JP4933540B2 - ネットワーク管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、IP(Internet Protocol)ネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークの管理を行うネットワーク管理装置に関する。
現在、多数のデバイスが、IPネットワークを使用して、相互に通信を行っている。モバイル機器にモビリティサポートを提供するために、IETF(Internet Engineering Task Force)では、“IPv6(Internet Protocol version 6)におけるモビリティサポート”(すなわち、モバイルIP)の拡張が進められている(下記の非特許文献1参照)。モバイルIPでは、各モバイルノードは、永続的なホームドメインを持っている。モバイルノードが、自身のホームネットワークに接続している場合、モバイルノードには、ホームアドレス(HoA:Home Address)としてプライマリグローバルアドレスが割り当てられる。
一方、モバイルノードがホームネットワークから離れている場合、すなわち、他のフォーリンネットワークに接続している場合には、通常、モバイルノードには、気付アドレス(CoA:Care-of Address)として一時的なグローバルアドレスが割り当てられる。モビリティサポートの考えは、モバイルノードが他のフォーリンネットワークに接続している場合でも、自身のホームアドレスで、そのモバイルノードまで到達可能となるようにするものである。
このような考えは、非特許文献1において、ホームエージェント(HA:Home Agent)として知られるエンティティを、ホームネットワークに導入することによって実践されている。モバイルノードは、バインディングアップデート(BU:Binding Update)メッセージを使用して、ホームエージェントへの気付アドレスの登録を行う。これにより、ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとの間のバインディングを生成することが可能となる。ホームエージェントは、モバイルノードのホームアドレスに向けられたメッセージを受信(intercept)し、パケットのカプセル化(あるパケットを新たなパケットのペイロードとすることであり、パケットトンネリングとしても知られている)を用いて、そのパケットをモバイルノードの気付アドレスに転送する機能を担っている。
一方、無線デバイスの台数の増加は更に加速しており、モビリティ技術において、新たな技術分野(class)が現れるであろうことが予想される。その1つが、ノードを含むネットワーク全体が、そのまま接続ポイントを変えるネットワークモビリティ(すなわち、NEMO)である。個々のホスト用のモビリティサポートの概念を、ノードを含むネットワーク用のモビリティサポートに拡張した場合、移動を行うネットワークに係る解決策は、モバイルネットワークがインターネットに対してどの接続ポイントで接続している場合でも、プライマリグローバルアドレスでモバイルネットワーク内のノードに到達可能とすることができる機構の提供を目的としている。
IETFでは、現在、下記の非特許文献2に記載されているように、ネットワークモビリティに対する解決策が展開されている。ここでは、モバイルルータがホームエージェントに対してBUを送信する際に、モバイルルータによって、モバイルネットワーク内のノードが使用しているネットワークプリフィックスが指定される。このネットワークプリフィックスは、BUに挿入されるネットワークプリフィックスオプションとして知られる特別なオプションを使用して指定される。これにより、ホームエージェントは、プリフィックスに基づくルーティングテーブルを構築し、その結果、ホームエージェントは、こうしたプリフィックスを有する送信先に送信されるパケットを、モバイルルータの気付アドレスに転送することが可能となる。このモバイルルータとそのホームエージェントとの間の双方向トンネルを用いる考え方は、下記の特許文献1にも開示されている。
モバイルネットワークがインターネットに接続されている場合においても、双方向トンネルによって、モバイルネットワーク内のノードは到達可能となる。しかしながら、モバイルネットワークノード(MNN:mobile network node)と、その通信相手ノード(CN:Correspondent Node)との間の通信において、パケットはホームエージェントを経由しなければならず、準最適経路を経由することになる。これは、Voice-over-IPなどのリアルタイムのマルチメディアアプリケーションでは許容されないパケット遅延を増大させることになる。さらに、モバイルネットワークが多重に入れ子状態(ネスト状態)になっている場合(すなわち、親モバイルルータの配下に子モバイルルータが接続されている場合)には、双方向トンネルのネスティングも起こる。配下がネスト状態となっているモバイルネットワークノード(例えば、3つのモバイルルータの連なり)では、通信相手ノードから送信されたパケットは、3つのホームエージェントを経由して、モバイルネットワークノードに到達することになる。
