JP4949690B2 - シート状構造体の製造システム及び製造方法 - Google Patents

シート状構造体の製造システム及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定形状のシート部材と所定のコード部材とからなるシート状構造体の製造システム及び製造方法に関する。
従来より、所定形状のシート部材に所定のコード部材が縫着されたシート状構造体における縫着処理は、コード部材とシート部材とをしっかりと縫着するため該コード部材の長手方向に沿って縫着処理される。例えば、大量のシート状構造体を連続的に製造する場合には、一のコード部材を直線状に繰り出し、複数のシート部材をコード部材に当接するように所定間隔で配置し、一の縫い糸により連続的に縫着処理する。そして、各シート部材を繋ぐように配置されるコード部材を切断することで所定のシート状構造体を得ることができる。この場合、コード部材にはシート部材との縫着部から連続する縫い部が一の糸部材で形成される。ここで、例えば、シート状構造体におけるコード部材の自由端から糸部材が抜け始めてシート部材に縫着された糸部材まで抜けてしまうという問題があった。
これらの問題を解決するため、縫い糸の抜け及び縫い糸の抜けによるコード部材とシート部材との分離を抑制するため、シート状の吸収部材とコード部材を二重環縫いにより、後端であるコード部材の自由端側から、先端である吸収部材に向かって縫われたタンポン用吸収部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2534839号公報
ここで、特許文献1における吸収部材は、二重環縫によりコード部材後端であるコード部材の自由端側から、先端である吸収部材に向かって縫われることで、二重環縫の特徴を利用して縫い糸の抜けを抑制している。つまり、二重環縫は、末端の縫い目が解れた場合、縫い終わり部分の下糸のみを引っ張った場合には下糸が抜けてしまい縫い目全体が解けてしまうおそれがあるが、縫い始め部分の下糸を引っ張っても縫い目全体が解けることはないという特徴がある。特許文献1における吸収部材はこの特徴を利用して、後端である延出部の自由端からの糸抜けによる糸部材全体の抜けを抑制している。
しかし、特許文献1の吸収部材においても、糸部材はシート部材からコード部材まで連続しているので完全には上記糸抜けを抑制できるわけではない。また、タンポン用吸収部材としては、経血が縫い糸を伝って延出部の自由端側に漏れ出る場合がある。更には、製造工程において、縫着及び縫い部が、吸収部材における先端からコード部材の延出部の自由端である後端まで連続して形成されている。このため、必要以上の縫い糸を使用していること、また、縫着処理工程に必要以上の時間を労しているという課題がある。そして、これらが本発明の課題といってよい。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、所定形状のシート部材と、所定の糸部材により前記シート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体の製造システム及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材とを備えるシート状構造体に適した製造システム及び製造方法を見出し、本発明を完成させた。
(1) 所定形状のシート部材と、所定の糸部材により前記シート部材の所定面に縫着されると共に前記所定面の外縁から延出し前記所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体の製造システムであって、所定方向に繰り出された一のコード部材に前記所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、前記複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成手段と、前記弛み部形成手段により形成される前記複数の直線部のそれぞれに、前記複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置手段と、前記配置手段により配置される複数のシート部材のそれぞれと、前記複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着手段と、前記縫着手段により前記複数の直線部のそれぞれが縫着された前記複数のシート部材における所定のシート部材と前記所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される前記一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断手段と、前記複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される前記一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断手段と、を備えるシート状構造体の製造システム。
(1)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材とを備えるシート状構造体の製造システムである。このシート状構造体の製造システムは、所定方向に繰り出された一のコード部材に所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成手段と、弛み部形成手段により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置手段と、配置手段により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着手段と、縫着手段により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断手段と、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断手段と、を備える。
本発明における製造システムが製造する対象は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体である。該シート状構造体におけるシート部材は、略シート状の部材であって、所定の糸部材によりコード部材を縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、布部材、ラバー部材や、上述したタンポン用吸収部材を構成するシート状の吸収部材を例示できる。このシート部材に縫着されるコード部材は、シート部材に縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、天然又は合成繊維により構成される紐、樹脂性のコード、所定径以上の糸、及び上述の複数の糸を縒り合わせて形成した複合糸等を例示できる。また、糸部材は、シート部材とコード部材とを縫着可能な材料で形成され、かつ所定径より細い部材であれば良く、例えば、天然素材で形成される糸、合成繊維等の糸及び細い針金等を例示できる。
弛み部形成手段、例えば、糸部材が巻回された糸供給部から所定方向に繰り出された一のコード部材に、この所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成する。そして、この形成された複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する。これら形成された弛み部がシート状構造体における延出部となり、直線部がシート部材に縫着される部分となる。
