JP4946250B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP4946250B2 JP2006214178A JP2006214178A JP4946250B2 JP 4946250 B2 JP4946250 B2 JP 4946250B2 JP 2006214178 A JP2006214178 A JP 2006214178A JP 2006214178 A JP2006214178 A JP 2006214178A JP 4946250 B2 JP4946250 B2 JP 4946250B2
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Description

本発明は液晶表示装置に関し、特に画素ごとの開口率を減少させることなく補助容量を
増大させ、比較的小さな画素面積ないしは高精細化された画素を有する液晶表示装置であ
っても、フリッカやクロストークが少なく、良好な表示画質が得られる液晶表示装置に関
する。
近年、情報通信機器のみならず一般の電気機器においても液晶表示装置が多く利用され
ている。このような液晶表示装置は、その表面にマトリクス状に走査線及び信号線を形成
し、この両配線により囲まれた領域に液晶駆動用のスイッチング素子である薄膜トランジ
スタ(Thin Film Transistor. 以下、「TFT」という。)、液晶に電圧を印加する画素
電極及び信号を保持するための補助容量を形成する補助容量線及び補助容量電極が形成さ
れたアレイ基板と、表面に赤(R)、緑(G)、青(B)等のカラーフィルタ及び共通電
極等が形成された対向基板とを有し、両基板間に液晶が封入された構成を備えている。
アレイ基板に形成される補助容量電極は、信号線から供給される信号の電荷を一定期間
保持する補助容量を形成するために設けられるものであり、補助容量は、この補助容量電
極とTFTのドレイン電極ないしは画素電極の一部を電極とし、TFTのゲート電極を覆
うゲート絶縁膜を誘電体として補助容量コンデンサを形成することにより設けられている
。なお、この補助容量線及び補助容量電極は一般的にアルミニウム、モリブデンあるいは
クロムなどの遮光性導電部材から形成されている。そして、例えば液晶表示装置の1画素
分の概略平面図である図11に示したように、補助容量線51及び補助容量電極52をT
FT53から離れた位置の各画素の略中央部に設けることが普通に行われている。
補助容量は、液晶表示装置のフリッカあるいはクロストークを防止する観点から、その
容量を大きくする必要がある。しかしながら、近年の技術革新に伴って液晶表示装置の小
型化・高精細化が進展したことにより、個々の画素サイズが小さくなったため、図11に
記載されたような構成の液晶表示装置50における補助容量線51ないしは補助容量電極
52の配置では、補助容量線51及び補助容量電極52が遮光性であるため、画素ごとの
開口率を考慮すると補助容量を大きくとるために補助容量線51ないし補助容量電極52
自体を太くすることは現実的に採用困難である。
上記のような問題点を解決するものとして、下記特許文献1には、活性層と重なる金属
層を工夫し、補助容量の増加及びカラーフィルタ層のブラックマトリクスの省略を行うこ
とにより開口率の向上を図った液晶表示装置60の発明が開示されている。この液晶表示
装置60の構成を図12及び図13を用いて説明する。なお、図12はこの従来例の液晶
表示装置60のアレイ基板の要部を示す平面図であり、図13は図12のX−X線に沿っ
た断面図である。
この液晶表示装置60は、ガラス基板61上に、直交するように走査線62と信号線6
3が設けられ、走査線62と信号線63とで囲まれた各画素領域64内にゲート電極67
a、67bが走査線62から延びて形成され、走査線62間にこの走査線62に対して略
平行に補助容量線66が設けられている。また、平面視で略コ字形をなしかつソース・ド
レイン領域を有する活性層70が、補助容量線66とゲート絶縁膜を介して重なりかつ走
査線62とゲート絶縁膜69を介して交差する状態で設けられている。
そして、補助容量線66と同一層でかつ第1接続孔73の直下位置に、遮光材料からな
り、かつ第1接続孔73の開口面積よりも大きい面積の第1遮光膜68が形成されている
。また、信号線63と同一層に、画素領域64の走査線62と信号線63と補助容量線6
6とで囲まれた部分において第1遮光膜68を除く部分を覆うように、遮光性材料からな
る第2遮光膜75が形成されている。このような第2遮光膜75と信号線63とを覆って
絶縁膜72上には平坦化絶縁層76が設けられ、この平坦化絶縁層76上に設けられたI
TO等の透明電極からなる画素電極78が第1接続孔73及び第3接続孔77を介してソ
ース・ドレイン領域65と電気的に接続されている。
このように形成される従来例の液晶表示装置60のアレイ基板では、走査線62、信号
線63、補助容量線66、第1遮光膜68及び第2遮光膜75が、遮光材料で形成されて
いるため、画素領域64において図12中ドットで示す部分、すなわち、画素領域64の
走査線62と信号線63と補助容量線66とで囲まれた部分では、ゲート電極67a、6
7bの他に、活性層70の縦辺部70bが第1遮光膜68によって遮光される部分になり
