JP4938915B1 - トンネル出入口標高特定装置及びその方法、並びにトンネル出入口標高を特定するためのコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択し、選択された対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定し、選択された対象出入口から対象道路リンクに沿って、トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出し、抽出された補正地点の標高を補正地点標高として特定し、当該補正地点標高を対象出入口の第1の標高と特定する。
【選択図】図1
Description
ここで、路面標高を高精度に推定すべく、地表標高データから演算された地表標高値の確からしさを演算し、より確からしいデータを重視したフィルタ処理を行うことにより、実路面標高に近い値として路面標高を推定可能な車両用路面標高推定装置が提案されている(特許文献1)。
本件発明に関連する従来技術を開示する特許文献2〜4も参照されたい。
上記の通り、トンネル出入口付近は地形標高の変化が激しい。しかしながら、安全面から、トンネル出入口付近の道路は急勾配構造をとらないことが多いため、トンネル出入口の標高と、当該トンネル出入口から道路沿い数十メートル離れた道路上の路面標高との標高差は小さい。
即ち、この発明の第1の局面は次のように規定される。
地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択部と、
前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定部と、
前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出部と、
前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定部と、
前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定部と、
を備えるトンネル出入口標高特定装置。
そこで、この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面に規定のトンネル出入口標高特定装置において、前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定部と、
前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出部と、
前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定部と、を備える。
このように規定される第3の局面のトンネル出入口標高特定装置によれば、対象出入口の標高として、更にメッシュ標高データに基づき得られる第2の標高を特定し、第1の標高と第2の標高との標高差が所定閾値以上である対象出入口にフラグを設定する。このように設定されたフラグを対象出入口の現地調査を行う等の指標とすることができる。
地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択ステップと、
前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定ステップと、
前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出ステップと、
前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定ステップと、
前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定ステップと、
を備えるトンネル出入口標高特定方法。
このように規定される第5の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
第5の局面に規定のトンネル出入口標高特定方法において、前記補正地点標高特定ステップは、所定間隔メッシュの格子点に対応する地図上の標高を示すメッシュ標高データに基づき前記補正地点標高を特定する。
このように規定される第6の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
第6の局面に規定のトンネル出入口標高特定方法において、前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定ステップと、
前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出ステップと、
前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定ステップと、を備える。
このように規定される第7の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
第5〜第7のいずれかの局面に規定のトンネル出入口標高特定方法において、前記所定距離は予め指定された条件に基づき設定される。
トンネル出入口標高を特定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択手段と、
前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定手段と、
前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出手段と、
前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定手段と、
前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定手段、
として機能させるコンピュータプログラム。
このように規定される第9の局面に規定の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
第9の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記補正地点標高特定手段は、所定間隔メッシュの格子点に対応する地図上の標高を示すメッシュ標高データに基づき前記補正地点標高を特定する。
このように規定される第10の局面の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
第10の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定手段と、
前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出手段と、
前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定手段、として機能させる。
このように規定される第11の局面の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
第9〜第11のいずれかの局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記所定距離は予め指定された条件に基づき設定される。
このように規定される第12の局面の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
図1に、この発明の実施の形態のトンネル出入口標高特定装置1の概略構成を示す。適宜、図2に示す模式図を用いて、以下に説明する。
図1に示すように、このトンネル出入口標高特定装置1は、地図データ保存部3、標高データ保存部4、対象出入口選択部5、対象出入口保存部6、対象道路リンク指定部7、対象道路リンク保存部8、補正地点抽出部9、補正地点保存部10、補正地点標高特定部11、第1標高特定部12及び第1標高保存部13を備えている。
標高データ保存部4には、標高データが地図データに関連付けられて保存されている。当該標高データは予め用意されたデータであっても良く、更には、所定サイズのメッシュに区切った領域単位で表され、地形の標高情報が付与されたデータであることが好ましい。このようなデータとして、例えば、メッシュ標高データを挙げることができる。当該メッシュ標高データとは、国土地理院が公開している標高データであり、全国地図が、1辺の長さが50m又は10m程度の小さな正方形の領域に細かく区分され、各領域の中心の標高がそれぞれ記憶されているデータである。
対象道路リンク指定部7は、地図データ保存部3及び対象出入口保存部6を参照し、対象出入口選択部5で選択された対象出入口(X)を含む道路リンクを対象道路リンク(図2(A)に示すリンクY)として指定する。指定された対象道路リンクは、対象道路リンク保存部8に保存される。
まず、ステップ1では、地図データ保存部3を参照し、標高を特定する対象となるトンネル出入口を対象出入口として選択し、保存する。
