JP4938537B2 - 情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、可視光を発生する灯器を用いた情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法に係り、特に、LED(light emitting diode)式信号灯器など、高速での点滅が可能な灯器を用いた情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法に関する。
道路の信号灯器やLEDを用いた交通情報板など、可視光の点滅が可能な灯器は多く存在する。このような灯器を用いて情報を送信する技術が、たとえば特許文献1〜3に記載されている。
特許文献1〜3記載の技術では、点灯時の灯器の光を、送信の対象となる情報に基づいて変調する。たとえば、特許文献1には、灯台や航空機の光送出部から発せられる、警告や点滅周期による位置伝達を主目的とする光に、情報を重畳させて送る技術が記載されている。特許文献2には、信号灯器の光を、信号状態を示すステータス情報や、信号機設置点における地名等の道路情報により変調する技術が記載されている。特許文献3には、色信号の出力または車両の前方の照明などを主目的とする可視光線を、この主目的とは異なる情報に応じて変調して出力することが記載されている。これにより、肉眼で認識される情報はそのままで、さらに付加的な情報を灯器から送信できる。たとえば、信号灯器の光を用いて情報送信を行い、車両に受信機と情報の音声読み上げを行う装置を車両に搭載することにより、地名や渋滞情報といった情報を安全かつ容易に運転者に提供できる。
特開平4−6920号公報 特開平8−7193号公報 特開2006−14019号公報
しかしながら、上記した特許文献1〜3記載の技術では、灯器が点灯または点滅している発光時に明減を高速に繰り返すことで情報を送信する。このため、通信は灯器の点灯期間に限られ、消灯時には情報を送信することができない。より多くの情報を提供するためには、消灯時にも情報を送信できることが望ましい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、灯器の消灯時にも情報を送信できる情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る情報提供装置は、可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供装置であって、前記灯器の単位時間あたりの光量を、前記灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下に設定する光量設定手段と、送信情報に基づいて、前記光量設定手段によって設定された単位時間あたりの光量の範囲内で前記灯器の発光輝度を変調する輝度変調手段と、前記輝度変調手段の出力に基づいて、前記灯器を駆動する灯器駆動手段とを具備する構成を採る。
本発明の一態様に係る情報提供システムは、可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供システムであって、上記情報提供装置と、前記情報提供装置によって駆動される灯器と、前記灯器を介して送信された情報を受信する受信装置と、を具備する情報提供システムであって、前記受信装置は、入射する光に応じた信号を出力する受光手段と、前記受光手段の出力信号から前記灯器の輝度変調成分を抽出する輝度変調成分抽出手段と、前記輝度変調成分抽出手段によって抽出された輝度変調成分から情報を抽出する情報抽出手段とを有する構成を採る。
本発明の一態様に係る情報提供方法は、可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供方法であって、前記灯器の単位時間あたりの光量を、前記灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下に設定する設定ステップと、送信情報に基づいて、前記設定ステップで設定した単位時間あたりの光量の範囲内で前記灯器の発光輝度を変調する変調ステップと、前記変調ステップの結果に基づいて、前記灯器を駆動する駆動ステップとを有するようにした。
本発明によれば、灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下の光量で灯器の発光輝度を変調するため、灯器の消灯時にも情報を送信できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報提供システムの概略構成を示すシステム構成図である。この情報提供システムは、道路に設置された信号灯器を用い、交通整理のための本来の信号に加えて任意の情報を走行車両側に提供するシステムである。
図1において、情報提供システム100は、信号灯器200、信号制御装置300、送信情報データベース400、照度計500、情報提供装置600、および受信装置700を有する。信号灯器200は、情報提供装置600を介して、信号制御装置300に接続されている。また、送信情報データベース400および照度計500は、情報提供装置600に接続されている。受信装置700は、図示しない走行車両に搭載されている。
