JP4940081B2 - リフローSnめっき材及びそれを用いた電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は銅又は銅合金の表面にリフローSnめっきを施したリフローSnめっき材に関する。また、本発明は当該めっき材を用いたコネクタ、端子、スイッチ及びリードフレーム等の電子部品に関する。
一般に、自動車、家電、OA機器等の各種電子機器に使用されるコネクタ・端子等の電子部品には銅又は銅合金が母材として使用され、これらは防錆、耐食性向上、電気的特性向上といった機能向上を目的としてめっき処理がなされている。めっきにはAu、Ag、Cu、Sn、Ni、半田及びPd等の種類があるが、特にSn又はSn合金めっきを施したSnめっき材はコスト面、接触信頼性及びはんだ付け性等の観点からコネクタ、端子、スイッチ及びリードフレームのアウターリード部等に多用されている。
Snめっき材の中でも、電気Snめっきした材料を加熱し、Snを溶融、凝固させて製造したリフローSnめっき材は、優れた耐ウィスカー性を有しているため、鉛フリーの電子部品用材料として広く使用されている。ウィスカーとはSnの針状結晶が成長したもので、数十μm長の髭状に成長して電気的な短絡を起こすことがあるため、その生成の防止が望まれるものである。
リフローSnめっき材に対しては、高温環境下にあってもはんだ付け性や接触抵抗が劣化しにくいことが強く要求されている。例えば、めっきした後の材料を海外の気温の高い地域に輸出する場合は、長時間高温環境下に保管されるため、はんだ付け性が劣化する場合がある。一方、めっき材を加工した電子部品をはんだ付けする際には、部品が実装用炉の内部で加熱されて、はんだ付け性や接触抵抗劣化する場合があった。更に、自動車用コネクタにはSnめっきが一般的に施されるが、エンジンルーム等高温環境下で使用される場合には、使用中にコネクタの接触抵抗が上昇する場合がある。これらの性能劣化は、高温環境下において母材のCuとめっき層を構成するSnが相互に熱拡散することによってCu−Sn拡散層が成長したり、Snが酸化したりすることに起因するものである。
また、近年では、コネクタのピンの数が増え、これに伴うコネクタ挿入力の増加も問題になっている。自動車等のコネクタの組み立て作業は人手に頼ることが多く、挿入力の増大は作業者の手にかかる負担が大きくなるため、コネクタの低挿入力化が望まれているが、Snは端子の嵌合接続時の摩擦が大きく、コネクタの芯数が著しく増大すると強大な挿抜力が必要になる。
高温環境下におけるはんだ付け性や接触抵抗の劣化を防ぐため、更には挿抜力を軽減するため、Cu又はCu合金母材にNi下地めっき層、Cuめっき層、及びSnめっき層を順に形成した後に、リフロー処理等を利用した熱拡散反応によってCu−Sn合金層を形成するいわゆる3層めっきが知られており、斯界では3層めっきの改良を目的とした研究が種々行われている。
例えば、特許文献1にはめっき層の厚み、Cu−Snめっき層の組成、めっき層の結晶粒径、及びめっき層のビッカース硬さ等を規定した3層めっきが記載されている。具体的には、銅又は銅合金の表面上に、Ni又はNi合金層が形成され、最表面側に厚さ0.25〜1.5μmのSn又はSn合金層が形成され、前記Ni又はNi合金層と前記Sn又はSn合金層の間にCuとSnを含む中間層が1層以上形成され、これらの中間層のうち前記Sn又はSn合金層と接している中間層のCu含有量が50重量%以下、Ni含有量が20重量%以下であり且つ平均結晶粒径が0.5〜3.0μmであることを特徴とする、めっきを施した銅又は銅合金が請求項1及び4に記載されている。該Ni又はNi合金層のビッカース硬さをHV400以下とすることも記載されている。また、Sn又はSn合金層を薄くすることにより、材料表面の摩擦係数を小さく抑えることができ、端子の挿入力を低減させることができることが記載されている。
