JP4208394B2 - 座標入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座標入力装置に関し、特に、座標入力面に入力された座標の方向を検知して当該座標の位置を算出する座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学式の座標入力装置に代表されるように、座標入力面に入力された座標の方向を二方向から検知して、その座標の位置を算出する座標入力装置があった。
【0003】
図15は、従来の光学式の座標入力装置の一例を示した図である。座標入力装置300は、座標を入力する際に使用する座標入力面301と、座標入力面301の三方を取り囲み、進入してきた光を進入してきた方向に再帰的に反射する反射部302と、座標入力面301の両端に配置された光学ユニット303から構成される。
【0004】
光学ユニット303は、座標入力面301にほぼ平行に扇形に広がる光を照射する発光部と、反射部302で反射され、再帰的に戻ってきた光を受光する受光部とから構成される。受光部内には、例えばラインセンサを設けて、指や指示棒などによって遮蔽された光の方向を検知する。座標入力装置300は、2つの光学ユニット303で検知された光の遮蔽方向と当該光学ユニット303間の距離に基づいて、座標入力面301に入力された座標の位置を算出することができる。
【0005】
なお、このような座標入力装置に関連する従来技術としては、例えば、特開平2−267614号公報「位置検出装置」、特開平10−105332号公報「タッチパネル装置」、特開昭59−214941号公報「位置入力装置」、特開平5−108267号公報「タッチパネル入力装置」が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。図15に示した座標入力装置300では、複数の座標が入力された場合に、正確に座標の位置を算出できない場合があるという問題点があった。ここでは、説明の簡単のために2つの座標が入力された場合について説明する。
【0007】
図16は、従来の光学式の座標入力装置において、入力された座標の位置関係により位置の算出の精度が維持される場合を示した説明図であり、図17および図18は、従来の光学式の座標入力装置において、入力された座標の位置関係により位置の算出の精度が悪くなる場合を示した説明図である。図16に示したように、2つの光学ユニット303がそれぞれ2つの座標の方向を検知できる場合には、入力された座標の位置の算出精度は維持される。
【0008】
しかしながら、図17に示したように、左側の光学ユニット303においては、手前に入力された座標Aによって後側の座標Bが遮蔽されてしまい1点のみしか座標の方向が検知されない場合が生じる。このとき、左側の光学ユニット303に近い座標Aに関しては、座標の位置の算出精度は維持されるが、遠い方の座標Bに関しては、座標Aの本影や半影の影響により、算出精度が維持されない。特に手前の座標Aが太い指示棒などにより入力された場合に後側の座標Bの位置の算出精度の低下が著しい。
【0009】
また、図18に示したように、座標Aの方向と座標Bの方向とが極めて近い場合においては影の幅が広くなり、例えば最も暗い方向(受光強度の小さい方向)を座標の入力方向と決める場合や、半値幅の中点を座標の入力方向と決める場合にあっては、座標Aも座標Bも共に算出精度が維持されなくなる。すなわち、方向の重なりにより座標の算出精度が低下してしまう。
【0010】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の座標入力装置は、座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった二つの位置からそれぞれ検知する第1および第2の方向検知手段と、前記第1および第2の方向検知手段によりそれぞれ検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出する算出手段と、を有する座標入力装置において、前記座標入力面に入力された座標の方向を前記第1および第2の方向検知手段とは異なった方向から検知する第3の方向検知手段と、前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識する非分離認識手段と、前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記算出手段を制御して、前記第1および第2の方向検知手段のうちの他方の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段の位置と、前記他方の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出する算出制御手段と、を具備したものである。
【0012】
すなわち、請求項1に係る発明は、入力された複数の座標に方向的な遮蔽や重なりがある場合でも、当該座標の方向を分離して検知することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の座標入力装置は、請求項1に記載の座標入力装置において、前記算出制御手段が、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するものである。
【0014】
