JP4935585B2 - 誤差増幅回路およびスイッチング電源回路 - Google Patents

誤差増幅回路およびスイッチング電源回路 Download PDF

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本発明は、誤差増幅回路およびそれを用いたDC−DCコンバータなどのスイッチング電源回路に関する。
図6は、従来のDC−DCコンバータの概略構成を示すブロック図である。図6に示すDC−DCコンバータは、入力電圧Vinより出力電圧Voutを生成し、図示していない負荷に電力を供給する降圧型DC−DCコンバータの例を示すものである。なお、入力電圧Vinとしては、バッテリーからの直流電圧や交流入力をダイオードブリッジと平滑フィルターで整流・平滑した電圧などが適用される。そして図6のDC−DCコンバータは、電圧検出手段Rd(620)により検出される出力電圧Voutを分圧して得た分圧電圧VDETと基準電圧源630より供給される基準電圧VREFを比較する誤差増幅回路610、誤差増幅回路610の出力電圧を基にある範囲の電圧をそれに対応したデューティ比のパルスに変換するデューティ変換回路640、出力段に備えられるスイッチング素子を駆動するドライバ650、スイッチング素子を有し入力電圧Vinより出力電圧Voutを生成する出力段660より構成されており、出力電圧Voutが目標値となるように、出力段660に備えられるスイッチング素子M0(662)をオン/オフ制御する。そして誤差増幅回路610の出力と入力との間に接続されたコンデンサCc(612)は位相補償を行う役割を持つものである。
デューティ変換回路640は、誤差増幅回路610の出力を基にある範囲の電圧をそれに対応したデューティ比のパルスへと変換するもので、図示例ではデューティ比0%及び該デューティ比0%を呈するときのしきい値電圧Vth0をグラフ上に示している。通常動作時には、デューティ変換回路640の入力電圧、すなわち、誤差増幅回路610の出力電圧は、DC−DCコンバータの出力電圧Voutを目標値とするためのデューティ比を指示する値となっている。
出力段660に備えられるスイッチング素子M0(662)は図示例ではPチャネルMOSFETを使用する例を示しているが、これに限らずパイポーラトランジスタ等の半導体スイッチ素子またはリレー回路等の機械スイッチ素子であっても構わない。また、NチャネルMOSFETであってもよい。
図7は、図6に示した従来のDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いられる誤差増幅回路の具体的構成例を示す図である。図7は、一段の差動増幅回路で構成した例を示している。すなわち、図7に示す従来の誤差増幅回路は、PチャネルMOSFET M1(711)、PチャネルMOSFET M2(712)、及び、定電流源Ib(713)より構成されるバイアス段710と、PチャネルMOSFET M3(724)、PチャネルMOSFET M4(725)、NチャネルMOSFET M5(726)、NチャネルMOSFET M6(727)より構成される差動段720とで構成されている。電源電圧VDDがPチャネルMOSFET M1(711)及びPチャネルMOSFET M2(712)のソースに接続され、PチャネルMOSFET M1(711)及びPチャネルMOSFET M2(712)のゲートは共通接続され、さらにダイオード接続されたPチャネルMOSFET M1(711)のドレインに定電流源Ib(713)が接続されている。またPチャネルMOSFET M2(712)のドレインは差動段720のPチャネルMOSFET M3(724)及びPチャネルMOSFET M4(725)のソースに接続されている。PチャネルMOSFET M3(724)のゲート721には例えば図6に示した基準電圧VREFが供給され、PチャネルMOSFET M4(725)のゲート722には例えば図6に示した分圧電圧VDETが供給される。
またPチャネルMOSFET M3(724)のドレインはダイオード接続されたNチャネルMOSFET M5(726)のドレインに接続され、またPチャネルMOSFET M4(725)のドレインはNチャネ
ルMOSFET M6(727)のドレインに接続され、NチャネルMOSFET M6(727)のドレインに接続された出力端723から信号を出力する。NチャネルMOSFET M5(726)のソースおよびNチャネルMOSFET M6(727)のソースは共にグランド(アース)に接続されている。NチャネルMOSFET M5(726)及びNチャネルMOSFET M6(727)のゲートは共通接続される。なお、電源電圧VDDと入力電圧Vinの値は同一に設定されている。
上記の構成を備えた従来の誤差増幅回路において、バイアス段710におけるPチャネルMOSFET M1(711)及びPチャネルMOSFET M2(712)はカレントミラー回路を構成し、定電流源Ib(713)より供給される電流Ibと同じ電流を、PチャネルMOSFET M2(712)のドレインから差動段720のPチャネルMOSFET M3(724)とPチャネルMOSFET M4(725)のソースに供給する。また上記の構成を備えた従来の誤差増幅回路において、差動段720におけるPチャネルMOSFET M3(724)及びPチャネルMOSFET M4(725)のドレインにそれぞれ接続されているNチャネルMOSFET M5(726)及びNチャネルMOSFET M6(727)はカレントミラー回路を構成し、能動負荷となるNチャネルMOSFET M6(727)のドレインから出力端723に信号を出力する。
図6に示した従来のDC−DCコンバータの無負荷時にDC−DCコンバータの出力電圧が過剰(過電圧)状態になると、図6の誤差増幅回路610の出力電圧はしきい値Vth0まで低下して、図6の出力段660におけるスイッチング動作が停止する。しかし、図6のDC−DCコンバータの出力電圧が目標値を下回るまでの間、図6の誤差増幅回路610の出力電圧は、さらに低下し続ける。このため、負荷電流が増加して出力電圧が低下した際に、図6の誤差増幅回路610の出力電圧が、再び、図6のデューティ変換回路640の有効入力電圧範囲まで上昇するまでには、余分な時間が掛かってしまい、過渡時の電圧降下が大きくなるという問題がある。
このような問題を解決するために、従来、下記特許文献1に示される過電圧保護回路が提案されている。すなわち下記特許文献1の過電圧保護回路では、過電圧保護が必要になった場合に誤差増幅器の出力を強制的に基準電圧Vrefにするとともに、シリーズレギュレータ(LDO)によるクランプ回路で出力の落ち込みを防止して、DC−DCコンバータの過渡応答時に、DC−DCコンバータの出力を所定電圧に安定させている。
特開2007−97301号公報(図1,図2)
