JP4941109B2 - 放電機能付きバランス回路 - Google Patents

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Description

本発明は、放電機能付きバランス回路に関する。
特許文献1,2には、2つの直流電源線の間で相互に直列接続された2つのコンデンサが開示されている。そして、これら2つのコンデンサの各々に印加される両端電圧のバランスを取る技術が開示されている。
より具体的には、相互に直列接続された抵抗及びトランジスタの一組をそれぞれ2つのコンデンサに設け、2つのコンデンサの間の電位と基準電位との大小関係に基づいて、当該トランジスタを導通させている。当該トランジスタの導通により、何れかのコンデンサを放電させて、各コンデンサの両端電圧のバランスを維持している。
特許文献3には、2つの直流電源線の間に接続された一つのコンデンサと、直流電源線への電源供給が遮断されたときに当該コンデンサに蓄電された電荷を放電する放電回路とが開示されている。この放電回路は当該コンデンサに直列に接続された抵抗とトランジスタを備えており、トランジスタの導通により当該コンデンサを放電させている。
特開平10−295081号公報 特開昭63−314132号公報 特開2002−262573号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の技術では、直流電源線への電源供給が遮断された場合、2つのコンデンサに充電された電圧を放電できない。
2つのコンデンサに充電された電圧を放電するのに、特許文献3に記載の放電回路を採用するとしても、特許文献3におけるコンデンサを放電するための抵抗、トランジスタを、特許文献1,2における2つのコンデンサに対応して一対に設ける必要があり、回路規模や製造コストが上昇する。
そこで、本発明は、回路規模や製造コストの上昇を抑制した放電機能を有する放電機能付きバランス回路を提供することを目的とする。
本発明に係る放電機能付きバランス回路の第1の態様は、所定の第1電位(V1)が供給される第1の直流電源線(VH)と、前記所定の第1電位よりも低い第2電位(V2)が供給される第2の直流電源線(VL)と、前記第1の直流電源線と前記第2の直流電源線との間に接続された第1のコンデンサ(C1)と、前記第2の直流電源線側で前記第1のコンデンサと直列に接続された第2のコンデンサ(C2)と、前記第1のコンデンサを放電する第1の放電回路(2a)と、前記第2のコンデンサを放電する第2の放電回路(2b)と、前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサの間の第3電位(V4)が所定値(V3)よりも小さいときに、前記第1の放電回路を用いて前記第1のコンデンサを放電し、前記第3電位が前記所定値よりも大きいときに、前記第2の放電回路を用いて前記第2のコンデンサを放電するバランス回路(2)と、前記所定の第1電位の供給が停止することを以って、前記第1の放電回路のみを用いて前記第1のコンデンサのみを放電する、若しくは前記第2の放電回路のみを用いて前記第2のコンデンサのみを放電する電源停止検出回路(3)とを備え、前記電源停止検出回路による前記第1及び前記第2の放電回路の一方のみを用いた前記第1及び前記第2のコンデンサの一方の放電に伴って、前記バランス回路によって前記第1及び前記第2の放電回路の他方を用いて前記第1及び前記第2のコンデンサの他方が放電される
本発明に係る放電機能付きバランス回路の第2の態様は、第1の態様に係る放電機能付きバランス回路であって、前記バランス回路(2)は、前記第1電位(V1)と前記第2電位(V2)を一定の比で内分した第4電位(V3)を前記所定値として供給する電位点(P)を備える。
本発明に係る放電機能つきバランス回路の第3の態様は、第2の態様に係る放電機能つきバランス回路であって、前記第2の放電回路(2b)は、一端が前記第1のコンデンサ(C1)及び前記第2のコンデンサ(C2)との間に接続され、制御端端子が前記電位点(P)と接続された第2のトランジスタ(Tr2)を備え、前記バランス回路(2)は、前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記電位点との間に接続され、前記第2のトランジスタから前記電位点へ向かう方向のみ電流を流す第2の整流素子(D6)を備え、前記電源停止検出回路(3)は前記第2のトランジスタを導通させて前記第2のコンデンサのみを放電させる。
