JP2003091355A - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP2003091355A
JP2003091355A JP2001281826A JP2001281826A JP2003091355A JP 2003091355 A JP2003091355 A JP 2003091355A JP 2001281826 A JP2001281826 A JP 2001281826A JP 2001281826 A JP2001281826 A JP 2001281826A JP 2003091355 A JP2003091355 A JP 2003091355A
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Yasuki Matsuura
康樹 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽物の検出精度の向上が図れる座標検出装
置を提供する。 【解決手段】 タッチパネル3のパネル面3aに沿って
扇状に拡散された光Lを照射する照射部4と、照射部4
からの光を再帰的に反射する再帰反射部7と、再帰反射
部7からの反射光Cを受光する受光部14とを備え、遮
蔽物12で光Lを遮蔽したときに、その遮蔽された位置
を検出する座標検出装置1において、再帰反射部7は、
パネル面3aに向けて所定の角度で傾斜する再帰反射板
19bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タッチパネルのパ
ネル面上に接触した指やペン等の遮蔽物の位置を光学的
に検出する座標検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の座標検出装置200は、図15
に示すように、光ユニット201からタッチパネル20
3のパネル面203aに沿って光Lを照射し、タッチパ
ネル203上の指やペン等の遮蔽物の影を、再帰反射板
205によって帰ってきた反射光を受光した光ユニット
201により検出し、その位置を三角測量を使って割り
出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、光ユニット2
01から扇状に且つパネル面203aに平行に拡散され
た光Lは、光線単位で考えると、再帰反射板205へは
それぞれ異なる入射角により入射する。また、それぞれ
の光線が反射板205に到達する光路長も異なる。この
ため、光ユニット201が、再帰反射板205からの反
射光を受光したときの受光特性は、非常に大きな強弱を
有し、場合によっては、光ユニット201の受光部が受
光できる光量の限界を超えて飽和してしまうことがある
(図11参照)。この飽和部分があると、指やペン等の
任意の遮蔽物で光を遮蔽したときに、ディップするレベ
ル(受光特性が低下するレベル)が飽和部分と飽和して
いない部分とで異なってしまうので、遮蔽物の検出精度
が低下してしまうという課題がある。
【0004】そこで、本発明は、遮蔽物の検出精度の向
上が図れる座標検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、タッチパネルのパネル面に沿って扇状に拡散された
光を照射する照射部と、照射部からの光を再帰的に反射
する再帰反射部と、再帰反射部からの反射光を受光する
受光部とを備え、遮蔽物で光を遮蔽したときに、その遮
蔽された位置を検出する座標検出装置において、再帰反
射部は、パネル面に向けて所定の角度で傾斜する再帰反
射板を備えることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明では、パネル面
に向けて所定の角度で傾斜する再帰反射板を備えること
で、発光部から照射された光が所定の角度をもって再帰
反射板に照射されることにより、受光部が再帰反射板か
らの反射光を受光したときの受光特性がなだらかに均一
化されるので、電気的なシェーディング補正が充分且つ
有効に作用するので、遮蔽物で光を遮蔽したときのディ
ップ検出精度が向上し、遮蔽物における座標の検出精度
の向上が図れる。また、ニュートラルデンシティフィル
タ等の光量を落とすフィルタ部材を用いなくても良いの
で、構成の簡略化及び部品点数の低減が図れる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求高1に記載
の発明において、再帰反射板は、タッチパネルの周囲に
複数並べられていることを特徴とする。
【0008】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、一つ