しかし特許文献1に示されたDC−DCコンバータの過電圧保護回路では、出力電圧Voutがオーバーシュート制限値Vosを超えた瞬間に誤差増幅器の出力をリセットするが、その値を自由に設定できない。すなわち、出力電圧Voutがオーバーシュート制限値Vosを超えた瞬間に誤差増幅器の出力を基準電圧Vrefに等しくなるようにリセットするものであるが、基準電圧Vrefは出力電圧Voutの目標値と出力電圧Vout検出用のフィードバック抵抗RFB0,RFB1の分圧比とのみから一意に定まってしまい、リセットされる値を発振回路出力の三角波振幅の下限もしくは少しだけそれより下の値(本来望ましい値)にすることができないという課題がある。
また特許文献1に示されたDC−DCコンバータの過電圧保護回路では、誤差増幅器の基準電圧源が供給する基準電圧Vrefが、通常は発振回路出力の三角波振幅の下限よりさらに小さいので、出力電圧Voutがオーバーシュート制限値Vosを超えた後に負荷が重くなっても、誤差増幅器の出力が大きくなってオン時比率が大きくなるのに時間がかかってしまい(特許文献1図2(a)参照)、出力電圧Voutがオーバーシュート制限値Vosを超えてから短時間で負荷が重くなる場合は、誤差増幅器の出力をリセットしない方がよいということになってしまうという課題がある。
さらに特許文献1に示されたDC−DCコンバータの過電圧保護回路では、出力電圧の落ち込みを防止するため、クランプ回路を用意する必要があり、回路構成が複雑となるという課題がある。
そこで本発明は、上記した課題を解決するために、簡単な構成で出力電圧の下限を制限することが可能な誤差増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の誤差増幅回路は、第1のPチャネルMOSFET及び第2のPチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、電源電圧が前記第1のPチャネルMOSFET及び前記第2のPチャネルMOSFETのソースに接続され、ダイオード接続された前記第1のPチャネルMOSFETのドレインに定電流源が接続されて成るバイアス段と、前記バイアス段の前記第2のPチャネルMOSFETのドレインが、差動段を構成する第3のPチャネルMOSFET及び第4のPチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のPチャネルMOSFETのゲートに基準電圧が供給されると共に前記第4のPチャネルMOSFETのゲートに出力分圧電圧が供給され、前記基準電圧及び前記出力分圧電圧の差分を次段回路に出力する差動段と、から構成される誤差増幅回路において、前記差動段は、前記第3のPチャネルMOSFETのドレインがダイオード接続された第1のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第1のNチャネルMOSFETのソースが第3のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのソースがダイオード接続された第4のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第3及び前記第4のNチャネルMOSFETのソースがグランド接続され、前記第1及び前記第2のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続されると共に前記第3及び前記第4のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力するよう構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、誤差増幅回路の出力電圧の下限を制限することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。この誤差増幅回路は、後述するデューティ変換回路と組み合わせて上述した図6に示すようなDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いるに好適なものである。図1に示す誤差増幅回路は、PチャネルMOSFET M1(111)、PチャネルMOSFET M2(112)、及び、定電流源Ib(113)より構成されるバイアス段110と、PチャネルMOSFET M3(124)、PチャネルMOSFET M4(125)、NチャネルMOSFET M5(126)、NチャネルMOSFET M6(127)、NチャネルMOSFET M5A(128)、及び、NチャネルMOSFET M6A(129)より構成される差動段120とで構成されている。電源電圧VDDがPチャネルMOSFET M1(111)及びPチャネルMOSFET M2(112)のソースに接続され、PチャネルMOSFET M1(111)及びPチャネルMOSFET M2(112)のゲートは共通接続され、さらにダイオード接続されたPチャネルMOSFET M1(111)のドレインに定電流源Ib(113)が接続されている。またPチャネルMOSFET M2(112)のドレインは差動段120のPチャネルMOSFET M3(124)及びPチャネルMOSFET M4(125)のソースに接続されている。PチャネルMOSFET M3(124)のゲートには誤差増幅回路の第1の入力電圧として例えば図6に示した基準電圧VREFが入力端121から供給され、PチャネルMOSFET M4(125)のゲートには誤差増幅回路の第2の入力電圧として例えば図6に示した分圧電圧VDETもしくは出力電圧Voutが入力端122から供給される。
またPチャネルMOSFET M3(124)のドレインはダイオード接続されたNチャネルMOSFET M5A(128)のドレインに接続され、またPチャネルMOSFET M4(125)のドレインはNチャネルMOSFET M6A(129)のドレインに接続されている。そしてNチャネルMOSFET M5A(128)のソースは、NチャネルMOSFET M5(126)のドレインに接続され、NチャネルMOSFET M6A(129)のソースは、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(127)のドレインに接続されている。NチャネルMOSFET M5(126)のソースおよびNチャネルMOSFET M6(127)のソースは共にグランド(アース)に接続されている。NチャネルMOSFET M5A(128)及びNチャネルMOSFET M6A(129)のゲートが共通接続されるとともに、NチャネルMOSFET M5(126)及びNチャネルMOSFET M6(127)のゲートが共通接続される。ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(127)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(129)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(129)のドレインに接続された出力端123から信号を出力する。なお、電源電圧VDDと入力電圧Vinの値は同一に設定されている。