本発明に係る放電機能つきバランス回路の第4の態様は、第2の態様に係る放電機能バランス回路であって、前記第1の放電回路(2a)は、一端が前記第1のコンデンサ(C1)及び前記第2のコンデンサ(C2)との間に接続され、制御端子が前記電位点(P)と接続された第1のトランジスタ(Tr1)を備え、前記バランス回路(2)は、前記第1のトランジスタの前記制御端子と前記電位点との間に接続され、前記電位点から前記第1のトランジスタへ向かう方向のみ電流を流す第1の整流素子(D5)を備え、前記電源停止検出回路(3)は前記第1のトランジスタを導通させて前記第1のコンデンサのみを放電させる。
本発明に係る放電機能付きバランス回路の第1の態様によれば第1電位の供給が停止した際に、第1のコンデンサを、バランス回路が用いる第1の放電回路を用いて放電する。当該放電により第1のコンデンサの両端電圧が低下し、この両端電圧の低下に伴って第3の電位が低下し、以ってバランス回路が第2の放電回路を用いて第2のコンデンサを放電する。よって、第1電位の供給が停止したときに、第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサを放電する専用の放電回路を設ける必要がなく、回路規模や製造コストを低減できる。
本発明に係る放電機能付きバランス回路の第2の態様によれば、第1の態様に係る放電機能付きバランス回路の実現に寄与する。
本発明に係る放電機能付きバランス回路の第3及び第4の態様によれば、第2の態様に係る放電機能付きバランス回路の実現に寄与する。
(実施の形態)
本発明に係る実施の形態の放電機能付きバランス回路の一例の概念的な構成図を図1に示す。
本放電機能付きバランス回路は、直流電源線VH,VLと、整流回路1と、コンデンサC1,C2と、放電回路2a,2bと、バランス回路2と、電源停止検出回路3とを備えている。
整流回路1は交流電源ACから入力される交流を直流に整流して、直流電源線VHには電位V1を、直流電源線VLには電位V1よりも低い電位V2をそれぞれ供給する。なお、本実施の形態においては直流電源線VLが一定の基準電位(例えば接地電位)と接続されているもの(つまり電位V2は実質的に一定)として説明する。
より具体的には、例えば整流回路1はダイオードD1〜D4を備えている。ダイオードD1,D3のカソードが直流電源線VHと接続され、ダイオードD2,D4のアノードが直流電源線VLと接続されている。ダイオードD1のアノード及びダイオードD2のカソードは共通して交流電源ACの一端に接続され、ダイオードD3のアノード及びダイオードD4のカソードは共通して交流電源ACの他端に接続されている。
なお、本実施の形態においては、交流電源ACを単相交流電源として説明しているが、3相交流電源であってもよい。
コンデンサC1は直流電源線VH,VLの間に接続されている。コンデンサC2は直流電源線VL側でコンデンサC1と直列に接続されている。コンデンサC1,C2の一組は整流回路1からの直流を平滑する。
放電回路2aはコンデンサC1を放電し、放電回路2bはコンデンサC2を放電する。より具体的には、例えば放電回路2aは抵抗R1と、NPNトランジスタTr1とを備えており、例えば放電回路2bは抵抗R2と、PNPトランジスタTr2とを備えている。
抵抗R1は一端が直流電源線VHに接続され、他端がNPNトランジスタTr1のコレクタ電極と接続されている。抵抗R2は一端が直流電源線VLに接続され、他端がPNPトランジスタTr2のコレクタ電極に接続されている。
NPNトランジスタTr1、PNPトランジスタTr2のエミッタ電極は共通して、コンデンサC1,C2の間に接続されている。
バランス回路2は、コンデンサC1,C2の間の電位V4が所定値よりも小さいときに、放電回路2aを用いてコンデンサC1を放電し、当該電位V4が所定値よりも大きいときに放電回路2bを用いてコンデンサC2を放電して、コンデンサC1,C2の各両端電圧のバランスを維持する。なお、バランスを維持するとは、コンデンサC1,C2の各両端電圧を所望の範囲内に維持させることである。