、信号線63とゲート電極67bとの間、ゲート電極67aとゲート電極67bとの間、
ゲート電極67a、67bの先端位置と補助容量線66との間が第2遮光膜75によって
遮光される部分になる。したがって、画素領域64の走査線62と信号線63と補助容量
線66とで囲まれた部分において、大部分を遮光することができるようになり、別途遮光
領域を規定するためのブラックマトリクスを設けなくてもすむという効果を奏するもので
ある。
また、下記特許文献2には、液晶表示素子において、対向基板にブラックマトリクスを
設けず、走査線を実質的に覆うことなく画素電極同士の間隙を覆うように遮光膜を設ける
ことにより、開口度を大きくしたアクティブマトリクス型液晶表示素子の発明が開示され
ている。
更に、下記特許文献3及び4には、液晶表示装置の各画素電極の周縁部にて補助容量を
形成することにより開口度を大きくした液晶表示装置の発明が開示されている。この液晶
表示装置80は、例えば1画素分の概略平面図である図14に示したように、TFT81
が設けられた側とは反対側の画素電極82の一端部に沿って走査線(図示せず)と平行に
補助容量線83が設けられ、この補助容量線83から信号線(図示せず)上を覆うように
(下記特許文献3参照)又は覆わないように(下記特許文献4参照)かつ画素電極と部分
的に重なるように、補助容量電極84を形成している。
一方、下記特許文献5には、上述のような従来例の液晶表示装置とは異なり、補助容量
電極の大きさを変えずに従来例のものよりも補助容量を大きくした液晶表示装置の発明が
開示されている。この下記特許文献5に開示された液晶表示装置90のアレイ基板を図1
5及び図16を用いて説明する。なお、図15は下記特許文献5に開示されているアレイ
基板の数画素分の平面図であり、図16(a)〜図16(g)は図15のアレイ基板の製
造工程を順に示す部分断面図である。
まず、ガラス板からなる絶縁性基板91上にITO(Indium Tin Oxide)からなる補助
容量線92をパターン形成する。次に、ゲート金属膜93を形成しパターニングする(図
16(a))。更に、プラズマCVD等によって、SiNあるいはSiOからなる絶
縁膜94、活性層としての例えばa−Siからなる非晶質半導体膜95、更に、不純物を
ドープした例えばna−Si膜からなるオーミックコンタクト用半導体膜96を連続し
て形成する(図16(b))。このとき、絶縁膜の膜厚Xは、ドレイン・ゲート、ソース
・ゲート間のショートが発生しないように充分厚く、例えばX=4000Åに設定する。
次に、オーミックコンタクト用半導体膜96と非晶質半導体膜95とを同一のレジスト
でパターンにエッチングする(図16(c))。そして、補助容量線92と、後工程で形
成される画素電極97とが重なる部分を開口パターン(図15の破線部分)として残した
レジスト(図16には図示せず)をコートし、絶縁膜94用のエッチャントにより、補助
容量用絶縁膜として所望の膜厚Y=2000Åにまで薄くなるようにエッチングする(図
16(d))。
次に、ITOからなる画素電極97を形成パターニングする(図16(e))。更にド
レイン、及びソース用金属膜98を形成パターニングし(図16(f))、TFTのチャ
ネル部に残されたオーミックコンタクト用半導体膜96をエッチング除去すると液晶表示
装置用アレイ基板が完成する(図16(g))。このような構成により得られたアレイ基
板を液晶物質を介して共通電極基板に対向配置することにより液晶表示装置90が得られ
る。
このような従来技術においては、補助容量線92及び画素電極97がコンデンサの電極
の電極に相当し、補助容量線92と画素電極97との間に存在する絶縁膜94がコンデン
サの誘電体に相当するが、ゲート金属膜93上の絶縁膜94の厚さがX=4000Åであ
るのに対し補助容量線92上の絶縁膜の厚さがY=2000Åとなされているから、ドレ
イン・ゲート、ソース・ゲート間のショートは発生し難くなっているとともに、補助容量
線92の面積を広くしなくても必要な補助容量を確保できるという効果を奏するものであ
る。
特開平10−123567号公報(特許請求の範囲、段落[0012]〜[0028]、図1、図2) 特開平05−181159号公報(特許請求の範囲、段落[0039]〜[0050]、図1、図2) 特開平09−101545号公報(特許請求の範囲、段落[0018]〜[0041]、図1) 特開平10−082996号公報(特許請求の範囲、段落[0025]〜[0030]、図1) 特許第2584290号公報(特許請求の範囲、2頁4欄30行〜3頁5欄17行、図1、図2)
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示されている液晶表示装置においては、画素
電極が形成されている部分に重なっている補助容量電極の面積が大きいために、開口率の
改善は十分ではなく、また、上記特許文献3及び4に開示されている液晶表示装置におい
ては、補助容量電極が遮光膜を兼ねるものであるため、十分な補助容量を得るためには開
口率を犠牲にする必要があった。
更に、上記特許文献5に開示されている液晶表示装置90のアレイ基板においては、補
助容量線の表面のゲート絶縁膜の厚さのみをエッチングによって部分的に薄くすることに
