JP4947508B2 - 光沢黒色バッフル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、妨害光の遮光を目的とする光学機器用のバッフルに関する。
【0002】
【従来の技術】
遮光用バッフルはカメラなどの光学機器の周囲からの妨害光が、その光学機器の機能、性能に悪影響を及ぼさないように、その光学機器の光学的開口部に達する妨害光を遮光する為に用いられるものである。ただし、光学的開口部とは例えばレンズや光学フィルタのことである。従って、バッフルの内部はその光学機器が感度を有する波長の光の吸収率が大きい方がよい。本発明においては、バッフルにより妨害光を遮光される光学機器の有感度波長の光の吸収率が大きい表面を「黒色表面」と呼ぶ。つまり、バッフルの内部の表面は黒色表面であることが望ましい。黒色表面には、光沢のある黒色表面と、無光沢の黒色表面があり、前者が概ね鏡面反射をする黒色表面であり、後者が概ね拡散反射する黒色表面である。バッフル内部の表面の少なくとも一部分が光沢のある黒色表面(以下、光沢黒色表面という)からなるバッフルを光沢黒色バッフルと呼ぶとすると、従来の光沢黒色バッフルは、例えば、図3のバッフル1cである。
【0003】
図3(A)はバッフル1cの上面図、図3(B)はバッフル1cの前面図、図3(C)は、バッフル1cのC−C断面図である。バッフル1cの内部の表面はすべて光沢黒色表面であり、図3(A)ではクロスハッチにより示している。
バッフル1cは薄い板状のベーン2s〜2wを有し、これらをバッフル側板3f及び取付用フランジ8cで支持する構造であり、対物側開口部4cと接眼側開口部5cを有する。バッフル1cは1段バッフルであり、接眼側基準開口の端部Qと対物側基準開口の端部Pを結ぶ直線Lと光学機器6cの視野中心線Zのなす角が、妨害光回避角ωとなる。すなわち、この場合は、対物側開口部4cの形状と接眼側開口部5cの形状及びその相対位置関係が、妨害光回避角ωを決めているのであるが、接眼側開口部5cの代わりに、例えば、光学機器6cの光学的開口部7cの端部を基準にして、妨害光回避角を算出する場合もある。いずれの場合で、1段バッフルでは、接眼側基準開口の端部は光学的開口部の端部付近に置かれる。
【0004】
図3(C)では、バッフル1cの視野は点線F、Fで示す直線に挟まれた領域であり、ベーン2s〜2wの開口の端部を包絡する面が、バッフル1cの視野端の境界面となっている。バッフル1cの視野は光学機器6cの視野よりやや大きくしている。対物側開口部4cからバッフル1c内部に入射した妨害光Rは、ベーン2vの上面で鏡面反射した後、ベーン2uの下面で鏡面反射し、さらに側板3fの内面に当たる。妨害光Rは反射するたびに強度が減衰して、再び光学機器6c内に戻るまでに充分減衰する。例えば、光沢黒色表面が理想的な鏡面反射をする場合、鏡面反射率をρとすれば、4回の反射で妨害光Rの強度はρ倍になる。
【0005】
妨害光Rは、ベーン2vの開口の端部Eに当たって反射して、そのうちの一部の反射光Rが、光学的開口部7cに達する。この反射光Rが光学機器6cの性能に悪影響を与える迷光となるので、反射光Rを少なくする為に、端部Eを含むベーン2s〜2vの開口の端部はナイフエッジ状に加工されている。
【0006】
バッフルの性能の指標である減衰率は対物側開口部4cに入射する妨害光の強度と接眼側開口部5cにおける迷光の強度の比であり、数値が小さいほうが迷光が少なくて性能がよいということである。バッフル1cでは、光沢黒色表面がほぼ理想的な鏡面反射をするので、迷光は主として反射光Rのようにベーン2s〜2vの開口の端部で反射する光である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
