JP4944543B2 - 押圧開栓キャップ付容器 - Google Patents

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Description

この発明は、液体の医薬品や化粧品等を収容し、キャップを開栓する際に回動以外の所定の動作をしないと開かないようにして、子供などが不用意にキャップを開けることを防ぐ押圧開栓キャップ付容器に関する。
従来、薬液等を収容する容器は、有底筒状の容器本体にキャップが螺合されて取り付けられている。螺合されたキャップは、キャップを回して簡単にはずすことができるが、乳幼児がキャップを外して内容物を飲む誤飲事故が起こる恐れがある。これを防ぐため、特許文献1には、中空容器の安全蓋体と該蓋体を装着した液体容器が開示されている。これは、薬液を収容する容器本体が設けられ、容器本体には、中空容器の肩部に円筒状の口頸部が設けられ、口頸部の外周面に、雄ネジとラチェット歯、ネックリングが形成されている。さらに、容器本体の口頸部には安全蓋体が取り付けられている。安全蓋体には押圧変形可能な円筒壁部を有し、円筒壁部の内周面に、口頸部の雄ネジに螺合される雌ネジと、ラチェット歯に係止される係合突起が設けられている。この液体容器の使用方法は、口頸部に蓋体を螺合して閉じたとき、前記蓋体の係合突起が口頸部のラチェット歯に係止され、螺合が解除される方向への回転が止められ、不用意に開くことを防ぐ。開封するときは、安全蓋体の円筒壁部を押圧して弾性変形させ、係合突起とラチェット歯の係合を解除し、安全蓋体を螺合が解除される方向へ回転させて、螺合を外し開封する。
特開2004−149197号公報
上記従来の技術の場合、容器本体と安全蓋体は合成樹脂で作られているため、ラチェット歯と係合突起の係合を解除せずに無理やり強い力で回す等、過度の力や局部的な力が加わると、ラチェット歯と係合突起が変形・破損するおそれがある。変形・破損した場合、安全蓋体の開閉や安全機構に支障がでたり、また破損した樹脂片が発生して内容物に混入したりする問題があった。
また、ラチェット歯と係合突起は、接触面積を大きくすると係止力が高くなるが、接触面積を大きくするためには、ラチェット歯を口頸部の突出方向に長く形成することが考えられる。しかしラチェット歯を口頸部の突出方向に長くすると、安全蓋体と口頸部のネジのピッチを長く設定し安全蓋体のリードを大きくして、安全蓋体が閉じられる直前の一回転の内にはキャップの雌ネジがラチェット歯に接触しないようにする必要がある。しかし、ネジのピッチを長くして安全蓋体のリードを大きくすると、ネジ山が疎らになり、がたつきが生じて確実に閉めることができなかった。
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、容器本体とキャップを閉めた状態で互いに確実に係合され、不用意に開くことを防ぎ、開栓する方向へ一定以上の力が加えられたときは係合が解除されて破損を防ぐ押圧開栓キャップ付容器を提供することを目的とする。
本発明は、一端部に取出口が形成された容器本体と、前記容器本体の取出口に螺合して取り付けられる弾性を有するキャップが設けられ、前記キャップには、前記容器本体の前記取出口を覆う円筒状の側壁と、前記側壁の内周面に形成され前記取出口に螺合される雌ネジと、前記側壁に形成され前記取出口側に突出する係合爪と、前記係合爪以外の前記側壁の外側に形成された押圧部が設けられ、前記容器本体の前記取出口の外周面には、前記キャップの前記雌ネジに螺合される雄ネジと、前記係合爪が係止される被係合爪が設けられ、前記容器本体に前記キャップが閉じられているときは前記係合爪と前記被係合爪が係合され、キャップの押圧部を押圧することによって前記側壁が弾性変形して前記係合爪と前記被係合爪との係合が解除されて開蓋可能となる押圧開栓キャップ付容器において、前記側壁は、前記取出口を覆う円筒状の内側壁と、前記内側壁の外側に前記内側壁を覆い前記内側壁から下方に延出して設けられた円筒状の外側壁が設けられ、前記雌ネジと前記雄ネジは、2本の突起が螺旋状に形成され互いに軸周りに180°離れて形成されている2条ネジであり、前記雌ネジは前記内側壁の内周面に設けられ、前記キャップの前記係合爪は、前記側壁の下端部付近の内周面に互いに略180°離れて2個設けられ、前記取出口の基端部には、前記取出口の外周面から突出する段部が一周して形成された保持部が設けられ、前記保持部の外周面に前記被係合爪が一体に形成され、前記被係合爪は、前記雄ネジの下方に互いに略180°離れて2個設けられ、前記各押圧部は、前記外側壁の下端部付近の外周面の互いに略180°離れた位置で、前記一対の係合爪から略90°離れて2個設けられ、前記キャップに形成された雌ネジと、前記容器本体に形成された雄ネジは、螺合方向の遊びがほぼない状態に設定され、前記被係合爪の前記係合爪に係合される係合面は、前記雄ネジのピッチより僅かに短く形成され、前記容器本体の取出口に設けられた前記被係合爪は、前記キャップが螺合される方向に対向して設けられた膨出面と、前記膨出面に連続し前記キャップの螺合が解除される方向に対向して設けられた当接面が設けられ、前記当接面は前記取出口の半径方向に対して突出端へ近づくにつれて僅かに前記膨出面側に傾斜して設けられ、前記当接面と前記膨出面の間の角部は、丸められてRが形成され、前記被係合爪及び係合爪が係合した状態で、一対の前記押圧部を外側から押圧し前記キャップの前記外側壁を弾性変形させることにより、前記押圧部以外の前記外側壁が外側へ弾性変形して膨らみ、前記係合爪と被係合爪の係合が解除され、前記キャップを開栓方向に、子供には開けることができない一定以上の力で回すと、前記被係合爪の前記係合面が前記当接面から前記角部の表面を摺動して乗り越えて係合が解除可能に設けられている押圧開栓キャップ付容器である。
前記各押圧部は、前記外側壁の外周面側に肉厚に突出して各々設けられ、前記押圧部はその周辺部よりも弾性変形に対して強いものである。
本発明の押圧開栓キャップ付容器は、閉めた状態で互いに確実に係合され、子供のいたずら等で不用意に開栓することを防ぎ、安全である。開栓時には、キャップを弾性変形させて容易に開けることができ、容易に開栓することができる。さらに、容器本体とキャップが係合した状態で開く方向へ一定以上の力が加えられたときは、係合が解除されて破損を防ぐことができるものである。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の押圧開栓キャップ付容器10は、有底筒状の容器本体12を有し、容器本体12は比較的硬い合成樹脂で作られている。容器本体12の上端部には、径が小さい円筒状の取出口14が一体に形成され、取出口14の外周面には雄ネジ16が形成されている。雄ネジ16は2条ネジで作られ、2条ネジは、互いに同形で平行な2本の突起が螺旋状に形成され、互いに軸周りに180°離れている。雄ネジ16の突起の上端部16aが位置する開始位置は2箇所あり、取出口14の直径方向に180°互いに離れて位置し、雄ネジ16の下端部16bも取出口14の直径方向に180°互いに離れて位置している。
取出口14の基端部には、取出口14の外周面から突出する段部が一周して形成された保持部18が設けられ、保持部18の外周面18aには被係合爪20が一体に形成されている。被係合爪20は、保持部18の垂直方向、つまり取出口14の挿通方向に亘ってほぼ一定の断面形状で設けられている。被係合爪20の水平方向の断面形状について図4に基づいて説明する。図4は、容器本体12の上方から見た部分破断断面図であり、被係合爪20は、図面上反時計回りに表面が向いて設けられた膨出面20aと、膨出面20aに連続し時計回りに表面が向いて設けられた当接面20bからなり、保持部18の外周面18aから外側へ略三角形状に突出している。
被係合爪20の当接面20bは、キャップ22の螺合が解除される方向に対向して設けられたもので、保持部18の半径方向に対して突出端へ近づくにつれて僅かに膨出面20a側に傾斜して設けられている。そして、膨出面20aと当接面20b間の角部20cは、丸められてRが形成されている。
被係合爪20は、ほぼ180°離れて2個が設けられ、また雄ネジ16の一対の下端部16bとはそれぞれ90°互いに離れて設けられている。また被係合爪20の垂直方向長さcは、図3に示すように、雄ネジ16のピッチaより僅かに短く形成されている。
