JP4946483B2 - 空気調和機用梱包装置 - Google Patents

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本発明は、分離型の空気調和機の室外機を梱包し外力などから保護する空気調和機用梱包装置に関するものである。
従来のこの種の空気調和機用梱包装置は、図４に示すように、トレイ状に形成された底板１２と天板１３により、上下を挟まれた空気調和機の室外機１４の底板１２と天板１３の間の露出した空間部を覆う外箱１５にて、室外機１４を覆い、バンド１６にて結束し梱包するようになっていた（例えば、特許文献１参照）。
特開２００３−１７０９９０号公報
しかしながら、上記従来の空気調和機用梱包装置の構成では、分離型空気調和機の室外機１４の構造により、室外機１４の強度が異なり、全ての方向からの衝撃に対して完全に保護するために、一番弱い構造部分に合わせ、梱包材の強度を決めて行く必要が有る。特に、分離型空気調和機の室外機１４の場合は、背面の熱交換器側が特に弱く、この面を基準にして、空気調和機用梱包装置全体の強度を決めていたので、高価になるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、分離型空気調和機の室外機の構造に合わせ、最小の材料使用量で室外機を保護できる空気調和機用梱包装置を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機用梱包装置は、トレイ状で、分離型空気調和機の室外機の下部を保護する下緩衝材が挿入された底板と、前記室外機の上部を保護する上緩衝材が挿入された天板と、前記底板と前記天板で支持された前記室外機の露出部を包み込む略筒状の外箱を備え、前記外箱を筒状に形成するときの接合部を内部に延長して、一側面を２重にし、前記２重の側面を、前記室外機の熱交換器側に位置させ、内部に延長した延長部の長さを前記熱交換器の長さと略同一としたもので、外箱の、室外機の最も弱い熱交換器側の側面を２重にすることで、外箱全体の強度を上げる事なく熱交換器側の必要部分のみ強度を上げることが可能となり、外箱を構成する材料の使用量を低減させることが可能となる。また、延長部を外箱に一体に形成するため、加工も容易に行うことが可能となり、別部品を起こす必要も無いため、梱包材加工時、および室外機の梱包作業時の作業性が大幅に向上する。
本発明の空気調和機用梱包装置は、少ない材料使用量と単純な加工で、空気調和機の室外機の構造に合わせた最適な保護を行うことができる。
第１の発明は、トレイ状で、分離型空気調和機の室外機の下部を保護する下緩衝材が挿入された底板と、前記室外機の上部を保護する上緩衝材が挿入された天板と、前記底板と前記天板で支持された前記室外機の露出部を包み込む略筒状の外箱を備え、前記外箱を筒状に形成するときの接合部を内部に延長して、一側面を２重にし、前記２重の側面を、前記室外機の熱交換器側に位置させ、内部に延長した延長部の長さを前記熱交換器の長さと略同一としたもので、外箱の、室外機の最も弱い熱交換器側の側面を２重にすることで、外箱全体の強度を上げる事なく熱交換器側の必要部分のみ強度を上げることが可能となり、外箱を構成する材料の使用量を低減させることが可能となる。また、延長部を外箱に一体に形成するため、加工も容易に行うことが可能となり、別部品を起こす必要も無いため、梱包材加工時、および室外機の梱包作業時の作業性が大幅に向上し、室外機の熱交換器の長さに合わせて外箱の延長部の長さを決めるので、最適な材料使用量にて外箱を形成でき、材料使用量の低減が図れる。
第２の発明は、特に、第１の発明の外箱内に形成された延長部を、前記延長部の根元の接合部の端から折り曲げ、前記延長部と前記外箱の内壁との間に空間を形成したもので、延長部と外箱の内壁との間に形成された空間により、室外機の保護機能がさらに向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における空気調和機用梱包装置の分解斜視図である。
図１において、本実施の形態における空気調和機用梱包装置は、トレイ状に形成された箱で、中に被梱包物である分離型空気調和機の室外機３の下部を保護する下緩衝材１を左右に挿入した底板２を有し、底板２の中に、室外機３を挿入する。更に、底板２と同様に、トレイ状に形成され内部に、室外機３の上部を保護する上緩衝材（図示せず）を有し、室外機３の上から挿入される天板４を備えている。
この底板２と天板４に挟まれた室外機３の露出部１０を閉塞する筒状の外箱５を設ける。この筒状の外箱５は、１枚の段ボールなどで構成されたシートを折り曲げ、一方の端部６を対角上の角部に接着などで固定した接合部７を設けて筒状に形成する。
この時、筒状に形成するために固定された接合部７から、端面を延長して延長部８を形成し、この延長部８を、外箱５の内側で、しかも外箱５の側面に沿うように配して、外箱５の一側面を二重に構成する。そして、この外箱５を、室外機３に被せる時、室外機３の熱交換器９の側に、外箱５の延長部８を設けた側面を向けて被せるようにする。
以上のように、本実施の形態においては、外箱５の１側面を２重にして、室外機３の最も弱い熱交換器９側の面に、外箱５の２重に形成された側面が位置するように、外箱５を被せることで、外箱５全体の強度を上げる事なく、熱交換器９側の必要部分のみ強度を上げる事が可能となり、外箱５を構成する材料の使用量を低減させることが可能となる。また、延長部８が、外箱５と一体化しているので、別部品を使用すること無く、外箱５の加工も容易に行うことができ、梱包材加工時、および室外機３の梱包作業時の作業性も大幅に向上する。
（実施の形態２）
図２は、本発明の第２の実施の形態における空気調和機用梱包装置の外箱と室外機の斜視図である。尚、上記第１の実施の形態における空気調和機用梱包装置と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、筒状に形成された外箱５に設けた延長部８の長さを、外箱５の側面より短くし、室外機３の熱交換器９の露出面の長さに合わせて調整するようにしたものである。
以上のように、本実施の形態によれば、外箱５に設けた延長部８の長さを変えることにより、室外機３の熱交換器９の露出面の長さに合わせて、最適な材料使用量にて外箱５を形成して、部分補強をすることができる。
（実施の形態３）
図３は、本発明の第３の実施の形態における空気調和機用梱包装置の外箱の斜視図である。尚、上記実施の形態における空気調和機用梱包装置と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、筒状に形成された外箱５の延長部８を、接合部７より折り曲げ、接合部７を支点に折り返すように延長部８を、外箱５内に延長するようにしたものである。
以上のように、本実施の形態によれば、外箱５に設けた延長部８を延長部８の根元の接
合部７で折り曲げることにより、接合部７の巾分の空間が、延長部８と外箱５の内壁との間に形成され、この空間による外力からの室外機３の保護機能が大幅に向上する。
以上のように、本発明にかかる空気調和機用梱包装置は、外箱の、室外機の熱交換器に面する側面を２重にすることで、外箱の必要な部分のみ強度を上げて、室外機を外力から確実に保護できるもので、分離型空気調和機の室外機以外の梱包にも利用が可能である。
本発明の実施の形態１における空気調和機用梱包装置の分解斜視図 本発明の実施の形態２における空気調和機用梱包装置の外箱と室外機の斜視図 本発明の実施の形態３における空気調和機用梱包装置の外箱の斜視図 従来の空気調和機用梱包装置の分解斜視図
１ 下緩衝材
２ 底板
３ 室外機
４ 天板
５ 外箱
７ 接合部
８ 延長部
９ 熱交換器
１０ 露出部

Claims (2)

  1. トレイ状で、分離型空気調和機の室外機の下部を保護する下緩衝材が挿入された底板と、前記室外機の上部を保護する上緩衝材が挿入された天板と、前記底板と前記天板で支持された前記室外機の露出部を包み込む略筒状の外箱を備え、前記外箱を筒状に形成するときの接合部を内部に延長して、一側面を２重にし、前記２重の側面を、前記室外機の熱交換器側に位置させ、内部に延長した延長部の長さを前記熱交換器の長さと略同一としたことを特徴とする空気調和機用梱包装置。
  2. 外箱内に形成された延長部を、前記延長部の根元の接合部の端から折り曲げ、前記延長部と前記外箱の内壁との間に空間を形成した請求項１に記載の空気調和機用梱包装置。
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