JP4935155B2 - 駆動素子の状態判定装置 - Google Patents

駆動素子の状態判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4935155B2
JP4935155B2 JP2006103499A JP2006103499A JP4935155B2 JP 4935155 B2 JP4935155 B2 JP 4935155B2 JP 2006103499 A JP2006103499 A JP 2006103499A JP 2006103499 A JP2006103499 A JP 2006103499A JP 4935155 B2 JP4935155 B2 JP 4935155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric element
semiconductor switch
droplet
drive waveform
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006103499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007276217A (ja
Inventor
昭彦 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2006103499A priority Critical patent/JP4935155B2/ja
Publication of JP2007276217A publication Critical patent/JP2007276217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4935155B2 publication Critical patent/JP4935155B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、駆動素子の状態判定装置に係り、特に判定対象の駆動素子に検知信号を供給することにより、その判定対象の駆動素子の状態を判定する駆動素子の状態判定装置に関する。
インクジェットプリンタ、特にFWA(Full Width Array)方式では、ノズルからインクに気泡が混入することや、ゴミが付着したことなどによるインク不吐出が問題視されている。そこで、インクに気泡が混入することやノズルにゴミが付着したことを検査するための検査装置が提案されている。
特許文献1では、インクタンクからのインクが供給されるインク供給口とインクを粒子化して飛翔させるインク滴噴出口とを有するインク室を構成する壁面の一部が電気信号に応答して変位し前記インク室内の容積を変化せしめる振動子からなるインク噴出装置において、前記振動子の変位状態を検出する検出手段を配設し、前記電気信号に対する前記振動子の変位状態の異常を検知することが開示されている。
特許文献2では、インク室内のインクを吐出させるための圧電素子を備えたプリンタの記録ヘッドの充填検知装置であって、圧電素子の共振点プロファイルを得て記録ヘッド内のインクの充填状態を検知することが開示されている。
特許文献3では、所定の周波数の測定入力電圧と、測定入力電圧によって圧電素子が駆動した後の測定出力電圧と、に基づいて、測定入力電圧と測定出力電圧の位相のずれである位相出力波形と、測定出力電圧の振幅の大きさからなるピーク出力波形と、を生成し、予め用意されている圧電素子の位相出力波形及びピーク出力波形の周波数特性と、生成された位相出力波形及びピーク出力波形の周波数特性と、を比較することによりノズルを検査することが開示されている。
特許文献4では、インク飛翔に関わる複数の柱部が形成されているインクジェットプリンタ用圧電素子に対してインピーダンス測定を行って当該インク飛翔に関わる柱部の電気的および機械的破損を検出して良品/不良品を判定することが開示されている。ここでは、特に、掃引周波数をある特定の所定の少なくとも1つ以上の周波数に固定してインピーダンス測定を実施する。
特許文献5では、一方の検査端子と他方の検査端子との間に電気的に接続された電子素子を電気的に検査する検査部と、複数のアレー型電子部品について複数の共通端子のうちの一つを選択して前記一方の検査端子に電気的に接続する共通端子選択部と、前記複数のアレー型電子部品のそれぞれについて同じ位置の個別端子を全て選択して前記他方の検査端子に電気的に接続する個別端子選択部と、を備えたアレー型電子部品の検査装置が開示されている。ここで、検査部は、周波数を変化させながら電子素子に交流電圧を印加し、当該電子素子の電圧又は電流を測定することにより、当該電子素子のインピーダンスを測定する。
特開昭55−118878号公報 特開2000−318183号公報 特開2000−355100号公報 特開2001−138514号公報 特開2001−311757号公報