配置手段は、弛み部形成手段により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する。このように配置することで、後述の縫着手段により連続的に縫着することができる。
縫着手段は、配置手段により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する。例えば、所定のミシンにより、シート部材に当接されたコード部材に沿って次々に縫着することで、シート部材とコード部材を縫着すると共に、弛み部におけるコード部材は縫着しない。これにより、延出部になる弛み部を構成するコード部材に非縫い部を形成することができる。
糸部材切断手段は、縫着手段により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する。更に、コード部材切断手段は、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断する。ここで、糸部材切断手段とコード部材切断手段とは、工程における先後は問わず又同時でも良い。例えば、糸部材切断手段及びコード部材切断手段を同一のカット部とし、糸連結部及びコード連結部を同時に切断することができる。
糸部材切断手段又はコード部材切断手段は、例えば、所定のカッター部材や、所定面に凸状の刃が形成されたロール部材等を例示できる。
(2) 前記コード部材を前記所定方向に繰り出すコード部材繰り出し手段と、を更に備える(1)に記載の製造システム。
(2)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、コード部材を前記所定方向に繰り出すコード部材繰り出し手段と、を更に備える。これにより、連続して糸部材を所定方向に供給することができる。
(3) 前記弛み部形成手段は、前記複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる(1)又は(2)に記載の製造システム。
(3)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、弛み部形成手段が、複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる。これにより、縫着手段による縫着処理を簡易にすることができる。
(4) 前記縫着手段は、前記一の糸部材により、前記弛み部形成手段により前記所定間隔で略直線状に並んで配置された前記複数の直線部それぞれを、該複数の直線部が形成する直線に沿うように前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する(3)に記載の製造システム。
(4)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、縫着手段が、弛み部形成手段により所定間隔で略直線状に並んで配置された複数の直線部それぞれを、の糸部材によって複数の直線部が形成する直線に沿うように一前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する。これにより、縫着手段による縫着処理を簡易にすることができると共に、正確な縫着を継続して行うことができる。
(5) 前記コード部材切断手段は、前記コード連結部を略直線状に伸ばす手段を備える(1)から(4)のいずれかに記載の製造システム。
(5)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、コード部材切断手段が、コード連結部を略直線状に伸ばす手段を備える。これにより、コード連結部を構成するコード部材を切断しやすくなると共に、コード連結部により形成される延出部の長さを一定にすることができる。
(6) 前記シート状構造体は、前記延出部の自由端側に形成され前記所定の糸部材を含む縫い部と、を更に備え、前記弛み部形成手段は、前記複数の直線部のそれぞれの前記所定方向への長さを、前記配置手段により前記複数の直線部のそれぞれに当接可能に配置された前記複数のシート部材のそれぞれにおける前記所定方向の長さよりも長くする(1)から(5)に記載の製造システム。
(6)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、シート状構造体が、延出部の自由端側に形成され所定の糸部材を含む縫い部と、を更に備える。そして、弛み部形成手段は、複数の直線部のそれぞれの所定方向への長さを、配置手段により複数の直線部のそれぞれに当接可能に配置された複数のシート部材のそれぞれにおける所定方向の長さよりも長くする。これにより、直線部にシート部材を当接するように配置した状態で、縫着手段により直線部に沿って縫着処理することで、コード部材をシート部材に縫着すると共に、該直線部におけるシート部材から延出する部分にも所定の糸部材により縫着処理された部分を形成することができる。そして、その縫着処理された部分における所定部を切断することで、該シート部材に隣接するシート部材の延出部における自由端側に所定の糸部材を含む縫い部を形成することができる。
(7) 前記シート部材が所定の液吸収性の吸収層と、前記吸収層を薄膜状の表面材で被覆したシート状の吸収部材であって、前記吸収層を前記表面材で被覆するシート部材形成手段と、を更に備える(1)から(5)に記載の製造システム。
(7)の発明によれば、シート状構造体の製造システムは、吸収層を表面材で被覆するシート部材形成手段と、を更に備える。これにより、例えば、繊維状の吸収層を該繊維状の吸収層がばらけない様に表面材で被覆することでシート状に形成し、該シート状に形成されたシート状の吸収部材に上述のコード部材等を縫着することができる。
(8) 所定形状のシート部材と、所定の糸部材により前記シート部材の所定面に縫着されると共に前記所定面の外縁から延出し前記所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を含むシート状構造体の製造方法であって、所定方向に繰り出された一のコード部材に前記所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、前記複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成工程と、前記弛み部形成工程により形成される前記複数の直線部のそれぞれに、前記複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置工程と、前記配置工程により配置される複数のシート部材のそれぞれと、前記複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着工程と、前記縫着工程により前記複数の直線部のそれぞれが縫着された前記複数のシート部材における所定のシート部材と前記所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される前記一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断工程と、前記複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される前記一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断工程と、を含むシート状構造体の製造方法。