信号灯器200は、道路交差点に設置された車両用のLED式信号機であり、青色灯、黄色灯、および赤色灯を有する。信号灯器200は、入力する制御信号によって信号色ごとに独立して駆動され、それぞれ制御信号に応じた輝度で発光する。
信号制御装置300は、たとえば交通管制センター側からの指示に従い、信号灯器200の信号状態を制御する。具体的には、信号制御装置300は、信号灯器200の各信号色の点灯・消灯・点滅状態を表す情報(以下「灯火状態」という)を生成し、出力する。
送信情報データベース400は、送信の対象となる情報(以下「送信情報」という)をあらかじめ格納し、情報提供装置600の要求に応じて任意の送信情報を出力する。送信情報は、たとえば、信号灯器200の灯火状態、信号灯器200の設置地点を表す緯度・経度、各進行方向における主な行き先、現在の時刻、交差点への緊急車両の接近の有無、渋滞情報、および迂回路情報を含む。
照度計500は、信号灯器200の設置箇所の照度を測定する。具体的には、照度計500は、たとえば、信号灯器200の設置箇所の照度を、信号灯器200の背面に入射する単位面積あたりの光束で測定し、周辺照度[lx]として出力する。
情報提供装置600は、送信情報データベース400から任意の送信情報を読み出し、信号灯器200を介して走行車両に送信する。具体的には、情報提供装置600は、信号灯器200の周辺照度から、信号灯器200の単位時間あたりの光量を灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下に設定し、任意の送信情報に基づいて信号灯器200の発光輝度を変調する。
受信装置700は、信号灯器200の光を受光して情報提供装置600からの情報を受け取る。
まず、情報提供装置600の構成について説明する。
図2は、情報提供装置600の主要な構成を示すブロック図である。ここで,信号灯器200の制御は、ある一定のサイクル(時間周期)毎に行われるものとする。
図2に示すように、情報提供装置600は、通信部610、制御部620、メモリ部640、データベース部650、表示部660、操作部670、および出力部630を有する。
通信部610は、通信回線を介して、図1に示す信号制御装置300、送信情報データベース400、および照度計500から、それぞれ灯火状態、送信情報および周辺照度を受信する。出力部630は、信号灯器200を駆動する。
制御部620は、図示しないが、CPU(central processing unit)と、このCPUが使用するROM(read only memory)およびRAM(random access memory)を有する。制御部620は、CPUにおいて制御プログラムを実行することにより制御処理部620aを実現する。制御処理部620aは、メモリ部640とデータベース部650とを用いて、出力部630を介して信号灯器200の発光輝度を変調する。
メモリ部640は、制御部620のCPUが実行する制御プログラムをあらかじめ格納するとともに、制御処理部620aによって書き込まれる各種データを一時的に格納する。
データベース部650は、制御処理部620aの処理に必要な各種情報をあらかじめ格納する。具体的には、点灯時光量をQon、消灯時光量をQoffとすると、データベース部650は、点灯時光量Qon、点灯サイクルC、輝度変換係数A、光量制限係数B、および輝度パタン変換テーブルを格納する。
点灯時光量Qonは、点灯状態における信号灯器200の単位時間あたりの最小光量である。ここでは、点灯時光量Qonとして、信号灯器200が点灯していると知覚される肉眼の閾値以上の値が設定される。点灯サイクルCは、上記した信号灯器200の制御のサイクル長である。ここでは、点灯サイクルCは、上記した単位時間と同一とし、1ミリ秒(ms)とする。輝度変換係数Aは、信号灯器200の正面における発光時の単位面積あたりの光束が周辺照度と同一となるように定められる係数である。輝度変換係数Aは、たとえば、測定に基づいて、あらかじめ設定される。光量制限係数Bは、点灯時光量Qonに対する比で消灯時光量Qoffを定義する係数であり、たとえば、以下の式(1)で示される。
B = Qoff / Qon ・・・・・・(1)
光量制限係数Bは、たとえば、測定に基づいて、あらかじめ固定値(たとえば、0.01)に設定される。ここで、消灯時光量Qoffとは、消灯とみなすことができる信号灯器200の単位時間あたりの最大光量であり、信号灯器200が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下の値となる。輝度パタン変換テーブルについては、後に図を用いて説明する。
なお、点灯時光量Qonは、以下の式(2)を満たす値である。
Qon = Eenv × A ・・・・・・(2)
表示部660は、オペレータに対して情報を表示するためのユーザインタフェースであり、たとえば液晶ディスプレイを有する。