内部を光沢黒色表面とした光沢黒色バッフルでは、光沢黒色表面を理想的な鏡面反射をする表面に近づけていくことで、ベーンの開口の端部の反射光と回折光以外の迷光を減らすことができる。回折光による迷光は、光学的開口部と接眼側基準開口の端部の間にわずかな隙間をとれば、その隙間に応じて減らすことが可能であるので主要な問題ではない。つまり、迷光を減らして減衰率を小さくするには、ベーンの開口の端部での反射光、いわゆるナイフエッジ反射光を少なくすればよい。
【0008】
最も単純に考えれば、ナイフエッジをより鋭くすればよいのであるが、使用するベーンの材質や黒色表面処理の方法によって、鋭く加工するには技術的な限界がある。例えばアルミニウムのようなやわらかい金属では実用的なナイフエッジを加工することは困難であるし、表面処理にメッキを用いる場合には、先端部の半径をメッキ厚よりも小さくすることは、非常に難しい。また、ナイフエッジをベーンの開口(穴)の周囲につけるので、ナイフエッジ加工が難しく、加工コストが高くなるという問題点もあった。
【0009】
勿論、ベーンの枚数を減らすという方法は容易に着想するが、この場合、ベーン表面での鏡面反射光が充分減衰する回数の反射を行う為に必要なスペースが大きくなるので、バッフルの外径が大きくなりすぎるという問題がある。例えば、図3のバッフル1cで、ベーン2t、2vを除く場合は、バッフルの外径は3倍程度にしないと、ベーン表面での鏡面反射光が充分に減衰しないで、光学的開口部7cに達してしまうと予想される。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、上述の問題点を避けながら、ベーンの開口の端部での反射光、いわゆるナイフエッジ反射光をいかに少なくするかということである。なお、複数のベーンにより、光学機器の視野が貫通する開口部を構成する場合は、それらのベーンの光学機器の視野に面した端部を、ベーンの開口の端部として扱うこととする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、前述の課題を解決するために、請求項1に記載の光沢黒色バッフルでは、少なくとも1個のベーンを備えて、そのベーンのうち、少なくとも1個のベーンを光学機器の視野周りの特定の方向に偏った位置に設置することにより、ベーン形状の選択の自由度を増し、例えばベーンを長方形の板にして、その辺の直線部をナイフエッジにすることにより、ナイフエッジ加工を容易にして、安価に高性能なベーンを製作することを可能にした。さらに、実際の使用環境の妨害光入射方向に合わせて、必要な位置にのみベーンを配置するので、バッフルの質量を削減することもできる。
【0012】
請求項2に記載の光沢黒色バッフルでは、その偏った位置に設置したベーンうち少なくとも1個のベーンの表面の少なくとも一部分を光沢を有する黒色表面として、そのベーンの光沢を有する黒色表面の少なくとも一部分の表面の法線方向が、光学機器の視野中心方向と異なるように、そのベーンが設置することにより、妨害光やその反射光の反射方向を制御する自由度を増して、例えばバッフルを大型化することなしに、妨害光が光学的開口部に達するまでの鏡面反射回数を増やすことにより迷光を減らすことができる。
【0013】
請求項3に記載の光沢黒色バッフルでは、その接眼側開口部の端部を含まないベーンを少なくとも1個備えて、そのベーンのうちの少なくとも1個のベーンが、そのバッフルの妨害光回避角を算出する為の接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含み、その妨害光回避角より大きいいずれかの角度で入射する妨害光の一部が、そのバッフルの表面のいずれかの領域で一回だけ反射した後にそのバッフルの接眼側開口部に面した光学機器の光学的開口部に到達する構造を有するので、例えば、その光学的開口部近傍のベーンの開口の端部に妨害光が直接当たらないようにして、ナイフエッジ反射による迷光を少なくすることができる。また、妨害光の一部が一回反射後に、光学的開口部に到達することを許容することで、その妨害光回避角を従来から知られている2段バッフルより小さくできる。逆に、妨害光回避角を2段バッフル等しくする場合には、本発明によるバッフルは、2段バッフルよりも小型化できる。