上記の構成を備えた第1の実施形態の誤差増幅回路において、バイアス段110におけるPチャネルMOSFET M1(111)及びPチャネルMOSFET M2(112)はカレントミラー回路を構成し、定電流源Ib(113)より供給される電流Ibと同じ電流をPチャネルMOSFET M2(112)のドレインから差動段120のPチャネルMOSFET M3(124)とPチャネルMOSFET M4(125)のソースに供給する。また上記の構成を備えた第1の実施形態の誤差増幅回路において、差動段120におけるPチャネルMOSFET M3(124)及びPチャネルMOSFET M4(125)のドレインにそれぞれ接続されたNチャネルMOSFET M5A(128)及びNチャネルMOSFET M6A(129)は第1のカレントミラー回路を構成し、またNチャネルMOSFET M5A(128)及びNチャネルMOSFET
M6A(129)のソースにそれぞれ接続されたNチャネルMOSFET M5(126)及びNチャネルMOSFET M6(127)は第2のカレントミラー回路を構成し、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(127)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(129)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(129)のドレインに接続された出力端123から信号を出力する。つまり、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路における差動段120においては、NチャネルMOSFET M5(126)、NチャネルMOSFET M5A(128)、NチャネルMOSFET M6(127)、及び、NチャネルMOSFET M6A(129)でもってウィルソンカレントミラー回路を形成して、NチャネルMOSFET M6(127)がダイオード接続となるため、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路の出力電圧がNチャネルMOSFET M6(127)のしきい値Vthを下回ることを防ぐことが可能になる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路と従来の誤差増幅回路とをシミュレーションにより比較した結果を示す図である。図3に示すように本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路では、出力電圧がMOSFET M6(127)のしきい値Vthに相当する略600mV近傍で下げ止まっていることが見て取れ、これに対して従来回路では出力電圧が限りなく0に近づいてしまうのが分かる。
図2は、図1に示した本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路と組み合わせて上述した図6に示すようなDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いるに好適なデューティ変換回路の具体的構成例を示す図である。上述したように、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路は、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(127)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(129)が能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET
M6A(129)のドレインが出力端123に接続され出力端123から信号を出力するよう構成されている。ここで上記した誤差増幅器の出力電圧の下限値を、デューティ変換回路のデューティ比を0にできるぎりぎりの電圧であるとよい。デューティ変換回路が図2のような構成の場合、デューティ比を0にする入力電圧の値は、デューティ変換回路の入力部を構成するNチャネルMOSFET M11(212)のしきい値Vthの変動に依存して変化する。しかし、上記した本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路では、誤差増幅回路の出力電圧の下限値もダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(127)のしきい値Vthに依存して変わるた
め、デューティ変換回路の入力部となるトランジスタを同じNチャネルMOSFETで構成すれば、温度変化に対して自動的に両者が連動して変動分を相殺することになる。すなわち、本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路の後段に図2に示すような同じNチャネルMOSFET M11(212)が入力電圧を受ける構成の電圧電流変換回路210を配置することで、温度変動に対して自動的に出力電圧の下限値が調整されるため、特に有効となる。
図2に示すデューティ変換回路について詳しく説明すると、電圧入力信号を電流出力信号に変換する電圧電流変換回路210、電圧電流変換回路210からの入力信号に基づいてパルス発振周波数を変化させる電流制御発振回路220、および、固定幅のパルスを生成する固定幅パルス生成回路230より構成されている。そして電圧電流変換回路210は、NチャネルMOSFET M11(212)、PチャネルMOSFET M12(213)、PチャネルMOSFET M13(214)、第1の電流源Ib1(215)、第2の電流源Ib2(216)、および、ソース抵抗Rs(217)より構成されている。ここでダイオード接続されたPチャネルMOSFET M12(213)とPチャネルMOSFET M13(214)とはカレントミラー回路を構成し、PチャネルMOSFET M12(213)のドレインに流れる電流と同じ分の電流をPチャネルMOSFET M13(214)のドレインに流すようにしている。