より、ゲート絶縁膜によって覆われるゲート電極及び走査線と他の部材との間の電気的絶
縁性を保ったまま補助容量を増大させているため、従来例の補助容量電極を用いた場合に
比すればより大きな補助容量を確保できるが、画素電極と重なっている補助容量線の面積
が大きいため、開口率については依然として改善の余地が存在する。
本発明は、上記のような従来例の液晶表示装置の問題点を解決すべくなされたものであ
って、その目的は、補助容量を形成するコンデンサの電極となる補助容量線ないし補助容
量電極の形状と、TFT及び信号線とのレイアウトを工夫することにより、一画素分の透
過領域を大きくとることができるために開口率を大きくすることができ、しかも補助容量
を増大させることができる液晶表示装置を提供することにある。
本発明の上記目的は以下の構成により達成し得る。すなわち、本発明に係る液晶表示装置は、透明基板上にマトリクス状に配置された複数の信号線及び走査線により区画されるそれぞれの位置に画素電極が配置され、透明基板と対向基板との間で液晶が挟持される液晶表示装置において、信号線及び走査線の交差点近傍に、走査線上に重畳するように形成されたTFTと、走査線に沿って配置される補助容量線と、TFTの近傍の補助容量線の幅をその他の部分よりも広くして形成されるとともに、当該領域の表面には絶縁層を介してTFTのドレイン電極が延在される補助容量電極と、を有し、補助容量線及び補助容量電極と信号線との交差部を含む信号線との交差部近傍における補助容量線及び補助容量電極の形状を、信号線及び走査線の交差点側を削ったジグザグ状とし、信号線との交差部の面積を小さくしている。
また、上記液晶表示装置において、走査線及び補助容量線はゲート絶縁膜で覆われており、補助容量電極上のゲート絶縁膜、走査線を覆うゲート絶縁膜の厚さよりも薄くなっているとしてもよい
また、上記液晶表示装置において、信号線は補助容量電極の近傍に位置する部分がその他の部分よりも線幅が狭く形成され、補助容量線は信号線の線幅が変化する部分と交差しているとしてもよい
また、上記液晶表示装置において、補助容量電極の形状は、略正方形状としてもよい
また、上記液晶表示装置において、対向基板には走査線及び信号線の交差点近傍を遮光するブラックマトリクスが設けられ、ブラックマトリクスのエッジは、補助容量線の信号線との交差部において補助容量線よりもTFT側に位置するように設けられているとしてもよい
本発明は上記構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、本発明に係る液晶表示装置によれば、TFTを走査線に重畳するように形成したが、このTFTが形成された走査線は画像表示の際に光透過領域として利用されることはないので、画素の開口率の低下を招くことがない。更に、補助容量線は、信号線及び走査線に沿ってジグザグ状に配置されていることになるが、遮光性材料である信号線、走査線、補助容量線及びTFTを一箇所に集めることができるため、従来例のように補助容量線を画素の略中央部に設ける場合と比すると開口率が上昇し、しかも、信号線に沿った領域では画素電極と補助容量線とを重なるように配置することができるため、この部分からの光漏れを防止することができ、フリッカやクロストークが少ないだけでなくコントラストも良好な液晶表示装置が得られる。加えて、補助容量線と信号線との間の重なっている部分の面積が小さいために、補助容量線と信号線との間の寄生容量も小さくなり、この寄生容量に基づくフリッカも小さくすることができる。
また、上記の液晶表示装置によれば、補助容量電極及びドレイン電極が補助容量を形成するコンデンサの電極を形成し、補助容量電極上の絶縁層が補助容量を形成するコンデンサの誘電体を形成することとなる。しかし、補助容量電極上の絶縁層の厚さが走査線を覆うゲート絶縁膜の厚さよりも薄くすれば、補助容量電極の面積が従来例のものよりも狭くても従来例の場合と同等の補助容量を確保することができ、また、補助容量電極の面積が従来例のものと同等であれば従来例の場合よりも大きな補助容量を確保することができるようになる。
また、信号線の補助容量電極の近傍に位置する部分がその他の部分よりも線幅が狭く形成され、補助容量線を信号線の線幅が変化する部分と重ねて配置すれば、TFT及び補助容量電極を信号線側に寄せて配置することができるようになるとともに、通常は走査線と同じ材料で形成される遮光性のTFTのドレイン電極も信号線側に寄せて配置することができるようになるため、その分だけ開口率を大きくすることができるようになる。
また、補助容量電極の形状を略正方形状とすれば、補助容量電極のうち、厚さが薄い絶縁層と接していない領域の占める面積を小さくして、面積あたりで厚さが薄い絶縁層と接している領域の占める割合を大きくすることができるので、その分だけ補助容量を大きくすることができ、スペース効率が向上する。なお、本発明においては、補助容量電極の形状は正方形に近ければ近いほど所定の効果を奏することができるが、必ずしも正確な正方形でなく、例えば正方形の角を落としてもよく、あるいは角を丸めてもよい。
