JP4948311B2 - ライセンス管理システム、ライセンス管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
更に、ライセンスを用いて、そのライセンスを延長したりライセンスの形態を変更したりする技術が提案されている。また、ライセンスの延長、更新、変更を遠隔から自動で行う技術も提案されている。
また、特開2006−4194号公報には、ディジタルコンテンツの流通を監視し、コンテンツをどの程度使用したかを通信により管理することで、ライセンス使用条件書の変更や、複数のライセンス使用条件書の併用を実現する技術が提案されている。
例えば、何年何月まで使用可能なライセンスがあったとする。そして、部品故障が発生することによりユーザが電子機器を1週間使用できないとする。この場合、ユーザを原因としない理由によって電子機器を使用できない期間を含んだまま、使用期限が切れてしまうことになる。
また、ライセンスでは、100枚の印刷を利用できるはずであるが、用紙搬送のトラブルや電子機器のエラーの多発により、紙詰まり(ジャム)で100枚以上の用紙を消費してしまう可能性も考えられる。この結果、ユーザに不利益が出てしまう。
<ネットワークシステムの説明>
図1は、ライセンス管理システムの一例であるネットワークシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すネットワークシステムは、デバイスによる処理に必要なソフトウェアの管理や、デバイスの管理をするためのものである。ここで、ソフトウェアの管理とは、例えば、ソフトウェアの不正使用を防止するためソフトウェアを導入する装置を一意に識別する個体番号の入力と引替えにライセンス情報を発行し、そのライセンス情報を管理することである。また、デバイスの管理とは、たとえば、前記ソフトウェアによって管理されるデバイスの利用状況や状態を管理することである。
デバイス稼動情報をデバイス管理サーバ180に通知する仕組みがデバイス170、171に導入されていない場合でも、ネットワーク100に接続された監視デバイス182が、デバイス170、171のデバイス稼動情報を収集することができる。このようにした場合、監視デバイス182は、収集したデバイス稼動情報をデバイス管理サーバ180に通知する。
ネットワーク105は、インターネットや電話回線等のネットワークである。ユーザ端末102、販売者端末103、及び製造者端末104は、ネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101やデバイス管理サーバ180と相互に接続される。
ライセンス情報管理データベース106は、ライセンス情報発行サーバ101に接続されている。ライセンス情報管理データベース106に格納されるデータは、アプリケーション情報、ライセンス情報を含む商品情報、アクター情報、ソフトウェア識別コード情報、デバイスシリアル番号情報、デバイス商品情報、及び機番データバンド情報である。この他、ライセンス情報管理データベース106には、アプリケーションID、デバイス商品コード関連付け情報、オプション商品情報、ライセンスアクセス番号情報、ライセンスキー情報、オプション情報、顧客情報、及び補填処理情報等が格納されている。
商品登録部107には、アプリケーション指定モジュール108、商品タイプ指定モジュール109、商品登録画面表示モジュール110、商品情報入力モジュール111、及びライセンス条件指定モジュール112が含まれる。更に、商品登録部107には、商品登録モジュール113、オプション機能名登録モジュール150、オプション商品登録モジュール151、及びデバイス商品登録モジュール152が含まれる。
LF(ライセンスファイル)発行部であり、SID#入力モジュール118、DS#入力モジュール119、商品選択モジュール120、ライセンス条件指定121、及びLF発行モジュール122が含まれる。
LKEY発行部154には、LA#入力モジュール155、DS#入力モジュール156、及びLKEY発行モジュール157が含まれる。
ライセンス利用状況処理部158は、発行済みのライセンスの利用状況を取得する利用状況取得モジュール159と、利用状況取得モジュール159によって収集されたデータを基に既存のライセンスを見直すための判断を行う補填判定モジュール163とを含む。
これにより、ソフトウェアが無断に複製されることを防止することが可能となっている。ライセンス情報発行サーバ101の発行するライセンス情報には、後述するライセンスファイル(LF)とライセンスキー(LKEY)とがある。
図3において、表示装置201は、LCD(Liquid Crystal Display)等のコンピュータディスプレイである。表示装置201の表示画面には、例えばウインドウ、アイコン、メッセージ、メニュー、及びその他のユーザインターフェース情報等が表示される。VRAM202には、表示装置201に表示するための画像データが記憶される。このVRAM202に記憶された画像データは、所定の規定に従って表示装置201に転送される。これにより表示装置201に画像が表示される。
キーボード204は、文字等の各種の入力をユーザが行うための各種キーを有する。PD(ポインティングデバイス)205は、例えば、表示装置201の表示画面上に表示されたアイコン、メニュー、及びその他のオブジェクトを指示するために使用される。
図4は、ユーザ、販売会社、及びソフトウェア開発業者が、ライセンス情報発行サーバ101にログインする際に、ユーザ端末102、販売者端末103、及び製造者端末104の表示装置201の表示画面に表示される画面の一例を示す図である。
図4に示すログイン画面4001には、ログインID入力フィールド4002と、パスワード入力フィールド4003と、[ログイン]ボタン4004とが表示される。ユーザ、販売会社、ソフトウェア開発業者の各操作者は、ライセンス情報発行サーバ101にてライセンス情報の発行等の作業を行うに先立ち、まず図4に示したログイン画面4001を用いて、図1に示したネットワークシステムにログインする。
アカウント(Account)テーブル5001には、ログインする操作者を一意に識別するログインID5002と、販売主体を一意に識別するアクターID5003と、ログイン時のパスワード5004とが互いに対応付けられて格納されている。
アクター(Actor)テーブル5005には、販売主体を一意に識別するアクターID5006と、販売会社又はソフトウェア開発業者の種別を示すアクター種別5007と、アクター名5008とが互いに対応付けられて格納されている。
図7に示す商品タイプ指定画面401には、選択可能な商品タイプの選択ラジオボタン402が表示される。図7に示す商品タイプ指定画面401において、登録したい商品のタイプが選択された後に、[次へ]ボタン403が選択されると、図8に示す商品登録画面501が表示される。[戻る]ボタン404が選択されると前の画面が表示される。[TopMenuへ]ボタン405が選択されるとTopMenu画面が表示される。