これらの問題を解決するため、ルート最適化技術に関連して数多くの様々な提案が行われている。下記の非特許文献3には、モバイルネットワークノードのために、モバイルルータが近隣探索プロキシ(Neighbor Discovery Proxy:以下、NDプロキシと記載することもある)として動作を行う方法が開示されている。モバイルルータは自身のアクセスルータによって通知されたネットワークプレフィックス(本明細書では、単にプレフィックスと呼ぶこともある)から気付アドレスを構成し、さらに、このプレフィックスを自身のサブネットに伝える。モバイルネットワークノードがこのプレフィックスからアドレスを構成する際には、モバイルルータは、モバイルネットワークノードに代わって、近隣探索プロキシとして動作を行う。これにより、モバイルネットワーク全体及びそのアクセスネットワークは、論理的にマルチリンクのサブネットとなり、ネスティングが排除される。
以下、図1Aに示されているネットワーク構成を参照しながら、上述の近隣探索プロキシについて説明する。図1Aでは、モバイルルータ(MR:Mobile Router)121は、アクセスネットワークリンク101上でアクセスルータ(AR:Access Router)111に接続されている。MR121は、AR111を通じてグローバル通信ネットワーク100(例えば、インターネット)への接続性を獲得している。また、モバイルノード(MN:Mobile Node)130もアクセスネットワークリンク101に接続されている。
モバイルルータ121の配下には、2つのモバイルルータ(MR)122、123と、訪問モバイルノード(VMN:Visiting Mobile Node)131とが、モバイルネットワークリンク141に接続されている。MR122は、モバイルネットワークリンク142の管理を行っており、VMN132及びローカルモバイルネットワークノード(LMNN:Local Mobile Network Node)152が、モバイルネットワークリンク142に接続されている。また、MR123は、モバイルネットワークリンク143の管理を行っており、VMN133及びLMNN153が、モバイルネットワークリンク143に接続されている。
なお、本明細書では、あるMR配下のモバイルネットワーク内のノード(すなわち、モバイルネットワークノード(MNN))のうち、モビリティサポートの有無にかかわらず、このMRを基本の接続ポイントとするノードをローカルモバイルネットワークノード(LMNN)と呼ぶことにする。LMNNは、NEMOベーシックサポートの規定(MR配下のノードは、MRがホームネットワーク接続時から報知しているモバイルネットワークプレフィックスを使って自身のアドレス構成を行う)に従ってアドレス構成を行うことが好適である。
近隣探索プロキシの考えは、MR121が、アクセスネットワークリンク101上でAR111によって報知されたネットワークプレフィックス171を、自身のモバイルネットワークリンク141に通知するものである。これによって、MR122、MR123、VMN131は、プレフィックス171から気付アドレスを構成することが可能となる。さらに、MR122及びMR123は、それぞれ各自のモバイルネットワークリンク142、143にプレフィックス171を通知する。したがって、VMN132及びVMN133もプレフィックス171から気付アドレスを構成することが可能となる。なお、VMNは、MR配下に接続した際に、MRから報知されているプレフィックスに基づいて気付アドレスを構成するモバイルネットワーク内のノードである。また、LMNN152、153は、上述のように、それぞれMR122、123がホームネットワークに接続している時点で報知するものと同じモバイルネットワークプレフィックスを用いたアドレスを有しており、MRの移動後に新たに報知されるプレフィックスの変更に起因したアドレス再構成を行う必要はない。
近隣探索プロキシとして、MR121は、モバイルネットワークリンク141上のプレフィックス171から構成された送信元アドレスを有するパケットを、アクセスネットワークリンク101に転送する。また逆に、MR121は、アクセスネットワークリンク101上のプレフィックス171を含むあて先アドレスを有するパケットを、モバイルネットワークリンク141に転送する。同様に、MR122は、モバイルネットワークリンク142上のプレフィックス171から構成されている送信元アドレスを有するパケットをモバイルネットワークリンク141に転送し、モバイルネットワークリンク141上のプレフィックス171を含むあて先アドレスを有するパケットをモバイルネットワークリンク142に転送する。さらに、MR123は、モバイルネットワークリンク143上のプレフィックス171から構成されている送信元アドレスを有するパケットをモバイルネットワークリンク141に転送し、モバイルネットワークリンク141上のプレフィックス171を含むあて先アドレスを有するパケットをモバイルネットワークリンク143に転送する。