【0014】
請求項4に記載の光沢黒色バッフルでは、その接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含むベーンとその対物側開口部との間に、少なくとも1個のベーンを備えて、これをベーンVと呼ぶと、そのベーンVの端部の少なくとも一部分が、その光学機器の光学的開口部の中心位置から不可視であるようにすることで、妨害光がその不可視となったベーンの端部で1回反射した後に光学的開口部の中心位置に直接到達しないようにして、ナイフエッジ反射による迷光を減らしている。
【0015】
請求項5に記載の光沢黒色バッフルでは、その接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含むベーンとその対物側開口部との間に備えられたベーンの端部の少なくとも一部分が、その光学機器の光学的開口部のいずれの部位からも不可視であるようにすることで、妨害光がその不可視となったベーンの端部で1回反射した後に光学的開口部に直接到達しないようにして、ナイフエッジ反射による迷光を減らしている。
【0016】
請求項6に記載の光沢黒色バッフルでは、その接眼側開口部に面した光学機器の光学的開口部に到達する妨害光の一部を反射した領域の少なくとも一部分を含む少なくとも1個のベーンを有して、そのベーンの接眼側開口部に面した表面の少なくとも一部分が光沢を有する黒色表面からなり、その光沢を有する黒色表面の少なくとも一部分がその光学機器の視野と反対側のバッフル側面に向いて傾いていることにより、例えばバッフルの側面内部にそのベーン自身の影をつくり、その影の部分で反射した光だけがそのベーンで鏡面反射して光学的開口部に達し得るようにして、そのベーン以外の端部で反射した光がそのベーンで鏡面反射して光学的開口部に達することがないようにして、迷光を減らしている。
【0017】
請求項7に記載の光沢黒色バッフルでは、その妨害光回避角を算出する為の対物側基準開口の端部の少なくとも一部分が、その光学機器の光学的開口部のいずれの部位からも不可視であることにより、例えば妨害光がその不可視である対物側基準開口の端部において回折した光が、直接光学的開口部に達しないようにして迷光を低減している。
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0018】
【実施例】
本発明によるバッフルの第1の実施例を図1(A)、(B)、(C)及び図4(A)、(B)を用いて説明する。図1(A)、(B)、(C)は本発明の第1の実施例であるバッフル1aの図で、図1(A)は上面図、図1(B)は前面図、図1(C)は図1(A)のC−C断面図である。
【0019】
バッフル1aの主要構成は、ベーン2a〜2iとこれらを支えるバッフル側板3a〜3dとバッフル全体を固定する為の取付用フランジ8aであり、対物側開口部4aと接眼側開口部5aを有する。また、バッフル1aは、太陽などの遠い光源から発せられたほぼ平行光である妨害光を減衰する為のバッフルである。なお、妨害光の光源までの距離が近い時は、入射光束が平行光でなくなって、光沢黒色バッフルの設計は一般的には難しくなるが、そのようなバッフルであっても本発明の請求項に示す特徴を示していれば、本発明によるバッフルである。
【0020】
図1(A)のクロスハッチ部は、バッフル1aの内部の表面が光沢黒色表面であることを示すものである。すなわちバッフル1aは光沢黒色バッフルである。なお、バッフル1aでは内部の表面ほぼすべてが光沢黒色面であるが、必要に応じて部分的に光沢黒色表面としてもよい。
【0021】