また第1の電流源Ib1(215)は、入力端IN(211)に入力される電圧(図1に示す誤差増幅回路の出力端123の電圧)とPチャネルMOSFET M12(213)に流れる電流との対応関係を調整するために設けられているものである。この第1の電流源Ib1(215)を付加することにより、無負荷時に図6に示すようなDC−DCコンバータの出力電圧が過剰状態に陥って入力端IN(211)の入力電圧が図6に示すグラフ上のVth0付近まで低下してくると、NチャネルMOSFET M11(212)がIb1の電流を引けなくなった時点で、PチャネルMOSFET M12(213)のソースに流れる電流を0にすることができる。逆に第1の電流源Ib1(215)がないと、入力端IN(211)の入力電圧が図6に示すグラフ上のVth0まで低下しても、NチャネルMOSFET M11(212)のサブスレッシュホールド領域の微小電流がPチャネルMOSFET M12(213)に流れ続けることになる。PチャネルMOSFET M12(213)のドレインに流れる電流が0になることでPチャネルMOSFET M13(214)のドレインに流れる電流も0になり、電流制御発振回路220の発振は停止し、それに伴い固定幅パルス生成回路230もパルス生成を停止するため出力端236からの出力が無くなり、図6に示すこのデューティ変換回路に続く出力段におけるDC−DCコンバータのスイッチング動作が停止する。
一方、通常時においては、入力端IN(211)の電圧は図6に示すグラフ上のVth付近より大きい有効入力電圧範囲にある電圧で動作するようにされ、NチャネルMOSFET M11(212)が電流源Ib1の電流(これもIb1とする)以上の電流を引けるように動作する。この場合、NチャネルMOSFET M11(212)はソースフォロワ回路として機能し、入力端IN(211)の電圧からNチャネルMOSFET M11(212)のしきい値電圧を差し引いた電圧がソース抵抗Rs(217)に印加され、この印加電圧に比例した電流がソース抵抗Rs(217)に流れる。また、第2の電流源Ib2(216)は、電流Ib1をNチャネルMOSFET M11(212)のソースに接続されているソース抵抗Rs(217)に流さないようにするために設けられており、電流Ib1がソース抵抗Rs(217)に流れることにより余分な電圧が発生することを防いでいる。そして第1の電流源Ib1(215)から供給される電流Ib1と第2の電流源Ib2(216)から供給される電流Ib2は等しくなるように設定される。以上の構成により、PチャネルMOSFET M12(213)のドレイン電流及びPチャネルMOSFET M13(214)のドレイン電流を、入力端IN(211)の電圧に比例したもの(厳密に言えば一次関数)にすることができる。
次に図2に示すデューティ変換回路中の電流制御発振回路について説明する。この電流制御発振回路220は当該技術分野の技術者によく知られている回路構成であり、PチャネルMOSFET M21(221)、NチャネルMOSFET M22(222)、第1のインバータU23(223)、第2のインバータU24(224)、およびコンデンサC20(225)より構成されている。そして第2のインバータU24(224)の出力は次段への入力となるとともにPチャネルMOSFET M21(221)およ
びNチャネルMOSFET M22(222)のゲートにフィードバックされる。フィードバックされた入力信号によりPチャネルMOSFET M21(221)又はNチャネルMOSFET M22(222)のいずれかが動作(導通)する。いまコンデンサC20(225)が放電状態にあり、コンデンサC20(225)の出力電圧がL(ロー)レベルのときは、フィードバックされた入力信号もLレベルでPチャネルMOSFET M21(221)が動作する。すると、前段の電圧電流変換回路210の出力である電流信号がPチャネルMOSFET M21(221)を介してコンデンサC20(225)に流れてコンデンサC20(225)を充電し、充電電圧が第1のインバータU23(223)のしきい値電圧を超えて第1のインバータU23(223)への入力がH(ハイ)レベルになったときに第1のインバータU23(223)を駆動してLレベルの信号を第2のインバータU24(224)に入力し、第2のインバータU24(224)の出力がHレベルとなる。これがフィードバック信号としてNチャネルMOSFET M22(222)のゲートに伝達されてNチャネルMOSFET M22(222)が動作し、コンデンサC20(225)の電荷を放電する。そのため、コンデンサC20(225)の出力電圧がグランドレベルとなり、最初の状態に戻る。これを繰り返すことで電流制御発振回路を構成する。コンデンサC20(225)に対する充電電流は前段の電圧電流変換回路210の出力電流によって決まる。
さらに図2に示すデューティ変換回路中の固定幅パルス生成回路について説明する。この固定幅パルス生成回路230は当該技術分野の技術者によく知られている回路構成であるため詳細説明は省略するが、固定幅パルス生成回路230は、PチャネルMOSFET M32(231)、NチャネルMOSFET M33(232)、コンデンサC31(233)、インバータU34(234)、および電流制限抵抗R30(235)より構成されている。前段の電流制御発振回路220の第2のインバータU24(224)の出力は、PチャネルMOSFET M32(231)およびNチャネルMOSFET M33(232)の各ゲートに入力される。第2のインバータU24(224)の出力がLレベルであればPチャネルMOSFET M32(231)が動作し、電源電圧VDDより供給される電流を電流制限抵抗R30(235)経由でコンデンサC31(233)に流しコンデンサC31(233)を充電する。コンデンサC31(233)の出力電圧がインバータU34(234)のしきい値電圧に達するとインバータU34(234)が出力をそれまでのHレベルからLレベルに反転させて、当該信号を出力端OUT236に出力する。一方、第2のインバータU24(224)の出力がHレベルであればNチャネルMOSFET M33(232)が動作し、コンデンサC31(233)の蓄積された電荷を放電する。放電によりコンデンサC31(233)の出力電圧がLレベルになればインバータU34(234)は再反転したHレベルの信号を出力端OUT236に出力する。コンデンサC31(233)の充電に係る時定数はコンデンサC31(233)の容量値および電流制限抵抗R30(235)の抵抗値によって決定される。放電経路に電流制限抵抗が存在しないため、コンデンサC31(233)の放電は短時間で終了し、これに対応する第2のインバータU24(224)の出力は幅が短いHレベルのパルス信号となる。このHパルスがPチャネルMOSFET M32(231)およびNチャネルMOSFET M33(232)の各ゲートに入力された後は上記時定数でもってコンデンサC31(233)の出力電圧が立ち上がるため、インバータU34(234)の出力は上記時定数,電源電圧VDDおよびインバータU34(234)のしきい値電圧により定まる固定幅のパルスを生成して出力することになる。
