JP4940224B2 - 原稿読取装置、およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

原稿読取装置、およびこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、異なる2方向から原稿の読み取りを行う原稿読取装置、およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
一般に、原稿をカラー画像として読み取る原稿読取装置では、読取領域で原稿に照射された光を色成分ごとに読み取るラインセンサを用いて原稿の読み取りを行う。具体的には、読取領域で原稿に照射された光の反射光をレンズ等で構成された光学系を経由させ、異なる色成分ごとに原稿の読み取りを行う第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサの順(第1読取方向)に原稿の像を結像させて原稿の読み取りを行う。
また、光は、色成分ごとに屈折率が異なる。このため、レンズ等の光学系を通過するときに色成分ごとに収差(すなわち、ラインギャップ)が生じ、第1読取方向にも収差が生じる。
原稿読取装置の中には、各ラインセンサが読み取った色成分ごとの画像データにフィルタを用いて補正を行い、各色成分ごとのラインギャップを補正するものもある(特許文献1参照。)。
特開平6−113130号公報
ところが、このような原稿読取装置の中には、第1読取方向および第2読取方向の異なる2方向から原稿の読み取りを行うものもある。読取方向の収差は、色成分ごとに読取方向における上流側または下流側にそれぞれ生じる。このため、第1読取方向から原稿を読み取る場合と第2読取方向から原稿を読み取る場合とでは、各色成分それぞれの収差の生じる方向が異なる。
このため、上記特許文献に示す原稿読取装置における色成分ごとの収差の補正では、異なる2方向から原稿の読み取りを行う場合には、色成分ごとの画像データの収差を補正することはできないという問題があった。
そこで、本発明は、異なる2方向からそれぞれ原稿の読み取りを行う場合にも、原稿の色成分ごとの収差を補正して読み取った原稿画像の色ずれを抑制することができる原稿読取装置、および、これを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
この発明の原稿読取装置は、読取部、収差補正部、原稿画像合成部、を備えている。読取部は、原稿を異なる色成分ごとに読み取る第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサを有している。読取部は、第1読取方向から原稿を読み取る場合には第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサの順に原稿の読み取りを行う。読取部は、第2読取方向から原稿を読み取る場合には第3ラインセンサ、第2ラインセンサ、第1ラインセンサの順に原稿の読み取りを行う。収差補正部は、読取部が第1読取方向から読み取った異なる色成分ごとの画像データの収差を補正する第1補正フィルタと、読取部が第2読取方向から読み取った異なる色成分ごとの画像データの収差を補正する第2補正フィルタとを予め記憶し、読取部の原稿の読み取り方向に応じて第1補正フィルタまたは第2補正フィルタのいずれかを選択的に用いて色成分ごとの画像データの収差を補正する。原稿画像合成部は、収差補正部で補正された色成分ごとの画像データを基にして原稿画像を合成する。
第1ラインセンサは赤色成分の読み取りを行うラインセンサであり、第2ラインセンサは緑色成分の読み取りを行うラインセンサであり、第3ラインセンサは青色成分の読み取りを行うラインセンサである。第1補正フィルタおよび第2補正フィルタは、緑色成分の画像データを基準として赤色成分および青色成分の画像データの収差を均等に均すように補正するとともに、赤色成分および青色成分の画像データの解像度と揃うように緑色成分の画像データを補正する。
この構成では、第1読取方向から原稿を読み取る場合には、第1補正フィルタを用いて色成分ごとの収差を補正する。第2読取方向から原稿を読み取る場合には、第2補正フィルタを用いて色成分ごとの収差を補正する。
この構成において、第1補正フィルタおよび第2補正フィルタは、異なる色成分ごとに同じ収差補正を行うものとすることが好ましい。このため、収差補正部は、第1読取方向および第2読取方向のいずれから原稿を読み取る場合にも、原稿の色成分ごとの画像データについて同じ収差補正を行う。このため、異なる読取方向から原稿を読み取っても色成分ごとに同じ収差補正を行うことができる。
この発明によれば、読取方向に応じて原稿の色成分ごとの収差を補正して、読み取った原稿画像の色ずれを抑制することができる。