図1(C)の光学機器6aは、その光学的開口部7aから、視野中心線Zの方向を見る機器で、例えばCCDカメラなどである。光学的開口部としては、レンズ、光学フィルタなどがこれにあたる。図1(C)では、バッフル1aの視野は点線F、Fで挟まれた領域であり、ベーン2b、2dの視野中心線Zに面する端部を包絡する面が、バッフル1aの視野端の境界面の一部と重なっている。ベーン2g、2iについても同様である。また、ベーン2e,2fの開口の端部を包絡する面に囲われた領域は、ほぼバッフル1aの視野に等しく、光学機器6aの視野よりやや大きい。
【0022】
ベーン2a、2e、2fには、光学機器6aの視野が貫通する開口があるのに対して、2bと2g、2cと2h、2dと2iはそれぞれ対になって、視野を挟むように設置されている。つまり、これらは視野周りの特定の方向に偏って設置されているので、バッフル1aは請求項1に記載したバッフルである。なお、請求項1のバッフルには、バッフル1aのように視野の周りに均等に位置するベーン2a、2e、2fを含んでいるバッフルも含まれる。また、ベーン2a,2e、2fの開口が円形でないのは、光学機器6aの撮像素子が正方形であることを想定しているからである。
【0023】
バッフル1aでは、妨害光の入射する方向を図1(A)のC−C断面を含む平面内のベクトルの方向に限定しているので、妨害光は図1(A)では矢印Sまたは矢印Sの方向から入射することになる。通常のバッフルでは、ベーンは視野を囲うように取り付けるものであるが、バッフル1aでは妨害光の入射する方向に合わせてベーンが必要なところにのみベーンをつけているのである。この構造は光沢黒色表面での反射が鏡面反射かそれに近い反射であることを活用している。すなわち、バッフル内部の表面を拡散反射面にした場合は、妨害光の入射の方向にあまり依存せずに反射光がバッフル内部に等方的に広がるので、ベーンを偏在させるとは好ましくないが、光沢黒色表面であれば、妨害光の入射の方向と反射する表面の向きで反射光の方向が決まるので、反射光の方向に合わせてベーンを偏在させることが可能となる。なお、妨害光が特定の方向から入射するというのは、例えば人工衛星や宇宙探査機に取り付けられる光学機器にとってはよくあることであり、バッフル1aの用途を著しく限定するものではない。また、入射方向に多少の幅がある場合は、その幅に合わせてバッフル1aの奥行きを長くすれば良い。
【0024】
ベーン2b〜2d、2g〜2iは、表面の法線方向が、視野中心線Zとは異なるので、バッフル1aは請求項2に記載したバッフルでもある。光沢黒色表面を用いるバッフルでは、ベーンを傾けることは設計の自由度を広げて、バッフルがなるべく小さくなるようにバッフルを設計する上で利用価値の高い手法である。また、視野周りに均等にベーンを配置したベーン構成でベーンを傾ける場合は、ベーンが例えば円錐台や四角錐台のような形状になるため、ベーン表面での反射方向が複雑になり設計が煩雑になるデメリットや、ベーンの製作にコストがかかるというデメリットがあるが、バッフル1aでは前述のようにベーンを特定方向に配置しているのでこのようなデメリットを避けることができる。つまり、バッフル1aでは、傾けて取り付けているベーン2b〜2d、2g〜2iはすべて、長方形の平板であるので、傾きをつけても表面は平面のままである。従って、反射光線の反射方向はベーンの1表面につき1方向のみであり、設計が煩雑になることはない。また、傾きをつけるにはこれらのベーンを側板3a、3bへ固定する位置をずらすだけでよいので、傾ける為のコストは、ほとんど無視できる程度であると考えられる。
【0025】
矢印Sの方向から角度αより小さい入射角で入射する妨害光の一部は、ベーン2bの端部Eに当たって反射して、光学機器6aの光学的開口部7aに直接到達する。さらに、バッフル1aの妨害光回避角ωは、図1(C)において、接眼側基準開口の端部Qと対物側基準開口の端部Pを結ぶ線Lと視野中心線Zのなす角度であり、Qは接眼側開口部の端部を含まないベーン2dに含まれるので、バッフル1aは請求項3に記載のバッフルでもある。なお、Qは、ベーン2dの最先端よりもわずかに離れた位置であるので、妨害光回避角ωで入射した妨害光が、ベーン2dの先端部に直接当たってその反射光が光学的開口部7aに達することはない。また、光学的開口部7a近傍のベーン2e、2iについても同様にその先端部に妨害光が直接当たってその反射光が光学的開口部7aに達することはないので、ナイフエッジ反射による迷光を大幅に低減することが可能である。