操作部670は、オペレータからの操作を受け付けるためのユーザインタフェースであり、たとえばキーボードを有する。
図3は、図2に示す制御処理部620aの主要な機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御処理部620aは、光量制御部621、輝度変調部622、および灯器駆動部623を有する。
光量制御部621は、周辺照度から消灯時光量Qoffを決定し、送信情報を2ビットずつ切り出した送信符号のデータと灯火状態とを合わせた発光情報を、点灯時光量Qonおよび消灯時光量Qoffに適合するように生成する。
輝度変調部622は、発光情報から、信号灯器200の輝度の変化を指定するデータ(以下「輝度パタン」という)生成する。
灯器駆動部623は、輝度パタンに従って、図1に示す信号灯器200を駆動する。
次に、上記構成を有する情報提供装置600の動作について説明する。
制御部620は、リアルタイムに、周辺照度Eenv、送信情報、および現点灯サイクルの開始時点を基準とした時刻tの輝度パタンL(t)のデータを読み込み、制御処理部620aによるデータ処理の際に、過去のデータを更新する形で随時メモリ部640に書き込む。周辺照度Eenvは、照度計500から、信号灯器200の発光波長ごとに読み込まれる。輝度変換係数Aおよび光量制限係数Bは、固定の値を用いる場合にはあらかじめデータベース部650に格納された値が用いられる。ただし、照度計500から周辺照度Eenvに応じた値が逐次出力される場合には、制御部620は、輝度変換係数Aおよび光量制限係数Bについても同様にリアルタイムに照度計500から読み込むようにしてもよい。
制御部620は、メモリ部640にデータの書き込みを行う一方、制御処理部620aの光量制御部621、輝度変調部622および灯器駆動部623のそれぞれにおいて、所定の処理を繰り返し実行する。
図4は、図3に示す光量制御部621の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1000で、光量制御部621は、灯火状態Sと周辺照度Eenvとを、メモリ部640から読み込む。
次に、ステップS1100で、光量制御部621は、灯火状態Sと周辺照度Eenvから、1点灯サイクルあたりの閾値となる光量を決定する。具体的には、光量制御部621は、灯火状態Sが点灯であれば、データベース部650から点灯時光量Qonを読み込み、上記光量として決定する。
一方、光量制御部621は、灯火状態Sが消灯であれば、データベース部650およびメモリ部640から、点灯サイクルC、輝度変換係数Aおよび光量制限係数Bを読み込み、たとえば以下の式(3)を用いて消灯時光量Qoffを算出し、上記光量として決定する。
Qoff = Eenv × A × B × C ・・・・・・(3)
次に、ステップS1200で、光量制御部621は、メモリ部640から輝度パタンL(t)を読み込む。
次に、ステップS1300で、光量制御部621は、輝度パタンL(t)を時間積分し、現点灯サイクルの開始時点t=0から時刻tまでの光量を算出する。ここで、光量制御部621は、信号灯器200の消灯時において、算出した光量が消灯時光量Qoffを超えたか否かを判断し、超えたと判断した場合には、次の点灯サイクル開始時点まで待機する。
次に、ステップS1400で、光量制御部621は、送信情報をメモリ部640から読み込み、送信情報と灯火状態Sから、発光情報を決定する。ここでは、送信情報を2ビットずつ切り出したデータと灯火状態Sとを合わせて、発光情報として決定する。ここで、光量制御部621は、信号灯器200の点灯時において、ステップS1300で算出した光量が点灯時光量Qonに達したか否かを判断し、最終的に達していないと判断した場合には、点灯サイクルごとに用意された光量調整期間に、不足分の光量を補うのに必要な輝度の発光を追加する。
具体的には、光量制御部621は、後に説明する輝度パタン変換テーブルを参照し、算出した光量の不足分を補う輝度パタンに対応する送信符号を選択して、該当する点灯サイクルの光量調整期間に配置する。
そして、ステップS1500で、光量制御部621は、ステップS1400で決定した発光情報を、輝度変調部622に出力し、一連の処理を終了する。光量制御部621は、以上の処理を繰り返し実行する。
図5は、光量制御部621による光量制御の結果の一例を示す説明図である。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は信号灯器200の輝度を示す。
図5に示すように、図4に示す処理が行われることにより、輝度は異なっていても、各点灯サイクルの光量、つまり単位時間あたりの光量は一定となる。したがって、肉眼で観測した場合は、点灯サイクルの周期が非常に短いことと相俟って、信号灯器200は一定の明るさで見える。
図6は、図3に示す輝度変調部622の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS2000において、輝度変調部622は、発光情報(灯火状態および光量補正)を読み込む。
