JP4945871B2 - 染毛剤用包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1剤と第2剤からなる二剤式の染毛剤を収容するための包装袋に関するものであり、詳しくは、第1剤を収容する染毛剤用包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
染毛剤は、そのファッション性から普及し日常的に染毛するケースが多くなっている。また、染毛剤のうち、特に酸化染毛剤は、強アルカリ成分からなる内容物を包装する第1剤用容器と強酸性成分からなる内容物を包装する第2剤用容器とを組み合わせた形態の包装体として販売されている。
このような二剤式染毛剤の第1剤と第2剤とは、それぞれ別々の容器に収容され、使用直前に混合して用いられる。
特に前記第1剤用容器は、第1剤の成分が保存中に酸素と接触すると染毛機能が低下し、終には染毛不能となるため、その包装機能としては、酸素透過が零に等しいバリア性が要求される。
そこで、従来は、酸素バリア性を備えるとともに、前記第1剤または第2剤を取出すに従って塑性変形し、かつ、空気の逆流のおそれのないアルミニウム等の金属チューブが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、酸化染毛剤を金属チューブに包装する場合には、繰り返しの使用を想定しているため、例えば、旅行等の際には、携帯が不便であった。
また、従来の金属チューブによる染毛剤の包装は、染毛剤として小出しのための包装であり、リクローズキャップの再封が確実になされないと、吐出口付近に存在する染毛剤が変色してしまうという問題があった。
そこで、プラスチックフィルムや金属箔等の素材をラミネートした積層体から構成された包装袋等に染毛剤を充填密封する方法が検討されているが、前記積層体を公知の方法でラミネートして形成した包装袋に前記第1剤を収容密封すると、その保存中に経時的に染毛剤の成分が積層体の内部に浸透して、特にバリア層である金属箔面とヒートシール層または中間層等との接着面を侵して剥離(デラミネーション)を引き起こすことがあり、携帯に便利な小袋包装にすることが困難であった。
本発明の目的は、酸化染毛剤の特に第1剤を安定保持しうる積層体によって形成される染毛剤用包装袋を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも染料またはアンモニアが配合された第1剤と、少なくとも過酸化水素が配合された第2剤とからなる二剤式染毛剤を収容するための染毛剤用包装袋であって、前記第1剤を収容する第1包装体が、基材層、接着層、金属箔からなるバリア層、接着樹脂層、ヒートシール層からなる積層体から構成され、前記積層体が、前記基材層と前記金属箔からなるバリア層を、前記接着層を介してドライラミネート法により貼り合わせ、前記金属箔からなるバリア層の面に前記接着樹脂層と前記ヒートシール層を共押出しして形成され、前記接着樹脂層が、不飽和カルボン酸でグラフト変性されたポリエチレン、またはエチレンメタクリル酸メチル共重合体、またはアイオノマーであることを特徴とする染毛剤用包装袋からなる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、酸化染毛剤の第1剤を収容する包装袋の材質として、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フィルム(またはヒートシール層)と金属箔との接合が熱可塑性樹脂の押出し層からなる接着樹脂層とすることによって、金属箔と熱可塑性樹脂フィルムとの接合面におけるデラミネーションのない包装容器とすることができるものである。以下、図面等によって詳細に説明する。
図1は、本発明の染毛剤包装体の包装袋(パウチ)を形成する積層体の材質を説明する積層体断面図である。図2は、本発明の染毛剤包装体の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)X1−X1部の断面図である。図3は、染毛剤包装体の2次包装(セット)の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)X2−X2部の断面図である。
【0006】
前記二剤式の酸化染毛剤は、染料系の第1剤と過酸化水素系の第2剤とが、それぞれに包装されており、染毛の際に前記2成分を取出して混ぜ合わせて染毛するものである。
前記酸化染毛剤における第1剤の成分は、具体的には、特開2001−10642号公報に記載されているように、酸化染料中間体や直接染料等の染料、アルカリ剤としてのアンモニア等が配合されている。第2剤には、酸化剤としての過酸化水素のほか、安定剤、PH調整剤等が配合されている。
【0007】
第1剤に配合される酸化染料中間体としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類等及びそれらの塩類から選ばれた少なくとも一種が使用される。これらの中でもパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。
