
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