JPH113473A

JPH113473A - 発光ダイオード信号装置

Info

Publication number: JPH113473A
Application number: JP15657397A
Authority: JP
Inventors: Hidemoto Mori; 英基森; Junichi Mizutani; 淳一水谷
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1997-06-13
Filing date: 1997-06-13
Publication date: 1999-01-06

Abstract

(57)【要約】【課題】単なる表示機能のみならず、他の情報を光通
信で送信できること。【解決手段】交通信号機のように複数のＬＥＤランプ
列３１，３２，３３によって所定の明るさを得ると共
に、複数のＬＥＤランプ列３１，３２，３３の１個のＬ
ＥＤランプ列３１以上によって特定の情報を点滅によっ
て送信するＬＥＤ信号装置において、複数のＬＥＤラン
プ列３１，３２，３３によって得る所定の明るさをデュ
ーティ比で決定し、複数のＬＥＤランプの１個のＬＥＤ
ランプ列３１以上によって送信する特定の情報を、前記
複数のＬＥＤランプ列３１，３２，３３の点滅周波数の
変化としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は発光ダイオード（以
下、単に『ＬＥＤ』という）ランプを複数配設してなる
交通機関の信号機またはディスプレイ等に使用されるＬ
ＥＤ信号装置に関するもので、特に、所定の明るさを得
ると共に所定の情報を送信するＬＥＤ信号装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から使用されている交通信号機は、
電球に所定色のカラーフィルタを付けて、青色、黄色、
赤色の表示を行っている。

【０００３】しかし、電球故障交換頻度が高いこと、朝
夕等直射日光が当たると所定色のカラーフィルタで太陽
光が反射し、点灯、不点灯の確認が分り難くなる。

【０００４】そこで、高輝度青色ＬＥＤが開発され、交
通信号機についてもＬＥＤに置き換えが可能となり、そ
れにより、光源の交換頻度が非常に低くなり、また、朝
夕等直射日光が当たっても、太陽光の反射で点灯、不点
灯の確認が分り難くなるという事態が回避されることが
確認されている。

【０００５】そこで、交通信号機をＬＥＤに置き換える
場合として、実開昭５７−１８６０５５号公報に掲載の
ＬＥＤランプのディスプレイを用いる前提で説明する。

【０００６】従来のこの種のＬＥＤランプのディスプレ
イは、実開昭５７−１８６０５５号公報に掲載のよう
に、赤色ＬＥＤランプ、緑色ＬＥＤランプ、青色ＬＥＤ
ランプを同一筐体に収容してカラー用ＬＥＤランプユニ
ット２０を構成していた。

【０００７】図４は従来の赤色ＬＥＤランプ、緑色ＬＥ
Ｄランプ、青色ＬＥＤランプを同一筐体に収容してカラ
ー用ＬＥＤランプユニットを構成する断面図であり、図
５は従来の赤色ＬＥＤランプ、緑色ＬＥＤランプ、青色
ＬＥＤランプを同一筐体に収容してカラー用ＬＥＤラン
プユニットの種類を示す平面図である。

【０００８】図５において、赤色ＬＥＤランプ５２、緑
色ＬＥＤランプ５３、青色ＬＥＤランプ５４は、プリン
ト基板５５にその各リード５２ｒ，５３ｇ，５４ｂを挿
入し、バンダ付けし、両者を機械的に一体化する。そし
て、赤色ＬＥＤランプ５２、緑色ＬＥＤランプ５３、青
色ＬＥＤランプ５４の頭部を筐体５１の貫通孔５１ｒ，
５１ｇ，５１ｂに挿入し、その筐体５１の開口部にプリ
ント基板５５を係合し、赤色ＬＥＤランプ５２、緑色Ｌ
ＥＤランプ５３、青色ＬＥＤランプ５４及びプリント基
板５５及び筐体５１を一体化している。

【０００９】このように、従来のカラー用ＬＥＤランプ
ユニット５０は、赤色ＬＥＤランプ５２、緑色ＬＥＤラ
ンプ５３、青色ＬＥＤランプ５４をプリント基板５５に
取付け、それを筐体５１に収納して一体化していた。し
かし、ディスプレイの形態によっては必ずしも直方体が
好ましいものではなく、画素単位でみれば、例えば、赤
色ＬＥＤランプ５２、緑色ＬＥＤランプ５３、青色ＬＥ
Ｄランプ５４を正三角形の頂点に配設した位置関係のも
のもある。