また、特許文献2には、Cu又はCu合金からなる母材表面に、Ni層及びCu−Sn合金層からなる表面めっき層がこの順に形成され、かつ前記Ni層の厚さが0.1〜1.0μm、前記Cu−Sn合金層の厚さが0.1〜1.0μm、そのCu濃度が35〜75at%であることを特徴とする接続部品用導電材料が請求項1に記載されている。そして、表層にはSn層を形成することができ、挿入力の上昇を避けるためにはSn層の厚さを0.5μm以下に規制する必要があることが記載されている。しかしながら、Sn層の厚さが0.5μm以下にすると今度ははんだ付け性が低下することが記載されている。
特許第3880877号公報 特開2004−68026号公報
3層めっきは優れたはんだ付け性及び接触抵抗を有するSnめっき材を得る上で有効な手段であるが、更に低挿抜性にも優れたSnめっき材を得るとなると未だ改良の余地がある。すなわち、挿抜力を低減するにはSnめっき厚を薄くすればよいが、Snめっきの厚みが薄くなると今度は高温環境下で表層のSnが素材のCu又は下地めっきのNi及びCuと合金化して表層にSnが残存しなくなり、はんだ付け性や接触抵抗が劣化し、特に高温雰囲気中での劣化が顕著になるという問題がある。
そこで、本発明は3層めっきを更に改良し、高温環境下に曝されても良好なはんだ付け性及び低接触抵抗を保持し、すなわち優れた耐熱性を有し、且つ挿抜力の低いSnめっき材を提供することを課題とする。本発明は該Snめっき材の製造方法を提供することを別の課題とする。本発明は該Snめっき材を用いた電子部品を提供することを更に別の課題とする。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、意外にも、3層めっきにおいて、中間層のCuめっき層に極微量のZnを添加し、Snめっき後に加熱処理することによりCuとZnとSnを含有するSn−Cu−Zn合金層がSnめっき層の下層に形成され、Snめっきが薄くても良好なはんだ付け性及び低接触抵抗を示すと共に、耐熱性も向上したSnめっき材が得られることを見出した。しかも、該Snめっき材は表層Snめっきを薄くすることができるため、端子として使用する場合の挿入力が低い。このような現象が生じることは従来の知見からは予想できないものである。
本発明は斯かる驚くべき知見に基づいて完成されたものであり、以下によって特定される。
(1)銅又は銅合金の表面に下地Niめっき層、厚さ0.35〜0.8μmの中間Cu−Zn系めっき層及び表面Snめっき層を順に有するSnめっき材であって、下地Niめっき層はNi又はNi合金で構成され、中間Cu−Zn系めっき層はSn−Cu−Zn合金層で構成されているか、又は、下地Niめっき層と接する側の厚み0.1μm未満のCu−Znめっき層と表面Snめっき層に接する側のSn−Cu−Zn合金層の2層で構成されており、Sn−Cu−Zn合金層はCu:3〜60質量%、Zn:5〜10000質量ppm、残りSnの組成を有するSnめっき材。
(2)前記表面Snめっき層の厚さが0.1〜1.2μmである(1)に記載のSnめっき材。
(3)最表面にZn濃度が0.1質量%を超えて10質量%までのZn高濃度層をさらに有する(1)又は(2)に記載のSnめっき材。
(4)前記Zn高濃度層の厚さが3〜100nmである(3)に記載のSnめっき材。
(5)前記下地Niめっき層がNi−P合金で構成される(1)〜(4)の何れか一項に記載のSnめっき材。
(6)前記Sn−Cu−Zn合金層は、前記表面Snめっき層との境界にZn濃度が1質量%を超えて10質量%までのZn濃縮層を有する(1)〜(5)の何れか一項に記載のSnめっき材。
(7)前記Zn濃縮層の厚さが0.01〜0.3μmである(6)に記載のSnめっき材。
(8)(1)〜(7)の何れか一項に記載のSnめっき材を用いた電子部品。
(9) 以下の工程:
(a)銅又は銅合金の表面にNi又はNi合金めっき層を厚さ0.1〜5μmで形成する工程と、
(b)次いで該Ni又はNi合金めっき層の上にCu−Znめっき層を厚さ0.1〜0.5μmで形成する工程と、
(c)次いで該Cu−Znめっき層の上にSnめっき層を厚さ0.2〜2.5μmで形成する工程と、
(d)次いで加熱炉温度260〜550℃で2〜60秒間のリフロー処理による熱拡散反応をもって、前記Ni又はNi合金めっき層と前記Snめっき層の間の、少なくとも前記Snめっき層側にCu:3〜60質量%、Zn:5〜10000質量ppm、残りSnの組成をもつSn−Cu−Zn合金層を有する中間Cu−Zn系めっき層を形成する工程と、