このように、グローバル通信ネットワーク100上のCN160の視点から見ると、MR121、MR122、MR123、MN130、VMN131、VMN132、VMN133は、同一のネットワークプレフィックス171から構成されている気付アドレスを有しているので、これらのノードはすべてアクセスネットワークリンク101に接続されているとみなすことができる。この視点は、図1Bに図示されている。
図1Bにおいて、VMN131は、仮想的な接続183を通じてアクセスネットワークリンク101に仮想的に接続されている。仮想的な接続183は、モバイルネットワークリンク141を介して、近隣探索プロキシを実行しているMR121によって生成されている。また、VMN132も、仮想的な接続181を通じてアクセスネットワークリンク101に仮想的に接続されている。仮想的な接続181は、モバイルネットワークリンク142を介して、近隣探索プロキシを実行しているMR122によって生成されている。また、VMN133も、仮想的な接続185を通じてアクセスネットワークリンク101に仮想的に接続されている。仮想的な接続185は、モバイルネットワークリンク143を介して、近隣探索プロキシを実行しているMR123によって生成されている。このように、MN130及びVMN131、132、133は、CN160と通信を行うために、非特許文献1に記載されている標準的なモバイルIPv6のルート最適化技術を使用することが可能である。
Johnson, D. B., Perkins, C. E., and Arkko, J., "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3775, June 2004. Devarapalli, V., et. al., "NEMO Basic Support Protocol", IETF RFC 3963, January 2005. Jeong, J., et. al., "ND-Proxy based Route Optimization for Mobile Nodes in Mobile Network", IETF Internet Draft: draft-jeong-nemo-ro-ndproxy-02.txt, February 2004, expired. 米国特許6636498号 米国特許公開2005/0144320号 米国特許公開2005/0036471号 PCT公開公報WO2005/048512号
上述の非特許文献3に開示されている近隣探索プロキシは、ネットワークモビリティサポートに関するルート最適化の問題を解決するエレガントな方法に見えるが、1つの大きな制限が存在している。すなわち、モバイルネットワークがその接続ポイントを変更した場合には、アクセスルータによって報知されているプレフィックスも変更してしまうので、近隣探索プロキシの技術に基づいて、アクセスルータによって報知されているプレフィックスを用いてアドレス構成を行っているモバイルネットワーク内のすべてのノードは、気付アドレスの再構成を行わなければならない。
なお、近隣探索プロキシ及びNEMOベーシックサポートの両方の技術を実装しているMRの配下には、LMNNと、MRが接続するアクセスルータによって報知されているプレフィックスを用いてアドレス構成を行っているノードとが接続されていることが考えられる。上述のように、MRの移動に起因してアドレス再構成を行う必要があるノードは、MRが接続するアクセスルータによって報知されているプレフィックスを用いてアドレス構成を行っているノード(例えば、図1Aにおいて、MR121がAR111からAR112に接続ポイントを変更した場合に、プレフィックス171からプレフィックス172にアドレスのプレフィックスを変更する必要があるVMN131〜133、MR122、123)である。
現在、IPv6アドレス構成では、2つの主要な方法(アドレス自動構成及び動的ホスト構成)が用いられている。アドレス自動構成では、ノードは、自身のハードウェアアドレス及び報知されたプレフィックスに基づくIPアドレスを生成し、生成されたアドレスがユニークであることを確かめるために、重複アドレス検出(DAD:Duplication Address Detection)として知られている処理を実行する必要がある。DADでは、少なくとも1つの近隣要請(NS:Neighbor Solicitation)ブロードキャストメッセージを送出する必要がある。一方、動的ホスト構成の方法では、ノードはアドレス要求ブロードキャストメッセージを送出する。サーバは、ノードにアドレスを割り当てることによって、この要求に応答する。この処理は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)として知られている。
アドレス自動構成方法及び動的ホスト構成方法の両方において、ノードは、少なくとも1つのブロードキャストメッセージを送出する必要がある。したがって、規模の大きいモバイルネットワークが接続ポイントを変更する場合は、生成されるメッセージ数は膨大であるとともに同時に行われる。これにより、一時的な輻輳やアドレス構成の更なる遅延が生じる可能性がある。