また、ブラックマトリクスのエッジは、補助容量線の信号線との交差部において補助容量線よりもTFT側に位置するように設けることにより、補助容量線と画素電極との間から光漏れを起こすことがないため、従来例のようにマスクずれ等を考慮してブラックマトリクスの面積を大きくする必要がなくなるので、対向基板に設けるブラックマトリクスのエッジを補助容量線の信号線との交差部近傍において補助容量線よりもはみ出すことなくTFT側に位置するように設けることができるので、その分だけ開口率を大きくすることができるようになる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための液晶表示装置を例示するものであって、本発明
をこの液晶表示装置及びその製造方法に特定することを意図するものではなく、特許請求
の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。なお、以下に
示す実施例の液晶表示装置としては透過型の液晶表示装置について説明するが、本発明の
液晶表示装置は、透過型の液晶表示装置に限らず、半透過型あるいは反射型の液晶表示装
置についても適応可能である。
図1は本発明の実施例に係る液晶表示装置のアレイ基板の一画素に相当する部分の模式
拡大平面図であり、図2は図1の画素電極を透視して表したTFT及び補助容量電極近傍
の平面図であり、図3は図2のA−A線に沿った断面図であり、図4は画素電極をも表し
た図2と同一部分の平面図であり、図5は対向基板のブラックマトリクスをも表した図2
と同一部分の平面図である。また、図6及び図7は、それぞれ図2のA−A線に沿った断
面図で示した実施例に係る液晶表示装置のアレイ基板の製造工程を表す図である。更に、
図8及び図9はそれぞれ参考例1及び2の液晶表示装置の図2に対応する部分の平面図で
ある。なお、図1においては、各構成要素の配置を理解しやすくするために、画素電極に
対応する部分のハッチングは省略されている。
本実施例の液晶表示装置10は、ガラス等からなる透明基板11、12上に各種配線等
が形成されたアレイ基板13及び対向基板14からなる一対の基板の表面外周部をシール
材(図示省略)により貼り合わせ、その内部に液晶15が封入された構成を備えている(
図3参照)。
アレイ基板13には、図1に示したように、マトリクス状に形成された複数本の走査線
16及び信号線17と、複数本の走査線16間に設けられた複数本の補助容量線18と、
ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極D、及び半導体層19からなるTFTと、走
査線16と信号線17とで囲まれた領域を覆うように設けられたITO(Indium Tin Oxi
de)ないしはIZO(Indium Zinc Oxide)等からなる透明な画素電極20とが設けられ
ている。なお、TFTの半導体層19としてはアモルファスシリコン(a−Si)又はポ
リシリコン(p−Si)が通常用いられる。
ここで、TFTは、図2に示したように、走査線16と信号線17の交差点近傍の走査
線16上に設けられており、信号線17の一部が信号線17から分岐してTFT側に延長
され、半導体層19と部分的に重なるように配置されてソース電極Sを形成している。そ
して、信号線17の線幅は通常W1であるが、TFT近傍の走査線16との交点から所定
の距離LだけW1よりも幅が狭いW2となるように形成されている。
そして、補助容量線18は、信号線17の幅がW1の位置においてゲート絶縁膜25及
び絶縁層26を介して交差しており、また信号線17の幅がW2の部分においては信号線
17と平行に走査線16側にまで延び、走査線16の近傍において直角に曲げられて走査
線16に沿って平行に延びている。特に、信号線17の幅がW1からW2に変わる部分は
平面視で補助容量線18と重なっている。したがって、補助容量線18は走査線16及び
信号線17に沿ってジグザグ状に配置されていることになる。そして、この線幅が狭い信
号線17側に寄せてTFT及び略正方形状の補助容量電極18aが設けられている。これ
は、信号線17とドレイン電極Dが同一層上に形成されるため、信号線17とドレイン電
極Dを所定間隔離して形成する必要があるためであり、信号線17の線幅を狭くすること
でそれだけドレイン電極Dを信号線17側に寄せて配置することができるようになる。こ
の実施例では補助容量部分の上電極をドレイン電極Dが兼ねているため、補助容量部分(
補助容量電極18a)を信号線17側に寄せて配置することになる。
また、画素電極20は、走査線16及び信号線17に囲まれた領域に設けられるが、図
4に示したように、信号線17の線幅が広い部分(W1)では信号線17と重なり、信号
線17の線幅が狭い部分(W2)においては平面視で信号線17とは重ならないが補助容
量線18ないし補助容量電極18aとは重なるようにかつ補助容量線18ないし補助容量
電極18aの内側となるように設けられている。一般に信号線17と画素電極20が重な
る部分では光漏れは発生しないが、信号線17と画素電極20が重ならない部分では信号
線17と画素電極20の間から光漏れが発生する。したがって、信号線17の線幅が変わ
る部分は信号線17と画素電極20の間に隙間が発生する部分であるため、その部分に補
助容量線18を配置することで光漏れを防ぐことができる。
このように補助容量線18を走査線16及び信号線17に沿ってジグザグ状に配置した
ことの理由は、信号線17と画素電極20との間の隙間からの光漏れを防止するために補