の大きな再帰反射板を回動したり、再帰反射板を湾曲し
たりすることによって再帰反射板への入射角度を調整し
なくても、各再帰反射板の傾斜角度を変えれば良く、小
さいスペースで再帰反射板への光の入射角度の調整を行
えるので、小型化が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しなが
ら本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1乃至図3
に示すように、座標検出装置1は、概して、タッチパネ
ル3と、光の照射及び受光を行う光ユニット5と、光ユ
ニット5からの光を再帰的に反射する再帰反射部7とを
備えている。
【0010】タッチパネル3のパネル面(スクリーン)
3aは、硝子(ガラス)、又は高透過率を有する高分子
材料により構成され、板金若しくは高分子材料により、
矩形又は箱型に構成された部材により図示しない保持部
材によって保持されている。
【0011】光ユニット5、5は、タッチパネル3のパ
ネル面3aに沿って扇状に拡散された光を照射する照射
部4と、再帰反射部7からの反射光を受光する受光部1
4と、ハーフミラー13とを備えており、タッチパネル
3の下側におけるコーナー部の近傍にそれぞれ配置され
ている。
【0012】照射部4は、タッチパネル3のパネル面3
aに沿って光を照射する点光源であるLD9と、LD9
からの光Lを扇状に拡散する拡散レンズ11とを有して
おり、図4に示すように、LD9からの光Lは、拡散レ
ンズ11によって例えば、90°程度の広角扇状に且つ
厚みをもつ平面状に拡散され、ハーフミラー13を通過
してパネル面3aに平行に照射される。
【0013】受光部14は、結像レンズ15と、CCD
17とを備えている。図2に示すように、照射部4から
の光Lが再帰反射部7で再帰的に反射して反射光Cとな
って、ハーフミラー13に向かい、ハーフミラー13を
反射した光Cは、結像レンズ15により、CCD17の
結像面にライン状に結像される。
【0014】左右の光ユニット5、5から扇状の光が照
射されたとき、図3に示すように、タッチパネル3上
に、例えば、指(遮蔽物)12があり、この指により光
ユニット55からの光が遮蔽された場合には、その部分
の光線は再帰反射部7に到達しない。即ち、指12で遮
蔽された部分が影となり、反射光CとしてCCD17に
結像されない。この場合において、左右の光ユニット
5、5のそれぞれのCCDにて、何番目の画素が結像さ
れていないのかわかることにより、三角法の原理により
指12の座標が検出されるようになっている。尚、本実
施の形態では、遮蔽物として、指を挙げたが、これに限
定されず、ペン、鉛筆などであっても良い。
【0015】再帰反射部7は、複数の再帰反射板19
a、19b、19c、19d・・・によって構成されて
おり、タッチパネル3の左側、上側、及び右側を囲うよ
うに設けられている。本実施の形態では、再帰反射板1
9aは、図5に示すように、再帰特性を持つ再帰反射シ
ート21と、板金等で構成される第1取り付け部材26
とで構成されている。即ち、再帰反射板19aは、再帰
反射シート21の張り付け面21aを、第1取り付け部
材26の貼り付け部26aに貼り付けることによって構
成され、貼り付け部26aの再帰反射シート21の再帰
反射面21bが、照射部4からの光Lを受けるようにな
っている。
【0016】本実施の形態では、再帰反射シート21
は、いわゆるガラスビーズタイプのものを用いている。
即ち、図6に示すように、再帰反射シート21は、表面
フィルム24と、ガラスビーズ25と、接着剤26とで
構成され、ガラスビーズ25の反射層25aが、照射部
4からの光Lを再帰的に反射する。
【0017】尚、再帰反射シート21としては、図7に
示すように、表面フィルム24と、コーナーキューブ3
0と、接着剤26とで構成されるいわゆるビーズタイプ
のものを用いても良く、この再帰反射シート21におい
ては、コーナーキューブ30の反射層30aが、照射部
4からの光Lを再帰的に反射する。
【0018】また、他の再帰反射板19b、19c・・
・も再帰反射板19aと同様な構成であり、図5に示す
ように、再帰反射板19bは、再帰反射シート21と、
第2取り付け部材27とにより構成され、再帰反射板1
9cも再帰反射シート21と、第3取付部材28とによ
り構成されている。尚、再帰反射板19a、19b、1
9c・・・は略同様な構成であるので、本実施の形態で
は、再帰反射板19a、19b、19cのみ説明し、他
の再帰反射板については符号及びその説明を省略する。
【0019】図8及び図9に示すように、再帰反射板1
9aの第1取付部材26は、その基部26bにねじ穴2
6cが形成されている。同様に、再帰反射板19bに
は、その第2取付部材27の基部27bにねじ穴27c
が形成され、再帰反射板19cには、その第3取付部材
28の基部28bにねじ穴28cが形成されている。こ
れら再帰反射板19a、19b、19cは、ねじ33に
よってタッチパネル3の上側の縁部に固定されている。
【0020】本実施の形態では、再帰反射板19aの第
1取付部材26は、図5及び図9に示すように、その取
付部26aと基部26bとが面一であり、タッチパネル
3のパネル面3aの鉛直方向に沿って設けられている。
これに対し、再帰反射板19bの第2取付部材27で
は、取付部27aが基部27bに対して所定角度を有す
るように曲げられており、タッチパネル3のパネル面3
aに向けて傾斜している。また、再帰反射板19cの第
3取付部材28も、その取付部28aが第2取付部材2
7の取付部27aよりも大きな角度で曲げられており、
タッチパネル3のパネル面3aに向けて傾斜している。
【0021】ここで、図1に示すように、右側の光ユニ
ット5により、例えば、略90°の扇状に拡散された光
が照射された場合において、この光をある分割された範
囲で考えると、各再帰反射板19a、19b、19c、
19d・・・へは、それぞれθ1〜θnの入射角度を有
する。
【0022】一般に、再帰反射板の再帰特性は、図12
に示すように、入射角が大きいほど強く、入射角が小さ
いほど弱くなる。即ち、入射角が大きい部分の受光特性
は高くなり、入射角が小さい部分の受光特性は低くな
る。また、図13に示すように、扇状に拡散された光L
は、光軸から広角になるに従って、強度が低下する。
尚、図12は横軸に入射角度をとり、縦軸に反射率をと
ったグラフであり、入射角度に対する再帰反射シートの
反射率を示している。また、図13は、横軸に入射角度
をとり、縦軸に光強度をとったグラフであり、再帰反射
板で反射された光の受光特性を示している。
【0023】これらの要因から、受光部14が再帰反射
部7からの反射光Cを受光したときの受光特性は、図5
の破線に示すように、非常に大きな強弱を有し場合によ
っては飽和してしまう。この飽和部分があると、遮蔽物
12で光Lを遮蔽した場合に、ディップするレベル(図
11のニ点鎖線参照)が飽和部分と飽和していない部分
とで変わったり、電気的なシェーディング補正が座標検
出範囲において、充分に検出できず、検出精度が低下し
てしまう。
【0024】本実施の形態では、再帰反射板19b、1
9cは、図11に示すように、受光特性が飽和状態にあ
る部分、若しくは受光特性が著しく高い部分に該当する
範囲にあり、これら再帰反射板19b、19cによる光
の反射特性が強い。尚、図11は、横軸に入射角度をと
り、縦軸に受光特性をとり、再帰反射板への入射角度と
受光部の受光特性との関係を示すグラフである。
【0025】しかし、本実施の形態では、上述のよう
に、再帰反射板19bの取付部27bをパネル面3aに
向けて傾斜させており(パネル面3aの鉛直方向を基準
として所定角度で傾斜させており)、再帰反射板19c
の取付部28aをパネル面3aに向けて傾斜させてい
る。即ち、それぞれの取付部27a、28aに貼り付け
られた再帰反射シート21がパネル面3aに向けて傾斜
することにより、再帰反射板19b、19cの反射特性
を弱くしている。言い換えれば、図10に示すように、
受光特性の低い部分に合わせるように、再帰反射板19
b、19cの傾斜角度θ2、θ3を調整している。尚、
他の再帰反射板においても、受光特性の低い部分に合わ
せるように、その傾斜角度を調整している。
【0026】このように、パネル面3aの鉛直方向を基
準に所定の角度で傾斜する再帰反射板19b、19cを
設けることで、発光部4から照射された光Lが、図10
に示すように、所定の角度θ2、θ3をもって再帰反射
板19b、19cに照射されることにより、受光部14
が再帰反射板19b、19cからの反射光Cを受光した
ときの受光特性が、図11の実線で示すように、なだら
かに均一化され、電気的なシェーディング補正が充分且
つ有効に作用するので、遮蔽物12で光Lを遮蔽したと
きのディップ検出精度が向上し、座標検出精度の向上が
図れる。また、ニュートラルデンシティフィルタ等の光
量を落とすフィルタ部材を用いなくても良いので、構成
の簡略化及び部品点数の低減が図れる。尚、図11にお
いて、2点鎖線の囲み部分は、図1のA部を示してい
る。
【0027】ここで、受光特性を均一化させるために、
例えば、図14に示すように、分割されていない一つの
再帰反射板100を設けた場合においては、再帰反射板
100を支点を中心に破線や一点鎖線の位置に回動した
り、或いは、略くの字型の再帰反射板101や、湾曲形
状の再帰反射板102を設けたりすることにより、照射
部4からの光Lの入射角度を調整することが考えられる
が、この場合において、再帰反射板101の回動スペー
スや、再帰反射板101、102の設置スーペスが必要
となり、座標検出装置1が大型化してしまうとともに、
一つの大きな再帰反射板に対して、部分的に違った角度
を設けるのは加工上困難である。
【0028】これに対し、本実施の形態では、再帰反射
部7は、複数の再帰反射板19a、19b、19c・・
・をタッチパネル3の周縁に沿って設けるだけであり、
設置スペースを多く取る必要がないので小型化が図れる
とともに、傾斜角度の異なる再帰反射板を並べるだけで
良いので、構成が簡単である。
【0029】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形
が可能である。例えば、本実施の形態では、複数の再帰
反射板19a、19b、19cをタッチパネル3の周囲
に並べたが、1枚の再帰反射板をタッチパネル3の上
側、及び左右側に配置し、この再帰反射板をパネル面3
aに向けて所定角度傾斜させても良い。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、パネル面に
向けて所定の角度で傾斜する再帰反射板を備えること
で、発光部から照射された光が所定の角度をもって再帰
反射板に照射されることにより、受光部が再帰反射板か
らの反射光を受光したときの受光特性がなだらかに均一
化されるので、電気的なシェーディング補正が充分且つ
有効に作用するので、遮蔽物で光を遮蔽したときのディ
ップ検出精度が向上し、遮蔽物における座標の検出精度
の向上が図れる。また、ニュートラルデンシティフィル
タ等の光量を落とすフィルタ部材を用いなくても良いの
で、構成の簡略化及び部品点数の低減が図れる。
【0031】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、一つの大きな
再帰反射板を回動したり、再帰反射板を湾曲したりする
ことによって再帰反射板への入射角度を調整しなくて
も、各再帰反射板の傾斜角度を変えれば良く、小さいス
ペースで再帰反射板への光の入射角度の調整を行えるの
で、小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る座標検出装置を概略的に示す平面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】タッチパネル上に指がある状態を概略的に示す
断面図である。
【図4】LDからの光が拡散レンズにより扇状に拡散し
ている状態を示す平面図である。
【図5】再帰反射板を示す分解斜視図である。
【図6】再帰反射シートの構成を示す図である。
【図7】再帰反射シートの変形例を示す図である。
【図8】タッチパネルに対する再帰反射板の取付を説明
する分解斜視図である。
【図9】タッチパネルの縁部に取り付けられた再帰反射
板を示す側面図である。
【図10】再帰反射板に対する入射角度の違いを説明す
る図である。
【図11】再帰反射板への光の入射角度と、受光部の受
光特性との関係を示すグラフである。
【図12】再帰反射シートへの光の入射角度と、再起反
射シートの反射率との関係を示すグラフである。
【図13】再帰反射板への光の入射角度と、光の強度と
の関係を示すグラフである。
【図14】比較例に係る座標検出装置を示す平面図であ
る。
【図15】従来にかかる座標検出装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】 1 座標検出装置 3 タッチパネル 3a パネル面 4 照射部 14 受光部 7 再帰反射部 19a、19b、19c・・・ 再帰反射板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチパネルのパネル面に沿って扇状に
    拡散された光を照射する照射部と、照射部からの光を再
    帰的に反射する再帰反射部と、再帰反射部からの反射光
    を受光する受光部とを備え、遮蔽物で光を遮蔽したとき
    に、その遮蔽された位置を検出する座標検出装置におい
    て、 再帰反射部は、パネル面に向けて所定の角度で傾斜する
    再帰反射板を備えることを特徴とする座標検出装置。
  2. 【請求項2】 再帰反射板は、タッチパネルの周囲に複
    数並べられていることを特徴とする請求項1に記載の座
    標検出装置。
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