この発明の第1実施形態に係る画像形成装置10について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、画像形成装置10の全体構成を模式的に示す図である。
画像形成装置10は、画像形成部11、自動原稿搬送装置12、読取部90、制御部50、を備え、画像データに応じて用紙に多色及び単色の画像形成処理を行なう複合機である。ここで、読取部90、制御部50は、本発明の原稿読取装置に相当する。
自動原稿搬送装置12は、画像形成部11の上部に配置された読取部90に原稿を逐次搬送する。
読取部90は、透明ガラスからなる原稿台93を端部に有し、逐次搬送される原稿が原稿台93を通過するときに原稿を読み取る。読取部90は、原稿台93に隣接する位置に透明ガラスからなる原稿載置台92をさらに有し、原稿載置台92に載置された原稿の読み取りを行う。本実施形態では、画像形成部11に備えられた読取部90を例に挙げているが、例えば、異なる2方向から原稿の読み取りを行うスキャナにも本発明を適用することができる。
画像形成部11は、露光ユニット14、中間転写ベルトユニット60、定着ユニット70、画像形成ステーション20K、20C、20M、20Y、給紙カセット15、手差しトレイ16、排紙トレイ17、2次転写ユニット30を有している。画像形成部11は、用紙に画像形成処理を行なう。
画像形成ステーション20K、20C、20M、20Yは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のカラー画像に応じて配置され、同一の構成を備えている。各画像形成ステーション20K〜20Yでは、各色に応じた4種類の潜像を形成する。なお、画像形成ステーション20K〜20Yを備える例を挙げて説明しているが、画像形成装置10の仕様に応じたカラーの潜像を形成する画像ステーションを備えるものとすれば良い。
ここでは、画像形成ステーション20Kを例に挙げて説明する。なお、画像形成ステーション20K、20C、20M、20Yと表記すべき箇所は、画像形成ステーション20K〜20Yと適宜省略して表記する。
画像形成ステーション20Kは、現像器21、感光体ドラム22、クリーナユニット23、帯電器24を有し、ブラック(K)のカラー画像に応じた潜像を形成する。
現像器21は、感光体ドラム22にブラック(K)のトナーを供給し、感光体ドラム22上に形成された静電潜像にトナーを吸着されて顕像化する。
クリーナユニット23は、感光体ドラム22周面に残留したトナーを回収し、導管を経由して排出する。帯電器24は、感光体ドラム22の表面を所定の電位に均一に帯電させるチャージャ型の帯電器である。
露光ユニット14は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。露光ユニット14は、帯電された感光体ドラム22を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。
中間転写ベルトユニット60は、感光体ドラム22の上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を有している。
中間転写ベルト61は、YMCK用の各色に対応して4つ並設されており、各画像ステーション20K〜20Y、中間転写ベルト駆動ローラ62をこの順に経由する方向へそれぞれ回転する。
中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。各中間転写ローラ64には、それぞれ約数百ボルト程度のプラス極性の転写バイアスが印加されている。一方、感光体ドラム22に担持されるトナー像は、マイナス極性に帯電している。これにより、中間転写ベルト61にトナー像を担持させている。なお、図中では、簡単の為、画像形成ステーション20Kに対応して配置された中間転写ローラ64にのみ符号を付している。
中間転写ベルトクリーニングユニット65は、残留トナーを拭き取るクリーニングブレードを有し、各中間転写ベルト61に付着している残留トナーを回収する。これにより、中間転写ベルト61に付着している残留トナーを回収することができる。
給紙カセット15は、画像形成処理に使用する用紙が積層されており、露光ユニット14の下側に設けられている。
手差しトレイ16にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。画像形成部11の上方に設けられている排紙トレイ17は、画像形成部11で画像形成処理を行なった用紙を集積するためのトレイである。
画像形成部11には、給紙カセット15または手差しトレイ16の用紙を2次転写ユニット30や定着ユニット70を経由して排紙トレイ17に送る用紙搬送路が設けられている。
