JP3664908B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車あるいは内燃機関による動力と電気動力を併用するハイブリッド自動車に利用するために開発された蓄電装置であるが、本発明の蓄電装置はこのほかの用途にも利用することができる。本発明は、電気二重層コンデンサなどの蓄電素子を多数個直列接続して利用する蓄電装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車あるいはハイブリッド自動車には、電気エネルギを蓄えるために、鉛電池に代表される二次電池が広く利用されている。近年これに代わる蓄電装置として、大容量の蓄電素子を多数直列接続した静電容量形の蓄電装置が着目されるようになった。その代表的なものは電気二重層コンデンサを素子として利用するものである。電気二重層コンデンサは、組成の異なる二相の接触界面の一方に余分の正の電荷が分布し、他方に余分の負の電荷が分布することを利用して、みかけ上きわめて大きい静電容量を形成する二端子の電気素子である。
【0003】
この明細書では、電気二重層コンデンサ、および電気二重層コンデンサの定義に当てはまらないさまざまな大きい静電容量を有する素子を含めて「蓄電素子」ということにする。
【0004】
現在工業的に利用できる電気二重層コンデンサは、単位体積あたりに蓄積することができるエネルギ量は鉛蓄電池に比べてかなり小さいが、充電および放電のサイクルで失われるエネルギが小さいこと、電解液の点検補充などの保守作業の必要がないことなど、自動車用の蓄電装置として利用する場合に大きい利点があり、将来有望な装置として研究されている。
【0005】
自動車に搭載するための電気二重層コンデンサは、例えばひとつの素子の端子間静電容量が2000F(ファラッド)であり、端子間電圧が2.6〜2.7Vが最大許容電圧であり、この素子は静電容量素子であるから充電電荷量(Q)は端子電圧に比例し、充電エネルギは端子電圧の二乗に比例する。一般には、充電電荷量の約半分、つまり最大容量まで充電された状態の約半分の端子電圧になるまで、放電電流を利用することができるように装置を設計する。
【0006】
たとえば本願出願人が製造販売するHIMR形ハイブリッド自動車では、電気二重層コンデンサを利用するのであれば、蓄電素子を約150個直列接続して、端子電圧の最大値を400V程度とする。そして直列接続された蓄電素子の総合端子電圧が200V程度になるまで蓄電されたエネルギを利用するように設計されている。
【0007】
この電気二重層コンデンサの最大許容電圧は、素子の破壊限界から設定されるものであり、充電時にはその破壊限界を越えることがないように使用することが必要である。ところが、現在工業的に得られる電気二重層コンデンサでは実際にかなりのばらつきがある。たとえば、100個を越える素子を直列接続して電圧を印加すると、ある素子は2.8Vになっているのに、なかには2.3Vにしかならない素子が現れる。したがって、蓄電装置の設計には、この程度の素子のばらつきを配慮して、直列接続する素子の数をかなり大きくして一個あたりの最大定格電圧が低くなるように設定することが必要になる。
【0008】
また、電気二重層コンデンサの種類によっては、蓄電素子を直列接続して電荷を放電すると一つの素子の端子電圧がマイナス電圧になるものが現れ、直列接続された多数の素子の中にこのような不均一があると、外部に充放電回路を接続しなくとも内部電流が流れて装置の劣化を早めることになる。
【0009】
これを解決するために、図11に示すように、直列接続された多数の蓄電素子C1 ,C2 ,C3 ,・・・Cnのそれぞれに、それぞれ抵抗器R1 ,R2 ,R3 ,・・・Rnを固定的に接続し、このn個の抵抗器の値を均一に設定する技術が知られている。この抵抗器の値を小さく設定すると、蓄電素子C1 ,C2 ,C3 ,・・・Cnのばらつきの影響を抑えることができる。しかしこのように接続された回路では、抵抗器には常に電流が流れ発熱しエネルギを失うことになる。この抵抗器の値を大きくするとばらつきを抑える効果が小さくなる。
【0010】