しかし、特許文献1及び2に記載された技術は、単一の圧電素子を対象としたものであり、多数の圧電素子を備えたインクジェットプリンタには対応できない問題がある。また、特許文献3に記載された技術は、位相出力波形及びピーク出力波形の周波数特性を得るために測定入力電圧の所定範囲の周波数を掃引する必要があり、手間がかかってしまう問題があった。さらに、特許文献4及び5に記載された技術は、インクジェットプリンタの製造工程における検査であり、インクジェットプリンタがユーザに使用されている環境では対応することができない問題がある。
そこで、検知信号発生回路及び圧電素子を検知する検知部を備えたインクジェットプリンタが考えられている。このインクジェットプリンタは、半導体スイッチにより信号のオン/オフを行うものであるが、オフの場合であっても微弱な「もれ信号」が生じてしまうので、正確に検査することができない問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、半導体スイッチのもれ信号の影響を受けることなく容易に駆動素子の状態を判定することができる駆動素子の状態判定装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数の圧電素子と、前記複数の圧電素子に対して複数の異なる駆動波形信号を発生する駆動波形信号発生手段と、各圧電素子に対して駆動波形信号の種類に応じた数だけ接続された複数の半導体スイッチであって、オン又はオフに切り換えることによって、前記駆動波形信号発生手段により発生された各々の駆動波形信号のいずれかを前記接続された圧電素子に供給する複数の半導体スイッチと、前記複数の圧電素子にそれぞれ接続され、各圧電素子を流れる電流を計測する電流計測手段と、
圧電素子に接続された複数の半導体スイッチのいずれか1つに接続され、検知信号を発生する検知信号発生手段と、
判定対象の圧電素子及び前記検知信号発生手段に接続された半導体スイッチをオンに設定し、前記判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチをオンに設定すると共に接地する制御を行う制御手段と、
前記電流計測手段により計測された電流を少なくとも用いて前記判定対象の前記圧電素子の駆動によって液滴を吐出させる液滴吐出手段のノズルでの液滴の吐出状態または前記圧電素子が寿命であるか否かを判定する状態判定手段と、
を備えている。
駆動波形信号発生手段は、圧電素子を駆動させるための駆動波形信号を発生する。半導体スイッチは、各圧電素子に対して駆動波形信号の種類に応じた数だけ接続されている。そして、各半導体スイッチは、オン又はオフに切り換えることによって、駆動波形信号発生手段により発生された各々の駆動波形信号のいずれかを前記接続された圧電素子に供給する。
電流計測手段は、複数の圧電素子にそれぞれ接続され、各圧電素子を流れる電流を計測する。よって、電流計測手段は、一の圧電素子のみに電流が流れているときはその電流のみを計測するが、複数の圧電素子にそれぞれ電流が流れているときは、それぞれの電流を合計した電流を計測する。検知信号発生手段は、圧電素子の状態を判定するための検知信号を発生し、その検知信号を各圧電素子に接続された半導体スイッチのいずれか1つに供給する。
制御手段は、判定対象の圧電素子及び検知信号発生手段に接続された半導体スイッチをオンに設定する制御を行う。これにより、測定対象の圧電素子に検知信号が供給される。
ここで、検知信号発生手段に接続されている半導体スイッチであっても、判定対象と異なる圧電素子に接続されている半導体スイッチは、オフになっており理論上は検知信号を出力しないようになっているが、実際には微弱の信号、すなわち漏れ信号を出力する。この漏れ信号は、上記の判定対象と異なる圧電素子を介して、電流計測手段に流れ込むおそれがある。
そこで、制御手段は、更に、前記判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチをオンに設定すると共に接地する制御を行う。これにより、前記判定対象と異なる圧電素子は接地される。このため、漏れ信号は、前記判定対象と異なる圧電素子に流れ込むことなく、外部に出力される。すなわち、電流計測手段に流れ込む電流は、判定対象の圧電素子を流れる電流のみとなる。そして、状態判定手段は、電流計測手段により計測された電流を少なくとも用いて、判定対象の圧電素子の駆動によって液滴を吐出させる液滴吐出手段のノズルでの液滴の吐出状態または圧電素子が寿命であるか否かを判定する。
以上のように、上記発明は、判定対象の圧電素子及び検知信号発生手段に接続された半導体スイッチをオンに設定し、判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチをオンに設定すると共に接地する制御を行うことにより、電流計測手段により判定対象の圧電素子の電流を正確に計測できるので、判定対象の圧電素子の状態を正確に判定することができる。