レジストローラ対33は、用紙搬送路に沿って搬送されている用紙を一旦保持するものである。そして、各中間転写ベルト61に担持されているトナー像を用紙の印刷位置を合わせるタイミングで用紙を上流側の各中間転写ベルト61および2次転写ユニット30の間に搬送する。
制御部50は、読取部90における原稿読取動作を制御する。制御部50は、図示しない操作パネルを介して受け付けた入力操作に基づいて、第1読取モードおよび第2読取モードのいずれかで原稿の読み取りを実行する。制御部50は、読み取った原稿の画像データに基づいて画像形成部11に画像形成処理を実行させる。
図2は、自動原稿搬送装置12および読取部90の周辺構成を示す概略図である。図3は、読取部90における原稿読取制御の構成を説明する概略図である。
自動原稿搬送装置12は、原稿トレイ80、繰り出しローラ81、搬送ローラ対82、搬送ローラ対83、排紙ローラ対84、排紙トレイ85を有している。
繰り出しローラ81は原稿トレイ80に載置された原稿を一枚ずつ繰り出す。繰り出しローラ81が繰り出した原稿は、搬送ローラ対82によって原稿台93に面する位置を経由し、搬送ローラ対83、排紙ローラ対84を経て排紙トレイ85へ排出される。なお、図中に示す符号「DP」は、原稿台93上を搬送される原稿、または、原稿載置台92に載置された原稿を模式的に示すものである。
読取部90は、スキャナヘッド94、受光部95、光学ユニット96等を有している。
スキャナヘッド94は、直上方の読取領域に光を照射する照射ランプ、読取領域からの反射光を所定の経路に沿って反射するミラー等を有している。スキャナヘッド94の近傍には、レンズやミラー等からなる光学ユニット96が配置されており、読取領域からの反射光はスキャナヘッド94から光学ユニット96を経由して受光部95へ誘導される。
受光部95は、第1ラインセンサ41、第2ラインセンサ42、第3ラインセンサ43、ラインメモリ44、ラインメモリ45、ラインメモリ46、レンズ47を有している。
レンズ47は、光学ユニット96から照射された光を第1ラインセンサ41〜第3ラインセンサ43の受光面にそれぞれ結像させる。
第1ラインセンサ41は、原稿の画像の赤色成分を読み取るCCDイメージセンサである。第2ラインセンサ42は、原稿の画像の緑色成分を読み取るCCDイメージセンサである。第3ラインセンサ43は、原稿の画像の青色成分を読み取るCCDイメージセンサである。第1ラインセンサ41、第2ラインセンサ42、第3ラインセンサ43は、それぞれ8本のライン間隔によって構成されている。第1ラインセンサ41〜43をそれぞれ構成するラインセンサは、原稿の副走査方向に平行にそれぞれ配置されている。読取領域で読取られた原稿の像は、各ラインセンサの受光面に読取方向に応じて順に結像される。ここで、原稿の副走査方向とは、スキャナヘッド94が原稿の読み取りを行うときに、スキャナヘッド94に対して原稿が相対的に移動する方向(原稿の走査方向)に直交する方向である。なお、本実施形態では、第1ラインセンサ41〜43は、赤色成分、緑色成分、青色成分の光をそれぞれ読み取る例を挙げている。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。原稿の読み取りが適切に行えるのであれば、第1ラインセンサ41〜43が読み取る色成分は適宜変更しても良い。
制御部50は、原稿載置台92に載置された原稿を読み取る第1読取モード、原稿台93を逐次搬送される原稿を読み取る第2読取モードを有している。
第1読取モードのときには、制御部50は、第1読取方向、すなわち原稿載置台92の原稿台93に隣接する端部から原稿台93と離間する端部側へスキャナヘッド94を水平に等速移動させつつ原稿の読み取りを行う。
第2読取モードのときには、制御部50は、スキャナヘッド94を原稿台93の直下方に移動させ、逐次搬送される原稿を読み取る。
第1読取モードおよび第2読取モードでは、上記原稿の走査方向は反対方向になる。このため、第1読取モードでは、スキャナヘッド94が読み取った原稿の像は、第1ラインセンサ41、第2ラインセンサ42、第3ラインセンサ43の順に各ラインセンサの受光面に結像される。第1ラインセンサ41、第2ラインセンサ42、第3ラインセンサ43の順に走査する方向を第1走査方向と表記する。
一方、第2読取モードのときには、スキャナヘッド94が読み取った原稿の像は、第3ラインセンサ43、第2ラインセンサ42、第1ラインセンサ41の順に各ラインセンサの受光面に結像される。第3ラインセンサ43、第2ラインセンサ42、第1ラインセンサ41の順に走査する方向を第2走査方向と表記する。
第1ラインセンサ41、第2ラインセンサ42、第3ラインセンサ43のそれぞれを構成するラインセンサの受光面で受光された原稿の色成分ごとの画像データは、ラインメモリ44〜46にそれぞれ送信される。
