JP4939096B2 - 増幅器及びこれを用いた駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ディスプレイなどの容量性負荷を駆動するための増幅器及びこれを用いた駆動回路に関する。
近年、高度な映像・情報化社会の進展やマルチメディアシステムの普及に伴い、液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイの重要性はますます増大している。液晶ディスプレイは、低消費電力・薄型・軽量などの利点を有することから、携帯端末機器などのディスプレイとして幅広く応用されている。
液晶ディスプレイは、画像表示を行う液晶パネルと、この液晶パネルを駆動するための駆動回路とを備えている。アクティブマトリックスタイプの液晶パネルは、素子基板と、対向基板と、これら両基板の間に挟持された液晶とを備えている。素子基板上には、水平方向に走査線、垂直方向にデータ線がそれぞれ形成されている。また、走査線及びデータ線の間には、マトリクス状に複数の画素電極が形成されている。走査線とデータ線の交差点付近にはTFT(Thin Film Transistor)などのアクティブ素子が設けられている。TFTのゲート電極が走査線に、ソース電極がデータ線に、ドレイン電極が画素電極にそれぞれ接続されている。
一方、対向基板上には、画素電極に対向するコモン電極が形成されている。容量性負荷である液晶容量の一方は、画素電極に接続される。また、液晶容量の他方は、対向基板上に形成され画素電極に対向するコモン電極に接続される。従って、液晶容量はTFTのドレイン電極に等価的に接続される。
走査線には走査線駆動回路が、データ線にはデータ線駆動回路がそれぞれ接続される。走査線駆動回路によって走査線を上から下に向かって順次走査することにより、TFTを介して、データ線駆動回路から画素電極に電圧を印加する。また、コモン電極には、コモン電極駆動回路により適切な電圧が与えられる。従って、液晶には、画素電極とコモン電極との電位差に相当する電圧が印加される。液晶ディスプレイは、液晶に印加する電圧を変化させることにより、液晶の配列を変化させ、透過率を変化させることによって階調表示を行う。
公知の液晶ディスプレイにおいて、データ線からTFTを介して画素電極に印加される電圧(以下、画素電圧とする)の極性は、所定の期間ごとに反転する。液晶に印加される電圧の極性を反転させて交流駆動を行うことにより、直流駆動に起因して発生する液晶の特性劣化を抑制している。交流駆動方式としては、例えば、画素ごとに画素電圧の極性を反転させるドット反転駆動方式などが知られている。
一般的に、液晶ディスプレイに用いられる駆動回路に用いられる出力回路としては、ボルテージフォロア接続された演算増幅器が用いられている。演算増幅器は、駆動する負荷条件の変動により周波数特性が変化する。駆動回路に用いられる演算増幅器において、周波数特性が悪化すると、演算増幅器が発振し、液晶パネルの表示に不具合が発生する。
そこで、演算増幅器の周波数特性を向上させる方法の一つとして、ミラー容量による位相補償(以下、ミラー補償とする)が知られている(例えば、特許文献1参照)。図9に、特許文献1に記載の従来の駆動回路10の構成を示す。図9に示すように、従来の駆動回路100は、N受け差動増幅器101、P受け差動増幅器102及びAB級増幅回路103を備えている。特許文献1に記載の液晶ディスプレイの駆動回路は、Rail−to−Rail入出力可能なミラー補償を行うAB級増幅器103を用いている。
AB級増幅回路13は、出力端子−電源端子間に接続されたPチャネル出力MOSトランジスタ104と出力端子−接地端子間に接続されたNチャネル出力MOSトランジスタ105を有している。PチャネルMOSトランジスタ104のゲートは、N受け差動増幅器101の出力線に接続されている。また、NチャネルMOSトランジスタ105のゲートは、P受け差動増幅器105の出力線に接続されている。AB級出力回路103では、一対のPチャネル出力MOSトランジスタ104、Nチャネル出力MOSトランジスタ105のゲートと出力端子Voutとの間に位相補償用の一対のミラー容量106、107が接続されている。
この一対のミラー容量106、107により、差動AB級増幅回路1の周波数特性を向上させている。位相補償容量となるミラー容量は大きければ大きいほど、周波数特性は向上する。
このようなRail−to−Rail入出力可能なミラー補償の演算増幅器を備える駆動回路を用いて、上述したドット反転駆動方式のような極性が入れ替わる交流駆動を行った場合、極性が切り替わる際に以下のような動作となるため貫通電流が大きくなり、これに伴いスルーレートが低下するという問題点がある。
(1)正極性出力から負極性出力へ切り替わる場合
極性反転信号が正極性から負極性へと切り替わると、PチャネルMOSトランジスタ104及びNチャネルMOSトランジスタ105のゲート電圧は上昇する。これにより、PチャネルMOSトランジスタのオン抵抗は上昇し、また、NチャネルMOSトランジスタ105のオン抵抗は低下し、Voutが立ち下がる。このVoutの極性が正極性から負極性へと切り替わる瞬間、Voutの急な電圧下降に伴って、ミラー容量106へ電荷が移動する。このため、PチャネルMOSトランジスタ104のゲート電圧は引き下げられ、そのオン抵抗の上昇が遅くなってしまう。このため、正極性出力から負極性出力への極性切替時においては、PチャネルMOSトランジスタ104とNチャネルMOSトランジスタ105のオン抵抗が同時に小さくなる期間が生じ、大きな貫通電流が流れる。
(2)負極性出力から正極性出力へ切り替わる場合
極性反転信号が負極性から正極性へと切り替わると、PチャネルMOSトランジスタ104及びNチャネルMOSトランジスタ105のゲート電圧は下降する。これにより、PチャネルMOSトランジスタ104のオン抵抗が低下し、また、NチャネルMOSトランジスタ105のオン抵抗が上昇し、Voutが立ち上がる。この極性が負極性から正極性へと切り替わる瞬間、Voutの急な電圧上昇に伴って、ミラー容量106へ電荷が移動する。このため、NチャネルMOSトランジスタ105のゲート電圧は引き上げられ、そのオン抵抗の上昇が遅くなってしまう。このため、負極性出力から正極性出力への極性切替時においても、PチャネルMOSトランジスタ104とNチャネルMOSトランジスタ105のオン抵抗が同時に小さくなる期間が生じ、大きな貫通電流が流れる。
特開2005−124120号公報
このように、液晶パネルを交流駆動する場合、駆動回路に用いられる演算増幅器は、出力する電圧の極性を反転させながら、容量性負荷である液晶を駆動する。この場合、出力電圧の極性が反転するときに、出力電圧が大振幅となる。出力電圧の極性が切り替わる際、所望の出力電圧へと変化させるために、一方のトランジスタのオン抵抗を下げ、もう一方のトランジスタのオン抵抗を上げる。従来のようにミラー補償を行う場合、演算増幅器の出力がミラー容量により出力トランジスタのゲートに影響を及ぼす。このため、本来オン抵抗を大きくし出力を制限すべきトランジスタのオン抵抗の上昇が、ミラー容量により遅れてしまう。従って、両方のトランジスタのオン抵抗が同時に小さくなる期間が生じ、貫通電流が大きくなり、スルーレートが低下してしまう。また、貫通電流の増大により、チップが発熱したり、EMI(Electro-Magnetic Interference)が発生するという問題がある。