商品タイプB2は、ソフトウェア開発業者が販売主体となって販売する商品である。商品タイプB2の商品には、ライセンス条件が登録されていない。商品タイプB2の商品は、ソフトウェア開発業者(製造者端末104)がライセンス条件と導入対象の装置のデバイスシリアル番号とを指定してライセンス情報発行サーバ101から取得したライセンス情報が、ソフトウェアパッケージに含まれた状態で販売される。
商品タイプB4は、販売会社が販売主体となって販売する商品である。商品タイプB4には、ライセンス条件が登録されていない。商品タイプB4の商品は、販売会社(販売者端末103)がライセンス条件と導入対象の装置のデバイスシリアル番号とを指定してライセンス情報発行サーバ101から取得したライセンス情報が、ソフトウェアパッケージに含まれた状態で販売される。
ライセンス情報発行サーバ101は、販売者端末103又は製造者端末104からのネットワーク105を介したアクセスに対し、図9に示すソフトウェア識別コード発行商品指定画面601を表示するための画像データを、アクセスのあった端末に送信する。
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、ソフトウェア識別コードを発行する際に、ソフトウェア識別コード発行商品指定画面601を利用する。ソフトウェア識別コード発行商品指定画面601において、販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者は、対象となるアプリケーションに登録されている商品一覧603の中からソフトウェア識別コードを発行する商品を指定する。
尚、販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者が[戻る]ボタン707を選択すると前の画面が表示される。販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者が[Top Menuへ]ボタン708を選択するとTopMenu画面が表示される。
ソフトウェア識別コード入力画面801には、ソフトウェア識別コード入力ボックス802と、Submitボタン803とが表示される。
ライセンス情報発行画面901では、商品の情報(ソフトウェア情報)と、デバイスシリアル番号入力ボックス902と、デバイスシリアル番号入力方法選択ラジオボタン903と、デバイスシリアル番号ファイル名入力ボックス904とが表示される。更に、ライセンス情報発行画面901には、デバイスシリアル番号ファイル指定用参照ボタン905と、ライセンス情報の発行を指示する[発行する]ボタン906とが表示される。この他、ライセンス情報発行画面901には、前の画面に戻る[戻る]ボタン907と、ライセンス情報発行処理自体を中止する[中止する]ボタン908とが表示される。
ユーザは、ライセンス情報発行画面901において、表示されたソフトウェアが購入したソフトウェアと相違ないことを確認した後、デバイスシリアル番号入力方法選択ラジオボタン903にて、デバイス170、171のシリアル番号を指定する方法を選択する。ユーザが上側のラジオボタンを選択した場合、ユーザは、ソフトウェアを導入するユーザ端末102における「デバイス170、171のシリアル番号」を、デバイスシリアル番号入力ボックス902に入力する。
図13において、ライセンス情報取得画面1001には、ライセンス情報発行日時(<ライセンスファイル発行日>)が表示されている。更に、ライセンス情報取得画面1001には、ライセンス情報の取得を指示する[取得]ボタン1002と、前の画面に戻る[戻る]ボタン1005と、Topメニューに戻るための[Topメニューへ戻る]ボタン1006とが表示される。
図15に示すライセンス情報ファイル発行対象商品指定画面1201には、アプリケーション情報1202と、アプリケーションに登録されている商品一覧1203と、[LF発行]ボタン1204とが表示される。更に、ライセンス情報ファイル発行対象商品指定画面1201には、[戻る]ボタン1205と、[TopMenuへ]ボタン1206とが表示される。
尚、販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者が[戻る]ボタン1205を選択すると前の画面が表示される。また、販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者が[TopMenuへ]ボタン1206を選択すると、TopMenu画面が表示される。
このライセンス情報ファイル発行画面1301では、ライセンス情報ファイルの発行対象となるアプリケーションの情報(アプリケーション情報)1302、選択された商品情報1303、及びライセンスの条件設定部1304〜1317が表示される。
ライセンス情報ファイルの発行が完了すると、図13に示したライセンス情報取得画面1001が表示される。前述したように、このライセンス情報取得画面1001を用いることにより、ライセンス情報ファイルを取得することができる。
図17において、ライセンス情報管理データベース106には、アプリケーション情報(アプリケーションテーブル1401)と、ライセンス情報を含む商品情報(商品テーブル1407)と、アクター情報(アクターテーブル5005)とが格納されている。更に、ライセンス情報管理データベース106には、ソフトウェア識別コード情報(ソフトウェア識別コードテーブル1420)と、デバイスシリアル番号情報(デバイステーブル1424)とが格納されている。
ソフトウェア識別コードテーブル1420には、ソフトウェア識別コード1421と、商品コード1422と、登録済みデバイス数1423とが格納される。商品とソフトウェア識別コードとは、1対多の関係にある。このため、同一の商品に対して複数のソフトウェア識別コードが存在し得る。
ライセンスファイルテーブル1427には、ライセンスファイル番号1428と、ライセンスファイル1429と、ソフトウェア識別コード1430とが格納される。ソフトウェア識別番号とライセンスファイルとは1対1の関係にある。また、ライセンスファイルとライセンスファイル番号は1対多の関係にある。このため、同一のライセンスファイルに対して複数のライセンスファイル番号が存在し得る。
アプリケーションとデバイス商品を関連付けるテーブル5810には、アプリケーションID5811と、デバイス商品コード5812とが格納される。アプリケーションIDとデバイス商品とは、1対多の関係にある。このため、同一のアプリケーションIDに対して複数のデバイス商品が存在し得る。
図18は、ライセンス情報発行サーバ101に、ライセンスが付加された商品を登録する際のネットワークシステムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。販売者端末103において、所定の商品登録処理開始操作が行われると、図18のフローチャートが起動される。