容器本体12の取出口14には、キャップ22が着脱可能に設けられている。キャップ22は、容器本体12の取出口14の保持部18付近から取出口14の先端部14aを覆う円筒形の内側壁24を有し、内側壁24の上端部には、円形の上面部26が設けられている。キャップ22の上面部26内側には、取出口14の内周面に当接する円筒形の当接部28が設けられている。また、上面部26の周縁部には、内側壁24の外側を覆い内側壁24から下方に突出して設けられた円筒形の外側壁30が設けられている。
内側壁24の内周面には、雄ネジ16に螺合する雌ネジ32が形成されている。雌ネジ32は、2条ネジである雄ネジ16に螺合するように2条ネジで設けられている。雌ネジ32も雄ネジ16と同様に、突起の上端部が位置する開始位置は2箇所あり、内側壁24の直径方向に180°互いに離れて位置し、雌ネジ32の下端部32bも内側壁24の直径方向に180°互いに離れて位置している。
外側壁30の内周面には、キャップ22が容器本体12に閉じられたときに被係合爪20に係止される係合爪34が一体に形成されている。係合爪34は、垂直方向、つまり外側壁30の挿通方向に亘ってほぼ一定の断面形状で設けられている。係合爪34の水平方向の断面形状について図4に基づいて説明する。係合爪34は、図面上時計回りに向いて設けられた膨出面34aと、膨出面34aに連続して反時計周りに向いて設けられた当接面34bからなり、外側壁30の内周面から内側へ三角形状に突出している。
係合爪34の当接面34bは、キャップ22の螺合が解除される方向を向いて設けられたもので、外側壁30の半径方向に対して突出端に近づくにつれて僅かに膨出面34a側に傾斜した角度に設けられている。膨出面34aと当接面34bの間の角部34cは、丸められてRが形成されている。
キャップ22の外側壁30の外周面には、押圧部36が2個形成されている。押圧部36は、外側壁30の外周面に、矩形の肉厚状に突出して設けられ、押圧部36は肉厚であるため、その周辺部よりも弾性変形に対して強くなっている。押圧部36は外側壁30の直径方向に180°互いに離れて位置し、一対の係合爪34とはそれぞれ90°互いに離れて設けられている。
ここで、被係合爪20は、180°離れた2箇所に設けられるため、キャップ22が完全に閉じられる180°前までは被係合爪20にキャップ22の係合爪34が接触しないようにする必要がある。このために、この実施形態の押圧開栓キャップ付容器10は、以下の構造を採っている。雄ネジ16と雌ネジ32のピッチをa、キャップ22が一回転で進むリードをb、被係合爪20の垂直方向長さをcとすると、cはb×180°÷360°以下に抑える必要がある。螺合されるネジが1条ネジの場合、a=bであり、垂直方向長さcはピッチaの半分以下にしなければならず、十分な係合強度が得られない。そこで、ネジを1条ネジから2条ネジにすることで、ネジのピッチaに対して2倍のリードbをとることができるので、cはa×2×180÷360以下に抑えればよく、ピッチaとほぼ同様の垂直方向長さcをとることができ、最後の180°以内の回動で、被係合爪20にキャップ22の係合爪34が接触する。
また、2条ネジではネジの入口が180°の間隔で2箇所となるが、どちらの入口から閉めても、キャップ22の係合爪34と容器本体12の被係合爪20の位置が合致し、キャップ22の開閉に支障が無く、確実に係合される。なお、3条以上のネジにすると、ネジの入口によってはキャップ22の係合爪34と容器本体12の被係合爪20が合致しなくなる場合があり、採用することができない。これよりも垂直方向長さcを大きくするには、2条ネジでさらにリードbを大きくするとよい。そして、リードbを大きくすると雄ネジ16、雌ネジ32の谷の幅が広がり、雄ネジ16と雌ネジ32で上下方向の遊びが生じる。遊びがあると、キャップ22を上面部26から押さえながら開閉したとき、上下の遊びの分だけキャップ22が下がり、係合爪34の下端面と容器本体12の被係合爪20が、最後の180°の回動以前に接触を開始することになる。このため、キャップ22の雌ネジ32のネジ山幅と容器本体12の雄ネジ16のネジ谷幅、容器本体12のネジ山幅とキャップ22のネジ谷幅を合わせ、上下の遊びを極力なくすことによって、最後の180°の回動以前にキャップ22が被係合爪20に接触しない形状となる。
以上の構造により、キャップ22の係合爪34と容器本体12の被係合爪20が係合・解除する時以外は、係合爪34と被係合爪20が接触することがない。また、係合爪34と被係合爪20が接触する際は、十分な係合面積が確保されるので、局部的な力が加わることがない。
次に、この実施形態の押圧開栓キャップ付容器10の使用方法について説明する。容器本体12に薬液を入れ、容器本体12の取出口14にキャップ22を取り付ける。このとき、キャップ22の雌ネジ32が取出口14の雄ネジ16に螺合する。キャップ22が閉鎖される直前に、キャップ22の係合爪34の膨出面34aは取出口14の被係合爪20の膨出面20aに当接し、さらに力を加えて回転させると膨出面20aの湾曲に沿ってキャップ22が弾性変形しながら乗り越える。すると、係合爪34の当接面34bは被係合爪20の当接面20bに対向し、戻り側、つまり螺合が解除される方向への回転が止められ、係止される。そして取出口14の先端部14aがキャップ22の上面部26に当接し、当接部28が取出口14の内側面に当接して密閉される。キャップ22の雌ネジ32と取出口14の雄ネジ16は2条ネジで設けられ、キャップ22はピッチのほぼ2倍のリードで閉められるため、最後の一回転の前半では雌ネジ32が被係合爪20に当接することなく円滑に回転し、後半の180°で確実に係合爪34の当接面34bが被係合爪20の当接面20bに対向して閉められる。
容器本体12から薬液を取り出すときは、キャップ22の押圧部36を外側から押圧し、図4の2点差線で示すようにキャップ22の側壁24を弾性変形させる。押圧部36は肉厚で弾性変形しにくく、押圧部36以外の側壁24、特に押圧部36から90°離れた係合爪34付近が一番大きく弾性変形して外側に膨らみ、係合爪34が被係合爪20から離れて係合が解除される。この状態で開き方向、つまり螺合が解除される方向にキャップ22を回転させて容易に被係合爪20を通過させ、螺合を解除してキャップ22を取出口14から取り外す。
また、キャップ22の押圧部36を押さずに、開き方向へ強い力でキャップ22を回転させた場合、係合爪20,34の当接面20b,34bは先端に近づくにつれて僅かに膨出面34a,20a側に傾斜して設けられているので、回転力によって嵌合爪34が外側に迫り上げられ、キャップ22の係合爪34当接面34bは被係合爪20の当接面20bに沿って外側に移動することによりキャップ22が弾性変形し、被係合爪20を乗り越えて係合が解除される。さらに、膨出面20aと当接面20bの間の角部20c、膨出面34aと当接面34bの間の角部34cは、丸められてRが形成されているため、一定以上の力が加えられると円滑に係合が解除される。
この実施形態の押圧開栓キャップ付容器10によれば、簡単な構造と簡単な操作で、容器本体とキャップの係合面を大きく取り確実に係合され、子供が触って不用意に開栓されることを防ぐことができる。また、開栓時に押圧部36の押圧が不十分であったり、押圧することを忘れていたりしても、キャップ22を一定以上の力で回すと係合が解除されて、被係合爪20または係合爪34が破損すること無くキャップ22が開けられる。誤った開け方や不適切な開け方をしても被係合爪20、係合爪34のロック機構を損傷せず、安全機構を損なうことがない。なお、係合を解除するにはある程度の強い力が必要となるので、この方法で子供がキャップ22を開けることは困難であり、安全である。また、被係合爪20、係合爪34の角部20c,34cはRが形成されているため、最も破損変形しやすい部分にエッジ部をなくして破損変形を防ぎ、また角部20c,34cで局所的に係合している状態からスムーズに解除・係合の状態へ導くことができる。外側壁30の押圧部36の肉厚を、周辺部よりも厚くすることによって、押圧部36を押し込みやすくするとともに、キャップ22の係合爪34付近の弾性変形を助成し、開く操作性が良好となり、幼児が開けるのは困難であるが大人は簡単に開けることができる。
また、キャップ22は、簡単な構造のため射出成型等により簡単に成形が可能である。キャップ22は、内側壁24と外側壁30の2層構造となり、内側壁24に雌ネジ32が、外側壁30に係合爪34が設けられているため、コンパクトで小形に形成することができる。
なお、この発明の押圧開栓キャップ付容器は、上記実施の形態に限定させるものではなく、各部材の形状や数、大きさなど、適宜変更可能である。キャップの係合爪と、取出口の被係合爪は、確実に係止され強い力では解除されて破損を防ぐものであれば、違う形状としてもよい。
この発明の一実施形態の押圧開栓キャップ付容器のキャップを閉める状態を示す斜視図(a)とキャップを逆にした状態を示す斜視図(b) この実施形態の押圧開栓キャップ付容器のキャップを閉めた状態を示す正面図である。 図2のA−A線の拡大縦断面図である。 図2のB−B線の横断面図である。 この実施形態の押圧開栓キャップ付容器のキャップの底面図である。
10 押圧開栓キャップ付容器
12 容器本体
14 取出口
16 雄ネジ
18 保持部
20 被係合爪
22 キャップ
24 内側壁
26 上面部
28 当接部
30 外側壁
32 雌ネジ
34 係合爪
36 押圧部

Claims (1)

  1. 一端部に取出口が形成された容器本体と、前記容器本体の取出口に螺合して取り付けられる弾性を有するキャップが設けられ、前記キャップには、前記容器本体の前記取出口を覆う円筒状の側壁と、前記側壁の内周面に形成され前記取出口に螺合される雌ネジと、前記側壁に形成され前記取出口側に突出する係合爪と、前記係合爪以外の前記側壁の外側に形成された押圧部が設けられ、前記容器本体の前記取出口の外周面には、前記キャップの前記雌ネジに螺合される雄ネジと、前記係合爪が係止される被係合爪が設けられ、前記容器本体に前記キャップが閉じられているときは前記係合爪と前記被係合爪が係合され、キャップの押圧部を押圧することによって前記側壁が弾性変形して前記係合爪と前記被係合爪との係合が解除されて開蓋可能となる押圧開栓キャップ付容器において、
    前記側壁は、前記取出口を覆う円筒状の内側壁と、前記内側壁の外側に前記内側壁を覆い前記内側壁から下方に延出して設けられた円筒状の外側壁が設けられ、
    前記雌ネジと前記雄ネジは、2本の突起が螺旋状に形成され互いに軸周りに180°離れて形成されている2条ネジであり、前記雌ネジは前記内側壁の内周面に設けられ、
    前記キャップの前記係合爪は、前記側壁の下端部付近の内周面に互いに略180°離れて2個設けられ、
    前記取出口の基端部には、前記取出口の外周面から突出する段部が一周して形成された保持部が設けられ、前記保持部の外周面に前記被係合爪が一体に形成され、前記被係合爪は、前記雄ネジの下方に互いに略180°離れて2個設けられ
    前記各押圧部は、前記外側壁の下端部付近の外周面の互いに略180°離れた位置で、前記一対の係合爪から略90°離れて2個設けられ、
    前記キャップに形成された雌ネジと、前記容器本体に形成された雄ネジは、螺合方向の遊びがほぼない状態に設定され、
    前記被係合爪の前記係合爪に係合される係合面は、前記雄ネジのピッチより僅かに短く形成され、前記容器本体の取出口に設けられた前記被係合爪は、前記キャップが螺合される方向に対向して設けられた膨出面と、前記膨出面に連続し前記キャップの螺合が解除される方向に対向して設けられた当接面が設けられ、前記当接面は前記取出口の半径方向に対して突出端へ近づくにつれて僅かに前記膨出面側に傾斜して設けられ、前記当接面と前記膨出面の間の角部は、丸められてRが形成され、
    前記被係合爪及び係合爪が係合した状態で、一対の前記押圧部を外側から押圧し前記キャップの前記外側壁を弾性変形させることにより、前記押圧部以外の前記外側壁が外側へ弾性変形して膨らみ、前記係合爪と被係合爪の係合が解除され、前記キャップを開栓方向に、子供には開けることができない一定以上の力で回すと、前記被係合爪の前記係合面が前記当接面から前記角部の表面を摺動して乗り越えて係合が解除可能に設けられていることを特徴とする押圧開栓キャップ付容器。
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