以上、図2に示すデューティ変換回路は、ソースフォロワ回路を有する電圧電流変換回路で電圧電流変換を行い、そのうえで電流制御発振回路の周波数を制御することで、固定オン時間のPFM制御(パルス周波数変調)を実現し、さらに前段の誤差増幅回路の能動負荷と同じNチャネルMOSFET回路で誤差増幅回路の出力を受けるようにしたから温度変動に対して自動的に出力電圧の下限値を調整できる。
なお上記において本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路は、入力電圧Vinより出力電圧Voutを生成し図示していない負荷に電力を供給するPFMでスイッチング制御する降圧型DC−DCコンバータを例として説明したが、これに限定するものではない。ある範囲の電圧をそれに対応したデューティ比のパルスに変換するデューティ変換回路を誤差増幅回路の後段に配置することだけを前提としているので、例えば特許文献1に示される誤差増幅器(特許文献1の図5参照)に本発明の誤差増幅回路を適用すれば入力電圧Vinよ
り出力電圧Voutを生成し図示していない負荷に電力を供給するPWM(パルス幅変調)でスイッチング制御する降圧型DC−DCコンバータに適用できる。その場合、DC−DCコンバータは降圧型に限らず昇圧型、昇降圧型などの他の型式のものであっても構わない。また、入力電圧Vinとして、バッテリーからの直流電圧や交流入力をダイオードブリッジと平滑フィルターで整流・平滑した電圧などを適用することができる。
[実施形態2]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。この誤差増幅回路は、前述したデューティ変換回路と組み合わせて上述した図6に示すようなDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いるに好適なものである。図4に示す誤差増幅回路は、PチャネルMOSFET M1(411)、PチャネルMOSFET M2(412)、及び、定電流源Ib(413)より構成されるバイアス段410と、PチャネルMOSFET M3(424)、PチャネルMOSFET M4(425)、NチャネルMOSFET M5(426)、NチャネルMOSFET M6(427)、及び、NチャネルMOSFET M6A(429)より構成される差動段420とで構成されている。電源電圧VDDがPチャネルMOSFET M1(411)及びPチャネルMOSFET M2(412)のソースに接続され、PチャネルMOSFET M1(411)及びPチャネルMOSFET M2(412)のゲートは共通接続され、さらにダイオード接続されたPチャネルMOSFET M1(411)のドレインに定電流源Ib(413)が接続されている。またPチャネルMOSFET M2(412)のドレインは差動段420のPチャネルMOSFET
M3(424)及びPチャネルMOSFET M4(425)のソースに接続されている。PチャネルMOSFET
M3(424)のゲートには誤差増幅回路の第1の入力電圧として例えば図6に示した基準電圧VREFが入力端421から供給され、PチャネルMOSFET M4(425)のゲートには誤差増幅回路の第2の入力電圧として例えば図6に示した分圧電圧VDETもしくは出力電圧Voutが入力端422から供給される。
またPチャネルMOSFET M3(424)のドレインはNチャネルMOSFET M5(426)のドレインに接続されるとともにNチャネルMOSFET M6A(429)のゲートに接続され、またPチャネルMOSFET M4(425)のドレインはNチャネルMOSFET M6A(429)のドレインに接続されている。そしてNチャネルMOSFET M6A(429)のソースは、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET
M6(427)のドレインに接続されている。NチャネルMOSFET M5(426)のソースおよびNチャネルMOSFET M6(427)のソースは共にグランド(アース)に接続されている。NチャネルMOSFET M5(426)及びNチャネルMOSFET M6(427)のゲートは共通接続される。ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(427)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(429)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(429)のドレインが出力端423に接続され出力端423から信号を出力する。なお、電源電圧VDDと入力電圧Vinの値は同一に設定されている。
上記の構成を備えた第2の実施形態の誤差増幅回路において、バイアス段410におけるPチャネルMOSFET M1(411)及びPチャネルMOSFET M2(412)はカレントミラー回路を構成し、定電流源Ib(413)より供給される電流Ibと同じ電流をコピーしてPチャネルMOSFET M2(412)のドレインから差動段420のPチャネルMOSFET M3(424)とPチャネルMOSFET M4(425)のソースに供給する。また上記の構成を備えた第2の実施形態の誤差増幅回路において、差動段420におけるPチャネルMOSFET M3(424)のドレイン及びNチャネルMOSFET M6A(429)のソースにそれぞれ接続されたNチャネルMOSFET M5(426)及びNチャネルMOSFET M6(427)はカレントミラー回路を構成し、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(427)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(429)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(429)のドレインに接続された出力端423から信号を出力する。
図4に示す本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路では、NチャネルMOSFET M6A(429)のソース電圧がNチャネルMOSFET M5(426)のゲート電圧と等しくなるように、NチャネルMOSFET M6A(429)とNチャネルMOSFET M5(426)が負帰還ループを形成している。一方、NチャネルMOSFET M5(426)とNチャネルMOSFET M6(427)のゲート電圧は同一で、