助容量線18により遮光の役割を果たさせるためと、信号線17と補助容量線18との間
の重なり面積を小さくすることによって、信号線17と補助容量線18との間に生じる寄
生容量を小さくするためである。
例えば、図8に参考例1として示した液晶表示装置10Aでは、信号線17と補助容量
線18ないし補助容量電極18aとの重なりは大きいため、遮光性は十分であるが、信号
線17と補助容量線18ないし補助容量電極18aとの間に生じる寄生容量が大きくなり
すぎ、フリッカが大きくなって表示画質の低下に繋がる。更に、図9に参考例2として示
した液晶表示装置10Bの場合のように、補助容量線18を全て走査線の近傍に沿って平
行に形成した場合、信号線17と補助容量線18ないし補助容量電極18aとの間に生じ
る寄生容量を十分に小さくすることができるが、画素電極20は平面視で補助容量線17
の内側になるように設けられるから、信号線17の幅が細くなっている部分と補助容量線
18ないし補助容量電極18aとの間の光漏れ防止が不十分となる。この光漏れ防止対策
として信号線17と画素電極20を信号線17と補助容量線18の交差付近まで重ねるこ
とが考えられるが、その場合、信号線17の幅の広い部分を信号線17と補助容量線18
との交差部付近まで延ばす必要がある。ドレイン電極Dは信号線17から所定間隔ほど離
す必要があるため、信号線17の幅の広い部分が延びると、それだけドレイン電極Dを画
素内に移動させることになり、その結果、補助容量部分(補助容量電極18a)まで移動
させることになるため、開口率が低下してしまう。
なお、対向基板14には、アレイ基板13の画素領域の周囲に合わせてブラックマトリ
クス21がマトリクス状に設けられているとともにこのブラックマトリクス21により囲
まれた領域に赤(R)、緑(G)、青(B)等のカラーフィルタ22と、これらのカラー
フィルタ22を覆うように共通電極23が設けられている。ただし、本発明はこれに限定
されることなく、白黒表示であればカラーフィルタがない場合もあり、更には、色補完型
のカラー表示の場合には三原色ではなくもっと多くの種類のカラーフィルタで構成する場
合もある。なお、ブラックマトリクス21は、走査線16及び信号線17の交差点近傍か
らの光漏れを防止するために、少なくとも信号線17の幅が細くなっている部分の周囲、
補助容量線及び補助容量電極18aの一部、更にはTFTを被覆する形状(図3及び図5
参照)を備えている。そして、アレイ基板13と対向基板14、及びシール剤により囲ま
れた領域には基板間距離を均一にするためのスペーサ等が必要に応じて複数個配設されて
いるとともに、液晶15が封入されている。
この実施例の液晶表示装置10のように、TFTを走査線16に重畳するように形成す
ると、このTFTが形成された走査線16は画像表示の際に光透過領域として利用される
ことはないので、従来例のようにTFTの存在のために画素電極20の面積を小さくする
必要がなり、画素の開口率の低下を招くことがない。更に、補助容量線18は、走査線1
6及び信号線17に沿ってジグザグ状に配置されているが、遮光性材料である信号線17
、走査線16、補助容量線18及びTFTを一箇所に集めることができるため、従来例の
ように補助容量線を画素の略中央部に設ける場合と比すると、開口率が上昇し、しかも、
信号線17に沿った領域では画素電極20と補助容量線18ないし補助容量電極18aと
を平面視で重なるように配置することができるため、遮光性も十分となる。また、補助容
量線18と信号線17との重なっている部分の面積も小さいために、補助容量線18と信
号線17との間の寄生容量も小さくなり、フリッカやクロストークが少ないだけでなくコ
ントラストも良好な液晶表示装置10が得られる。
加えて、対向基板14には、TFT近傍、走査線16及び信号線17と画素電極20と
の間、補助容量線18と画素電極20との間からの光漏れを防止するためにブラックマト
リクス21が設けられるが、従来例のようにマスクずれ等を考慮してブラックマトリクス
21による遮光部分の面積を大きくする必要がなくなり、対向基板14に設けるブラック
マトリクス21のエッジを補助容量線18の信号線17との交差部近傍において、補助容
量線18からはみ出させる必要がなくなるので、補助容量線18よりもTFT側に位置す
るように設けることができるようになり、その分だけ開口率を大きくすることができるよ
うになる。
なお、この実施例の液晶表示装置10においては、補助容量の面積効率を大きくするた
めに、補助容量電極18a形状を略正方形状とするとともに、補助容量を形成するコンデ
ンサの誘電体に相当する絶縁層26(図3参照)の厚さを薄くしているが、この構成を説
明するために上述の液晶表示装置10のアレイ基板13の製造工程を図6及び図7を参照
しながら説明する。
先ず、図6(a)に示すように、透明基板11上に所定厚のアルミニウム、モリブデン
、クロムあるいはこれらの合金からなる導電物質層24を成膜する。そして、図6(b)
に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてパターニングすることによりその
一部をエッチングにより除去し、横方向に伸びる複数本の走査線16と、これら複数本の
走査線16間に補助容量線18とを形成する。なお、図6(b)においては走査線16か