【0008】
酸化染料中間体の配合量は、第1剤の全重量に対して0.01〜15重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと充分な染毛効果が得られず、15重量%を超えても、その効果は変わらず経済的ではない。
【0009】
また、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2、4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等及びそれらの塩から選ばれた少なくとも一種を第1剤に配合してもよい。
【0010】
その配合量は、0.01〜10重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと充分な染色性が得られず、10重量%を超えても、その効果は変わらず経済的ではない。
【0011】
第1剤に配合される直接染料としては、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクリン酸及びそれらの塩、並びに、「医薬品等に使用することができるタール色素定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料である各種色素から選ばれた少なくとも一種が使用される。そして、この直接染料を配合することにより、染め上がり及び染色性に、より優れた効果が得られる。
【0012】
直接染料の配合量は、0.001〜10重量%が好ましく、0.001重量%よりも少ないと、十分な染め上がり及び染色性が得られず、10重量%を超えても、その効果は変わらず経済的ではない。
【0013】
以上に説明した配合からなる第1剤を従来の材料構成によって形成された包装袋に染毛剤を充填包装するために、例えば、基材層とアルミニウム箔(バリア層)とヒートシール層とをドライラミネート法により得られた積層体を製袋して、染毛剤を充填密封し保存試験をしたところ、アルミニウム箔面においてヒートシール層が剥離する結果となった。
【0014】
本発明者は、染毛剤の包装に関する前記デラミネーションの防止に関して、鋭意研究の結果、酸素を遮断し、染毛剤成分の浸透によるデラミネーションのない包装材料としては、少なくとも、染毛剤の第1剤成分を容器内に保持するバリア剤として、金属箔、好ましくはアルミニウム箔と、容器としてヒートシールにより密封するための熱可塑性フィルムとの積層体であって、前記アルミニウム箔とヒートシール層とを熱可塑性樹脂の押出しにより接着することにより、前記デラミネーションを防止することができることを見出し本発明を完成するに到った。
【0015】
酸化染毛剤の第1剤を収容する包装袋の包装材料としては、図1(a)〜図1(b)に示すように、具体的には、基材層11、接着層16、金属箔からなるバリア層12、接着樹脂層14、ヒートシール層13からなる積層体から構成され、特に、前記バリア層12と熱可塑性フィルム層13とを後述の方法によりラミネートするものである。
【0016】
前記基材層11は、袋を構成する基本材料となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂を用いることができる。例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、未延伸、あるいは1軸または2軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれも使用できる。フィルムの厚さとしては、基本素材としての強度、剛性等について必要最低限に保持されうる厚さであればよく、厚すぎるとヒートシールに時間がかかり、生産性が低下しコストが上昇するという欠点があり、好ましくなく、また,薄すぎると強度、剛性等が低下して好ましくない。
【0017】
前記積層体のバリア層12は、外部から容器内部に特に酸素が浸入することを防止し、また第1剤または第2剤の各成分が容器の外に逸散することを防ぐための層で、バリア層12単体のピンホール、および加工適性(パウチ化)を安定化し、かつ耐ピンホール性を持たせるために、厚さ15μm以上のアルミニウム、ニッケル等の金属箔挙げられるが、酸化染毛剤の第1剤の包装に用いるバリア層12としては、例えば、15〜30μmの厚さのアルミニウム箔を挙げることができる。
【0018】