本発明に係る駆動素子の状態判定装置は、電流計測手段により判定対象の駆動素子である圧電素子の電流を正確に計測できるので、判定対象の駆動素子の状態を正確に判定することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液滴吐出装置の構成を示す回路図である。液滴吐出装置は、検知信号及び駆動波形信号を発生する信号発生回路10と、第1の切換回路21と、第2の切換回路22と、大滴用半導体スイッチ31、41と、中滴用半導体スイッチ32、42と、小滴用半導体スイッチ33、43と、圧電素子51、52と、検知信号の電圧を計測する電圧計61と、圧電素子51又は52から流れる電流を計測する電流計62と、圧電素子の状態を判定する図示しない判定回路と、各半導体スイッチや各切換回路を制御する図示しない制御回路と、を備えている。
なお、本実施形態では、図1に2つの圧電素子51、52を例示したが、圧電素子の個数はこれに限定されるものではないのは勿論である。また、半導体スイッチは、例えばMOSFETが好ましいが、これに限定されるものではない。
ここで、各半導体スイッチは、等価的に、スイッチSW、コンデンサCin、Cds、Coutで構成されている。例えば大滴用半導体スイッチ31を例に挙げると、図1に示すように、スイッチSWの入力側は大滴回路入力端子11に接続され、その出力側は圧電素子入力端子34に接続されている。コンデンサCinの一方の端子はスイッチSWの入力側に接続され、その他方の端子はグランド端子14に接続されている。コンデンサCoutの一方の端子はスイッチSWの出力側に接続され、その他方の端子はグランド端子14に接続されている。コンデンサCdsの一方の端子はスイッチSWの入力側に接続され、その他方の端子はスイッチSWの出力側に接続されている。その他の半導体スイッチも上述した大滴用半導体スイッチ31と同様に構成されている。
信号発生回路10は、液滴吐出時は、大滴のインクを吐出するための駆動波形信号(以下「大滴駆動波形信号」という。)を発生し、圧電素子の状態判定時は、インクの不吐出や圧電素子の寿命を判定するための検知信号(例えば最小電圧−1V/最大電圧1V、周波数1kHz)を発生する。このような信号の切換は、図示しない制御回路によって行われる。また、図示しない第2の信号発生回路は中滴のインクを吐出するための駆動波形信号(以下「中滴駆動波形信号」という。)、図示しない第3の信号発生回路は小滴のインクを吐出するための駆動波形信号(以下「小滴駆動波形信号」という。)をそれぞれ発生する。
本実施形態では、3つの信号発生回路がそれぞれ上記の信号を発生する例を挙げて説明したが、例えば1つの信号発生回路10が上記の各信号を発生するようにしてもよいのは勿論である。すなわち、信号発生回路の数は限定されるものではない。
信号発生回路10は、大滴波形電圧入力端子11を介して、大滴用半導体スイッチ31及び41に接続されている。大滴用半導体スイッチ31は圧電素子51に接続され、大滴用半導体スイッチ41は圧電素子52に接続されている。
第1の切換回路21は、入力端子a又は入力端子bに入力された信号を、中滴用半導体スイッチ32、42に供給する。ここで、端子aは中滴波形電圧入力端子12を介して図示しない第2の信号発生回路に接続され、端子bはグランド端子14に接続されている。
第2の切換回路22は、入力端子a又は入力端子bに入力された信号を、小滴用半導体スイッチ33、43に供給する。ここで、端子aは小滴波形電圧入力端子13を介して図示しない第3の信号発生回路に接続され、端子bはグランド端子14に接続されている。
大滴用半導体スイッチ31及び41の入力側は、大滴回路接続端子26を介して、大滴回路入力端子11に接続されている。中滴用半導体スイッチ32及び42の入力側は、中滴回路接続端子27を介して、第1の切換回路21の出力側に接続されている。小滴用半導体スイッチ33及び43の入力側は、小滴回路接続端子28を介して、第2の切換回路22の出力側に接続されている。
大滴用半導体スイッチ31、中滴用半導体スイッチ32、小滴用半導体スイッチ33の各出力側は、圧電素子入力端子34を介して圧電素子51に接続されている。大滴用半導体スイッチ41、中滴用半導体スイッチ42、小滴用半導体スイッチ43の各出力側は、圧電素子入力端子44を介して圧電素子52に接続されている。
圧電素子51は、圧電素子入力端子34を介して供給される駆動波形電圧によって駆動される。圧電素子51の一方の端子は圧電素子入力端子34に接続され、その他方の端子は端子53に接続されている。また、圧電素子52は、圧電素子入力端子44を介して供給される駆動波形電圧によって駆動される。圧電素子52の一方の端子は圧電素子入力端子44に接続され、その他方の端子は端子53に接続されている。