より具体的には、例えばバランス回路2は抵抗R7,R8と、ダイオードD6と、電位点Pとを備えている。抵抗R7は一端が直流電源線VHと、他端が電位点Pとそれぞれ接続されており,抵抗R8は一端が直流電源線VLと、他端が電位点Pとそれぞれ接続されている。抵抗R7,R8の抵抗値をそれぞれr7、r8とすると、電位点Pは、電位V1と電位V2を一定の比r7:r8で内分した電位V3を所定値として供給する。交流電源ACからの交流が供給されているときは電位V1,V2は変動しないので、これらを一定の比で内分した電位V3は変動しない。
ダイオードD6はアノードがPNPトランジスタTr2のベース電極と、カソードが電位点Pとそれぞれ接続されている。NPNトランジスタTr1のベース電極は電位点Pに接続されている。
電源停止検出回路3は、直流電源線VHへの電位V1の供給が停止することを以って、放電回路2bのみを用いてコンデンサC2のみを放電させる。例えば図1に示すように、電源停止検出回路3は交流電源ACの両端と、PNPトランジスタTr2のベース電極及びダイオードD6のアノードの間と、に接続されている。
次に、本放電機能付きバランス回路における動作を、通常動作時におけるコンデンサC1,C2のバランス動作と、電源停止時におけるコンデンサC1,C2の放電動作とに大別して説明する。
まず、コンデンサC1,C2の各々の両端に印加される電圧のバランスを維持するバランス動作について図2,3を参照して説明する。図2はコンデンサC1の両端電圧が上昇したときの各電位V1〜V4の関係を示す図であり,図3はコンデンサC2の両端電圧が上昇したときの各電位V1〜V4の関係を示す図である。
例えばコンデンサC1,C2の製品ばらつき等に起因して、コンデンサC1の両端電圧が上昇したとき、コンデンサC1,C2の間の電位V4が低下する。
電位V3は変動しないので、この電位V4の低下に伴ってNPNトランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧VBE1(=V3−V4)が上昇し(図2参照)、所定の電圧を超えたときにNPNトランジスタTr1が導通する。
このNPNトランジスタTr1の導通により、コンデンサC1、抵抗R1、NPNトランジスタTr1からなる直列回路が導通して、コンデンサC1が放電される。以上の内容から、バランス回路2はコンデンサC1,C2の間の電位V4が所定値(電位V3)を下回るときに放電回路2aを用いてコンデンサC1を放電すると把握できる。
そして当該放電に伴ってコンデンサC1の両端電圧が低下して電位V4が上昇する。この電位V4の上昇に伴ってNPNトランジスタTr1の電圧VBE1が低下し、所定の電圧を下回ったときにNPNトランジスタTr1が非導通となって、コンデンサC1の放電が止まる。
また、コンデンサC2の両端電圧が上昇したときは、電位V4が上昇する。電位V3は変動しないので、この電位V4の上昇に伴ってPNPトランジスタTr2のベース−エミッタ間の電圧VBE2(=V4−V3)が上昇し(図3参照)、所定の電圧を超えたときにPNPトランジスタTr2が導通する。なお、ダイオードD6はPNPトランジスタTr2のベース電極から電位点Pへ流れるベース電流を許可するので、バランス動作におけるこのPNPトランジスタTr2の動作を妨げない。
PNPトランジスタTr2の導通により、コンデンサC2、抵抗R2、PNPトランジスタTr2からなる直列回路が導通してコンデンサC2が放電される。以上の内容から、バランス回路2はコンデンサC1,C2の間の電位V4が所定値(電位V3)を超えるときに、放電回路2bを用いてコンデンサC2を放電すると把握できる。
そして、この放電に伴ってコンデンサC2の両端電圧が低下して電位V4が低下する。PNPトランジスタTr2の電圧VBE2が低下して所定の電圧を下回ったときにPNPトランジスタTr2が非導通となる。
以上のように、通常動作において、コンデンサC1,C2の何れか一方の両端電圧が上昇したときに、そのコンデンサを放電させて各両端電圧のバランスを維持することができる。
また電位V3,V4に注目すると、上述のバランス動作は、電位V3,V4が互いに等しくなるようにコンデンサC1,C2を放電しているとも把握できる。