NチャネルMOSFET M5(426)とNチャネルMOSFET M6(427)の特性が略等しいとみなせるので、NチャネルMOSFET M5(426)とNチャネルMOSFET M6(427)のソース電流は等しくなり、上記した本発明の第1の実施形態の誤差増幅回路と同様の動作をする。この構成により、本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路における差動段420においては、NチャネルMOSFET M5(426)、NチャネルMOSFET M6(427)、及び、NチャネルMOSFET M6A(429)でもって上記した本発明の第1の実施形態の誤差増幅回路に採用されたウィルソンカレントミラー回路に代わる変形ウィルソンカレントミラー回路を形成してNチャネルMOSFET M6(427)がダイオード接続となるため、本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路の出力電圧がNチャネルMOSFET M6(427)のしきい値Vthを下回ることを防ぐことが可能になる。[実施形態3]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。この誤差増幅回路は、前述したデューティ変換回路と組み合わせて上述した図6に示すようなDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いるに好適なものである。図5に示す誤差増幅回路は、PチャネルMOSFET M1(511)、PチャネルMOSFET M2(512)、及び、定電流源Ib(513)より構成されるバイアス段510と、PチャネルMOSFET M3(524)、PチャネルMOSFET M4(525)、NチャネルMOSFET M5(526)、NチャネルMOSFET M6(527)、レベルシフト(Level Shift)回路528、及び、NチャネルMOSFET M6A(529)より構成される差動段520とで構成されている。電源電圧VDDがPチャネルMOSFET M1(511)及びPチャネルMOSFET
M2(512)のソースに接続され、PチャネルMOSFET M1(511)及びPチャネルMOSFET M2(512)のゲートは共通接続され、さらにダイオード接続されたPチャネルMOSFET M1(511)のドレインに定電流源Ib(513)が接続されている。またPチャネルMOSFET M2(512)のドレインは差動段520のPチャネルMOSFET M3(524)及びPチャネルMOSFET M4(525)のソースに接続されている。PチャネルMOSFET M3(524)のゲートには誤差増幅回路の第1の入力電圧として例えば図6に示した基準電圧VREFが入力端521から供給され、PチャネルMOSFET M4(525)のゲートには誤差増幅回路の第2の入力電圧として例えば図6に示した分圧電圧VDETもしくは出力電圧Voutが入力端522から供給される。
またPチャネルMOSFET M3(524)のドレインは、NチャネルMOSFET M5(526)のドレインに接続されるとともに、NチャネルMOSFET M5(526)のドレイン電位を低電位側にシフトした電位を出力するレベルシフト回路528に接続される。また、PチャネルMOSFET M4(525)のドレインはNチャネルMOSFET M6A(529)のドレインに接続されている。そしてNチャネルMOSFET M6A(529)のソースは、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(527)のドレインに接続されている。NチャネルMOSFET M5(526)のソースおよびNチャネルMOSFET M6(527)のソースは共にグランド(アース)に接続されている。NチャネルMOSFET M5(526)及びNチャネルMOSFET M6(527)のゲートは共通接続される。ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(527)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(529)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(529)のドレインが出力端523に接続され出力端523から信号を出力する。なお、電源電圧VDDと入力電圧Vinの値は通常同一に設定されている。
上記の構成を備えた第3の実施形態の誤差増幅回路において、バイアス段510におけるPチャネルMOSFET M1(511)及びPチャネルMOSFET M2(512)はカレントミラー回路を構成し、定電流源Ib(513)より供給される電流Ibと同じ電流をコピーしてPチャネルMOSFET M2(512)のドレインから差動段520のPチャネルMOSFET M3(524)とPチャネルMOSFET M4(525)のソースに供給する。また上記の構成を備えた第3の実施形態の誤差増幅回路において、差動段520におけるPチャネルMOSFET M3(524)のドレイン及びNチャネルMOSFET M6A(529)のソースにそれぞれ接続されたNチャネルMOSFET M5(526)及びNチャネルMOSFET M6(527)はカレントミラー回路を構成し、ダイオード接続されたNチャネルMOSFET M6(527)およびこれにカスケード接続するNチャネルMOSFET M6A(529)は能動負荷を構成し、NチャネルMOSFET M6A(529)のドレインに接続された出力端523から信号を出力する。
図5に示す本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路では、NチャネルMOSFET M6A(529)のソース電圧がNチャネルMOSFET M5(526)のゲート電圧と等しくなるように、NチャネルMOSFET M6A(529),NチャネルMOSFET M5(526)及びレベルシフト回路528は負帰還ループを形成している。一方、NチャネルMOSFET M5(526)とNチャネルMOSFET M6(527)のゲート電圧は同一で、NチャネルMOSFET M5(526)とNチャネルMOSFET M6(527)の特性が略等しいとみなせるので、NチャネルMOSFET M5(526)とNチャネルMOSFET M6(527)のソース電流は等しくなり、上記した本発明の第1の実施形態の誤差増幅回路と同様の動作をする。
レベルシフト(Level Shift)回路528は、PチャネルMOSFETを用いたソースフォロワなどで構成し、NチャネルMOSFET M5(526)のドレインとNチャネルMOSFET M6A(529)のゲートの間に挿入して、NチャネルMOSFET M6A(529)のゲート電位をNチャネルMOSFET M5(526)のドレイン電位より低いものとすることにより、同相入力範囲を拡大させる役割を担うものである。
