JP4946396B2 - 遠心送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調用送風機器や換気送風機器等に使用される遠心送風機に関するものである。
従来、この種の遠心送風機は、電動機の回転軸に連結される円盤状の主板と、主板と同心円で中心に吸込み口を備えるドーナツ状の吸込みシュラウドとで複数の羽根板を環状に挟んで固定したインペラと、吸込みシュラウドの吸込み口に空気を導く吸込み胴とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その遠心送風機について図20を参照しながら説明する。
図に示すように、特許文献1の遠心送風機101は、吸込みシュラウド102を備えるインペラ103と、インペラ103に向かって先細に形成される円錐状の吸込み胴104と、吸込み胴104と同心で吸込み胴104の端部105が内側に突出するように連結された円筒状のマウス片106とを備え、マウス片106はインペラ103の吸込み口107に挿入されて固定されている。また、インペラ103の芯ぶれやアンバランスによる振動などによってマウス片106と吸込み口107とが接触したり、送風する空気に含まれた異物が詰まったりすることにより、摩擦によるロスや磨耗の発生、衝突による破壊が起こらないように、マウス片106と吸込み口107は間隙108を保った構成となっている。
上記構成において、インペラ103が回転すると、インペラ103の昇圧作用により吸込み胴104から流入した空気がマウス片106を通って吸込み口107からインペラ103に回転軸方向に流入し、遠心方向に方向を変えてインペラ103から流出するが、マウス片106の内側に吸込み胴104が突出している部分で吸込み胴104から流出した空気の一部がマウス片106との間で剥離渦109を形成するため、その部分の圧力が減少し、空気の流れを引き付けるため、吸込み胴104から回転軸方向に流入する空気をスムーズに遠心方向に方向を変えるように促している。
特許第3325574号公報
このとき、インペラ103から流出した空気よりも吸込み口107の空気のほうが圧力が低いため、インペラ103から流出した空気の一部は、マウス片106とインペラ103の吸込み口107の間隙108を通って再びインペラ103の吸込み口107に流れ込む循環流れ110を形成するが、このような従来の遠心送風機1では間隙108から回転軸方向に噴出する循環流れ110が吸込み口107から流入した時に、吸込み胴104から流入し遠心方向に流れる空気に衝突して遠心方向の流れを乱し、送風性能を低減させるという課題があり、循環流れ110が吸込み胴104から流入し遠心方向に流れる空気に衝突して流れを乱すことがないようにし、送風効率を向上することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、循環流れが吸込み胴からインペラに流入した主流に衝突して遠心方向の流れを乱すことがなく、送風効率を向上することができる遠心送風機を提供することを目的としている。
本発明の遠心送風機は上記目的を達成するために、空気を吸込む吸込み用開口と空気を吐き出す吐出用開口を備える外郭内に、電動機と、電動機の回転軸に連結される円盤状の主板と主板と同心円で中心に空気を吸込む吸込み口を備えるドーナツ状の吸込みシュラウドとで複数の羽根板を環状に挟んで形成されるインペラと、吸込みシュラウドの吸込み口に外郭の吸込み用開口からの空気を導くように固定された吸込み胴とを備え、吸込み胴の下流端が吸込みシュラウドの吸込み口よりインペラの内部に挿入され、かつ吸込み胴と吸込みシュラウドとの間に間隙を備えた遠心送風機で、インペラから流出した空気の一部が吸込み胴と吸込みシュラウドとの間の間隙から吸込み口へ流れ込んで発生する循環流れの間隙からの吹き出し方向を遠心方向に向けるようにし、吸込み胴の下流端の内径が、吸込みシュラウドの吸込み口の最小内径よりも大きくかつ周方向に一様でないことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、インペラから流出した空気の一部が吸込み胴と吸込みシュラウドの間隙を通って再びインペラの吸込み口に流れ込んで形成される循環流れが間隙から吹き出す方向を遠心方向に向けることができるため、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。また、この手段により、外郭の吸込み用開口近傍の形状やインペラの周囲の形状などによりインペラから吹き出す流れが周方向に一様でない場合に、周方向のそれぞれの部位の流れに最適になるように吸込み胴の下流端の内径を設定することができるため、循環流れが間隙から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができ、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、吸込み胴の下流端を遠心方向に曲げたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、循環流れが間隙から吹き出す方向を遠心方向に向けることができるため、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