(8)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を含むシート状構造体の製造方法である。このシート状構造体の製造方法は、所定方向に繰り出された一のコード部材に所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成工程と、弛み部形成手段により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置工程と、配置手段により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着工程と、縫着工程により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断工程と、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断工程と、を含む。
本発明における製造方法により製造される対象は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を含むシート状構造体である。該シート状構造体におけるシート部材は、略シート状の部材であって、所定の糸部材によりコード部材が縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、布部材、ラバー部材や、上述したタンポン用吸収部材を構成するシート状の吸収部材を例示できる。このシート部材に縫着されるコード部材は、シート部材に縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、天然又は合成繊維により構成される紐、樹脂製のコード、所定径以上の糸、及び上述の複数の糸を縒り合わせて形成した複合糸等を例示できる。また、糸部材は、シート部材とコード部材とを縫着可能な材料で形成され、かつ所定径より細い部材であれば良く、例えば、天然素材で形成される糸、合成繊維等の糸、細い針金等を例示できる。
弛み部形成工程は、例えば、糸部材が巻回された糸供給部から所定方向に繰り出された一のコード部材に、この所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成する。そして、この形成された複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する。これら形成された弛み部がシート状構造体における延出部となり、直線部がシート部材に縫着される部分となる。
配置工程は、弛み部形成工程により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する。このように配置することで、後述の縫着工程により連続的に縫着することができる。
縫着工程は、配置工程により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する。例えば、所定のミシンにより、シート部材に当接されたコード部材に沿って次々に縫着することで、シート部材とコード部材を縫着すると共に、弛み部におけるコード部材は縫着しない。これにより、延出部になるコード連結部を構成するコード部材に非縫い部を形成することができる。
糸部材切断工程は、縫着工程により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する。更に、コード部材切断工程は、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断する。ここで、糸部材切断工程とコード部材切断工程とは、工程における先後は問わず又同時でも良い。例えば、糸部材切断工程における糸部材切断手段及びコード部材切断工程におけるコード部材切断手段を同一のカット部とし、糸連結部及びコード連結部を同時に切断することができる。
糸部材切断工程又はコード部材切断工程における切断は、例えば、所定のカッター部材や、所定面に凸状の刃が形成されたロール部材等による切断を例示できる。
(9) 前記コード部材を前記所定方向に繰り出すコード部材繰り出し工程と、を更に含む(8)に記載の製造方法。
(9)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、コード部材を所定方向に繰り出すコード部材繰り出し工程と、を更に含む。これにより、連続して糸部材を所定方向に供給することができる。
(10) 前記弛み部形成工程において、前記複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる工程を含む(8)又は(9)に記載の製造方法。
(10)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、弛み部形成工程が、複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる。これにより、縫着工程による縫着処理を簡易にすることができる。
(11) 前記縫着工程は、前記一の糸部材により、前記弛み部形成工程により前記所定間隔で略直線状に並んで配置された前記複数の直線部それぞれを、該複数の直線部が形成する直線に沿うように前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する(10)に記載の製造方法。
(11)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、縫着工程が、一の糸部材により、弛み部形成工程により所定間隔で略直線状に並んで配置された複数の直線部それぞれを、複数の直線部が形成する直線に沿うように前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する。これにより、縫着工程による縫着処理を簡易にすることができると共に、正確な縫着を継続して行うことができる。
(12) 前記コード部材切断工程は、前記コード連結部を略直線状に伸ばす工程を含む(8)から(11)のいずれかに記載の製造方法。
(12)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、コード部材切断工程が、コード連結部を略直線状に伸ばす工程を含む。これにより、コード連結部を構成するコード部材を切断しやすくなると共に、コード連結部により形成される延出部の長さを一定にすることができる。
(13) 前記シート状構造体は、前記延出部の自由端側に形成され所定の糸部材を含む縫い部と、を備え、前記弛み部形成工程は、前記直線部の長さを、前記配置手段により前記コード部材に当接可能に配置されたシート部材における前記所定方向の長さよりも長く形成する(8)から(12)のいずれかに記載の製造方法。
(13)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、シート状構造体が、延出部の自由端側に形成され所定の糸部材を含む縫い部と、を更に含む。そして、弛み部形成工程は、複数の直線部のそれぞれの所定方向への長さを、配置工程により複数の直線部のそれぞれに当接可能に配置された複数のシート部材のそれぞれにおける所定方向の長さよりも長くする。これにより、直線部にシート部材を当接するように配置した状態で、縫着工程により直線部に沿って縫着処理することで、コード部材をシート部材に縫着すると共に、該直線部におけるシート部材から延出する部分にも所定の糸部材により縫着処理された部分を形成することができる。そして、その縫着処理された部分における所定部を切断することで、該シート部材に隣接するシート部材の延出部における自由端側に所定の糸部材を含む縫い部を形成することができる。
(14) 前記シート状部材が所定の液吸収性の吸収層と、前記吸収層を薄膜状の表面材で被覆したシート状の吸収部材であって、前記吸収層を前記表面材で被覆するシート部材形成工程と、を更に含む(8)から(13)のいずれかに記載の製造方法。
(14)の発明によれば、シート状構造体の製造方法は、吸収層を表面材で被覆するシート部材形成工程と、を更に含む。これにより、例えば、繊維状の吸収層を該繊維状の吸収層がばらけない様に表面材で被覆することでシート状に形成し、該シート状に形成されたシート状の吸収部材に上述のコード部材等を縫着することができる。