次に、電源停止時におけるコンデンサC1,C2の放電動作について説明する。交流電源ACからの交流の供給が停止されたときに、電源停止検出回路3は当該停止を検出してPNPトランジスタTr2のベース電極の電位を低下させる。この動作は、例えば電源停止検出回路3の内部のスイッチを導通させてPNPトランジスタTr2のベース電極をプルダウンさせることで実行することができる。交流電源ACからの交流の供給が停止されると、電位V1の供給も停止されることになる。
PNPトランジスタTr2のベース電極の電位の低下に伴って電圧VBE2が上昇してPNPトランジスタTr2が導通する。当該導通によって、放電回路2bを介してコンデンサC2が放電される。
このときダイオードD6は電位点PとPNPトランジスタTr2のベース電極との間の電圧を支えるので、電位点Pの電位V3は、電源停止検出回路3によるPNPトランジスタTr2のベース電極の電位の低下について直接の影響を受けない。言い換えるなら、ダイオードD6は、電位V1,V2を一定の比で内分した電位V3における当該比の一定性を確保する。
そして、コンデンサC2の放電に伴って電位V4が低下すると共に電位V1も低下する。他方、コンデンサC1は放電されないのでコンデンサC1の両端電圧は変わらない。従って電位V1と電位V4の単位時間当たりの低下量は同一である。また、電位V1の低下に伴って電位V3も低下するが、電位V3は電位V1,V2を一定の比で内分した値であるので、電位V3の時間当たりの低下量は電位V4の時間当たりの低下量よりも小さい。
よって、電位V3,V4の電位差、つまりNPNトランジスタTr1の電圧VBE1、が上昇してNPNトランジスタTr1が導通し、放電回路2aを介してコンデンサC1が放電される。
その後は、PNPトランジスタTr2が電源停止検出回路3によって導通されているのでコンデンサC2は放電され、バランス回路2によって電位V3,V4が互いに等しくなるようにコンデンサC1が放電される。
以上のように、通常動作時においてはコンデンサC1,C2の両端電圧のバランスを維持でき、電源停止時においてはコンデンサC1,C2を放電させることができる。
なお、抵抗R2、PNPトランジスタTr2にはコンデンサC2からの放電電流が、抵抗R1、NPNトランジスタTr1にはコンデンサC1からの放電電流がそれぞれ流れるため、これらは十分な電力容量を有する必要がある。このような抵抗R1,R2、NPNトランジスタTr1、PNPトランジスタTr2は一般に高価である。従ってコンデンサC1,C2に対応して一対の専用の放電回路を別途に設ける場合に比べて、電力容量の大きい高価な抵抗、トランジスタの数を増やす必要がないので、製造コストを低減することができ、また回路規模の観点でも低減できる。
なお、仮に本放電機能付きバランス回路にダイオードD6が設けられておらず、PNPトランジスタTr2のベース電極と電位点Pが短絡されていると、電源停止検出回路3による当該ベース電極の電位の低下と共に電位V3が低下する。この場合、電位V3が電位V4よりも低くなるので、NPNトランジスタTr1を導通させることができず、コンデンサC1を放電させることができない。
続いて、電源停止検出回路3の具体的な一例について説明する。図4は、電源停止検出回路3の具体的な一例を含めた放電機能付きバランス回路の概念的な構成図を示している。電源停止検出回路3以外の部分は図1に示す放電機能付きバランス回路と同一である。
電源停止検出回路3は、抵抗R5〜R6,R9と、コンデンサC3と、トランジスタTr3,Tr4とを備えている。
抵抗R9、R5,R6は交流電源ACの一端と直流電源線VLとの間でこの順に直列接続されている。コンデンサC3は一端が抵抗R5,R9の間に、他端が直流電源線VLにそれぞれ接続されている。
抵抗R4とトランジスタTr4は直流電源線VH,VLの間でこの順に直列接続され、トランジスタTr4のベース電極が抵抗R5,R6の間に接続されている。
抵抗R3とトランジスタTr3は、PNPトランジスタTr2のベース電極と直流電源線VLとの間でこの順に直列接続され、トランジスタTr3のベース電極が抵抗R4とトランジスタTr4との間に接続されている。