次に、ステップS1502において、販売者端末103は、販売会社の操作者によって、[商品登録]ボタン303が選択され、アプリケーションが選択されるまで待機する。アプリケーションが選択されると、ステップS1503に進む。
次に、ステップS1504において、販売者端末103は、販売会社の操作者によって、商品タイプが選択された後に、[次へ]ボタン403が選択されるまで待機する。そして、商品タイプが選択された後に、[次へ]ボタン403が選択されると、ステップS1505に進む。ステップS1505において、販売者端末103は、選択された商品タイプがBタイプ(ライセンス条件を指定しない商品タイプ)か否かを判定する。
次に、ステップS1507において、販売者端末103は、商品登録画面1101に対して商品情報(商品名と商品コード)が入力されるまで待機する。商品情報が入力されると、後述するステップS1510に進む。
次に、ステップS1509において、販売者端末103は、商品登録画面501に対して、商品情報(商品名と商品コード)、ライセンス条件、及び保守契約情報が入力されるまで待機する。商品情報、ライセンス条件、及び保守契約情報が入力されると、ステップS1510に進む。
図19は、ライセンス情報発行サーバ101がデバイス商品を登録する際のネットワークシステムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。販売者端末103において、所定のデバイス商品登録処理開始操作を行われると、図19のフローチャートが起動される。
デバイス商品登録画面5101には、デバイス商品コード5102、デバイス商品名称5103、商品概要5104、機番データバンドのプリフィックス5105、5107、機番データバンドの開始番号5106、終番5108等の入力フィールドが表示される。また、デバイス商品登録画面5101には、既に登録されている選択可能な仕向け地域を指定するための仕向け地域リストボックス5109が表示される。更に、デバイス商品登録画面5101には、入力が完了した際に選択される次へボタン5110が表示される。ここで機番データバンドは、デバイス170、171のシリアル番号の並びを表すものである。この機番データバンドは、後述する仕向け地域の判定等に用いられる。仕向け地域とは、デバイス商品、オプション商品、及びアプリケーションの販売地域を示す。仕向け地域として、複数の販売会社名が予め登録される。
ステップS506において、販売者端末103は、[登録]ボタン5202が選択されるまで待機する。[登録]ボタン5202が選択されると、販売者端末103は、ライセンス情報管理データベース106に、登録されたデバイス商品の情報を記録することを、ライセンス情報発行サーバ101に指示する。これにより、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス商品の情報を登録する。そして、図19に示すフローチャートの処理を終了する。
<商品登録設定の説明(商品登録部107)>
図22〜図24は、ライセンス情報発行サーバ101が提供するオプション商品登録のための入力画面である。ライセンス情報発行サーバ101は、製造者端末104からネットワーク105を介したアクセスを受けると、図22〜図24に示す入力画面を表示するための画像データを製造者端末104に送信する。
まず、製造者端末104は、ネットワーク105を介してライセンス情報発行サーバ101にログインすると、操作メニュー(図示せず)を表示する。この操作メニューには、例えば、商品登録を選択したり、既に設定してある商品を参照又は変更したりすることができる商品参照メニュー等がある。この操作メニューによって商品登録が選択されると、図25に示すフローチャートによる処理が始まる。
ステップS5302において、製造者端末104は、機能IDの入力フィールド5402と、機能名の入力フィールド5403に、夫々機器IDと機器名とが入力されたか否かを判定する。この判定の結果、機能IDの入力フィールド5402と、機能名の入力フィールド5403に、夫々機器IDと機器名とが入力された場合には、後述するステップS5305に進む。
ライセンス情報管理データベース106には、オプション商品情報テーブル5710と、デバイス商品情報テーブル5720とが記憶されている。オプション商品情報テーブル5710と、デバイス商品情報テーブル5720とは、多対多の関係である。よって、ライセンス情報管理データベース106には、オプション商品情報テーブル5710と、デバイス商品情報テーブル5720とを関連付けるテーブル5730が記憶されている。また、ライセンス情報管理データベース106には、機能情報テーブル5740、顧客情報テーブル5750、ライセンスアクセス番号情報テーブル5760、ライセンスキー情報テーブル5770、及び機番情報テーブル5780が記憶されている。
オプション商品情報テーブル5710には、ネットワークシステム上で一意となるオプション商品コード5711、オプションの機能分類を示す機能ID5712、商品名5713、商品概要5714、及び商品登録日5715が格納される。
ライセンスアクセス番号情報テーブル5760には、ライセンスアクセス番号(LA#)5761、ライセンスアクセス番号の発行シーケンス番号5762、ライセンスアクセス番号の発行日5763、及びオプション商品コード5764が格納される。更に、ライセンスアクセス番号情報テーブル5760には、デバイスシリアル番号(DS#)5765と、ユーザシリアル番号5766と、ライセンスの有効・無効状態を示すステータス5767とが格納される。
ライセンスキー(LKEY)情報テーブル5770には、ライセンスキー番号(LKEY#)5771、ライセンスアクセス番号(LA#)5772、及びライセンスキー発行日時5773が格納される。尚、デバイス商品情報テーブル5720と、機番データバンド情報テーブル5780は、図17に示したものと同一である。
機番データバンド情報テーブル5780は、デバイス商品情報テーブル5720に対して1対多の関係にある。この、同一のデバイス商品に対して複数の機番データバンドが存在し得る。
オプション商品とデバイス商品とを関連付けるテーブル5730には、オプション商品コード5731と、デバイス商品コード5732とが格納される。オプション商品とデバイス商品は、1対多の関係にあるため、同一のオプション商品に対して複数のデバイス商品が存在し得る。
次に、図27のフローチャートを参照しながら、販売会社又はソフトウェア開発業者におけるソフトウェア識別コードの発行処理の一例について説明する。
販売会社又はソフトウェア開発業者の操作者が、ソフトウェア識別コードの発行処理を開始するための所定の操作を行うと、図27に示すフローチャートが起動される。尚、以下では、販売者端末103で行う処理を例に挙げて説明し、製造者端末104で行う処理についての説明を省略するが、製造者端末104でも同様の処理を行うことができる。