以下、図1A及び図1Bの配置例を参照しながら、この問題について説明する。MR121がアクセスネットワークリンク101からアクセスネットワークリンク102に移動する場合、MR121は、AR112によって報知されている新たなアクセスネットワークプレフィックス172を受信する。これは、MR121の気付アドレスの変更だけではなく、MR122、MR123、VMN131、VMN132、VMN133に関しても気付アドレスの変更が生じる。DADの必要性により、これらの各ノードは近隣要請メッセージを送出する必要がある。近隣探索プロキシとして動作しているMR121、MR122、MR123は、これらの近隣要請メッセージをアクセスネットワークリンク102、モバイルネットワークリンク141、142、143に転送する必要がある。
DADの問題は、従来の技術の様々な開示において言及されている。特許文献2に開示されている技術では、モバイルノードのホームエージェントを使用して、モバイルノードのホームアドレスの競合を解決している。また、特許文献3に開示されている技術では、迅速にDADを行うエンティティを分散システムに導入し、フォーリンネットワークにおけるモバイルノードのアドレスの競合が迅速に解決される。また、特許文献4に開示されている技術では、モバイルネットワークノードが、フォーリンネットワーク内のアドレス及びプレフィックス代表エンティティと最適な通信を行う。しかしながら、特許文献2〜4に開示されている技術では、非特許文献3に開示されている近隣探索プロキシの方法を利用するモバイルネットワークが接続ポイントを変更した場合において発生し得る、シグナリングによるトラフィックのバースト(短時間のうちに大量に流れるトラフィック)を実質的に緩和することは不可能である。
なお、ここではルート最適化に関して近隣探索プロキシの方法が具体的に示されているが、他のルート最適化の案においても同様のシグナリングバーストの問題が生じる可能性があることは、当業者であれば理解可能である。例えば、入れ子状態(nested)のトンネルの最適化を提供する階層モバイルIPv6(Hierarchical Mobile IPv6)の技術を用いることが可能である。ここで、すべてのモバイルネットワークノードは、リージョナル気付アドレス(regional care-of address)をモビリティアンカポイント(固定ルータ又はモバイルルータであってもよい)から取得する。モバイルネットワークが異なるモビリティアンカポイントへ変更した場合には、すべてのモバイルネットワークノードは、リージョナル気付アドレスを変更する必要があり、その結果、大量のバインディングアップデートが送信されてしまうことになる。
上記の課題に鑑み、本発明は、近隣探索プロキシの技術を利用した場合に、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させるためのネットワーク管理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のネットワーク管理装置は、他の通信装置によって管理されている第1ネットワークに接続するための第1ネットワークインタフェースと、
自身が管理する第2ネットワークを有する第2ネットワークインタフェースと、
前記第1ネットワークで有効なネットワークプレフィックスを、前記第2ネットワークで有効なネットワークプレフィックスとして前記第2ネットワーク内に通知するプレフィックス通知手段と、
前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知をトリガとしたトラフィックのバーストが起こらないように制御するバースト制御手段とを有し
前記バースト制御手段が、
前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を受けた場合に、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のうちの一部を選択するプレフィックス通知選択手段と、
前記プレフィックス通知選択手段で選択されたネットワーク管理装置に対して、前記新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を通知する選択的プレフィックス通知手段とを、
有する。
この構成により、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記プレフィックス通知選択手段が、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置を順次時間をずらして選択するように構成されている。
この構成により、DADメッセージのバーストを時間的に分散させて、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のすべての選択が完了した場合に、前記プレフィックス通知手段が、前記第2ネットワークで有効なプレフィックスとして前記新たなネットワークプレフィックスの通知を開始するように構成されている。