また、バリア層12としてアルミニウム箔を用い、該アルミニウム箔に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートした場合、ラミネートした面が染毛剤成分によって剥離(デラミネーション)することがあるが、この剥離を防止する方法として、ラミネート前のアルミニウム箔と熱可塑性樹脂フィルムとを不飽和カルボン酸でグラフト変性されたポリエチレン、エチレンメタクリル酸メチル共重合体、アイオノマー等の接着性の熱可塑性樹脂を押出して、図1(a)に示すような共押出ラミネート法14(c)により接合することにより前記デラミネーションの発生を防止することができる。ヒートシール層を形成する熱可塑性樹脂は、前記接着樹脂層14とともに押出しされて製膜される。さらにまた、本発明の染毛剤用包装袋では、図1(b)に示すように、アルミニウム箔の少なくとも内容物側表面に化成処理15を施すと染毛剤の成分によるアルミニウム箔面でのデラミネーションを防ぐことができるのでより好ましい。前記化成処理の方法としては、フェノール樹脂、フッ化クロム(3)化合物、リン酸の3成分から構成されたものを用いるリン酸クロメート処理を挙げることができる。
【0019】
前記積層体のヒートシール層13は、ヒートシール機能を有する樹脂であればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、酸変性ポリエチレン、アイオノマー、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を用いることができる。
【0020】
本発明の染毛剤用包装袋の積層体のラミネートにおいて、ラミネートされた積層体を、ラミネートに用いた接着樹脂の軟化点以上の温度になるように加熱する、いわゆる加熱処理によりさらに安定した接着強度が得られる。前記加熱処理は、前記ラミネートの際にバリア層のラミネートを接着樹脂の軟化点以上の温度に加熱することによっても同様の効果を示す。
【0021】
前記積層体における各層には、適宜、製膜性、積層化加工、最終製品2次加工(パウチ化、エンボス成形)適性を向上、安定化する目的のために、コロナ処理、ブラスト処理、酸化処理、オゾン処理等の表面活性化処理をしてもよい。
【0022】
本発明の染毛剤用包装袋の形状の例を説明する。例えば、図2(a)に示すように、第1剤を小袋に密封包装するものである。染毛剤の使用の際に、開封、注出路の形成と、該注出路から内容物を絞り出し易く開口を確実にするための手段としてノッチ5を設けている。
袋のタイプとしては、3方シール、4方シール、スタンディングパウチ等の各種のタイプのパウチが利用できる。図2においては4方シールタイプの小袋とし、1辺のシール形状を変形して内容物の注出口を形成している。
【0023】
以上に説明したように本発明の染毛剤用包装袋に分包された第1剤は、別に包装された第2剤と皿等のなかで混ぜ合わされた後、髪につけて染毛される。
【0024】
また、染毛剤包装体は、これを販売する際には、例えば、図3(a)及び図3(b)に示すように、第1剤を収容した第1包装体1aと、第2剤を収容した第2包装体1bをセットにしてトレー20の染毛剤収納部21に納め、染毛コームブラシ40、説明書(図示せず)等とともに、外装袋30に封入することにより商品となり販売される。前記トレー20に調合皿部22を形成しておくことによって、旅行先などどこでも染毛が可能である。
【0025】
【実施例】
本発明の染毛剤包装体について、実施例によりさらに具体的に説明する。以下の説明において共通項目は次の通りである。
(1)略号
PET:2軸延伸ポリエステルフィルム
ON:延伸ナイロンフィルム
DL:ドライラミネート法による接着剤層
AL:アルミニウム箔
PEa:不飽和カルボン酸でグラフト変性されたポリエチレン
EMAA:エチレンメタクリル酸メチル共重合体
IM:アイオノマー
PE:低密度ポリエチレン
PEF:低密度ポリエチレンフィルム
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン
LLDPEF:直鎖状低密度ポリエチレンフィルム
<SL>:サンドラミネート
<CL>:共押出ラミネート
また、略号の後に記載の数字は厚さ(単位:μm)である。
(2)化成処理
実施例1に記載した化成処理は、処理液として、フェノール樹脂、フッ化クロム(3)化合物、リン酸からなる水溶液を、ロールコート法により塗布し、皮膜温度が180℃以上となる条件において焼付けたリン酸クロメート処理であって、クロムの塗布量は10mg/m2(乾燥重量)である。
[実施例1]
PET12/DL/AL20/PE系アドマー15<CL>/PE40
アルミニウム箔(厚さ20μm)の片面に化成処理を施し、化成処理していない面に2軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、次に化成処理したアルミニウム箔の面に、接着樹脂として不飽和カルボン酸グラフトポリエチレン(商品名アドマー 三井化学株式会社製)(厚さ15μm)と低密度ポリエチレン(厚さ40μm)とを共押出しして積層体として巻取り、得られた巻取を前記接着樹脂の軟化点となる温度条件で24時間の加熱処理を施して実施例1の積層体とした。
【0026】
[比較例1]
PET12/DL/AL9/DL/ON15/DL/PEF60
2軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)とのアルミニウム箔(厚さ9μm)とをドライラミネート法により貼り合わせ、さらに、アルミニウム箔の他の面に延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)をドライラミネート法によりラミネートし、さらにラミネートされた前記ナイロンフィルムの面に低密度ポリエチレンフィルム(厚さ60μm)をラミネートして比較例1の積層体とした。
[比較例2]
PET12/DL/ON15/DL/AL9/DL/PEF60
2軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)と延伸ナイロンフィルム(厚さ15μm)をドライラミネート法によりラミネートし、ラミネートされた延伸ナイロンフィルムの面にアルミニウム箔(厚さ9μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、さらに、ラミネートされたアルミニウム箔の面に低密度ポリエチレンフィルム(厚さ60μm)ドライラミネート法によりラミネートして比較例2の積層体とした。
[比較例3]
PET12/LMD/AL9/DL/PET12/DL/PEF60
アルミニウム箔(厚さ9μm)の一方の面に2軸延伸ポリエステルフィルム(厚さ12μm)をドライラミネート法により貼り合わせ、さらに、アルミニウム箔の他の面に低密度ポリエチレンフィルム(厚さ60μm)をドライラミネートして比較例3の積層体とした。
【0027】
<評価方法>と<結果>
前記の各実施例および各比較例に記載の方法により得られた各積層体を用いて、外寸70mm×80mmの4方シールタイプの包装袋を作成し、二剤式染毛剤のうちのアルカリタイプの第1剤を包装袋に20g充填し密封した。得られた各包装体を40℃の恒温室に6ケ月間放置し、積層体のデラミネーション、内容物の変色を観察した。その結果、実施例1は、内容物の変色や変質がなく、バリア層の内面側でのデラミネーションも見られなかった。しかし、比較例1、比較例2、比較例3では、アルミニウム箔の内面側でのデラミネーションが発生した。
【0028】
【発明の効果】
二剤式染毛剤の第1剤を本発明の染毛剤用包装袋に密封包装することによって、
従来の積層体において見られたアルミニウム箔と熱可塑性樹脂フィルム層との間に発生したデラミネーションを防ぐことが可能となった。
また、本発明の染毛剤用包装袋によって、染毛剤を、一回に使用する分量に密封包装することによって、分包として携帯し易くなるとともに、従来の小出し方法と比較してキャップ等を用いないため、リクローズ後の内容物の変色、変質のない染毛剤包装体を供給することができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の染毛剤用包装袋の実施例を示す図で、(a)共押出ラミネート法により形成した積層体の断面図、(b)化成処理層を形成した積層体の断面図である。
【図2】本発明の染毛剤用包装袋としてパウチタイプの実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)X1−X1部の断面図である。
【図3】本発明の染毛剤用包装袋としてトレータイプの実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)X2−X2部の断面図である。
【符号の説明】
1 染毛剤包装体
1a 第1剤を収容した第1包装体
1b 第2剤を収容した第2包装体
2 ヒートシール部
3 注出部
4 内容物
5 ノッチ
6 開口部形成(予定)線
10 染毛剤用包装袋における包材の積層体
11 基材層
12 バリア層(アルミニウム箔)
13 熱可塑性樹脂フィルム(ヒートシール層)
14 接着樹脂層
14s サンドラミネート法による接着樹脂層
14c 共押出ラミネート法による接着樹脂層
15 化成処理層
16 ドライラミネート接着剤層
20 トレー
21 染毛剤収納部
22 調合皿部
30 外装袋
40 染毛コームブラシ

Claims (1)

  1. 少なくとも染料またはアンモニアが配合された第1剤と、少なくとも過酸化水素が配合された第2剤とからなる二剤式染毛剤を収容するための染毛剤用包装袋であって、
    前記第1剤を収容する第1包装体が、基材層、接着層、金属箔からなるバリア層、接着樹脂層、ヒートシール層からなる積層体から構成され、
    前記積層体が、前記基材層と前記金属箔からなるバリア層を、前記接着層を介してドライラミネート法により貼り合わせ、前記金属箔からなるバリア層の面に前記接着樹脂層と前記ヒートシール層を共押出しして形成され、
    前記接着樹脂層が、不飽和カルボン酸でグラフト変性されたポリエチレン、またはエチレンメタクリル酸メチル共重合体、またはアイオノマーであることを特徴とする染毛剤用包装袋。
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