次に、ステップS1602において、販売者端末103は、[SID発行]ボタン604が選択されるまで待機する。[SID発行]ボタン604が選択されると、ステップS1603に進む。
次に、ステップS1606において、販売者端末103は、発行するソフトウェア識別コードのライセンス数の入力がなされるまで待機する。発行するソフトウェア識別コードのライセンス数が入力されると、ステップS1607に進み、販売者端末103は、[発行]ボタン705が選択されるまで待機する。[発行]ボタン705が選択されると、ステップS1608に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、ソフトウェア識別コードを発行する。そして、図27のフローチャートによる処理を終了する。
次に、図28のフローチャートを参照しながら、ライセンス情報の発行処理の一例について説明する。
ユーザが、ライセンス情報の発行処理を開始するための所定の操作を行うと、図28に示すフローチャートが起動される。
次に、ステップS1702において、ユーザ端末102は、ユーザによるソフトウェア識別コードの入力がなされるまで待機する。ソフトウェア識別コードが入力されると、ステップS1703に進む。
ライセンス情報を発行する際にユーザにより入力されたソフトウェア識別コードに対応する機番データバンドの範囲に、同じくライセンス情報発行時にユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が入っているかを判定する。これはある仕向け地域向けのアプリケーションが、別の仕向け地域向けのデバイスにインストールされないように、ライセンス情報の発行を制限するためのものである。具体的にステップS1706において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報管理データベース106に格納された情報を参照する(図17を参照)。即ち、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザが入力したソフトウェア識別コードを、ソフトウェア識別コードテーブル1420から検索する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、検索したソフトウェア識別コードに対応付けられている商品コード1422を参照する。更に、ライセンス情報発行サーバ101は、参照した商品コード1422から、商品テーブル1407を参照し、商品コードに一致するレコードを検索する。
この判定の結果、ユーザによって入力されたデバイスシリアル番号が、取得したデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在しなければ、ステップS1708に進む。ステップS1708に進むと、ユーザ端末102は、ライセンス発行エラー画面(図示せず)を表示して、図28のフローチャートによる処理を終了する。
次に、ステップS1710において、ユーザ端末102は、ライセンス情報取得画面を表示する(図13を参照)。
次に、ステップS1711において、ユーザ端末102は、[取得]ボタン1002が選択されるまで待機する。[取得]ボタン1002は、生成されたライセンス情報を取得するためにユーザによって選択されるものである。
次に、図29のフローチャートを参照しながら、販売会社又はソフトウェア開発業者によるライセンス情報の発行処理の一例について説明する。尚、以下では、販売者端末103で行う処理を例に挙げて説明し、製造者端末104で行う処理についての説明を省略するが、製造者端末104でも同様の処理を行うことができる。
まず、ステップS1801において、販売者端末103は、ライセンス情報の発行対象であるアプリケーションに対するライセンス情報ファイル発行対象商品指定画面1201を表示する(図15を参照)。
ステップS1803において、[LF発行]ボタン1204が選択された商品が、デバイスシリアル番号が管理されている商品でないと判定された場合には、ステップS1806に進む。ステップS1806に進むと、販売者端末103は、デバイスシリアル番号の設定項目を含まないライセンス情報発行画面を表示する。
ステップS1808に進むと、販売者端末103は、例えば[発行]ボタン1315が選択されるまで待機する。[発行する]ボタンが選択されると、ステップS1809に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンス情報を生成する。
次に、ステップS1810において、ユーザ端末102は、ライセンス情報取得画面を表示する(図13を参照)。
次に、ステップS1811において、ユーザ端末102は、[取得]ボタン1002が選択されるまで待機する。[取得]ボタン1002は、生成されたライセンス情報を取得するためにユーザによって選択されるものである。
ライセンス情報発行サーバ101は、販売者端末103からネットワーク105を介したアクセスを受けると、図31〜図33に示す画面を表示するための画像データを販売者端末103に送信する。
図30のフローチャートを参照しながら、ライセンスアクセス番号を発行する際のネットワークシステムにおける処理の一例を説明する。
ライセンス情報発行サーバ101は、販売者端末103がログインすると、図31に示す画面5901を表示するための画像データを、販売者端末103に送信し、オプション商品コードの入力を要求する。
図31は、オプション商品を設定するための画面5901の一例を示す図である。この画面5901には、オプション商品コードの入力フィールド5902と、検索ボタン5903とが表示される。ステップS5801において、販売者端末103は、オプション商品コードが入力された後に検索ボタン5903が押されるまで待機する。
尚、ステップS5803において、[ダウンロード]ボタン6005が選択された場合、ライセンス情報発行サーバ101は、[発行]ボタン6003が押された場合と同様に図33に示すダウンロード画面6101を表示するための画像データを生成する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、生成した画像データを販売者端末103に送信する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、過去に生成されたファイルのリンクを含む画像データを準備する。そして、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスアクセス番号を再発行する。
ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザ端末102からネットワーク105を介したアクセスを受けると、図34〜37に示す画面を表示するための画像データをユーザ端末102に送信する。