この構成により、アドレス構成を行わせるネットワーク管理装置を適切に選択することが可能となり、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記プレフィックス通知選択手段で選択されたネットワーク管理装置との間にトンネルを確立するトンネル確立手段を有する。
この構成により、選択したネットワーク管理装置からパケットを確実に受け取ることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記トンネルを介して受信するパケットのトラフィックを監視するトンネル監視手段を有し、前記トラフィックが所定の閾値よりも低減した場合に、前記プレフィックス通知選択手段が、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のうちのまだ選択されていない別の一部を選択するように構成されている。
この構成により、トンネルを利用して、選択したネットワーク管理装置のネットワークトラフィック状況を容易に確認することが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記バースト制御手段が、
前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を受けた場合に、前記ネットワークプレフィックス変更通知の送信者との間にトンネルを確立するトンネル確立手段と、
任意の通信装置において前記新たなネットワークプレフィックスに基づいて構成されたアドレスに係る重複アドレス検出メッセージを前記第2ネットワークインタフェースで受信した場合には、前記重複アドレス検出メッセージを前記トンネル経由で転送するトンネル転送手段とを、
有する。
この構成により、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させることが可能となる。また、トンネルを利用して、ネットワークトラフィック状況を伝えることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記第1ネットワークインタフェースで前記新たなネットワークプレフィックスを含むブロードキャストメッセージを受信した場合には、前記トンネルを破棄するトンネル破棄手段を有する。
この構成により、新たなプレフィックスを含むブロードキャストメッセージの通知によって、新たなネットワークプレフィックスへの変更完了の確認が可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記バースト制御手段が、
前記ネットワークプレフィックスが変更された場合、前記第2ネットワークに属するすべての通信装置において前記新たなネットワークプレフィックスに基づいて構成されたアドレスを収集するアドレス収集手段と、
前記アドレス収集手段で収集されたすべての前記アドレスが記載されたアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手段とを、
有する。
この構成により、各通信装置から送出されるDADメッセージによって特定されるアドレスをアドレスリスト内に収集することにより、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記第1ネットワークインタフェースを通じて、前記アドレスリスト作成手段で作成された前記アドレスリストを前記第1ネットワーク上に送信するアドレスリスト送信手段を有する。
この構成により、DADメッセージに含まれるアドレスをまとめたアドレスリストを上位ネットワーク(親モバイルルータ側のネットワーク)に伝搬することによって、トラフィックを低減させることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記第2ネットワークに接続されているとともに第3ネットワークを管理するネットワーク管理装置において作成されたアドレスリストを受信するアドレスリスト受信手段を有し、前記アドレスリスト作成手段が、前記アドレスリスト受信手段で受信したアドレスリストに含まれるアドレスを加えたアドレスリストを作成するように構成されている。
この構成により、DADメッセージに含まれるアドレスをまとめたアドレスリストを下位ネットワーク(子モバイルルータ側のネットワーク)から受けることによって、下位ネットワークのアドレスをアドレスリストにまとめることが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記アドレスの競合を確認するアドレス競合確認手段を有し、前記アドレスリスト作成手段が、前記アドレス競合確認手段で競合がないことが確認されたアドレスを前記アドレスリストに挿入するように構成されている。
この構成により、競合していないアドレスのみをアドレスリストに記載することが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記アドレス競合確認手段で競合が確認されたアドレスに関して、前記競合の解決を行うアドレス競合解決手段を有する。