【００１０】図５に示すカラー用ＬＥＤランプユニット
の上方からみた平面形状では、長方形のカラー用ＬＥＤ
ランプユニット５０の他に、正三角形の筐体に収納した
カラー用ＬＥＤランプユニット６０、正四角形の筐体に
収納したカラー用ＬＥＤランプユニット７０、円形の筐
体に収納したカラー用ＬＥＤランプユニット８０、正六
角形の筐体に収納したカラー用ＬＥＤランプユニット９
０等が考えられている。

【００１１】図５（ａ）に示す長方形のカラー用ＬＥＤ
ランプユニット５０においては、筐体５１、赤色ＬＥＤ
ランプ５２、緑色ＬＥＤランプ５３、青色ＬＥＤランプ
５４を示し、（ｂ）に示す正三角形のカラー用ＬＥＤラ
ンプユニット６０においては、筐体６１、赤色ＬＥＤラ
ンプ６２、緑色ＬＥＤランプ６３、青色ＬＥＤランプ６
４を示し、また、（ｃ）に示す正方形のカラー用ＬＥＤ
ランプユニット７０においては、筐体７１、赤色ＬＥＤ
ランプ７２、緑色ＬＥＤランプ７３、青色ＬＥＤランプ
７４を示している。そして、（ｄ）に示す円形のカラー
用ＬＥＤランプユニット８０においては、筐体８１、赤
色ＬＥＤランプ８２、緑色ＬＥＤランプ８３、青色ＬＥ
Ｄランプ８４を示し、（ｅ）に示す正六角形のカラー用
ＬＥＤランプユニット９０においては、筐体９１、赤色
ＬＥＤランプ９２、緑色ＬＥＤランプ９３、青色ＬＥＤ
ランプ９４をそれぞれ示している。

【００１２】そして、ＬＥＤランプカラーディスプレイ
を製造する場合には、まず、カラー用ＬＥＤランプユニ
ット５０，６０，７０，８０，９０を製造し、その後、
それらを全画素数分組付け、四角平面の表示面を形成す
ることになる。また、これを交通信号機として使用する
場合には、表示部分を２色または３色の円形に形成する
ことになる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】前述の技術は、例え
ば、交通信号機においては、交差点で運転者が信号の替
るのを見詰めていて、信号の変化を見守る必要があり、
交差点で停止したときにナビゲーションで地図を確認す
るには、常に信号にも目を向ける必要があり、思うよう
に地図が確認できない場合が生ずる。

【００１４】また、車両の運転者に訴えるディスプレイ
は、ディスプレイの映像または文字にたよっている。し
かし、同時に、多くの運転者に映像または文字によって
訴えることができても、表示機能のみであり、表示内容
によっては運転者が嫌う場合があり、その嫌われる表示
内容まで考慮すると情報伝達効率が良くない。

【００１５】そこで、本発明は、単なる表示機能のみな
らず、他の情報を光通信で送信できるＬＥＤ信号装置の
提供を課題とするものである。

【００１６】

【課題を解決するための手段】請求項１にかかるＬＥＤ
信号装置は、複数のＬＥＤランプによって所定の明るさ
を得ると共に、前記複数のＬＥＤランプによって特定の
情報を点滅によって送信するＬＥＤ信号装置において、
前記複数の発光ダイオードランプによって得る所定の明
るさを、所定の点滅周波数のデューティ比で決定し、前
記複数の発光ダイオードランプの内の１個以上によって
送信する特定の情報を、前記複数の発光ダイオードラン
プの点滅周波数とは異なり、目にチラツキを感じさせな
い周波数で点灯、消灯時間を変化させた信号を送信する
ものである。このとき、点灯、消灯時間を変化させた信
号は、点灯時間、消灯時間の時間情報、即ち、パルス幅
に情報を持たせてもよいし、所定のパルス幅をパルス数
として出力してもよい。或いは所定のパルス幅による符
号化を行ってもよい。

【００１７】請求項２にかかるＬＥＤ信号装置は、前記
複数のＬＥＤランプの明るさをデューティ比を一定とし
て使用するものである。

【００１８】請求項３にかかるＬＥＤ信号装置は、前記
複数のＬＥＤランプの点滅周波数を６０Ｈｚ以上とした
ものである。

【００１９】こうして得た信号を車内で加工し、音によ
り運転者に伝える車内映像上に状況を示す等、運転者の
目を信号に固定させる必要をなくすことができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。

【００２１】図１は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ
信号装置を交通信号機に使用した全体構成図である。