本発明は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材により前記シート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体の製造システム及び製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、第1例のシート状構造体における平面図である。図2は、図1におけるX―X´断面図である。図3は、第2例のシート状構造体における平面図である。図4は、従来のシート状構造体における平面図である。図5は、本発明の第1実施形態における製造システムを説明する図である。図6は、図5における領域Aの拡大図である。図7は、図6における弛み部が形成される過程を説明する図である。図8は、図6で示される領域Aの斜視図である。図9は、図5における領域Bの拡大図である。図10は、図5における領域Cの拡大図である。図11は、本発明の第2実施形態における製造システムを説明する図である。図12は、本発明の第3実施形態における製造システムを説明する図である。図13は、本発明の第4実施形態における製造システムを説明する図である。
[1]製造システム
図1から図13により、本発明におけるシート状構造体の製造システムについて説明する。
[1.1]全体
図1から図10に示すシート状構造体及び第1実施形態における製造システムにより、本発明の製造システムの全体構成について説明する。
「1.1.1」シート状構造体
本発明の製造システムにおける製造対象は、シート状部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に前記所定面の外縁から延出し前記所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体である。例えば、図1から図3に示すように、第1実施形態におけるシート状構造体1は、シート状部材である平面矢羽状の吸収部材10と、所定の糸部材30により吸収部材10の所定面に縫着されると共に該所定面の外縁から延出し糸部材30を含まない非縫い部22が形成される延出部21を有するコード部材20と、を備える。本実施形態におけるシート状構造体1は、タンポン用吸収体として使用することができる。
具体的には、図1又は図3に示すように、シート状構造体1は、平面矢羽状の吸収部材10と、一部が吸収部材10の所定面に幅方向の略中心において長手方向に延びるよう当接配置されると共に糸部材30により縫着されるコード部材20を備える。吸収部材10の長手方向における長さよりも長いコード部材20は、吸収部材10の外縁から長手方向に延出する延出部21を有する。ここで、例えば、シート状構造体1をタンポン用吸収体として使用する場合には、吸収部材10を略円柱形に圧縮成型し、不図示のアプリケータに収納することができる。
図2示すように、シート状部材である吸収部材10は、吸収性繊維素材を有する吸収層14と、吸収層14を幅方向に周回するように覆う液透過性の表面材12とを備える。本実施形態におけるシート状部材である吸収部材10の寸法は、例えば、長手方向全長が30mmから90mm、幅方向全長が30mmから70mmの場合を例示できる。ここで、吸収部材10はシート状であればよく、その平面形状は限定されない。例えば、吸収部材10における平面形状として、正方形、長方形、楕円形等を例示することができる。ここで、タンポン用吸収体としては、吸収部材10の長さを長くすることは、吸収接触長さ(吸収体と膣の内壁とが接触する長さ)が長くすることができ、漏れを軽減させることができるので好ましい。しかし、使用中に違和感を感じる原因となりやすいことから、図1又は図3に示すような矢羽状とすることが更に好ましい。すなわち、吸収部材10の長さを長く伸ばしながらも、圧縮成型後にタンポン用吸収体の前端及び後端の両端において繊維量及び密度を下げることができるため違和感の発生を防止することができ、また、取り出すときの抵抗を減らすことができるので使用後に容易に引き抜くことができるので好ましい。
吸収層14に用いられる吸収性繊維素材としては、例えば、コットン、レーヨンや合成繊維などの親水性繊維が用いられる。吸収層14は、好ましくは、目付150g/mから1500g/m、厚みが0.1mmから0.9mm程度の繊維ウェブ、不織布又は織物を単数又は複数枚重ね、結果、好ましくは厚み1.0mmから15mm、より好ましくは2.0mmから10mmとなったものが用いられる。繊維ウェブ、不織布としては、合成繊維シートのようなものをベースに、カードウェブ、エアレイ法、ウェッドレイド法などで成型されたものがある。なお、吸収層14には、親水性繊維とともに疎水性繊維や、親水処理が施された疎水性繊維が混入されていてもよい。また、吸収層14には高吸水性ポリマーなど、吸水機能を持った化合物が混入されていてもよい。
液透過性の表面材12は、例えば、疎水性繊維で形成された不織布や開孔処理を施した開孔フィルム等により構成される。表面材12に用られる不織布の種類としては特に限定されないが、例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布などが用いられ、また、不織布を構成する疎水性繊維としては特に限定されないが、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの各繊維が用いられる。不織布の目付は8g/mから40g/mのものが好ましい。また、開孔フィルムとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系フィルムが好ましい。
コード部材20は、吸収部材10の所定面に幅方向の略中心において長手方向に延びるよう当接配置されると共に糸部材30により縫着される縫着部25を備える。吸収部材10の長手方向における長さよりも長いコード部材20は、吸収部材10の外縁から長手方向に延出する延出部21を有する。
コード部材20は、天然又は合成繊維により構成される紐、樹脂製のコード、所定径以上の糸、及び上述の複数の糸を縒り合わせて形成した複合糸等を用いることができる。タンポン用吸収体を構成する場合には、例えば、複数の木綿糸やポリエステル糸などの単糸を縒り合わせた複合糸を用いることができる。また、コード部材20は、使用時に尿等の体外からの汚れ等が引き込まれることを防止するため、例えば、パラフィン付着加工等により撥水加工が施されていることが好ましい。そして、コード部材20の長さは、例えば、吸収部材の長さが30mmから90mmであるとした場合には、110mmから250mmであることが好ましい。
図1に示すように、第1例におけるシート状構造体1のコード部材20には、該コード部材20に沿うように縫い部24a、縫着部25、縫い部24b及び非縫い部22が形成される。また、図3に示すように、第2例におけるシート状構造体1のコード部材20は、該コード部材20に沿うように縫い部24a、縫着部25、縫い部24b、非縫い部22及び縫い部24cが形成される。ここで、非縫い部22及び縫い部24cは、延出部21に形成される。また、縫い部24a、縫い部24b、縫い部24c及び縫着部25は糸部材30を含み、非縫い部22は糸部材30を含まない。
縫着部25は、コード部材20がシート状部材である吸収部材10と当接する当接部23における全部又は一部に形成される。第1例及び第2例におけるシート状構造体1において、縫着部25は、当接部23の全部において形成される。
延出部21には、上述の通り、糸部材30を含まない非縫い部22が形成される。つまり、縫着部25を形成する糸部材30は、延出部21における自由端26まで連続しないということである。