本発明に係る増幅器の一態様は、第1の電源電位及び第2の電源電位との間に直列に接続された第1及び第2の出力トランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタの間のノードに接続された出力端子と、前記第1のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第1の容量素子と、前記第2のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第2の容量素子と、前記第1の容量素子の一端を前記第1の電源電位あるいは前記第1のトランジスタの制御端子に接続する第1のスイッチング回路と、前記第2の容量素子の一端を前記第2の電源電位あるいは前記第2のトランジスタの制御端子に接続する第2のスイッチング回路とを有するものである。このような構成を有することによって、出力電圧が大きく変化する際に、スイッチング回路により位相補償容量と出力トランジスタのゲートを切り離すことができる。これにより、位相補償容量と切り離した出力トランジスタのオン抵抗の低下を抑制し、貫通電流を低減することができる。このため、演算増幅器のスルーレートの低下を効果的に抑制することが可能となる。
本発明に係る駆動回路の一態様は、それぞれがボルテージフォロア接続され、複数のアナログ信号をデータ線に出力する複数の演算増幅器を備える駆動回路であって、前記演算増幅器は、一対の差動増幅器と、電流ミラー回路を負荷とする増幅回路とを有し、前記増幅回路は、第1の電源電位及び第2の電源電位との間に直列に接続された第1及び第2の出力トランジスタと、前記第1の及び第2のトランジスタの間のノードに接続された出力端子と、前記第1のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第1の容量素子と、前記第2のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第2の容量素子と、前記第1の容量素子の一端を前記第1の電源電位あるいは前記第1のトランジスタの制御端子に接続する第1のスイッチング回路と、前記第2の容量素子の一端を前記第2の電源電位あるいは前記第2のトランジスタの制御端子に接続する第2のスイッチング回路とを有するものである。このような構成を有することによって、出力電圧が大きく変化する際に、スイッチング回路により位相補償容量と出力トランジスタのゲートを切り離すことができる。これにより、位相補償容量と切り離した出力トランジスタのオン抵抗の低下を抑制し、貫通電流を低減することができる。このため、駆動回路のスルーレートの低下を効果的に抑制することが可能となる。
本発明によれば、極性反転時にトランジスタのオン抵抗の低下を抑制して、貫通電流を低減し、スルーレートの低下を抑制することができる増幅器及びこれを用いた駆動回路を提供することができる。
実施の形態1.
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る演算増幅器について説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る演算増幅器は、N受け差動増幅器1、P受け差動増幅器2、AB級出力回路3を備える。
N受け差動増幅器1は、反転入力端子(−)及び正転入力端子(+)を有している。具体的な構成としては、例えば図9の従来例のような、一対のNチャネル差動MOSトランジスタや、これら一対のNチャネル差動MOSトランジスタに接続された電流ミラー型の一対のPチャネル負荷MOSトランジスタ、Nチャネル差動バイアス電圧をゲートに入力し一対のNチャネル差動MOSトランジスタのソースに定電流を供給するNチャネル定電流源MOSトランジスタなどを備えた一般的な構成のものを用いることができる。N受け差動増幅器1の出力端子は、AB級出力回路3のPチャネル出力MOSトランジスタ14のゲートに接続されている。N受け差動増幅器1は、入力された信号をAB級出力回路3のPチャネル出力MOSトランジスタ14のゲートへ出力する。
P受け差動増幅器2は、反転入力端子(−)及び正転入力端子(+)を有している。具体的な構成としては、例えば図9の従来例のような、一対のPチャネル差動MOSトランジスタや、これら一対のPチャネル差動MOSトランジスタに接続された電流ミラー型の一対のNチャネル負荷MOSトランジスタ、Pチャネル差動バイアス電圧をゲートに入力し一対のPチャネル差動MOSトランジスタのソースに定電流を供給するPチャネル定電流源MOSトランジスタなどを備えた一般的な構成のものを用いることができる。P受け差動増幅器2の出力端子は、AB級出力回路3のNチャネル出力MOSトランジスタ15のゲートに接続されている。P受け差動増幅器2は、入力された信号をAB級出力回路3のNチャネル出力MOSトランジスタ15のゲートへ出力する。
AB級出力回路3は、Pチャネル定電流MOSトランジスタ10、Nチャネル定電流MOSトランジスタ13、PチャネルシフトMOSトランジスタ11、NチャネルシフトMOSトランジスタ12、Pチャネル出力MOSトランジスタ14、Nチャネル出力MOSトランジスタ15(以降、適宜MOSトランジスタ10〜15と省略する)、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路5、第1のミラー容量(第1の容量素子)31、第2のミラー容量(第2の容量素子)32を有している。また、第1のスイッチング回路4は、第1の制御スイッチ20、第2の制御スイッチ21を備え、第2のスイッチング回路5は、第3の制御スイッチ22、第4の制御スイッチ23を備えている。なお、制御スイッチ20〜23、ミラー容量31、32の構成であれば、MOSトランジスタ10〜15などの他の構成は図1に示す構成に限定されない。
また、本実施例におけるAB級出力回路3では、従来と同じく、一対のP及びNチャネル出力MOSトランジスタ4、5のゲートと出力端子Voutとの間に位相補償用の一対のミラー容量31、32が接続されている。このため、差動AB級増幅回路3が良好な周波数特性を有している。
AB級出力回路3において、N受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2側には、MOSトランジスタ10、11、12、13が設けられる。MOSトランジスタ10は、N受け差動増幅器1の出力線6−電源端子(第1の電源電位)VDD間に接続されている。MOSトランジスタ10のゲートには、Pチャネル定電流バイアス電圧BP2が入力される。MOSトランジスタ13は、P受け差動増幅器2の出力線7−接地端子(第2の電源電位)GND間に接続されている。MOSトランジスタ13のゲートには、Nチャネル定電流バイアス電圧BN2が入力される。
