JP4935226B2 - 硬貨繰出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転円盤を用いて硬貨を一枚ずつ繰出す硬貨繰出装置に関する。
従来の硬貨繰出装置を図面にしたがって説明する。
図6は従来の硬貨繰出装置を示す平面図(a)および側面説明図(b)である。
従来の硬貨繰出装置は、図6に示すように多量の硬貨Cを貯留することができるホッパタンク101、ホッパタンク101の下方に回転円盤102、回転円盤102に硬貨Cを案内する硬貨案内孔103、さらに回転円盤102の下方に底板106が設けられている。
ホッパタンク101に貯留された硬貨Cは、回転円盤102の硬貨案内孔103に一枚ずつ納められ、その回転円盤102が図中矢印Aの示す方向に回転することにより回転円盤102の下方に設けられた硬貨誘導突出部107に当接してガイド109に案内され搬送される。
さらに、回転円盤102により搬送された硬貨Cは底板106に設けられたストッパ108に当接する。ストッパ108に当接した硬貨Cは、硬貨誘導突出部107により後部を押圧されることにより図中矢印Bの示す方向へ押し出され、さらに図示しないスプリング付アームで付勢されたふたつのピッカローラ110を押し広げ、そのピッカローラ110の中心線を通過するとその弾性力により硬貨排出口へ排出される。
このようにして、ホッパタンク101に貯留された硬貨Cを一枚ずつ繰出すようにしている。
また、硬貨の移動方向の上流側から下流側にかけて上がっていく傾斜面により案内された硬貨がローラと搬送面との間に挟みこまれたとき、硬貨の後端が回転円盤の上面から浮き上がるようにし、硬貨を一枚ずつ繰出すようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−242602号公報(段落「0008」〜段落「0019」、図1)
しかしながら、上述した従来の技術においては、図7に示すように、回転円盤102の硬貨案内孔103に一枚ずつ納められた硬貨Cが硬貨誘導突出部107に当接せず、回転円盤102の縁部に当接した状態(硬貨Cは傾斜した状態)でストッパ108に当接するとその硬貨Cは、硬貨排出口へ搬送されることなく、硬貨案内孔103の上方に強くはじかれてしまう。その際、ストッパ108と強く当接することにより硬貨Cに傷が付いてしまうという問題がある。
特に、ストッパ108の上方に位置する硬貨Cが硬貨案内孔103に落下したとき、その硬貨Cが底板106から弾み、浮き上がった端部が回転円盤102の縁部と当接し、さらにその硬貨Cの端部がストッパ108に当接することでこのような問題が発生しやすいことが判明している。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、硬貨を貯留するホッパタンクと、前記ホッパタンクの底部を形成するとともに硬貨を一枚ずつ分離して案内する硬貨案内孔を有する回転円盤と、前記回転円盤との間隔が硬貨一枚の厚さより大きく、かつ硬貨二枚の厚さ未満になるように前記回転円盤を回転可能に支持する底板と、前記回転円盤の硬貨案内孔により前記底板の上に案内された硬貨に当接して硬貨を移動させる前記回転円盤に固着された硬貨誘導突出部と、該硬貨誘導突出部により移動される硬貨の端部に当接して該硬貨を硬貨排出口へ排出させる前記底板に固着された係止排出部と、湾曲した自由端部を有し、その自由端部が前記回転円盤の硬貨案内孔の縁部に接するように前記ホッパタンクに固着されたアームとを設け、前記回転円盤の硬貨案内孔の縁部および前記係止排出部に当接して傾斜した硬貨の端部で、該硬貨の端部と該回転円盤の硬貨案内孔の縁部との間に位置した前記アームの自由端部を押圧し、前記回転円盤の回転で該硬貨を前記回転円盤の硬貨案内孔からせり上げるようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、回転円盤の縁部に当接した硬貨を硬貨案内孔からかき出すことができ、硬貨に傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
また、硬貨がストッパの上方から落下して硬貨案内孔に入り込むことがなくなり、硬貨が底板から弾み、浮き上がった端部が回転円盤の縁部と当接したまま、その硬貨の端部がストッパに当接することを防止し、硬貨に傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による硬貨繰出装置の実施例を説明する。
まず、第1の実施例について説明する。
図1は第1の実施例における硬貨繰出装置を示す平面図(a)および側面説明図(b)である。
1はホッパタンクであり、多量の硬貨を貯留することができるものである。このホッパタンク1は上方が広く開口した開口部を有し、その開口部から硬貨を受入れて貯留するとともに下方に向け徐々に絞られている。
2は回転円盤であり、下方に向け徐々に絞られたホッパタンク1の底部を形成するとともに回転することによりホッパタンク1に貯留された硬貨を1枚ずつ分離して繰出すための板状のものである。
3は硬貨案内孔であり、回転円盤2に形成され、貯留した硬貨を1枚ずつ分離するための貫通孔である。この硬貨案内孔3は硬貨を通過させるために硬貨の径よりやや大きな径を有し、下方から上方に向けて拡がる傾斜面を形成している。
4はモータであり、その回転軸が回転円盤2の中心に固着されているものである。このモータ4は正転、および逆転の両方向に回転可能に構成されているものである。
5は攪拌スプリングであり回転円盤2の中心に固着されたものである。この攪拌スプリング5はモータ4により回転円盤2とともに回転し、図示しない部材を固着させて偏心させることにより、回転円盤2の中心部周辺の硬貨を硬貨案内孔3へ誘導するためのものである。
6は底板であり、ホッパタンク1の底面を形成する部材である。この底板6は、回転円盤2との隙間が硬貨1枚の厚さより大きく、2枚分の厚さ未満(例えば、硬貨1枚の厚さが1.5mmとすると隙間は1.75mm)になるように配置されている。
7は硬貨誘導突出部であり、回転円盤2の下面に固着された部材である。この硬貨誘導突出部7の高さは、底板6と回転円盤2の隙間未満であり、かつ硬貨誘導突出部7と底板6との隙間が硬貨1枚の厚さ未満であり、図中矢印Dが示す方向に回転円盤2が回転すると硬貨誘導突出部7は硬貨案内孔3を通過した底板6上の硬貨の端部に当接するように形成されている。
8はストッパ(係止排出部)であり、底板6に設けられ、硬貨1枚の厚さと略等しい高さを有する突起部材である。このストッパ8は、図中矢印Dが示す方向に回転した回転円盤2の硬貨誘導突出部7、および硬貨を案内するガイド9により搬送される硬貨の端部に当接することにより、その硬貨を回転円盤2の外側(図中矢印Eが示す方向)に誘導するためのものである。したがって、このストッパ8は硬貨の排出口の近傍に配置されるものである。
10はピッカローラであり、硬貨を排出する硬貨排出口の近傍に設けられたふたつの回転可能なローラである。このふたつのピッカローラ10のうちひとつのピッカローラ10は底板6に固着され、他のピッカローラ10は、図示しないスプリング等の弾性部材で付勢された回動部材の端部に設けられている。なお、この回動部材の他の端部は支点であり、底板6に回動可能に軸止されている。
この付勢されたピッカローラ10は、ストッパ8に当接して誘導された硬貨により押し広げられ、その硬貨の中心がふたつのピッカローラ10の中心を結ぶ線を越えると弾性部材の弾性力により硬貨を硬貨排出口へ排出する。
11は通過センサであり、硬貨排出口の近傍に配置された光学式センサ等である。この通過センサ11により硬貨が硬貨排出口に排出されたことが検知される。
21はタンクスプリング(アーム)であり、針金状の金属細線等で構成され、一端部がコイル状に複数回巻かれ、また他の端部(自由端部)が湾曲したもの(例えば、コイル状に1回巻かれたもの)である。
このタンクスプリング21は、複数回巻かれた端部がホッパタンク1の内壁面に固着されるとともに、湾曲した自由端部211が、ストッパ8の近傍の上方であって、図1(a)の矢印Dが示す方向に回転した回転円盤2の壁面により搬送される硬貨、すなわち硬貨案内孔3を完全に通過することができなかった硬貨の端部と硬貨案内孔3の壁面との間に位置するように、すなわち湾曲した自由端部211が硬貨案内孔3の縁部に接するように構成されている。
なお、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211は、他の端部がコイル状に複数回巻かれているため、容易に上下動することができ、硬貨案内孔3の傾斜面に当接しても回転円盤2は回転可能に構成されている。
また、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211と他の端部を結ぶ金属細線は直線形状に限られることなく、湾曲した自由端部211が硬貨案内孔3を通過することができなかった硬貨の端部と硬貨案内孔3の壁面との間に位置するよう構成されていれば屈折等してもよい。
上述した構成の作用について説明する。
まず、正常に硬貨が繰出され硬貨排出口へ搬送される動作を説明する。
ホッパタンク1内に硬貨Cが貯留された状態で図示しない制御手段によりモータ4を駆動させて回転円盤2を図1(a)の矢印Dが示す方向へ回転させる。
回転円盤2を回転させると貯留された硬貨Cのうち1枚の硬貨Cがひとつの硬貨案内孔3を通過する。このとき、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211をストッパ8の近傍の上方に配置することで硬貨Cがストッパ8の上方から落下して硬貨案内孔3に入り込むことがなくなり、硬貨案内孔3を通過した硬貨Cが底板6から弾み、浮き上がった端部が回転円盤2の縁部と当接したまま、その硬貨Cの端部がストッパ8に当接することを防止することができる。
硬貨案内孔3を完全に通過した底板6上の硬貨Cは、回転する回転円盤2に固着された硬貨誘導突出部7に当接して押圧されるとともにガイド9に案内されて搬送される。
搬送された硬貨Cの端部はストッパ8に当接し、その硬貨は回転円盤2の外側(図1(a)の矢印Eが示す方向)に誘導される。
ピッカローラ10は、ストッパ8に当接して誘導された硬貨により押し広げられ、その硬貨の中心がふたつのピッカローラ10の中心を結ぶ線を越えると弾性部材の弾性力により硬貨を硬貨排出口へ排出する。
そして、通過センサ11により硬貨が硬貨排出口に排出されたことが検知されて繰出し動作を終了する。
次に、硬貨Cが硬貨案内孔3を通過することができなかった場合を説明する。
ホッパタンク1内に硬貨Cが貯留された状態でモータ4を駆動させて回転円盤2を図1(a)の矢印Dが示す方向へ回転させる。
ここで、硬貨Cは硬貨案内孔3を通過することができず、図2に示すように傾斜した状態、すなわち硬貨誘導突出部7でなく回転円盤2の壁面により搬送されるものとする。
回転円盤2が回転することにより、その壁面と、その壁面で押圧されて搬送される硬貨Cの端部とで、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211を挟む。
さらに、回転円盤2を回転させるとその硬貨Cの端部はストッパ8に当接して停止するとともに回転円盤2の壁面でタンクスプリング21の湾曲した自由端部211を強く押圧する。
回転円盤2の壁面でタンクスプリング21の湾曲した自由端部211を強く押圧すると、硬貨Cは、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211の抗力により図2の矢印Fが示す方向にせり上げられ、かき出される。
さらに、かき出された硬貨Cによりストッパ8の上方の硬貨Cも弾き出されるため、ストッパ8の上方の硬貨Cが硬貨案内孔3に入り込むことがなくなる。
また、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211をストッパ8の近傍の上方に配置することで硬貨Cがストッパ8の上方から落下して硬貨案内孔3に入り込むことがなくなる。
以上説明したように、第1の実施例では、タンクスプリング21の湾曲した自由端部211をストッパ8の近傍の上方に配置することで硬貨Cがストッパ8の上方から落下して硬貨案内孔3に入り込むことがなくなるため、硬貨Cが底板6から弾み、浮き上がった端部が回転円盤2の縁部と当接したまま、その硬貨Cの端部がストッパ8に当接することを防止し、硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
また、回転円盤2の縁部と硬貨Cの間に入りこんだタンクスプリング21の湾曲した自由端部211で硬貨Cを押圧することにより、その硬貨Cを硬貨案内孔3からかき出すことができ、硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
次に、第2の実施例を説明する。
第1の実施例では、ホッパタンク1の貯留された硬貨Cの枚数が少なくなるとその硬貨Cが回転円盤2上に滞留し、硬貨案内孔3に入り難くなり、繰出す動作に時間がかかってしまうという問題がある。第2の実施例ではその問題を解決する。
なお、第2の実施例の構成は上述した第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例の構成の作用について説明する。
図3は第2の実施例における硬貨繰出し動作を示すフローチャートであり、図中Sで表すステップにしたがって説明する。
なお、硬貨繰出装置1は図示しないメモリや磁気ディスク等の記憶手段に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない中央処理装置等の制御手段により制御されるものとする。また、この制御手段は時間を計測する時計機能を有しているものとする。
まず、ホッパタンク1内に硬貨Cが貯留されているものとするが、以下の説明では便宜上1枚の硬貨を繰出す動作を説明するものとする。
S1:制御手段はモータ4を正転方向に回転させ、回転円盤2を図1(a)における矢印Dが示す方向に回転させる。
S2:回転円盤2を回転させると硬貨案内孔3を通過した底板6上の硬貨Cは、回転する回転円盤2に固着した硬貨誘導突出部7に当接して押圧されるとともにガイド9に案内されて搬送される。
次に、搬送された硬貨Cの端部はストッパ8に当接し、その硬貨は回転円盤2の外側(図1(a)の矢印Eが示す方向)に誘導され、硬貨排出口へ排出される。
制御手段は、通過センサ11により硬貨が硬貨排出口に排出されたか否かを検知し、硬貨Cが硬貨排出口に排出されたことを検知すると処理を硬貨の鑑別を行う検銭処理等の次の処理へ移行する。
一方、硬貨Cが硬貨排出口に排出されたことを検知できない場合、処理をS3へ移行する。
S3:制御手段は、通過センサ11で硬貨Cが硬貨排出口に排出されたことを検知できなかった場合、S1でモータ4の回転を開始してからの経過時間が記憶手段に予め記憶された所定の時間(通過監視時間)を経過しているか否かの判定を行う。
その結果、所定の時間(通過監視時間)を経過していると判定されると処理をS4へ移行し、一方、所定の時間(通過監視時間)をまだ経過していないと判定されると処理をS2へ移行する。
S4:制御手段は、モータ4の回転を開始してからの経過時間が記憶手段に予め記憶された所定の時間(通過監視時間)を経過していると判定するとモータ4の回転を停止させる。
S5:次に、制御手段は、モータ4を逆転方向に回転させ、回転円盤2を図1(a)における矢印Dが示す方向に対して逆方向に回転させる。
S6:モータ4を逆転方向に回転させると制御手段はモータ4を逆転方向に回転を開始してからの経過時間が記憶手段に予め記憶された所定の時間(逆回転時間)を経過したことを検知するとモータ4を停止させ、処理をS1へ移行する。
このように、回転円盤2を一定時間逆回転させ、ホッパタンク1に貯留した硬貨Cを硬貨案内孔3に入りやすくする。
以上説明したように、第2の実施例では、ホッパタンク1の貯留された硬貨Cの枚数が少なくなっても、その硬貨Cが回転円盤2上に滞留することなく硬貨案内孔3に入り易くなるという効果が得られる。
また、第1の実施例の構成と組み合わせることにより、さらに硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
次に、第3の実施例を説明する。
第1の実施例では、ホッパタンク1の貯留された硬貨Cの枚数が少なくなるとその硬貨Cが回転円盤2上に滞留し、硬貨案内孔3に入り難くなり、繰出す動作に時間がかかってしまうという問題がある。特に、回転円盤2の中心部付近に硬貨Cが滞留し易いという問題がある。第3の実施例ではその問題を解決する。
図4は第3の実施例における回転円盤を示す平面図(a)および側面説明図(b)である。
図4において、31は回転円盤突起部であり、回転円盤2の中心部に設けられ、ホッパタンク1の開口部に向かって突起したものである。この回転円盤突起部31は、上方に突起した球面状に形成され、その球面の上部の一部に傾斜面311が形成されたものである。この傾斜面311により貯留した硬貨Cを硬貨案内孔3へ滑らかに落とすことができる。
なお、この傾斜面311は回転円盤突起部31の中心部(攪拌スプリング5が固着されている部分)の近傍を斜めに切り落とすように形成されることが望ましい。このように回転円盤突起部31を偏心させることにより、傾斜面311の縁部で回転円盤2の中心付近に重なり合って滞留しようとする硬貨Cを攪拌することができる。
また、図4(a)で示すように、回転円盤突起部31は、その中心部の上方から硬貨案内孔3と隣接した硬貨案内孔3の間に向けて下方に傾斜した稜線312が形成された部位を有している。この稜線312が形成された部位により、上述した傾斜面311の縁部で攪拌された硬貨Cを分散させることができる。
なお、この稜線312が形成された部位は、稜線312が形成された部位は傾斜面311が形成された部分を除いた部位に形成されるものとする。例えば、5個の硬貨案内孔3が形成された回転円盤2の場合、稜線312が形成された部位は傾斜面311が形成された部分を除き、4方向に形成されるものとする。
以上説明したように、第3の実施例では、ホッパタンク1の貯留された硬貨Cの枚数が少なくなっても、その硬貨Cが回転円盤2上に滞留することなく硬貨案内孔3に入り易くなるという効果が得られる。
また、第1の実施例および第2の実施例の構成および作用も組み合わせることにより、さらに硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
次に、第4の実施例を説明する。
図5は第4の実施例における硬貨繰出装置を示す平面図(a)および側面説明図(b)である。
図5において、41は硬貨案内孔閉止突出部であり、ストッパ8の上方のホッパタンク1の壁面に固着され、ホッパタンク1の内側に突出したものである。この硬貨案内孔閉止突出部41は、例えば、図5(a)に示すように回転円盤2の硬貨案内孔3の略全部を覆うように(ストッパ8の上方に)突出し、また、図5(b)に示すように回転円盤2との間隔が硬貨Cの厚さ未満となるように配置されたものである。
なお、上述した第1の実施例の構成と同様な部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
このように構成された第4の実施例では、硬貨案内孔閉止突出部41により、ホッパタンク1に貯留された硬貨Cがストッパ8の上方から硬貨案内孔3に落下することを防止し、硬貨Cの端部が回転円盤2の縁部に当接することを防止する。
なお、上述した実施例1、実施例2、実施例3、および実施例4は異なる構成および作用として説明したが、実施例1、実施例2、実施例3、および実施例4の構成および作用のうち、2以上の構成および作用を兼ね備えたものにしてもよい。
以上説明したように、第4の実施例では、硬貨Cがストッパ8の上方から落下して硬貨案内孔3に入り込むことがなくなるため、硬貨Cが底板6から弾み、浮き上がった端部が回転円盤2の縁部と当接したまま、その硬貨Cの端部がストッパ8に当接することを防止し、硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
また、実施例1、実施例2および実施例3の構成および作用も備えることでさらに硬貨Cに傷を付けないようにすることができるという効果が得られる。