このように本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路は、図4に示した変形ウィルソンカレントミラー回路の構成要素であるNチャネルMOSFET M5(426)に相当するNチャネルMOSFET M5(526)のドレインと図4のNチャネルMOSFET M6A(429)に相当するNチャネルMOSFET M6A(529)のゲートの間にレベルシフト回路528を挿入した構成とし、こうすることで、NチャネルMOSFET M6A(529)のゲート電位をNチャネルMOSFET M5(526)のドレイン電位より低いものとして、同相入力範囲を拡大させる効果を奏するものである。また本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路は、本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路と同様に、本発明の第1の実施形態の誤差増幅回路に採用されたウィルソンカレントミラー回路に代わる変形ウィルソンカレントミラー回路を有していて、NチャネルMOSFET
M6(527)がダイオード接続となるため、本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路の出力電圧がNチャネルMOSFET M6(527)のしきい値Vthを下回ることを防ぐことが可能になる。
なお上記第1〜3の実施形態の誤差増幅回路を上記したデューティ変換回路とセットで図6に示すDC−DCコンバータなどのスイッチング電源回路のスイッチ制御に用いることにより、スイッチング電源回路の無負荷時の安定動作,過渡応答時の出力変動の改善および温度変化に影響されにくい安定した動作を行うことが可能になる。
また、実施形態2,3に関しても、実施形態1と同様に、PFM,PWMを問わず、また、降圧型,昇圧型,昇降圧型を問わず適用することができる。また、入力電圧Vinとして、バッテリーからの直流電圧や交流入力をダイオードブリッジと平滑フィルターで整流・平滑した電圧などを適用することができる。すなわち、本発明は、スイッチング電源回路一般に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。 図1に示した本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路に好適なデューティ変換回路の具体的構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る誤差増幅回路と図7に示す従来の誤差増幅回路のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る誤差増幅回路の構成を示すブロック図である。 従来のDC−DCコンバータの概略構成を示すブロック図である。 図6に示した従来のDC−DCコンバータのスイッチング制御に用いられる誤差増幅回路の具体的構成例を示す図である。
符号の説明
110 バイアス段
111、112 PチャネルMOSFET
113 電流源
120 差動段
121、122 入力端
123 出力端
124、125 PチャネルMOSFET
126〜129 NチャネルMOSFET
410 バイアス段
411、412 PチャネルMOSFET
413 電流源
420 差動段
421、422 入力端
423 差動段出力端
424、425 PチャネルMOSFET
426、427 NチャネルMOSFET
429 NチャネルMOSFET
510 バイアス段
511、512 PチャネルMOSFET
513 電流源
520 差動段
521、522 入力端
523 出力端
524、525 PチャネルMOSFET
526、527 NチャネルMOSFET
528 レベルシフト回路
529 NチャネルMOSFET

Claims (9)

  1. 第1のPチャネルMOSFET及び第2のPチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、電源電圧が前記第1のPチャネルMOSFET及び前記第2のPチャネルMOSFETのソースに接続され、ダイオード接続された前記第1のPチャネルMOSFETのドレインに定電流源が接続されて成るバイアス段と、
    前記バイアス段の前記第2のPチャネルMOSFETのドレインが、差動段を構成する第3のPチャネルMOSFET及び第4のPチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のPチャネルMOSFETのゲートに第1入力電圧として基準電圧が供給されると共に前記第4のPチャネルMOSFETのゲートに第2入力電圧が供給され、前記基準電圧及び前記第2入力電圧の差分を次段回路に出力する差動段と、
    から構成される誤差増幅回路において、
    前記差動段は、
    前記第3のPチャネルMOSFETのドレインがダイオード接続された第1のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第1のNチャネルMOSFETのソースが第3のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのソースがダイオード接続された第4のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第3及び前記第4のNチャネルMOSFETのソースがグランド接続され、前記第1及び前記第2のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続されると共に前記第3及び前記第4のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力するよう構成したことを特徴とする誤差増幅回路。
  2. 前記差動段において、前記第1のNチャネルMOSFET及び前記第2のNチャネルMOSFETが第1のカレントミラー回路を構成し、また前記第1のNチャネルMOSFET及び前記第2のNチャネルMOSFETのソースにそれぞれ接続された前記第3のNチャネルMOSFET及び前記第4のNチャネルMOSFETが第2のカレントミラー回路を構成し、前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路でもってウィルソンカレントミラー回路を形成して前記ダイオード接続された前記第4のNチャネルMOSFETおよびこれにカスケード接続する前記第2のNチャネルMOSFETが能動負荷を構成して、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の誤差増幅回路。