具体的には、図1に示すように、第1例におけるシート状構造体1の延出部21には、縫着部25と連続して該縫着部25を形成する糸部材30と同じ糸部材30により所定長さの縫い部24bが形成されるが、該縫い部24bの縫着部25側と反対側の端部から延出部21の自由端26までは、この一の糸部材30による縫着処理がなされていない非縫い部22が形成される。
また、図3に示すように、第2例におけるシート状構造体1における延出部21には、第1例と同様に、縫着部25と連続して縫い部24bが形成される。そして、延出部21における自由端26及びその近傍には、一の糸部材30で形成される縫い部24cが形成される。この縫い部24bと縫い部24cとの間には、一の糸部材30による縫着処理がなされていない非縫い部22が形成される。つまり、縫い部24bと縫い部24cとは、非縫い部22を挟んで離間する。また、縫い部24aと縫い部24cとは、後述するシート状構造体1の製造システム及び製造方法で説明するように、所定範囲に形成された一の縫い部28における所定位置で切断した場合の一方側と他方側の関係にある。
ここで、縫着部25はコード部材20とシート状部材である吸収部材10とを縫着することで連結し一体化させる。縫い部24cは、例えば、コード部材20が複数の糸を縒り合わせて形成される場合、該複数の糸がばらけない様にまとめる機能を有する。
糸部材30は、シート部材である吸収部材10とコード部材20とを縫着可能な材料で所定径より細い部材であれば良く、例えば、天然素材で形成される糸、合成繊維等の糸、細い針金等を例示できる。第1例及び第2例のシート状構造体1においては、例えば、木綿糸などの単糸を複数縒り合わせた糸を用いることができる。これらは必要に応じてパラフィン付着加工などによる撥水加工が施される。
ここで、図4に示すように、従来のシート状構造体1Aは、コード部材20における全長にわたり縫い部24が形成される。これに対し、第1例のシート状構造体1におけるコード部材20の全長L2に対する縫い部24a、24b及び縫着部25の全長は、20%から90%とすることができる。また、第2例のシート状構造体1におけるコード部材20の全長L2に対する縫い部24a、24b、24c及び縫着部25の全長は、20%から90%とすることができる。
つまり、第1例及び第2例のシート状構造体1は、縫着部25を形成する糸部材30が自由端26まで連続していないことによる液体の伝え漏れを抑制できると共に、糸部材30の抜け等を抑制できる。更に、該シート状構造体1に用いる糸部材30の使用量を抑制することができる。例えば、図4に示す従来のシート状構造体1Aと比較した場合には、糸部材30の使用量を従来の約20から90%に低減することができる。
これにより、まず、コスト面のメリットがある。つまり、糸部材30のコストが低減される。また、糸部材30の使用量が低減されることからシート状構造体1の軽量化を図ることができる。更に、縫着処理を大幅に少なくすることができるので製造工程おいて大きなメリットがある。
具体的には、縫着処理にかかる時間を短縮することができるので製造時間を短縮することができる。これにより、生産性を大幅に向上させることができる。例えば、図4に示す従来のシート状構造体1Aの生産性に対して、約110から400%に生産性を向上させることができる。
また、短縮される時間の分だけ縫着処理又は他の処理の時間を長くしてより丁寧にすることでシート状構造体における品質を向上させることができる。
更には、後述する製造システム2等により製造する場合には、従来に比べて製造ラインを短くすることができる。
「1.1.2」製造システムの概要
図5に示すように、第1実施形態におけるシート状構造体1の製造システム(装置)2は、コード部材繰り出し手段であるコード部材繰り出し部40と、弛み部形成手段である弛み部形成部50と、配置手段である配置部60と、縫着手段であるミシン部35と、糸部材切断手段である糸部材用カッター70と、コード部材切断手段であるコード部材用カッター80と、を備える。
[1.2]コード部材繰り出し手段
コード部材繰り出し手段であるコード部材繰り出し部40は、コード部材20を所定方向Sに繰り出す。コード部材20は、コード部材繰り出し部40において、略円筒状に巻かれた状態で収納される。そして、該円筒における円筒軸を中心に該円筒を回転させることでコード部材20を繰り出すことができる。コード部材繰り出し部40から繰り出されるコード部材20の長さは、該円筒の回転速度等を変速モータ等により調整することで、調整することができる。
[1.3]弛み部形成手段
弛み部形成手段である弛み部形成部50は、コード部材繰り出し部40から所定方向Sに繰り出された一のコード部材20に、所定方向Sと略直交する方向Tに突出する略U字状である弛み部5を複数形成する。そして、複数の弛み部5のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部6を複数形成する。
図6から図8により、弛み部形成部50について更に説明する。図6に示すようにコード部材繰り出し部40から繰り出されたコード部材20は、可動ガイド51と固定ガイド53との間に配置される。初期状態における可動ガイド51と固定ガイド53は、コード部材20を挟んで一方側と他方側に配置される。
複数の固定ガイド53は、方向Sに沿って略直線的に配置される。複数の固定ガイド53は、間隔Lと間隔Mとが交互に形成されるように配置される。この間隔Lは、直線部6や縫着部25や縫い部24cの長さに基づいて設定され、間隔Mは、可動ガイド51の径や弛み部5の長さに基づいて設定される。
可動ガイド51は、方向Sにおいて固定ガイド53とは重ならない位置に配置される。具体的には、方向Sにおいて、所定の固定ガイド53とこれに隣接する固定ガイド53との間に配置される。
そして、可動ガイド51は、方向Sと略直交する方向である方向Tに移動して、コード部材20において方向Tに突出する略U字状の弛み部5を形成する。図1又は図3における弛み部5の長さL5は、図6における間隔M、間隔Nや可動ガイド51の径により調整される。
図5に示すように、弛み部形成部50は、所定の固定ガイド53とこれに隣接する固定ガイド53との間に形成される直線部6を複数形成する。そして、複数の直線部6は、方向S沿って略直線状に配置される。そして、縫着手段であるミシン部35により該直線に沿って縫着処理することで、それぞれの直線部6における吸収部材10と当接する当接部23において縫着部25を形成することができる。また、直線部6を全長にわたり縫着処理することで、図1又は図3における縫い部24a、24b、24cも連続的に形成することができる。
図6における間隔Lを、図3におけるシート部材である吸収部材10の長さであるL1よりも長くすることで、縫い部24cを形成することができる。つまり、コード部材20における吸収部材10から延出する部分も縫着処理をすることで、所定長さの縫い部28が形成される。この所定長さの縫い部28における所定部をコード部材切断手段であるコード部材用カッター80により切断することで、所定のシート状構造体1における縫い部24aと、該所定のシート状構造体1に隣接するシート状構造体1における延出部21の自由端26に縫い部24cを形成することできる。
[1.4]配置手段
配置手段である配置部60は、弛み部形成手段である弛み部形成部50により形成される複数の直線部6のそれぞれに、複数の吸収部材10のそれぞれを当接可能に配置する。具体的には、図5に示すように、連続的に配置される複数のシート部材である吸収部材10を、それぞれ不図示のコンベア等により矢印61の方向に移動させ、固定ガイド53とこれに隣接する固定ガイド53との間に形成される直線部6の下面側に該直線部6と当接するように配置する。
[1.5]縫着手段