ステップ3では、地図データ保存部3及び対象出入口保存部6を参照し、ステップ1で選択された対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定し、保存する。
ステップ7では、標高データ保存部4及び補正地点保存部10を参照し、ステップ5で抽出した補正地点の標高を特定する。
ステップ7で特定された補正地点の補正地点標高を、ステップ1で選択された対象出入口の第1の標高として特定し、当該情報を対象出入口と関連付けて第1標高保存部13に保存する(ステップ9)。
図4に示すトンネル出入口標高特定装置21では、図1に示すトンネル出入口標高特定装置1において、第2標高特定部23、第2標高保存部24、標高差算出部25、標高差保存部26、フラグ設定部27及びフラグ保存部28を更に備えている。
第2標高特定部23は、標高データ保存部4を参照して、メッシュ標高データに基づき、対象出入口選択部5で選択された対象出入口の第2の標高を特定する。特定された第2の標高は、第2標高保存部24に保存される。
フラグ設定部27は、標高差算出部25で算出された標高差に基づき、フラグを設定する。当該フラグの設定は、目的に応じて適宜設定すれば良く、例えば、当該標高差が一定値以上存在する対象出入口にフラグを設定することとできる。設定されたフラグは、フラグ保存部28に保存される。このように設定されたフラグを対象出入口の現地調査を行う等の指標とすることができる。
この装置1のハード構成は、一般的なコンピュータシステムと同様に中央制御装置221に対してシステムバス222を介して各種の要素が結合されたものである。
中央制御装置221は汎用的なCPU、メモリ制御装置、バス制御装置、割り込み制御装置更にはDMA(直接メモリアクセス)装置を含み、システムバス222もデータライン、アドレスライン、制御ラインを含む。システムバス222にはRAM(ランダムアクセスメモリ)223、不揮発メモリ(ROM224,CMOS−RAM225等)からなるメモリ回路が接続されている。RAM223に格納されるデータは中央制御装置221や他のハードウエア要素によって読み取られたり、書き換えられたりする。不揮発メモリのデータは読み取り専用であり、装置をオフとしたときにもそこのデータは喪失されない。このハードウエアを制御するシステムプログラムはハードディスク装置227に保存されており、また、RAM223に保存されており、ディスクドライブ制御装置226を介して適宜中央制御装置221に読みこまれて使用される。このハードディスク装置227には、汎用的な構成のコンピュータシステムをトンネル出入口標高特定装置1として動作させるためのコンピュータプログラムを保存する領域が確保される。
このハードディスク装置227の所定の領域が、第1標高特定部12の特定結果を保存する保存部用に割り付けられる。
ハードディスク装置227の他の領域が地図データ保存部3及び標高データ保存部4用に割り付けられる。
システムバス222にはキーボード・マウス制御装置241が接続され、キーボード242及びマウス243からのデータ入力を可能としている。モニタ245がモニタ制御装置244を介してシステムバス222に接続されている。モニタ245にはCRTタイプ、液晶タイプ、プラズマディスプレイタイプなどを利用することができる。
各種の要素(モデムなど)の増設を可能とするため空きのスロット251が準備されている。
3 地図データ保存部
4 標高データ保存部
5 対象出入口選択部
7 対象道路リンク指定部
9 補正地点抽出部
11 補正地点標高特定部
12 第1標高特定部
23 第2標高特定部
25 標高差算出部
27 フラグ設定部
Claims (13)
- 地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択部と、
前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定部と、
前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出部と、
前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定部と、
前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定部と、
を備えるトンネル出入口標高特定装置。 - 前記補正地点標高特定部は、所定間隔メッシュの格子点に対応する地図上の標高を示すメッシュ標高データに基づき前記補正地点標高を特定する、請求項1に記載のトンネル出入口標高特定装置。
- 前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定部と、
前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出部と、
前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定部と、
を備える、請求項2に記載のトンネル出入口標高特定装置。 - 前記所定距離は予め指定された条件に基づき設定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のトンネル出入口標高特定装置。
- 対象出入口選択部が、地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択ステップと、
対象道路リンク指定部が、前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定ステップと、
補正地点抽出部が、前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出ステップと、
補正地点標高特定部が、前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定ステップと、
第1の対象出入口標高特定部が、前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定ステップと、
を備える、トンネル出入口標高特定方法。 - 前記補正地点標高特定ステップは、所定間隔メッシュの格子点に対応する地図上の標高を示すメッシュ標高データに基づき前記補正地点標高を特定する、請求項5に記載のトンネル出入口標高特定方法。
- 第2の対象出入口標高特定部が、前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定ステップと、
標高差算出部が、前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出ステップと、
フラグ設定部が、前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定ステップと、
を備える、請求項6に記載のトンネル出入口標高特定方法。 - 前記所定距離は予め指定された条件に基づき設定される、請求項5〜7のいずれか一項に記載のトンネル出入口標高特定方法。
- トンネル出入口標高を特定するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
地図データ保存部からトンネルの出入口標高を特定するための対象出入口を選択する対象出入口選択手段と、
前記地図データ保存部から前記対象出入口を含む道路リンクを対象道路リンクとして指定する対象道路リンク指定手段と、
前記対象出入口から前記対象道路リンクに沿って、前記トンネルの外側へ所定距離離れた地点を補正地点として抽出する補正地点抽出手段と、
前記補正地点の標高を補正地点標高として特定する補正地点標高特定手段と、
前記補正地点標高を前記対象出入口の第1の標高と特定する第1の対象出入口標高特定手段、
として機能させるコンピュータプログラム。 - 前記補正地点標高特定手段は、所定間隔メッシュの格子点に対応する地図上の標高を示すメッシュ標高データに基づき前記補正地点標高を特定する、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
- 前記コンピュータを、更に、
前記メッシュ標高データに基づき前記対象出入口の第2の標高を特定する第2の対象出入口標高特定手段と、
前記第1の標高と前記第2の標高との標高差を算出する標高差算出手段と、
前記標高差が所定閾値以上であるとき、フラグを設定するフラグ設定手段、
として機能させる、請求項10に記載のコンピュータプログラム。 - 前記所定距離は予め指定された条件に基づき設定される、請求項9〜11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
- 請求項9〜請求項12のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。
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