この構成により、競合が起こっているアドレスが検出された時点で即座にアドレスの競合の解決処理を開始することが可能となり、競合が起こった通信装置の通信再開までの時間を短縮することが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、前記アドレス競合解決手段がアクセスルータ又はモバイルルータに実装されている。
この構成により、ネットワークのネスト構成の最上位に位置するアクセスルータ、又はネスト構成の途中に位置するモバイルルータが、収集されたアドレスに関して、アドレス競合の解決を行うことが可能となる。
また、本発明のネットワーク管理装置は、上記の構成において、自身よりも下位に接続されている通信装置に、前記アドレス競合解決手段による前記競合の解決に係る処理を実行する旨を通知するアドレス競合解決実行通知手段を有する。
この構成により、アドレス競合の解決を行う機能を有していることを通知することによって、下位に接続されている通信装置のアドレスが集約されるようにし、アドレス競合の解決が一括して行われるようにすることが可能となる。
本発明は上記の構成を有しており、近隣探索プロキシの技術を利用した場合に、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させるという効果を有している。また、特に、近隣探索プロキシの技術を利用しているモバイルルータ(及びモバイルネットワーク)が、接続ポイントの変更を行った場合に発生し得るDADメッセージのバーストを低減させるという効果を有している。また、さらに、トラフィックの輻輳を回避したり、通信に遅延が発生しないようにしたりするという効果も有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
本明細書では、代わりに近隣探索プロキシを実行してもらうノードを「被代理ノード(proxied node)」と呼ぶことにする。例えば、図1Aに図示されている例では、MR121が、MR122の代理として近隣探索プロキシを実行していると想定される。このとき、MR122は、MR121に関して「被代理ノード」と呼ばれる。
また同様に、本明細書では、代わりに近隣探索プロキシを実行してもらう被代理ノードのアドレスを「被代理アドレス(proxied address)」と呼ぶことにする。さらに、本明細書では、それ自体が別のモバイルルータに接続されているモバイルルータであるモバイルネットワークノードを「子モバイルルータ(child mobile router)」と呼ぶことにする。また、本明細書では、逆にそれ自体がモバイルルータであるアクセスルータを「親モバイルルータ(parent mobile router)」と呼ぶことにする。図1Aの例を用いた場合、MR122及びMR123は、MR121の子モバイルルータであり、MR121は、MR122及びMR123の親モバイルルータである。
本明細書では、ハンドオーバ後のシグナリングメッセージのバーストを低減させるための2つの主要な方法が開示される。第1の方法では、モバイルルータが、新しいプレフィックスのブロードキャストを選択的に遅延させる。第2の方法では、モバイルルータが、各モバイルネットワークのリンク上に存在するモバイルネットワークノードの新たに構成されたアドレスを集め、重複アドレス検出(DAD)用に、この新たなアドレスのリストを自身のアクセスルータ(別のモバイルルータの可能性もある)に提示する。なお、これらの2つの方法に関して説明が行われた後には、これらの2つの方法は相互に独立しており、実際には、本発明を好適に実現する例の1つとして、2つの方法の全体又は一部が組み合わされてもよいことが当業者に自明となる。
上記の第1及び第2の方法は共にモバイルルータで使用されるものであり、まず、本発明の好適な実施の形態におけるモバイルルータの機能アーキテクチャの説明を行う。図2には、本発明の好適な実施の形態におけるモバイルルータ(MR)120の機能アーキテクチャの一例が図示されている。MR120の機能アーキテクチャには、上位レイヤ210、ルーティング部220、1つ又は複数のネットワークインタフェース250が含まれている。
各ネットワークインタフェース250は、MR120が他のノードと通信可能とするために必要とする、あらゆるネットワークハードウェア、ソフトウェア、プロトコルを表す機能ブロックである。例えば、ISO(International Standards Organization:国際標準化機構)のOSI(Open System Interconnect)の7レイヤのモデルの下では、ネットワークインタフェース250は、物理層及びデータリンク層を包含する。ネットワークインタフェース250は、パケットを受信した場合には、更なる処理のためにデータ経路262を通じてルーティング部220にパケットを渡す。また同様に、ルーティング部220は、送信すべきパケットを有する場合には、送信処理のためにデータ経路262を通じて、対応するネットワークインタフェース250にパケットを渡す。