電流計62は、液滴吐出状態の検査時に、圧電素子を流れる電流、具体的には端子53からグランド端子14へ流れる電流を計測する。そして、図示しない判定回路は、電圧計61及び電流計62の計測結果に基づいて圧電素子52の状態、例えば圧電素子52の液滴不吐出や圧電素子52の寿命を判定する。
図2は、液滴吐出ヘッドの構成を示す図である。プリンタヘッドは、インクを収納するインク収容部71、インク供給路である導管72、インクの吐出方向を案内するノズル73、振動板75、圧電素子(ピエゾ素子)51を有している。
インク収容部71には、例えば、シアン、マゼンタもしくはイエローのいずれかの色からなるインク原液74が収容されていて、導管72を介してノズル73と接続されている。また、導管72の下側には、振動板75を介して、例えば圧電素子51が配置されている。圧電素子51は、駆動波形電圧の供給によって矢印A方向に変位して、インク収容部71に対して圧力を加えノズル73からインク74を吐出させる。なお、インク収容部71及び圧電素子51は、ノズル73ごとにそれぞれ設けられている。
(液滴吐出)
以上のように構成された液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドから次のように液滴を吐出する。
圧電素子51を駆動して液滴吐出ヘッドから大滴を吐出させる場合、大滴用半導体スイッチ31がオンに設定され、信号発生回路10が大滴駆動波形信号を発生する。このとき、信号発生回路10で発生された駆動波形信号は、大滴用半導体スイッチ31を介して、圧電素子51に供給される。これにより、圧電素子51が駆動され、図2に示す液滴吐出ヘッドから大滴が吐出される。
圧電素子51を駆動して液滴吐出ヘッドから中滴を吐出させる場合、第1の切換回路21が端子aに切り換えられ、中滴用半導体スイッチ32がオンに設定され、第2の信号発生回路が中滴駆動波形信号を発生する。このとき、中滴駆動波形信号は、第1の切換回路21、中滴用半導体スイッチ32を介して、圧電素子51に供給される。これにより、圧電素子52が駆動され、図2に示す液滴吐出ヘッドから中滴が吐出される。なお、圧電素子51を駆動して液滴吐出ヘッドから小滴を吐出させる場合も上記と同様である。
(圧電素子51の状態測定)
圧電素子51の状態を測定する場合、大滴用半導体スイッチ31はオンに設定され、大滴用半導体スイッチ41はオフに設定される。これにより、信号発生回路10は、大滴用半導体スイッチ31を介して圧電素子51に接続され、圧電素子52には接続されていない状態になる。更に、小滴用半導体スイッチ43はオンに設定され、第2の切換回路22は端子bに設定される。そして、信号発生回路10が検知信号を発生する。
信号発生回路10で発生された検知信号(本来の測定信号)は、図3(実線)に示すように、大滴回路入力端子11、大滴回路接続端子26、大滴用半導体スイッチ31、圧電素子入力端子34、圧電素子51、端子53を介して、電流計62に供給される。
一方、大滴用半導体スイッチ41は、オフになっているが、大滴回路接続端子26に接続されているので、SWやCdsに起因する漏れ信号が発生する。具体的には、図3(点線)に示すように、大滴回路入力端子11、大滴回路接続端子26、大滴用半導体スイッチ41の経路に沿って、漏れ信号が生じる。
しかし、小滴用半導体スイッチ43は、オンに設定されていると共に、第2の切換回路22を介して接地されている。このため、圧電素子52は、接地された状態になる。よって、漏れ信号は、圧電素子52に流れ込まず、小滴用半導体スイッチ43、第2の切換回路22を介して外部に出力される。この結果、電流計62には、圧電素子51を経由した電流のみが流れ込む。
図示しない判定回路は、電圧計61で計測された検知信号の電圧、電流計62で計測された電流の少なくとも一方を用いて、圧電素子51による液滴の吐出状態を判定したり、圧電素子51の寿命を判定したりする。判定回路は、例えば、電圧計61で計測された電圧の時間変化や、電圧及び電流により求められるインピーダンス応答に基づいて、圧電素子51の状態を判定する。このとき、判定回路は、オフになっている半導体スイッチの漏れ信号に影響されることなく、圧電素子51を流れる電流のみを用いて正確に圧電素子51の状態を判定する。
以上のように、第1の実施形態に係る液滴吐出装置は、圧電素子51に検知信号を供給して圧電素子51の状態を測定する際に、圧電素子51と異なる圧電素子52に接続された小滴用半導体スイッチ43をオンにすると共にその小滴用半導体スイッチ43を接地させることによって、圧電素子52を接地する。
この結果、上記液滴吐出装置は、信号発生回路10に接続されている大滴用半導体スイッチ41の漏れ信号を圧電素子52に流れ込ませず、外部に出力させるので、判定対象となる圧電素子51の電流を正確に測定して、圧電素子51の状態を正確に判定することができる。