ら伸びるゲート電極Gと補助容量線18の一部を幅広とすることにより略正方形状に形成
された補助容量電極18aが示されている。また、ここで示す走査線16及び補助容量線
18は、アルミニウムとモリブデンからなる多層構造の配線として示している。これは、
アルミニウムは抵抗値が小さいという長所を持っているが、その反面、腐食しやすい、I
TOとの接触抵抗が高いなどの欠点があるため、アルミニウムをモリブデンで覆った多層
構造にすることでそうした欠点を改善することができる。
次に前記工程によって走査線16と補助容量線18が形成された透明基板11上を覆う
ように、図6(c)に示したように、所定厚さの第1層目の絶縁膜25が成膜される。こ
の第1層目の絶縁膜25としては窒化シリコンなどからなる透明な樹脂材が用いられ、ま
た、この第1層目の絶縁膜25の厚さは走査線16及びゲート電極Gの絶縁性に関わるた
め2500〜5500Åの範囲とすることが好ましく、より好ましくは2800Å以上と
するとよい。そして、第1層目の絶縁膜25が成膜されると、図6(d)に示すように、
この第1層目の絶縁膜25の補助容量電極18a上に位置する部分のみエッチングにより
除去して窓部27を形成する。
また、上記工程が完了した後、図6(e)に示すように、透明基板11上を覆うように
第1層目の絶縁膜25より薄肉な第2層目の絶縁層26を成膜する。この第2層目の絶縁
層26は第1層目の絶縁膜25及び前述のエッチングにより第1層目の絶縁膜25が除去さ
れた補助容量電極18a上に成膜されるので、走査線16及びゲート電極Gは第1層目の
絶縁膜25と第2層目の絶縁層26の両方によって被覆され、この2層膜でゲート絶縁膜
を構成する。そして補助容量電極18aは第2層目の絶縁層26によってのみ被覆されて
いる。なお、この第2層目の絶縁層26の材料としては第1層目の絶縁膜25と同一材料
、すなわち窒化シリコンからなるものであっても良く、また別の絶縁膜、例えば酸化シリ
コンなどでもよい。その肉厚は第1層目の絶縁膜25よりも薄肉であって、好ましくは5
00〜1500Åとし、更に好ましくは1000Å前後、例えば800〜1200Åとす
る。
このような構成においては、ゲート絶縁膜と同じ手法においてゲート電極部分の厚み(
即ち、補助容量線の周囲の厚み)よりも薄い絶縁膜を補助容量線の補助容量電極18aの
主要部に形成するのが目的なので、第2層目の絶縁層26を特別に形成することも考えら
れるが、ゲート絶縁膜を例えば2〜5層の複数層構造とし、絶縁層はそのうちの少なくと
も一層で構成するのが効率的で膜質がよい。その場合膜質を変えるなどしてエッチング特
性を変えて、ゲート絶縁膜の表面に形成されたうちの一層とすることもできる。最も効率
的なのは、上述の如く厚膜の第1層を形成し、これを電極表面までエッチングにより除去
し、その上に薄膜からなる絶縁層を形成した場合のように、絶縁層をゲート絶縁膜の表面
側に形成された一層とするのが好ましい。これにより、絶縁層は、ゲート絶縁膜を構成す
る複数層の内最も厚みの薄い層で構成することができ、補助容量を格段に大きくすること
ができる。
次に、図6(f)に示すように、この第2層目の絶縁層26上にシリコン層、例えばa
−Siを1800Åの厚さで成膜する。そして、図6(g)に示すように、ゲート電極G
を覆う部分を残してa−Si層をエッチングにより除去し、TFTの一部となる半導体層
19を形成する。そして同様の手法により、図7(a)に示すように、透明基板11上に
導電物質を成膜し、走査線16に直交する方向に延びる複数本の信号線17、この信号線
17から延設され半導体層19に接続されるソース電極S、及び、補助容量電極18a上
を覆うとともに一端が半導体層19に接続されるドレイン電極Dをパターニングする。こ
れにより、透明基板11の走査線16と信号線17との交差部近傍にはスイッチング素子
となるTFTが形成される。
更にまた、図7(b)に示すように、これらの各種配線を覆うように透明基板11上に
表面の安定化のための無機絶縁材料からなる保護絶縁膜28を成膜し、続いて、図7(c
)に示すように、アレイ基板13の表面を平坦化するための有機絶縁材料からなる層間膜
29が成膜される。なお、この層間膜29の補助容量電極18a上に位置する部分には後
述する画素電極20とドレイン電極Dとを電気的に接続するためのコンタクトホール30
を形成する穴が設けられているが、この穴の位置は補助容量電極18a上に限らない。た
だし、コンタクトホール30が形成された部分は液晶表示装置10として対向基板14と
貼り合わせた際にその基板間距離が他の部分と異なるため、表示品質のバラつきが生じる
恐れがあるので、好ましくは遮光性材料である補助容量電極18a上に設けるものとする
。そして、図7(d)に示すように、層間膜29に形成された穴から露出している無機絶
縁材料からなる保護絶縁膜28を取り除いた後、最後に、図7(e)に示すように、走査
線16及び信号線17によって囲まれた1画素領域ごとに例えばITO(Indium Tin Oxi
de)からなる画素電極20を形成する。このとき好ましくはその一部が走査線16及び信
号線17上に位置し、かつ隣接する画素電極20同士が非接続状態となるように設ける。
以上の工程によりアレイ基板13が製造される。