を行うことを含むSnめっき材の製造方法。
(10)工程(c)と工程(d)の間に前記Snめっき層の表面を亜鉛塩の水溶液に接触させる工程を行う(9)に記載の製造方法。


本発明によれば、高温環境下で保管あるいは使用しても、はんだ付け性と接触抵抗の劣化が少なく、挿抜力の低いSnめっき材を得ることができる。
以下、本発明に係る耐熱性の優れたリフローSnめっき材の実施の形態について説明する。
<めっき母材>
めっき母材として使用する銅又は銅合金は、コネクタや端子等の電子部品に使われる母材として公知である任意の銅又は銅合金としてよいが、電気・電子機器の接続端子等に用いられることを考慮すれば、電気伝導率の高いもの(例えば、IACS(International Anneild Copper Standerd:国際標準軟銅の導電率を100としたときの値)が15〜80%程度)を用いるのが好ましく、例えばCu−Sn−P系(例えば燐青銅)、Cu−Zn系(例えば黄銅、丹銅)、Cu−Ni−Zn系(例えば洋白)、Cu−Ni−Si系(コルソン合金)、Cu−Fe−P系合金などが挙げられる。また、母材の形状には特に制限はないが、一般には板、条、プレス品などの形態として提供され、前めっき及び後めっきの何れでも構わない。
<下地Niめっき>
下地めっき層はめっき母材表面に形成され、本発明ではNi又はNi合金めっきが下地めっき層として施される。下地めっき層のNi又はNi合金めっきは、母材からSnめっきへのCuや合金元素の拡散を防止するバリアとなる。母材成分のCuは表層めっきのSnと相互拡散し、経時的にSn−Cu合金が生成されるが、これがウィスカーの発生原因となる場合がある。またSn−Cu合金がめっき表面にまで達しこれが酸化すると、はんだ付け性や接触抵抗が劣化する。
Ni合金めっきとしては、Ni−P、Ni−Co、Ni−Fe、Ni−Cr、Ni−Bめっきなどが利用できるが、特にNi−P合金めっきの場合はPの一部が中間層又は表面めっきに拡散し、表面めっきの酸化を防止しはんだ付け性の劣化を抑えるため、本発明の下地めっきとして好ましい。Pの濃度は0.1〜10%が好ましく、より好ましくは0.5〜5%である。0.1%以下では効果が得られず、10%以上の場合にはめっき層が硬くなり、プレス加工性の低下などの弊害がある。Niめっき中のPの濃度は、めっき膜を酸に溶解させた液を分析するか、GD−MS(グロー放電質量分析計)を用いて分析することができる。
下地めっき層の厚さは、通常0.1μm〜5μm、好ましくは0.3〜2.0μmになるように形成する。下地めっき層の厚さが0.1μm未満だと拡散防止効果が充分に得られず、5μmを超えると曲げ加工性の劣化が顕著となるからである。Ni及びNi合金めっきは一般的に行われている方法で形成すればよく、例えばワット浴やスルファミン酸浴を使用し、あるいは合金めっきの場合はこれらのめっき浴に亜りん酸などを添加して電気めっきすればよい。
<中間Cu−Zn系めっき>
中間層のめっきとして、下地めっき層の上にCu−Znめっき層を形成し、その上に更に表面Snめっき層を形成した後に加熱処理を施すことでSnめっき層中のSnとCu−Znめっき層中のCu及びZnが相互に熱拡散して少なくともSnめっき層に接する側にSn−Cu―Zn合金層が形成される。このとき、Snの拡散具合に応じて、Cu−Znめっき層がすべてSn−Cu―Zn合金層に変化する場合と、Cu−Znめっき層が下部に残留し、Cu−Znめっき層とSn−Cu―Zn合金めっき層の2層に分かれる場合があるが、本発明においては何れの場合でも得られる合金層は中間Cu−Zn系めっき層とよぶ。Sn−Cu−Zn合金めっきははんだ付け性がよく、耐熱性にも優れる。Cu−ZnとSnの相互拡散は常温においても進展し得るが、熱拡散反応の制御及び促進のためには150℃以上の温度で加熱処理をするのが好ましい。加熱処理はウィスカー防止の観点ではSnの融点(232℃)以上に加熱するリフロー処理(加熱、溶融)の方が望ましい。
Cu−Znめっきは一般的に行われている方法で形成すればよく、例えばシアン浴を用いて電気めっきすればよい。