なお、本実施形態では、小滴用半導体スイッチ43がオンに設定され、第2の切換回路22が端子bに設定された場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、小滴用半導体スイッチ43の代わりに中滴用半導体スイッチ42、第2の切換回路22の代わりに第1の切換回路21を用いてもよい。また、中滴用半導体スイッチ42及び小滴用半導体スイッチ43が同時にオンに設定され、かつ第1の切換回路21及び第2の切換回路22が共に端子bに設定されてもよい。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る液滴吐出装置の構成を示す図である。液滴吐出装置は、検知信号を発生する信号発生回路101と、所定の信号を発生する信号発生回路102と、圧電素子駆動回路110、120、130、140と、圧電素子161〜163、171〜173、181〜183、191〜193と、圧電素子を流れる電流を計測する電流計201と、信号発生回路101で発生された信号の電圧を計測する電圧計202と、図示しない判定回路と、各半導体スイッチのオン/オフ等を制御する制御回路と、を備えている。
信号発生回路101、102は、各圧電素子を駆動させるための複数の駆動波形信号を発生することが可能であるが、本実施形態ではその記載は省略する。また、第1の実施形態と同様に、液滴吐出ヘッドは上記の各圧電素子によって駆動されるが、その詳細は省略する。
圧電素子駆動回路110は、半導体スイッチ111〜114、116〜119を有している。半導体スイッチ111の一端は信号発生回路101に接続されている。半導体スイッチ111の他端は、半導体スイッチ112を介して圧電素子161、半導体スイッチ113を介して圧電素子162、半導体スイッチ114を介して圧電素子163にそれぞれ接続されている。
また、半導体スイッチ116の一端は信号発生回路102に接続されている。半導体スイッチ116の他端は、半導体スイッチ117を介して圧電素子161、半導体スイッチ118を介して圧電素子162、半導体スイッチ119を介して圧電素子163にそれぞれ接続されている。圧電素子161、162、163は共に電流計201を介して接地されている。
なお、圧電素子駆動回路120、130、140は、圧電素子駆動回路110と同様に、8個の半導体スイッチによって構成されているので、その詳細な説明は省略する。また、図4では、各圧電素子駆動回路は、3個の圧電素子を駆動するように構成されているが、例えば256個の圧電素子を同時に駆動することができる。
電流計201は、圧電素子の判定時に圧電素子を流れる電流を計測する。そして、図示しない判定回路は、第1の実施形態と同様に、電流計201及び電圧計202の少なくとも1つの計測結果に基づいて圧電素子の状態、例えば圧電素子の液滴不吐出や圧電素子の寿命を判定する。
以上のように構成された液滴吐出装置は、圧電素子の状態を次のようにして判定する。
(圧電素子163の状態測定)
圧電素子163の状態を測定する場合、半導体スイッチ111及び114はオンに設定される。また、半導体スイッチ116及び118がオンに設定される。そして、信号発生回路101は検知信号を発生すると共に、信号発生回路102は電圧0Vの駆動波形信号を発生する。
信号発生回路101で発生された検知信号は、図5(実線)に示すように、半導体スイッチ111、114、圧電素子163を介して、電流計201に供給される。すなわち、電流計201には、圧電素子163の電流が流れ込む。
一方、半導体スイッチ113は、オフになっているが、半導体スイッチ111を介して信号発生回路101に接続されているので、漏れ信号が発生する。このため、図5(点線)に示すように、半導体スイッチ111、113の経路に沿って、漏れ信号が生じる。
しかし、半導体スイッチ116、118がオンに設定されているので、半導体スイッチ113は、半導体スイッチ118、116を介して、0Vの駆動波形信号を発生している信号発生回路102に接続されている。すなわち、半導体スイッチ113は、半導体スイッチ118、116を介して、接地されている。
よって、半導体スイッチ111、113の経路に沿って生じた漏れ信号は、圧電素子162及び電流計201に流れ込むことなく、外部に出力される。このため、電流計201には、圧電素子163を経由した本来の測定信号のみが流れ込む。
図示しない判定回路は、電圧計202で計測される検知信号の電圧と電流計201で計測される電流との少なくとも1つを用いて、圧電素子163による液滴の吐出状態を判定したり、圧電素子163の寿命を判定したりする。このとき、判定回路は、オフになっている半導体スイッチの漏れ信号に影響されることなく、圧電素子163を流れる電流のみを用いて正確に圧電素子163の状態を判定する。
以上のように、第2の実施形態に係る液滴吐出装置は、圧電素子163に検知信号を供給して圧電素子163の状態を測定する際に、圧電素子163と異なる圧電素子162に接続された半導体スイッチ118、116をオンにすると共に信号発生回路102に0Vの駆動波形信号を発生させることにより、圧電素子162を接地する。
この結果、上記液滴吐出装置は、信号発生回路10に接続されている半導体スイッチ113の漏れ信号を圧電素子162に流れ込ませず、外部に出力させるので、判定対象となる圧電素子163の電流を正確に測定して、圧電素子163の状態を正確に判定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能であるのは勿論である。例えば、第2の実施形態では、半導体スイッチ113の漏れ信号の影響を回避することについて説明したが、半導体スイッチ112の漏れ信号の影響も同様にして回避することができる。具体的には、半導体スイッチ111及び114がオンに設定されたときに、半導体スイッチ116及び117をオンに設定すると共に、信号発生回路102に電圧0Vの駆動波形信号を発生させればよい。これにより、圧電素子161が接地され、半導体スイッチ112の漏れ信号は外部に出力される。
また、第1及び第2の実施形態では、判定対象の駆動素子として圧電素子を例に挙げて説明したが、その他、電荷結合素子、液晶素子を用いることもできる。
本発明の第1の実施形態に係る液滴吐出装置の構成を示す回路図である。 液滴吐出ヘッドの構成を示す図である。 液滴吐出装置内の検知信号及び漏れ信号の流れを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る液滴吐出装置の構成を示す回路図である。 液滴吐出装置内の検知信号及び漏れ信号の流れを示す図である。
符号の説明
10 信号発生回路
21 第1の切換回路
22 第2の切換回路
31、41 大滴用半導体スイッチ
32、42 中滴用半導体スイッチ
33、43 小滴用半導体スイッチ
51、52 圧電素子
61 電圧計
62 電流計

Claims (3)

  1. 複数の圧電素子と、
    前記複数の圧電素子に対して複数の異なる駆動波形信号を発生する駆動波形信号発生手段と、
    圧電素子に対して駆動波形信号の種類に応じた数だけ接続された複数の半導体スイッチであって、オン又はオフに切り換えることによって、前記駆動波形信号発生手段により発生された各々の駆動波形信号のいずれかを前記接続された圧電素子に供給する複数の半導体スイッチと、
    前記複数の圧電素子にそれぞれ接続され、各圧電素子を流れる電流を計測する電流計測手段と、
    圧電素子に接続された複数の半導体スイッチのいずれか1つに接続され、検知信号を発生する検知信号発生手段と、
    判定対象の圧電素子及び前記検知信号発生手段に接続された半導体スイッチをオンに設定し、前記判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチをオンに設定すると共に接地する制御を行う制御手段と、
    前記電流計測手段により計測された電流を少なくとも用いて前記判定対象の前記圧電素子の駆動によって液滴を吐出させる液滴吐出手段のノズルでの液滴の吐出状態または前記圧電素子が寿命であるか否かを判定する状態判定手段と、
    を備えた圧電素子の状態判定装置。
  2. 前記検知信号の電圧を計測する電圧計測手段を更に備え、
    前記状態測定手段は、前記電圧計測手段により計測された電圧を更に用いて、前記判定対象の前記圧電素子の駆動によって液滴を吐出させる液滴吐出手段のノズルでの液滴の吐出状態または前記圧電素子が寿命であるか否かを判定する請求項1に記載の圧電素子の状態判定装置。
  3. 前記制御手段は、前記判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチに0Vの駆動波形信号が供給されるように前記駆動波形信号発生手段を制御することにより、前記判定対象と異なる圧電素子に接続された半導体スイッチを接地する請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の圧電素子の状態判定装置。
JP2006103499A 2006-04-04 2006-04-04 駆動素子の状態判定装置 Expired - Fee Related JP4935155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006103499A JP4935155B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 駆動素子の状態判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006103499A JP4935155B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 駆動素子の状態判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007276217A JP2007276217A (ja) 2007-10-25
JP4935155B2 true JP4935155B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=38678208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006103499A Expired - Fee Related JP4935155B2 (ja) 2006-04-04 2006-04-04 駆動素子の状態判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4935155B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5957901B2 (ja) * 2012-01-23 2016-07-27 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3133613B2 (ja) * 1994-07-27 2001-02-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド用基体の耐久性測定方法
JP4025998B2 (ja) * 2002-12-25 2007-12-26 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドの製造方法
JP4609018B2 (ja) * 2004-09-22 2011-01-12 富士ゼロックス株式会社 液体吐出ヘッドの検査方法及びプリンタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007276217A (ja) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8857948B2 (en) Liquid ejecting apparatus, inspection method, and program
US20120249638A1 (en) Liquid ejecting apparatus and control method thereof
KR101298369B1 (ko) 잉크젯 프린터 헤드의 불량 검출 장치 및 그의 불량 검출 방법
JP4609018B2 (ja) 液体吐出ヘッドの検査方法及びプリンタ装置
US7237865B2 (en) Inkjet head inspection device
JP6613840B2 (ja) 液体吐出ヘッドの検査方法、および液体吐出装置
JP2013237208A (ja) 液体吐出装置、検査方法、及び、プログラム
JP2000318183A (ja) プリンタの記録ヘッドの充填検知装置および充填検知方法
JP4935155B2 (ja) 駆動素子の状態判定装置
US20110090284A1 (en) Printing Apparatus, Discharge Inspecting Apparatus and Discharge Inspecting Method
US7600847B2 (en) Printing apparatus and method for determining amount of printing material
CN111619233B (zh) 头单元以及液体喷出装置
JP4537659B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェット式記録装置
JP2011251407A (ja) 印刷装置および液体検出センサーの検査方法
JP7196688B2 (ja) 液体吐出装置
JP2005047170A (ja) 建築板印刷装置
JP2019005945A (ja) インクジェット記録装置
JP2011093168A (ja) インクジェット記録装置
JP2009072952A (ja) ノズル検査装置およびこれを備える液体吐出装置
JP2017113942A (ja) 液体噴射ヘッドの駆動回路、及び液体噴射ヘッドの駆動方法
JPH0948117A (ja) ヘッドユニット検査装置
JP2002144604A (ja) 気泡検出手段を備えた液体噴射装置
JP2009234220A (ja) 液滴吐出装置の検査装置及び液滴吐出装置の検査方法
JP2004237523A (ja) インクジェットヘッドの温度検出装置及びインク不吐出検出装置
JP5991069B2 (ja) 液滴吐出装置および特性変化検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees