JP4949062B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、一方の管体を構成する挿口部と、挿口部に遊挿され、内周面には、端面側から内方に向かって縮径する傾斜面と、傾斜面に連続して更に内方に向かって形成される管軸に対して略平行の平行面と、を有している他方の管体を構成する受口部と、リング状に形成される弾性材から成り、受口部の内周面と挿口部の外周面の間に配置され、傾斜面と挿口部の外周面との間に位置する押込み部と、押込み部に連続して形成され、平行面と挿口部の外周面との間を密封するための先頭シール部と、を有するパッキンと、挿口部の外周面に沿って外嵌されるとともに、パッキンを押圧する押輪と、受口部と押輪とパッキンとの管軸方向の相対移動が規制されるように、受口部と押輪とを連係して取付けられた取付部材と、を備えた管継手に関する。
押輪により2つの管体を締結した配管の接合部から配管に流れる流体の漏出を防止する手段として、従来図8に示されるようなパッキン101が使用されていた(例えば、特許文献1参照)。以下、図8に例示されるパッキン101について説明する。すなわち、図8(a)において、一方の管体102の受口部103の内方は、他方の管体122の挿口部123が遊挿されている。
管体102の受口部103の端部の内方には、受口部103の開口端から内方に向かって縮径する内周面である傾斜面103bが周方向に沿って形成されている。またこの傾斜面103bに連続して更に内方に向かうともに、管軸に対して略平行である平行面103dが周方向に沿って形成されており、この平行面103d内方側の端部には、管軸方向を向く奥端面103fが周方向に沿って形成されている。
パッキン101はリング状に形成され、ゴム等の弾性材から成り、このパッキン101は傾斜面103bと略平行な外周面を有している押込み部101aが周方向に沿って形成されている。またこの押込み部101aの紙面右側には、押込み部101aと連続するとともに、周方向に沿って膨出される先頭シール部101bが形成されている。そして、この押込み部101aの紙面左側の端部に押輪113側の端部に形成された押圧面113cが押圧する被押圧面101cが形成されている。
そこで、これら管体102、122を接続されるに際し、先ず、押輪113とパッキン101を順に挿口部123に外嵌した状態で、挿口部123を受口部103内に挿入し、次いで、受口部103に形成されたフランジ部103gと押輪113のフランジ部113bに形成された夫々の取付孔103h、113dにT頭ボルト111を挿通し、ナット112を螺挿して均等に閉め込んでいくと、図8(b)に示されるように、パッキン101の被押圧面101cは押輪113の押圧面113cにより図示白抜矢印方向に押圧される。そして、パッキン101の先頭シール部101bが受口部103の平行面103dと挿口部123の外周面とが当接することで弾性変形し、先頭シール部101bの先端部が奥端面103fと当接するまで押し込まれる。その結果、受口部103の平行面103dと挿口部123の外周面との間が密封され、両管体102、122を流れる流体の漏出防止が成される。
特開平2003−161393号公報(第6頁、第4図)
しかしながら、従来の流体漏出防止用のパッキン101を備えた管継手では、例えば地震等による不測の外力が生じ、挿口部123が受口部103に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こった際には、パッキン101の先頭シール部101bが、挿口部123の外周面と受口部103の内周面と離間し、受口部103の平行面103dと挿口部123の外周面との間の密封性が維持されない状態になり、両管体102、122を流れる流体が、押込み部101aの外周面と受口部103の傾斜面103bとの間、若しくは押込み部101aの内周面と挿口部123の外周面との間を通過して、両管体102、122の外部に漏出するといった問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、不測の外力が生じ、挿口部が受口部に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こっても管体の接合部から流体の漏出を防止する管継手を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の管継手は、
一方の管体を構成する挿口部と、
該挿口部に遊挿され、内周面には、端面側から内方に向かって縮径する傾斜面と、該傾斜面に連続して更に内方に向かって形成される管軸に対して略平行の平行面と、を有している他方の管体を構成する受口部と、
リング状に形成される弾性材から成り、前記受口部の内周面と前記挿口部の外周面の間に配置され、前記傾斜面と前記挿口部の外周面との間に位置する押込み部と、該押込み部に連続して形成され、前記平行面と前記挿口部の外周面との間を密封するための先頭シール部と、を有するパッキンと、
前記挿口部の外周面に沿って外嵌されるとともに、パッキンを押圧する押輪と、
前記受口部と前記押輪と前記パッキンとの管軸方向の相対移動が規制されるように、前記受口部と前記押輪とを連係して取付けられた取付部材と、を備えた管継手において、
前記押輪は、前記挿口部の外周面に対向する内周面を有し、前記押輪の内周面には、前記押輪端面側から内方に向かって縮径するテーパ面が形成され、
前記パッキンは、
前記押込み部に連続して管軸方向に前記先頭シール部と反対側に延設され、前記押輪の内周面と前記挿口部の外周面との間に配置され、前記押輪の内周面に形成したテーパ面と記挿口部の外周面との間に位置する延設部と、
該延設部に連続して形成され、前記押輪の内周面と前記挿口部の外周面との間を密封する後方シール部と、
前記押込み部の外周面に形成され、前記先頭シール部側に向かって肉厚が漸減するリップ部とその内周面に形成された間隙と、を周方向に沿って有していることを特徴としている。
この特徴によれば、先頭シール部に加えて、リップ部とその内周面に形成された間隙と延設部及び後方シール部が形成されているため、例えば地震等による不測の外力が生じて、挿口部が受口部に対して脱離する管軸方向に所定長さの相対移動が起こり、先頭シール部により受口部の平行面と挿口部の外周面との間の密封性が維持されない状態になっても、受口部の平行面と押込み部の外周面との間に管体の流体が流れ込み、該流体が間隙内に流入することによりリップ部が、流体の漏出しようとする方向に受口部の傾斜面に押し当てられ、押込み部の外周面と受口部の傾斜面との間の密封が維持される。また押輪の内周面の内周面に形成したテーパ面と挿口部の外周面との間を密封している延設部及び後方シール部により、依然として押輪の内周面と挿口部の外周面との間の密封が維持されており、結果的に管体を流れる流体の漏出を防止できる。また、受口部と挿口部との極端な相対移動が起こっても、後方シール部がシールされている限り、管体の密封が維持可能である。
本発明の請求項2に記載の管継手は、請求項1に記載の管継手であって、
前記リップ部は、前記受口部の端面近傍における前記押込み部の外周面に1条形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、パッキン装着の際に、先頭シール部により受口部の平行面と挿口部の外周面との間を密封するまで、リップ部が受口部の傾斜面と当接しないため、パッキンを容易に装着できる。
本発明の請求項3に記載の管継手は、請求項1に記載の管継手であって、
前記リップ部は、押込み部の外周面に複数条形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、不測の外力が生じても、リップ部が管軸方向に複数条形成されていることで管体の密封性が向上できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における管継手の全体像を示す分解斜視図である。図2(a)は、パッキン取付け前の管継手を示す一部断面図、(b)は、パッキン取付け後の管継手を示す一部断面図である。図3は、挿口部が受口部に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こった時の管継手を示す一部断面図である。図4(a)は、変形例1の管継手におけるパッキン取付け前の管継手を示す一部断面図、(b)は、パッキン取付け中間段階の管継手を示す一部断面図、(c)は、パッキン取付け後の管継手を示す一部断面図である。図5は、挿口部が受口部に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こった時の管継手を示す一部断面図である。図6は、変形例2における管継手のパッキンを示す一部断面図である。図7は、変形例3における管継手のパッキンを示す一部断面図である。
図1、2に示されるように、一方の管体の端部に他方の管体を挿入して、水密、若しくは気密にシールする管継手の構造は、従来の構成と略同一構成となっている。具体的には、パッキン1と押輪13と、が挿口部23の外周面23aに外嵌された状態で他方の管体22の対向端部である挿口部23が遊挿される。すなわち、挿口部23の外周面23aと受口部3の内周面との間に所定の間隙を形成して挿入される。そして、パッキン1が、受口部3の内周面と、挿口部23の外周面23aと、の間に押輪13により押込まれ、両管体2、22を気密もしくは水密にシールする。
また受口部3のフランジ部3gに所定間隔おきに周方向に複数の取付孔3hが形成されており、ナット12側の端部に周方向に沿って形成された押輪13のフランジ部13bには、この受口部3のフランジ部3gの取付孔3hと同軸となるよう、フランジ部3gに対向して設けた押輪13のフランジ部13bに複数形成された取付孔13dが所定間隔おきに周方向に設けられている。
そして、受口部3のフランジ部3gの取付孔3hと押輪13のフランジ部13bの取付孔13dを取付部材としてのT頭ボルト11とナット12が取付孔3h、13dの個数に対応して取付けられることで、パッキン1と受口部3と押輪13の相対移動が規制される。尚、図1ではT頭ボルト11とナット12は1組のみ示し、その他は省略している。
具体的な管継手の構成は、図2(a)に示されるように、管体2の受口部3の端部の内方には、受口部3の端面3aから内方に向かって縮径する内周面である傾斜面3bが周方向に沿って形成されている。また傾斜面3bに連続して更に受口部3の内方に向かうとともに、管軸に対して略平行である平行面3dが周方向に沿って形成されている。更に、平行面3dより更に内方側の端部には、受口部3の外方を向く奥端面3fが周方向に沿って形成される。そして、後述のように、受口部3の内周面、すなわち傾斜面3b及び平行面3dと、挿口部23の外周面23aとの間にパッキン1が嵌入される。
本実施例における管継手のパッキン1は、リング状に形成されるゴム等の弾性材から形成されており、このパッキン1には、傾斜面3bと略平行に形成された外周面1dを有している押込み部1aが周方向に沿って形成されている。またこの押込み部1aの図2(a)紙面右方には、押込み部1aと連続するとともに、周方向に沿って自然状態において膨出する先頭シール部1bが形成されている。
更に、この押込み部1aの外周面1dには、押込み部1aの内方に向かって切込まれることにより周方向に沿って間隙Sが形成されており、この切込みにより、先頭シール部1b側に向かって漸減する、すなわち肉厚が徐々に薄くなるリップ部Rが周方向に沿って形成されている。間隙Sは押込み部1aの切込みにより形成されたリップ部Rの内周面Tと、この切込みにより内周面Tに対向する外周面Uとの間で形成されている。本実施例においては、間隙Sが形成されるよう、押込み部1aが内方に向かって切込まれるように、リップ部Rが形成されているが、これに限らず、押込み部1aの外周面1dに先頭シール部1b側に向かってリップ部Rが突設するように形成されてもよい。
図2(a)において、押込み部1aの紙面左方には、押込み部1aに連続して管軸方向に先頭シール部1bと反対側に延設され、押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間に位置する延設部1fが周方向に沿って形成されている。またこの延設部1fにおける図2(a)紙面左側の端部には、延設部1fの外周面1dに、延設部1fの外周面1dに対向する押輪13の内周面に向かって膨出するとともに、延設部1fの内周面1eに対向する挿口部23の外周面23aに向かって膨出した後方シール部7が周方向に沿って形成されている。
尚、押込み部1aの外周面1d及び延設部1fの外周面1dは、パッキン1全体としての外周面1dであることを示し、押込み部1aの内周面1eと及び延設部1fの内周面1eは、パッキン1全体としての内周面1eであることを示す。
押輪13は、図2(a)紙面右側に形成されている環状押圧部13aと、前記したフランジ部13bと、から成り、この環状押圧部13aには、延設部1fの外周面1dに対向するように内周面が形成されている。またこの押輪13の内周面には、受口部3の端面3a側から管軸方向の外方に向かって縮径するテーパ面13eが形成されており、このテーパ面13eに連続して更に受口部3側の外方に向かうとともに、管軸に対して略平行である平行面13gが周方向に沿って形成されている。更に、平行面13gより更に受口部3側の外方側の端部には、受口部3の外方を向く奥端面13fが周方向に沿って形成される。そして、後述のように、押輪13の内周面、すなわちテーパ面13e及び平行面13gと、挿口部23の外周面23aとの間にパッキン1が嵌入される。
次に管体2、22の接続について説明すると、先ず、押輪13とパッキン1を順に挿口部23にあらかじめ外嵌した状態で、挿口部23を受口部3内に挿入する。
次いで、受口部3と押輪13の夫々のフランジ部3g、13bに周方向に複数のT頭ボルト11を挿通し、ナット12を螺挿して同方向に均等に閉め込んでいくと、図2(b)に示されるように、パッキン1の延設部1fの外周面1dは、押輪13のテーパ面13eにより図示白抜矢印方向に向かって押圧され、パッキン1は、受口部3の内方に向かって押込まれる。そして、パッキン1の先頭シール部1bが受口部3の傾斜面3bと挿口部23の外周面23aに当接することで弾性変形し、更に、パッキン1の先頭シール部1bが受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aと当接することで先頭シール部1bが平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入され、最終的に先頭シール部1bの先端部が奥端面3fと当接するまで押し込まれる。この結果、先頭シール部1bにより平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間が密封される。具体的には、受口部3の平行面3dと先頭シール部1bの外周面との間が密封されるとともに、挿口部23の外周面23aと先頭シール部1bの内周面との間が密封される。
一方、パッキン1の押込み部1aに形成されたリップ部Rは、押輪13により管軸方向に押圧され、受口部3の傾斜面3bと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入される。この時、リップ部Rが閉じた状態であり、押込み部1aの外周面1dが連続している。
尚、リップ部Rは、押込み部1aの内方に向かって切込まれることにより、先頭シール部1b側に向かって肉厚が徐々に薄くなっているため、パッキン1を受口部3の内方に装着する際に、リップ部Rに潤滑材を塗布することで、リップ部Rの捲れ上がりを防止できる。
更に、この延設部1fの紙面左側の端部に形成された後方シール部7は、押輪13のテーパ面13eにより図示白抜矢印方向に向かって押圧され、パッキン1の後方シール部7が押輪13のテーパ面13eと挿口部23の外周面23aに当接することで弾性変形し、更に、パッキン1の後方シール部7が押輪13の平行面13gと挿口部23の外周面23aと当接することで後方シール部7が平行面13gと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入され、最終的に後方シール部7の後端部が押輪13の奥端面13fと当接するようパッキン1が押輪13により押圧される。この結果先頭シール部1bに加えて、後方シール部7により補助的に押輪13の平行面13gと挿口部23の外周面23aとの間が密封される。
地震等による不測の外力が生じた場合は、図3に示されるように、挿口部23が管軸方向にすなわち図示白抜矢印方向に脱離する相対移動が起こり、弾性変形していたパッキン1の先頭シール部1bが元の自然状態に復元し、受口部3の平行面3dに当接していた先頭シール部1bが管軸に向かって離間する。この結果、受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間の密封性が維持されない状態になる。
しかし上記に示したように、受口部3の傾斜面3bと押込み部1aの外周面1dとの間にリップ部Rが形成されているとともに、押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間に後方シール部7が形成されている。ここで受口部3の傾斜面3bと押込み部1aの外周面1dとの間において、挿口部23が、管軸方向にすなわち図示白抜矢印方向に受口部3に対して相対移動が起こった場合、先頭シール部1bにより受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間の密封性が維持されない状態になり、管体2、22内の流体が、先頭シール部1bと受口部3の平行面3dの間を介して、受口部3の傾斜面3bと押込み部1aの外周面1dとの間に流れ込み、最終的に間隙S内に流入する。そして、間隙S内に流入した流体により内周面Tが傾斜面3bに向かって押し当てられ、リップ部Rが拡開して受口部3の傾斜面3bと当接するため、リップ部Rにより、押込み部1aの外周面1dと受口部3の傾斜面3bとの間の密封を維持することができる。
従って、上記に示したように先頭シール部1bに加えて、リップ部Rと後方シール部7が形成されているため、例えば地震等による不測の外力が生じて、挿口部23が受口部3に対して管軸方向に所定長さ脱離する相対移動が起こり、先頭シール部1bにより受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間の密封性が維持されない状態になっても、受口部3の平行面3dと押込み部1aの外周面1dとの間に流れ込む管体2、22の流体によりリップ部Rが、流体の漏出しようとする方向に受口部3の傾斜面3bに押し当てられ、押込み部1aの外周面1dと受口部3の傾斜面3bとの間の密封が維持される。また押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間を密封している後方シール部7により、依然として押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間の密封を維持することができ、結果的に管体2、22の流体の漏出を防止できる。
特に、図3に示されるように、受口部3の端面3aと挿口部23の端面23bとが管軸方向に離間するような極端な相対移動が起こっても、後方シール部7がシールされている限り、管体2、22の密封が維持可能である。
尚、本実施例において図3に示すような、挿口部23が受口部3に対して管軸方向に所定長さ脱離する相対移動が起こった場合、間隙S内に流れ込む流体によりリップ部Rが受口部3の傾斜面3bに押し当てられ、押込み部1aの外周面1dと受口部3の傾斜面3bとの間の密封が維持されるなら、図2(b)に示されるような通常状態において、リップ部Rは受口部3の傾斜面3bと当接しなくてもよい。
更に尚、本実施例の押輪13において上記に示したように、押輪13の内周面には、受口部3の端面3a側から管軸方向の外方に向かって縮径するテーパ面13eが形成されている。
このようにすることで、押輪13の内周面に形成されたテーパ面13eを利用して、パッキン1を受口部3の内方に向かって管軸方向に補助的に押圧することができるばかりか、後方シール部7を挿口部23の外周面23aに向かって管軸と直交する方向に押圧することができる。
また上記実施例では、延設部1fの端部に後方シール部7が挿口部23の外周面23a及び押輪13の内周面に向かって膨出するように、一体的に後方シール部7が形成されているが、これに限らず、延設部1fの外周面1dに、延設部1fの外周面1dに対向する押輪13の内周面に向かって膨出する後方シール部と、延設部1fの内周面1eに、延設部1fの内周面1eに対向する挿口部23の外周面23aに向かって膨出する後方シール部と、が独立して設けられてもよい。
このようにすることで、延設部1fの外周面1dと延設部1fの内周面1eと、に夫々後方シール部が形成されていることで、押輪13の内周面から延設部1fに向かう力を延設部1fの外周面1dに形成された後方シール部が受け、この力が有効に延設部1fの内周面1eに形成された後方シール部から挿口部23の外周面23aに作用させ、結果的に延設部1fの内周面1eと挿口部23の外周面23aとの間の密封を維持することができる。
また、上記に限らずパッキン1の延設部1fの外周面1dに、延設部1fの外周面1dに対向する押輪13の内周面に向かって膨出する後方シール部が形成されているのみでもよい。また特に図示はしないが、パッキン1の延設部1fの内周面1eに、延設部1fの内周面1eに対向する挿口部23の外周面23aに向かって膨出する後方シール部が形成されているのみでもよい。
このようにすることで、例えば地震等による不測の外力が生じて、挿口部23が受口部3に対して管軸方向に所定長さ脱離する相対移動が起こっても、先頭シール部1bに加えて、延設部1fの内周面1eと挿口部23の外周面23aの間を密封している後方シール部が依然として、延設部1fの内周面1eと挿口部23の外周面23aとの間の密封を維持することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。以下に、本発明の実施例における変形例の管継手に係り、図4ないし図7を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。