【0026】
いわゆる1段バッフルでは、接眼側基準開口の端部は接眼開口部の端付近から光学的開口部の端の間に置くものであるから、バッフル1aの構造は、通常の1段バッフルとは異なっている。また、妨害光回避角ωより大きい角度で入射した妨害光が、ベーン2bの端部Eに直接当たってその反射光が光学的開口部7aに達することが可能であるから、バッフル1aは2段バッフルでもない。
【0027】
これを図4を用いて説明する。図4(A)、(B)は、請求項3の発明を説明する模式図であり、図4(A)は2段バッフル1dの模式図、図4(B)は本発明によるバッフル1eの模式図である。これらのバッフルのベーン20a〜20xはすべて、円板に円形の穴を空けた形状である。2段バッフル1dの接眼側基準開口の端部Qを含むベーン20gより上のベーン20a〜20fは、点線Gで示す直線よりも右にあって、光学的開口部7dからは不可視である。従って、妨害光回避角ωより大きい角度で入射する妨害光が、バッフル1dのいずれの領域に当たっても、その反射光は直接光学的開口部に達することは無い。これに対してバッフル1eの接眼側基準開口の端部Qを含むベーン20tより上のベーン20m〜20sのうち、ベーン20mの一部は、点線Gで示される直線の左側にあって、光学的開口部7eから可視の領域にある。当然、妨害光回避角ωより大きい角度で入射する妨害光であっても、ベーン20mの端部にある対物側基準開口の端部Pに当たった光の一部は、直接光学的開口部7eに達するのである。
【0028】
2段バッフル1dとバッフル1eの内部の表面が同じで、ベーン20aとベーン20mの以外の形状が同じであれば、2段バッフル1dの迷光は、バッフル1eの迷光よりも少ないのは明らかである。しかし、同時にバッフル1eの妨害光回避角ωは、2段バッフル1dの妨害光回避角ωより小さい。すなわち請求項3に記載のバッフルでは、類似の形状の従来の2段バッフルより妨害光回避角が小さくできるというメリットもある。
【0029】
もし、2段バッフル1dとバッフル1eの内部の表面が、すべて拡散反射する無光沢の黒色表面からなれば、バッフル1eの迷光は、2段バッフル1dの迷光よりもかなり大きくなることが予想される。それは、例えば光学的開口部7eには、Pでのナイフエッジ反射による迷光の他に、妨害光が直射するベーン20n〜20tにより照らされるベーン20mの下面で拡散反射する光が迷光として入ってくるからである。
【0030】
しかし、バッフル1eの内部の表面が、例えばすべて光沢黒色表面からなれば、妨害光がベーン20n〜20tで反射した光が、直接ベーン20mの下面に当たらないようにベーン20n〜20tの位置や傾きを決めることが可能であるし、ベーン20mの傾きを変えれば、ベーン20mの下面に当たった光が光学的開口部7eに反射しないようにすることも可能である。従って、バッフル1eの迷光と2段バッフル1dの迷光の差を、Pでのナイフエッジ反射による迷光程度にまで抑えることが可能であり、迷光の差がこの程度であれば、妨害光回避角ωが妨害光回避角ωより小さいというメリットが重視されるケースが充分に考えられるのである。
【0031】
つまり、ほぼ同じ形状で、妨害光回避角が小さくできるということは、妨害光回避角が同じならサイズを小さくできるということであるから、例えば、1段バッフルでは減衰率が大きすぎるが、2段バッフルほど減衰率が小さい必要もない場合は、本発明によるバッフルを使用することで、バッフルのサイズを2段バッフルより小さくすることが可能になるのである。
【0032】