図4(A)は、第1読取モードにおいて第1ラインセンサ41〜43から出力されたデータがラインメモリ44〜46にそれぞれ記憶される経時的順番を示す図である。図4(B)は、第2読取モードにおいて第1ラインセンサ41〜43から出力されたデータがラインメモリ44〜46にそれぞれ記憶される経時的順番を示す図である。「R」、「G」、「B」は、赤色成分、緑色成分、青色成分のデータを表す。「R」、「G」、「B」に付された番号は、読取領域における原稿の読み取り位置を示す。すなわち、それぞれの読み取りモードにおける同じ番号は、読み取られた原稿の同じ読み取り位置を示す。
第1読取モードでは、第1読取方向に原稿の色成分ごとの画像データの読み取りが行われる。このため、第1読取方向における上流側から下流側の順に各ラインセンサが読み取った画像データがそれぞれラインメモリ44〜46の割り当てられた記憶領域に記憶される。
第2読取モードでは、第2読取方向に原稿の色成分ごとの画像データの読み取りが行われる。このため、第2読取方向における上流側のラインセンサから下流側のラインセンサが読み取った画像データがそれぞれラインメモリ44〜46の割り当てられた記憶領域に記憶される。
第1読取モードおよび第2読取モードのいずれの場合にもラインメモリ44〜46に第1ラインセンサ41〜第3ラインセンサ43を構成する全てのラインセンサから色成分ごとの画像データが1回ずつ記憶された後、各色成分ごとの画像データが制御部50へ送信される。これにより、原稿の同じ読み取り位置の色成分ごとの画像データが揃った状態で画像データを送信することができる。
制御部50は、収差補正部51、原稿画像合成部52を有し、ラインメモリ44〜46から送信される色成分ごとの画像データの収差を補正してから原稿画像を合成する。
ここで、第1読取モードおよび第2読取モードにおける各色成分ごとの色収差について図5〜7を用いて説明する。図5は、第1読取モードにおける色収差を説明する図である。なお、第1読取方向における色収差が生じないとした場合に第1ラインセンサ41〜43が受光する光の経路を実線で示している。
本実施形態では、レンズ47を光が透過する際に、第1走査方向の色収差が生じ、色収差の大きさは色成分ごとに異なる。本実施形態では、レンズ47は、緑色成分の光について色収差が出ないように設定されている。これにより、赤色成分または青色成分を基準にする場合よりも各色成分の収差の絶対量を少なくすることができる。このため、収差補正の補正量も少なくすることができる。
一方、赤色成分の光の波長は、緑色成分の光の波長よりも長い。このため、レンズ47を透過するときに収差を生じ、第1ラインセンサ41に結像する赤色成分の像は、1点鎖線で示すように読取領域における緑色成分の読み取り位置よりも第1読取方向の上流側にずれた位置の像である。
また、青色成分の光の波長は、緑色成分の光の波長よりも短い。このため、レンズ47を透過するときに収差を生じ、第3ラインセンサ43に結像する青色成分の像は、2点鎖線で示すように読取領域における緑色成分の読み取り位置よりも第1読取方向の下流側にずれた位置の像である。
図6は、第1読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った各色成分ごとの光の像が各ラインセンサ上で結像する位置について説明する図である。図6(A)は、赤色成分の色成分の像の結像位置を示す図である。図6(B)は緑色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。図6(C)は、青色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。図6では、各色成分の像の結像位置をそれぞれ色調を付して示している。
読取領域における赤色成分の光の読み取り位置は、緑色成分の光の読み取り位置よりも読取方向における上流側にずれる。本実施形態では、上記赤色成分の光の読み取り位置は、緑色成分の光の読み取り位置を基準として第1走査方向におけるラインセンサの幅長さの20%に相当する長さだけ収差を生じている。
読取領域における青色成分の光の読み取り位置は、緑色成分の光の読み取り位置よりも読取方向における下流側にずれる。本実施形態では、上記青色成分の光の読み取り位置は、緑色成分の光の読み取り位置を基準として第1走査方向におけるラインセンサの幅長さの20%に相当する長さだけ収差を生じている。
図7は、第2読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った各色成分ごとの光の像が各ラインセンサ上で結像する位置について説明する図である。図7(A)は、赤色成分の色成分の像の結像位置を示す図である。図7(B)は緑色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。図7(C)は、青色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。図7では、各色成分の像の結像位置をそれぞれ色調を付して示している。