変形例1として図4(a)に示されるように、パッキン1のリップ部Rは、受口部3の端面3a近傍における押込み部1aの外周面1dに1条周方向に沿って形成されている。そして、このパッキン1を受口部3と押輪13の夫々のフランジ部3g、13bに周方向に複数のT頭ボルト11を挿通し、ナット12を螺挿して同方向に均等に閉め込んでいくと、図4(b)に示されるように、パッキン1の延設部1fの外周面1dは、押輪13のテーパ面13eにより図示白抜矢印方向に向かって押圧され、パッキン1は、受口部3の内方に向かって押込まれる。そして、パッキン1の先頭シール部1bが受口部3の傾斜面3bと挿口部23の外周面23aに当接することで弾性変形し、更に、パッキン1の先頭シール部1bが受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aと当接することで先頭シール部1bが平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入され、最終的に先頭シール部1bの先端部が奥端面3fと当接するまで押し込まれる。この結果、先頭シール部1bにより平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間が密封される。
一方、この延設部1fの紙面左側の端部に形成された後方シール部7は、押輪13のテーパ面13eにより図示白抜矢印方向に向かって押圧され、パッキン1の後方シール部7が押輪13のテーパ面13eと挿口部23の外周面23aに当接することで弾性変形し、更に、パッキン1の後方シール部7が押輪13の平行面13gと挿口部23の外周面23aと当接することで後方シール部7が平行面13gと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入され、最終的に後方シール部7の後端部が押輪13の奥端面13fと当接するようパッキン1が押輪13により押圧される。この結果、後方シール部7により補助的に押輪13の平行面13gと挿口部23の外周面23aとの間が密封される。
更に、図4(c)に示されるように、更に図示白抜矢印方向に向かって、延設部1fの外周面1dが押輪13のテーパ面13eにより押圧されると、受口部3の傾斜面3bと挿口部23の外周面23aとの間に嵌入される。よって、パッキン1のリップ部Rが、受口部3の端面3a近傍における押込み部1aの外周面1dに1条周方向に沿って形成されていることで、パッキン1の装着の際に、先頭シール部Rが受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間を密封するまで、リップ部Rが受口部3の傾斜面3bと当接しないため、パッキン1を容易に装着できる。
地震等による不測の外力が生じた場合は、図5に示されるように、挿口部23が管軸方向にすなわち図示白抜矢印方向に受口部3に対して相対移動が起こり、弾性変形していたパッキン1の先頭シール部1bが元の自然状態に復元するため、受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間の密封性が維持されない状態になる。
しかし上記に示したように先頭シール部1bに加えて、リップ部Rと後方シール部7が形成されているため、例えば地震等による不測の外力が生じて、挿口部23が受口部3に対して管軸方向に所定長さ脱離する相対移動が起こり、先頭シール部1bにより受口部3の平行面3dと挿口部23の外周面23aとの間の密封性が維持されない状態になっても、受口部3の平行面3dと押込み部1aの外周面1dとの間に流れ込む管体2、22の流体によりリップ部Rが、流体の漏出しようとする方向に受口部3の傾斜面3bに押し当てられ、押込み部1aの外周面1dと受口部3の傾斜面3bとの間の密封が維持される。また押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間を密封している後方シール部7が、依然として、押輪13の内周面と挿口部23の外周面23aとの間の密封を維持することができ、結果的に管体2、22を流れる流体の漏出を防止できる。
特に、図5に示されるように、受口部3の端面3aと挿口部23の端面23bとが管軸方向に離間するような極端な相対移動が起こっても、後方シール部7がシールされている限り、管体2、22の密封が維持可能である。
変形例2として、図6に示されるように、押込み部1aの外周面1dにリップ部Ra、Rb、Rcが断面視鋸歯状に3条形成されてもよく、また特に図示はしないが、押込み部1aの外周面1dに、リップ部が2条若しくは、4条以上形成されてもよい。
このように、不測の外力が生じても、リップ部が管軸方向に複数条形成されていることで、両管体2、22の密封性が向上できる。