図1(C)の点線Gで示される直線よりベーン2cの端部は右側にあって、このベーン2cの端部は、光学的開口部7aの中心位置から不可視である。ベーン2cは対物側開口部4aと接眼側基準開口の端部Qを含むベーン2dの間にあるベーンであるから、バッフル1aは請求項4に記載のバッフルでもある。さらに、このベーン2cの端部は、光学的開口部7aのいずれの部位からも不可視であるから、請求項5に記載のバッフルでもある。
【0033】
バッフル1aは、ベーン2c、2hの端部でのナイフエッジ反射が、直接光学的開口部7aに到達しないので、迷光が少なくて減衰率が小さいバッフルとなっている。勿論、バッフル1aのようにベーン2c、2hが光学的開口部7aのいずれの部位からも見えないようにした場合が、迷光を最も少なくできるが、光学的開口部7aの中心位置から見えないようにする場合でも迷光を減らす効果を充分期待できる。
【0034】
バッフル1aのベーン2b、2gは、図1(C)のように傾いているので、バッフル1aは請求項6に記載のバッフルでもある。ベーン2b、2gを適切な向きに傾けることは迷光を低減する為に非常に有効な方法である。それは、ベーン2b、2gの接眼側開口部5aに面した表面で反射した光の一部は、光学的開口部7aに到達し得るので、ベーン2b、2gの傾きが不適切であると、減衰が充分でない妨害光の反射光がこれらのベーン表面で鏡面反射して、その光が光学的開口部7aに達してしまうからである。逆に、バッフル1aのように、ベーン2b、2gの接眼側開口部5aに面した表面を、それぞれ視野と反対側のバッフル側面である側板3c、3dに向けていれば、光学的開口部7aの位置からベーン2b、2gを見た場合にそこに映るのはバッフル側板3c、3dの内面である。そしてこの場所は、ベーン2b、2gの影になって直接妨害光が当たらない場所であるから、暗い場所である。ベーン2b、2gの影の下限位置は、妨害光入射角によって異なるが、最も大きい角度αで入射して側板3cに当たる光線は点線Lで示された直線上にあるのでこの線より上は常に影となる。従って、図1(C)から判断して、バッフル1aのベーン2b、2g影の大きさは充分と言える。
【0035】
また、光線Rが2回鏡面反射後にベーン2bに当たる光Rは、ベーン2bの表面に対してほぼ垂直に入射するので、この光Rが鏡面反射した光は光学的開口部7aに達することはない。
【0036】
ベーン2aは、妨害光回避角を定義しない方向も含めて、入射する妨害光の光束を制限するのに有効である。また、エッジ2aにある対物側基準開口の端部Pは点線Gで示される直線より左側にあって、このPが光学的開口部7aのいずれの場所からも不可視である。すなわちバッフル1aは請求項7に記載のバッフルでもある。この構成はナイフエッジ反射による迷光を少なくするのに有効であるし、このPのナイフエッジを鋭く加工しなくてもよいというメリットもある。
【0037】
さらにこのベーン2aには、ベーン2b及びベーン2gより下側まで入射する妨害光の入射角度を角度α以下に制限する機能がある。これはバッフル側板3c、3dにつくられるベーン2b、2gの影が小さくならないようにする効果と、鏡面反射の光線追跡を容易にする効果がある。
【0038】
また、バッフル1aの迷光は非常に少ないので、回折光に対しての配慮も施している。例えば、Pでの回折光は、Pのナイフエッジを鈍くすることで減らすことができる上、回折光はベーン2gに遮られて、直接光学的開口部7aに達することはできない。
【0039】
本発明によるバッフルの第2の実施例を図2(A)、(B)、(C)を用いて説明する。図2(A)、(B)、(C)は本発明の第2の実施例であるバッフル1bの図で、図2(A)は上面図、図2(B)は前面図、図2(C)は図2(A)のC−C断面図である。
【0040】
バッフル1bの主要構成は、ベーン2j〜2rとこれらを支えるバッフル側板3eとバッフル全体を固定する為の取付用フランジ8bであり、対物側開口部4bと接眼側開口部5bを有する。
【0041】