MOSトランジスタ11及び12は、レベルシフタとして機能する。MOSトランジスタ11及び12は、一対のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2のそれぞれの出力線6、7間に並列接続されている。MOSトランジスタ11のゲートには、Pチャネル定電流バイアス電圧BP3が入力される。また、MOSトランジスタ12のゲートにはNチャネルバイアス電圧BN3が入力される。
また、AB級出力回路3において、MOSトランジスタ10〜13の出力側には、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路5及び第1のミラー容量31、第2のミラー容量32が設けられている。第1のミラー容量31は、N受け差動増幅器1の出力線6及び電源端子VDDと出力端子Voutとの間に設けられている。すなわち、第1のミラー容量31の一端はN受け差動増幅器1の出力線6又は電源端子VDDに接続され、他端は出力端子Voutに接続される。また、第2のミラー容量32は、P受け差動増幅器2の出力線7及び接地端子GNDと出力端子Voutとの間に設けられている。すなわち、第2のミラー容量32の一端はP受け差動増幅器2の出力線7又は接地端子GNDに接続され、他端は出力端子Voutに接続される。
第1のスイッチング回路4は、第1のミラー容量31の一端をN受け差動増幅器1の出力線6又は電源端子VDDに切替接続する。第1のスイッチング回路4は、第1の制御スイッチ20、第2の制御スイッチ21を備えている。第1の制御スイッチ20の一端はN受け差動増幅器1の出力線6に接続されており、他端は第1のミラー容量31の一端に接続されている。第2の制御スイッチ21の一端は電源端子VDDに接続されており、他端は第1のミラー容量31の一端に接続されている。これらの制御スイッチ20、21の切替動作により、第1のスイッチング回路4は、第1のミラー容量31の一端をN受け差動増幅器1の出力線6又は電源端子VDDに接続する。
また、第2のスイッチング回路5は、第2のミラー容量32の一端をP受け差動増幅器2の出力線7又は接地端子GNDに切替接続する。第2のスイッチング回路5は、第3の制御スイッチ22、第4の制御スイッチ23を備えている。第3の制御スイッチ22の一端はP受け差動増幅器2の出力線7に接続されており、他端は第2のミラー容量32の一端に接続されている。第4の制御スイッチ23の一端は接地端子GNDに接続されており、他端は第2のミラー容量32の一端に接続されている。これらの制御スイッチの切替動作により、第2のスイッチング回路5は、第2のミラー容量32の一端をP受け差動増幅器2の出力線7又は接地端子GNDに接続する。これらの制御スイッチの動作については、後に詳述する。
AB級出力回路3において、第1のスイッチング回路4及び第2のスイッチング回路5の出力側には、MOSトランジスタ14及びMOSトランジスタ15が設けられている。MOSトランジスタ14とMOSトランジスタ15のそれぞれの主電流路の一端は共通接続されている。そして、MOSトランジスタ14とMOSトランジスタ15の共通接続点は、出力端子Voutに接続されている。MOSトランジスタ14のゲートは、N受け差動増幅器1の出力線6に接続されている。MOSトランジスタ14の主電流路の一端は出力端子Voutに接続され、他端は電源端子VDDに接続されている。従って、MOSトランジスタ14は、出力端子Vout−電源端子VDD間に接続される。また、MOSトランジスタ15のゲートは、P受け差動増幅器2の出力線7に接続されている。MOSトランジスタ15の主電流路の一端は出力端子Voutに接続され、他端は接地端子GNDに接続されている。従って、MOSトランジスタ15は、出力端子Vout−接地端子GND間に接続される。すなわち、MOSトランジスタ14及びMOSトランジスタ15は、電源端子VDDと接地端子GNDとの間に直列に接続されている。また、出力端子Voutは、MOSトランジスタ14及びMOSトランジスタ15の間のノードに接続されている。
従って、MOSトランジスタ14のゲートと出力端子Voutとの間には第1のミラー容量31が設けられている。また、MOSトランジスタ15のゲートと出力端子との間には第2のミラー容量32が設けられている。第1のスイッチング回路4は、第1のミラー容量31の一端を電源端子VDDあるいはMOSトランジスタ14のゲートに接続する。また、第2のスイッチング回路5は、第2のミラー容量32の一端を接地端子GNDあるいはMOSトランジスタ15のゲートに接続する。
ここで、図2を参照して、図1において説明した演算増幅器をボルテージフォロア接続した駆動回路について説明する。図2は、本実施の形態に係る駆動回路の構成を示す図である。図2において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略する。図2に示すように、出力端子Voutからの出力は、N受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の反転入力端子(−)に入力される。本実施の形態に係る駆動回路は、液晶パネルのデータ線の駆動用として好適に用いられるものである。以下、この駆動回路をデータ線駆動回路8とする。なお、ここでは、1つの演算増幅器しか図示していないが、液晶パネルのデータ線の本数に合わせて、複数の演算増幅器が並列に設けられている。又、図2においては図示していないが、データ線駆動回路8は、制御スイッチ20〜23を制御する制御回路を有している。制御回路については、後に詳述する。
N受け差動増幅器1の正転入力端子(+)には、Vin(+)端子から階調電圧が入力される。また、P受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、上述したVin(+)端子から階調電圧が入力される。Vin(+)端子に正極性の階調電圧が入力された場合、N受け差動増幅器1は、MOSトランジスタ14のゲート電圧を下げる。一方、P受け差動増幅器2は、MOSトランジスタ15のゲート電圧を下げる。これにより、MOSトランジスタ14のオン抵抗は低下し、MOSトランジスタ15のオン抵抗は上昇する。そして、出力端子Voutから正極性の階調電圧が出力される。
一方、Vin(+)端子に負極性の階調電圧が入力された場合、N受け差動増幅器1は、MOSトランジスタ14のゲート電圧を上げる。一方、P受け差動増幅器2は、MOSトランジスタ15のゲート電圧を上げる。これにより、MOSトランジスタ14のオン抵抗は上昇し、MOSトランジスタ15のオン抵抗は低下する。そして、出力端子Voutから負極性の階調電圧が出力される。
ここで、図3を参照して、本実施の形態にかかる駆動回路を用いた液晶ディスプレイの構成について説明する。図3に示すように、本実施の形態に係るデータ線駆動回路8を外部から液晶パネル9に接続する構成とすることができる。また、データ線駆動回路8を、液晶パネル9を構成する基板上に形成し、全てのデータ線SLに接続可能に設けるようにしてもよい。