さらにこれを解決するために、特開平10−84627号公報(出願人:本田技研)に開示された技術がある。これは、直列接続された蓄電素子の各々に、スイッチ回路により別の蓄電素子を接続することができるように構成し、充電状態で各蓄電素子の端子電圧にばらつきがあるとき、その電荷を電圧の高い素子から電圧の低い素子に移動させて、各蓄電素子の端子電圧を均一に制御するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明者は、電気二重層コンデンサを蓄電素子として、これを多数個直列接続した蓄電装置を試験する中で、充電状態で蓄電素子の端子電圧にばらつきが生じるのは、充放電を繰り返しているうちにそのばらつきが拡大してゆくことに気づいた。
【0012】
本発明は、このような背景に行われたものであって、多数個直列接続された蓄電素子の充電状態における端子電圧を均一化させることができる蓄電装置を提供することを目的とする。本発明は、各蓄電素子の充電電圧をそれぞれ定格いっぱいに利用して、蓄電装置の利用電圧を向上させることを目的とする。本発明は、直列接続された蓄電素子の充電状態における端子電圧が不均一になる原因を動作状態で排除することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、多数個直列接続された蓄電素子が休止状態にあるとき、すなわち、自動車用電源装置であれば夜間長い時間にわたり使用されない状態にあるときに、それぞれの蓄電素子を充電電荷がほとんど零である状態に均一に放電させておくことが、充電状態で端子電圧を均一化させるためにきわめて有効であることに気づいた。
【0014】
すなわち本発明は、複数の直列接続された蓄電素子を備えた蓄電装置において、
1)外部からの充放電電流が停止されていること、
2)その蓄電素子に端子電圧があること、
なる条件が同時に成立するとき、その蓄電素子に個別にその端子電圧が実質的に零になるまで放電回路を自動的に接続する放電制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
前記条件には、
3)その蓄電素子の温度が所定値以下であること、
を含むことができる。
【0016】
前記温度の所定値はこの蓄電装置が置かれた気温より数度高い値に設定することが望ましい。
【0017】
また本発明の第二の構成として、装置が長時間にわたり使用されない状態にあるとき、直列接続された蓄電素子の端子に小さい抵抗値の負荷を自動的に接続して直列回路として全体の蓄電エネルギを放電させ、ある段階に達したときに、この放電を中止して、その後で個別の放電を行うことにより各蓄電素子の端子電圧が零になるように構成するものである。
【0018】
すなわち本発明の第二の構成は、直列接続された複数の蓄電素子と、この複数の蓄電素子の各両端子間にそれぞれ接続された抵抗器とを備えた蓄電装置において、
1)外部からの充放電電流が停止されていること、
2)その直列接続された蓄電素子に所定以上の端子電圧があること、
なる条件が同時に成立するとき、その端子電圧が所定値になるまでその直列接続された蓄電素子に放電回路を自動的に接続する放電制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
この場合には、直列接続された蓄電素子(C1 ,C2 ,C3 ,・・・・,Cn)に図11に示すように個別にそれぞれ抵抗器(R1 ,R2 ,R3 ,・・・・Rn)を接続しておく構成とし、この抵抗器(R1 ,R2 ,R3 ,・・・・Rn)の抵抗値をかなり大きい値に設定するように構成することができる。
【0020】
この第二の構成によっても、蓄電装置の各蓄電素子は使用を開始する時点でその個々の端子電圧は零になっているから、運用時の端子電圧のばらつきを少なく抑圧することができる。
【0021】
またこの第二の構成では、装置が長時間にわたり使用されない状態にあり、直列回路としての全体の蓄電エネルギを放電させるときに、大きい負荷として車両駆動用の回転装置を利用して短時間で放電させるように構成することができる。その場合には、その駆動用の回転装置は車両の駆動機構から機械的に切り離されている状態にある。また、駆動用の回転装置が交流装置であるときには、発生する交流電流からAC−DC変換器を介して、車両装備用の電源電池(例えば24V)に充電することにより放電エネルギを利用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としては、図1に示すように、各蓄電素子C1 ,C2 ,C3 ,・・・Cnのそれぞれに、それぞれ抵抗器R1 ,R2 ,R3 ,・・・Rnとスイッチ回路S1 ,S2 ,S3 ,・・・・Snの直列回路を接続しておき、それぞれの蓄電素子の端子電圧V1 ,V2 ,V3 ,・・・Vnを検出しながら、その端子電圧がちょうど零になるまで各スイッチ回路S1 ,S2 ,S3 ,・・・・Snを個別に制御して開閉するように制御する構成とすることができる。
【0023】
またこのための構成として図2に示すように、複数n個の蓄電素子C1〜Cnに対して1個(または少数個)の放電抵抗器Rを設けておき、その放電抵抗器Rの端子をそれぞれ蓄電素子の端子に順次接続し、それぞれ蓄電素子の端子電圧が零になるときにこの接続を切り離すように構成することができる。
【0024】
さらに、本発明の第二の構成として、直列接続された多数の蓄電素子を一つ一つ放電するのではなく、直列回路のまま全体を放電させる構成とする場合には、図3に示すように蓄電素子C1 ,C2 ,C3 ,・・・Cnのそれぞれに、抵抗器R1 ,R2 ,R3 ,・・・Rnを接続した回路を構成しておく。放電を行うときには、その直列回路の端子T−T間に1個の放電抵抗器Rxを接続し、その端子T−T間の電圧Vがかなり小さくなるまで一斉に放電を行い、そこで放電抵抗器Rxを切り離す。そうすると、各蓄電素子はほとんど放電された状態から、その蓄積電荷が零になるまでそれぞれ抵抗器R1 ,R2 ,R3 ,・・・Rnを介して放電されることになる。この場合には、常時接続されている抵抗器R1 ,R2 ,R3 ,・・・Rnの値をかなり大きい値に設定して、運用時にこの抵抗器を介して失うエネルギを小さくするように構成することができる。
【0025】
【実施例】
次に、本発明実施例装置を図面に基づいて説明する。
【0026】
(第一実施例)
図4は本発明第一実施例装置の全体構成を示す図、図5は本発明第一実施例装置における各蓄電素子に備えられた放電制御手段の構成を示すブロック図である。
【0027】
本発明第一実施例装置は、複数の直列に接続された蓄電素子Ci(i=1〜n)と、この複数の蓄電素子Ciそれぞれの両端子間に接続され放電を行う抵抗器Ri(i=1〜n)と、この抵抗器Riの回路それぞれを個別に開閉するスイッチSi(i=1〜n)と、複数の蓄電素子Ciそれぞれの両端子間の端子電圧を検出する端子電圧検出回路Vi(i=1〜n)と、各蓄電素子Ciそれぞれに備えられその温度を個別に検出する温度検出素子1と、外気の温度を検出する外気温検出素子2とが備えられる。
【0028】
さらに、本発明の特徴として、
1)外部からの充放電電流が停止されていること、
2)その蓄電素子に端子電圧があること、
3)その蓄電素子の温度が所定値以下であること、
なる条件が同時に成立するとき、その蓄電素子に個別にその端子電圧が実質的に零になるまで抵抗器Riを自動的に接続する放電制御手段10が備えられる。前記温度の所定値は外気温度より数度(例えば5℃)高い値に設定される。
【0029】
直列に接続された複数の蓄電素子Ciの両端部には充放電端子3が備えられ、蓄電素子Ciには電気二重層コンデンサが用いられる。
【0030】
放電制御手段10には、温度検出素子1、外気温検出素子2、キー・スイッチ4、および端子電圧検出回路Viそれぞれの出力が接続される。
【0031】
放電制御手段10には、図5に示すように、温度検出素子1の出力を取込み電気信号の変換を行う第一の変換回路11と、外気温検出素子2の出力を取込み電気信号の変換を行う第二の変換回路12と、この第一の変換回路11および第二の変換回路12の出力を比較して出力する比較回路13と、この比較回路13、キー・スイッチ4および端子電圧検出回路Viの出力を入力とし前記放電制御条件が同時に成立したときにスイッチSiを自動的に閉成して抵抗器Riに放電を行う駆動制御回路14とが備えられる。