ライセンス情報の発行を依頼する際に、ユーザは、購入したオプションパッケージに記載されたURLをWebブラウザに入力する。そうすると、ユーザ端末102は、ブラウザを用いて、購入したオプションパッケージに記載されたURLにアクセスする。これにより、ユーザ端末102から、ライセンス情報発行サーバ101にライセンスキーを発行するリクエストが発せられる。
ライセンスアクセス番号が入力されると、ステップS3803に進み、ユーザ端末102は、そのライセンスアクセス番号をライセンス情報発行サーバ101に送信する。
登録画面11101には、デバイスシリアル番号入力フィールド11102、確認入力フィールド11103、[次へ]ボタン11104、及び[戻る]ボタン11105が表示される。
デジタルシリアル番号が入力され、[次へ]ボタン11104が押されると、ステップS3806に進む。ステップS3806に進むと、ユーザ端末102は、入力されたデジタルシリアル番号を、ライセンス情報発行サーバ101に送信する。
デジタルシリアル番号を受信したライセンス情報発行サーバ101は、そのデバイスシリアル番号を送信したユーザ端末102に、デバイスシリアル番号を既に発行済みか否かを判定する。
次に、ライセンス情報発行サーバ101は、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が、取得したデータバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在するか否かを判定する(ステップS3811)。ここで、ユーザにより入力されたデバイスシリアル番号が、データバンド開始番号5784とデータバンド終了番号5785との間に存在すれば、ライセンスキーの発行が可能となる。
以上のようにすることにより、製造販売したデバイス170、171と、そのデバイス170、171で実現されるオプション機能とをライセンス情報発行サーバ101の管理下に置くことができるようになる。
以上のように本実施形態では、ライセンスキー番号(LKEY#)によりライセンス情報が実現され、図38のフローチャートによる処理を実行することにより発行手段が実現される。
また、図18に示したオプション商品を登録する際のフローチャートと、図19に示したデバイス商品を登録する際のフローチャートが前後してもよい。
次に、デバイス170、171について説明する。尚、デバイス170、171は、同じ構成を有しているので、ここでは、デバイス170のみを説明し、デバイス171の詳細な説明を省略する。
図39において、原稿給送部3901は、原稿を給紙する。イメージリーダ3902は、原稿を読み込む。画像形成部3903は、イメージリーダ3902によって読み込まれた原稿や、ネットワークインターフェース3905を介して受信したデータを印刷画像に変換して印刷する。排紙部3904は、印刷した紙を排出し、ソートやステイプルといった処理を施す。ネットワークインターフェース3905は、ネットワーク100、105に接続し、外部の装置と情報の交換を行う。CPU3906は、ROM3907やHDD3909に記憶されている制御プログラムを、RAM3908を用いて実行する。ROM3907は、デバイス170の各種の処理に関わる制御プログラムやデータを記憶する書換え不可能な記憶媒体である。RAM3908は、デバイス170の各種の処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、且つ書き換え可能な記憶媒体である。HDD3909は、デバイス170の各種の処理に関わる制御プログラムやデータと、一時的なデータと、デバイス170へ送信されたデータ等を記憶する読み書き可能な記憶媒体である。操作部3910は、デバイス170への指示入力を受け付ける装置である。表示部3911は、デバイス170の動作状況や、操作部3910に対する操作に関わる情報等を表示するコンピュータディスrプレイである。システムバス3912は、前述したデバイス170の構成要素3901〜3911を、互いに通信可能に接続するためのものである。
図40において、SOAP通信部4101は、デバイス管理サーバ180よりネットワークインターフェース3905を介して受信したSOAPデータを、SOAPメッセージ解析部4103に渡す。また、SOAP通信部4101は、SOAPメッセージ作成部4102により作成されたSOAPデータを、ネットワークI/F205を介してデバイス管理サーバ180に送信する。
デバイス情報収集部4105は、デバイス170自身に設定されているスケジュール、若しくはデバイス管理サーバ180からの指示により、デバイス170の内部に保持するカウンタ情報を取得する。また、デバイス情報収集部4105は、デバイス170の内部で発生したサービスコール、ジャム、及びトナー切れ等の障害情報を取得する。
また、デバイス情報収集部4105は、ユーザが、印刷、コピー、スキャン機能を利用した場合、利用した用紙の枚数を示す用紙枚数情報を習得する。そして、デバイス情報収集部4105は、取得した用紙枚数情報を、SOAPメッセージ作成部4102に出力することにより、デバイス管理サーバ180に送信させることができる。ここで、用紙枚数情報は、例えば、用紙A4の印刷が何枚、用紙A3の印刷が何枚といったことを示す情報である。
図41において、SOAP通信部4301は、デバイス170、171よりネットワークI/F409を介して受信したSOAPデータをSOAPメッセージ解析部4302に渡す。また、SOAP通信部4301は、SOAPメッセージ作成部4303により作成されたSOAPデータを、ネットワークインターフェース211を介してデバイス170、171に送信する。
更に、監視制御部4305は、必要に応じて、SOAPメッセージ作成部4303、及びSOAP通信部4301を介して、監視下のデバイス170、171へ各種の指示を送信する。
図42は、デバイス管理サーバ180が用意する設定登録画面の一例を示す図である。
図42において、設定登録画面4200は、ユーザ端末102等で表示されるものである。設定登録画面4200には、通信に必要な情報を設定でき、デバイスを一意に特定するためのデバイスIDの入力フィールド4201と、製品名の入力フィールド4203とが表示される。設定登録画面4200を用いて、ネットワーク105に接続可能なユーザ端末102等で、管理対象となるデバイス170、171のデバイスIDと製品名とが登録される。
図43は、デバイス170、171で発生している不具合や状態を把握する際のネットワークシステムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。