液晶パネル9は、複数の画素から構成される表示領域を有し、画像の表示を行う。液晶パネル9は、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板(不図示)と対向配置される対向基板(不図示)との間に液晶を挟持した構成を有している。TFTアレイ基板には、水平方向に走査線GL、垂直方向にデータ線SLがそれぞれ形成されており、走査線GLとデータ線SLの交差点付近にはTFTがそれぞれ設けられている。また、走査線GLとデータ線SLとの間には、マトリクス状に配置された複数の画素電極が形成されている。TFTのゲート電極が走査線GLに、ソース電極がデータ線SLに、ドレイン電極が画素電極に、それぞれ接続される。従って、画素電極とコモン電極間に挟持される液晶の容量の一方はTFTのドレイン電極(画素電極)、他方はコモン電極に接続されることとなる。
一方、対向基板上にはコモン電極及びR(赤)、G(緑)B(青)のカラーフィルタが形成されている。コモン電極は、実際には画素電極と対向するように対向基板の略全面に形成される透明電極である。各走査線GLには走査信号が供給され、各走査信号によって選択された1つの走査線GLに接続されているすべてのTFTが同時にオンとなる。そして、各データ線SLに階調電圧が供給され、画素電極に階調電圧に応じた電荷が蓄積される。
階調電圧が書き込まれた画素電極とコモン電極との電位差に応じて、画素電極とコモン電極間の液晶の配列が変化する。これによって、バックライト(不図示)から入射される光の透過量を制御する。液晶パネル9の各画素は、透過する光量に応じた色の濃淡とRGBいずれかの色表示によりさまざまな色合いの表示を行う。なお、モノクロ表示の場合は、カラーフィルタを設けなくてもよい。
本実施形態では、2ラインドット反転駆動方式を用いた例を示す。すなわち、データ線SLごとに画素電極に供給される表示信号の極性は交互に反転すると共に、2走査線GLごとに反転している。そして、各表示信号の極性は、1フレームごとに切り替えられる。ここで、極性が「正(+)」の状態とは、データ線から供給される表示信号の電位が基準電位としてのコモン電極電位を越える状態のことであり、「負(−)」の状態とはコモン電極電位を下回る状態とする。
本実施の形態のデータ線駆動回路8は、外部から供給された表示信号に基づいて、上述の階調電圧を出力する。データ線駆動回路8は、広く知られているように、シフトレジスタ回路、ラッチ回路、階調電圧生成回路などを有しているが、図2及び3においては省略している。上述のような反転駆動を行う場合、データ線駆動回路8に入力される表示信号として正極用信号と負極用信号とをそれぞれ入力するようにする。あるいは、正極用と負極用の表示信号を共通の信号とし、ラッチ回路において切り替えるようにしてもよい。
図3に示すように、本実施の形態にかかるデータ線駆動回路8は、制御スイッチ20〜23を制御する制御回路60を有している。制御回路60は、入力される極性反転信号POLに応じて、制御スイッチ20〜23のオン/オフを制御する。ここで、図4を参照して、制御回路60の構成の一例について説明する。図4に示すように、制御回路60は、第1のフリップフロップ回路61、第2のフリップフロップ回路62、第1のアンド回路63、第2のアンド回路64、オア回路65、第3のアンド回路66、第4のアンド回路67などを有している。ここでは、フリップフロップ回路として、Dタイプのものを用いた例について説明する。
第1のフリップフロップ回路61の入力端子Dには極性反転信号POL(a)が、入力端子Kにはストローブ信号STBが入力される。第1のフリップフロップ回路61からの出力(b)は、第2のフリップフロップ回路62の入力端子Dと第1のアンド回路63の一方の入力端子に入力される。また、第2のフリップフロップ回路62の入力端子Kには、ストローブ信号STBが入力される。
また、第1のフリップフロップ回路61からの出力(b)は、第2のアンド回路64の一方の入力端子に反転して入力される。第2のフリップフロップ回路62からの出力(c)は、第1のアンド回路63の他方の入力端子に反転して入力される。また、第2のフリップフロップ回路62からの出力(c)は、第2のアンド回路64の他方の入力端子に入力される。第1のアンド回路63と第2のアンド回路64からの出力は、オア回路65の入力端子にそれぞれ入力される。
オア回路65からの出力(d)は、第3のアンド回路66及び第4のアンド回路67のそれぞれの一方の入力端子に入力される。また、第3のアンド回路66の他方の入力端子には、極性反転信号POL(e)が入力される。第4のアンド回路67の他方の入力端子には、インバータにより反転された極性反転信号POL(f)が入力される。
第3のアンド回路66からの出力(g)は、第4の制御スイッチ23に入力され、第3の制御スイッチ22にインバータを介して反転入力される。また、第4のアンド回路67からの出力(h)は、第2の制御スイッチ21に入力され、第1の制御スイッチ20にインバータを介して反転入力される。
図4中破線Aの論理回路は、極性反転信号POLが反転したときに、ハイレベル(1)の信号(d)を出力する。また、図4中破線Bの論理回路は、出力(g)と(h)の2系統の出力を有している。極性反転信号POLが一方の論理の時には、1系統の出力を固定し、他方の系統を論理回路Aの出力(d)に応じて変化させる。極性反転信号POLがハイレベルの時には、出力(h)を1つ前の期間のまま固定する。そして、出力(g)を論理回路Aの出力(d)に応じてハイレベル(1)とローレベル(0)とを切替える。一方、極性反転信号POLがローレベルの時には、出力(g)を1つ前の期間の出力のまま固定する。そして、出力(h)を論理回路Aの出力(d)に応じてハイレベル(1)とローレベル(0)とを切替える。なお、制御回路60としては、ここで説明した例に限られない。
ここで、図5及び図6を参照して、本実施の形態に係るデータ線駆動回路8の動作について説明する。図5は、本実施の形態に係るデータ線駆動回路8の動作を説明するタイミングチャートである。また、図6は、図4に示す制御回路60のa〜h各点の信号の真理値表である。図5に示すように、(1)「負極性出力から正極性出力へと切り替わる場合」、(2)「正極性出力から正極性出力のままの場合」、(3)「正極性出力から負極性出力へと切り替わる場合」、(4)「負極性出力から負極性出力のままの場合」のぞれぞれの場合について、駆動回路8の動作を説明する。ここでは、2ラインドット反転方式の駆動を採用した場合について説明する。従って、奇数列目の演算増幅器と偶数列目の演算増幅器から出力される階調電圧は、その極性が異なることとなる。また、演算増幅器は、2走査線ごとに極性の異なる階調電圧を出力する。図5においては、奇数列目の演算増幅器からの出力Voutについて示す。
(1)「負極性出力から正極性出力へと切り替わる場合」
図5(1)期間に示すように、極性反転信号POLが立ち上がりハイレベルとなると、奇数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、正極性の階調電圧が入力される。一方、偶数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、負極性の階調電圧が入力される。