縫着手段であるミシン部35は、配置部60により配置される複数のシート部材である吸収部材10のそれぞれと、当接可能に配置される複数の直線部6のそれぞれとを一の糸部材30で縫着する。具体的には、図5及び図9に示すように、弛み部形成部50により形成されると共に略直線状に並ぶように配置された複数の直線部6の上面から、配置部60により複数の直線部6のそれぞれに当接するように配置された複数の吸収部材10を縫着する。
具体的には、複数の直線部6を固定されたミシン部35における縫着位置に、該複数の直線部6が形成する直線に沿って連続的に送り出す。ミシン部35による縫着処理は、一の糸部材30により連続して行われる。これにより、直線部6における吸収部材10との当接部23に縫着部25、コード部材20に図1又は図3における縫い部24a、24b、24cを形成する。更に、所定の吸収部材10と該所定の吸収部材10に隣接する他の吸収部材10とを繋ぐように形成される一の糸部材30の一部である糸連結部37が形成される。
[1.6]糸部材切断手段
糸部材切断手段である糸部材用カッター70は、縫着手段であるミシン部35により複数の直線部6のそれぞれが縫着された複数の吸収部材10と、該吸収部材10に隣接する他の吸収部材10とを繋ぐように形成される一の糸部材30の一部である糸連結部37を切断する。
糸部材用カッター70としては、各種カッター部材を用いることができる。例えば、不図示のローラ状カッター部材を用いることができる。該糸部材用カッター70により糸連結部37を構成する糸部材30を切断することで、各吸収部材10の間隔を調整することができ、コード連結部27を形成するコード部材20を略直線状に延ばすことが可能となる。ここで、糸部材切断手段及び後述のコード部材切断手段を同一のカッターとして、糸部材30とコード部材20とを同時に切断するよう構成することができる。この場合、コード部材20は弛んだ状態で切断される。
[1.7]コード部材切断手段
コード部材切断手段であるコード部材用カッター80は、複数の吸収部材10における所定の吸収部材10と該所定の吸収部材10に隣接する吸収部材10とを繋ぐように形成される一のコード部材20の一部であるコード連結部27を所定の位置で切断する。すでに、糸部材用カッター70で糸連結部37を構成する糸部材30を切断しているので、所定の吸収部材10とこれに隣接する吸収部材10との間の距離を長くすると共に、コード連結部27を略直線状に伸ばすことができるので、コード連結部27を略直線状の伸ばした状態でコード部材20を切断することができる。
具体的には、図10に示すように、糸部材用カッター70で糸連結部37を構成する糸部材30を切断した後、可動ガイド51を方向T´に移動させる。更に、固定ガイド53の方向Sにおける移動速度を速くすることで、弛み部5を略直線状に伸ばすことができる。このように弛み部5を略直線状に、好ましくは連続する直線部6も含めて略直線状に伸ばすことにより、延出部21の長さ等を好適に調整することができる。
[1.8]シート部材形成手段
本実施形態におけるシート部材である吸収部材10は、所定の液吸収性の吸収層14と、吸収層14を薄膜状の表面材12で被覆したシート状の吸収部材10である。本実施形態におけるシート状構造体の製造システム2は、不図示の吸収層14を薄膜状の表面材12で被覆するシート部材形成手段を備えることができる。シート部材形成手段としては、例えば、所定形状の吸収層14を、該吸収層14の短手方向の外周よりも長い幅の表面材12により包むように被覆する所定の装置等を例示できる。
更には、略帯状の吸収層14を、該吸収層14の短手方向の外周面よりも長い幅の表面材12により包むように被覆する装置と、表面材12が吸収層14の表面を被覆した状態で加熱・加圧処理することで表面材12と吸収層14とを擬似的に一体化させると共に略シート状に成形する所定のエンボスロール等の装置と、吸収部材10の原料である該帯状の吸収部材を所定形状に切断する装置と、を組み合わせて複数の吸収部材10を形成することを可能にすることができる。
[1.9]その他
ここで、本実施形態におけるシート状構造体1をタンポン用の吸収体として使用する場合には、吸収部材10を所定のアプリケータに挿入可能な形状に圧縮する不図示の圧縮手段を更に備えることができる。
[2]第2実施形態
図11に示すように、第2実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Aは、図3におけるシート状構造体1を製造するシステムである。具体的には、延出部21の自由端26に縫い部24cが形成されるシート状構造体1である。
第2実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Aは、第1実施形態におけるシート状構造体の製造システム2と類似するが、直線部6の長さLが異なる。具体的には、第2実施形態の製造システム2における直線部6の長さLの方が、第1実施形態の製造システム2Aにおける直線部6の長さLの方が長くなるように設定されている。
つまり、第2実施形態において、直線部6の長さLは吸収部材10における長さL1よりも所定長さだけ長く設定されているので、吸収部材10の一方側に縫い部28が形成される。
そして、所定の吸収部材10とこれに隣接する吸収部材10とを繋ぐように形成されるコード連結部27における縫い部28の所定部を、コード部材切断手段であるコード部材用カッター80により切断することで、延出部21の自由端26側に縫い部24cが形成されたシート状構造体1を得ることができる。ここで、他の手段等に関しては、第1実施形態における記載を援用できる。
[3]第3実施形態
図12に示すように、第3実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Bは、図1におけるシート状構造体1を製造するシステムである。
第3実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Bは、第1実施形態におけるシート状構造体の製造システム2と類似するが、吸収部材10の向きが異なる。具体的には、第1実施形態の製造システム2における吸収部材10は矢羽状の凸部側が進行方向である方向S側に向いた状態で所定の処理がなされるが、第3実施形態の製造システム2Bにおける吸収部材10は矢羽状の凸部が進行方向である方向Sと反対の方向を向いた状態で所定の処理がなされる。
また、所定の吸収部材10とこれに隣接する吸収部材10とを繋ぐように形成されるコード連結部27における、コード部材切断手段であるコード部材用カッター80により切断される位置が異なる。第1実施形態においては吸収部材10における方向Sと反対側の外縁近傍を切断しているが、第3実施形態においては吸収部材10における方向S側の外縁近傍を切断している。ここで、他の手段等に関しては、第1実施形態における記載を援用できる。
[4]第4実施形態
図13に示すように、第4実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Cは、図3におけるシート状構造体1を製造するシステムである。延出部21の自由端26に縫い部24cが形成されるシート状構造体1である。
第4実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Cは、第2実施形態におけるシート状構造体の製造システム2Aと類似するが、吸収部材10の向きが異なる。具体的には、第2実施形態の製造システム2Aにおける吸収部材10は矢羽状の凸部側が進行方向である方向S側に向いた状態で所定の処理がなされるが、第4実施形態の製造システム2Cにおける吸収部材10は矢羽状の凸部が進行方向である方向Sと反対の方向を向いた状態で所定の処理がなされる。