第2読取モードにおける色収差は、スキャナヘッド94の原稿の読み取り方向が第1読取モードの反対方向になるため、上記第1読取モードの収差の発生方向の反対方向に同じ長さ分だけ各色成分ごとに収差が生じる。
収差補正部51は、ラインメモリ44〜46から送信される色成分ごとの画像データの収差を第1読取モードのときには第1補正フィルタ71によって補正し、第2読取モードのときには第2補正フィルタ72によって補正する。これにより、読取方向に応じて原稿の色成分ごとの収差を補正することができる。
図8(A)は、第1補正フィルタ71の構成を示す。図8(B)は、第2補正フィルタ72の構成を示す。ここで、「L」は、ラインセンサごとに送信される画像データを示す。「L」に付された「1」〜「3」の番号は、走査された順番を示す。また、「L2」は、収差補正の対象となるラインセンサから出力された画像データを示す。「L1」は、走査方向において「L2」の上流側に隣接するラインセンサから出力された画像データを示す。「L3」は走査方向において「L2」の下流側に隣接するラインセンサから出力された画像データを示す。「R」、「G」、「B」は、赤色成分、緑色成分、青色成分のデータを表す。
第1補正フィルタ71によって演算処理される赤色成分、緑色成分、青色成分の画像データのそれぞれを赤色補正データLR、緑色補正データLG、青色補正データLBとしたとき以下の式(1)〜(3)の関係を満たしている。
LR=(2×L1+8×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
LG=(1×L1+8×L2+1×L3)/10・・・・・・・・・・・・・(2)
LB=(2×L3+8×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
これにより、第1読取モードにおける原稿の色収差を補正することができる。
ここで、収差補正の対象となるラインセンサから出力された画像データ「L2」に足し込まれる「L1」または「L3」の各色成分の画像データを「重み成分」と適宜表記する。色収差の発生しない緑色成分についても重み成分を足し込むことで色成分ごとの解像力を平滑化している。これにより、色成分ごとの解像力を揃えるという効果を得ることもできる。
第2補正フィルタ72によって演算処理される赤色成分、緑色成分、青色成分のそれぞれを赤色補正データLR、緑色補正データLG、青色補正データLBとしたとき以下の式(4)〜(6)の関係を満たしている。
LR=(2×L3+8×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
LG=(1×L1+8×L2+1×L3)/10・・・・・・・・・・・・・(5)
LB=(2×L1+8×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6)
これにより、第2読取モードにおける原稿の色収差も第1読取モードと同様に補正することができる。また、第1読取モードおよび第2読取モードにおける色成分ごとの重み成分の足し込み量を同一とすることで、読取モードが異なっても同じ解像力で原稿を読み取ることができる。
収差補正部51は、第1補正フィルタ71または第2補正フィルタ72によって補正した赤色補正データLR、緑色補正データLG、青色補正データLBを原稿画像合成部52へ送信する。
原稿画像合成部52は、赤色補正データLR、緑色補正データLG、青色補正データLBを基に原稿画像を合成する。これにより、第1読取モードおよび第2読取モードのいずれの場合にも色収差を補正することができる。この結果、原稿画像の色ずれを抑制することができる。
なお、本実施形態では、色収差のでない緑色成分についても収差補正を行う例を挙げているが、緑色成分についは補正を行わないものとしても良い。しかし、色成分ごとの解像力を揃えるために緑色成分についても補正する方が好ましい。
上記実施形態では、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72を用いて各色成分ごとに収差補正を行う例を挙げているが、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72の重み成分は各色成分の収差の大きさに応じて適宜設定すれば良い。
図9は、制御部50における原稿読取制御の流れを説明するフローチャートである。
制御部50は、図示しない操作パネル等からの操作入力を受け付けると(S1)、
操作入力された読取モードが第1読取モードおよび第2読取モードのいずれであるかを判断する(S2)。制御部50は、第1読取モードでは、原稿載置台92に載置された原稿の読み取りを実行する(S3)。制御部50は、第2読取モードでは、原稿台93に逐次搬送される原稿の読み取りを実行する(S4)。