すなわち、請求項2に係る発明は、第1の方向検知手段による片方の座標の方向と第2の方向検知手段による他方の座標の方向から構成されるダミー点を除去することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の座標入力装置は、請求項1に記載の座標入力装置において、前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別する区別手段を具備し、前記算出制御手段が、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するものである。
【0016】
すなわち、請求項3に係る発明は、ダミー点を除去することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の座標入力装置は、座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった2つの位置から光学的にそれぞれ直接検知する第1および第2の方向検知手段と、前記第1および第2の方向検知手段により光学的にそれぞれ直接検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出する算出手段と、を有する座標入力装置において、前記座標入力面に入力された座標の方向を、前記直接検知される方向とは異なる方向から前記第1もしくは第2の方向検知手段に対して検知させる反射鏡と、前記反射鏡を回転する回転手段と、前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識する非分離認識手段と、前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記回転手段を制御して、前記一方の検知手段に対してもしくは他方の検知手段に対して前記2つの座標の方向を分離して検知させる回転制御手段と、前記算出手段を制御して、前記他方の検知手段により直接検知された前記2つの座標の方向と、前記一方もしくは他方の方向検知手段により前記反射鏡を介して検知された前記2つの座標の方向と、前記他方の方向検知手段の位置と、前記反射鏡の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出する算出制御手段と、を具備したものである。
【0018】
すなわち、請求項4に係る発明は、入力された複数の座標に方向的な遮蔽や重なりがある場合でも、当該座標の方向を分離して検知することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の座標入力装置は、請求項4に記載の座標入力装置において、前記算出制御手段が、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するものである。
【0020】
すなわち、請求項5に係る発明は、ダミー点を除去することができる。
【0021】
また、請求項6に記載の座標入力装置は、請求項4に記載の座標入力装置において、前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別する区別手段を具備し、前記算出制御手段が、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するものである。
【0022】
すなわち、請求項6に係る発明は、ダミー点を除去することができる。
【0023】
また、請求項7に記載の座標入力装置は、請求項4に記載の座標入力装置において、前記第1および第2の方向検知手段が、前記反射鏡を介して前記2つの座標の方向を検知する場合には、前記反射鏡の回転中心を通過する光に基づいて当該2つの座標の方向を光学的に検知するものである。
【0024】
すなわち、請求項7に係る発明は、回転によるぶれのない一定位置で座標を検出することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
(座標入力装置の概略構成)
図1は、実施の形態1の座標入力装置の一例を示した概略構成図である。座標入力装置100は、ペンなどの指示棒や指により座標(図では位置A)を入力する矩形の座標入力面101と、座標入力面101に平行にかつ扇形に照射光を発し、また、反射光を受光する光学ユニット102(そのうち左側にある光学ユニットを102Lとし、右側にある光学ユニットを102Rとする)と、座標入力面101の外縁に配置され、光学ユニット102が発した照射光を、その入光方向に再帰的に反射する反射部103とを有する。
【0026】
また、座標入力装置100は、一方の光学ユニット102において、座標入力面101に入力された2つの座標の方向を分離して検出できない場合に当該方向を分離する補助ミラー104を有する。なお、以降において、大文字Lは左側光学ユニット102Lで採用する各種パラメータを識別する指標とし、大文字Rは右側光学ユニット102Rで採用する各種パラメータを識別する指標とする。また、座標の入力された位置を適宜座標点と称することとする。
【0027】
座標入力装置100は、さらに、制御部105を有し、制御部105は、光学ユニット102Lおよび102Rにより検出された座標の方向と光学ユニット102Lおよび103Rの位置とに基づいて座標の位置を算出する演算部151と、補助ミラー104の回転制御をおこなう回転部152と、片方の光学ユニット102で座標の方向を分離して検知できていないことを判断する判断部153と、入力された座標が複数ある場合に、各座標の移動履歴を格納して複数の座標を区別する記憶部154と、外部装置例えばパーソナルコンピュータ(PC)106と接続する際のインターフェースを司るインターフェース部156とから構成される。
【0028】
なお、図示は省略するが、補助ミラー104はステッピングモータにより回転し、このステッピングモータの動きにより、補助ミラー104の角度を知ることができるようになっている。また、座標入力面101は図においては平板であるが、必ずしも有体的な平板が必要であるということではなく、後述するように光学ユニット102より座標入力面101に対して平行に照射される照射光で形成される仮想的な面であってもよい。
【0029】
また、座標入力面101は、LCDなどによる表示面であってもよく、PC106からの制御を受けて、各種処理結果を表示してもよい。これにより、いわば、大型のタッチパネルを形成し、利便性の高い座標入力装置を提供することができる。
【0030】
(反射部の構造)
反射部103は、進入してきた光をその方向に再帰的に反射する部材により表面が覆われている。一例として、コーナーキューブリフレクタが挙げられる。図2は、コーナーキューブリフレクタを示した図である。このうち、同図(a)は斜視図を、同図(b)は、頂点と底面の円の中心とを通る直線における断面図である。コーナーキューブリフレクタは円錐形状で、内面をアルミ蒸着などして反射効率を高めている。図に示したとおり、コーナーキューブリフレクタは、錐角が90度であるため、入射光を再帰的に反射する。
【0031】
(光学ユニットの構造)
つぎに、光学ユニット102を詳細に説明する。図3は、光学ユニット102を、座標入力面101に平行な面内で照射光の進行方向に直交する向き(図のy軸方向き)から示した概略構成図である。また、図4は、図3に示した光学ユニットを照射光の進行方向から(図のx軸方向から)表した図である。発光部121は、照射光を発する発光素子122と、発光素子122が発した照射光を所定方向に偏向するシリンドリカルレンズ123a〜シリンドリカルレンズ123cとからなる。符合124はハーフミラーを示し、シリンドリカルレンズ123を通過した照射光を反射部103に向けて偏向する。
【0032】
発光素子122は、例えば、レーザーダイオードやピンポイントLEDなどの発光部材を使用できる。発光素子122が発した照射光はシリンドリカルレンズ123aで絞り込まれ、z軸方向に平行な光線となる。続いて、照射光は2つのシリンドリカルレンズ123bおよびシリンドリカルレンズ123cを経て、y軸方向に扇形に広がる拡散光となる(図4参照)。
【0033】
一方、受光部125は、図3に示したように、ハーフミラー124を通過した反射部103からの反射光を集光する受光レンズ126と、フォトセンサなどの受光素子が複数個連なったラインセンサ127とから構成される。発光素子122から照射され反射部103によって同じ経路を戻ってきた反射光は、受光レンズ126によって、ラインセンサ127上のそれぞれ異なる位置に到達する。
【0034】
(光学ユニットによる方向の検知)
つぎに、ラインセンサ127による座標の方向の検知について説明する。図5は、受光部125による方向検知の原理を説明する模式図である。図は、受光部125を主として表しているが、発光素子122と、反射光を透過するハーフミラー124もそれぞれ表示している。なお、発光素子122は、ハーフミラー124の上部(図における座標系においてz>0の位置)にあるので、便宜的に点で表示する。
【0035】
座標入力面101上のある位置Aに指が挿入され照射光が遮断されると、その方向に対応するラインセンサ127上の対応する点に反射光が到達しなくなる。すなわち、図に示したように座標入力面101上の位置Aに光を遮る指が挿入されると、ここを通過する光は遮られ、ラインセンサ127上では位置Dにおいて受光強度の小さい領域(暗点)が生じる。この暗点Dの位置は、遮蔽方向(位置A)と一対一に対応するので、ラインセンサ127によって遮蔽方向が検知されることとなる。
【0036】
なお、ラインセンサ127における受光強度が均一になるように、シリンドリカルレンズ123cの後段もしくはラインセンサ127の前段に濃淡のついたフィルタを設けてもよい。これにより、ラインセンサ127の各素子に対して方向に依存した閾値を設定する必要が無くなり、制御が容易となる。
【0037】
(演算部の内容)
演算部151は、暗点Dに基づいた遮蔽方向から座標Aの位置を算出する。暗点Dは指示棒や指等を光軸から測定した検出角度θd(図5参照)と1対1に対応しており、ラインセンサ127上の暗点の位置Dが分かれば検出角度θdを知ることができる。受光レンズ126からラインセンサ127までの距離をfとして、θdはDの関数として式(1)で与えられる。
θd=arctan(D/f) ・・・(1)
【0038】
なお、厳密には、受光レンズ126による光の屈折により、tan(θd)=D/fとならないが、検出角度θdとD/fとの関係は一意に決まるので、ここでは、簡単のため式(1)が成立するものとして取り扱う。なお、光軸とは受光レンズ126の光軸を示す。
【0039】
以上の説明では検出角度θdを演算部151で算出する構成となっているが、例えば、記憶部154に位置Dと検出角度θdを対応させた対応テーブルを設けておき、この対応テーブルを参照して暗点Dから検出角度θdを求めてもよい。すなわち、演算部151における算出には計算した結果である対応テーブルを参照することも含むものとする。
【0040】
検出角度θdが求まると、座標点Aを計算する際に使用する計算角度θc、すなわち、光学ユニット102間を基準線とした座標点Aの方向が求まる。この計算角度θcと光学ユニット102間の距離とから座標点Aを求めることができる。図6は、座標点Aと、光学ユニット間距離wと、座標点Aを計算する際に使用する右側計算角度θcRおよび左側計算角度θcLとの関係を示した図である。詳細な計算過程は省略するが、座標点A(x,y)は、式(2)によって与えられる。
Figure 0004208394
【0041】
以上の説明から明らかなように、ラインセンサ127上の暗点Dの位置が分かれば、検出角度θdをもとに計算角度θcR(もしくはθcL)を算出でき、式(2)により、位置Aを算出できる。この演算は、演算部151によりおこなう。なお、検出角度θdから計算角度θcR(もしくはθcL)を算出する変換式については、光学ユニット102の取付角度が分かれば一意に決定されるのでその説明を省略する。
【0042】
なお、式(2)についても、記憶部154に左右の光学ユニット102における暗点Dと位置A(x,y)と対応させた対応テーブルを設けておき、この対応テーブルを参照して暗点Dから直接位置A(x,y)を求めてもよい。以上の説明においては、制御部105が、座標入力装置100に内蔵された構成であるが、インターフェース部156を除いた制御部105を、例えば前述したPC106に設けてもよい。後者の場合においては、PCも含めて座標入力装置100が構成されることとなる。
【0043】
座標入力装置100は、以上説明した各部により、座標入力面101に入力された座標の位置を算出する。また、入力された座標が複数である場合も、後述するダミー点を除去できれば、入力された複数の座標の位置を原則として正確に算出できる。
【0044】
しかしながら、光学ユニット102と入力された複数の座標が概略一直線上にあるとき、換言すれば、光学ユニット102により入力された複数の座標が分離して検知できないときは、座標の位置の算出精度を維持できなくなる。座標入力装置100は、補助ミラー104を備えることによりこの問題を解決し、座標の位置の算出精度を維持する。以降の説明においては説明の便宜上、入力された座標が2つである場合について説明する。
【0045】
(判断部の内容)
補助ミラー104は、入力された座標の方向を分離できないときに、換言すれば方向の遮蔽や重なりがあったときに、当該座標の方向を分離して検知するために使用される。座標の方向が分離して検知されているか否かは判断部153が判断する。最も簡便には、片方の光学ユニット102では入力された座標が1つであると検知し、他方の光学ユニット102では入力された座標が2つであると検知した場合に、座標が分離して検知されていないと判断する手法が挙げられる。
【0046】
座標の方向をラインセンサ127で検知する場合は、一定の閾値より小さな受光強度の素子部位が遮蔽方向となる。図7は、判断部153において、座標が分離されていないと検知する際のラインセンサ(素子数128個)の暗点検出の例を示した図である。斜線で示したように、右側光学ユニット102Rのラインセンサは第26素子、第27素子、第91素子、第92素子、および、第93素子において所定の閾値より小さな受光強度であると検知している。一方、左側光学ユニット102Lのラインセンサは第56素子、第57素子、第58素子、第59素子、第60素子、および、第61素子において所定の閾値より小さな受光強度であると検知している。
【0047】
図8は、判断部153の遮蔽もしくは重なり方向の判断手順の一例を示したフローチャートである。判断部153は、まず、暗点であると検出した素子の平均的な連続数を検知する(ステップS701)。これにより、入力に用いた指や指示棒の太さを知ることができる。上述した検出条件では、左側光学ユニット102Lの連続数が6であり、右側光学ユニット102Rの連続数が2もしくは3であるので、突出した連続数6を除外して、連続数は2ないし3であると検知する。
【0048】
続いて、連続数をひとまとまりとして、このひとまとまりの個数が左右のラインセンサ127で一致するか否かを判断する(ステップS702)。個数が一致する場合(ステップS702:肯定)、入力された座標の方向に遮蔽もしくは重なりがないと判断する(ステップS703)。一方、個数が一致しない場合(ステップS702:否定)、入力された座標の方向に遮蔽もしくは重なりが発生していると判断する(ステップS704)。上述した検出条件では、右側光学ユニット102Rの塊の個数は2であり、左側の塊の個数は1であるので、判断部153は、方向の遮蔽もしくは重なりが発生していると判断する。
【0049】
最後に、判断部153は、連続数が突出している検出域に対応する方向に遮蔽もしくは重なりが発生していると判断する(ステップS705)。上述した検出条件では、連続数6の検出域に遮蔽もしくは重なりが発生していると判断する。
【0050】
(補助ミラーの内容)
つぎに補助ミラー104について説明する。図9は、補助ミラー104により、光学ユニット102が座標方向を分離して検知する様子を示した模式図である。図に示したように、左側光学ユニット102Lは座標Aおよび座標Bを直接光として分離して検知できない。したがって、発光部121は補助ミラー104の回転中心に向けても光を発し、補助ミラー104を介して座標Aおよび座標Bを分離して検知する。
【0051】
なお、発光部121は、補助ミラー104に向けて常に照射光を発してもよいし、判断部153により方向に遮蔽もしくは重なりが発生したと判断された場合にのみ照射光を照射してもよい。なお、図には特に示していないが、補助ミラー104に対して使用する発光素子を発光素子122とは別途設けた構成としてもよい。
【0052】
なお、図において、符合107は座標入力面101の裏面に配置されたステッピングモータを示す。ステッピングモータ107は回転部152の制御を受けて回転する。また、回転部152はステッピングモータを制御することにより補助ミラー104の角度を知ることができる。光学ユニット102が補助ミラー104を介して暗点を検知したときの補助ミラーの角度を知ることにより、座標Aおよび座標Bの暗点の方向を間接的に知ることができる。
【0053】
なお、光学ユニット102は補助ミラー104の回転中心に対して照射光を発する。これにより、補助ミラー104が回転しても、反射部103により再帰的に反射された反射光は再び補助ミラー104の回転中心を通過し、光学ユニット102の一定位置に戻ってくる。すなわち、受光部125では常に一定位置で補助ミラー104を介した反射光を受光できるので、検出効率を向上させることができる。
【0054】
なお、補助ミラー104の反射光を入光する光学ユニットは、座標の方向を分離して検出できない左側光学ユニット102Lに限ることなく、右側光学ユニット102Rであってもよい。また、補助ミラー104を介した反射光(遮蔽光)は一定位置で受光できるので、例えばラインセンサ127(の端部)で検知してもよいが、別途センサを設けて検知してもよい。
【0055】
(ダミー点の除外)
座標入力装置100の光学ユニット102は、前述したように、座標入力面101に対して平行に扇形の光を発し、受光部125ではそれぞれ2方向の遮蔽もしくは重なりを検知する。受光部125では、予めどちらが座標Aに対する方向で、どちらが座標Bに対する方向か知ることができない。したがって、左側光学ユニット102Lが検知した2つの方向と右側光学ユニット102Rが検知した2つ方向から、虚像点(ダミー点)が結ばれることとなる。図10は、ダミー点の一例を示した模式図である。
【0056】
ダミー点を除外する方法としては、様々な方法が考えられるが、例えば、記憶部154が、入力された座標の順にIDを割りつけ、演算部151で演算された座標の位置(軌跡)を適宜追跡して複数の座標の方向を区別する態様であってもよい。なお、入力された座標が移動するなどして片方の光学ユニットにおいて座標の方向が一致することがあるが、この場合は、それまでの軌跡から座標の方向を区別することが可能である。
【0057】
なお、光学ユニット102から発する照射光を細くまとまったビームとして座標入力面を走査することもできる。これにより、2方向を両光学ユニットにおいて検出タイミングをもとに区別でき、入力された2つの座標がそれぞれ区別可能となる。
【0058】
(2点の位置の算出)
つぎに、補助ミラー104を用いた座標の算出について説明する。図11は補助ミラー104を用いた座標の算出の際のパラメータの関係を示した説明図である。図のように座標入力面101の横方向にx軸、縦方向にy軸を設けた座標系を考える。なお、この座標系は図3、図4に示した座標系とは関係なく座標入力面101に対して設けた座標系である。
【0059】
図において、角度θA,θBは、補助ミラー104の回転中心からx軸を基準線として測定した座標Aおよび座標Bの角度を示す。なお、検出した角度が座標Aに帰属するものであるか、座標Bに帰属するものであるかは、前述したようなダミー点の除外により予め区別できているものとする。θkA,θkBは、座標Aおよび座標Bを検知した際のx軸を基準線とした補助ミラー104の角度を示す。θyは補助ミラー104の取付角度を示す。このとき、θA,θBとθkA,θkBとθyとの関係は下式(3)で示される。
θA=180−(2・(θkA−θy))
θB=180−(2・(θkB−θy)) ・・・(3)
【0060】
計算過程は省略するが、θA,θBとθcRA,θcRBにより、座標Aの位置(xA,yA)を下式(4)のように求めることができる。なお、θcRA,θcRBは、右側光学ユニット102Rから座標Aもしくは座標Bを測定した計算角度である。
xA=(w・tanθcRA−a・tanθA−b)/(tanθcRA−tanθA)
yA=w・tanθcRA−[(w・tanθcRA−a・tanθA−b)/(tanθcRA−tanθA)]・・・(4)
【0061】
同様に、座標Bの位置(xB,yB)を下式(5)のように求めることができる。
xB=(w・tanθcRB−a・tanθB−b)/(tanθcRB−tanθB)
yB=w・tanθcRB−[(w・tanθcRB−a・tanθB−b)/(tanθcRB−tanθB)]・・・(5)
なお、a,bは光学ユニット102Lから補助ミラー104の回転中心までのx方向の距離とy方向の距離とをそれぞれ示す。
【0062】
以上説明したように、実施の形態1の座標入力装置は、一方の光学ユニットにおいて座標入力面に入力された2つの座標を分離して検出できない場合であっても、補助ミラーにより座標を分離して検出することができる。これにより、方向の遮蔽もしくは重なりがあった場合でも、座標の位置の算出精度を維持することが可能となる。
【0063】
〔実施の形態2〕
実施の形態2では、ビーム状の照射光を照射する座標入力装置について説明する。なお、実施の形態2の座標入力装置の各部について実施の形態1と同一の部分については同一の符合を付し、その説明を省略するものとする。
【0064】
(座標入力装置の概略構成)
図12は、実施の形態2に係る座標入力装置の光学ユニットの概略構成を示した説明図である。座標入力装置200は、座標を入力する際に使用する座標入力面101と、座標入力面101に平行に当該座標入力面101を走査しながらビーム状の照射光を発し、また、反射光を受光する光学ユニット202(そのうち左側にある光学ユニットを202Lと、右側にある光学ユニットを202Rとする)と、座標入力面101の外縁に配置され、光学ユニット102が発した照射光を吸収する吸収材203と、座標入力面101に入力された2つの座標の方向を分離して検出できない場合に当該方向を分離する補助ミラー104とを有する。
【0065】
なお、図1で示した制御部105は省略してある。座標入力装置200に対する座標の入力は、乱反射剤が塗布してある乱反射部181を有する指示棒108によりおこなう。
【0066】
(光学ユニットの構造)
図13および図14は、光学ユニット202の概略構成の一例を示した平面図および正面図である。光学ユニット202は、レーザ光を発する発光素子221と、このレーザ光を反射するポリゴンミラー222と、ポリゴンミラー222を回転する駆動モータ223と、指示棒108で反射された光を集光する受光レンズ224と、受光レンズ224で集光された反射光を検知するフォトセンサ225と、補助ミラー104からの光を集光する補助受光レンズ226(図14では省略)と、補助受光レンズ226で集光された光を検知するフォトセンサ227とから構成される。なお、符合228は、補助ミラー104から入光する光を取り込むための入光窓を示す。
【0067】
光学ユニット202は、扇形の光を一様に照射する光学ユニット102とは異なり、ビーム状の光により座標入力面を走査するので、光の反射のタイミングを左右の光学ユニット102で検知することにより複数の座標を区別することができる。すなわち、本実施の形態ではダミー点が生じない。したがって、複数の座標の入力があった場合においても、座標位置の算出を容易におこなうことができる。
【0068】
しかしながら、実施の形態1と同様に、入力された座標の方向の遮蔽や重なりがある場合は座標の検出精度が維持できなくなる。したがって、この場合は、補助ミラー104に照射された光の反射を検知して検出精度を維持する。なお、指示棒108は光を乱反射するため、補助ミラー104に発せられた光は、指示棒108によって光学ユニット202に直接向かう光と、再帰的に補助ミラー104に向かう光とがあるが、直接向かう光では結局方向分離に寄与できないので考慮しなくてよい。
【0069】
なお、指示棒108は乱反射部181を設けたが、実施の形態1の反射部103のように、再帰性反射部材を用いたものに置き換えてもよい。
【0070】
以上説明したように、実施の形態2の座標入力装置では、ビーム状の光によって座標が検知されるため、いわゆるダミー点を予め除去でき、かつ、座標の位置の算出精度を維持することができる。
【0071】
なお、実施の形態1および実施の形態2では、光学ユニットにより座標の方向を検知したが、これに限ることなく、入力された座標の方向が隔たった場所からそれぞれ検知できるものであれば、その種類を問わない。例えば、実施の形態1および2で説明した光学式の方向検知手段に限らず、例えば弾性波や音波を利用することによって方向を検知してもよい。
【0072】
また、補助ミラー104と左右いずれかの光学ユニット102は、いわば、第3の光学ユニットを形成するといえる。したがって、座標の方向を分離できるものであればミラーに限ることなく、例えば、実際に第3の光学ユニットを設けてもよい。この場合は、いずれに主従を付けることなく、相互に補完しあって座標の位置の算出してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の座標入力装置(請求項1)は、第1および第2の方向検知手段が、座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった2つの位置からそれぞれ検知し、算出手段が、前記第1および第2の方向検知手段によりそれぞれ検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出し、第3の方向検知手段が、前記座標入力面に入力された座標の方向を前記第1および第2の方向検知手段とは異なった方向から検知し、非分離認識手段が、前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識し、算出制御手段が、前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記算出手段を制御して、前記第1および第2の方向検知手段のうちの他方の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段の位置と、前記他方の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、入力された複数の座標に方向的な遮蔽や重なりがある場合でも、当該座標の方向を分離して検知することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0074】
また、本発明の座標入力装置(請求項2)は、請求項1に記載の座標入力装置において、前記算出制御手段が、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、ダミー点を除去することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0075】
また、本発明の座標入力装置(請求項3)は、請求項1に記載の座標入力装置において、区別手段が、前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別し、前記算出制御手段が、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、ダミー点を除去することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0076】
また、本発明の座標入力装置(請求項4)は、第1および第2の方向検知手段が、座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった2つの位置から光学的にそれぞれ直接検知し、算出手段が、前記第1および第2の方向検知手段により光学的にそれぞれ直接検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出し、反射鏡が、前記座標入力面に入力された座標の方向を、前記直接検知される方向とは異なる方向から前記第1もしくは第2の方向検知手段に対して検知させ、回転手段が、前記反射鏡を回転し、非分離認識手段が、前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識し、回転制御手段が、前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記回転手段を制御して、前記一方の検知手段に対してもしくは他方の検知手段に対して前記2つの座標の方向を分離して検知させ、算出制御手段が、前記算出手段を制御して、前記他方の検知手段により直接検知された前記2つの座標の方向と、前記一方もしくは他方の方向検知手段により前記反射鏡を介して検知された前記2つの座標の方向と、前記他方の方向検知手段の位置と、前記反射鏡の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、入力された複数の座標に方向的な遮蔽や重なりがある場合でも、当該座標の方向を分離して検知することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0077】
また、本発明の座標入力装置(請求項5)は、請求項4に記載の座標入力装置において、前記算出制御手段が、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、ダミー点を除去することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0078】
また、本発明の座標入力装置(請求項6)は、請求項4に記載の座標入力装置において、区別手段が、前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別し、前記算出制御手段が、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出するので、ダミー点を除去することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【0079】
また、本発明の座標入力装置(請求項7)は、請求項4に記載の座標入力装置において、前記第1および第2の方向検知手段が、前記反射鏡を介して前記2つの座標の方向を検知する場合には、前記反射鏡の回転中心を通過する光に基づいて当該2つの座標の方向を光学的に検知するので、回転によるぶれのない一定位置で座標を検出することができ、これにより、座標位置の算出精度を維持することのできる座標入力装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の座標入力装置の一例を示した概略構成図である。
【図2】実施の形態1の座標入力装置のコーナーキューブリフレクタを示した図である。
【図3】光学ユニットを、座標入力面に平行な面内で照射光の進行方向に直交する向きから(y軸方向から)示した概略構成図である。
【図4】図3に示した光学ユニットを照射光の進行方向から(x軸方向から)表した図である。
【図5】実施の形態1の座標入力装置の受光部による方向検知の原理を説明する模式図である。
【図6】座標点Aと、光学ユニット間距離wと、座標点Aを計算する際に使用する右側計算角度θcRおよび左側計算角度θcLとの関係を示した図である。
【図7】実施の形態1の座標入力装置の判断部において、座標が分離されていないと検知する際のラインセンサ(素子数128個)の暗点検出の例を示した図である。
【図8】実施の形態1の座標入力装置の判断部の遮蔽もしくは重なり方向の判断手順の一例を示したフローチャートである。
【図9】実施の形態1の座標入力装置における補助ミラーにより、光学ユニットが座標方向を分離して検知する様子を示した模式図である。
【図10】実施の形態1の座標入力装置におけるダミー点の一例を示した模式図である。
【図11】実施の形態1の座標入力装置における補助ミラーを用いた座標の算出の際のパラメータの関係を示した説明図である。
【図12】実施の形態2に係る座標入力装置の光学ユニットの概略構成を示した説明図である。
【図13】実施の形態2に係る座標入力装置の光学ユニットの概略構成の一例を示した平面図である。
【図14】図13に示した光学ユニットの概略構成の一例を示した正面図である。
【図15】従来の光学式の座標入力装置の一例を示した図である。
【図16】従来の光学式の座標入力装置において、入力された座標の位置関係により位置の算出の精度が維持される場合を示した説明図である。
【図17】従来の光学式の座標入力装置において、入力された座標の位置関係により位置の算出の精度が悪くなる場合を示した説明図である。