このような構成の電源停止検出回路3において、コンデンサC3はダイオードD4を介して交流電源ACと直列に接続されているので、交流電源ACの半周期において充電され、他の半周期においては抵抗R5,R6を介して放電する。そして、交流電源ACからの交流の供給が停止されると、コンデンサC3は充電されることなく放電を維持する。すると、抵抗R5,R6の間の電位が低下し、トランジスタTr4が非導通となって、抵抗R4を介して直流電源線VLと接続されたトランジスタTr3のベース電極の電位が上昇して、トランジスタTr3が導通する。
よって、抵抗R3、トランジスタTr3を介してPNPトランジスタTr2のベース電流を流すことができる。これによってPNPトランジスタTr2が導通し、電位V4を低下させることができる。
そして、上述したように放電回路2bによりコンデンサC2が放電回路2aによりコンデンサC1が放電される。
図5は図4に示す放電機能付きバランス回路におけるコンデンサC1,C2の一組の両端電圧(直流電源線VH,VLの間の電圧)の一例を示している。図5を参照して、時刻5秒付近で交流電源ACからの交流の供給を停止するまでは、当該電圧は270Vに維持されていたが、交流電源ACからの交流の供給が停止された後は、時刻90秒付近で当該電圧が30V以下まで低減されている。以上のように、本実施の形態にかかる放電機能付きバランス回路によれば、電源停止から3分以内で75V以下という一つの放電基準を達成することができる。
なお、交流電源ACからの交流の供給を停止してからコンデンサC1,C2の一組の両端電圧が所定の基準値(例えば75V)を下回るのに要する時間を、基準時間(例えば3分)に近づけてもよい。この場合、抵抗R1、R2、NPNトランジスタTr1、PNPトランジスタTr2に必要な電力容量を低減できるので、回路規模や製造コストを低減できる。
(変形例)
変形例に係る放電機能付きバランス回路の概念的な構成図を図6に示す。実施の形態との相違点のみを説明することで変形例に係る放電機能付きバランス回路について説明する。
本放電機能付きバランス回路には、ダイオードD6の代わりにダイオードD5が設けられている。ダイオードD5は、アノードが電位点Pに、カソードがNPNトランジスタTr1のベース電極にそれぞれ接続されている。
また電源停止検出回路3は、直流電源線VHへの電位V1の供給が停止することを以って、放電回路2aのみを用いてコンデンサC1のみを放電させる。例えば図6に示すように、電源停止検出回路3は交流電源ACの両端と、NPNトランジスタTr1のベース電極及びダイオードD5のカソードの間と、に接続されている。
このような構成の放電機能付きバランス回路において、通常動作時におけるコンデンサC1,C2のバランス動作では、ダイオードD6及び電源停止検出回路3は特別な機能を果たさない。よって、実施の形態に係る放電機能付きバランス回路の動作と同一であるため、詳細な説明を省略する。
次に、電源停止時におけるコンデンサC1,C2の放電動作について説明する。交流電源ACからの交流の供給が停止されたときに、電源停止検出回路3は当該停止を検出してNPNトランジスタTr1のベース電極の電位を上昇させる。この動作は、例えば電源停止検出回路3の内部のスイッチを導通させてNPNトランジスタTr2のベース電極をプルアップさせることで実行することができる。交流電源ACからの交流の供給が停止されると、電位V1の供給も停止されることになる。
NPNトランジスタTr1のベース電極の電位の上昇に伴って電圧VBE1が上昇してNPNトランジスタTr1が導通する。当該導通によって、放電回路2aを介してコンデンサC1が放電される。
このときダイオードD5は電位点PとNPNトランジスタTr1のベース電極との間の電圧を支えるので、電位点Pの電位V3は、電源停止検出回路3によるNPNトランジスタTr1のベース電極の電位の上昇について直接の影響を受けない。言い換えるなら、ダイオードD5は、電位V1,V2を一定の比で内分した電位V3における当該比の一定性を確保する。
そして、コンデンサC1の放電に伴って電位V1が低下する。このとき、コンデンサC2は放電されないのでコンデンサC2の両端電圧は変わらず、電位V4は変動しない。また、電位V3は電位V1,V2を一定の比で内分した値であるので、電位V1の低下に伴って電位V3は低下する。
よって、PNPトランジスタTr2の電圧VBE2が上昇してPNPトランジスタTr2が導通し、放電回路2bを介してコンデンサC2が放電される。
その後は、NPNトランジスタTr1が電源停止検出回路3によって導通されているのでコンデンサC1は放電され、バランス回路2によって電位V3,V4が互いに等しくなるようにコンデンサC2が放電される。
以上のように、通常動作時においてはコンデンサC1,C2の両端電圧のバランスを維持でき、電源停止時においてはコンデンサC1,C2を放電させることができる。
実施の形態に係る放電機能付きバランス回路の概念的な構成図である。 コンデンサC1の両端電圧が上昇したときの各電位V1〜V4の関係を示す図である。 コンデンサC2の両端電圧が上昇したときの各電位V1〜V4の関係を示す図である。 実施の形態に係る放電機能付きバランス回路の概念的な構成図である。 コンデンサC1,C2の一組の両端電圧を示すグラフである。 変形例に係る放電機能付きバランス回路の概念的な構成図である。
符号の説明
2 バランス回路
2a,2b 放電回路
3 電源停止検出回路
D5,D6 ダイオード
P 電位点
Tr1 NPNトランジスタ
Tr2 PNPトランジスタ
V1〜V4 電位

Claims (4)

  1. 所定の第1電位(V1)が供給される第1の直流電源線(VH)と、
    前記第1電位よりも低い第2電位(V2)が供給される第2の直流電源線(VL)と、
    前記第1の直流電源線と前記第2の直流電源線との間に接続された第1のコンデンサ(C1)と、
    前記第2の直流電源線側で前記第1のコンデンサと直列に接続された第2のコンデンサ(C2)と、
    前記第1のコンデンサを放電する第1の放電回路(2a)と、
    前記第2のコンデンサを放電する第2の放電回路(2b)と、
    前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサの間の第3電位(V4)が所定値(V3)よりも小さいときに、前記第1の放電回路を用いて前記第1のコンデンサを放電し、前記第3電位が前記所定値よりも大きいときに、前記第2の放電回路を用いて前記第2のコンデンサを放電するバランス回路(2)と、
    前記第1電位の供給が停止することを以って、前記第1の放電回路のみを用いて前記第1のコンデンサのみを放電する、若しくは前記第2の放電回路のみを用いて前記第2のコンデンサのみを放電する電源停止検出回路(3)と
    を備え
    前記電源停止検出回路による前記第1及び前記第2の放電回路の一方のみを用いた前記第1及び前記第2のコンデンサの一方の放電に伴って、前記バランス回路によって前記第1及び前記第2の放電回路の他方を用いて前記第1及び前記第2のコンデンサの他方が放電される、放電機能付きバランス回路。
  2. 前記バランス回路(2)は、
    前記第1電位(V1)と前記第2電位(V2)を一定の比で内分した第4電位(V3)を前記所定値として供給する電位点(P)
    を備える、請求項1に記載の放電機能付きバランス回路。
  3. 前記第2の放電回路(2b)は、一端が前記第1のコンデンサ(C1)及び前記第2のコンデンサ(C2)との間に接続され、制御端端子が前記電位点(P)と接続された第2のトランジスタ(Tr2)を備え、
    前記バランス回路(2)は、前記第2のトランジスタの前記制御端子と前記電位点との間に接続され、前記第2のトランジスタから前記電位点へ向かう方向のみ電流を流す第2の整流素子(D6)を備え、
    前記電源停止検出回路(3)は前記第2のトランジスタを導通させて前記第2のコンデンサのみを放電させる、請求項2に記載の放電機能付きバランス回路。
  4. 前記第1の放電回路(2a)は、一端が前記第1のコンデンサ(C1)及び前記第2のコンデンサ(C2)との間に接続され、制御端子が前記電位点(P)と接続された第1のトランジスタ(Tr1)を備え、
    前記バランス回路(2)は、前記第1のトランジスタの前記制御端子と前記電位点との間に接続され、前記電位点から前記第1のトランジスタへ向かう方向のみ電流を流す第1の整流素子(D5)を備え、
    前記電源停止検出回路(3)は前記第1のトランジスタを導通させて前記第1のコンデンサのみを放電させる、請求項2に記載の放電機能付きバランス回路。
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