  3. 第1のPチャネルMOSFET及び第2のPチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、電源電圧が前記第1のPチャネルMOSFET及び前記第2のPチャネルMOSFETのソースに接続され、ダイオード接続された前記第1のPチャネルMOSFETのドレインに定電流源が接続されて成るバイアス段と、
    前記バイアス段の前記第2のPチャネルMOSFETのドレインが、差動段を構成する第3のPチャネルMOSFET及び第4のPチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のPチャネルMOSFETのゲートに第1入力電圧として基準電圧が供給されると共に前記第4のPチャネルMOSFETのゲートに第2入力電圧が供給され、前記基準電圧及び前記第2入力電圧の差分を次段回路に出力する差動段と、
    から構成される誤差増幅回路において、
    前記差動段は、
    前記第3のPチャネルMOSFETのドレインが第1のNチャネルMOSFETのドレインに接続されるとともに第2のNチャネルMOSFETのゲートに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのソースがダイオード接続された第3のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第1及び前記第3のNチャネルMOSFETのソースがグランド接続され、前記第1及び前記第3のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力するよう構成したことを特徴とする誤差増幅回路。
  4. 前記差動段において、前記第3のPチャネルMOSFETのドレインが前記第2のNチャネルMOSFETのゲートに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続されるよう構成し、さらに前記第3のPチャネルMOSFETのドレイン及び前記第2のNチャネルMOSFETのソースにそれぞれ接続された前記第1のNチャネルMOSFET及び前記第3のNチャネルMOSFETがカレントミラー回路を構成し、前記第3のPチャネルMOSFETのソースの前記第2のNチャネルMOSFETへのゲート接続及び前記カレントミラー回路でもってウィルソンカレントミラー回路を形成して前記ダイオード接続された前記第3のNチャネルMOSFETおよびこれにカスケード接続する前記第2のNチャネルMOSFETが能動負荷を構成して、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の誤差増幅回路。
  5. 第1のPチャネルMOSFET及び第2のPチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、電源電圧が前記第1のPチャネルMOSFET及び前記第2のPチャネルMOSFETのソースに接続され、ダイオード接続された前記第1のPチャネルMOSFETのドレインに定電流源が接続されて成るバイアス段と、
    前記バイアス段の前記第2のPチャネルMOSFETのドレインが、差動段を構成する第3のPチャネルMOSFET及び第4のPチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のPチャネルMOSFETのゲートに第1入力電圧として基準電圧が供給されると共に前記第4のPチャネルMOSFETのゲートに第2入力電圧が供給され、前記基準電圧及び前記第2入力電圧の差分を次段回路に出力する差動段と、
    から構成される誤差増幅回路において、
    前記差動段は、
    前記第3のPチャネルMOSFETのドレインが第1のNチャネルMOSFETのドレインに接続されるとともに前記第1のNチャネルMOSFETのドレイン電位が該ドレイン電位を低電位側にシフトした電位を出力するレベルシフト回路を介して第2のNチャネルMOSFETのゲートに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのソースがダイオード接続された第3のNチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記第1及び前記第3のNチャネルMOSFETのソースがグランド接続され、前記第1及び前記第3のNチャネルMOSFETのゲートが共通接続され、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力するよう構成したことを特徴とする誤差増幅回路。
  6. 前記差動段において、前記第3のPチャネルMOSFETのドレインが第1のNチャネルMOSFETのドレインに接続されるとともに前記第1のNチャネルMOSFETのドレイン電位が該ドレイン電位を低電位側にシフトした電位を出力するレベルシフト回路を介して前記第2のNチャネルMOSFETのゲートに接続され、また前記第4のPチャネルMOSFETのドレインが前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続されるよう構成し、さらに前記第3のPチャネルMOSFETのドレイン及び前記第2のNチャネルMOSFETのソースにそれぞれ接続された前記第1のNチャネルMOSFET及び前記第3のNチャネルMOSFETがカレントミラー回路を構成し、前記レベルシフト回路経由による前記第3のPチャネルMOSFETのドレインの前記第2のNチャネルMOSFETへのゲート接続及び前記カレントミラー回路でもってウィルソンカレントミラー回路を形成して前記ダイオード接続された前記第3のNチャネルMOSFETおよびこれにカスケード接続する前記第2のNチャネルMOSFETが能動負荷を構成して、前記第2のNチャネルMOSFETのドレインに接続された出力端から前記差分信号を出力することを特徴とする請求項5に記載の誤差増幅回路。
  7. 前記差動段の前記出力端に接続される前記次段回路の入力部を構成するトランジスタがNチャネルMOSFETであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の誤差増幅回路。
  8. 前記次段回路は、前記差動段の前記出力電圧をデューティ比に変換する回路であることを特徴とする請求項7記載の誤差増幅回路。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の誤差増幅回路を含むスイッチング電源回路であって、該スイッチング電源回路の出力電圧もしくはその分圧を前記第2入力電圧とすることを特徴とするスイッチング電源回路。
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