極性反転信号POLの立ち上がりと同時にストローブ信号STBが立ち上がりハイレベルとなると、Pチャネル出力MOSトランジスタ14のゲート電圧は下降し、そのオン抵抗が低下する。また、Nチャネル出力MOSトランジスタ15のゲート電圧もまた下降し、そのオン抵抗は上昇する。これにより、演算増幅器からのVoutからの出力電圧は上昇する。すなわち、演算増幅器への入力が負極性から正極性へと切り替わると、Voutの電圧が負極性から正極性へと変化する。
このとき、図6に示すように、制御回路60は動作して、制御スイッチ20〜23のオン/オフを切替える。図6(1)に示すように、図4中破線Aの論理回路は、極性反転信号POLがローレベルからハイレベルに切り替わったときに、ハイレベル(1)の信号(d)を出力する。このとき、極性反転信号POLはハイレベル(1)であるため、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21を制御する出力(h)は、1つ前の期間のときの出力のまま、ローレベル(0)に固定される。従って、第1の制御スイッチ20がオンとなり、第2の制御スイッチ21がオフとなる。このため、N受け差動増幅器1の出力線は、第1のミラー容量31の一端に接続される。また、電源端子VDDと第1のミラー容量31の一端とは切り離される。
一方、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23を制御する出力(g)は、論理回路Aの出力(d)に応じてローレベル(0)からハイレベル(1)に切替わる。従って、第3の制御スイッチ22はオフとなり、第4の制御スイッチ23がオンとなる。このため、接地端子GNDが第2のミラー容量32の一端と接続される。また、P受け差動増幅器2の出力線と第2のミラー容量32とは切り離される。
このように、第3の制御スイッチ22がオフとなっているため、Nチャネル出力MOSトランジスタ15のゲートは、出力から切り離されている。これにより、Voutが負極性から正極性へと急な電圧上昇をした場合であっても、Nチャネル出力MOSトランジスタ15は影響を受けない。つまり、Voutが負極性から正極性へと切り替わったときに、出力線7から第2のミラー容量32への電荷の移動は生じない。このため、NチャネルMOSトランジスタ15のゲート電圧が引き上げられ、オン抵抗の上昇にかかる時間を短くすることができる。従って、従来の問題点であった、極性が負極性から正極性へと切り替わる瞬間、Voutの急な電圧上昇に伴って、Pチャネル出力MOSトランジスタ14とNチャネル出力MOSトランジスタ15のオン抵抗が同時に小さくなり、大きな貫通電流が流れるといった問題を回避することができる。
また、この第2のミラー容量32をMOSトランジスタ15のゲート側から切り離す際、第2のミラー容量32のMOSトランジスタ15のゲート側に接続されていたノードをオープンとせず、接地端子GNDに接続している。これにより、次に第2のミラー容量32をMOSトランジスタ15のゲートに接続したときに、ゲート電圧が不安定になり動作不良を起こすことを防ぐことができる。
(2)「正極性出力から正極性出力のままの場合」
図5(2)期間に示すように、極性反転信号POLがハイレベル状態のまま変化しない場合、奇数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、正極性の階調電圧が入力されたままである。また、偶数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、負極性の階調電圧が入力されたままである。
このとき、(1)期間と同様に、Pチャネル出力MOSトランジスタ14のゲート電圧は下降しており、そのオン抵抗は低くなっている。また、NチャネルMOSトランジスタ15のゲート電圧もまた下降しており、そのオン抵抗は高くなっている。これにより、演算増幅器は出力端子Voutから正極性の階調電圧を出力する。すなわち、演算増幅器への入力が正極性から変化しない場合、Voutの電圧が正極性のままである。
このとき、図6(2)に示すように、図4中破線Aの論理回路は、極性反転信号POLがハイレベルのまま変化しないため、ローレベル(0)の信号(d)を出力する。このとき、極性反転信号POLはハイレベル(1)であるため、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21を制御する出力(h)は、1つ前の(1)期間のときの出力のままローレベル(0)に固定される。従って、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21は、(1)期間と同様な状態となる。すなわち、第1の制御スイッチ20がオンとなり、第2の制御スイッチ21がオフとなる。つまり、N受け差動増幅器1の出力線は、第1のミラー容量31の一端に接続される。また、電源端子VDDと第1のミラー容量31の一端とは切り離される。
一方、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23を制御する出力(g)は、論理回路Aの出力(d)に応じてハイレベル(1)からローレベル(0)に切替わる。従って、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23は、それぞれ(1)期間とは逆の状態となる。すなわち、ストローブ信号STBの立ち上がりと同時に、第3の制御スイッチ22はオンとなり、第4の制御スイッチ23がオフとなる。つまり、P受け差動増幅器2の出力線が第2のミラー容量32の一端と接続される。また、接地端子GNDと第2のミラー容量32とは切り離される。
このように、演算増幅器への入力が変わらない場合、Voutの出力電圧の急な変化はない。このため、Pチャネル出力MOSトランジスタ14及びNチャネル出力MOSトランジスタ15のゲート電圧に影響はない。従って、N受け差動増幅器1の出力線と第1のミラー容量31とを接続し、また、Pチャネル差動増幅器2の出力線と第2のミラー容量32とを接続して、従来と同様に位相補償を行うことができる。
(3)「正極性出力から負極性出力へと切り替わる場合」
図5(3)期間に示すように、極性反転信号POLが立ち下がりローレベルとなると、奇数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、負極性の階調電圧が入力される。一方、偶数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、正極性の階調電圧が入力される。
極性反転信号POLの立ち下がりと同時にストローブ信号STBが立ち上がりハイレベルとなると、Nチャネル出力MOSトランジスタ15のゲート電圧は上昇し、そのオン抵抗が低下する。また、Pチャネル出力MOSトランジスタ14のゲート電圧もまた上昇し、そのオン抵抗が上昇する。これにより、演算増幅器からのVoutからの出力電圧は下降する。すなわち、演算増幅器への入力が正極性から負極性へと切り替わると、Voutの電圧が正極性から負極性へと変化する。