また、上位レイヤ210は、あらゆるソフトウェア、ユーザプログラム、セッショントランスポートプロトコルを表す機能ブロックである。OSIモデルの下では、上位レイヤ210は、アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層、トランスポート層に関するあらゆる機能を包含する。パケットの処理後、パケットがモバイルルータ120あてであるとルーティング部220で判断された場合には、パケットは、更なる処理のためにデータ経路264を通じて上位レイヤ210に渡される。また同様に、上位レイヤ210は、送信すべきデータを有する場合には、送信処理のためにデータ経路264を通じてルーティング部220にパケットを渡す。
また、ルーティング部220は、インターネットワーキングレイヤにおけるルーティングに関するあらゆる処理を取り扱っている。OSIモデルの下では、ルーティング部210は、ネットワーク層のあらゆる機能を包含する。ルーティング部220は、基本的にIPv6及びNEMOベーシックサポートの機能を実行する。また、ルーティング部220には、トンネリングモジュール225、ルーティングテーブル230、NDプロキシモジュール(ND-Proxy module)235、NDプロキシテーブル(ND-Proxy table)240が存在する。
トンネリングモジュール225は、必要に応じて、IPトンネルの確立、維持、破棄を行う。例えば、NEMOベーシックサポートの下では、モバイルルータは、自身のホームエージェントと双方向トンネルを確立する。この双方向トンネルは、トンネリングモジュール225によって維持される。また、後で説明されるように、トンネリングモジュール225は、親モバイルルータや子モバイルルータと一時的なトンネルを設定する機能も有している。なお、当業者であれば、トンネリングモジュール225は、トンネルインタフェースとして知られる仮想ネットワークインタフェースを作成するのが望ましいことが認識できるであろう。このトンネルインタフェースは、ルーティング部220によって、別のネットワークインタフェース250と同等なものとみなされてもよい。
また、ルーティングテーブル230には、ルーティング部220がルートの決定を行うための情報が含まれている。図3には、本発明の実施の形態において、ルーティングテーブル230のエントリの1つに格納される好適なコンテンツのセットが示されている。この好適なコンテンツのセットには、例えば、あて先フィールド310、次ホップフィールド320、インタフェースフィールド330が含まれている。あて先フィールド310には、あて先の完全なアドレス又はそのプレフィックスが格納される。また、次ホップフィールド320及び/又はインタフェースフィールド330には、パケットのあて先があて先フィールド310に格納されている値に一致した場合に、そのパケットが転送されるべき場所が記載されている。次ホップフィールド320には、パケットを転送すべき次ホップルータのIPアドレスが与えられており、インタフェースフィールド330には、どのネットワークインタフェース250を通じてパケットが発送されるかが指定されている。なお、インタフェースフィールド330には、トンネリングモジュール225によって生成されたトンネルインタフェースが指定されてもよい。また、当業者であれば、ルーティングテーブル230には、例えば優先度(preference)フィールドなど、図3では省略されている他のフィールドが含まれてもよいことが認識できるであろう。
また、NDプロキシモジュール235は、他のノードの代わりに近隣探索プロキシとして機能する際の動作を取り扱う。NDプロキシモジュール235の好適な動作は、モバイルルータ120が近隣探索プロキシとして代わりに動作を行っている被代理ノードをあて先とするパケットが、その被代理ノードが存在する正しいネットワークインタフェースに発送されるように、ルーティングテーブル230にルーティングエントリを挿入することである。
また、NDプロキシテーブル240には、NDプロキシモジュール235が、被代理ノードに代わって近隣探索プロキシを実行することを決定するための情報が含まれている。図4には、本発明の実施の形態において、NDプロキシテーブル240のエントリの1つに格納される好適なコンテンツのセットが示されている。この好適なコンテンツのセットには、例えば、プロキシアドレスフィールド410、送信元インタフェースフィールド420、送信元ハードウェアアドレスフィールド430、フラグフィールド440が含まれている。
プロキシアドレスフィールド410には、代わりに近隣探索プロキシとして動作するモバイルルータのIPアドレスが含まれる。また、送信元インタフェースフィールド420には、被代理アドレスに到達可能なネットワークリンクに接続されているネットワークインタフェース250の1つをユニークに識別する識別子が含まれる。また、送信元ハードウェアアドレスフィールド430には、被代理ノードのリンクレイヤアドレスをユニークに識別する識別子が含まれる。また、フラグフィールド440は、被代理ノードの様々な異なる情報を格納するために使用される。例えば、フラグフィールド440のあるビットを使用して、被代理ノードがモバイルルータであるか否かが示される。また、例えば、フラグフィールド440の別のビットを使用して、被代理ノードが新たなプレフィックスを受信したか否かが示される。フラグフィールド440の使用に関しては、本明細書において後で明らかにする。