ステップS3031において、デバイス管理サーバ180は、デバイス170、171からイベントが通知されるまで待機する。イベントが通知されると、ステップS3032に進む。そして、デバイス管理サーバ180は、通知されたイベントの内容が、監視対象であるデバイス170、171のエラーか否かを判定する。具体的にデバイス管理サーバ180は、通知されたイベントの内容が、デバイス管理データベース181に格納されているエラー監視対象テーブル4401に記録されているデータであるか否かを判定する(図44を参照)。この判定の結果、この通知されたイベントの内容が、エラー監視対象テーブル4401に記録されていない場合には、図43のフローチャートによる処理を終了する。また、通知されたイベントの内容が、監視対象でないデバイスのイベントである場合にも、図43のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、デバイス170、171から通知されるイベントが、機能実行情報の少なくとも一部を構成し、ステップS3031の処理を行うことにより取得手段が実現される。また、イベントの内容が、デバイス管理データベース181に格納されているエラー監視対象テーブル4401に記録されているデータである場合に、そのデータにより、機能の障害に関わる情報が実現される。
ステップS3032において、通知されたイベントの内容が、監視対象であるデバイス170、171のエラーである場合、ステップS3033に進む。ステップS3033において、デバイス管理サーバ180は、エラーの種類が第1のエラー種か否かを判定する。この判定の結果、エラーの種類が第1のエラー種でなく、第2のエラー種である場合には、後述するステップS3039に進む。一方、エラーの種類が第1のエラー種である場合には、ステップS3034に進む。第1のエラー種とは、デバイス170、171の電源のオフを求めないエラーである。
次に、ステップS3035において、デバイス管理サーバ180は、デバイス170、171、又は監視デバイス182から定期的に送信される印刷情報を受信するまで待機する。この印刷情報には、印刷枚数の情報が含まれている。このように本実施形態では、印刷枚数の情報により、機能の実行回数に関わる情報が実現される。
この判定の結果、デバイス監視処理の対象であるデバイスのエラーが継続している場合には、ステップS3035に戻り、デバイス管理サーバ180は、印刷情報の受信を待つ。
尚、図43では表現されていないが、デバイスのエラーが解消したことを示す通知は、どのタイミングでも受信される。このため、ステップS3035が実行される前に、デバイスのエラーが解消されたと判断した場合、デバイス管理サーバ180は、その時点で、図43のフローチャートによる処理を終了する。
一方、既に受信している印刷情報に対して、今回受信した印刷情報が変化していない場合には、前述したステップS3038に進み、デバイスのエラーが継続されている間は、デバイス監視処理を継続する。
もし、サービスコール継続期間が、ライセンス利用期間と重複している場合、ユーザはエラーによりデバイスが利用できないと捉えることもできる。この場合、エラーが発生しているために、ユーザが利用を控えている場合もあるし、実際にデバイスが印刷できない状態である場合もある。
次に、ステップS3040において、デバイス管理サーバ180は、デバイス監視処理の対象であるデバイスのエラーが継続しているか否かを判定する。デバイス管理サーバ180は、エラーが通知された後にエラーが解消したことを示す通知が1度もなされていない場合に、デバイス監視処理の対象であるデバイスのエラーが継続していると判定する。
以上のようにして、ステップS3038、S3040において、デバイス監視処理の対象であるデバイスのエラーが解除された場合には、ステップS3041に進む。ステップS3041に進むと、デバイス管理サーバ180は、デバイス監視処理の対象であるデバイスが利用できなかった期間(利用不可期間)を導出する。また、デバイス管理サーバ180は、図47に示すようなデバイス利用不可情報を生成する。
以上のように本実施形態では、デバイス170、171から送信される、エラーが解消したことを示す通知により、機能が正規に実行されなかった期間に関わる情報が実現される。
図45(b)では、サービスコール(エラー)が発生し、ユーザが電源をオフしてしまった場合を例に挙げて示している。この場合、図43のフローチャートでは、印刷情報が受信されない。デバイス管理サーバ180は、電源がオフされる直前に受信した印刷情報の受信日時や時刻と、電源が再度オンされてから最初に受信した印刷情報の受信日時や時刻とを比較する。そして、デバイス管理サーバ180は、比較した結果に基づいて、印刷情報が取得できない期間であって、印刷情報(印刷枚数)が増加していない期間を把握できる。この場合、デバイス170、171でエラーが発生している期間は断続的になるが、ユーザは、デバイス170、171が連続して利用できなかったこととなる。
図47(a)は、デバイス利用不可期間(デバイスを利用できない期間)を特定するためのデバイス利用不可情報の一例を示す図である。
図47(a)に示すデバイス利用不可情報4701は、デバイスを特定するデバイスIDと、そのデバイスのデバイス利用不可期間の開始日時と、そのデバイスのデバイス利用不可期間の終了日時と、そのデバイスの状態(発生した事象)とを含んでいる。
図47(b)に示すデバイス利用不可情報4702は、短時間の間にジャムが多発していることを示している。この場合、印刷枚数が増加していたとしても、無駄に用紙が使われている可能性も否定できないばかりか、ジャムは自動で回復しないので、ユーザが頻繁に発生しているジャムの解消に時間を費やしている可能性もある。この図47(b)に示すデバイス利用不可情報4702を利用した場合の処理は、後述のライセンス補填の判断処理で説明する。
デバイス管理サーバ180が管理しているデバイス170、171において、全くエラーが発生していなければ、デバイス利用不可情報4701のファイル自体が生成されない。ライセンス情報発行サーバ101は、そのことを示すデータを取得した時点でライセンスの補填の対象となるデバイスが存在しないことを把握することができる。
尚、デバイス利用不可情報4701、4702のファイルを生成するタイミングはいつでもよい。また、発生した事象の欄に「エラー継続中」と記述することにより、現時点でもエラーが継続し利用できない状態が続いているということも表現することが可能である。また、デバイス管理データベース181に格納されている情報に基づいて、図47に示すデバイス利用不可情報4701、4702を後日生成することも可能である。
ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスを提供しているデバイスのID(デバイスID)を管理している。このため、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス管理サーバ180から、デバイス利用不可情報4701、4702を取得することにより、一意のデバイスを特定し、ライセンスを提供している期間において不具合が起きているか否かを把握することができる。