このとき、図6(3)に示すように、図4中破線Aの論理回路は、極性反転信号POLがハイレベルからローレベルに切り替わったときに、ハイレベル(1)の信号(d)を出力する。このとき、極性反転信号POLはローレベル(0)であるため、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ22を制御する出力(g)は、1つ前の(2)期間のときの出力のまま、ローレベル(0)に固定される。従って、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23は、(2)期間と同様な状態となる。すなわち、ストローブ信号STBの立ち上がりと同時に、第3の制御スイッチ22はオンとなり、第4の制御スイッチ23がオフとなる。つまり、P受け差動増幅器2の出力線が第2のミラー容量32の一端と接続される。また、接地端子GNDと第2のミラー容量32とは切り離される。
一方、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ22を制御する出力(h)は、論理回路Aの出力(d)に応じてハイレベル(1)からローレベル(0)に切替わる。従って、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21は、それぞれ(2)期間とは逆の状態となる。すなわち、ストローブ信号STBの立ち上がりと同時に、第1の制御スイッチ20がオフとなり、第2の制御スイッチ21がオンとなる。つまり、電源端子VDDは、第1のミラー容量31の一端に接続される。また、N受け差動増幅器1の出力線と第1のミラー容量31の一端とは切り離される。
このように、第1の制御スイッチ20がオフとなっているため、Pチャネル出力MOSトランジスタ14のゲートは、出力から切り離されている。これにより、Voutが正極性から負極性へと急な電圧下降をした場合であっても、Pチャネル出力MOSトランジスタ14は影響を受けない。つまり、Voutが正極性から負極性へと切り替わったときに、第1のミラー容量31への電荷の移動は生じない。このため、PチャネルMOSトランジスタ14のゲート電圧が引き下げられ、そのオン抵抗の上昇に係る時間を短くすることができる。従って、従来の問題点であった、極性が正極性から負極性へと切り替わる瞬間、Voutの急な電圧下降に伴って、Pチャネル出力MOSトランジスタ14とNチャネル出力MOSトランジスタ15のオン抵抗が同時に小さくなり、大きな貫通電流が流れるといった問題を回避することができる。
また、この第1のミラー容量31をMOSトランジスタ14のゲート側から切り離す際、第1のミラー容量31のゲート側に接続されていたノードをオープンとせず、電源端子VDDに接続している。これにより、次に第1のミラー容量31をMOSトランジスタ14のゲートに接続したときに、ゲート電位が不安定になり動作不良を起こすことを防ぐことができる。
(4)「負極性出力から負極性出力のままの場合」
図5(4)期間に示すように、極性反転信号POLがローレベル状態のまま変化しない場合、奇数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、負極性の階調電圧が入力されたままである。また、偶数列の演算増幅器のN受け差動増幅器1及びP受け差動増幅器2の正転入力端子(+)には、正極性の階調電圧が入力されたままである。
このとき、ストローブ信号STBが立ち上がりハイレベルとなると、(3)期間と同様に、Nチャネル出力MOSトランジスタ15のゲート電圧は上昇しており、MOSトランジスタ15のオン抵抗は低くなっている。また、Pチャネル出力MOSトランジスタ14のゲート電圧もまた上昇ており、そのオン抵抗は高くなっている。これにより、演算増幅器は出力端子Voutから負極性の階調電圧を出力する。すなわち、演算増幅器への入力が負極性から変化しない場合、Voutの電圧が負極性のままである。
このとき、図6(4)に示すように、図4中破線Aの論理回路は、極性反転信号POLがローレベルのまま変化しないため、ローレベル(0)の信号(d)を出力する。このとき、極性反転信号POLはローレベル(0)であるため、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23を制御する出力(g)は、1つ前の期間(3)のときの出力のままローレベル(0)に固定される。従って、第3の制御スイッチ22及び第4の制御スイッチ23は、(3)期間とは同様の状態となる。すなわち、ストローブ信号STBの立ち上がりと同時に、第3の制御スイッチ22はオンとなり、第4の制御スイッチ23がオフとなる。つまり、P受け差動増幅器2の出力線が第2のミラー容量32の一端と接続される。また、接地端子GNDと第2のミラー容量32とは切り離される。
一方、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21を制御する出力(h)は、論理回路Aの出力(d)に応じてハイレベル(1)からローレベル(0)に切替わる。従って、第1の制御スイッチ20及び第2の制御スイッチ21は、それぞれ(3)期間とは逆の状態となる。すなわち、第1の制御スイッチ20がオンとなり、第2の制御スイッチ21がオフとなる。つまり、N受け差動増幅器1の出力線は、第1のミラー容量31の一端に接続される。また、電源端子VDDと第1のミラー容量31の一端とは切り離される。
このように、演算増幅器への入力が変わらない場合、出力Voutの急な変化はない。このため、Pチャネル出力MOSトランジスタ14及びNチャネル出力MOSトランジスタ15のゲート電圧に影響はない。このため、N受け差動増幅器1の出力線と第1のミラー容量31とを接続し、また、Pチャネル差動増幅器2の出力線と第2のミラー容量32とを接続して、従来と同様に位相補償を行うことができる。
以上説明したように、本発明では、第1のスイッチング回路4により、第1のミラー容量31の一端をN受け差動増幅器1の出力線6又は電源端子VDDに切替接続することができる。また、第2のスイッチング回路5により、第2のミラー容量32の一端をP受け差動増幅器2の出力線7又は接地端子GNDに切替接続することができる。これにより、出力する階調電圧の極性が切り替わる際の貫通電流の増大を効果的に抑制することができる。また、貫通電流を抑制することにより、演算増幅器のスルーレートの低下を防止することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる演算増幅器について図7を参照して説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る演算増幅器の他の構成を示す図である。図7において、図1と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態に係る演算増幅器は、P受け差動増幅器1、N受け差動増幅器2、AB級出力回路3を備えている。AB級出力回路3は、MOSトランジスタ10〜15、制御スイッチ20〜23、ミラー容量31、32、零点消去抵抗40、41から構成される。本実施の形態において、図1に示す実施の形態1と異なる点は、第1の零点消去抵抗41及び第2の零点消去抵抗42が設けられている点である。