更に変形例2として、図7に示されるように、延設部1fの外周面1dに後方シール部17a、17bが2条形成されるとともに、延設部1fの内周面1eに、後方シール部18a、18bが2条形成されてもよい。尚、上記2条は延設部1fの外周面1dに、延設部1fの外周面1dに対向する押輪13の内周面に向かって膨出する後方シール部が2箇所形成されており、延設部1fの内周面1eに、延設部1fの内周面1eに対向する挿口部23の外周面23aに向かって膨出する後方シール部が2箇所形成されているという意味である。また特に図示はしないが、延設部1fの外周面1dと延設部1fの内周面1eに、夫々後方シール部が3条以上形成されてもよい。更に特に図示はしないが、延設部1fの外周面1dに後方シール部が複数条形成されているのみでもよく、同様に延設部1fの内周面1eに後方シール部が複数条形成されているのみでもよい。
このように、不測の外力が生じても、後方シール部が管軸方向に複数条形成されていることで、両管体2、22の密封性が向上できる。
本発明の実施例における管継手の全体像を示す分解斜視図である。 (a)は、パッキン取付け前の管継手を示す一部断面図、(b)は、パッキン取付け後の管継手を示す一部断面図である。 挿口部が受口部に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こった時の管継手を示す一部断面図である。 (a)は、変形例1の管継手におけるパッキン取付け前の管継手を示す一部断面図、(b)は、パッキン取付け中間段階の管継手を示す一部断面図、(c)は、パッキン取付け後の管継手を示す一部断面図である。 挿口部が受口部に対して管軸方向に脱離する相対移動が起こった時の管継手を示す一部断面図である。 変形例2における管継手のパッキンを示す一部断面図である。 変形例3における管継手のパッキンを示す一部断面図である。 (a)は、パッキン取付け前の従来例の管継手を示す一部断面図である。(b)は、パッキン取付け後の従来例の管継手を示す一部断面図である。
符号の説明
1 パッキン
1a 押込み部
1b 先頭シール部
1d 外周面
1e 内周面
1f 延設部
2 管体
3 受口部
3a 端面
3b 傾斜面
3d 平行面
3f 奥端面
3g フランジ部
3h 取付孔
7 後方シール部
11 T頭ボルト(取付部材)
12 ナット(取付部材)
13 押輪
13a 環状押圧部
13b フランジ部
13d 取付孔
13e テーパ面(押輪の内周面)
13f 奥端面
13g 平行面(押輪の内周面)
17a 後方シール部
17b 後方シール部
18a 後方シール部
18b 後方シール部
22 管体
23 挿口部
23a 外周面
23b 端面
R リップ部
Ra リップ部
Rb リップ部
Rc リップ部
S 間隙
T 内周面
U 外周面

Claims (3)

  1. 一方の管体を構成する挿口部と、
    該挿口部に遊挿され、内周面には、端面側から内方に向かって縮径する傾斜面と、該傾斜面に連続して更に内方に向かって形成される管軸に対して略平行の平行面と、を有している他方の管体を構成する受口部と、
    リング状に形成される弾性材から成り、前記受口部の内周面と前記挿口部の外周面の間に配置され、前記傾斜面と前記挿口部の外周面との間に位置する押込み部と、該押込み部に連続して形成され、前記平行面と前記挿口部の外周面との間を密封するための先頭シール部と、を有するパッキンと、
    前記挿口部の外周面に沿って外嵌されるとともに、パッキンを押圧する押輪と、
    前記受口部と前記押輪と前記パッキンとの管軸方向の相対移動が規制されるように、前記受口部と前記押輪とを連係して取付けられた取付部材と、を備えた管継手において、
    前記押輪は、前記挿口部の外周面に対向する内周面を有し、前記押輪の内周面には、前記押輪端面側から内方に向かって縮径するテーパ面が形成され、
    前記パッキンは、
    前記押込み部に連続して管軸方向に前記先頭シール部と反対側に延設され、前記押輪の内周面と前記挿口部の外周面との間に配置され、前記押輪の内周面に形成したテーパ面と記挿口部の外周面との間に位置する延設部と、
    該延設部に連続して形成され、前記押輪の内周面と前記挿口部の外周面との間を密封する後方シール部と、
    前記押込み部の外周面に形成され、前記先頭シール部側に向かって肉厚が漸減するリップ部とその内周面に形成された間隙と、を周方向に沿って有していることを特徴とする管継手。
  2. 前記リップ部は、前記受口部の端面近傍における前記押込み部の外周面に1条形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記リップ部は、押込み部の外周面に複数条形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
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