次に、ステップS2100において、輝度変調部622は、読み込んだ発光情報から、データベース650に格納された輝度パタン変換テーブルを用いて、輝度パタンを決定する。
図7は、輝度パタン変換テーブルの一例を示す説明図である。
図7に示すように、輝度パタン変換テーブル641は、発光情報に含まれる灯火状態および光量補正ならびに送信情報の送信符号の組み合わせごとに、3つの数値で輝度の変化を定義している。3つの数値は、ぞれぞれ、点灯サイクルCよりも短い所定の周期ごとの信号灯器200の輝度を示す。
輝度パタン変換テーブル641において、灯火状態が「消灯時」の場合と灯火状態が「点灯時」の場合のそれぞれで、送信符号ごとに輝度の変化は異なるものの輝度の積分値は全て同じ値となっている。また、灯火状態が「消灯時」の場合の輝度の積分値よりも、灯火状態が「点灯時」の場合の輝度の積分値のほうが高くなっている。
また、輝度パタン変換テーブル641は、光量補正に対応して、送信符号ごとに異なる輝度の積分値をとる輝度の変化を定義している。これは、光量制御部621が図4のステップS1400で光量調整期間に不足分の光量を補うのに使用されるものである。たとえば、輝度パタン「222」に相当する光量が不足している場合には、送信符号「01」が光量調整期間に配置されることになる。
このような輝度パタン変換テーブル641を用いることにより、輝度変調部622が決定する各点灯サイクルの輝度パタンは送信符号と灯火状態とを合わせた情報となり、かつ、点灯時における単位時間あたりの光量は点灯時光量Qon以上となる。
輝度変調部622は、図6のステップ2100において、決定した輝度パタンを灯器駆動部623および光量制御部621に出力し、一連の処理を終了する。輝度変調部622は、以上の処理を繰り返し実行する。
このようにして、信号灯器200の点灯時には、単位時間あたりの光量を肉眼で点灯していると知覚される閾値以上に保持しつつ送信符号に対応した波形の輝度パタンが生成される。また、図4で既に説明したように、光量制御部621は、信号灯器200の消灯時には、各点灯サイクルにおける単位時間あたりの光量が消灯時光量Qoffを超えた時点でその点灯サイクルにおける送信符号の出力を一時停止する。したがって、信号灯器200の消灯時には、単位時間あたりの光量を肉眼で消灯していると知覚される閾値以下に保持しつつ送信符号に対応した波形の輝度パタンが生成される。
図8は、ある点灯サイクルにおける輝度パタンの一例を示す説明図である。図8において、横軸は点灯サイクルの開始時点からの時間を示し、縦軸は輝度パタンが指定する輝度Lを示す。ここでは、消灯時に送信符号「00011011・・・」を送信情報として入力し、図7に示す輝度パタン変換テーブル641を用いた場合を示している。輝度変調部622から出力される輝度パタンは、送信情報の送信符号に応じて変化する。光量調整期間は、点灯サイクルCの最後部に配置されている。光量制御部621は、この期間を使用して点灯時の点灯サイクルCの光量の不足分を補うための送信符号を出力し、光量を調整する。
図3に示す灯器駆動部623は、輝度パタンに従って信号灯器200を駆動する。
図9は、灯器駆動部623の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS3000において、灯器駆動部623は、輝度パタンを読み込む。
次に、ステップS3100において、灯器駆動部623は、読み込んだ輝度パタンに従って輝度を変調して信号灯器200を駆動する。具体的には、たとえば、灯器駆動部623は、信号灯器200に設けられた各LEDに供給する電流により輝度を制御する。これにより、信号灯器200の状態は輝度パタンに応じて変更され、一連の処理が終了する。
このようにして、信号灯器200の輝度は、図8に示す輝度パタンと同様の波形で変化し、情報送信の目的に供される。つまり、信号灯器200は、消灯時にも輝度変調による情報送信を行うことができる。
次に、図1に示す受信装置700の構成および動作について説明する。図10は、図1に示す受信装置700の構成を示すブロック図である。
図10において、受信装置700は、受光部710、電圧変換部720、サンプリング部730、復号部740、および通知部750を有する。受信装置700は、情報提供装置600が制御する点灯サイクルCと、図7に示す輝度パタン変換テーブル641と同様の変換テーブルとを記憶している。
受光部710は、信号灯器200の各信号色に対応したカラーフィルタを備えた受光素子(図示せず)を有し、入射する光を電気信号に変換する。受光素子は、たとえば、フォトダイオード(PD:photodiode)、アバランシェ型フォトダイオード(APD:avalanche photodiode)、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)センサなど、数メガヘルツ(MHz)以上の光の断続を検出可能なものである。受光部710は、たとえば車両が信号灯器200の正面側に位置する状態で、信号灯器200からの光が受光素子に入射するように、車両に設置されている。
受光部710は、受光素子の受光面に入射する光から、信号灯器200の色ごとの輝度変化を独立して検出し、電気信号に変換する。
電圧変換部720は、受光部710から出力される電流を、光の輝度に応じた電圧信号に変換する。
サンプリング部730は、電圧変換部720から出力される電圧信号を、上記した所定の周期ごとにA/D変換し、ビット列として出力する。具体的には、サンプリング部730は、電圧信号から信号灯器200の輝度変調成分を抽出し、上記した変換テーブルを用いて情報提供装置600で行われた変換とは逆の変換を抽出結果に対して行うとともに、各点灯サイクルの光量調整期間の符号を除去する。これにより、元の送信符号が復元される。たとえば、電圧変換部720から出力される電圧信号が図8と同様の波形であった場合、「00011011・・・」のビット列が復元される。
復号部740は、サンプリング部730から出力されるビット列から、元の送信情報を復号し、受信情報として出力する。
通知部750は、復号部740から出力される受信情報を、対応する文字、画像、音声などとして出力したり、他の装置に通知する。たとえば、元の送信情報が信号灯器200設置位置の交差点名であり、通知部750が音声読み上げ機能を備えている場合、受信情報として交差点名を音声で運転者に通知できる。また、元の送信情報が信号灯器200の設置位置の緯度・経度であり、受信情報を車両に搭載されたカーナビゲーション機器に通知する場合、カーナビゲーション機器における測位の精度を向上させることができる。
このようにして、受信装置700は、信号灯器200の点灯/消灯状態にかかわらず、信号灯器200を介して情報を受信することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、信号灯器の単位時間あたりの光量を一定とするので、点灯時および消灯時のそれぞれで、肉眼での見た目の明るさを一定にできる。また、消灯時の単位時間あたりの光量を肉眼の閾値以下に設定するので、消灯時においても信号灯器200から任意の情報を送信できる。また、LEDは数メガヘルツといった高速点灯が可能であるため、既に広く普及しているLEDを用いた信号灯器に適用することができる。つまり、LEDを用いた信号灯器が設置されている場所では、新たな灯器を新設することなく、上記した情報送信を実現できる。
なお、周囲の明るさにより、肉眼の点灯と消灯を区別する閾値は変化する。したがって、たとえば、昼間は周辺が明るいことから、夜間よりも光量が多くなるように、点灯時光量Qonおよび消灯時光量Qoffを設定してもよい。
また、肉眼の明所視と暗所視とでは,波長の比視感度分布が異なる。このため、肉眼は、周囲が明るい昼間は青よりも赤の光を知覚しやすく、夜間は逆に赤よりも青の光を知覚しやすい。この現象はプルキンエシフト(Purkinje shift)と呼ばれ、明所では色を感じる錐体が働き暗所では明暗を感じる杆体が働くという肉眼の特性によるものである。
そこで、消灯がより確実に判別されるように、周囲の明るさと信号灯器が点灯する色により光量を調節してもよい。具体的には、たとえば、昼間のように周囲がより明るい場合には、青色灯器・黄色灯器の光量を赤色灯器より多くし、夜間のように周囲がより暗い場合には、赤色灯器・黄色灯器の光量を青色灯器より多くすればよい。
さらに、情報の送信を行う信号灯器の他に灯器があり、他の灯器が高速に明滅を繰り返している場合には、他の灯器が瞬間的に消灯している期間を、信号灯器の消灯時の通信期間に割り当ててもよい。この場合、他の灯器が消灯している期間に瞬間的に信号灯器のみが発光することになり、観測時のS/N比(signal to noise ratio)を向上させることができる。
また、信号灯器においては、通常、青色灯が点灯しているときには黄色灯と赤色灯は消灯しているというように、点灯中の灯器の数よりも消灯中の灯器の数の方が多い。したがって、消灯中の複数の灯器のそれぞれで異なる周波数で輝度変調を行うなどして独立して情報送信を行うことにより、より多くの情報を送信することが可能となる。
また、制御処理部の機能をCPUがプログラムを実行することにより実現するとしたが、ハードウェア回路で実現してもよい。
また、以上説明した実施の形態では、本発明を信号灯器に適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、LEDを用いた交通情報板や車両の前照灯など、可視光の点灯/消灯状態を切り替えるとともに高速での点滅が可能な各種灯器に適用することができる。さらに、電光掲示板や照明など、道路網の設備以外の各種灯器に適用できることは勿論である。
本発明に係る情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法は、灯器の消灯時にも情報を送信できる情報提供装置、情報提供システムおよび情報提供方法として有用である。
本発明の一実施の形態に係る情報提供システムの概略構成を示すシステム構成図 本実施の形態に係る情報提供装置の主要な構成を示すブロック図 本実施の形態における制御部の主要な機能構成を示すブロック図 本実施の形態における光量制御部の処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における光量制御部による光量制御の結果の一例を示す説明図 本実施の形態における輝度変調部の処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における輝度パタン変換テーブルの一例を示す説明図 本実施の形態におけるある点灯サイクルにおける輝度パタンの一例を示す説明図 本実施の形態における灯器駆動部の処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における受信装置の構成を示すブロック図
符号の説明
100 情報提供システム
200 信号灯器
300 信号制御装置
400 送信情報データベース
500 照度計
600 情報提供装置
610 通信部
620 制御部
620a 制御処理部
621 光量制御部
622 輝度変調部
623 灯器駆動部
630 出力部
640 メモリ部
650 データベース部
660 表示部
670 操作部
700 受信装置
710 受光部
720 電圧変換部
730 サンプリング部
740 復号部
750 通知部

Claims (8)

  1. 可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供装置であって、
    前記灯器の単位時間あたりの光量を、前記灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下に設定する光量設定手段と、
    送信情報に基づいて、前記光量設定手段によって設定された前記閾値以下で前記灯器の発光輝度を変調する輝度変調手段と、
    前記輝度変調手段の出力に基づいて、前記灯器を駆動する灯器駆動手段と、
    備え、
    前記灯器周辺の明るさを入力する周辺照度入力手段、をさらに有し、
    前記光量設定手段は、前記灯器周辺の明るさから前記閾値を決定する情報提供装置。
  2. 前記送信情報を入力する送信情報入力手段、
    をさらに有する請求項1記載の情報提供装置。
  3. 前記灯器の点灯/消灯状態を入力する灯火状態入力手段、をさらに有し、
    前記輝度変調手段は、
    前記点灯/消灯状態に応じて、前記送信情報に基づく前記灯器の発光輝度の変調を行う、
    請求項1記載の情報提供装置。
  4. 前記輝度変調手段は、
    前記変調を行う際に、前記送信情報の符号と前記点灯/消灯状態との組合せごとに前記灯器の輝度パタンを対応付けたテーブルを用いて、前記送信情報の符号および前記点灯/消灯状態から前記灯器の輝度パタンを決定し、
    前記灯器駆動手段は、
    前記輝度変調手段によって決定された前記灯器の輝度パタンに従って前記灯器を駆動する、
    請求項3記載の情報提供装置。
  5. 前記輝度変調手段によって決定された輝度パタンに基づいて、前記灯器の消灯時に単位時間あたりの光量が前記閾値を超えるか否かを判断し、超えると判断した場合は、前記送信情報の符号の出力を一時停止する光量制御手段、をさらに有し、
    前記輝度変調手段は、
    前記送信情報の符号が入力されない区間には前記灯器の発光を行わない輝度パタンを決定する、
    請求項4記載の情報提供装置。
  6. 前記光量制御手段は、
    前記灯器の点灯時における単位時間あたりの光量を、肉眼で点灯していると知覚される閾値以上に設定する、
    請求項1記載の情報提供装置。
  7. 可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供システムであって、
    請求項1記載の情報提供装置と、
    前記情報提供装置によって駆動される灯器と、
    前記灯器を介して送信された情報を受信する受信装置と、を具備する情報提供システムであって、
    前記受信装置は、
    入射する光に応じた信号を出力する受光手段と、
    前記受光手段の出力信号から前記灯器の輝度変調成分を抽出する輝度変調成分抽出手段と、
    前記輝度変調成分抽出手段によって抽出された輝度変調成分から情報を抽出する情報抽出手段と、
    を有する情報提供システム。
  8. 可視光を発生する灯器を用いて情報を送信する情報提供方法であって、
    前記灯器の単位時間あたりの光量を、前記灯器が消灯していると知覚される肉眼の閾値以下に設定する設定ステップと、
    送信情報に基づいて、前記設定ステップで設定した前記閾値以下で前記灯器の発光輝度を変調する変調ステップと、
    前記変調ステップの結果に基づいて、前記灯器を駆動する駆動ステップと、
    備え、
    前記灯器周辺の明るさを入力する周辺照度入力ステップ、をさらに有し、
    前記光量設定ステップは、前記灯器周辺の明るさから前記閾値を決定する情報提供方法。
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