零点消去抵抗41、42は、時定数を大きくし、周波数特性を向上させるために設けられる。第1の零点消去抵抗41は、第1の制御スイッチ20と第1のミラー容量31との間に設けられている。また、第2の零点消去抵抗42は、第3の制御スイッチ22と第2のミラー容量32との間に設けられている。なお、制御スイッチ20〜23、ミラー容量31、32、零点消去抵抗40、41を有する構成であれば、他のMOSトランジスタ10〜15などの構成は図7に示す構成に限定されない。また、第1の制御スイッチ20と零点消去抵抗40、第3の制御スイッチ22と零点消去抵抗41は直列に接続されていれば配置は逆でもよい。
制御スイッチ20〜23の動作に関しては、実施の形態1と同様に図5に示される動作となる。この場合についても、上述したように、貫通電流を抑制し、演算増幅器のスルーレートの低下を抑制することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3にかかる演算増幅器について図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る演算増幅器の他の構成を示す図である。図8において、図1と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態に係る演算増幅器は、上述の実施の形態同様にP受け差動増幅器1、N受け差動増幅器2、AB級出力回路3を備えている。AB級出力回路3は、MOSトランジスタ10〜15、制御スイッチ20〜23、ミラー容量31、32、制御トランジスタ50〜53から構成される。本実施の形態において、図1に示す実施の形態1及び2と異なる点は、制御スイッチ20〜23の代わりに、制御トランジスタ50〜53が設けられている点である。
第1のスイッチング回路4は、第1の制御トランジスタ50、第2の制御トランジスタ52を備えている。第1の制御トランジスタ50の一端はN受け差動増幅器1の出力線6に接続されており、他端は第1のミラー容量31の一端に接続されている。第2の制御トランジスタ51の一端は電源端子VDDに接続されており、他端は第1のミラー容量31の一端に接続されている。これらの制御トランジスタ50、51の切替動作により、第1のスイッチング回路4は、第1のミラー容量31の一端をN受け差動増幅器1の出力線6又は電源端子VDDに接続する。従って、第1の制御トランジスタ50が第1の制御スイッチ20に相当し、第2の制御トランジスタ51が第2の制御スイッチ21に相当する。
また、第2のスイッチング回路5は、第3の制御トランジスタ52、第4の制御トランジスタ53を備えている。第3の制御トランジスタ52の一端はP受け差動増幅器2の出力線7に接続されており、他端は第2のミラー容量32の一端に接続されている。第4の制御トランジスタ53の一端は接地端子GNDに接続されており、他端は第2のミラー容量32の一端に接続されている。従って、第3の制御トランジスタ52が第3の制御スイッチ22に相当し、第4の制御トランジスタ53が第4の制御スイッチ23に相当する。
制御スイッチ20〜23を制御トランジスタ50〜53に置き換えることにより、時定数を増やすことができ、周波数特性を向上させることができる。なお、第1の制御トランジスタ50及び第3の制御トランジスタ52は、オン抵抗の高いトランジスタを用いることが好ましい。また、第2の制御トランジスタ51及び第4の制御トランジスタ53は、オン抵抗が低いトランジスタを用いることが好ましい。すなわち、実施の形態2に示す第1の制御スイッチ20と第1の零点消去抵抗40の部分を第1の制御トランジスタ50にて置き換え、第3の制御スイッチ22と第2の零点消去抵抗41の部分を第3の制御トランジスタ52にて置き換えることができる。これによりさらに、演算増幅器の周波数特性を向上させることができる。
制御トランジスタ50〜53の動作に関してはそれぞれ、実施の形態1において説明した図5に示される制御スイッチ20〜23の動作となる。この場合についても、上述したように、貫通電流を抑制し、演算増幅器のスルーレートの低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ミラー容量と出力トランジスタのゲートとの間に制御スイッチを設けることにより、出力電圧の極性の切り替わり時に、オン抵抗が低下するべきではないトランジスタのゲートとミラー容量を切り離すことにより、ゲート電圧の変化をなくし、貫通電流を低減し、スルーレートを向上させることができる。
また、出力トランジスタのゲートと接続されているミラー容量の端子には、もう一つの制御スイッチが設けられており、トランジスタのゲートとミラー容量が切り離された場合には、Pチャネルトランジスタ側に接続されていたミラー容量は電源にNチャネルトランジスタ側に接続されていたミラー容量は接地端子に接続する。これにより、次に出力の極性が切り替わる際、切り離されていたトランジスタのゲートとミラー容量が再度接続されるとき、ミラー容量に溜まっている電荷により、ゲート電圧が変化し、不安定な動作となることを防ぐことができる。
本発明に係る演算増幅器は、ボルテージフォロア接続され液晶駆動用の出力回路として好適に用いることができる。また、貫通電流の低下により、チップの発熱やEMIの低減も期待できる。
実施の形態1に係る演算増幅器の構成を示す図である。 実施の形態1に係る駆動回路の構成を示す図である。 実施の形態1に係る駆動回路を用いた液晶ディスプレイの構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る駆動回路に用いられるスイッチ制御回路の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る駆動回路の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る駆動回路の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る演算増幅器の構成を示す図である。 実施の形態3に係る演算増幅器の構成を示す図である。 従来の演算増幅器の構成を示す図である。
符号の説明
1 N受け差動増幅器
2 P受け差動増幅器
3 AB級出力回路
4、5 スイッチング回路
6 出力線
7 出力線
10〜15 MOSトランジスタ
20〜23 制御スイッチ
31、32 ミラー容量
40、41 零点消去抵抗
50〜53 制御トランジスタ
60 スイッチ制御回路
61、62 フリップフロップ回路
63、64、66、67 アンド回路
65 オア回路

Claims (17)

  1. 第1の電源電位及び第2の電源電位との間に直列に接続された第1及び第2の出力トランジスタと、
    前記第1及び第2のトランジスタの間のノードに接続された出力端子と、
    前記第1のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第1の容量素子と、