【００２２】図において、交通信号機１１は、「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」を赤色ＬＥＤラ
ンプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青緑）色ＬＥＤランプで
構成したものであり、車両用に表示を行うものである。
タイマ１２は、交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄
（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の点灯及び点滅時間を交通量、
道路幅等によって決定する時間の計測及び同一色信号の
残り時間の計測を行うものである。切替回路１３は、交
通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青
（Ｂ）」の点灯及び点滅時間を切替えるものであり、交
通信号機１１及びタイマ１２及び切替回路１３によっ
て、公知の交通信号機１１の点灯及び点滅制御を行うも
のである。

【００２３】変調回路１４は、所定のデューティ比を固
定して周波数変調するもので、「赤（Ｒ）」から「青
（Ｂ）」に変化する残り時間、「青（Ｂ）」から「黄
（Ｙ）」に変化する残り時間、「黄（Ｙ）」から「赤
（Ｒ）」に変化する残り時間等を出力する。変調回路１
４は、直流の電源回路１５から出力を受け、アナログゲ
ート回路によって、例えば、デューティ比５０％等の所
定のデューティ比で周波数変調を行う。即ち、変調回路
１４の出力は、交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄
（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさと決定された所定のデ
ューティ比を維持し、その周波数を変調回路１４の出力
は、所定の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」
等の色彩のＬＥＤが点灯した後の経過時間を、時間の関
数として変調するものであり、本実施の形態では、所定
の色彩のＬＥＤが点灯した後の経過時間を周波数の高さ
として変調している。したがって、交通信号機１１の
「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさ
は、所定のデューティ比を維持しているから、点灯時間
の積分値は一定となり、交通信号機１１の「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさに、変
調回路１４の出力の影響が加わることがなくなり、赤色
ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青緑）色ＬＥＤ
ランプの点灯時の明るさは維持される。また、ここで
は、当該交通信号機１１の設置された交差点名を時間情
報に付加することもできる。特に、交差点名等を付加す
る場合には、周波数情報のみを送信するのではなく、デ
ジタル信号として送信するのが好適である。しかし、周
波数情報のみで送信した場合には、復調したとき、直接
受信した周波数を分周するのみで、信号の替る時期を音
声の高なりによって判別できる。

【００２４】受光素子２１は、交通信号機１１の「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさに対応
して、赤色ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青
緑）色ＬＥＤランプからの変調信号を受信する「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」のフィルタを各
々配設した３個または３の倍数の個数のフォトトランジ
シスタ等からなる。なお、受光素子２１として３の倍数
の個数のフォトトランジシスタ等の配設とは、車両の直
進方向及びその直進方向に対して±５〜３０度程度角度
を偏向させて配設したもので、車両の向きと信号の配設
方向との補正を行うものである。色判別回路２２は、３
個または３の倍数の個数のフォトトランジシスタ等から
なる受光素子２１の出力から到来する変調波の存在を判
定し、受光素子２１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、
「青（Ｂ）」のフィルタを通過した変調波の到来を判定
することにより、交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄
（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の点灯を確認する。受光素子２
１として３の倍数の個数のフォトトランジシスタ等から
なる受光素子２１の出力の場合には、入射角度を異に設
定されているから、２方向から比較的大きい信号が入力
されていたとき、操舵角度との関係で、特定の方向の変
調信号を目的の色信号と判定する。周波数判別回路２３
は、交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、
「青（Ｂ）」の点灯時に割付けられた各色別の周波数範
囲または各色に共通する周波数範囲の変調信号が到来し
ているか、変調信号のパルス間隔を測定し、到来する周
波数を判別する。到来する周波数の判別を行うと、周波
数に対応して出力すべき情報を情報解読回路２４で行
う。例えば、情報解読回路２４は、所定の周波数で３０
秒前であり、１秒毎に２Ｈｚだけ周波数が高くなるとす
れば、その周波数に対応して信号が替るまでの時間表示
を解読する。そして、出力回路２５は、情報解読回路２
４から得た信号が替るまでの時間表示を音声またはナビ
ゲーションの画像の色彩表示或いは字形表示によって報
知する。

【００２５】ここで、周波数判別回路２３は、単に、周
波数を測定し、その周波数から信号が替るまでの時間表
示を対応させているが、本発明を実施する場合には、前
記変調回路１４の選択によって、周波数変調による
“１”、“０”によって、または振幅変調、パルス幅変
調、パルス位置変調、パルス周波数偏位変調等による
“１”、“０”によって、時間以外の交差点名等の情報
を伝達することができる。しかし、周波数情報のみで送
受信した場合には、復調したとき、直接受信した周波数
を分周するのみで、信号の替る時期を音声の高なりによ
って判別でき、回路構成が簡単化できる効果がある。更
に、単純な情報伝達として交通信号の切り替り時に高速
点滅を行わせることによって、交通信号の切り替りを音
声またはナビゲーションの画像の色彩表示とし、注意を
喚起することもできる。

【００２６】ここで、本実施の形態の交通信号機１１
は、「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」を赤色
ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青緑）色ＬＥＤ
ランプで構成し、しかも、車両用に信号機としての表示
を行うものであるが、更に、交通信号機１１の「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の赤色ＬＥＤラ
ンプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青緑）色ＬＥＤランプの
１個以上によって、交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、
「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさ情報以外の特定の
情報を点滅によって送信するものである。この実施の形
態としては、赤色ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青
（青緑）色ＬＥＤランプの全数を用いて、同時に、所定
のデューティ比を固定して変調を行ってもよいし、また
は赤色ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青緑）色
ＬＥＤランプの１個以上を用いて、同時に、所定のデュ
ーティ比を固定して変調を行って情報伝達を行ってもよ
い。特に、限られた範囲内のみに情報を伝達すればよい
ことから、赤色ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青
（青緑）色ＬＥＤランプの一部を用いて本来の交通信号
機１１としての機能以外の情報を出力するようにする
と、交差点が隣接している場合に、他の交差点の交通信
号機１１の情報に対して影響を与えない。

【００２７】図２は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ
信号装置におけるＬＥＤランプの一部を交通信号機の外
の情報伝達に使用する事例を示した構成図（ａ）であ
り、また、制御信号のタイミングチャート（ｂ）であ
る。

【００２８】図において、ＬＥＤランプ列３１，３２，
３３は、赤色ＬＥＤランプ、黄色ＬＥＤランプ、青（青
緑）色ＬＥＤランプの列を総称するもので、それらＬＥ
Ｄランプ列３１，３２，３３に直列に接続された抵抗Ｒ
1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 は、電流制限抵抗である。これらＬＥＤ
ランプ列３１に直列に接続された抵抗Ｒ1 、ＬＥＤラン
プ列３２に直列に接続された抵抗Ｒ2 、ＬＥＤランプ列
３３に直列に接続された抵抗Ｒ3 によって、交通信号機
１１の円形の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青
（Ｂ）」を発光出力している。その点滅は点滅制御回路
３４によって、人間の視認性を考慮して、デューティ比
５０％で６０Ｈｚ以上の繰返しパルス周波数に設定して
いる。因に、本実施の形態では、交通信号機１１の円形
の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の点灯に
よる表示は、ＬＥＤの種類によって明るさをデューティ
比５０％で６０Ｈｚ以上に設定したとき、チラツキ（フ
リッカー）のない表示として視認できた。したがって、
ＬＥＤの種類別による明るさをデューティ比で補正する
ことができる。周波数が６０Ｈｚ以上であれば、デュー
ティ比にほぼ関係なく、チラツキのない表示として使用
できる。また、ＬＥＤの種類によって明るさを維持する
繰返しパルス周波数についても、６０Ｈｚ以上とすれ
ば、デューティ比に関係なくチラツキが起きないことが
確認され。

【００２９】図１のタイマ１２からの出力の点滅信号Ｅ
agによって制御される変調回路１４としてのアナログゲ
ート３５は、タイマ１２からの出力の点滅信号Ｅtiによ
る点滅制御回路３４の点滅と同一デューティ比で周波数
のみが、点滅制御回路３４の点滅の周波数よりも数倍以
上に設定した繰返し周波数で点滅させるものである。こ
のとき、アナログゲート３５と点滅制御回路３４の点滅
は、同一デューティ比であるから、点灯時間の積分結果
が同一となり、ＬＥＤランプ列３１とＬＥＤランプ列３
２及びＬＥＤランプ列３３とは、明るさを異にすること
がない。勿論、交通信号機１１としては、アナログゲー
ト３５と点滅制御回路３４の点滅は、デューティ比を変
更し、所定の明るさで、チラツキ（フリッカー）のない
表示となればよい。

【００３０】図３は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ
信号装置における受信側の出力状態を示す事例を示した
構成図である。

【００３１】図において、ナビゲーションのディスプレ
イ４０には、通常、地図が表示されている表示部４１の
一部に、交通信号表示部４２を設ける。交通信号表示部
４２は、交通信号が何秒で切り替るかの時間情報を得
て、その切り替り時間を現在の信号の色で表示するもの
である。信号色表示部４２ａは、車両が検出している交
通信号機１１の信号の色を表示するもので、「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の検出により、
同一色で表示する。また、信号切替表示部４２ｂは、そ
の後、信号が切り替った場合の色彩を、切り替りまでの
時間のパラメータとして表示するものである。したがっ
て、車両が正規の信号を受信中であるかをディスプレイ
４０の信号色表示部４２ａによって確認することができ
るから、受光素子２１で補うことができない指向性を人
為的に判断することができる。この種の実施の形態で
は、交通信号機１１の「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の場
合の表示を行わないようにすることもできる。

【００３２】このように、本実施の形態のＬＥＤ信号装
置は、タイマ１２の出力によって切替回路１３は交通信
号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」
の点灯及び点滅を行う。また、変調回路１４は、所定の
デューティ比で周波数を変化させる変調を行い、信号色
が変化する残り時間、その他の情報等を出力する。即
ち、変調回路１４の出力は、交通信号機１１の「赤
（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青（Ｂ）」の明るさと決定
された所定のデューティ比で、その周波数を変調し、交
通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青
（Ｂ）」の点灯及び点滅以外の情報を出力する。また、
交通信号機１１の「赤（Ｒ）」、「黄（Ｙ）」、「青
（Ｂ）」の点灯及び点滅は、色判別回路２２で信号色を
判定し、かつ、周波数判別回路２３からなる復調回路に
よって変調信号を判断し、その復調信号によって出力回
路２５から出力する情報を情報解読回路２４によって解
読するものである。

【００３３】即ち、本実施の形態のＬＥＤ信号装置は、
交通信号機１１のように複数のＬＥＤランプ列３１，３
２，３３によって所定の明るさを得ると共に、複数のＬ
ＥＤランプ列３１，３２，３３の１個のＬＥＤランプ列
３１以上によって特定の情報を点滅によって送信するＬ
ＥＤ信号装置において、複数のＬＥＤランプ列３１，３
２，３３によって得る所定の明るさをデューティ比で決
定し、複数のＬＥＤランプの１個のＬＥＤランプ列３１
以上によって送信する特定の情報を、前記複数のＬＥＤ
ランプ列３１の点滅周波数の変化としたものである。

【００３４】したがって、複数のＬＥＤランプ列３１，
３２，３３によって得る所定の明るさの情報とは別に、
複数のＬＥＤランプの１個のＬＥＤランプ列３１以上に
よって送信する特定の情報を、同一デューティ比で点滅
制御するものであるから、点灯時間の積分値が明るさで
表現する情報以外に特定の情報を重畳して送信しても明
るさに影響を及さない。したがって、重畳する情報制御
が簡単になる。

【００３５】故に、ＬＥＤランプの種類の違いに対して
もデューティ比によって対応でき、かつ、前記複数のＬ
ＥＤランプの点滅周波数を変化させる変調によって、複
数のＬＥＤランプによって所定の明るさを得ると共に、
前記複数のＬＥＤランプの１個以上によって特定の情報
を送信することができる。故に、単なる表示機能のみな
らず、他の情報を光通信で送信できる。

【００３６】ところで、上記実施の形態では、複数のＬ
ＥＤランプによって所定の明るさを得ると共に、前記複
数のＬＥＤランプの１個以上によって特定の情報を点滅
によって送信するものであるが、本発明を実施する場合
には、複数のＬＥＤランプの１個以上のＬＥＤランプ
は、単一色であってもよいし、他の色であってもよい。
例えば、点灯している所定の明るさを得る信号色と異な
るＬＥＤランプによって、デューティ比を小さくして点
灯させてもよい。

【００３７】また、上記実施の形態では、複数のＬＥＤ
ランプによって得る所定の明るさをデューティ比で決定
し、かつ、前記複数のＬＥＤランプの１個以上によって
送信する特定の情報を、前記複数のＬＥＤランプの点滅
周波数の変化としたものであるが、前述のように、消灯
中の複数のＬＥＤランプを使用して情報を出力すること
もできる。しかし、前述の実施の形態のように、複数の
ＬＥＤランプによって得る所定の明るさをデューティ比
で決定し、かつ、それらの複数のＬＥＤランプの１個以
上によって送信する特定の情報を、前記複数のＬＥＤラ
ンプの点滅周波数の変化としたものでは、点灯している
信号色の点滅を効果的に処理でき、ＬＥＤランプの通電
による寿命を短くすることがない。

【００３８】そして、前記複数のＬＥＤランプの明るさ
は、デューティ比を一定として使用するものであるか
ら、多重信号によってＬＥＤランプの明るさが変化する
ことがない。

【００３９】更に、前記複数のＬＥＤランプの点滅周波
数は、６０Ｈｚ以上としたものであるから、所定の明る
さで、しかも、チラツキ（フリッカー）のない表示とす
ることができる。

【００４０】なお、本発明の実施の形態では、交通信号
機１１の事例で説明したが、本発明を実施する場合に
は、ＬＥＤランプを使用したディスプレイであれば、表
示内容とは別な情報で送信することができる。

【００４１】

【発明の効果】以上のように、請求項１のＬＥＤ信号装
置は、複数のＬＥＤランプによって所定の明るさを得る
と共に、前記複数のＬＥＤランプの１個以上によって特
定の情報を点滅によって送信するＬＥＤ信号装置におい
て、前記複数の発光ダイオードランプによって得る所定
の明るさを、所定の点滅周波数のデューティ比で決定
し、前記複数の発光ダイオードランプの内の１個以上に
よって送信する特定の情報を、前記複数の発光ダイオー
ドランプの点滅周波数とは異なり、目にチラツキを感じ
させない周波数で点灯、消灯時間を変化させた信号を送
信するものであるから、ＬＥＤランプの種類の違いに対
してもデューティ比によって対応でき、かつ、前記複数
のＬＥＤランプの点滅周波数を変化させる変調によっ
て、複数のＬＥＤランプによって所定の明るさを得ると
共に、前記複数のＬＥＤランプの１個以上によって特定
の情報を送信することができる。故に、単なる表示機能
のみならず、他の情報を光通信で送信できる。

【００４２】請求項２のＬＥＤ信号装置は、請求項１に
記載の複数のＬＥＤランプの明るさを、デューティ比を
一定として使用するものであるから、請求項１に記載の
効果に加えて、周波数の高低に影響されないから変調信
号として周波数を変化させることができ、デジタル信号
に変換でき、幅広い情報の伝達が可能となる。

【００４３】請求項３のＬＥＤ信号装置は、請求項１ま
たは請求項２に記載の複数のＬＥＤランプの点滅周波数
を、６０Ｈｚ以上としたものであるから、請求項１また
は請求項２に記載の効果に加えて、格別、デューティ比
が低くない限り、チラツキ（フリッカー）のない表示が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ信
号装置を交通信号機に使用した全体構成図である。

【図２】図２は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ信
号装置におけるＬＥＤランプの一部を交通信号機の外の
情報伝達に使用する事例を示した構成図（ａ）であり、
また、制御信号のタイミングチャート（ｂ）である。

【図３】図３は本発明の第一の実施の形態のＬＥＤ信
号装置における受信側の出力状態を示す事例を示した構
成図である。

【図４】図４は従来の赤色ＬＥＤランプ、緑色ＬＥＤ
ランプ、青色ＬＥＤランプを同一筐体に収容してカラー
用ＬＥＤランプユニットを構成する断面図である。

【図５】図５は従来の赤色ＬＥＤランプ、緑色ＬＥＤ
ランプ、青色ＬＥＤランプを同一筐体に収容してカラー
用ＬＥＤランプユニットの種類を示す平面図である。

【符号の説明】

１１交通信号機１２タイマ１３切替回路１４変調回路２１受光素子２２色判別回路２３周波数判別回路２４情報解読回路２５出力回路３１，３２，３３ＬＥＤランプ列

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の発光ダイオードランプによって所
定の明るさを得ると共に、前記複数の発光ダイオードラ
ンプの１個以上によって特定の情報を点滅によって送信
する発光ダイオード信号装置において、前記複数の発光ダイオードランプによって得る所定の明
るさを、所定の点滅周波数のデューティ比で決定し、前
記複数の発光ダイオードランプの内の１個以上によって
送信する特定の情報を、前記複数の発光ダイオードラン
プの点滅周波数とは異なり、目にチラツキを感じさせな
い周波数で点灯、消灯時間を変化させた信号を送信する
ことを特徴とする発光ダイオード信号装置。
【請求項２】前記複数の発光ダイオードランプの明る
さは、デューティ比を一定として使用することを特徴と
する請求項１に記載の発光ダイオード信号装置。
【請求項３】前記複数の発光ダイオードランプの点滅
周波数は、６０Ｈｚ以上としたことを特徴とする請求項
１または請求項２に記載の発光ダイオード信号装置。