加熱処理前のCu−Znめっき層の厚さは0.1μm〜0.5μmとするのが望ましい。Cu―Znめっき層の厚さが0.1μm未満の場合は後に生成するSn−Cu−Zn合金層の厚さが不足し、Niの表面Snめっき層への拡散を防止することができない。Niが表層まで拡散すると酸化物の形成により接触抵抗の低下をもたらす。また、加熱処理前のCu−Znめっき層の厚さは0.5μm以下が望ましく、より好ましくは0.3μm以下である。Cu―Zn厚さが0.5μmを超えると、リフロー処理後においても厚いCu−Znめっき層が残存する場合があり、経時的にSnとCu−Znとの合金化反応が進み、表面のSn層がなくなってはんだ付け性や接触抵抗が劣化しやすいなどの不都合が生じる。残存するCu−Znめっき層の厚みは、0.1μm未満が好ましく、消滅させるのがより好ましい。
また、後述するSn−Cu−Zn合金層の好ましい組成を達成するには、加熱処理前のCu−Znめっき層中におけるZn濃度を5〜10000質量ppm、好ましくは20〜8000質量ppmとするのが望ましい。
加熱処理後に得られる中間Cu−Zn系めっき層の厚みは、残存するCu−Znめっき層によるウィスカー発生を抑える等の理由により、リフロー前のCu−Znめっき厚をXとすると、X+0.25μm以上になるように加熱を調整することが望ましい。また、中間Cu−Zn系めっき層の厚みはバリアとしての機能をもたせ(下限値)、しかも加工時の割れを抑える(上限値)等の理由により0.35〜0.8μmとするのが好ましく、0.35〜0.6μmとするのがより好ましい。
Sn−Cu−Zn合金層の組成としては良好なはんだ付け性を得るために、Cu:3〜60質量%、Zn:5〜10000質量ppm、残りSnの組成が好ましく、Cu:5〜55質量%、Zn:20〜5000質量ppm、残りSnの組成がより好ましい。
ただし、Sn−Cu−Zn合金層は表面Snめっき層との界面においてZn濃度が局所的に高いZn濃縮層を一般に有する。これはZnが加熱処理によって拡散し、上記境界に移動したためと考えられる。Zn濃縮層は一般に1質量%を超えて10質量%までであり、典型的には2〜7質量%のZn濃度を有する。この局所的なZn濃縮層は一般に厚みが0.01〜0.3μm、典型的には0.1〜0.2μmである。このZn濃縮層はSnめっき材の耐熱性をより向上させる。
<表面Snめっき>
中間層の上に表層めっきとしてSnめっきを施す。コネクタの挿入力はSnめっき厚さにも依存し、めっきが薄いほど挿入力は低くなる。ただしSnめっきが薄くなるとはんだ付け性等が悪くなるため、挿入力とはんだ付け性等を両立させるめっき厚の下限値が存在する。
Snめっきには添加元素としてAg、Bi、In、Pb、Cuなどを微量添加してもよく、これらの1種又は2種以上を合計で5〜1000ppm程度添加することでウィスカーの発生を抑制することができる。
Snめっきは、それ自体公知の方法により行うことができるが、例えば有機酸浴(例えばフェノールスルホン酸浴、アルカンスルホン酸浴及びアルカノールスルホン酸浴)、硼フッ酸浴、ハロゲン浴、硫酸浴、ピロリン酸浴等の酸性浴、或いはカリウム浴やナトリウム浴等のアルカリ浴を用いて電気めっきすることができる。
加熱処理(好ましくはリフロー処理)前のSnめっき厚さは好ましくは0.2〜2.5μm、より好ましくは0.3〜2.0μm程度である。厚さが0.2μm未満だと加熱処理後にSn層が残留しなくなるおそれがあり、逆に2.5μmを超えると加熱処理後にも厚いSn層が残留し、コネクタとして使用したときの挿抜性が悪化するおそれがある。
加熱処理(好ましくはリフロー処理)後の表層のSnめっき厚さは好ましくは0.1〜1.5μmであり、より好ましくは0.15〜1.0μm、更により好ましくは0.2〜0.6μmである。例えば、0.1〜1.2μmとすることができる。厚さが0.1μm未満でははんだ付け性が悪くなり、1.5μmを超える場合は挿入力が大きくなる。Snめっき厚みは電気化学的にSnめっき層を陽極溶解させる前後のめっき厚さを蛍光X線膜圧計で測定することにより得られる。めっき厚さは、加熱処理前のめっき厚と加熱処理時の温度、及び加熱時間により調節することができる。
加熱処理はリフロー処理とするのがウィスカー防止の観点から好ましく、その際の加熱炉温度は良好なめっき外観を得ながら目標の中間Cu−Zn系めっき層を得るために260〜550℃とするのが好ましく、300〜450℃とするのがより好ましく、処理時間は上記の理由により2〜60秒とするのが好ましく、5〜30秒とするのがより好ましい。斯かる温度条件とすることによって、表面Snめっき層の厚みのほか、中間Cu−Zn系めっき層の厚みや組成等を上記の好ましい範囲内に収めることが可能となる。
本発明では、表面Snめっき層の上に最表面層としてZn濃度が0.1〜10質量%のZn高濃度層が存在することが更に好ましい。このような高濃度層が存在することにより、Znが優先的に酸化されてSn表面および内部の酸化が抑えられるため、はんだ付け性がより向上する。Zn濃度が1000ppmを超える濃度であっても、最表面の限られた領域に存在していればはんだ付け性が悪くなることはない。但し、Zn濃度が10質量%を超えると、亜鉛酸化物の影響が強くなりはんだ付け性が悪くなるおそれがある。Zn高濃度層中のZn濃度のより好ましい範囲は0.05〜5質量%である。
Zn高濃度層の厚さは好ましくは3〜100nmである。3nm未満では高濃度層の効果が得られず、100nmを超えてZn高濃度層がSn内部まで存在する場合ははんだ付け性が悪くなる。Zn高濃度層は、リフロー前のSnめっき材表面に硫酸亜鉛や塩化亜鉛等の亜鉛塩の水溶液を接触させる方法により得ることができる。接触させる方法としては浸漬、塗布及び噴霧等が挙げられる。例示的には、亜鉛塩の0.05〜15%水溶液中にSnめっき材を0.1〜30秒程度浸漬させることでZn高濃度層を設けることができる。
Zn高濃度層がSnめっき材の最表面を形成する場合、Snめっき材の最表面にはSnとZnとO(酸素)を含有する酸化物層を有することが好ましい。酸化物層は、本発明のSnめっき材を大気中、または低濃度の酸素と一酸化炭素又は窒素とを含有する雰囲気中で加熱することにより得ることができる。酸化物層形成処理はリフロー処理で兼ねることもできる。この酸化物層は導電性を有するため、酸化膜生成による接触抵抗の上昇を最小限に抑えることができる。一方、SnとOのみの層あるいはZnとOのみの層の場合には接触抵抗が比較的高くなる。SnとZnとO(酸素)を含有する酸化物層厚さは10nm以下であり、好ましくは0.1〜4nmである。リフロー処理により厚さ0.1nm程度の酸化膜は不可避的に生成するが、10nmを超える場合には膜自身の抵抗が原因となり接触抵抗が高くなる。
この酸化物層中のO濃度は導電性を得るために3〜70質量%であるのが好ましく、10〜50質量%であるのがより好ましい。
本発明に係るSnめっき材はコネクタ、端子、スイッチ及びリードフレーム等の電子部品への利用に適している。先述したように、プレス加工等によって所望の形状に銅又は銅合金を加工した後に本発明に係るSnめっきを施してもよいし、加工前に本発明に係るSnめっきを施してもよい。本発明に係るSnめっき材を利用した電子部品は、優れた耐熱性を有し、端子等の嵌合部材へ適用すると低挿入力である。
以下、本発明の実施例を記載するが、これらの実施例はあくまで例示のためであって、本発明が限定されることを意図するものではない。
1.各特性の測定方法
本発明において規定する各特性は以下の方法によって測定した。
(1)下地Ni層及びめっき直後のSnめっき層の厚み
下地Ni及びめっき直後のSnめっき層の厚みは、蛍光X線膜厚計(セイコー電子工業製SFT−5100)を使用して測定した。分析は各試料片につき2箇所に対して行い、その平均値を測定値とした。
測定条件:コリメータ計:100μm
(2)上記以外のめっき層の厚み、めっき組成、最表面酸化物層の厚み及び組成
下地Ni層及びめっき直後のSnめっき層の厚み以外のめっき層の厚み、めっき組成、最表面酸化物層の厚み及び組成はグロー放電質量分析計(FI. Elemental Analysis社製型式VG9000)を使用して測定した。分析は各試料片につき2箇所に対して行い、その平均値を測定値とした。
測定条件:
・到達真空度:5×10-10Torr(Arガス導入時1×10-8Torr)
・イオン種:Ar+
・加速電圧1kV
・掃引面積:2×3mm
・スパッタリングレート:1min≒0.005μm
図1はグロー放電質量分析計を用いて得られたデータの例である(試料No.9)。表面Snめっき層の厚みは最表面から中間層成分であるのCuが検出されるまでの地点(但し、Zn高濃度層がめっき材の最表面に存在する場合はZn濃度が1000質量ppmを超える地点までの厚みを控除する。)とし、中間Cu−Zn系めっき層の厚みはCu、Zn及びSnの3成分が検出される領域とした。また、図1と図2よりNo.9のSnめっき材は、下地Ni/Sn−Cu−Zn/表層Sn/Zn高濃度層のめっきの構造であることが分かる。また、Sn−Cu−Zn合金層の組成は、図1のSuとCuとZnがすべて検出される領域の各元素の平均濃度を採用して、Zn:6000質量ppm、Sn:47.4質量%、Cu:42.0質量%であった。Sn−Cu−Zn合金層中で表面Snめっき層との境界に位置するZn濃縮層の厚みはZnが1質量%を超えて検出される領域とした。Zn濃縮層のZn濃度はZn濃縮層中に検出されるZn濃度の最大濃度(質量%)とした。No.9については、Zn濃縮層の厚みは0.12μmであり、Zn濃縮層のZn濃度は4質量%であった。No.9の試料には存在しないがCu-Znめっき層が残留する場合にはSnが検出されず且つCuが検出される領域をCu-Znめっき層の厚みとした。
図2は試料No.9の最表面近傍をグロー放電質量分析計用いて測定したデータの例である。図2より、Zn高濃度層の平均Zn濃度は17000ppmであった。最表面酸化物層の厚みは最表面から酸素が検出されるまでの地点とした。最表面酸化物層中のO濃度は36質量%であった。
(3)表層Zn高濃度層中のZn濃度及び該層の厚さ
表層Zn高濃度層中のZn濃度及び該層の厚さは、上記グロー放電質量分析計を使用して測定した。
図2より、最表面から深さ5nm付近までのZn高濃度層中の平均Zn濃度は17000ppmであった。また、Zn高濃度層の厚みは最表面からZn濃度が1000質量ppmを超える地点までとした。
(4)はんだ付け性
ソルダーチェッカ(レスカ社製SAT−5000)を使用し、フラックスとして市販のRMA級フラックスを用い、メニスコグラフ法にて半田濡れ時間を測定した。半田としてSn−3Ag−0.5Cu(250℃)を用いた。
(5)接触抵抗
山崎精機製接点シミュレーターCRS−1を使用し、接点荷重50g、電流200mAの条件で4端子法にて測定した。
(6)動摩擦係数測定方法
測定装置として薪東科学株式会社製HEIDEN−14型を使用し、圧子荷重500gの条件で測定した。
2.リフローSnめっき材の作製
試料No.1では、母材として厚さ0.3mmの燐青銅条を端子形状にプレス加工したものを使用した。それ以外の試料(No.2〜16)ではめっき母材として厚さ0.3mmの純銅板を用いた。
母材表面に対して、Niめっき(スルファミン酸浴を基本として硫酸コバルト(No.5)や亜りん酸(No.4)を添加、陰極電流密度:4A/dm2、めっき直後のめっき厚さ:0.8μm)、及び中間層のCu−Znめっき(シアン浴、陰極電流密度:2A/dm2、めっき直後のめっき厚さ:0.25μm、めっき中Zn濃度:3〜16000質量ppm)を施した後、表1に記載の各条件でSnめっき(メタンスルホン酸浴)及びリフロー処理を行ってリフローSnめっき材を作製した。リフロー時の雰囲気は、酸素5体積%、窒素95%としてSnめっき材最表面に酸化物層を形成した。ただし、試料No.3は酸素10体積%、窒素90%、試料No.15とNo.16は酸素21体積%、窒素79%の雰囲気でリフローを行った。一方、表層めっきにZn高濃度層を形成した試料(No.9及び10)は、リフロー前にめっき材を50℃の硫酸亜鉛0.5%水溶液中に5秒(No.9)及び硫酸亜鉛10%水溶液中に5秒(No.10)浸漬させて作製した。No.15はNo.9及びNo.10よりも更にZn濃度の高い表層を得るために硫酸亜鉛20%水溶液中に3秒浸漬させて作製した。得られた各試料のめっき構造を表2に示す。
3.各試料の評価結果
各試料の評価結果を表3に示す。
No.15とNo.1〜6及び〜10とを比較する。No.1〜6及び〜10は中間層にZnを5〜1000質量ppmの範囲で含有する一方、No.15はZnを含有しない。No.1〜6及び〜10のSnめっき材は初期及び加熱後の半田濡れ時間、接触抵抗が低い。特に、加熱後のはんだ濡れ時間及び接触抵抗に関しては両者に大きな開きが生じており、例えばNo.1とNo.15を比較すると、加熱後のはんだ濡れ時間についてNo.1はNo.15の半分未満の時間であり、加熱後の接触抵抗もNo.1はNo.15の半分以下の値であった。
また、No.7は表面Sn層が薄い場合であり、動摩擦係数は小さいがはんだ濡れ時間がやや長く接触抵抗がやや高い。No.11は下地めっきにNiが無い場合、No.12は中間層が無い場合であり、加熱後のはんだ濡れ時間が長く、接触抵抗が高い。No.13及び14は中間層Zn濃度の影響を示す例である。No.16は最表面酸化物層のZn濃度の影響を示す例である。No.9、10はZn高濃度層中のZn濃度の影響を示す例である。試料No.16は表層のZn濃度が高すぎたため、加熱後のはんだ濡れ時間が長く,加熱後の接触抵抗もやや高い。
試料No.9をグロー放電質量分析計で測定したときの各成分の厚さ方向への濃度プロファイルを示す図である。 試料No.9をグロー放電質量分析計で測定したときの各成分の厚さ方向への濃度プロファイル(最表面近傍)を示す図である。

Claims (10)

  1. 銅又は銅合金の表面に下地Niめっき層、厚さ0.35〜0.8μmの中間Cu−Zn系めっき層及び表面Snめっき層を順に有するSnめっき材であって、下地Niめっき層はNi又はNi合金で構成され、中間Cu−Zn系めっき層はSn−Cu−Zn合金層で構成されているか、又は、下地Niめっき層と接する側の厚み0.1μm未満のCu−Znめっき層と表面Snめっき層に接する側のSn−Cu−Zn合金層の2層で構成されており、Sn−Cu−Zn合金層はCu:3〜60質量%、Zn:5〜10000質量ppm、残りSnの組成を有するSnめっき材。
  2. 前記表面Snめっき層の厚さが0.1〜1.2μmである請求項1に記載のSnめっき材。
  3. 最表面にZn濃度が0.1質量%を超えて10質量%までのZn高濃度層をさらに有する請求項1又は2に記載のSnめっき材。
  4. 前記Zn高濃度層の厚さが3〜100nmである請求項3に記載のSnめっき材。
  5. 前記下地Niめっき層がNi−P合金で構成される請求項1〜4の何れか一項に記載のSnめっき材。
  6. 前記Sn−Cu−Zn合金層は、前記表面Snめっき層との境界にZn濃度が1質量%を超えて10質量%までのZn濃縮層を有する請求項1〜5の何れか一項に記載のSnめっき材。
  7. 前記Zn濃縮層の厚さが0.01〜0.3μmである請求項6に記載のSnめっき材。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のSnめっき材を用いた電子部品。
  9. 以下の工程:
    (a)銅又は銅合金の表面にNi又はNi合金めっき層を厚さ0.1〜5μmで形成する工程と、
    (b)次いで該Ni又はNi合金めっき層の上にCu−Znめっき層を厚さ0.1〜0.5μmで形成する工程と、
    (c)次いで該Cu−Znめっき層の上にSnめっき層を厚さ0.2〜2.5μmで形成する工程と、
    (d)次いで加熱炉温度260〜550℃で2〜60秒間のリフロー処理による熱拡散反応をもって、前記Ni又はNi合金めっき層と前記Snめっき層の間の、少なくとも前記Snめっき層側にCu:3〜60質量%、Zn:5〜10000質量ppm、残りSnの組成をもつSn−Cu−Zn合金層を有する中間Cu−Zn系めっき層を形成する工程と、
    を行うことを含むSnめっき材の製造方法。
  10. 工程(c)と工程(d)の間に前記Snめっき層の表面を亜鉛塩の水溶液に接触させる工程を行う請求項9に記載の製造方法。
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