    前記第2のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第2の容量素子と、
    前記第1の容量素子の一端を前記第1の電源電位あるいは前記第1のトランジスタの制御端子に接続する第1のスイッチング回路と、
    前記第2の容量素子の一端を前記第2の電源電位あるいは前記第2のトランジスタの制御端子に接続する第2のスイッチング回路とを有し、
    前記出力端子から出力される出力が負極性から正極性に変わる際に、前記第1のスイッチング回路は、前記第1の容量素子の一端を前記第1のトランジスタの制御端子から切り離して、前記第1の電源電位に接続し、
    前記出力端子から出力される出力が正極性から負極性に変わる際に、前記第2のスイッチング回路は、前記第2の容量素子の一端を前記第2のトランジスタの制御端子から切り離して、前記第2の電源電位と接続することを特徴とする増幅器。
  2. 前記第1のスイッチング回路は、前記第1の容量素子の一端と前記第1のトランジスタの制御端子との間に設けられた第1の制御スイッチと、前記第1の容量素子の一端と前記第1の電源電位との間に設けられた第2の制御スイッチとを備え、
    前記第2のスイッチング回路は、前記第2の容量素子の一端と前記第2のトランジスタの制御端子との間に設けられた第3の制御スイッチと、前記第2の容量素子の一端と前記第2の電源電位との間に設けられた第4の制御スイッチとを備える請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記出力端子から出力される出力が負極性から正極性に変わる際に、前記第1の制御スイッチがオフ、前記第2の制御スイッチがオンとなり、かつ、前記第3の制御スイッチがオン、前記第4の制御スイッチがオフとなり、
    前記出力端子から出力される出力が正極性から負極性に変わる際に、前記第1の制御スイッチがオン、前記第2の制御スイッチがオフとなり、かつ、前記第3の制御スイッチがオフ、前記第4の制御スイッチがオンとなることを特徴とする請求項2に記載の増幅器。
  4. 前記第1の制御スイッチの一端と前記第1の容量素子の一端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    前記第3の制御スイッチの一端と前記第2の容量素子の一端との間に接続された第2の抵抗素子とをさらに備える請求項2又は3に記載の増幅器。
  5. 前記第1、第2、第3及び第4の制御スイッチは、MOSトランジスタから構成されている請求項2、3又は4に記載の増幅器。
  6. 前記第1、及び第3の制御スイッチのオン抵抗は、前記第2及び第4の制御スイッチのオン抵抗よりも大きい請求項5に記載の増幅器。
  7. 前記第1のトランジスタの制御端子に接続された第1の差動増幅器と、
    前記第2のトランジスタの制御端子に接続された第2の差動増幅器とをさらに備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の増幅器。
  8. 前記第1及び第2のトランジスタ、前記第1及び第2の容量素子、前記第1及び第2のスイッチング回路を含む回路は、AB級出力回路である請求項1〜7のいずれか1項に記載の増幅器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の増幅器と、
    入力される極性反転信号に応じて、前記第1及び第2のスイッチング回路を制御する制御回路とを有する駆動回路。
  10. それぞれがボルテージフォロア接続され、複数のアナログ信号をデータ線に出力する複数の演算増幅器を備える駆動回路であって、
    前記演算増幅器は、
    一対の差動増幅器と、電流ミラー回路を負荷とする増幅回路とを有し、
    前記増幅回路は、
    第1の電源電位及び第2の電源電位との間に直列に接続された第1及び第2の出力トランジスタと、
    前記第1及び第2のトランジスタの間のノードに接続された出力端子と、
    前記第1のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第1の容量素子と、
    前記第2のトランジスタの制御端子と前記出力端子との間に設けられた第2の容量素子と、
    前記第1の容量素子の一端を前記第1の電源電位あるいは前記第1のトランジスタの制御端子に接続する第1のスイッチング回路と、
    前記第2の容量素子の一端を前記第2の電源電位あるいは前記第2のトランジスタの制御端子に接続する第2のスイッチング回路とを有し、
    前記出力端子から出力される出力が負極性から正極性に変わる際に、前記第1のスイッチング回路は、前記第1の容量素子の一端を前記第1のトランジスタの制御端子から切り離して、前記第1の電源電位に接続し、
    前記出力端子から出力される出力が正極性から負極性に変わる際に、前記第2のスイッチング回路は、前記第2の容量素子の一端を前記第2のトランジスタの制御端子から切り離して、前記第2の電源電位と接続することを特徴とする駆動回路。
  11. 前記出力端子から出力される出力が負極性から正極性に変わる際に、前記第2のスイッチング回路は、前記第2の容量素子の一端を前記第2のトランジスタの制御端子に接続し、
    前記出力端子から出力される出力が正極性から負極性に変わる際に、前記第1のスイッチング回路は、前記第1の容量素子の一端を前記第1のトランジスタの制御端子に接続する請求項10に記載の駆動回路。
  12. 前記第1のスイッチング回路は、前記第1の容量素子の一端と前記第1のトランジスタの制御端子の間に設けられた第1の制御スイッチと、前記第1の容量素子の一端と前記第1の電源電位との間に設けられた第2の制御スイッチとを備え、
    前記第2のスイッチング回路は、前記第2の容量素子の一端と前記第2のトランジスタの制御端子との間に設けられた第3の制御スイッチと、前記第2の容量素子の一端と前記第2の電源電位との間に設けられた第4の制御スイッチとを備える請求項10又は11に記載の駆動回路。
  13. 前記第1の制御スイッチの一端と前記第1の容量素子の一端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    前記第3の制御スイッチの一端と前記第2の容量素子の一端との間に接続された第2の抵抗素子とをさらに備える請求項10、11又は12に記載の駆動回路。
  14. 前記第1、第2、第3及び第4の制御スイッチは、MOSトランジスタから構成されている請求項12又は13に記載の駆動回路。
  15. 前記第1、及び第3の制御スイッチのオン抵抗は、前記第2及び第4の制御スイッチのオン抵抗よりも大きい請求項14に記載の駆動回路。
  16. 前記増幅回路は、AB級増幅回路である請求項10〜15のいずれか1項に記載の駆動回路。
  17. 入力される極性反転信号に応じて、前記制御スイッチを制御する制御回路を有する請求項10〜16のいずれか1項に記載の駆動回路。
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