また、所定の吸収部材10とこれに隣接する吸収部材10とを繋ぐように形成されるコード連結部27における、コード部材切断手段であるコード部材用カッター80により切断される位置が異なる。第2実施形態においては吸収部材10における方向Sと反対側の外縁近傍を切断しているが、第4実施形態においては吸収部材10における方向S側の外縁近傍を切断している。ここで、他の手段等に関しては、第1実施形態における記載を援用できる。
[5]製造方法
本発明の製造方法は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体の製造方法は、所定方向に繰り出された一のコード部材に所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成工程と、弛み部形成工程により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置工程と、配置工程により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着工程と、縫着工程により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断工程と、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断工程と、を備える。
本発明における製造方法により製造される対象は、所定形状のシート部材と、所定の糸部材によりシート部材の所定面に縫着されると共に所定面の外縁から延出し所定の糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を備えるシート状構造体である。該シート状構造体におけるシート部材は、略シート状の部材であって、所定の糸部材によりコード部材を縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、布部材、ラバー部材や、上述したタンポン用吸収部材を構成するシート状の吸収部材を例示できる。このシート部材に縫着されるコード部材は、シート部材に縫着可能な材料で構成されていれば良く、例えば、天然又は合成繊維により構成される紐、樹脂製のコード、所定径以上の糸や上述の複数の糸を縒り合わせて形成した複合糸等を例示できる。また、糸部材は、シート部材とコード部材とを縫着可能な材料で形成され、かつ所定径より細い部材であれば良く、例えば、天然素材で形成される糸、合成繊維等の糸、細い針金等を例示できる。
弛み部形成工程、例えば、糸部材が巻回された糸供給部から所定方向に繰り出された一のコード部材に、この所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成する。そして、この形成された複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する。これら形成された弛み部がシート状構造体における延出部となり、直線部がシート部材に縫着される部分となる。
配置工程は、弛み部形成工程により形成される複数の直線部のそれぞれに、複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する。このように配置することで、後述の縫着工程により連続的に縫着することができる。
縫着工程は、配置工程により配置される複数のシート部材のそれぞれと、複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する。例えば、所定のミシンにより、シート部材に当接されたコード部材に沿って次々に縫着することで、シート部材とコード部材を縫着すると共に、弛み部におけるコード部材は縫着しない。これにより、延出部になる弛み部を構成するコード部材に非縫い部を形成することができる。
糸部材切断工程は、縫着工程により複数の直線部のそれぞれが縫着された複数のシート部材における所定のシート部材と所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される一の糸部材の一部である糸連結部を切断する。更に、コード部材切断工程は、複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断する。ここで、糸部材切断工程とコード部材切断工程とは、工程における先後は問わず又同時でも良い。例えば、糸部材切断工程における糸部材切断手段及びコード部材切断工程におけるコード部材切断手段を同一のカット部とし、糸連結部及びコード連結部を同時に切断することができる。
糸部材切断工程又はコード部材切断工程における切断は、例えば、所定のカッター部材や、所定面に凸状の刃が形成されたロール部材等による切断を例示できる。
本発明の製造方法は、コード部材を所定方向に繰り出すコード部材繰り出し工程と、を更に備える。これにより、連続して糸部材を所定方向に供給することができる。
本発明の製造方法は、弛み部形成工程が、複数の直線部を所定間隔で略直線状に並んで配置させる。これにより、縫着工程による縫着処理を簡易にすることができる。
本発明の製造方法は、縫着工程が、一の糸部材により、弛み部形成工程により所定間隔で略直線状に並んで配置された複数の直線部それぞれを、複数の直線部が形成する直線に沿うように複数のシート部材それぞれに連続して縫着する。これにより、縫着工程による縫着処理を簡易にすることができると共に、正確な縫着を継続して行うことができる。
本発明の製造方法は、コード部材切断工程が、コード連結部を略直線状に伸ばす工程を含む。これにより、コード連結部を構成するコード部材を切断しやすくなると共に、コード連結部により形成される延出部の長さを一定にすることができる。また、延出部の長さを調整することもできる。
本発明の製造方法は、シート状構造体が、延出部の自由端側に形成され所定の糸部材を含む縫い部と、を更に備える。そして、弛み部形成工程は、複数の直線部のそれぞれの所定方向への長さを、配置工程により複数の直線部のそれぞれに当接可能に配置された複数のシート部材のそれぞれにおける所定方向の長さよりも長くする。これにより、直線部にシート部材を当接するように配置した状態で、縫着工程により直線部に沿って縫着処理することで、コード部材をシート部材に縫着すると共に、該直線部におけるシート部材から延出する部分にも所定の糸部材により縫着処理された部分を形成することができる。そして、その縫着処理された部分における所定部を切断することで、該シート部材に隣接するシート部材の延出部における自由端側に所定の糸部材を含む縫い部を形成することができる。
本発明の製造方法は、シート部材が所定の液吸収性の吸収層と吸収層を薄膜状の表面材で被覆したシート状の吸収部材であって、吸収層を表面材で被覆するシート部材形成工程と、を更に備える。これにより、例えば、繊維状の吸収層を該繊維状の吸収層がばらけない様に表面材で被覆することでシート状に形成し、該シート状に形成されたシート状の吸収部材に上述のコード部材等を縫着することができる。
ここで、本発明のシート状構造体の製造方法は、上述したシート状構造体の製造システム(装置)により実施することができる。その場合の各工程における各手段の内容や動作等は、上述のシート状構造体の製造システムの説明に示す通りである。
また、本発明の製造システム又は製造方法は、衣類、カバー類、テント、及びタンポン用吸収体等のシート状構造体の製造において使用することが可能である。
第1例のシート状構造体における平面図である。 図1におけるX―X´断面図である。 第2例のシート状構造体における平面図である。 従来のシート状構造体における平面図である。 本発明の第1実施形態における製造システムを説明する図である。 図5における領域Aの拡大図である。 図6における弛み部が形成される過程を説明する図である。 図6で示される領域Aの斜視図である。 図5における領域Bの拡大図である。 図5における領域Cの拡大図である。 本発明の第2実施形態における製造システムを説明する図である。 本発明の第3実施形態における製造システムを説明する図である。 本発明の第4実施形態における製造システムを説明する図である。