図2(A)のクロスハッチ部は、バッフルの内部の表面が光沢黒色表面であることを示すものである。なお、バッフル1bでは内部の表面ほぼすべてが光沢黒色面であるが、必要に応じて部分的に光沢黒色表面としてもよい。
【0042】
図2(C)の光学機器6bは、その光学的開口部7bから、視野中心線Zの方向を見るもので、例えばスタースキャナなどである。光学的開口部としては、レンズ、光学フィルタなどがこれにあたる。図2(C)では、バッフル1bの視野は点線F、Fで挟まれた領域であり、ベーン2j、2p、2q、2rの視野中心線Zに面する端部を包絡する面に囲われた領域は、ほぼバッフル1bの視野に等しく、光学機器6bの視野よりやや大きい。
【0043】
バッフル1bのすべてのベーン2j〜2rは、円板に円形の穴が空いた形状であり、視野中心線Zに対して軸対称である。これはバッフル1bが、妨害光の入射方向を限定していない為である。
【0044】
バッフル1bに入射する妨害光は、ベーン2jの端部で反射して光学機器6bの光学的開口部7bに直接到達することが可能である。さらに、バッフル1bの妨害光回避角ωは、図2(C)において、接眼側基準開口の端部Qと対物側基準開口の端部Pを結ぶ線Lと視野中心線Zのなす角度であり、Qは接眼側開口部の端部を含まないベーン2pに含まれるので、バッフル1bは請求項3に記載のバッフルである。なお、Qは、ベーン2pの最先端よりもわずかに離れた位置であるので、妨害光回避角ωで入射した妨害光が、ベーン2pの先端部に直接当たってその反射光が光学的開口部7bに達することはない。
【0045】
図2(C)においてベーン2k、2m、2nの右側の端部は図2(C)の点線Gで示される直線より右側にあって、これらのベーン2k、2m、2nの端部は、光学的開口部7bの中心位置から不可視である。従ってバッフル1bは請求項4に記載のバッフルでもある。さらに、このベーン2k、2m、2nの端部は、光学的開口部7bのいずれの部位からも不可視であるから、請求項5に記載のバッフルでもある。
【0046】
バッフル1bのベーン2j〜2rの表面の法線方向は、視野中心線Zと平行であって、傾いていないが、より高性能を必要とする場合は、例えば、バッフル1aのようにベーンを傾けてもよい。その場合は、ベーンが円錐台の形となる。ただし、ベーンの加工やナイフエッジの加工は難しくなる。バッフル1bはベーン加工がそれほど難しくない代わりに、その迷光はベーンを傾けた場合に比べてやや多いと予想される。それは光線Rがベーン2mの上面に入射した時、鏡面反射せずに拡散反射したごくわずかな光が、ベーン2jの下面で鏡面反射して光学的開口部7bに達する光Rとなる為である。
【0047】
【発明の効果】
本発明による光沢黒色バッフルは、前述のような特性を有するので以下のような優れた効果を発揮する。
【0048】
例えば図4(A)に示す2段バッフル1dのような形状で、接眼側開口径32mm、バッフル視野φ13度(半頂角6.5度円錐)、妨害光回避角±26度(2方向)で内部が無光沢黒色表面からなる2段バッフルを設計すると、図4のHに相当する全長は715mm、Dに相当する対物側開口径は、296mmほどになる。これに対し、前記条件と同一条件で本発明の第1の実施例のバッフル1aと同様の形状の光沢黒色バッフルを設計すると、例えば、全長は360mm程度、対物側開口サイズは144mm平方程度になり、いずれも2段バッフルの半分程度の大きさである。前述のようにバッフル1aは、2段バッフルとほぼ同じくらいまで減衰率を小さくできるので、ユーザーの減衰率要求値がバッフル1aの減衰率より大きければ、そのユーザーは2段バッフルの代わりに本発明によるバッフルを使用することが可能である。例えば、人工衛星や宇宙探査機などの宇宙機に搭載される光学機器用のバッフルの場合、サイズが小さいことや質量が小さいことは非常に大きいメリットであるし、対物側開口面積が小さいことは、例えば太陽からの熱入力を減らすことができて、宇宙機全体の熱設計の問題を解決することにもつながるものである。
【0049】
