JP4940703B2 - シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シクロアルカンを酸素で酸化して、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを製造する方法に関する。
シクロアルカンの酸素酸化によるシクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの製造には、コバルト触媒を用いるのが有効であり、一般的には、カルボン酸コバルトの如きシクロアルカンに可溶性のコバルト化合物を触媒に用いて、均一系で上記酸化を行うことが古くから知られている。また、不均一系触媒についても種々提案されており、例えば、特開平5−221895号公報(特許文献1)には、コバルトを結晶格子中に含有する分子ふるい化合物を触媒に用いて、上記酸化を行うことが開示されている。また、特表2003−524579号公報(特許文献2)には、ゾル−ゲル法により調製されるコバルト含有化合物を触媒に用いて、上記酸化を行うことが開示されている。さらに、特開2000−319211号公報(特許文献3)には、コバルトを骨格元素として含有するヘテロポリ酸化合物を触媒に用いて、上記酸化を行うことが開示されている。
特開平5−221895号公報 特表2003−524579号公報(WO99/040055) 特開2000−319211号公報
上記従来の方法では、触媒の活性や選択性、すなわちシクロアルカンの転化率やシクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの選択率の点で、満足できないことがある。そこで、本発明の目的は、コバルト触媒、特に不均一系コバルト触媒を用いたシクロアルカンの酸素酸化により、シクロアルカンを良好な転化率で酸化して、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを良好な選択率で製造しうる方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、層状ケイ酸塩にコバルトを担持して、これをシクロアルカンの酸素酸化用の触媒に採用することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、コバルトが層状ケイ酸塩に担持されてなる触媒の存在下に、シクロアルカンを酸素で酸化することにより、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを製造する方法を提供するものである。
本発明によれば、シクロアルカンを良好な転化率で酸化して、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを良好な選択率で製造することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明ではシクロアルカンを原料に用い、これを触媒の存在下に酸素(分子状酸素)で酸化して、対応するシクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを製造する。
原料のシクロアルカンとしては、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロデカン、シクロオクタデカンのような、単環式で環上に置換基を有しないシクロアルカンの他、デカリンやアダマンタンのような多環式のシクロアルカン、メチルシクロペンタンやメチルシクロヘキサンのような環上に置換基を有するシクロアルカン等が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることもできる。
酸素源には通常、酸素含有ガスが用いられる。この酸素含有ガスは、例えば、空気であってもよいし、純酸素であってもよいし、空気又は純酸素を、窒素、アルゴン、ヘリウムのような不活性ガスで希釈したものであってもよい。また、空気に純酸素を添加した酸素富化空気を使用することもできる。
本発明では、シクロアルカンの酸素酸化用の触媒として、コバルトが層状ケイ酸塩に担持されたもの(以下、これを「コバルト担持層状ケイ酸塩」ということがある)を使用する。かかる触媒を用いることにより、シクロアルカンを良好な転化率で酸化して、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンを良好な選択率で製造することができる。
担体の層状ケイ酸塩としては、例えば、マカタイト、カネマイト、マガダイト、ケニアイトの如き鉱物由来の層状ケイ酸塩や、その層間にケイ酸塩やシリカ等の支柱(pillar)を形成して層間を広げたもの等が挙げられる。また、MCM−36の如き層間に支柱が形成された合成層状ケイ酸塩を用いることもできる。層状ケイ酸塩の層間に支柱を形成するには、層状ケイ酸塩をケイ酸エステル等のケイ素化合物で接触処理した後、加水分解処理するのがよい。