符号の説明
1 シート状構造体
2 製造システム
5 弛み部
6 直線部
10 吸収部材
20 コード部材
21 延出部
24a 縫い部
24b 縫い部
25 縫着部
27 コード連結部
30 糸部材
35 ミシン部
37 糸連結部
40 コード部材繰り出し部
50 弛み部形成部
60 配置部
70 糸部材用カッター
80 コード部材用カッター

Claims (14)

  1. シート部材と、
    糸部材により前記シート部材の所定面に縫着され、前記所定面の外縁から延出すると共に前記糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を有し、
    タンポン用吸収体に用いられるシート状構造体の製造システムであって、
    所定方向に延びるコード部材の一方側に、該所定方向に間隔をあけて略直線的に配置される複数の固定ガイドと、前記コード部材の他方側に、前記所定方向において前記複数の固定ガイドに重ならない位置に配置される可動ガイドと、を備え、前記可動ガイドを前記所定方向に略直交する方向に移動させることにより前記所定方向に繰り出された一のコード部材に前記所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、前記複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成手段と、
    前記弛み部形成手段により形成される前記複数の直線部のそれぞれに、前記複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置手段と、
    前記配置手段により配置される複数のシート部材のそれぞれと、前記複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着手段と、
    前記縫着手段により前記複数の直線部のそれぞれが縫着された前記複数のシート部材における所定のシート部材と前記所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される前記一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断手段と、
    前記複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される前記一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断手段と、を備えるシート状構造体の製造システム。
  2. 前記コード部材を前記所定方向に繰り出すコード部材繰り出し手段と、を更に備える請求項1に記載の製造システム。
  3. 前記弛み部形成手段は、前記複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる
    請求項1又は2に記載の製造システム。
  4. 前記縫着手段は、前記一の糸部材により、前記弛み部形成手段により前記所定間隔で略直線状に並んで配置された前記複数の直線部それぞれを、該複数の直線部が形成する直線に沿うように前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する請求項3に記載の製造システム。
  5. 前記コード部材切断手段は、前記コード連結部を略直線状に伸ばす手段を備える請求項1から4のいずれかに記載の製造システム。
  6. 前記シート状構造体は、前記延出部の自由端側に形成され前記所定の糸部材を含む縫い部と、を更に備え、
    前記弛み部形成手段は、前記複数の直線部のそれぞれの前記所定方向への長さを、前記配置手段により前記複数の直線部のそれぞれに当接可能に配置された前記複数のシート部材のそれぞれにおける前記所定方向の長さよりも長くする請求項1から5に記載の製造システム。
  7. 前記シート部材が所定の液吸収性の吸収層と、前記吸収層を薄膜状の表面材で被覆したシート状の吸収部材であって、
    前記吸収層を前記表面材で被覆するシート部材形成手段と、を更に備える
    請求項1からに記載の製造システム。
  8. シート部材と、
    糸部材により前記シート部材の所定面に縫着され、該所定面の外縁から延出すると共に前記糸部材を含まない非縫い部が形成される延出部を有するコード部材と、を有し、
    タンポン用吸収体に用いられるシート状構造体の製造方法であって、
    所定方向に延びるコード部材の一方側に、該所定方向に間隔をあけて略直線的に配置される複数の固定ガイドと、前記コード部材の他方側に、前記所定方向において前記複数の固定ガイドに重ならない位置に配置される可動ガイドと、を備え、前記可動ガイドを前記所定方向に略直交する方向に移動させることにより前記所定方向に繰り出された一のコード部材に前記所定方向とは異なる方向に突出する略U字状である弛み部を複数形成すると共に、前記複数の弛み部のそれぞれを繋ぐ略直線状の直線部を複数形成する弛み部形成工程と、
    前記弛み部形成工程により形成される前記複数の直線部のそれぞれに、前記複数のシート部材のそれぞれを当接可能に配置する配置工程と、
    前記配置工程により配置される複数のシート部材のそれぞれと、前記複数のシート部材のそれぞれに当接可能な複数の直線部のそれぞれとを一の糸部材で縫着する縫着工程と、
    前記縫着工程により前記複数の直線部のそれぞれが縫着された前記複数のシート部材における所定のシート部材と前記所定のシート部材に隣接する他のシート部材とを繋ぐように形成される前記一の糸部材の一部である糸連結部を切断する糸部材切断工程と、
    前記複数のシート部材における所定のシート部材と該所定のシート部材に隣接するシート部材とを繋ぐように形成される前記一のコード部材の一部であるコード連結部を所定の位置で切断するコード部材切断工程と、を含むシート状構造体の製造方法。
  9. 前記コード部材を前記所定方向に繰り出すコード部材繰り出し工程と、を更に含む請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記弛み部形成工程において、前記複数の直線部を、所定間隔で略直線状に並んで配置させる工程を含む請求項8又は9に記載の製造方法。
  11. 前記縫着工程は、前記一の糸部材により、前記弛み部形成工程により前記所定間隔で略直線状に並んで配置された前記複数の直線部それぞれを、該複数の直線部が形成する直線に沿うように前記複数のシート部材それぞれに連続して縫着する請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記コード部材切断工程は、前記コード連結部を略直線状に伸ばす工程を含む請求項8から11のいずれかに記載の製造方法。
  13. 前記シート状構造体は、前記延出部の自由端側に形成され所定の糸部材を含む縫い部と、を備え、
    前記弛み部形成工程は、前記直線部の長さを、前記配置工程において前記コード部材に当接可能に配置されたシート部材における前記所定方向の長さよりも長く形成する請求項8から12のいずれか記載の製造方法。
  14. 前記シート部材が所定の液吸収性の吸収層と、前記吸収層を薄膜状の表面材で被覆したシート状の吸収部材であって、
    前記吸収層を前記表面材で被覆するシート部材形成工程と、を更に含む請求項8から13のいずれかに記載の製造方法。
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