【図18】従来の光学式の座標入力装置において、入力された座標の位置関係により位置の算出の精度が悪くなる他の場合を示した説明図である。
【符号の説明】
100,200 座標入力装置
101 座標入力面
102,202 光学ユニット
102L 左側光学ユニット
102R 右側光学ユニット
103 反射部
104 補助ミラー
105 制御部
106 パーソナルコンピュータ(PC)
107 ステッピングモータ
108 指示棒
121 発光部
122,221 発光素子
123a,123b,123c シリンドリカルレンズ
124 ハーフミラー
125 受光部
126,224 受光レンズ
127 ラインセンサ
151 演算部
152 回転部
153 判断部
154 記憶部
156 インターフェース部
181 乱反射部
203 吸収材
222 ポリゴンミラー
223 駆動モータ
225,227 フォトセンサ
226 補助受光レンズ

Claims (7)

  1. 座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった2つの位置からそれぞれ検知する第1および第2の方向検知手段と、前記第1および第2の方向検知手段によりそれぞれ検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出する算出手段と、を有する座標入力装置において、
    前記座標入力面に入力された座標の方向を前記第1および第2の方向検知手段とは異なった方向から検知する第3の方向検知手段と、
    前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識する非分離認識手段と、
    前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記算出手段を制御して、前記第1および第2の方向検知手段のうちの他方の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段により検知された前記2つの座標の方向と、前記第3の方向検知手段の位置と、前記他方の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出する算出制御手段と、
    を具備したことを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記算出制御手段は、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別する区別手段を具備し、
    前記算出制御手段は、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  4. 座標入力面に入力された座標の方向を、隔たった2つの位置から光学的にそれぞれ直接検知する第1および第2の方向検知手段と、前記第1および第2の方向検知手段により光学的にそれぞれ直接検知された前記座標の方向と前記第1および第2の方向検知手段の位置とに基づいて、前記座標の位置を算出する算出手段と、を有する座標入力装置において、
    前記座標入力面に入力された座標の方向を、前記直接検知される方向とは異なる方向から前記第1もしくは第2の方向検知手段に対して検知させる反射鏡と、
    前記反射鏡を回転する回転手段と、
    前記座標入力面に2つの座標が入力されている場合に、前記第1および第2の方向検知手段のうちの一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないことを認識する非分離認識手段と、
    前記非分離認識手段により前記一方の方向検知手段において前記2つの座標の方向が分離して検知されていないと認識された場合に、前記回転手段を制御して、前記一方の検知手段に対してもしくは他方の検知手段に対して前記2つの座標の方向を分離して検知させる回転制御手段と、
    前記算出手段を制御して、前記他方の検知手段により直接検知された前記2つの座標の方向と、前記一方もしくは他方の方向検知手段により前記反射鏡を介して検知された前記2つの座標の方向と、前記他方の方向検知手段の位置と、前記反射鏡の位置とに基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出する算出制御手段と、
    を具備したことを特徴とする座標入力装置。
  5. 前記算出制御手段は、前記一方の方向検知手段の位置と、当該一方の方向検知手段により検知された方向とを参酌することにより、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出することを特徴とする請求項4に記載の座標入力装置。
  6. 前記第1もしくは第2の方向検知手段により検知された前記2つ座標の方向をそれぞれ区別する区別手段を具備し、
    前記算出制御手段は、前記区別手段により区別された前記2つの座標の方向に基づいて、前記座標入力面に実際に入力されている前記2つの座標の位置を算出することを特徴とする請求項4に記載の座標入力装置。
  7. 前記第1および第2の方向検知手段は、前記反射鏡を介して前記2つの座標の方向を検知する場合には、前記反射鏡の回転中心を通過する光に基づいて当該2つの座標の方向を光学的に検知することを特徴とする請求項4に記載の座標入力装置。
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