【0032】
駆動制御回路14には、キー・スイッチ4の操作信号により外部からの充放電電流が停止されているか否かを判定する手段と、端子電圧検出回路Viの検出出力により蓄電素子Ciに端子電圧があるか否かを判定する手段と、比較回路13からの出力により蓄電素子Ciの温度が所定値以下であるか否かを判定する手段と前記放電条件のすべてが成立したときにスイッチSiをオン状態にし、前記放電条件の一つでも成立しないときにはスイッチSiをオフ状態にする手段とが含まれる。この駆動制御回路14はきわめて簡単なディジタル論理回路またはアナログ論理回路により構成することができる。図6はこれをディジタル論理回路により実現する場合の放電制御手段による放電動作の流れを示すフローチャートである。
【0033】
車両の運行を休止するときにはキー・スイッチ4がオフに操作される。このキー・スイッチ4のオフ操作により各蓄電素子Ciと外部との充放電電流は停止状態となり第一の放電条件が成立する。このとき各蓄電素子Ciに備えられた端子電圧検出回路Viは蓄電素子Ciの端子電圧を検出する。この検出出力に蓄電素子Ciの端子電圧が示されていれば第二の放電条件が成立する。
【0034】
一方、車両の運行または休止の状態にかかわらず、温度検出素子1により蓄電素子Ciの温度検出が行われるとともに、外気温検出素子2による外気温度の検出が行われる。この温度検出素子1および外気温検出素子2の検出出力は第一の変換回路11および第二の変換回路12により電気信号が変換され、変換された電気信号は比較回路13で比較される。
【0035】
温度の所定値は外気の温度よりも数度(例えば5℃)高い値で基準値として設定されているので、蓄電素子Ciの温度がこの所定値よりも小さい値になっていれば第三の放電条件が成立したことになる。
【0036】
駆動制御回路14は、このように、第一の条件、第二の条件および第三の条件が同時に成立したときに、スイッチSiを駆動して蓄電素子Ciと抵抗器Riとを自動的に接続する。これにより、蓄電素子Ciに蓄積されている充電電荷は抵抗器Riに放電される。この放電時に駆動制御回路14は端子電圧検出回路Viからの出力を取込み、蓄電素子の端子電圧を監視してその電圧値が零を示したときに、スイッチSiをオフ状態にして抵抗器Riへの放電を停止する。このスイッチ操作により蓄電素子Ciにマイナス電圧が発生することが回避され、蓄電素子Ciの劣化が促進されることを防止することができる。
【0037】
図7は本発明第一実施例装置の放電特性を示す図である。キー・スイッチ4がオフに操作されると外部との充放電電流は停止される。このときは各蓄電素子CiにはViの端子電圧が示されている。このキー・スイッチ4のオフ操作により各蓄電素子Ciの温度が低下しはじめて、時間T1が経過したときに所定値以下の温度になる。ここで、放電制御手段10によりスイッチSiがオンに操作され、蓄電素子Ciに蓄積された電荷が時間の経過にともなって抵抗器Riに放電される。この放電により時間T2後に蓄電素子Ciの端子電圧が零となる。
【0038】
毎日運行が行われるバスや貨物車両の場合には夜間が休止状態となり、キー・スイッチ4がオフされてから蓄電素子Ciの端子電圧が零を示すまでの時間T1+T2がこの夜間の休止時間にあてられる。
【0039】
バスの場合に、例えば、車庫を出発する時間が午前5時であり帰着する時間が午後11時であるとすると、夜間の6時間が休止時間となる。キー・スイッチ4のオフ操作後の蓄電素子Ciの温度が所定値以下になるまでの時間T1に1時間を要するとした場合にT2は5時間となりこの時間内に放電を行うことになる。
【0040】
したがって、各蓄電素子Ciの両端子間に接続される抵抗器Riの抵抗値を放電が時間T2以内に行われるように設定しておけば、車両の運行スケジュールに対応した放電を行うことができる。
【0041】
(第二実施例)
図8は本発明第二実施例装置の全体構成を示す図である。
【0042】
本発明第二実施例装置はハイブリッド自動車に実装された例を示したもので、複数の直列接続された蓄電素子Ci(i=1〜n)と、この複数の蓄電素子Ciの各両端子間にそれぞれ接続された抵抗器Ri(i=1〜n)と、複数の蓄電素子Ciの各両端子間の端子電圧を検出する端子電圧検出回路Vi(i=1〜n)と、複数の蓄電素子Ciそれぞれの温度を個別に検出する温度検出素子1とにより構成される。
【0043】
また、車両には、図外の内燃機関に直結された多相交流回転機21と、電池22と、この電池22と多相交流回転機21との間に設けられ交流直流もしくは直流交流の変換を行うインバータ23と、図外の各センサの出力を取込みインバータ23を制御するインバータ制御回路24とが備えられる。さらに、インバータ23の出力側にはコンデンサCが接続され、電池22には、インバータ23の出力電圧を検出する電圧検出回路25と、電池22の充放電電流を検出する電流検出センサ26と、DC・DCコンバータ27とが接続される。電圧検出回路25および電流検出センサ26の出力はインバータ制御回路24に接続される。
【0044】
本第二実施例の場合は多相交流回転機21の巻線が放電回路として利用される。したがって、複数直列接続された蓄電素子Ciの両端の充放電端子3がインバータ23に接続され、インバータ制御回路24の制御にしたがって多相交流回転機21の巻線からの放電が行われる。
【0045】
インバータ制御回路24には、キー・スイッチ4の操作信号により外部からの充放電電流が停止されているか否かを判定する手段と、端子電圧検出回路Viの検出出力により蓄電素子Ciに端子電圧があるか否かを判定する手段と、温度検出素子1および外気温検出素子2からの検出出力により蓄電素子の温度が所定値以下であるか否かを判定する手段と、第一実施例で説明した三つの放電条件のすべてが成立したときにインバータ23を制御して蓄電素子Ciと多相交流回転機21とを接続してその巻線に放電を行う手段と、蓄電素子Ciの端子電圧が所定値aまで低下したときに蓄電素子Ciと多相交流回転機21とを遮断して抵抗器Riに放電させる手段とが含まれる。
【0046】
前記温度の所定値は、第一実施例同様に外気温より数度(例えば5℃)高い値に設定される。
【0047】
次に、このように構成された本発明第二実施例装置による蓄電素子Ciからの放電動作について説明する。図9は本発明第二実施例装置のインバータ制御回路による放電動作の流れを示すフローチャートである。
【0048】
インバータ制御回路24は、キー・スイッチ4がオフに操作されると、端子電圧検出回路Viの出力を取込み、端子電圧のあることが示されていれば各蓄電素子Ciに備えられた温度検出素子1および外気温検出素子2の出力を取込み、各蓄電素子Ciの温度が所定値以下であるか否かを判定する。所定値以下であれば外部との充放電電流は停止された状態にあるので、インバータ23を制御して各蓄電素子Ciと多相交流回転機21とを接続する。
【0049】
これにより、蓄電素子Ciに蓄積された電荷は多相交流回転機21の巻線に放電される。この放電中にインバータ制御回路24は各蓄電素子Ciに備えられた端子電圧検出回路Viの出力を取込み、端子電圧が所定値aまで低下したときにインバータ23を制御して蓄電素子Ciと多相交流回転機21との接続を順次遮断する。蓄電素子Ciに残存した電荷はその両端子間に接続された抵抗器Riから電圧が零になるまで徐々に放電される。
【0050】
本第二実施例の場合は、一たん端子電圧が所定値aになるまで放電させた後に抵抗器Riにより自然放電させるので、放電時間を短縮することができ、抵抗器Riとして比較的抵抗値の高い抵抗器を使うことができる。
【0051】
図10は本発明第二実施例装置の放電特性を示す図である。本発明第二実施例装置の場合もキー・スイッチ4がオフに操作されると、各蓄電素子Ciの端子電圧がViの状態で外部との充放電電流が停止される。このキー・スイッチ4のオフ操作により各蓄電素子Ciの温度が低下しはじめ、時間T1が経過したときに所定値以下の温度になる。
【0052】
温度が所定値以下になったときに、インバータ制御回路24によりインバータ23が制御されて、各蓄電素子Ciと多相交流回転機21とが電気的に接続される。これにより、蓄電素子Ciの電荷が多相交流回転機21の巻線から放電される。時間T2が経過して各蓄電素子Ciの端子電圧が所定値aまで低下したときに、インバータ制御回路24によりインバータ23が制御され、各蓄電素子Ciと多相交流回転機21との電気的接続が遮断される。この蓄電素子Ciの端子電圧が所定値aまで低下するまでの時間T2は、多相交流回転機21の抵抗値が低い値であるために1〜2分程度である。
【0053】
蓄電素子Ciと多相交流回転機21との電気的接続が遮断されると、蓄電素子Ciに残存していた電荷は抵抗器Riから徐々に放電され、時間T3(数時間)が経過して端子電圧は零となる。本第二実施例の場合も放電時間を何時間にするかによって抵抗器Riの抵抗値を設定することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多数個直列に接続された蓄電素子の充電状態での端子電圧をそれぞれ均一化させることができるとともに、各蓄電素子の充電電圧を定格いっぱいに利用して利用効率の向上をはかることができる。さらに、直列接続された蓄電素子の充電状態における端子電圧が不均一になる原因を動作状態で排除することができ、装置の寿命をより長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄電装置の基本的構成例を説明する回路図。
【図2】本発明による蓄電装置の構成例を説明する回路図。
【図3】本発明による蓄電装置の別の構成例を説明する回路図。
【図4】本発明第一実施例装置の全体構成を示す図。
【図5】本発明第一実施例装置における各蓄電素子に備えられた放電制御手段の構成を示すブロック図。
【図6】本発明第一実施例装置の放電制御手段による放電動作の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明第一実施例装置の放電特性を示す図。
【図8】本発明第二実施例装置の全体構成を示す図。
【図9】本発明第二実施例装置のインバータ制御回路による放電動作の流れを示すフローチャート。
【図10】本発明第二実施例装置の放電特性を示す図。
【図11】従来例の構成を説明する回路図。
【符号の説明】
1 温度検出素子
2 外気温検出素子
3 充放電端子
4 キー・スイッチ
10 放電制御手段
11 第一の変換回路
12 第二の変換回路
13 比較回路
14 駆動制御回路
21 多相交流回転機
22 電池
23 インバータ
24 インバータ制御回路
25 電圧検出回路
26 電流検出センサ
27 DC・DCコンバータ
C1〜Ci〜Cn 蓄電素子
V1〜Vi〜Vn 端子電圧検出回路
S1〜Si〜Sn スイッチ
R1〜Ri〜Rn 抵抗器

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、複数の直列接続された蓄電素子を備えた蓄電装置において、
    1)外部からの充放電電流が停止されていること、
    2)その蓄電素子に端子電圧があること
    条件が同時に成立し、キースイッチがオフになってから、
    3)その蓄電素子の温度が低下し外気温より5℃以下の高い値に低下した場合に、
    前記蓄電素子に個別にその端子電圧が実質的に零になるように各蓄電素子に抵抗器を接続して自動的に接続する放電制御手段を備えた
    ことを特徴とする蓄電装置。
  2. 車両に搭載され、
    直列接続された複数の蓄電素子と、この複数の蓄電素子の各両端子間にそれぞれ接続された抵抗器とを備えた蓄電装置において、
    1)外部からの充放電電流が停止されていること、
    2)その直列接続された蓄電素子に所定以上の端子電圧があること、
    なる条件が同時に成立し、キースイッチがオフとなってから、
    3)その蓄電素子の温度が低下し外気温より5℃以下の高い値に低下した場合に、
    直列接続された蓄電素子に放電回路を接続して蓄電装置の電圧が所定値以下になるように放電短絡を行い、その後前記各蓄電素子の両端子間の前記抵抗器により個々の蓄電素子の放電を数時間かけて行なう放電制御手段を備えた
    ことを特徴とする蓄電装置。
  3. 前記放電回路は、その蓄電装置の負荷となる回転機を含む請求項2記載の蓄電装置。
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