以上、モバイルルータの機能アーキテクチャについて説明を行ったが、続いて、上述の2つの方法について説明を行う。なお、本発明をより良く例示するため、以下、図1Aに図示されている構成例を使用する。また、先に説明したモバイルルータ120は、図1A内のMR121、MR122、MR123のすべてを示すために使用される包括的な用語として理解される。
以下、第1の方法について説明する。この第1の方法は、基本的に、モバイルルータ(親モバイルルータ)が、その子モバイルルータに対して、プレフィックスの変更を連続して(すなわち、時間をずらして)選択的に通知する。これによって、任意のモバイルネットワークリンク上のモバイルノードの数に制限されるように、1回当たりにおけるDADメッセージの数の制限が行われる。図1Aに示される例を用いると、MR121は、まずプレフィックスの変更をMR122に通知して、モバイルネットワークリンク142からのDAD動作に関するバーストを許容し、その後、次のモバイルルータ(例えば、MR123)に新たなプレフィックスを通知する。以降、動作の性質から、この第1の方法を選択通知方法(method of selective notification)と呼ぶことにする。
図5Aには、本発明の実施の形態において、モバイルルータ120がブロードキャストのプレフィックス変更メッセージを受信した場合に、モバイルルータ120が選択通知方法を実現するために使用することが好適なアルゴリズムのフローチャートが示されている。このブロードキャストのプレフィックス変更メッセージは、例えば、異なるネットワークプレフィックスを通知するブロードキャストのルータ通知メッセージやネットワークプレフィックスの変更を示すDHCPメッセージなど、特に限定されるものではなく、異なる形式であってもよい。これは、例えば、図1Aにおけるアクセスネットワークリンク101からアクセスネットワークリンク102への移動などのように、MR121が接続ポイントを変更する際に起こり得るものである。図5Aでは、ステップS510において、ブロードキャストのプレフィックス変更メッセージを受信した後、モバイルルータ120は、ステップS520において、このプレフィックスに基づく新たな気付アドレスを構成し、ブロードキャストのプレフィックス変更メッセージを受信したインタフェースでDADを実行することができる。DADが完了した後、モバイルルータ120は、ステップS530〜S580のループに入り、選択的遅延アルゴリズムを実行する。ステップS530では、モバイルルータ120は、プレフィックスの変更がまだ通知されていない子モバイルルータを選択する。なお、あるノードが子モバイルルータであるか否かをモバイルルータ120が把握できる方法の1つとして、NDプロキシテーブル240内のフラグフィールド440のビットを使用する方法が好適である。
すべての子モバイルルータがプレフィックスの変更に関する通知を受けた場合には、ステップS540において、アルゴリズムはループを抜けてステップS590に進み、新たなプレフィックスが、モバイルネットワーク内のすべてのノードにブロードキャストされる。一方、プレフィックス変更がまだ通知されていない子モバイルルータが存在する場合には、ステップS540において、アルゴリズムはステップS550〜S580に進む。なお、ある子モバイルルータが通知を受けたか否かをモバイルルータ120が把握できる方法の1つとして、NDプロキシテーブル240内のフラグフィールド440のビットを使用する方法が好適である。
ステップS550において、モバイルルータ120は、選択的なプレフィックス変更メッセージを子モバイルルータに送信する。このメッセージは、アクセスネットワークのプレフィックスが変更された旨を子モバイルルータに通知するものである。そして、モバイルルータ120は、ステップS560に示されるように、子モバイルルータが自身との間で一時的なトンネルを確立するのを待機する。トンネルが確立されると、ステップS570において、モバイルルータ120は確立されたトンネルを通じて、子モバイルルータの代理として新たなプレフィックスに関するNDプロキシとして動作することが可能となる。これは、モバイルルータ120が、新たなプレフィックスによって構成されている送信元アドレスを有するパケットであってトンネルから受信したパケットを、新たなプレフィックスが有効である他のネットワークリンクに転送することを意味している。また逆に、モバイルルータ120は、新たなプレフィックスを含むあて先アドレスを有する他のネットワークインタフェースからのパケットを、トンネルを通じて子モバイルルータに転送する。これは、ルーティングテーブル230に適切なルートエントリを付加することによって好適に行われる。
ステップS580において、モバイルルータ120は、トンネルからのDAD動作がある閾値より低下するのを待機する。これは、トンネルから受信するパケットレートを監視することによって実現可能である。パケットレートがある閾値より下回った場合には、アルