JP4935187B2 - 電動モータおよび燃料ポンプ - Google Patents

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本発明は、整流子に接触するブラシを備えた電動モータに関し、また、燃料を昇圧するポンプ部を電動モータとともに備えた燃料ポンプに関する。
従来より、整流子と接触するブラシを備えた電動モータが知られている。そして、特許文献1〜3には、ブラシを保持するホルダと、ブラシを整流子に押し付ける向きに付勢する弾性部材とが記載されている。
図7(a)は特許文献1における弾性部材93およびホルダ831の形状を示す断面図であり、この図7(a)に示す如く、ホルダ831は整流子60の回転軸方向(図の上下方向)に延びる筒状に形成され、筒内部にてブラシ81を移動可能に保持している。また、弾性部材93は、ホルダ831の筒外側に配置される本体部932、およびホルダ831に形成された取出穴833に配置されて本体部932からホルダ831の筒内部に向けて延びるアーム部933を有している。
実開平5−95183号公報 特開2000−312458号公報 米国特許6952066号図面
しかしながら、図7(a)の従来構造では、取出穴833は、ホルダ831のうち整流子60の回転方向の回転進行側と反対側に位置する壁部832に形成されており、このことに起因して次の問題が生じる。
すなわち、整流子60の回転にともないブラシ81が整流子60から摩擦力を受け、その摩擦力によりブラシ81がホルダ831内にて傾き、ブラシ81上方部分のうち前記壁部832に対向する壁部対向面801が壁部832に押し付けられることとなる。しかし、前記壁部832には取出穴833が形成されているので、ブラシ81の壁部対向面801における受圧面積が低減してしまう(図7(a)のVII矢視図である図7(b)参照)。すると、壁部対向面801のうち壁部832に押し付けられる部分(図7(b)中の斜線に示す部分802)は、磨耗により損傷する。
そこで、本発明の目的は、整流子の回転にともないブラシがホルダに押し付けられることに起因したブラシの磨耗損傷を低減する電動モータおよび燃料ポンプを提供することにある。
請求項1記載の発明では、取出穴は、ホルダのうち整流子の径方向の外周側に位置する壁部に形成されている。そのため、整流子の回転にともないブラシがホルダ内にて傾いて、ホルダのうち整流子の回転方向の回転進行側と反対側に位置する壁部にブラシが押し付けられることとなっても、ホルダのうちブラシが押し付けられる壁部には取出穴は位置しないこととなる。よって、ブラシがホルダに押し付けられる際におけるブラシのホルダに対する受圧面積は最大限に確保されるので、整流子の回転にともないブラシがホルダに押し付けられることに起因したブラシの磨耗損傷を低減できる。
請求項1および請求項に記載の発明では、ブラシと接続して電気を供給するピグテールは取出穴に配置されている。そのため、ピグテールとアーム部とで取出穴を共用するので、ピグテール用の取出穴をアーム部が配置される取出穴とは別に形成する場合に比べ、ホルダの構造の簡素化を図ることができる。
ところで、ブラシおよびホルダが整流子の回転方向に複数並べて配置されている場合において、取出穴を、ホルダのうち整流子の径方向の内周側に位置する壁部に形成すると、ピグテールはホルダの内周側に位置することとなるので、複数のピグテール間の距離が短くなり、ピグテール同士が接触して短絡してしまう恐れが生じる。
これに対し、請求項記載の発明では、取出穴は、ホルダのうち整流子の径方向の外周側に位置する壁部に形成されているので、複数のピグテール間の距離を長くでき、ピグテール同士が接触して短絡する恐れを低減できる。
請求項2および3に記載の発明では、正極側取出穴は、正極側ホルダのうち整流子の回転方向の回転進行側に位置する壁部に形成されている。そのため、整流子の回転にともない正極ブラシが正極側ホルダ内にて傾いて、正極側ホルダのうち整流子の回転方向の回転進行側と反対側に位置する壁部に正極ブラシが押し付けられることとなっても、正極側ホルダのうち正極ブラシが押し付けられる壁部には正極側取出穴は位置しないこととなる。よって、正極ブラシが正極側ホルダに押し付けられる際における正極ブラシの正極側ホルダに対する受圧面積は最大限に確保されるので、整流子の回転にともない正極ブラシが正極側ホルダに押し付けられることに起因したブラシの磨耗損傷を低減できる。
また、請求項2および3に記載の発明では、負極側取出穴は、負極側ホルダのうち整流子の回転方向の回転進行側に位置する壁部に形成されている。よって、正極側取出穴の場合と同様にして、整流子の回転にともない負極ブラシが負極側ホルダに押し付けられることに起因したブラシの磨耗損傷を低減できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料ポンプを図1〜図5に基づいて説明する。
図3は燃料ポンプ10全体を示す部分断面図であり、はじめに図3を用いて燃料ポンプ10の全体構造を説明する。
燃料ポンプ10は、例えば車両などの燃料タンクの内部に装着されるインタンク式のポンプである。燃料ポンプ10は、燃料タンクの内部の燃料をエンジンに供給する。燃料ポンプ10は、吸入した燃料を昇圧するポンプ部20と、ポンプ部20を駆動するモータ部30とを備えている。モータ部30はブラシ付きの直流モータである。燃料ポンプ10は略円筒状のハウジング11を備えている。ハウジング11の内壁面には、周方向へ永久磁石12が環状に設置されている。永久磁石12の内周側には、環状の永久磁石12と同心円上に電機子31が配置されている。
ポンプ部20は、ケーシング本体21およびケーシングカバー22の間に配置されるインペラ23等を有している。ケーシング本体21およびケーシングカバー22は、略C字形状のポンプ流路24を形成している。ケーシング本体21とケーシングカバー22の間には、インペラ23が回転可能に収容されている。ケーシング本体21およびケーシングカバー22は、例えばアルミニウムのダイカスト成形により形成されている。
ケーシング本体21は、ハウジング11の軸方向において一方の端部側に圧入により固定されている。ケーシング本体21の中央部には、軸受25が設置されている。ケーシングカバー22は、ケーシング本体21に被せられた状態でハウジング11の一方の端部にかしめなどにより固定されている。電機子31のシャフト32は、一方の端部が軸受25により回転可能に径方向に支持されている。シャフト32の他方の端部は、軸受27により回転可能に径方向に支持されている。
ケーシングカバー22は燃料を吸入する吸入口28を有している。ポンプ流路24において周縁部に羽根溝を有するインペラ23が回転すると、図示しない燃料タンクの内部の燃料は吸入口28からポンプ流路24に吸入される。ポンプ流路24に吸入された燃料はインペラ23の回転により昇圧され、モータ部30のポンプ室33へ吐出される。
ハウジング11の他方の端部、すなわちケーシング本体21およびケーシングカバー22とは反対側には、モータケーシング40および吐出側カバー50が設置されている。モータケーシング40は、吐出側カバー50とハウジング11との間に挟み込まれている。吐出側カバー50は、かしめによりハウジング11に固定されている。
図2は図3のII矢視図であり、この図2に示す如く、吐出側カバー50は燃料吐出部52およびコネクタ53を有している。
燃料吐出部52は、図3に示す如く燃料通路51および調圧弁54を有している。燃料通路51は、調圧弁54の弁部材55により開閉される。燃料ポンプ10の内部における燃料の圧力が所定値よりも大きくなると、弁部材55は燃料通路51を開放する。そして、ポンプ部20により昇圧された燃料は燃料吐出部52の吐出口57から、該吐出口57に接続された図示しない配管を通じて燃料ポンプ10の外部へ供給される。
図1は、吐出側カバー50を燃料ポンプ10から取り外した状態における図3のII矢視図であり、この図1および図2に示す如く、コネクタ53は正極側ターミナル561および負極側ターミナル562を有している。
図3に示すように、ハウジング11の内部空間には電機子31が回転可能に収容されている。電機子31は、コア34と、コア34の外周に巻かれたコイル35とを有している。整流子60は、円板状に形成されており、図3において電機子31の上方に設置されている。すなわち、整流子60は、電機子31のポンプ部20とは反対側に設置されている。整流子60は、弾性部材としてのスプリング91、92により押し付けられているブラシ81、82と接触する。なお、ブラシ81は正極ブラシ、ブラシ82は負極ブラシを示し、スプリング91は正極側スプリング、スプリング92は負極側スプリングを示す。なお、図3ではスプリング91、92の図示を省略している。
図1に示すように、正極側チョークコイル71は、正極側ターミナル561および正極ブラシ81に電気的に接続され、電源供給開始時に発生する電気ノイズを低減する。同様に、負極側チョークコイル72は、負極側ターミナル562および負極ブラシ82に電気的に接続され、電源供給開始時に発生する電気ノイズを低減する。また、両チョークコイル71の各々は、コア711、722と、コア711、722の周りに巻き回されているコイル712、722とを有している。
正極側チョークコイル71と正極側ターミナル561とは導電部材611により接続される。また、正極側チョークコイル71と正極ブラシ81とは導電部材621およびピグテール631により接続される。同様にして、負極側チョークコイル72と負極側ターミナル562とは導電部材612により接続される。また、負極側チョークコイル72と負極ブラシ82とは導電部材622およびピグテール632により接続される。
なお、ピグテール631、632は可撓性を有し、ブラシ81、82の軸方向への移動に追従して変形可能な導電部材である。
そして、図示しない電源からターミナル561、562に供給された電力は、図1に示すように、導電部材611、612、チョークコイル71、72、導電部材621、622、ピグテール631、632、ブラシ81、82、整流子60を順に経由して、電機子31のコイル35へ供給される。供給された電力により電機子31が回転すると、電機子31のシャフト32とともにインペラ23が回転する。また、電機子31が回転すると、それにともなって整流子60も回転する。このとき、整流子60は、ブラシ81、82との接触状態を維持しながら回転する。
電機子31のシャフト32とともにインペラ23が回転すると、吸入口28からポンプ流路24に燃料が吸入される。ポンプ流路24に吸入された燃料は、インペラ23の各羽根溝から運動エネルギーを受けてポンプ流路24からポンプ室33に吐出される。ポンプ室33に吐出された燃料は、電機子31の周囲および燃料通路51を経由して吐出口57から燃料ポンプ10の外部へ供給される。
次に、吐出側カバー50の内部空間における、ブラシ81、82、スプリング91、92、チョークコイル71、72およびターミナル561、562の各構造について詳細に説明する。
図4および図5は負極ブラシ82の配置を示す図3の拡大図である。これらの図4、図5および図1に示す如く、ブラシ81、82、スプリング91、92、チョークコイル71、72およびターミナル561、562等は、モータケーシング40の一部分である仕切部材41の吐出口57側に保持されている。仕切部材41は、吐出側カバー50内部の燃料通路を、図3に示すモータ収容通路411とブラシ収容通路412とに仕切っている。また、仕切部材41には、モータ収容通路411とブラシ収容通路412と連通させる燃料通過孔413が形成されている。よって、モータ収容通路411内の燃料は燃料通過孔413からブラシ収容通路412に吐出される。
なお、本実施形態に係るブラシ収容通路412は、吐出側カバー50と仕切部材41で囲まれた空間に相当し、このブラシ収容通路412には、ブラシ81、82、スプリング91、92、チョークコイル71、72、ターミナル561、562、導電部材611、612、621、622およびピグテール631、632等が収容されている。また、本実施形態に係るモータ収容通路411は、モータケーシング40、ハウジング11およびケーシング本体21で囲まれた空間に相当し、このモータ収容通路411には、整流子60、電機子31および永久磁石12等が収容されている。
両ブラシ81、82の各々は、ホルダ811、821の内部に収容されている。ホルダ811、821は軸方向に延びる筒形状であり、仕切部材41と樹脂にて一体に形成されている。図1中の斜線を付した部分はホルダ811、821の上端部分を示しており、ハッチングによる断面を示すものではない。そして、正極ブラシ81は正極側ホルダ811の内部を回転軸方向に移動可能に保持され、負極ブラシ82は負極側ホルダ821の内部を回転軸方向に移動可能に保持されている。
正極側スプリング91は、コイル状に形成されて弾性変形する正極側本体部912と、正極ブラシ81の上端に接触して正極側本体部912の弾性変形力を正極ブラシ81に伝達する正極側アーム部913とを有している。そして、正極側本体部912は、整流子60の回転軸方向から見て(図3のII矢視において)正極ブラシ81に対してオフセット配置されている。すなわち、図1に示す場合では、正極側本体部912は正極ブラシ81に対して右側にずらして配置されている。なお、正極側本体部912はコイル内部に位置する軸部材911により保持されている。
負極側スプリング92は、正極側スプリング91と同様の構造であり、負極側本体部922と負極側アーム部923とを有し、負極側本体部922は負極ブラシ82に対してオフセット配置されている。負極側本体部922はコイル内部に位置する軸部材921により保持されている。なお、両軸部材911、921は仕切部材41と樹脂にて一体に形成されている。また、両本体部912、922はコイル中心が図1の上下を向く向きに配置されている。
図1に示す如く、両ホルダ811、821は回転軸方向視において略台形の形状であり、ホルダ811、821のうち整流子60の径方向の外周側に位置する壁部812、822には、正極側取出穴813および負極側取出穴823が各々に形成されている。これらの両取出穴813、823は、図7(b)に示す取出穴833の形状と同様にして、壁部812、822の上端から下方に向けて軸方向に切り欠かれた溝形状である。
そして、正極側取出穴813には、正極側アーム部913および正極側ピグテール631が配置されている。すなわち、正極側アーム部913および正極側ピグテール631は、正極側ホルダ811の内部から燃料ポンプ10の径方向外側に向けて、取出穴813を通じて延出している。
負極側取出穴823には、負極側アーム部923および負極側ピグテール632が配置されている。すなわち、負極側アーム部923および負極側ピグテール632は、負極側ホルダ821の内部から燃料ポンプ10の径方向外側に向けて、取出穴823を通じて延出している。
なお、図4に示すように、両スプリング91、92の本体部912、922、両ターミナル561、562、両チョークコイル71、72および両ブラシ81、82は、回転軸径方向において重複する位置に配置されている。
また、両スプリング91、92は、整流子60の回転軸方向から見て、両ブラシ81、82に対して両ターミナル561、562および両チョークコイル71、72の反対側に配置されている。また、両ブラシ81、82は回転軸中心に対して対称となるように配置されている。
ここで、ホルダ811、821のうち整流子60の回転方向の回転進行側と反対側に位置する部分を壁部814、824(図1参照)と呼び、ブラシ81、82上方部分のうち壁部814、824に対向する面を壁部対向面801、802と呼ぶことにする。そして、図4および図5に示す如く、整流子60の回転にともないブラシ81、82が整流子60から摩擦力を受け、その摩擦力によりブラシ81、82がホルダ811、821内にて傾くと(図5参照)、上述の壁部814、824(図1参照)に壁部対向面801、802が押し付けられることとなる。
これに対し、本実施形態によれば、スプリング91、92のアーム部913、923が配置されるホルダ811、821の取出穴813、823は、ホルダ811、821のうち整流子60の径方向の外周側に位置する壁部812、822に形成されている。そのため、整流子60の回転にともないブラシ81、82がホルダ811、821内にて傾いて、壁部814、824にブラシ81、82が押し付けられることとなっても、その壁部814、824には取出穴813、823は位置しないこととなる。よって、ブラシ81、82がホルダ811、821に押し付けられる際におけるブラシ81、82のホルダ811、821に対する受圧面積は最大限に確保される。そのため、整流子60の回転にともないブラシ81、82がホルダ811、821に押し付けられることに起因したブラシ81、82の磨耗損傷を低減できる。
また、本実施形態によれば、ピグテール631、632は取出穴813、823に配置されている。そのため、ピグテール631、632とアーム部913、923とで取出穴813、823を共用するので、ピグテール用の取出穴をアーム部913、923が配置される取出穴813、823とは別に形成する場合に比べ、ホルダ811、821の構造の簡素化を図ることができる。
また、取出穴813、823は、ホルダ811、821のうち整流子60の径方向の外周側に位置する壁部812、822に形成されているので、ホルダ811、821の内周側に取出穴を形成した場合に比べて、正極側ピグテール631と負極側ピグテール632との間の距離を長くできる。よって、正極側ピグテール631と負極側ピグテール632とが接触して短絡する恐れを低減できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
上述の第1実施形態では、ピグテール631、632とアーム部913、923とで取出穴813、823を共用しているのに対し、本実施形態では、ピグテール用の取出穴813、823とアーム部用の取出穴816、826とをそれぞれ別々に設けている。ピグテール用の取出穴813、823は、第1実施形態と同様にして、壁部812、822に形成されており、壁部812、822の上端から下方に向けて軸方向に切り欠かれた溝形状である。
そして、アーム部用の正極側取出穴816は、正極側ホルダ811のうち整流子60の回転方向の回転進行側に位置する壁部815に形成され、アーム部用の負極側取出穴826は、負極側ホルダ821のうち整流子60の回転方向の回転進行側に位置する壁部825に形成されている。これらのアーム部用の取出穴816、826の形状は、壁部815、825の上端から下方に向けて軸方向に切り欠かれた溝形状である。
また、本実施形態では第1実施形態と次の点でも異なる。すなわち、本実施形態では正極側のスプリング91を、アーム部用の正極側取出穴816が形成されている壁部815と対向する位置に配置している。また、このような配置にともない、正極側チョークコイル71を、正極ブラシ81に対して整流子60の回転方向の回転進行と反対側に配置している。
以上により、本実施形態によれば、スプリング91、92のアーム部913、923が配置されるホルダ811、821の取出穴816、826は、ホルダ811、821のうち整流子60の回転方向の回転進行側に位置する壁部815、825に形成されている。そのため、整流子60の回転にともないブラシ81、82がホルダ811、821内にて傾いて、壁部814、824にブラシ81、82が押し付けられることとなっても、その壁部814、824には取出穴813、823は位置しないこととなる。よって、ブラシ81、82がホルダ811、821に押し付けられる際におけるブラシ81、82のホルダ811、821に対する受圧面積は最大限に確保される。そのため、整流子60の回転にともないブラシ81、82がホルダ811、821に押し付けられることに起因したブラシ81、82の磨耗損傷を低減できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、取出穴813、816、823、826は壁部812、815、822、825の上端から切り欠かれた溝形状であるが、本発明に係る取出穴はこのような溝形状に限定されるものではなく、例えば穴形状であってもよい。
また、上記第1実施形態の取出穴813、823は、ホルダ811、821のうち整流子60の径方向の外周側に位置する壁部812、822に形成されているが、ホルダ811、821のうち整流子60の径方向の内周側に位置する壁部に形成してもよく、これによっても第1実施形態と同様にして、ブラシ81、82がホルダ811、821に押し付けられる際におけるブラシ81、82のホルダ811、821に対する受圧面積を最大限に確保することができる。
また、上記各実施形態では、ブラシ81、82およびホルダ811、821は、回転軸方向視において略台形の形状であるが、矩形でも円形の形状であってもよい。
また、上記各実施形態では、ピグテール631、632はホルダ811、821の内部から外部に向けて回転径方向に延出しているが、ピグテール631、632を軸方向(図4の上下方向)に延出させることで、取出穴813、823に配置することなくホルダ811、821の内部から外部に引き出すようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ポンプ部20を有する燃料ポンプ10に本発明による電動モータを適用しているが、本発明に係る電動モータは、ポンプ部20を有しないモータ単体にも適用できる。
このように、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る、吐出側カバーを燃料ポンプから取り外した状態における図3のII矢視図である。 図3のII矢視図である。 第1実施形態による燃料ポンプを示す断面図である。 負極ブラシの配置を示す図3の拡大図である。 負極ブラシの配置を示す図3の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る、吐出側カバーを燃料ポンプから取り外した状態における燃料ポンプの上面図である。 従来のブラシ、弾性部材およびホルダの構造を示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)のVII矢視図である。
符号の説明
10:燃料ポンプ、20:ポンプ部、31:電機子、60:整流子、81:正極ブラシ、82:負極ブラシ、91:正極側スプリング(正極側弾性部材)、92:負極側スプリング(負極側弾性部材)、631、632:ピグテール、811、821:ホルダ、812、815、822、825:壁部、813、816、823、826:取出穴、912:正極側本体部、913:正極側アーム部、922:負極側本体部、923:負極側アーム部。

Claims (4)

  1. 電機子と、
    前記電機子に供給される電流を整流する整流子と、
    前記整流子に対して前記整流子の回転軸方向から接触するブラシと、
    前記回転軸方向に延びる筒状に形成され、筒内部にて前記ブラシを前記回転軸方向に移動可能に保持するホルダと、
    前記ブラシを前記整流子に押し付ける向きに付勢する弾性部材と、
    前記ブラシと接続して電気を供給するピグテールと、
    を備え、
    前記ブラシおよび前記ホルダは前記整流子の回転方向に複数並べて配置され、
    前記弾性部材は、前記回転軸方向から見て前記ホルダの筒外側に配置されて弾性変形する本体部、および前記ホルダに形成された取出穴に配置されて前記本体部から前記ホルダの筒内部に向けて延びるアーム部を有し、
    前記取出穴は、前記ホルダのうち前記整流子の径方向の外周側に位置する壁部に形成され
    前記ピグテールは前記取出穴に配置されている電動モータ。
  2. 電機子と、
    前記電機子に供給される電流を整流する整流子と、
    前記整流子に対して前記整流子の回転軸方向から接触する正極ブラシおよび負極ブラシと、
    前記回転軸方向に延びる筒状に形成され、筒内部にて前記正極ブラシを前記回転軸方向に移動可能に保持する正極側ホルダ、および筒内部にて前記負極ブラシを前記回転軸方向に移動可能に保持する負極側ホルダと、
    前記正極ブラシを前記整流子に押し付ける向きに付勢する正極側弾性部材、および前記負極ブラシを前記整流子に押し付ける向きに付勢する負極側弾性部材と、
    を備え、
    前記正極側弾性部材は、前記回転軸方向から見て前記正極側ホルダの筒外側に配置されて弾性変形する正極側本体部、および前記正極側ホルダに形成された正極側取出穴に配置されて前記正極側本体部から前記正極側ホルダの筒内部に向けて延びる正極側アーム部を有し、
    前記負極側弾性部材は、前記回転軸方向から見て前記負極側ホルダの筒外側に配置されて弾性変形する負極側本体部、および前記負極側ホルダに形成された負極側取出穴に配置されて前記負極側本体部から前記負極側ホルダの筒内部に向けて延びる負極側アーム部を有し、
    前記正極側ホルダに形成された正極側取出穴は、前記正極側ホルダのうち前記整流子の回転方向の回転進行側に位置する壁部に形成され、
    前記負極側ホルダに形成された負極側取出穴は、前記負極側ホルダのうち前記整流子の回転方向の回転進行側に位置する壁部に形成されている電動モータ。
  3. 前記正極ブラシと接続して電気を供給する正極ピグテール、および前記負極ブラシと接続して電気を供給する負極ピグテールを備え、
    前記正極ピグテールは前記正極側取出穴に配置され、前記負極ピグテールは前記負極側取出穴に配置されている請求項記載の電動モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載の電動モータと、前記電機子の回転により駆動されて吸入した燃料を昇圧するポンプ部とを一体に備える燃料ポンプ。
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