上述した製造方法によって形成されたアレイ基板13の補助容量は、補助容量を形成す
るコンデンサの電極が補助容量電極18aと画素電極20に接続されたドレイン電極Dに
対応し、誘電体が厚さ1000Åの第2層目の絶縁層26に対応する。よって、従来技術
のように誘電体が2500〜4500Åのゲート絶縁膜よりも薄肉な絶縁膜であるので、
コンデンサ容量を飛躍的に増大させることができる。また、ゲート電極G及び走査線16
は第1層目の絶縁膜25と第2層目の絶縁層26の積層体によって被覆されているので、
その絶縁性は確保されている。
また、コンデンサ容量を増大させることで補助容量を構成する電極部分を小さくでき、
画素の開口率を上げることができる。更に、ドレイン電極Dが補助容量を構成する電極を
兼ねているため、補助容量の電極としてドレイン電極D以外に特別に電極(導電層)を設
ける場合よりも画素内の遮光部分を少なくすることができ、開口率をより向上することが
できる。
補助容量の容量を増大させるためには、補助容量を形成する全ての部分で絶縁膜を薄く
した方がよい。この実施例では第1層目の絶縁膜25を部分的に取り除くことで補助容量
部分の絶縁膜を薄くしているので、容量を大きくするためには、この第1層目の絶縁膜2
5を取り除く部分を補助容量電極18aよりも大きくした方がよい。つまり第1層目の絶
縁膜25の窓部27のエッジが補助容量電極18aのエッジの外側になるようにすればよ
い。ところが、ドレイン電極Dが補助容量の電極を兼ねる場合、補助容量は走査線16の
近くに配置される。そのため補助容量部分の外側まで絶縁膜を薄くしてしまうと、補助容
量の上電極(ドレイン電極D)と走査線16の間隔が近くなり過ぎてしまい、寄生容量な
どの問題が発生する。したがってドレイン電極Dが補助容量の上電極を兼ねる場合は、補
助容量の上電極と走査線16の間隔を広く取りながら、補助容量部分の絶縁膜を薄くする
必要があり、絶縁膜の薄い部分のエッジが補助容量電極18aのエッジの内側に位置する
ようにする。
また、補助容量電極18a上に形成される絶縁膜は補助容量電極18aのエッジ付近で
はその他の部分よりも薄くなりやすいため、補助容量電極18aのエッジ付近において補
助容量電極18aと上電極との静電耐圧を確保するためにも、補助容量電極18aのエッ
ジ付近の絶縁膜を補助容量電極18aの中央付近の絶縁膜よりも厚くした方がよい。この
実施例では、第1層目の絶縁膜25を取り除く部分(窓部27)のエッジが補助容量電極
18aの内側になるようにすることで、補助容量の上電極(ドレイン電極D)との走査線
16との間に十分な間隔を取ると共に上電極と補助容量電極との静電耐圧も確保している
また、この実施例では、補助容量部分の絶縁膜を薄くする方法として、先に第1層目の
絶縁膜を成膜し、その第1層目の絶縁膜の補助容量電極と対応する部分を完全に取り除き
、その上から第1層目の絶縁膜よりも薄い第2層目の絶縁膜を積層している。補助容量部
分の絶縁膜を薄くする方法としては、この他にも先に厚めの絶縁膜を成膜し、その絶縁膜
を部分的にエッチングして薄くする方法もあるが、この実施例の方が補助容量部分の絶縁
膜の厚みを制御しやすく、均一な厚さの絶縁膜を形成することができる。
なお、上述の実施例では、第1層目の絶縁膜25と第2層目の絶縁膜26をともに窒化
ケイ素からなるものとした例を示したが、両者共に酸化ケイ素などからなるものとするこ
とができ、更には、第1層目の絶縁膜25及び第2層目の絶縁膜26の何れか1方を酸化
ケイ素として他方を窒化ケイ素とすることもできる。ただし、絶縁性の点からすると第2
層目の絶縁膜26は窒化ケイ素からなるものとする方がよい。
また、この実施例では補助容量電極18aの形状を略正方形状としたが、その理由は次
のとおりである。すなわち、図3の記載から明らかなように、補助容量を形成する第2層
目の絶縁層26は補助容量電極18aの周囲表面を除いた一部分と接しており、この補助
容量電極18aの周囲表面は厚い第1層目の絶縁層25と薄い第2層目の絶縁層26によ
って被覆されている。そのため補助容量電極18aの周囲で形成する容量は補助容量電極
の中央部分で形成する容量よりも小さくなるため、できるだけ第2層目の絶縁膜のみを挟
んで形成する容量部分を増やした方がよい。
ここで、例えば補助容量電極18aのうち、第1層目の絶縁層25と第2層目の絶縁層
26によって被覆されている部分の幅Xを3μm一定とし、補助容量電極18aの平面視
した表面の面積を460μm一定として、補助容量電極18aの形状が矩形状及び一部
切り欠き矩形状の場合について、寸法を種々変えた場合の補助容量電極18aが薄い第2
層目の絶縁層26と接している部分(補助容量形成領域)の面積Sxとの関係は図10に
示したとおりとなる。すなわち、図10の左側の表は補助容量電極18aの形状が矩形状
の場合において縦b1及び横a1を種々変更した場合の補助容量形成領域の面積Sxを表
し、同じく右側の表は補助容量電極18aの形状が一部切り欠き矩形状の場合においてc
1、c2、d1、d2をそれぞれ種々変更した場合の補助容量形成領域の面積Sxを表す
図10の記載から明らかなように、補助容量電極18aの総面積が一定の場合、補助容
量電極18aないし補助容量形成領域の形状が正方形状に近くなるほど補助容量形成領域
の面積Sxが大となっていることが分かる。このことから、本実施例では補助容量電極1
