JP4941832B2 - 可変容量型油圧モータ - Google Patents

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Description

本発明は、車軸駆動装置内にモータ軸を回動自在に設け、該モータ軸には複数のピストンを摺動自在に嵌入するシリンダブロックを連結し、該シリンダブロックに対向して、前記ピストンが摺接する可動斜板を配設し、該可動斜板の傾転角によってモータ軸の回転数が変更可能な可変容量型油圧モータに関する。
従来より、可動斜板の傾転角の制御機構においては、油圧ポンプに使用されることを考慮し、高負荷時には傾転角減少側に傾転するように、通常、可動斜板の傾転中心をモータ軸の軸心上に設けている。このため、同じ制御機構を油圧モータに適用すると、高負荷時には、可動斜板が傾転角減少側に傾転して油圧モータの容量が減少するが、これは更なる圧力上昇を招き、油圧モータの容量を一層減少させることとなる。また、可動斜板が、車両発進時のピーク圧力によって一瞬戻され、負荷が小さくなると最大傾転位置まで大きく傾転され、該最大傾転位置に設けてあるストッパとレバー等が激しく衝突し、大きな音や振動が発生することがある。
そこで、可動斜板を傾転角増大側と傾転角減少側に傾転させる一対の傾転用シリンダや、該傾転用シリンダを駆動するための傾転用レギュレータ等を設け、該傾転用レギュレータに外部から信号を送って前記傾転用シリンダを駆動し、可動斜板の傾転中心の位置に関係なく、傾転角を正確に制御する斜板制御機構や、更には、可動斜板の傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させることにより、油圧モータ作動中は、可動斜板に傾転角増大側へ付勢するモーメント力を常時作用させて、傾転角増大側に傾転させるための傾転用シリンダを省略する斜板制御機構に関する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2843789号公報
しかしながら、前記斜板制御機構には、少なくとも、可動斜板を傾転角減少側に傾転させるための傾転用シリンダ、及びこれを駆動させるための傾転用レギュレータ等を、依然として油圧モータとは別途に設ける必要があった。
従って、操舵輪を駆動する油圧モータを車軸駆動装置内に設置し、車両旋回時に該油圧モータからの出力を抑えて減速し旋回性能を向上させたい場合に、前述した斜板制御機構に関する技術を適用すると、前記傾転用シリンダ、傾転用レギュレータ等の設置が必要となり、車軸駆動装置全体が大型・重量化して旋回性能が低下したり、あるいは、操舵のための各種リンク構造配置のための空間が小さく制限されて部材間の干渉が増え、この干渉を避けるためにリンク構造が複雑化して製造コストの増加やメンテナンス性の低下を招く、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、車軸駆動装置内にモータ軸を回動自在に設け、該モータ軸には複数のピストンを摺動自在に嵌入するシリンダブロックを連結し、該シリンダブロックに対向して、前記ピストンが摺接する可動斜板を配設し、該可動斜板の傾転角によって前記モータ軸からの出力を変更可能な可変容量型油圧モータにおいて、前記車軸駆動装置によって駆動される操舵輪の旋回角度に応じて前記可動斜板を傾転する斜板制御機構を備え、該斜板制御機構は、前記操舵輪または旋回操作具からリンク構造を介して伝達される旋回力によって駆動すると共に、斜板制御機構では、前記可動斜板の傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させて、可動斜板に作用する傾転中心回りのモーメントが旋回時の傾転角増大側に発生するように構成したものである。
請求項2においては、前記可変容量型油圧モータにおいて、操舵輪旋回時における前記可動斜板の最大傾転位置では、摺接する前記ピストンから可動斜板に作用する各押圧力を合成したピストン合力の作用線が可動斜板の傾転中心上を通るように、該傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させるものである。
請求項3においては、前記可動斜板は、斜板ガイドによって摺接可能に保持され、該斜板ガイドは、斜板傾転方向に移動して所定位置に固定可能な位置調整構造を備えるものである。
請求項4においては、前記位置調整構造は、前記可変容量型油圧モータを収納するハウジングと前記斜板ガイドとの間に隙間調整部材を着脱可能に介設して成り、該隙間調整部材の厚みを変更することにより、可動斜板の傾転中心位置を調整可能としたものである。
請求項5においては、前記斜板ガイドは、前記モータ軸の軸受け部とは別体に設けるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、車軸駆動装置内にモータ軸を回動自在に設け、該モータ軸には複数のピストンを摺動自在に嵌入するシリンダブロックを連結し、該シリンダブロックに対向して、前記ピストンが摺接する可動斜板を配設し、該可動斜板の傾転角によって前記モータ軸からの出力を変更可能な可変容量型油圧モータにおいて、前記車軸駆動装置によって駆動される操舵輪の旋回角度に応じて前記可動斜板を傾転する斜板制御機構を備え、該斜板制御機構は、前記操舵輪または旋回操作具からリンク構造を介して伝達される旋回力によって駆動すると共に、斜板制御機構では、前記可動斜板の傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させて、可動斜板に作用する傾転中心回りのモーメントが旋回時の傾転角増大側に発生するように構成したので、操舵輪または旋回操作具からの旋回力を利用することで、一切の傾転用シリンダ、傾転用レギュレータ等を不要とすることができ、車軸駆動装置の小型・軽量化がなされて旋回性能が向上すると共に、車軸駆動装置内に広い空間を確保して部材間の干渉を防ぎ、各種リンク構造の複雑化を防止することができ、部品点数減少による製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。しかも、可動斜板に作用するモーメントを調整することで、可動斜板の操作力を大幅に減少させることができ、旋回力が小さくても伝達途中で減衰されることがなくなり、傾転用シリンダ、傾転用レギュレータ等を使用せずに旋回力だけで可動斜板を迅速かつ正確に傾転操作することができ、可動斜板を旋回力によって駆動することに起因した旋回性能の低下を確実に防止することができる。