勿論、バッフル1aに限らず、本発明の第2の実施例のように、本発明の請求項のうちのいくつかの請求項を使用してユーザーの仕様にあった光沢黒色バッフルを設計することが可能であるし、その場合でも本発明による光沢黒色バッフルは2段バッフルより有意に小型となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバッフルの第1の実施例を表す図面である。
【図2】本発明によるバッフルの第2の実施例を表す図面である。
【図3】従来の光沢黒色バッフルの例を表す図面である。
【図4】請求項3の発明を説明する模式図である。
【符号の説明】
1a〜1e バッフル
2a〜2w ベーン
3a〜3f バッフル側板
4a〜4c 対物側開口部
5a〜5c 接眼側開口部
6a〜6c 光学機器
7a〜7e 光学的開口部
8a〜8c フランジ
20a〜20x ベーン
,D 対物側開口径
,E 端部
〜F 直線
〜G 直線
,H バッフル全長
〜L 直線
〜P 対物側基準開口の端部
〜Q 接眼側基準開口の端部
〜R 光線
,S 矢印(妨害光入射方向)
〜Z 視野中心線
α 角度
ω〜ω 妨害光回避角

Claims (5)

  1. 妨害光を遮光するべく光学機器の光学的開口部を周囲するバッフルであって、前記バッフルの内側の表面の少なくとも一部分が光沢を有する黒色表面からなり、前記バッフルは前記光学的開口部に面した接眼側開口部と、前記接眼側開口部の反対側に位置する対物側開口部を有し、前記バッフルは少なくとも1個の、前記対物側開口部の端部と前記接眼側開口部の端部のいずれも含まないベーンを備え、前記少なくとも1個のベーンが、前記バッフルの妨害光回避角を算出する為の接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含み、前記妨害光回避角より大きいいずれかの角度で入射する妨害光の一部が、前記バッフルの表面のいずれかの領域で一回だけ反射した後に前記光学的開口部に到達することを特徴とするバッフル。
  2. 前記接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含む前記ベーンと前記対物側開口部との間に、少なくとも1個のベーンを備えた前記バッフルであって、前記接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含む前記ベーンと前記対物側開口部との間に備えられた前記少なくとも1個のベーンの端部の少なくとも一部分が、前記光学機器の光学的開口部の中心位置から不可視であることを特徴とする請求項1に記載のバッフル。
  3. 前記接眼側基準開口の端部の少なくとも一部分の端部を含む前記ベーンと前記対物側開口部との間に備えられた前記少なくとも1個のベーンの端部の少なくとも一部分が、前記光学機器の前記光学的開口部のいずれの部位からも不可視であることを特徴とする請求項2に記載のバッフル。
  4. 前記光学的開口部に到達する前記妨害光の一部を反射した前記領域の少なくとも一部分を含む少なくとも1個のベーンを有し、前記光学的開口部に到達する前記妨害光の一部を反射した前記領域の少なくとも一部分を含む前記少なくとも1個のベーンの前記接眼側開口部に面した表面の少なくとも一部分が光沢を有する黒色表面からなり、前記光沢を有する黒色表面の少なくとも一部分が前記光学機器の視野と反対側のバッフル側面に向いて傾いていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のバッフル。
  5. 前記妨害光回避角を算出する為の対物側基準開口の端部の少なくとも一部分が、前記光学的開口部のいずれの部位からも不可視であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のバッフル。
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