コバルトの担持率は、触媒すなわちコバルト担持層状ケイ酸塩に対する重量比で表して、通常0.01〜20%であり、好ましくは0.05〜10%であり、さらに好ましくは0.1〜5%である。
層状ケイ酸塩にコバルトを担持する方法としては、例えば、層状ケイ酸塩に、コバルトのハロゲン化物やカルボン酸塩、オキソ酸塩の如きコバルト化合物の水溶液を含浸させる方法や、コバルト化合物の水溶液に、層状ケイ酸塩を浸漬して、コバルト化合物を吸着させる方法等が挙げられる。また、コバルト化合物と層状ケイ酸塩の原料となるケイ素化合物等とを混合して水熱合成反応に付すことにより、コバルト担持層状ケイ酸塩を調製することもできる。
シクロアルカンの酸化反応は、触媒のコバルト担持層状ケイ酸塩の存在下に、シクロアルカンを酸素と接触させることにより行うことができる。触媒の使用量は、シクロアルカン100重量部に対し、通常0.01〜50重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
シクロアルカンの転化率やシクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの選択率を向上させるために、所謂共触媒を使用するのも有効であり、その種類は適宜選択されるが、中でもヘテロポリ酸化合物を使用するのが有利である。このへテロポリ酸化合物は、遊離のヘテロポリ酸であってもよいし、ヘテロポリ酸の酸性塩ないし正塩であってもよい。また、ヘテロポリ酸化合物の構造は、例えば、中心元素(ヘテロ元素)/骨格元素(ポリ元素)の原子比が1/12であるケギン構造であってもよいし、該原子比が1/6であるアンダーソン構造であってもよいし、該原子比が2/18であるドーソン構造であってもよい。
好ましいヘテロポリ酸化合物の例として、コバルトを中心元素及び/又は骨格元素として含有するものを挙げることができる。特にコバルトを中心元素及び骨格元素として含有するもの、具体的にはヘテロポリアニオンが[CoW11CoO39]又は[CoMo11CoO39]であるものが好ましい。かかるヘテロポリ酸化合物は、例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(Journal of American Chemical Society)、1990年、第112巻、p.6025に記載の方法に準じて調製することができる。
ヘテロポリ酸化合物は、必要に応じて、成形して使用してもよいし、担体に担持してしてもよい。この担体は適宜選択されるが、所謂ハイドロタルサイト様化合物が好ましく用いられる。ここで、ハイドロタルサイト様化合物とは、ハイドロタルサイト[Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O]同様、2価の金属及び3価の金属から構成される正に荷電した層と層の間に、アニオンが存在してなる層状化合物である。ヘテロポリ酸化合物を担体に担持する場合、その担持率は、ヘテロポリ酸化合物及び担体の合計に対する重量比で表して、通常0.01〜4%であり、好ましくは0.1〜2%とするのがよい。
ヘテロポリ酸化合物を担体に担持せずに使用する場合、その量は、シクロアルカン100重量部に対し、通常0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部である。また、ヘテロポリ酸化合物を担体に担持して使用する場合、その使用量は、ヘテロポリ酸化合物及び担体の合計で考えて、シクロアルカン100重量部に対し、通常0.01〜50重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
反応温度は通常0〜200℃、好ましくは50〜170℃であり、反応圧力は通常0.01〜10MPa、好ましくは0.1〜2MPaである。反応溶媒は必要に応じて用いることができ、例えば、アセトニトリルやベンゾニトリルのようなニトリル溶媒、酢酸やプロピオン酸のようなカルボン酸溶媒等を用いることができる。
酸化反応後の後処理操作については、特に限定されないが、例えば、反応混合物を濾過して触媒を分離した後、水洗し、次いで蒸留する方法等が挙げられる。反応混合物中に原料のシクロアルカンに対応するシクロアルキルヒドロペルオキシドが含まれる場合、アルカリ処理や還元処理等により、目的とするシクロアルカノールやシクロアルカノンに変換することができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、反応液中のシクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロヘキサノール及びシクロヘキシルヒドロペルオキシドの分析はガスクロマトグラフィーにより行い、この分析結果から、シクロヘキサンの転化率、並びにシクロヘキサノン、シクロヘキサノール及びシクロヘキシルヒドロペルオキシドの各選択率を算出した。