第1の実施例における硬貨繰出装置を示す平面図および側面説明図 第1の実施例における硬貨繰出し動作を示す説明図 第2の実施例における硬貨繰出し動作を示すフローチャート 第3の実施例における回転円盤を示す平面図および側面説明図 第4の実施例における硬貨繰出装置を示す平面図および側面説明図 従来の硬貨繰出装置を示す平面図および側面説明図 従来の硬貨繰出装置における硬貨繰出し動作を示す説明図
符号の説明
1 ホッパタンク
2 回転円盤
3 硬貨案内孔
4 モータ
5 攪拌スプリング
6 底板
7 硬貨誘導突出部
8 ストッパ
9 ガイド
10 ピッカローラ
11 通過センサ
21 タンクスプリング
31 回転円盤突起部
41 硬貨案内孔閉止突出部

Claims (5)

  1. 硬貨を貯留するホッパタンクと、
    前記ホッパタンクの底部を形成するとともに硬貨を一枚ずつ分離して案内する硬貨案内孔を有する回転円盤と、
    前記回転円盤との間隔が硬貨一枚の厚さより大きく、かつ硬貨二枚の厚さ未満になるように前記回転円盤を回転可能に支持する底板と、
    前記回転円盤の硬貨案内孔により前記底板の上に案内された硬貨に当接して硬貨を移動させる前記回転円盤に固着された硬貨誘導突出部と、
    該硬貨誘導突出部により移動される硬貨の端部に当接して該硬貨を硬貨排出口へ排出させる前記底板に固着された係止排出部と、
    湾曲した自由端部を有し、その自由端部が前記回転円盤の硬貨案内孔の縁部に接するように前記ホッパタンクに固着されたアームとを設け、
    前記回転円盤の硬貨案内孔の縁部および前記係止排出部に当接して傾斜した硬貨の端部で、該硬貨の端部と該回転円盤の硬貨案内孔の縁部との間に位置した前記アームの自由端部を押圧し、前記回転円盤の回転で該硬貨を前記回転円盤の硬貨案内孔からせり上げるようにしたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  2. 請求項1の硬貨繰出装置において、
    前記アームを、金属細線としたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  3. 請求項1または請求項2の硬貨繰出装置において、
    前記回転円盤の中心部に、突起部を設けたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  4. 硬貨を貯留するホッパタンクと、
    前記ホッパタンクの底部を形成するとともに硬貨を一枚ずつ分離して案内する複数の硬貨案内孔を有する回転円盤と、
    前記回転円盤との間隔が硬貨一枚の厚さより大きく、かつ硬貨二枚の厚さ未満になるように前記回転円盤を回転可能に支持する底板と、
    前記回転円盤の硬貨案内孔により前記底板の上に案内された硬貨に当接して硬貨を移動させる前記回転円盤に固着された硬貨誘導突出部と、
    該硬貨誘導突出部により移動される硬貨の端部に当接して該硬貨を硬貨排出口へ排出させる前記底板に固着された係止排出部と、
    前記ホッパタンクの壁面に固着され、前記係止排出部の近傍で前記硬貨案内孔の一つを覆うように突出した硬貨案内孔閉止突出部とを設け、
    前記係止排出部の上方から前記回転円盤の硬貨案内孔に硬貨が落下しないようにしたことを特徴とする硬貨繰出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項の硬貨繰出装置において、
    前記回転円盤を正転、逆転、または停止させる駆動手段と、
    前記硬貨排出口へ硬貨が排出されたことを検知する硬貨検知手段と、
    前記駆動手段で回転円盤を回転させてから前記硬貨検知手段で硬貨排出口へ硬貨が排出されたことを検知するまでの監視時間を予め記憶した記憶手段と、
    前記起動手段に回転円盤を正転させる指示を出力するとともに前記記憶手段から監視時間を読み出し、該監視時間を経過しても前記硬貨検知手段から硬貨排出口へ硬貨が排出されたことを検知した旨の通知がない場合、前記駆動手段に前記回転円盤を停止および逆転させる指示を出力する制御手段とを設けたことを特徴とする硬貨繰出装置。
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