デバイス管理サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101の要求に従ってデバイス利用不可情報4701、4702を生成することができる。また、デバイス管理サーバ180は、デバイス利用不可情報4701、4702を事前に生成しておくこともできる。また、デバイス管理サーバ180は、ライセンス情報発行サーバ101のアクセスに反応して、最新のデバイス利用不可情報4701、4702をその場で生成することもできる。以上のようにすることにより、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス管理サーバ180で管理しているデバイス170、171に関するデバイス利用不可情報4701、4702を取得することができる。
ライセンス情報発行サーバ101は、受け取ったデバイス利用不可情報4701、4702に基づいて、既に提供を行ったライセンスを補填する必要があるか否かを判断するために、例えば、以下のような処理を行う。ここで、ライセンスを補填する必要があるか否かを判断するのは、永続的に利用可能なライセンスは補填をする必要がないからである。
ステップS3071において、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス管理サーバ180に、デバイス利用不可情報4701、4702の取得を依頼する。
ステップS3072において、ライセンス情報発行サーバ101は、取得すべきデバイス利用不可情報4701、4702がデバイス管理サーバ180に存在するか否かを判定する。取得すべきデバイス利用不可情報4701、4702とは、該当するライセンスによる機能が提供されるデバイスにおけるデバイス利用不可情報4701、4702をいう。
ライセンス情報発行サーバ101は、例えば、「ライセンスを3日間延長できます。新しいライセンスファイルを登録してください」という事前通知をユーザ端末102に行う。その後、ユーザ端末102から、ライセンスの更新依頼があった際に、ライセンス情報発行サーバ101は、必要な日数や枚数を加算してライセンスを発行する。このとき、利用不可情報から得られる利用不可期間をそのまま流用する。例えば、利用不可情報から得られる利用不可期間が3日間である場合には(デバイス170、171を3日間利用できなかった場合には)、ライセンスを自動的に3日間延長して、ライセンスを補填することが考えられる。
既にライセンスの利用期間又は利用制限を超えていた場合、ライセンス情報発行サーバ101は、利用不可期間分のライセンス、又は利用制限がなされた分のライセンスを無償でユーザ端末102に発行する。
(3) デバイス170、180が利用不可ではない場合、ライセンス情報発行サーバ101は、一律の期間、一律の枚数のライセンスをユーザ端末102に無償で発行して、ライセンスを補填する。
(4) ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスの補填を適用するか否かの判断基準値となる閾値を設定しておき、その閾値を超過した場合にのみライセンスを補填する。閾値としては、例えば、5日以上等を設定することができる。
例えば、(1)の方法では、特定のエラーが数日間継続し、その間印刷が1枚も行われなかった場合に、ライセンスの補填を行うようにすることができる。また、ライセンス適用期間の10%を超える日数で利用することができない場合に、ライセンスを補填することができる。
ライセンスの補填についても、デバイス利用不可期間で提供される日数や時間をそのまま延長期間として利用したり、ライセンス適用期間を変更せずに一律100枚の印刷をサービスしたりする等、様々な補填の仕方が考えられる。
一方、ライセンスを補填する場合には、ステップS3777に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、補填ライセンス発行処理を行い、補填されたライセンスを発行し、図48のフローチャートによる処理を終了する。
以上のように本実施形態では、ステップS3077の処理を実行することにより補填手段が実現される。
ここでは、例えば、ユーザの利用方法に大きな誤りがあり、ユーザの行為が原因でデバイス170、171が利用できなくなった場合、操作者は、ライセンスを補填する必要がないと判断する。ユーザの行為が原因でデバイス170、171が利用できなくなった場合として、例えば、使用してはいけない用紙で印刷して、ドラムが破損してしまった場合等が挙げられる。
例えば、一定時間(例えば数分)以上の普及作業時間や起動時間の間、デバイス170、171が利用できないことが継続している場合等にこのようなライセンスの補填を行うことが考えられる。具体的に説明すると、例えば、一定時間(例えば1時間)内に5回以上の紙詰まりを検出した場合や、一定時間内に電源のオンオフのエラーが2回以上発生した場合等に、このようなライセンスの補填を行うことができる。
以上のような判定を、例えば、図48のステップS3076、S3079で、ライセンスを補填しないと判定された後に行うことができる。そして、ライセンスを補填する場合には、ステップS3077の補填ライセンス発行処理を実行することで、ライセンスの補填を容易に実現することが可能になる。
[補填」ボタン3092が、例えば販売会社の操作者によって選択されると、ステップS3078、S3079、S3077の順で処理が行われ、ライセンスの補填が行われる。一方、[補填中止」ボタン3093が、例えば販売会社の操作者によって選択されると、ライセンスの補填は中止される(ステップS3079でNoと判定される)。例えば、ユーザの無理な使用や操作の誤りによりデバイス170、171が故障した場合には、ライセンスの補填は適切ではないと販売会社の操作者が判断し、この[補填中止]ボタン3093が選択される。また、[戻る」ボタン3094が選択されると、ライセンス発行処理の前画面に戻り、ライセンス条件の変更が可能となる。
販売会社の操作者は、画面3101を参照することにより、補填の内容を確認することはできる。しかしながら、販売会社の操作者は、ライセンスの補填の取り消し等は行えない。販売会社の操作者が、[次へ]ボタン3102を選択すると、ステップS3077の補填ライセンス発行処理が実行される。
このメール5100により、ライセンスの利用期間の延長をユーザに知らせることができる。また、このメール5100により、不利益分を補填した条件付のライセンスをライセンスの更新時に購入又は発行することを、ユーザに促すことができる。
また、ユーザは、ライセンスが延長されたことを知ることで、延長された期間においてライセンスに基づく機能を使えないと勘違いすることなく、ライセンスが補填されたことによる恩恵を受けることができる。
尚、ライセンスが補填されたことをユーザへ通知するか否かを、選択するようにすることもできる。
また、本実施形態では、ライセンス情報発行サーバ101と、デバイス管理サーバ180とを別々の装置として離れた場所に設けるようにしたが、これらを1つのサーバ装置として構成してもよい。
また、本実施形態では、ファイルでデータを受け渡ししているが、プロトコルによるデータの受け渡しとしてもよい。また、データは、可搬型の記憶媒体(リムーバブル記憶メディア)等で受け渡すようにしてもよい。
また、利用不可情報を供給する記録媒体としてフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)等がある。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、1つのデバイスに対して、補填対象のライセンスを有するソフトウェアを1つ搭載又は購入する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、1つのデバイスに、補填対象のライセンスを有するソフトウェアを複数搭載又は購入する場合を例に挙げて説明する。このように、本実施形態と前述した第1の実施形態とは、1つのデバイスに対する補填対象のライセンスの数が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜51に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
また、印刷の利用が全くなく、スキャン機能の利用履歴がある場合、スキャナを利用しないライセンスを有するソフトウェアに対してのみ補填を適用するといったことも可能である。
ステップS4001において、ライセンス情報発行サーバ101は、ライセンスの補填処理時に、補填対象のライセンスを有するソフトウェア(機能)が搭載されているデバイス170、171か否かを判定する。尚、補填の対象となるソフトウェア(機能)が搭載されているデバイス170、171か否かは、ライセンスを販売する販売会社によって事前に決定されている。
この判定の結果、補填対象のライセンスを有するソフトウェア(機能)が搭載されているデバイス170、171でない場合、例えば、サポート期間が終了しており、ライセンスとしては補填対象ではないと判断した場合には、図52による処理を終了する。
次に、ステップS4003において、ライセンス情報発行サーバ101は、デバイス170、171から送信されたカウンタの総計値が増加していないか否かを判定する。
そして、ステップS4005に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、全てのソフトウェアのライセンスを補填する。
ステップS4007に進むと、ライセンス情報発行サーバ101は、印刷機能が利用できなかったと判断し、印刷ソフトウェアのライセンスに対して補填を行うこととする。そして、ステップS4005に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、印刷ソフトウェアのライセンスを補填する。
一方、ステップS4008に進むと、ライセンス情報発行サーバ101は、スキャン機能が利用できなかったと判断し、スキャンソフトウェアのライセンスに対して補填を行うこととする。そして、ステップS4005に進み、ライセンス情報発行サーバ101は、スキャンソフトウェアのライセンスを補填する。
以上説明したように、本実施形態では、ライセンスを有するソフトウェアの機能単位で、ライセンスを補填することが(ライセンスの補填の切り分けが)できる。
前述した本発明の実施形態におけるライセンス管理システムを構成する各手段、並びにライセンス管理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
102 ユーザ端末
103 販売者端末
104 製造者端末
106 ライセンス情報管理データベース
170、171 デバイス
180 デバイス管理サーバ
181 デバイス管理データベース
182 監視デバイス
Claims (7)
- 電子機器の機能を実行させるためのライセンス情報を管理するライセンス管理システムであって、
前記電子機器に対して、当該電子機器で実行される機能に対するライセンス情報を発行する発行手段と、
前記ライセンス情報を用いて実行される前記電子機器の機能と、当該機能が正規に実行されなかった期間に関わる情報とを示す機能実行情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された機能実行情報で示される、前記機能が正規に実行されなかった期間に対応するライセンス情報を補填するための処理を実行する補填手段とを有することを特徴とするライセンス管理システム。 - 前記機能実行情報は、前記機能の実行回数に関わる情報と、前記機能の障害の種類に関わる情報との少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のライセンス管理システム。
- 前記補填手段は、前記機能実行情報で示される前記機能が正規に実行されなかった期間と、当該機能に対応して補填されるライセンス情報とを含む情報を通知するとともに、前記発行手段により、補填されたライセンス情報を発行させることを特徴とする請求項1又は2に記載のライセンス管理システム。
- 電子機器の機能を実行させるためのライセンス情報を管理するライセンス管理システムのライセンス管理方法であって、
前記電子機器に対して、当該電子機器で実行される機能に対するライセンス情報を発行する発行ステップと、
前記ライセンス情報を用いて実行される前記電子機器の機能と、当該機能が正規に実行されなかった期間に関わる情報とを示す機能実行情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された機能実行情報で示される、前記機能が正規に実行されなかった期間に対応するライセンス情報を補填するための処理を実行する補填ステップとを有することを特徴とするライセンス管理方法。 - 前記機能実行情報は、前記機能の実行回数に関わる情報と、前記機能の障害の種類に関わる情報との少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載のライセンス管理方法。
- 前記補填ステップは、前記機能実行情報で示される前記機能が正規に実行されなかった期間と、当該機能に対応して補填されるライセンス情報とを含む情報を通知するとともに、前記発行ステップにより、補填されたライセンス情報を発行させることを特徴とする請求項4又は5に記載のライセンス管理方法。
- 請求項4〜6の何れか1項に記載のライセンス管理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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