、吸込み胴の最小内径位置より上流の部分に、吸込み胴の上流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み胴の上流側がベルマウス形状であるため、空気の吸込み胴への流入を円滑にし、圧力損失を低減することができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、吸込み胴の最小内径位置より下流の部分に、吸込み胴の下流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み胴の下流側がベルマウス形状であるため、吸込み胴からインペラへ流入する空気を円滑に遠心方向に向けることができ、圧力損失を低減し、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、吸込み胴の肉厚が吸込み胴の下流端に向かって漸次薄くなっていることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み胴の下流端の厚みによって形成される段差を減少させて渦の発生を抑制することができ、吸込み胴からインペラに流入する空気と循環流れの両方を円滑に遠心方向に向けることができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、吸込みシュラウドに、吸込み口の内径が主板側に向かって拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み胴から流入する空気の流れ、または吸込み胴と吸込みシュラウドの間隙を流れ吹き出す循環流れ、またはその両者の流れを円滑に遠心方向に変更することができるため、圧力損失を低減でき、また吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる遠心送風機が得られる。
本発明によれば、循環流れが吸込み胴からインペラに流入した主流に衝突して遠心方向の流れを乱すことがなく、送風効率を向上することができる遠心送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、空気を吸込む吸込み用開口と空気を吐き出す吐出用開口を備える外郭内に、電動機と、電動機の回転軸に連結される円盤状の主板と主板と同心円で中心に空気を吸込む吸込み口を備えるドーナツ状の吸込みシュラウドとで複数の羽根板を環状に挟んで形成されるインペラと、吸込みシュラウドの吸込み口に外郭の吸込み用開口からの空気を導くように固定された吸込み胴とを備え、吸込み胴の下流端が吸込みシュラウドの吸込み口よりインペラの内部に挿入され、かつ吸込み胴と吸込みシュラウドとの間に間隙を備えた遠心送風機で、インペラから流出した空気の一部が吸込み胴と吸込みシュラウドとの間の間隙から吸込み口へ流れ込んで発生する循環流れの間隙からの吹き出し方向を遠心方向に向けるようにしたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、インペラから流出した空気の一部が吸込み胴と吸込みシュラウドの間隙を通って再びインペラの吸込み口に流れ込んで形成される循環流れが間隙から吹き出す方向を遠心方向に向けることができるため、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。また、吸込み胴の下流端の内径が、吸込みシュラウドの吸込み口の最小内径よりも大きくかつ周方向に一様でないことを特徴とする遠心送風機としたものであり、外郭の吸込み用開口近傍の形状やインペラの周囲の形状などによりインペラから吹き出す流れが周方向に一様でない場合に、周方向のそれぞれの部位の流れに最適になるように吸込み胴の下流端の内径を設定することができるため、循環流れが間隙から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができ、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。
また、吸込み胴の下流端を遠心方向に曲げたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、循環流れが間隙から吹き出す方向を遠心方向に向けることができるため、循環流れが吹き出す方向を吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に沿わせることができ、主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。
また、吸込み胴の最小内径位置より上流の部分に、吸込み胴の上流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み胴の上流側がベルマウス形状であるため、空気の吸込み胴への流入を円滑にし、圧力損失を低減することができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。
また、吸込み胴の最小内径位置より下流の部分に、吸込み胴の下流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み胴の下流側がベルマウス形状であるため、吸込み胴からインペラへ流入する空気を円滑に遠心方向に向けることができ、圧力損失を低減し、送風効率を向上することができるという作用を有する。
また、吸込み胴の肉厚が吸込み胴の下流端に向かって漸次薄くなっていることを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み胴の下流端の厚みによって形成される段差を減少させて渦の発生を抑制することができ、吸込み胴からインペラに流入する空気と循環流れの両方を円滑に遠心方向に向けることができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。
また、吸込みシュラウドに、吸込み口の内径が主板側に向かって拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み胴から流入する空気の流れ、または吸込み胴と吸込みシュラウドの間隙を流れ吹き出す循環流れ、またはその両者の流れを円滑に遠心方向に変更することができるため、圧力損失を低減でき、また吸込み胴からインペラに流入し遠心方向に流れる主流に循環流れが衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
参考の形態1)
図1から図3に示すように、比較的小型のビル空調機器用送風機として用いられる遠心送風機1は、側面に空気を吸込む吸込み用開口2と別の側面に空気を吐き出す吐出用開口3を備えた内寸が幅1,000mm、奥行き600mm、高さ800mmの直方体状の外郭4内に、架台5と、架台5に回転軸6が水平になるように固定された電動機7と、電動機7の回転軸6に連結され電動機7の回転によって空気を送風するインペラ8と、インペラ8に外郭4の吸込み用開口2からの空気を導くように外郭4に固定された吸込み胴9を備えている。
インペラ8の形状は必要とされる空調用の送風能力によって決定されるが、この例のインペラ8は、中心が電動機7の回転軸6に連結された厚さ2mmの円盤状で直径257mmの主板10と、主板10と同心円で中心に空気を吸込む吸込み口11を備えるドーナツ状で厚さ2mmで直径257mmの吸込みシュラウド12とで、主板10から吸込みシュラウド12に向かって垂直に伸びる厚さ1.5mmの板状の羽根板13が7枚等間隔に環状に挟まれて形成されており、羽根板13は内径Dbiが155mm、外径Dboが230mm、出口幅64.5mmで、羽根板13の前縁14の入口角度αは回転方向に60度、羽根板13の後縁15の出口角度βは回転方向と逆方向に45度であるターボファン形状のインペラ8とする。
インペラ8を形成する吸込みシュラウド12は、吸込み口11の上流端16が回転軸方向に10mmの長さで内径Dsが144mmの円筒部17で、円筒部17の下流端18から主板10側に向かって内径が拡大するベルマウス形状部19を備え、ベルマウス形状部19の回転軸6を通る平面での断面は外半径34mmの円弧形状であり、ベルマウス形状部19より外周側はベルマウス形状部19と滑らかにつながる平板となっている。また、この吸込みシュラウド12の形状では、最小内径位置は吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17となる。
吸込み胴9は、回転軸6方向の長さが30mmで内径Diが134mmの厚さ1.5mmの円筒部20と、円筒部20から上流側に向かって内径が拡大するベルマウス形状部21と、円筒部20から下流側に向かって内径が拡大するベルマウス形状部22と、円筒部20の上流側のベルマウス形状部21と滑らかにつながり外郭4の吸込み用開口2に固定されるフランジ部23とを備え、円筒部20の下流端24は吸込みシュラウド12の円筒部17の下流端18と回転軸6方向に同位置に位置し、吸込みシュラウド12の円筒部17と吸込み胴9の円筒部20は、インペラ8の芯ぶれやアンバランスによる振動により引き起こされる接触、摩擦ロス、磨耗、衝突による破壊等が起こらないように、3.5mmの間隙25をもって、回転軸6方向に重合している。また吸込み胴9の円筒部20より上流のベルマウス形状部21の回転軸6を通る平面での断面は内半径20mmの円弧形状で、円筒部20より下流のベルマウス形状部22の回転軸を通る平面での断面は内半径37.5mmの円弧形状で、同平面での円筒部20より下流のベルマウス形状部22の断面の内側円弧は、インペラ8の吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19の断面と同心円で、吸込み胴9の円筒部20より下流のベルマウス形状部22と吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19は3.5mmの間隙25を形成しており、よって吸込み胴9と吸込みシュラウド12との間隙25は全域で3.5mmで一定となっている。また吸込み胴9の下流端26は、内径Doが150mmで吸込みシュラウド12の円筒部17の内径Ds(144mm)よりも大きく、厚さは0.5mmで、吸込み胴9の下流端26から回転軸6方向に17.5mmの位置から下流端26に向かって吸込み胴9の厚みが漸次薄くなっている。またこの吸込み胴9は、円筒部20の上流側、下流側ともにベルマウス形状部21、22を備えているので、最小内径位置は吸込み胴9の円筒部20となる。
上記構成において、電動機7によりインペラ8が回転すると、インペラ8の羽根板13が回転することによる昇圧作用により、外郭4の吸込み用開口2と連通した外郭4の外側の空気が吸込み胴9を介してインペラ8に導入され、インペラ8から吹き出した空気が吐出用開口3より外郭4の外側に排出される。遠心送風機1が空調機器用送風機の場合、吸込み用開口2から吸込まれる空気は熱交換器などの温湿度等を調整する機器からの空気で、吐出用開口3から吐き出される空気はダクト等を通じて空調する空間へ運ばれる空気であることが一例として挙げられる。
このとき、吸込み胴9は一部がインペラ8内に挿入された位置関係にあるため、吸込み胴9からの空気は確実にインペラ8内に導入されるが、インペラ8から流出した空気よりもインペラ8の吸込み口11の空気のほうが圧力が低いため、インペラ8から流出した空気の一部は、吸込み胴9と吸込みシュラウド12との間の間隙25から吸込みシュラウド12の吸込み口11へ流れ込んで循環流れ27を形成する。吸込み胴9は円筒部20より下流端26に向かって内径が大きくなるベルマウス形状部22を備えるため、吸込み胴9の下流端26は遠心方向に曲がっており、循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を遠心方向に向けることができ、また吸込みシュラウド12の吸込み口11の最小内径である吸い込みシュラウド12の円筒部17の内径Dsよりも吸込み胴9の下流端26の内径Doが大きいため、循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができ、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
また、吸込みシュラウド12に内径が主板10側に向かって拡大するベルマウス形状部19を備えたことにより、吸込み胴9から流入する主流28と吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25を流れ吹き出す循環流れ27を円滑に遠心方向に変更することができるため、圧力損失を低減でき、また主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
また、吸込み胴9の肉厚が吸込み胴9の下流端26に向かって漸次薄くなっていることにより、吸込み胴9の下流端26の厚みによって形成される段差を減少させて渦の発生を抑制することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入する主流28と循環流れ27の両方を円滑に遠心方向に向けることができ、送風効率を向上することができる。
また、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の吸込み口11の両方に、回転軸6方向に平行な円筒部17,20を備え、円筒部17、20が回転軸6方向に重合している部分で吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25を流れる循環流れ27を整流して吸込み胴9の下流端26へ導くことができ、また、吸込み胴9のインペラ8への挿入部と、吸込みシュラウド12との間隙25が全域で一定となっていることにより、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25を流れる循環流れ27の急激な圧力変動を抑制することができるため、循環流れ27の吹き出し方向を円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み口11からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
また、吸込み胴9の最小内径位置である円筒部20より上流の部分に、吸込み胴9の上流側に向かって内径が拡大するベルマウス形状部21を備えたことにより、空気の吸込み胴9への流入を円滑にし、圧力損失を低減することができ、送風効率を向上することができる。
図4に、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25からの循環流れ27を吸込み胴9からインペラ8に流れる主流28に沿わせるようにした実施の形態1の形状と、この実施の形態1の形状から吸込み胴9の下流端26のベルマウス形状部22を取り外し、循環流れ27が吸込み胴9からインペラ8に流れる主流28にぶつかる形状とを比較した風量と圧力、風量と全圧効率の関係を表す線図を示す。図4より、循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を遠心方向に向け、インペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることにより、送風効率を向上することができることが分かる。
なお、吸込みシュラウド12の円筒部17と吸込み胴9の円筒部20は3.5mmの間隙25をもち、また、吸込み胴9と吸込みシュラウド12との間隙25は全域で3.5mmで一定としたが、循環流れ27の量は小さいほど送風効率は向上するので、インペラ8の芯ぶれやアンバランスによる振動により引き起こされる接触、摩擦ロス、磨耗、衝突による破壊等が起こらない程度で小さいほど良い。
なお、吸込み胴9の下流端26の内径Doは、下流端26全周でなく、一部が吸込みシュラウド12の吸込み口11の最小内径より大きい場合でも、効果は劣るが、同様の効果を得ることができる。
またなお、吸込み胴9の下流端26の内径Doが吸込みシュラウド12の最小内径より大きいとしたが、部品製造などの条件や端面処理加工などにより吸込み胴9の下流端26が折り曲げられるなどして、下流端26ではない部分の内径が吸込みシュラウド12の吸込み口11の最小内径より大きい場合でも、同様の効果を得ることができる。
またなお、吸込み胴9の下流端26の厚みは、強度や加工性の観点から0.5mmとしたが、より薄ければなお良い。
またなお、インペラ8は羽根板13の後縁15の出口角度βが回転方向と逆方向に45度であるターボファン形状としたが、ラジアルファンや多翼ファンなどの遠心ファンでも同様の効果を得ることができる。
参考の形態
図5に示すように、内径Diが134mmの厚さ1.5mmの吸込み胴9の円筒部20と、その円筒部20の下流側に、円周方向に120度の角度の範囲でベルマウス形状部22を備え、その下流端26の内径Doは145mmで、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の内径Ds(144mm)よりも大きい構成となっており、遠心送風機1を組み立てる際に、外郭4、電動機7、インペラ8などの構成部品を組み立てた後に、吸込み胴9を傾けることによってインペラ8の吸込みシュラウド12の吸込み口11に挿入し、外郭4に固定することが可能となった構成となっている。
この構成により、遠心送風機1を容易に組み立てをすることができ、また周方向に120度の範囲ではあるが循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができるため、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制して送風効率を向上することができる。
(実施の形態
図6、7に示すように、インペラ8と外郭4との間の上方向距離よりも下方向距離のほうが短く、また吸込み胴9は円筒部20の下流側にベルマウス形状部22を備え、その下流端26の内径Doは上側の半分は150mm、下側半分は145mmであり、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の内径Ds(144mm)よりも大きくかつ周方向に一様でない構成となっている。
この構成により、インペラ8と外郭4の距離に上下で違いがあるため、インペラ8から吹き出す流れは外郭4と衝突するまでの距離が違うことにより周方向に一様でなく、インペラ8と外郭4との距離が短い下方向は、外郭4にぶつかってインペラ8の羽根板13に戻ってくる逆流29が発生するが、吸込み胴9の下側半分の下流端26の内径Doを上側半分の下流端26の内径Doよりも短くし、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25を流れる循環流れ27が吹き出す方向をやや回転軸6方向に向け、逆流29を抑制することができる。このように、周方向のそれぞれの部位の流れに最適になるように吸込み胴9の下流端26の内径Doを設定することにより、循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができ、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図8に示すように、吸込み胴9の円筒部20より下流の部分に吸込み胴9の下流端26に向かって内径が拡大するベルマウス形状部22を備え、また、吸込みシュラウド12に、吸込み口11の内径が主板10側に向かって拡大するベルマウス形状部19を備え、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の内径Dsが144mmであるのに対し、吸込み胴9の下流端26の内径Doは142mmで吸込みシュラウド12の円筒部17の内径Dsよりも小さく、また、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17よりも下流の部分で吸込み胴9と吸込みシュラウド12との間隙25が全域で一定となった構成となっている。
この構成により、吸込みシュラウド12の吸込み口11の最小内径である円筒部17の内径Dsよりも吸込み胴9の下流端26の内径Doが小さいため、遠心送風機1を組み立てる際に、外郭4、電動機7、インペラ8などの構成部品を組み立てた後に、吸込み胴9を容易に挿入して組み立てることができる。また吸込み胴9の下流側のベルマウス形状部22と吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19の間隙25が一定であるため循環流れ27が吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19に沿って円滑に流れることができ、また吸込み胴9の下流側にベルマウス形状部22を備えることにより循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を遠心方向に向けることができるため、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図9に示すように、吸込み胴9の円筒部20より下流の部分に、吸込み胴9の下流端26に向かって内径が拡大するベルマウス形状部22を備え、また吸込みシュラウド12に、吸込み口11の内径が主板10側に向かって拡大するベルマウス形状部19を備え、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の内径Dsが144mmであるのに対し、吸込み胴9の下流端26の内径Doは142mmで吸込みシュラウド12の円筒部17の内径Dsよりも小さく、また吸込み胴9の下流側のベルマウス形状部22と吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19は回転軸6方向に重合し、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17よりも下流の部分で吸込み胴9と吸込みシュラウド12との間隙25が吸込み胴9の下流端26に向かって漸次小さくなり、再接近部Pで2mmの距離となった構成となっている。
この構成により、吸込みシュラウド12の吸込み口11の最小内径である円筒部17の内径Dsよりも吸込み胴9の下流端26の内径Doが小さいため、遠心送風機1を組み立てる際に、外郭4、電動機7、インペラ8などの構成部品を組み立てた後に、吸込み胴9を容易に挿入して組み立てることができる。また吸込み胴9の下流側のベルマウス形状部22と吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19は回転軸6方向に重合しているため循環流れ27が間隙25から吹き出す位置が吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19となり、かつ吸込み胴9の吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17よりも下流の部分で間隙25が吸込み胴9の下流端26に向かって漸次小さくなっているため、循環流れ27が間隙25から吹き出す風速を速くすることができるため、コアンダー効果により、間隙25から吹き出した循環流れ27を吸込みシュラウド12に滑らかに沿わせることができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図10に示すように、吸込みシュラウド12の、循環流れ27が間隙25から吹き出す部分に深さ0.5mmの溝30を全周に備えた構成となっている。
この構成により、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25から吹き出した循環流れ27が、内部に発生する渦によって低圧となった溝30に引き寄せられるため、間隙25から吹き出す循環流れ27を吸込みシュラウド12に沿わせて円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
なお、吸込みシュラウド12に設ける溝30を、同心円の複数の溝30とすれば、間隙25から吹き出す循環流れ27を吸込みシュラウド12に引き寄せる効果を高めることができる。
またなお、溝30を設ける部分は吸込みシュラウド12の全周としたが、羽根板13の近傍などで溝30を設けることが困難な場合は、全周ではなく一部に溝30を設けても、効果の度合いは劣るが同様の効果を得ることができる。
参考の形態
図11に示すように、吸込みシュラウド12の、循環流れ27が間隙25から吹き出す部分に、ディンプル31を備えた構成となっている。
この構成により、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25から吹き出した循環流れ27が、ディンプル31により発生する乱流によって低圧となって引き寄せられるため、循環流れ27の吹き出し方向を吸込みシュラウド12に沿わせて円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図12に示すように、吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19は一部の厚みが厚く、循環流れ27が間隙25から吹き出す部分に段差32を備えた構成となっている。
この構成により、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25から吹き出した循環流れ27が、コアンダー効果により段差32の下流に引き寄せられるため、循環流れ27の吹き出し方向を吸込みシュラウド12に沿わせて円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図13に示すように、吸込みシュラウド12の吸込み口11の下流端26が回転軸6方向に10mmの長さで内径Dsが144mmの円筒部17で、回転軸6を通る平面での断面が外半径34mmの円弧形状のベルマウス形状部19を備え、羽根板13の内径Dbiは144mmで吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19の最外径(212mm)よりも内径が小さく、吸込みシュラウド12のベルマウス形状部19と羽根板13とが接する接合部33を備え、吸込みシュラウド12の円筒部17の上流端16から回転軸6方向に28mmの距離にある回転軸6と垂直な平面より上流側の羽根板13が切り欠かれており、吸込み胴9の下流端26は、内径Do150mmで吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の内径Ds(144mm)よりも大きい構成となっている。
この構成により、羽根板13を切り欠いた部分に吸込み胴9の下流端26を配置することができるため、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25から吹き出す循環流れ27を吸込みシュラウド12のベルマウス形状19に沿わせることができ、また間隙25から吹き出す循環流れ27が吹き出した直後に羽根板13にぶつかることを抑制することができ、また羽根板13の弦長を短くして羽根板13の仕事量を低減することなく循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を遠心方向に向けることができ、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態
図14に示すように、吸込みシュラウド12の吸込み口11の円筒部17の上流側に、回転軸6を通る平面での断面が内半径10mmの円弧形状で軸方向長さが6mmのベルマウス形状部34を備えた構成となっている。
この構成により、吸込みシュラウド12の吸込み口11の上流端16が遠心方向に曲がっているため、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25への循環流れ27の流入を円滑にし、整流して吸込み胴9の下流端26へ導くことができるため、循環流れ27の吹き出し方向を円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
なお、吸込みシュラウド12の上流側のベルマウス形状部34の内側のエッジを面取りすることにより、より間隙25への循環流れ27の流入を円滑にし、整流して吸込み胴9の下流端26へ導くことができる。
参考の形態10
図15、16に示すように、吸込み胴9の外側外周に、回転軸6方向下流側が45度回転方向に前進した8枚のガイド板35を備えた構成となっている。羽根板13の循環流れ27が衝突する部分の入口角αとの差を小さくする手段として、ガイド板35を用いる。
この構成により、ガイド板35によって循環流れ27がインペラ8の回転方向の流速成分を持って吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25への循環流れ27に流入し、吹き出すことができるため、間隙25から吹き出す循環流れ27がインペラ8の羽根板13に流れ込む流入角iと、羽根板13の循環流れ27が衝突する部分の入口角αとの差を小さくでき、吹き出した循環流れ27とインペラ8の羽根板13との衝突を抑制して循環流れ27の吹き出し方向を円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態11
図17に示すように、前縁14の入口角度αが60度の羽根板13の、吸込みシュラウド12との接合部33近傍の循環流れ27が衝突する衝突する部分38で、前縁14が回転方向の逆の方向にひねられた構成となっている。
この構成により、間隙25から循環流れ27が羽根板13と吸込みシュラウド12との接合部33近傍に吹き出す際に、羽根板13の吸込みシュラウド12との接合部33近傍の循環流れ27が衝突する部分38が回転方向にひねられているため、間隙25から吹き出す循環流れ27とインペラ8の羽根板13との衝突を抑制して循環流れ27の吹き出し方向を円滑に遠心方向に変更することができ、吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
参考の形態12
図18、19に示すように、外郭4が渦巻状のスクロールケーシング36で、スクロールケーシング36の舌部37近傍の吸込み胴9の下流端26の内径Doが145mmで、スクロールケーシング36の吐出用開口3近傍の吸込み胴9の下流端26の内径Do(150mm)よりも小さい構成となっている。
この構成により、吸込み胴9と吸込みシュラウド12の間隙25を通る循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を遠心方向に向けることにより増速したインペラ8から吹き出される遠心方向の流れが持つ動圧を、渦巻状のスクロールケーシング36によって静圧に効率よく変換しながら流れをスクロールケーシング36の吐出用開口3に導くことができるため、送風効率を向上することができる。また、吸込み胴9の下流端26の内径Doを、インペラ8から吹き出した空気の圧力が最も高く循環流れ27の流速が比較的速い舌部37近傍で小さくすることにより、舌部37近傍では循環流れ27が回転軸6方向を向いて吹き出すため、羽根板13から吹き出した空気が舌部37に衝突して羽根板13の前縁14まで逆流することをインペラ8の回転軸6方向全域で抑制して送風効率を向上することができ、また、圧力が最も低く循環流れ27の流速が比較的遅い吐出用開口3近傍では、循環流れ27が間隙25から吹き出す方向を確実に遠心方向に向けることができ、循環流れ27が吹き出す方向を吸込み胴9からインペラ8に流入し遠心方向に流れる主流28に沿わせることができ、主流28に循環流れ27が衝突することにより遠心方向の流れを乱して送風性能を低減させることを抑制することができ、送風効率を向上することができる。
本発明は、循環流れが吸込み胴からインペラに流入した主流に衝突して遠心方向の流れを乱すことがなく、送風効率を向上することができる遠心送風機を提供するものである。
本発明の参考の形態1の遠心送風機を示す側断面図 本発明の参考の形態1の遠心送風機を示す図((a)インペラ付近の部分側断面図、(b)回転軸に垂直な平面でのインペラの断面図) 本発明の参考の形態1の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態1の遠心送風機の送風効率向上の効果を示す線図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示す図((a)吸込み胴の斜視図、(b)インペラ付近の部分側断面図) 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示す吸込み胴の下流端付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示す吸込み胴の下流端付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示す吸込み胴の下流端付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態10の遠心送風機を示すインペラ付近の部分側断面図 本発明の参考の形態10の遠心送風機のインペラの相対的な循環流れの様子を示す回転軸に垂直な平面でのインペラの断面図 本発明の参考の形態11の遠心送風機の羽根板を示すインペラの部分斜視図 本発明の参考の形態12の遠心送風機を示す正面図 本発明の参考の形態12の遠心送風機を示す図((a)線分O−Aでのインペラ付近の部分断面図、(b)線分O−Bでのインペラ付近の部分断面図) 従来の遠心送風機を示す側断面図
符号の説明
1 遠心送風機
2 吸込み用開口
3 吐出用開口
4 外郭
5 架台
6 回転軸
7 電動機
8 インペラ
9 吸込み胴
10 主板
11 吸込み口
12 吸込みシュラウド
13 羽根板
Dbi 内径
Dbo 外径
14 前縁
α 入口角度
15 後縁
β 出口角度
16 上流端
Ds 内径
17 円筒部
18 下流端
19 ベルマウス形状部
Di 内径
20 円筒部
21 ベルマウス形状部
22 ベルマウス形状部
23 フランジ部
24 下流端
25 間隙
26 下流端
Do 内径
27 循環流れ
28 主流
29 逆流
P 再接近部
30 溝
31 ディンプル
32 段差
33 接合部
34 ベルマウス形状部
35 ガイド板
i 流入角
36 スクロールケーシング
37 舌部
38 衝突する部分

Claims (6)

  1. 空気を吸込む吸込み用開口と空気を吐き出す吐出用開口を備える外郭内に、電動機と、前記電動機の回転軸に連結される円盤状の主板と前記主板と同心円で中心に空気を吸込む吸込み口を備えるドーナツ状の吸込みシュラウドとで複数の羽根板を環状に挟んで形成されるインペラと、前記吸込みシュラウドの前記吸込み口に前記外郭の前記吸込み用開口からの空気を導くように固定された吸込み胴とを備え、前記吸込み胴の下流端が前記吸込みシュラウドの前記吸込み口より前記インペラの内部に挿入され、かつ前記吸込み胴と前記吸込みシュラウドとの間に間隙を備えた遠心送風機で、前記インペラから流出した空気の一部が前記吸込み胴と前記吸込みシュラウドとの間の前記間隙から前記吸込み口へ流れ込んで発生する循環流れの前記間隙からの吹き出し方向を遠心方向に向けるようにし、
    吸込み胴の下流端の内径が、吸込みシュラウドの吸込み口の最小内径よりも大きくかつ周方向に一様でないことを特徴とする遠心送風機。
  2. 吸込み胴の下流端を遠心方向に曲げたことを特徴とする請求項1に記載の遠心送風機。
  3. 吸込み胴の最小内径位置より上流の部分に、前記吸込み胴の上流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の遠心送風機。
  4. 吸込み胴の最小内径位置より下流の部分に、前記吸込み胴の下流端に向かって内径が拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の遠心送風機。
  5. 吸込み胴の肉厚が前記吸込み胴の下流端に向かって漸次薄くなっていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の遠心送風機。
  6. 吸込みシュラウドに、吸込み口の内径が主板側に向かって拡大するベルマウス形状部を備えたことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の遠心送風機。
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