上記実施形態では、収差補正部51は、第1読取モードおよび第2読取モードにおいて第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72を用いて各色成分ごとに同じ収差補正を行う例を挙げている。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1読取方向または第2読取方向に応じて、各色成分ごとに異なる収差補正を行う補正フィルタを用いるものとしても良い。
上記実施形態では、第1読取モードおよび第2読取モードにおける原稿の読み取り速度が同一である例を挙げている。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1読み取りモードにおける原稿の読み取り速度が上記実施形態の2倍に設定されている場合には、各ラインセンサから出力される各色成分ごとの画像データに行う収差補正の重み成分を第1補正フィルタ71の重み成分の1/2とすることで上記実施形態の第1読取モードと同様の収差補正の効果を得ることができる。具体的には、以下の式(7)〜(9)に示す収差補正を行う第1補正フィルタ171を第1補正フィルタ71の代わりに用いることが考えられる。
LR=(1×L1+9×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
LG=(0.5×L1+9×L2+0.5×L3)/10・・・・・・・・・(8)
LB=(1×L3+9×L2)/10・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9)
また、上記実施形態では、原稿の読み取り速度は単一である例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の読み取り速度で原稿の読み取りを行う場合には、各読み取り速度に応じて重み成分を設定することで上記実施形態に係る第1読取モードおよび第2読取モードと同様の収差補正の効果を得ることができる。例えば、原稿の読み取り速度が2倍、3倍に設定されているときには、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72の重み成分をそれぞれ1/2倍、1/3倍に設定することが考えられる。
上記実施形態では、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72は、緑色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量が最も少なくなるように構成されている例を挙げ説明している。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72は、赤色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量が最も少なくなるように構成するものとしても良い。但し、赤色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量を少なくすると青色成分に対する重み成分の足し込み量が大きくなる。このため、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72は、緑色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量が最も少なくなるように構成する方が好適である。
また、青色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量が最も少なくなるように構成するものとしても良い。但し、青色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量を少なくすると赤色成分に対する重み成分の足し込み量が大きくなる。このため、第1補正フィルタ71および第2補正フィルタ72は、緑色成分の画像データに対する重み成分の足し込み量が最も少なくなるように構成する方が好適である。
上記実施形態では、本発明の原稿読取装置が読取部90および制御部50によって構成される例を挙げているが、例えば、異なる2方向から原稿を読み取るスキャナにも本発明に係る原稿読取装置を適用することができる。
上記実施形態では、画像データに応じて用紙に多色及び単色の画像形成処理を行なう複合機である画像形成装置10が読取部90および制御部50を備える例を挙げているが、本発明は、複合機に限定されるものではない。例えば、用紙にモノクロプリントを行うプリンタが読取部90、制御部50を備えるものとしても良い。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。
画像形成装置の全体構成を模式的に示す図である。 自動原稿搬送装置および読取部の周辺構成を示す概略図である。 読取部における原稿読制御の構成を説明する一部にブロック図を含む概略図である。 (A)は、第1読取モードにおいて第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサから出力されたデータが各ラインメモリに記憶される経時的順番を示す図である。(B)は、第2読取モードにおいて第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサから出力されたデータが各ラインメモリに記憶される経時的順番を示す図である。 第1読取モードにおける色収差を説明する図である。 (A)は、第1読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った赤色成分の色成分の像の結像位置を示す図である。(B)は、第1読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った緑色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。(C)は、第1読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った青色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。 (A)は、第2読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った赤色成分の色成分の像の結像位置を示す図である。(B)は、第2読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った緑色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。(C)は、第2読取モードにおいて同じ読み取り位置で読み取った青色成分の色成分の像の結像する位置を示す図である。 (A)は、第1補正フィルタの構成を示す。(B)は、第2補正フィルタの構成を示す。 制御部における原稿読取制御の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置(原稿読取装置)
41 第1ラインセンサ
42 第2ラインセンサ
43 第3ラインセンサ
50 制御部
51 収差補正部
52 原稿画像合成部
90 読取部

Claims (3)

  1. 原稿を異なる色成分ごとに読み取る第1ラインセンサ、第2ラインセンサ、第3ラインセンサを有し、第1読取方向から原稿を読み取る場合には前記第1ラインセンサ、前記第2ラインセンサ、前記第3ラインセンサの順に原稿の読み取りを行い、第2読取方向から原稿を読み取る場合には前記第3ラインセンサ、前記第2ラインセンサ、前記第1ラインセンサの順に原稿の読み取りを行う読取部と、
    前記読取部が前記第1読取方向から読み取った前記異なる色成分ごとの画像データの収差を補正する第1補正フィルタと前記読取部が前記第2読取方向から読み取った前記異なる色成分ごとの画像データの収差を補正する第2補正フィルタとを予め記憶し、前記読取部の原稿の読み取り方向に応じて前記第1補正フィルタまたは前記第2補正フィルタのいずれかを選択的に用いて前記色成分ごとの画像データの収差を補正する収差補正部と、
    前記収差補正部で補正された前記色成分ごとの画像データを基にして原稿画像を合成する原稿画像合成部と、
    を備え
    前記第1ラインセンサは赤色成分の読み取りを行うラインセンサであり、前記第2ラインセンサは緑色成分の読み取りを行うラインセンサであり、前記第3ラインセンサは青色成分の読み取りを行うラインセンサであり、
    前記第1補正フィルタおよび前記第2補正フィルタは、緑色成分の画像データを基準として赤色成分および青色成分の画像データの収差を均等に均すように補正するとともに、赤色成分および青色成分の画像データの解像度と揃うように緑色成分の画像データを補正する原稿読取装置。
  2. 前記第1補正フィルタおよび前記第2補正フィルタは、前記異なる色成分ごとに同じ収差補正を行うように構成されたフィルタである、
    請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の原稿読取装置と、
    前記原稿読取装置が読み取った原稿画像に基づいて用紙に画像形成処理を行う画像形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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