請求項2においては、前記可変容量型油圧モータにおいて、操舵輪旋回時における前記可動斜板の最大傾転位置では、摺接する前記ピストンから可動斜板に作用する各押圧力を合成したピストン合力の作用線が可動斜板の傾転中心上を通るように、該傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させるので、旋回時における傾転中心回りのモーメントの発生を抑制し、可動斜板に作用する押圧力を略均一化させて可動斜板への負荷を分散させ、油圧モータの耐久性を改善することができ、交換頻度を長くして稼働率の向上やメンテナンスコストの削減を図ることができる。特に、可動斜板にスラストベアイング等の摺動部を設け、該摺動部にピストン頂部を摺接させている場合には、摺動部の位置や構造を調整することにより、摺動部を構成するボールやコロ等の受け部材の中心に押圧力を作用させることができ、耐久性に加えて摺動性能も向上させて油圧モータの出力効率を高め、燃費低減等も図ることができる。
請求項3においては、前記可動斜板は、斜板ガイドによって摺接可能に保持され、該斜板ガイドは、斜板傾転方向に移動して所定位置に固定可能な位置調整構造を備えるので、油圧モータ全体を分解することなく、斜板ガイドの位置を調整するだけで簡単に可動斜板の傾転中心の偏心量を変更することができ、旋回条件に適した偏心量の調整を迅速に行い、常に高い旋回性能を確保することができる。更に、要求される旋回条件が異なり、可動斜板に作用するモーメントが異なる場合であっても、斜板ガイドの位置を移動するだけでよく、同じ斜板ガイドや可動斜板等を使用することができ、汎用性に優れた油圧モータを構成することができる。
請求項4においては、前記位置調整構造は、前記可変容量型油圧モータを収納するハウジングと前記斜板ガイドとの間に隙間調整部材を着脱可能に介設して成り、該隙間調整部材の厚みを変更することにより、可動斜板の傾転中心位置を調整可能としたので、隙間調整部材の枚数や厚みを変更するだけの簡単な構造により、可動斜板の傾転中心の偏心量を変更することができ、位置調整構造の装備にかかるコストの低減や設置空間の縮小を図り、油圧モータの製造コストの削減、及びコンパクト化を進めることができる。
請求項5においては、前記斜板ガイドは、前記モータ軸の軸受け部とは別体に設けるので、前記斜板ガイドを軸受け部とは独立して移動させることができ、可動斜板の傾転中心の偏心量の変更が容易となり、加えて、軸受け部へのボールやコロ等の受け部材の組み込みが容易となり、油圧モータの組立性を向上させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる可変容量型油圧モータを組み込んだ車軸駆動装置の全体構成を示す平面一部断面図、図2は同じく背面一部断面図、図3はリンク構造を示す車軸駆動装置の主要部分の背面図、図4はリアカバーを外した時における車軸駆動装置の主要部分の背面図、図5は図3中A−A矢視断面図、図6は可動斜板の傾転中心が傾転角増大側に偏心した油圧モータの背面一部断面図、図7は可動斜板の最大傾転位置では傾転中心回りにモーメントが発生しない油圧モータの背面一部断面図、図8は斜板ガイドの位置調整構造を有する油圧モータの背面一部断面図、図9は斜板ガイドの位置調整構造を有し、かつ可動斜板の最大傾転位置では傾転中心回りにモーメントが発生しない油圧モータの背面一部断面図、図10は可動斜板の傾転中心がモータ軸のモータ軸心上にある油圧モータの背面一部断面図、図11は位置調整構造を有する斜板ガイドの底面図、図12は本発明に係わる油圧モータを組み込んだ車軸駆動装置を前輪駆動用に採用した四輪駆動式車両の油圧回路図である。なお、以下の実施例では、図1の矢印Fの方向を車体前方として説明する。
まず、本発明に係わる可変容量型油圧モータM1・M2を組み込んだ車軸駆動装置1の全体構成について、図1、図2により説明する。
該車軸駆動装置1はメインケース2を有し、該メインケース2の左右中央部の上端には前後水平貫通状のセンタピン孔2aが穿設され、該センタピン孔2aに挿通したセンタピンを介して、前記車軸駆動装置1が、図示せぬ車両のフレームに対して、その左右端を上下揺動自在に枢支されている。
前記メインケース2において、前記センタピン孔2aの左右一側には、前後水平方向にPTO軸36が軸支され、該PTO軸36の前後端は、メインケース2の前後に突出されている。そして、センタピン孔2aの左右他側のメインケース2内には、後で詳述する、本発明に係わる可変容量型の第一油圧モータM1と第二油圧モータM2とが左右に並設されている。
該第一油圧モータM1と第二油圧モータM2には、それぞれ左右水平方向にモータ軸6が配設され、このうちの第一油圧モータM1のモータ軸6の外端は、カップリングを介して、同一軸心上の延長軸34に一体回転自在に接続される一方、第二油圧モータM2は、カップリングおよび同一軸心上の延長軸35を介して、同一軸心上の延長軸34に一体回転自在に接続されている。
該延長軸35の介設により、左側の第二油圧モータM2と左側の延長軸34との間に、メインケース2内に配置スペースが確保され、該配置スペースのうち、前記延長軸35直上のメインケース2内の部分に、前記のPTO軸36が軸支されている。
また、前記メインケース2の左右各端には、操舵ケース7が取り付けられ、該操舵ケース7は、前記メインケース2の左右各端に上部を固設されるキングピンケース部7aと、該キングピンケース部7aの下部に軸受を介して回動自在に外嵌される回動ケース部7bと、該回動ケース部7bの開口外端に固設される車軸支持ケース部7cとより構成される。
このうちのキングピンケース部7a内には、キングピンとして作用する伝動軸8が回転自在に支持され、該伝動軸8の上端にはベベルギア8aが固設され、該ベベルギア8aは、前記延長軸34の外端に固設されたベベルギア34aに噛合されている。該伝動軸8の下端は、キングピンケース部7aの下端より下方に突出されて前記回動ケース部7bの底部にて軸受けされ、該伝動軸8の下端部には、ベベルギア8bが固設されている。
一方、略水平状の車軸9においては、該車軸9の内端部は前記回動ケース部7bに、軸心方向途中部は前記車軸支持ケース部7cに、それぞれ軸支されており、該回動ケース部7bへの軸支部と、車軸支持ケース部7cへの軸支部との間にて、前記車軸9に大径のベベルギア9bが固設され、該ベベルギア9bは、前記伝動軸8下端のベベルギア8bに噛合されている。
前記車軸支持ケース部7cの外側にて、車軸9の外端には、車輪のリム部に固定されるべく、フランジ9aが形成され、該フランジ9aに固設された車輪が、車軸駆動装置1に、操舵可能かつ前記油圧モータM1・M2によって駆動可能に支持されており、これにより、車輪が、キングピンケース部7a回りに回動ケース部7bと車軸支持ケース部7cとを回動させることで左右回動可能な操舵輪となっている。
また、前記第一油圧モータM1・第二油圧モータM2と、回動ケース部7bとの間には、後述するリンク構造110が介設されており、該リンク構造110を介して、前記左右の操舵輪によって旋回する際に生じる力(以下、「旋回力」とする)を、本発明に係わる斜板制御機構20に伝達し、第一油圧モータM1・第二油圧モータM2からの出力を変更できるようにしている。
なお、前記操舵ケース7の回動ケース部7b後端部には、後方延出状にタイロッドステー11が形成され、該タイロッドステー11において、後部、すなわち操舵ケース7から遠い方にはタイロッド枢支部11aが、前部、すなわち操舵ケース7に近い方にはタイロッド枢支部11bが形成されている。該両タイロッドステー11・11は、後方にいくほど双方間の距離が縮むように延設されており、前記タイロッド枢支部11b・11b間の距離は、タイロッド枢支部11a・11a間の距離よりも長い。
図1では、便宜上、両タイロッドステー11・11のタイロッド枢支部11a・11a間に介設した後方の短いタイロッド37と、タイロッド枢支部11b・11b間に介設した前方の長いタイロッド38との両方を図示しているが、実際には、タイロッド枢支部11a・11a間にタイロッド37を介設するか、タイロッド枢支部11b・11b間にタイロッド38を介設するかのいずれかを選択するものである。つまり、ハンドルの操作に対し、前記車軸9・9に付設した車輪の旋回角度を大きくとりたい時は、後方のタイロッド37を選択し、該車輪の旋回角度を小さく抑えたい場合は、前方のタイロッド38を選択すればよいようにしている。
以上のような構成によって、車輪を車軸駆動装置1に操舵可能に支持すると共に、該車輪の旋回角度に連動して前記第一油圧モータM1・第二油圧モータM2からの出力を変更できるようにしている。
次に、前記油圧モータとその斜板制御機構の基本構成、及び該斜板制御機構までのリンク構造について、図1乃至図5により説明する。
まず、図1乃至図5により、油圧モータM1・M2について説明する。
メインケース2内には油路板4が固設され、該油路板4の右面に前記第一油圧モータM1が、左面に第二油圧モータM2が取り付けられると共に、該油路板4には、油圧モータM1・M2をそれぞれに取り付ける前記左面と右面との間を貫通するようにして、一対のキドニーポート4c・4dが穿設されている。
更に、油路板4内には、後述の油圧ポンプP等、車軸駆動装置1の外部に配した油圧源に対して前記キドニーポート4c・4dを接続するため、キドニーポート4cからは油路4aが、キドニーポート4dからは油路4bが延設され、油路板4の後面にて外方に開口されている。
これにより、油路4a・4bの一方より供給された作動油を、それに接続されるキドニーポート4cまたは4dを通じて両油圧モータM1・M2に分配し、その後、両油圧モータM1・M2より排出される作動油を、もう一方のキドニーポート4dまたは4cを通じて他方の油路4bまたは4aに集めてから前記油圧源に戻し、油圧モータM1・M2を油圧源に対して並列に流体接続させることができる。
また、該油圧モータM1・M2及び油路板4を挟んで、メインケース2内には左右一対の斜板ガイド5が固設されている。このうちの右の斜板ガイド5には、第一油圧モータM1の可動斜板M1aが、左の斜板ガイド5には、第二油圧モータM2の可動斜板M2aが、それぞれ摺動回動自在に支持されている。
そして、油圧モータM1・M2の前記モータ軸6・6は、同一軸心上にて左右水平に配設され、該モータ軸6・6の内端部は前記油路板4内にて回動自在に支持されている。各モータ軸6は、油圧モータM1・M2を貫通し、更に前記可動斜板M1a・M2aのそれぞれを遊転自在に貫通した後、その外端部は、軸受けを介して前記各斜板ガイド5にて軸支されている。
また、メインケース2の、両油圧モータM1・M2、油路板4および両斜板ガイド5を収納した部分の後端は開口されると共に、該開口部にはリアカバー3が着脱自在に固設されており、該リアカバー3をメインケース2より取り外すことで、両油圧モータM1・M2や油路板4等に容易にアクセス可能としている。
前記リアカバー3には、前記油路板4に穿設した前後水平方向の上下の前記油路4a・4bにそれぞれ連通する油路3a・3bが穿設され、このうち、上側の油路4aに連通する油路3aは、上方に曲折し、その上端開口部にポート部材32が嵌入されており、該ポート部材32内には外側開口状のポート32aが形成されていて、該ポート32aが前記油路3aに連通されている。
下側の油路4bに連通する油路3bも、上方に曲折し、前記ポート部材32の後下方にて開口して、該開口部にポート部材33が嵌入されており、該ポート部材33内には外側開口状のポート33aが形成されていて、該ポート33aは前記油路3bに連通している。前記ポート部材32・33には、それぞれのポート32a・33aに連通すべく、油圧管を接続し、前記油圧源との間で作動油を流通させるものとしている。
このような構成から成るリアカバー3に、車軸駆動装置1に支持される左右の操舵輪の旋回に応じて両油圧モータM1・M2の可動斜板M1a・M2aを同期傾動するための斜板制御機構20が、支持されている。
図1、図3、図4により、該斜板制御機構20の基本構成について説明する。
後述するリンク構造110を構成する枢軸21、可動斜板M1aを制御する第一モータ制御軸23、可動斜板M2aを制御する第二モータ制御軸26の三本の前後水平な回転軸が前記リアカバー3に枢支され、左右方向において、このうちの第二モータ制御軸26は第一モータ制御軸23の左側、枢軸21は第一モータ制御軸23の右側に配置され、また、モータ制御軸23・26は同一高さに、枢軸21は両軸23・26と略同一高さに配置されている。
そして、メインケース2内にて、各モータ制御軸23・26の内端にアーム28が固設され、該各アーム28は、前記可動斜板M1a・M2aのそれぞれに係合されており、各モータ制御軸23・26の回動によって、各アーム28の係合する可動斜板M1a・M2aを傾動可能としている。具体的には、各アーム28には突起28aが形成されており、該突起28aを前記各可動斜板M1a・M2aの側端に形成した図示せぬ溝部に嵌入することで、各アーム28を各可動斜板M1a・M2aに係合するようにしている。これにより、リンク構造110を介して伝達されてきた旋回力により、モータ制御軸23・26を回動し、アーム28を介して可動斜板M1a・M2aを傾転できるようにしている。
なお、各アーム28の、各モータ制御軸23・26上に外嵌したボス部には、初期位置復帰用のバネ29が巻装され、該各バネ29の両端部のうち、一端部は、前記アーム28に形成した押動部28bに押接される一方、他端部は、前記リアカバー3に植設された左右一対の係止ピン30に押接されており、各バネ29の有する復元力で、各バネ29の一端部は、係止ピン30に係止された他端部より遠ざかるように押動部28bに押される。各バネ29が初期状態となった時、すなわち、押動部28bがそれ以上は該バネ29の一端部に押動されなくなった状態の位置が、アーム28およびそのモータ制御軸23または26の初期位置となる。
更に、リアカバー3には、初期位置調整ピン31が植設されており、該初期位置調整ピン31は、前記第一油圧モータM1用の第一モータ制御軸23に固設したアーム28に形成した初期位置調整アーム部28cに当接されている。これにより、第一モータ制御軸23に固設したアーム28を、押動部28bがバネ29の一端部に押動される限界位置に至るまでの位置、すなわち、バネ29がまだ押動部28bを押動する力を有している位置で係止することが可能となり、この係止位置を、第一モータ制御軸23およびこれに固設するアーム28の初期位置として微調整できるようにしている。一方、第二油圧モータM2用の第二モータ制御軸26に固設したアーム28については、このような初期位置調整ピン31を設けておらず、本来の、バネ29の一端部による押動部28bの押動限界位置を、第二モータ制御軸26およびアーム28の初期位置としている。
前記初期位置調整ピン31より外側後方には軸支部31aが延設され、該軸支部31aがリアカバー3に回動自在に支持されると共に、初期位置調整ピン31は偏心ピンとなっており、その中心線が、前記軸支部31aの中心線よりずれている。通常は、リアカバー3の外側後方に突出する軸支部31aの外端にナットを螺装し、該ナットにより該軸支部31aをリアカバー3に締止することで、初期位置調整ピン31を固定しているが、可動斜板M1aの初期位置を調整して油圧モータM1・M2の初期合計容量を調整する必要がある場合は、該ナットを緩め、初期位置調整ピン31を、該軸支部31aの中心線を中心に公転するように回動し、これにより該初期位置調整ピン31の位置により画定される、モータ制御軸23に固設したアーム28の初期位置を調整するようにしている。
図1、図3により、一方の操舵ケース7から斜板制御機構20の両モータ制御軸23・26までの前記リンク構造110について説明する。
該リンク構造110においては、第一油圧モータM1に近い方の右側の操舵ケース7における回動ケース7bに、リンクステー12が固設されており、該リンクステー12には、リンクロッド13の一端が枢支されている。一方、前記リアカバー3には、前記第一モータ制御軸23の右側にて、前記枢軸21が回動自在に支持されており、該枢軸21に第一アーム22が固設され、該第一アーム22先端に前記リンクロッド13の他端が枢支されている。
直進時には、該第一アーム22は、図3に示す直進位置に配置される。左折時には、右操舵ケース7の回動ケース部7bが、その後端が右に振れるように回動するので、リンクロッド13を右側に引っ張り、右折時には、右操舵ケース7の回動ケース部7bの後端が左に振れるので、リンクロッド13を左側に押し出す。そして、この第一アーム22の、枢軸21の直上部分には、水平な左右一対の押上げピン22a・22bが後方に突設されており、直進時には、左右の押上げピン22a・22bが同じ高さに並び、左折時には、左の押上げピン22bが右の押上げピン22aより高くなり、右折時には、右の押上げピン22aが左の押上げピン22bより高くなる。
更に、前記リアカバー3の後方にて、第一油圧モータM1の可動斜板M1aに係合される第一モータ制御軸23には、アーム部材24が固設されており、該アーム部材24には、右側に延出される第二アーム24aと、左側に延出される第三アーム24bとが一体形成されている。このうちの第二アーム24aには、押接アーム25がボルトにて締止されている。
以上のような構成において、直進時には、前述のごとく同じ高さにある両押上げピン22a・22bに押接アーム25が載置された状態にある。左折時には、左の押上げピン22bが上昇して押接アーム25を押し上げ、第二アーム24aを左方に回動し、該第二アーム24aと一体に回動する第三アーム24bは下方へと移動する。そして、右折時には、右の押上げピン22aが上昇して押接アーム25を押し上げ、第二アーム24aを左方に回動し、該第二アーム24aと一体に回動する第三アーム24bは下方へと移動する。従って、操舵ケース7の回動ケース部7bを左に旋回しても、右に旋回しても、その直進位置からの旋回角度に応じて、アーム部材24および第一モータ制御軸23は反時計回りに同じ量ずつ回動される。
一方、リアカバー3の後方にて、第二油圧モータM2の可動斜板M2aに係合される第二モータ制御軸26には、右方へと延出される第四アーム27が固設され、該第四アーム27には押接ピン27aが水平に突設されており、該押接ピン27aには、前記アーム部材24の第三アーム24bが載置されている。なお、前記バネ29により、第四アーム27は上方へと付勢されているので、押接ピン27aは第三アーム24bに常時当接するように保持されている。従って、左折時であれ、右折時であれ、アーム部材24の第三アーム24bは、操舵輪の旋回角度に応じて下方に回動するので、押接ピン27aを介して第四アーム27は下方に回動され、該第四アーム27と一体に第二モータ制御軸26は時計回りに回動される。
つまり、操舵輪の左折時にも右折時にも、第一モータ制御軸23を反時計回りに、第二モータ制御軸26を時計回りに同期回動可能なリンク構造110を形成することができ、該リンク構造110を介して、操舵輪の回転力(以下、「旋回力」とする)が、そのまま前記斜板制御機構20のモータ制御軸23・26に伝達されるようにしている。なお、この旋回力は、運転者による、ハンドル等の旋回操作具の操作力であってもよく、傾転用レギュレータ等の大がかりな駆動装置を使用しなければ、特に、限定されるものではない。
なお、旋回時に操舵輪を減速して旋回性能を向上させたい場合には、初期位置の可動斜板M1a・M2aの傾転角を最小、すなわち、直進時の油圧モータM1・M2の容量を最小とし、操舵輪の旋回に伴って、可動斜板M1a・M2aの傾転角が大きくして、すなわち油圧モータM1・M2の容量が大きくなるようにすればよい。
次に、前記斜板制御機構20において可動斜板に作用するモーメントの制御構成について、図6乃至図11により説明する。なお、前記第一油圧モータM1と第二油圧モータM2とは、前述の如く、それぞれ同一構成にて共通の油路板4を挟んで左右対称位置に配置されているため、以下では、第一油圧モータM1側の斜板制御機構20を例に説明し、第二油圧モータM2については省略する。
図6に示すように、第一油圧モータM1においては、前記油路板4の右面上にシリンダブロック80が回転摺動自在に付設されると共に、油路板4には、前述の如くモータ軸6が回転自在に支持され、該モータ軸6の中途部にスプライン部6aが形成されており、該スプライン部6aに前記シリンダブロック80の中心孔が係合され、これにより、モータ軸6をシリンダブロック80によって一体的に回転可能としている。
そして、該シリンダブロック80には、複数のシリンダ孔80aがシリンダブロック80の軸心回りの円周上で等間隔に離間して穿設され、該シリンダ孔80a内には、付勢バネ82が配置されており、該付勢バネ82を介して、ピストン81が、シリンダ孔80a内を往復摺動自在に嵌合されている。
該各ピストン81は、前記付勢バネ82によって突出方向に付勢されると共に、各ピストン81の球面状の突出端81aは、前記可動斜板M1aの斜面を構成するスラストベアリング84に摺接されている。該スラストベアリング84は、可動斜板M1aの主要部を構成する斜板本体83の内凹部83aに嵌設固定される一方、該斜板本体83の外面83bは、前記斜板ガイド5内側の凹球面状の摺動面5aに回動摺動自在に嵌合されている。更に、この斜板本体83の側端には、前述の如く、前記モータ制御軸23内端のアーム28の突起28aが嵌入するための前記溝部が形成されており、モータ制御軸23の回動によって、斜板本体83を介してスラストベアリング84を傾転可能としている。
ここで、前記スラストベアリング84は、斜板本体83の内凹部83a側に嵌合設置されるリング状の固定プレート84aと、該固定プレート84aと軸線を一致させて配置され前記ピストン81の突出端81aのスラストプレートとして機能するリング状の回転プレート84cと、該回転プレート84cと前記固定プレート84aとの間に介設される転動体として機能するボール84bとより構成されており、このうちの回転プレート84cは、その外面を平面状に形成して前記ピストン81の突出端81aに当接させた状態で、ボール84bの転動によって、円滑に回転できるようにしている。
このような構成において、前述の如く、前記ポート32a・33aより供給された作動油が、それぞれ前記油路3a・3b、油路4a・4b、及びキドニーポート4c・4dを介して、シリンダブロック80内に圧送されると、油圧によってシリンダ孔80a内のピストン81が突出し、その前記突出端81aがスラストベアリング84を押圧し、その際の押圧力85は、ピストン81がスラストベアリング84を滑り降りる側、すなわち、図6では図面下側への力に変換され、その結果、該ピストン81を組み込んだシリンダブロック80が回転し、該シリンダブロック80の中心孔に前記スプライン部6aを係合したモータ軸6も一緒に回転されるのである。
そして、この際、前記斜板制御機構20への入力軸として機能する前記第一モータ制御軸23を回動すると、前記アーム28、斜板本体83の溝部等を介して回転動力が可動斜板M1aに伝達され、該可動斜板M1aは、第一モータ制御軸23の傾転中心23aの回りを傾転するものであり、前記斜板ガイド5の摺動面5aに沿うようにして滑らかに傾転した後は、所定の傾転角に設定保持される。
このような可動斜板の傾転時に、前記スラストベアリング84に作用する力のモーメントについて説明する。
図11に示すように、可動斜板m1aの傾転中心23aがモータ軸6のモータ軸心6b上にある油圧モータm1について説明する。該油圧モータm1においても、前述の如く、前記リンク構造110から伝達されてきた旋回力によって、第一モータ制御軸23が矢印88に示す反時計回りに回動され、可動斜板m1aが、モータ軸6と直交する中立位置から、ピストン81がシリンダ孔80a内に最大限突入する最大傾転位置に向かうようにして、傾転角増大側に傾転され、その結果、油圧モータm1の容量が大きくなり操舵輪が減速される。
ここで、ボール84bは、そのボール中心84dが固定プレート84aと回転プレート84cの共通軸線を中心とした同一円周上となるように、固定プレート84aと回転プレート84cとの間に複数配設されると共に、前記共通軸線は傾転中心23aを通る構成となっている。そして、該傾転中心23aがモータ軸心6b上にある場合には、中立位置では、前記押圧力85の作用線85aはボール中心84dを通るように設定されている。しかしながら、このような場合、押圧力85の作用線85aが傾転角増加とともにボール中心84dよりも傾転角増大側に移動するため、これら各押圧力85を合成したピストン合力87の作用線87aも傾転角増大側に移動していき、その結果、図11に示す最大傾転位置では、ピストン合力87の作用線87aが、モータ軸心6b上の傾転中心23aよりも距離89だけ傾転角増大側を通ることとなる。このため、可動斜板m1aには、ピストン合力87に基づいて、傾転中心23a回りに、矢印90に示す時計回りのモーメントが発生する。
つまり、前記傾転中心23aがモータ軸6のモータ軸心6b上にある場合には、旋回時に操舵輪を減速させるべく、前記リンク構造110から伝達されてきた旋回力によって可動斜板m1aを傾転角増大側に傾転させようとしても、ピストン81から受ける押圧力85に基づく逆方向のモーメントが可動斜板m1aに作用することとなり、安定した旋回性能を得ることができない。
これに対し、前述の図6に示す第一油圧モータM1においては、可動斜板M1aの傾転中心23aが、モータ軸6のモータ軸心6bよりも偏心量91aだけ傾転角増大側に偏心させて配設されている。このため、中立位置にある時から、押圧力85の作用線85aは、ボール中心84dよりも傾転角減少側を通っており、これら各押圧力85を合成したピストン合力87の作用線87aも、傾転中心23aより傾転角減少側を通ることとなる。
更に、傾転角が増加していくと、押圧力85の作用線85aとボール中心84dとの距離は減少していくものの、その相対的な位置関係は変化せず、可動斜板M1aが前記最大傾転位置に到達すると、ピストン合力87の作用線87aは、傾転中心23aよりも距離92だけ傾転角減少側を通ることとなる。このため、可動斜板M1aには、ピストン合力87に基づいて、傾転中心23a回りに、矢印93に示す反時計回りのモーメントが発生する。
つまり、傾転中心23aがモータ軸6のモータ軸心6bよりも傾転角増大側に偏心している場合には、旋回時に操舵輪を減速させるべく、前記リンク構造110から伝達されてきた旋回力によって可動斜板M1aを傾転角増大側である矢印88に示す方向に傾転させようとすると、ピストン81から受ける押圧力85により矢印88と同じ方向のモーメントも可動斜板M1aに作用させることができ、その分、可動斜板M1aの傾転に必要な操作力を大きく減少させることができる。
すなわち、車軸駆動装置1内にモータ軸6を回動自在に設け、該モータ軸6には複数のピストン81を摺動自在に嵌入するシリンダブロック80を連結し、該シリンダブロック80に対向して、前記ピストン81が摺接する可動斜板M1aを配設し、該可動斜板M1aの傾転角によって前記モータ軸6からの出力を変更可能な可変容量型油圧モータである第一油圧モータM1において、前記車軸駆動装置1によって駆動される操舵輪の旋回角度に応じて前記可動斜板M1aを傾転する斜板制御機構20を備え、該斜板制御機構20は、前記操舵輪または旋回操作具からリンク構造110を介して伝達される旋回力によって駆動すると共に、斜板制御機構20では、前記可動斜板M1aの傾転中心23aをモータ軸6の軸心であるモータ軸心6bから偏心させて、可動斜板M1aに作用する傾転中心23a回りのモーメントが旋回時の傾転角増大側に発生するように構成したので、操舵輪または旋回操作具からの旋回力を利用することで、一切の傾転用シリンダ、傾転用レギュレータ等を不要とすることができ、車軸駆動装置1の小型・軽量化がなされて旋回性能が向上すると共に、車軸駆動装置1内に広い空間を確保して部材間の干渉を防ぎ、各種リンク構造の複雑化を防止することができ、部品点数減少による製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。しかも、可動斜板M1aに作用するモーメントを調整することで、可動斜板M1aの操作力を大幅に減少させることができ、旋回力が小さくても伝達途中で減衰されることがなくなり、傾転用シリンダ、傾転用レギュレータ等を使用せずに旋回力だけで可動斜板M1aを迅速かつ正確に傾転操作することができ、可動斜板を旋回力によって駆動することに起因した旋回性能の低下を確実に防止することができる。
更に、図7に示すように、可動斜板M1aの傾転中心23aの、モータ軸6のモータ軸心6bからの偏心量を、前記偏心量91aよりも小さい偏心量91bに設定し、最大傾転位置では、各押圧力85の作用線85aが各ボール84bのボール中心84dを通ると共に、ピストン合力87の作用線87aも傾転中心23aを通るようにしてもよい。
この場合、操舵輪旋回時に多用する最大傾転位置まで可動斜板M1aを傾転した状態では、ピストン81から受ける押圧力85に起因する傾転中心23a回りのモーメントが発生しない。更に、各押圧力85は各ボール84bのボール中心84dに向かって作用するので、ボール84bが最も抵抗の小さい状態で転動することができ、スラストベアリング84にかかる負荷が均一化されるばかりでなく、ボール84bの転動性が高まってスラストベアリング84による摺動抵抗が減少する。
すなわち、前記可変容量型油圧モータである第一油圧モータM1において、操舵輪旋回時における前記可動斜板M1aの最大傾転位置では、摺接する前記ピストン81から可動斜板M1aに作用する各押圧力85を合成したピストン合力87の作用線87aが可動斜板M1aの傾転中心23a上を通るように、該傾転中心23aをモータ軸6の軸心であるモータ軸心6bから偏心させるので、旋回時における傾転中心23a回りのモーメントの発生を抑制し、可動斜板M1aに作用する押圧力85を略均一化させて可動斜板M1aへの負荷を分散させ、第一油圧モータM1の耐久性を改善することができ、交換頻度を長くして稼働率の向上やメンテナンスコストの削減を図ることができる。特に、可動斜板M1aにスラストベアイング84等の摺動部を設け、該摺動部にピストン81の頂部である突出端81aを摺接させている場合には、摺動部の位置や構造を調整することにより、摺動部を構成するボール84bやコロ等の受け部材の中心に押圧力85を作用させることができ、耐久性に加えて摺動性能も向上させて第一油圧モータM1の出力効率を高め、燃費低減等も図ることができる。
また、図8乃至図10に示す油圧モータM4のように、前記第一油圧モータM1に、モータ軸心6bに対して傾転中心23aの位置を自在に調整可能な位置調整構造102を設けるようにしてもよい。
該位置調整構造102においては、メインケース2上部からモータ取付台2bを垂設し、該モータ取付台2bの下面に前記油路板4が固設されており、該油路板4にモータ軸6の内端部が回動自在に支持されると共に、該モータ軸6の外端部は、モータ取付台2bの側壁に設けたボールやコロ等の受け部材による軸受け部2cによって回動自在に支持されている。
そして、該軸受け部2cと前記油路板4との間に、ピストン81を収納したシリンダブロック80、可動斜板M4a、及び該可動斜板M4aを摺動回転自在に支持する斜板ガイド103が、内側から順に配設されている。該斜板ガイド103を前記モータ取付台2bの下面に金属板等の隙間調整部材104aまたは104bを挟んで重ねた後、モータ軸6の貫通孔103aを避けるように、前後のボルト等の締結部材105・105を下方から貫通させてモータ取付台2bまで螺挿させることにより、斜板ガイド103をモータ取付台2bに取り外し自在に固定している。
例えば、図8では、隙間調整部材104aを使用することにより、可動斜板M4aを、該可動斜板M4aを支持する斜板ガイド103と一緒に昇降して移動させ、可動斜板M4aの傾転中心23aがモータ軸6のモータ軸心6b上にくるように調整されている。
これにより、最大傾転位置においては、図11の場合と同様に、ピストン合力87の作用線87aが、モータ軸心6b上の傾転中心23aよりも距離89だけ傾転角増大側を通ることとなり、可動斜板M4aには、ピストン合力87に基づいて、傾転中心23a回りに、矢印90に示す時計回りのモーメントが発生する。
そこで、図9に示すように、前記隙間調整部材104aよりも薄い隙間調整部材104bを使用することにより、可動斜板M4aを、該可動斜板M4aを支持する斜板ガイド103と一緒に上昇させ、すなわち傾転角増大側に移動させ、可動斜板M4aの傾転中心23aがモータ軸6のモータ軸心6bよりも偏心量91bだけ傾転角増大側に偏心させる。
すると、最大傾転位置においては、図7の場合と同様に、各押圧力85の作用線85aが各ボール84bのボール中心84dを通ると共に、ピストン合力87の作用線87aも傾転中心23aを通るようになり、ピストン81から受ける押圧力85に起因する傾転中心23a回りのモーメントがほとんど発生しない。なお、前記隙間調整部材104a・104bには、異なる厚みを有する単一部材を用いる以外に、同じ厚みの薄板を複数枚重ねて全体の厚みを調整するようにしてもよく、その構成は、所定の偏心量を確保できれば特に限定されるものではない。
つまり、前記位置調整構造102において、隙間調整部材104a・104bを締結部材105によって着脱可能に設けることにより、斜板ガイド103を傾転角増大側に移動させ、該斜板ガイド103に支持された可動斜板M4aの傾転中心23aも一緒に傾転角増大側に移動させるようにしているのである。
なお、前記締結部材105の締結方向は、可動斜板M4aの傾転方向と同一となるように構成されているが、これにより、複雑な構造を設けることなく、介設している隙間調整部材の厚みを変更して締結固定するといった簡単な操作で、可動斜板M4aの傾転方向への偏心量を自在に調節できるようにしている。
すなわち、前記可動斜板M4aは、斜板ガイド103によって摺接可能に保持され、該斜板ガイド103は、斜板傾転方向に移動して所定位置に固定可能な位置調整構造102を備えるので、油圧モータM4全体を分解することなく、斜板ガイド103の位置を調整するだけで簡単に可動斜板M4aの傾転中心23aの偏心量を変更することができ、旋回条件に適した偏心量の調整を迅速に行い、常に高い旋回性能を確保することができる。更に、要求される旋回条件が異なり、可動斜板M4aに作用するモーメントが異なる場合であっても、斜板ガイド103の位置を移動するだけでよく、同じ斜板ガイド103や可動斜板M4a等を使用することができ、汎用性に優れた油圧モータM4を構成することができる。
更に、前記位置調整構造102は、前記可変容量型油圧モータM4を収納するハウジング2と前記斜板ガイド103との間に隙間調整部材104a・104bを着脱可能に介設して成り、該隙間調整部材104a・104bの厚みを変更することにより、可動斜板M4aの傾転中心23aの位置を調整可能としたので、隙間調整部材の枚数や厚みを変更するだけの簡単な構造により、可動斜板M4aの傾転中心23aの偏心量を変更することができ、位置調整構造102の装備にかかるコストの低減や設置空間の縮小を図り、油圧モータM4の製造コストの削減、及びコンパクト化を進めることができる。
加えて、前記斜板ガイド103は、前記モータ軸6の軸受け部2cとは別体に設けるので、前記斜板ガイド103を軸受け部2cとは独立して移動させることができ、可動斜板M4aの傾転中心23aの偏心量の変更が容易となり、加えて、軸受け部2cへのボールやコロ等の受け部材の組み込みが容易となり、油圧モータの組立性を向上させることができるのである。
次に、以上のような本発明に係わる油圧モータM1・M2を組み込んだ車軸駆動装置1を前輪駆動用に適用した四輪駆動式の車両100について、図12により説明する。
該車両100には、後輪49駆動用の車軸駆動装置101と、前輪10駆動用の車軸駆動装置1とが設けられている。前輪10は、前述のごとく、車軸駆動装置1の左右各端に取り付けられた操舵ケース7に支持する車軸9の外端に固設されることで、操舵輪を形成している。
前記車軸駆動装置101内には、油圧ポンプPが収納されると共に、該車軸駆動装置101には、チャージポンプ44と油圧モータM3とが付設されている。そして、前記ポンプPのポンプ軸はチャージポンプ44の駆動軸ともなっており、前方に突出され、図示せぬ伝動軸、ユニバーサルジョイント等を介して、エンジン40の出力軸に連動連結されている。
油圧モータM3は、油圧ポンプPより作動油を供給されるものであり、そのモータ軸は、図示せぬ減速ギア列を介して、左右両後車軸48・48を差動連結する差動機構47に連動連結しており、各後車軸48は車軸駆動装置101の左右各側端より突出してその外端に各後輪49を付設している。
更に、車軸駆動装置101内においては、油圧ポンプPのポンプ軸が延設され、図示せぬPTOクラッチ、減速ギア列等を介して、前記車軸駆動装置1に軸支したPTO軸36に駆動連結されており、エンジン40により、前記PTO軸36を駆動するようにしている。
そして、車軸駆動装置101における油圧ポンプP、油圧モータM3には、それぞれ、可動斜板Pa・M3aが設けられ、このうちの油圧ポンプPの可動斜板Paは、車両100に設けられる、ペダルやレバー等の主変速操作具に連動連係され、該可動斜板Paの傾転方向および傾転角を決定することにより、油圧ポンプPの吐出方向および吐出量を決定し、これにより、油圧モータM3および車軸駆動装置1内の前記油圧モータM1・M2の回転方向および回転速度を決定するようにしている。
一方、油圧モータM3の可動斜板M3aは、車両100に設けられる、ペダルやレバー等の副変速操作具に連動連係されて、その傾転角は二段階に切り換えられる。これにより、油圧モータM3のモータ軸の回転速度に関し、高低二段の速度段を現出することができる。
そして、前述のごとく、車軸駆動装置1における油圧モータM1・M2の可動斜板M1a・M2aは、前記斜板制御機構20により、操舵輪である前輪10の左右旋回に応じて、初期位置から該旋回角度に応じた傾転位置へと無段階で傾倒し、これにより、前輪10・10を、その旋回半径に応じて変速し、前輪10・10または後輪49・49のいずれかの旋回時の引きずりを回避するものとしている。
また、前記車軸駆動装置101には、駆動設定切換弁70が内装されている。
該駆動設定切換弁70と、油圧ポンプPの一方の給排ポートとの間には油路58が、駆動設定切換弁70と、油圧モータM3の一方の給排ポートとの間には油路59が、油圧ポンプPの他方の給排ポートと油圧モータM3の他方の給排ポートとの間には油路60が介設されている。
更に、前後の車軸駆動装置1・101の間には配管等によって油路71・72が介設され、該油路71・72は、車軸駆動装置101内で前記駆動設定切換弁70に接続される一方、車軸駆動装置1の前記ポート部材32・33にそれぞれ接続されており、両油圧モータM1・M2の一方の給排ポートであるキドニーポート4cを油路71に、両油圧モータM1・M2の他方の給排ポートであるキドニーポート4dを油路72に接続して、該両油圧モータM2・M3の並列回路を構成するようにしている。
このような構成において、駆動設定切換弁70によって、四輪駆動位置と二輪駆動位置とに切り換えることができる。図12は、四輪駆動位置の駆動設定切換弁70を示しており、この時、油路59と油路72とが接続され、油路58と油路71とが接続されて、油圧モータM3と、一対の油圧モータM1・M2とを油圧ポンプPに対して直列接続したHST閉回路を構成する。この状態では、油圧ポンプPの可動斜板Paを前進用傾転方向に配置すれば、油圧ポンプPの吐出油は、油路60、油圧モータM3、油路59、駆動設定切換弁70、油路72、両油圧モータM1・M2、油路71、駆動設定切換弁70、油路58の順に流れて油圧ポンプPに戻り、全ての油圧モータM1・M2・M3が駆動して車両100は四輪駆動車となる。
駆動設定切換弁70を二輪駆動位置にすると、駆動設定切換弁70を介して油路58と油路59とが接続され、油圧ポンプPと油圧モータM3との間でHST閉回路を構成し、油圧モータM3のみが駆動して車両100は二輪駆動車となる。なお、駆動設定切換弁70を介して油路71と油路72とが、油路58・59より切り離されて接続され、油圧モータM1・M2には油圧ポンプPからの吐出油は供給されないが、油圧モータM3で駆動される後輪49・49に追従する前輪10・10の回転により、油圧モータM1・M2を自由に回転させることができ、前輪10・10への油圧モータM1・M2からのダイナミックブレーキを回避できるようにしている。
また、前記チャージポンプ44は、車軸駆動装置101のケース内の油溜まりよりフィルタ74を介して、また、外部のリザーバタンク73より、油を吸入し、減圧弁56および圧力調整弁57、そして、抵抗弁61を介して、前進時高圧となる油路60に接続されるチャージ逆止弁62、または後進時高圧となる油路59に接続されるチャージ逆止弁63のいずれかを介して、HST閉回路に作動油を供給する。なお、チャージ逆止弁63をバイパスするオリフィス64を設けて、油圧ポンプPの中立範囲を拡張している。
更に、坂道での停車時等にて、HST閉回路より作動油が漏出した場合の作動油の補給用に、車軸駆動装置101のケース内の油溜まりより作動油を供給可能な逆止弁として、油路60には逆止弁66が、油路59には逆止弁65が接続されている。
前記減圧弁56のリリーフ油は、車軸駆動装置101の外部に取り出されて、パワステ油圧ユニット15内のパワステバルブ16を介して、車軸駆動装置1の一方の操舵ケース7に接続されるパワステ油圧シリンダ18に供給される。前記パワステバルブ16は、車両100に設けたハンドル17に連動連係され、該ハンドル17の動きでパワステバルブ16を切り換え、パワステ油圧シリンダ18を作動して、前輪10・10を支持した操舵ケース7・7を左右旋回させるものである。なお、パワステバルブ16からの戻り油は、ラインフィルタ75を介して車軸駆動装置101内の油溜まりに戻される。
該車軸駆動装置101内において、前記抵抗弁61からのリリーフ油は、圧力調整弁67にて圧力を調整された後、電磁制御式油圧弁であるPTOクラッチ切換弁68に供給される。該PTOクラッチ切換弁68は、クラッチ切り位置とクラッチ入り位置との間で切り換えられる。図12に示すのは、非通電時のクラッチ切り位置にあるPTOクラッチ切換弁68であって、この時、PTOクラッチ50、および、PTOブレーキ51より油をドレンしており、これにより、PTOクラッチ50が切れ、同時に、PTOブレーキ51がPTOクラッチ50の伝動下手側部を制動し、前記PTO軸36の慣性回転を阻止することができる。
PTOクラッチ切換弁68を通電してクラッチ入り位置にすると、抵抗弁61からの作動油をPTOクラッチ50のクラッチ作動油圧室に供給し、PTOクラッチ50を係合してPTO軸53・36にエンジン動力を伝達し、同時に、PTOブレーキ51に作動油を供給し、これにより、PTOブレーキ51をPTOクラッチ50の伝動下手側部より引き離し、PTO軸53・36への制動力を解除することができる。
本発明は、車軸駆動装置内にモータ軸を回動自在に設け、該モータ軸には複数のピストンを摺動自在に嵌入するシリンダブロックを連結し、該シリンダブロックに対向して、前記ピストンが摺接する可動斜板を配設し、該可動斜板の傾転角によって前記モータ軸からの出力を変更可能とした全ての可変容量型油圧モータに適用することができる。
本発明に係わる可変容量型油圧モータを組み込んだ車軸駆動装置の全体構成を示す平面一部断面図である。 同じく背面一部断面図である。 リンク構造を示す車軸駆動装置の主要部分の背面図である。 リアカバーを外した時における車軸駆動装置の主要部分の背面図である。 図3中A−A矢視断面図である。 可動斜板の傾転中心が傾転角増大側に偏心した油圧モータの背面一部断面図である。 可動斜板の最大傾転位置では傾転中心回りにモーメントが発生しない油圧モータの背面一部断面図である。 斜板ガイドの位置調整構造を有する油圧モータの背面一部断面図である。 斜板ガイドの位置調整構造を有し、かつ可動斜板の最大傾転位置では傾転中心回りにモーメントが発生しない油圧モータの背面一部断面図である。 可動斜板の傾転中心がモータ軸のモータ軸心上にある油圧モータの背面一部断面図である。 位置調整構造を有する斜板ガイドの底面図である。 本発明に係わる油圧モータを組み込んだ車軸駆動装置を前輪駆動用に採用した四輪駆動式車両の油圧回路図である。
符号の説明
1 車軸駆動装置
2 ハウジング
2c 軸受け部
6 モータ軸
6b 軸心
10 操舵輪
20 斜板制御機構
23a 傾転中心
80 シリンダブロック
81 ピストン
85 押圧力
87 ピストン合力
87a 作用線
102 位置調整構造
103 斜板ガイド
104a・104b 隙間調整部材
110 リンク構造
M1・M2・M4 可変容量型油圧モータ
M1a・M2a・M4a 可動斜板

Claims (5)

  1. 車軸駆動装置内にモータ軸を回動自在に設け、該モータ軸には複数のピストンを摺動自在に嵌入するシリンダブロックを連結し、該シリンダブロックに対向して、前記ピストンが摺接する可動斜板を配設し、該可動斜板の傾転角によって前記モータ軸からの出力を変更可能な可変容量型油圧モータにおいて、前記車軸駆動装置によって駆動される操舵輪の旋回角度に応じて前記可動斜板を傾転する斜板制御機構を備え、該斜板制御機構は、前記操舵輪または旋回操作具からリンク構造を介して伝達される旋回力によって駆動すると共に、斜板制御機構では、前記可動斜板の傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させて、可動斜板に作用する傾転中心回りのモーメントが旋回時の傾転角増大側に発生するように構成したことを特徴とする可変容量型油圧モータ。
  2. 前記可変容量型油圧モータにおいて、操舵輪旋回時における前記可動斜板の最大傾転位置では、摺接する前記ピストンから可動斜板に作用する各押圧力を合成したピストン合力の作用線が可動斜板の傾転中心上を通るように、該傾転中心をモータ軸の軸心から偏心させることを特徴とする請求項1記載の可変容量型油圧モータ。
  3. 前記可動斜板は、斜板ガイドによって摺接可能に保持され、該斜板ガイドは、斜板傾転方向に移動して所定位置に固定可能な位置調整構造を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の可変容量型油圧モータ。
  4. 前記位置調整構造は、前記可変容量型油圧モータを収納するハウジングと前記斜板ガイドとの間に隙間調整部材を着脱可能に介設して成り、該隙間調整部材の厚みを変更することにより、可動斜板の傾転中心位置を調整可能としたものであることを特徴とする請求項3記載の可変容量型油圧モータ。
  5. 前記斜板ガイドは、前記モータ軸の軸受け部とは別体に設けることを特徴とする請求項3または請求項4記載の可変容量型油圧モータ。
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