8aの形状を略正方形状となるようにする。ただし、この補助容量電極18aの形状は完
全な正方形状でなくても良く、角部を切り欠いたり、角部を曲線状となるようにしてもか
まわない。
以上述べたように、本発明の液晶表示装置10によれば、遮光性材料からなる補助容量
電極18aの面積を大きくすることなく補助容量コンデンサの容量を増大させることがで
き、しかも、画素電極20は、その一部が信号線17上に位置しているので、画素ごとの
開口率を低下させることなく、クロストーク及びフリッカ等の表示不良を抑えることがで
きる。加えて、画素電極20は平らな層間膜29上に設けられているので、得られる液晶
表示装置10のセルギャップを均一となし得るため、表示画質の良好な液晶表示装置10
が得られる。
なお、本発明の液晶表示装置を透過型ではなく半透過型とする場合には、画素電極のコ
ンタクトホール30を除く領域に形成された層間膜29の表面に部分的に微細な凹凸を形
成するとともに、この凹凸部と画素電極20との間又は画素電極20の表面に光反射材料
からなる反射膜を成膜すればよい。半透過型の液晶表示装置の場合、TFTや補助容量部
分などに反射部を形成するため、補助容量部分などを高開口率化に適した形状にする必要
はないが、近年では透過率を重視した半透過型液晶表示装置も求められており、この場合
は本発明が有効である。
実施例に係る液晶表示装置のアレイ基板の一画素に相当する部分の模式拡大平面図である。 図1の画素電極を透視して表したTFT及び補助容量電極近傍の平面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 画素電極をも表した図2と同一部分の平面図である。 対向基板のブラックマトリクスをも表した図2と同一部分の平面図である。 図2のA−A線に沿った断面図で示した実施例に係る液晶表示装置のアレイ基板の製造工程を表す図である。 図6の工程に引き続く実施例に係る液晶表示装置のアレイ基板の製造工程を表す図である。 参考例1の液晶表示装置の図2に対応する部分の平面図である。 参考例2の液晶表示装置の図2に対応する部分の平面図である。 補助容量電極の面積を一定とした場合の補助容量電極の各部の寸法と補助容量形成領域の面積Sxの関係を示す図である。 従来の液晶表示装置の1画素分の概略平面図である。 別の従来例の液晶表示装置のアレイ基板の要部を示す平面図である。 図12のX−X線に沿った断面図である。 別の従来例の液晶表示装置の1画素分の概略平面図である 別の従来例のアレイ基板の数画素分の平面図である。 図15のアレイ基板の製造工程を順に示す部分断面図である。
符号の説明
10 液晶表示装置
11、12 透明基板
13 アレイ基板
14 対向基板
15 液晶
16 走査線
17 信号線
18 補助容量線
18a 補助容量電極
19 半導体層
20 画素電極
21 ブラックマトリクス
22 カラーフィルタ
23 共通電極
24 導電物質層
25 第1層目の絶縁膜
26 第2層目の絶縁膜
27 窓部
28 保護絶縁膜
29 層間膜
30 コンタクトホール

Claims (5)

  1. 透明基板上にマトリクス状に配置された複数の信号線及び走査線により区画されるそれぞれの位置に画素電極が配置され、前記透明基板と対向基板との間で液晶が挟持される液晶表示装置において、
    前記信号線及び走査線の交差点近傍に、前記走査線上に重畳するように形成された薄膜トランジスタと、
    前記走査線に沿って配置される補助容量線と、
    前記薄トランジスタの近傍の前記補助容量線の幅をその他の部分よりも広くして形成されるとともに、当該領域の表面には絶縁層を介して前記薄膜トランジスタのドレイン電極が延在される補助容量電極と、
    を有し、
    前記補助容量線及び前記補助容量電極と前記信号線との交差部を含む前記信号線との交差部近傍における前記補助容量線及び前記補助容量電極の形状を、前記信号線及び走査線の交差点側を削ったジグザグ状とし、前記信号線との交差部の面積を小さくした、
    液晶表示装置。
  2. 前記走査線及び前記補助容量線はゲート絶縁膜で覆われており、
    前記補助容量電極上の前記ゲート絶縁膜は、前記走査線を覆う前記ゲート絶縁膜の厚さよりも薄くなっている請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記信号線は前記補助容量電極の近傍に位置する部分がその他の部分よりも線幅が狭く形成され、
    前記補助容量線は前記信号線の線幅が変化する部分と交差している請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記補助容量電極の形状は、略正方形状となされている請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記対向基板には前記走査線及び信号線の交差点近傍を遮光するブラックマトリクスが設けられ、前記ブラックマトリクスのエッジは、前記補助容量線の前記信号線との交差部において前記補助容量線よりも前記薄膜トランジスタ側に位置するように設けられている請求項1に記載の液晶表示装置。
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