参考例1(層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイトの調製)
(A)コバルト担持ケニアイトの調製
ビーカーに水酸化ナトリウム0.13g及び水1.9gを入れて水溶液とし、この水溶液にチラミン1.17g及びコロイダルシリカ(Aldrich社のLUDOX AS-40;シリカ40重量%の水懸濁液)2.5gを加えて攪拌した後、酢酸コバルト(II)・4水和物0.14gを水1.0gに溶かした水溶液を加えて4時間攪拌した。この混合物をオートクレーブに移し、150℃で10日間攪拌した後、濾過した。濾残の固体を水洗した後、100℃のオーブンで1昼夜乾燥し、コバルト担持ケニアイト1.1gを得た。
(B)コバルト担持ケニアイトの層間の支柱形成
フラスコに上記(A)で得たコバルト担持ケニアイト1.0g、水4.1g、40重量%水酸化セチルトリメチルアンモニウム水溶液20.1g、及び30重量%水酸化テトラプロピルアンモニウム水溶液6.1gを入れて攪拌し、80℃で16時間加熱した後、濾過した。濾残の固体を水洗した後、100℃のオーブンで1昼夜乾燥した。この固体をフラスコに入れ、窒素雰囲気下、オルトケイ酸テトラエチル5.0gを加えて90℃で16時間加熱した後、濾過した。濾残の固体をエタノールで洗浄した後、水洗し、次いで100℃のオーブンで1昼夜乾燥した。この固体を水100gと共にフラスコに入れ、室温で7時間攪拌した後、濾過した。濾残の固体を水洗した後、100℃のオーブンで1昼夜乾燥し、次いで540℃で7時間焼成することにより、層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイトを得た。このコバルト担持ケニアイトは、X線回折分析(銅Kα線;図1参照)及び元素分析の結果、層間が37Å以上であり、コバルト含量が2.9重量%、ケイ素含量が44.8重量%、ナトリウム含量が0.04重量%であることが確認された。また、このコバルト担持ケニアイトのフーリエ変換赤外分光分析の結果を図2に示した。
参考例2(ヘテロポリ酸塩担持ハイドロタルサイト様化合物の調製)
(a)ヘテロポリ酸塩の調製
500ml丸底フラスコに、タングステン酸ナトリウム・2水和物19.8g(0.06モル)及び水40gを入れ、室温で攪拌して水溶液とした。この水溶液に、酢酸4.1gを加えてpHを7に調整した後、加熱還流した。この還流液に、酢酸コバルト(II)・4水和物2.5gを水13gに溶かした水溶液を20分かけて滴下し、さらに加熱還流を15分間続けた。この混合物を室温まで冷却し、析出した固体を濾別した後、濾液を加熱還流した。この還流した濾液に、塩化カリウム13gを水25gに溶かした水溶液を加え、さらに加熱還流を15分間続けた。得られた混合物を室温まで冷却した後、5℃で一昼夜静置し結晶化させ、結晶16.8gを濾別した。この結晶は、元素分析、X線回折分析、赤外分光分析、及び紫外可視分光分析の結果、中心元素としてコバルトを含有し、骨格元素としてタングステン及びコバルトを含有するケギン型ヘテロポリ酸のカリウム塩K7H[CoII11CoII(H2O)O39]・14H2Oであることが確認された。
(b)ヘテロポリ酸塩の精製
酢酸0.05gを水に溶かした水溶液10mlに、上記(a)で得たヘテロポリ酸塩の結晶3.0gを加えて100℃に加熱した後、不溶物を濾別し、濾液を室温まで冷却した。この濾液に、塩化カリウムの飽和水溶液10mlを加え、5℃で一昼夜静置し結晶化させ、結晶1.68gを濾別した。得られた結晶は、元素分析、X線回折分析、赤外分光分析、及び紫外可視分光分析の結果、中心元素としてコバルトを含有し、骨格元素としてタングステン及びコバルトを含有するケギン型ヘテロポリ酸のカリウム塩K7H[CoII11CoII(H2O)O39]・14H2Oであり、上記(a)で得たヘテロポリ酸塩の組成及び構造が維持されていることが確認された。
(c)ハイドロタルサイト様化合物の調製
500ml丸底フラスコに、硝酸ナトリウム18.9g、水酸化ナトリウム10.6g、及び水82gを入れ、室温で攪拌して水溶液とした。この水溶液に、硝酸亜鉛・4水和物32.7g及び硝酸アルミニウム15.6gを水63gに溶かした水溶液を60ml/hの速度で滴下した。この混合物から60℃にて18時間かけて水を留去した後、固体を濾別し、次いで、洗浄後の水のpHが7になるまで、水で繰り返し洗浄した。洗浄後、60℃で一昼夜乾燥し、固体16.5gを得た。この固体は、X線回折分析の結果、ハイドロタルサイト様化合物であることが確認された。
(d)ヘテロポリ酸塩のハイドロタルサイト様化合物への担持
窒素雰囲気下、水74gに、上記(b)を複数回繰り返して得たヘテロポリ酸塩の結晶2.0gを加え、60℃に加熱して溶解させた。この溶液に、窒素雰囲気下、上記(c)で得たハイドロタルサイト様化合物3.9gを加え、60℃にて22時間攪拌した。この混合物から固体を濾別し、60℃の水27.1gで洗浄した後、乾燥し、固体3.8を得た。得られた固体は、元素分析、X線回折分析、赤外分光分析、及び紫外可視分光分析の結果、上記へテロポリ酸塩が上記ハイドロタルサイト様化合物に担持されたものであることが確認された。
参考例3(旧実施例1)
50mlオートクレーブに、シクロヘキサン34g(0.40モル)、参考例1で得た層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイト0.2gを入れ、室温にて系内を酸素で0.5MPaまで昇圧した後、130℃に昇温して酸素流通下、24時間反応を行った。
反応開始から5.5時間の時点で、シクロヘキサンの転化率は3.5%であり、シクロヘキサノンの選択率は44.3%、シクロヘキサノールの選択率は52.1%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は0.1%であった。また、反応開始から24時間の時点(終了時)で、シクロヘキサンの転化率は5.4%であり、シクロヘキサノンの選択率は63.7%、シクロヘキサノールの選択率は24.3%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は0.2%であった。
実施例2
50mlオートクレーブに、シクロヘキサン34g(0.40モル)、参考例1で得た層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイト0.1g、及び参考例2で得たヘテロポリ酸塩担持ハイドロタルサイト様化合物0.1gを入れ、室温にて系内を酸素で0.5MPaまで昇圧した後、130℃に昇温して酸素流通下、24時間反応を行った。
反応開始から6時間の時点で、シクロヘキサンの転化率は5.5%であり、シクロヘキサノンの選択率は52.0%、シクロヘキサノールの選択率は40.7%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は1.3%であった。また、反応開始から24時間の時点(終了時)で、シクロヘキサンの転化率は9.8%であり、シクロヘキサノンの選択率は67.2%、シクロヘキサノールの選択率は18.1%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は0.4%であった。
比較例1
50mlオートクレーブに、シクロヘキサン34g(0.40モル)、及び参考例2で得たヘテロポリ酸塩担持ハイドロタルサイト様化合物0.2gを入れ、室温にて系内を酸素で0.5MPaまで昇圧した後、130℃に昇温して酸素流通下、24時間反応を行った。
反応開始から6時間の時点で、シクロヘキサンの転化率は0.2%であり、シクロヘキサノンの選択率は25.6%、シクロヘキサノールの選択率は21.8%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は52.6%であった。また、反応開始から24時間の時点(終了時)で、シクロヘキサンの転化率は5.4%であり、シクロヘキサノンの選択率は58.6%、シクロヘキサノールの選択率は32.9%、シクロヘキシルヒドロペルオキシド選択率は0.2%であった。
参考例1で調製した層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイトのX線回折パターンである。 参考例1で調製した層間に支柱が形成されたコバルト担持ケニアイトの赤外吸収スペクトルである。

Claims (8)

  1. コバルトが層状ケイ酸塩に担持されてなる触媒及びヘテロポリ酸化合物の存在下に、シクロアルカンを酸素で酸化することを特徴とする、シクロアルカノール及び/又はシクロアルカノンの製造方法。
  2. 層状ケイ酸塩がマカタイト、カネマイト、マガダイト及びケニアイトから選ばれる請求項1に記載の方法。
  3. 層状ケイ酸塩がケニアイトである請求項1に記載の方法。
  4. 層状ケイ酸塩が層間に支柱が形成されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. ヘテロポリ酸化合物がコバルトを中心元素及び/又は骨格元素として含有する請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. ヘテロポリ酸化合物が担体に担持されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 担体がハイドロタルサイト様化合物である請求項に記載の方法。
  8. シクロアルカンがシクロヘキサンである請求項1〜のいずれかに記載の方法。
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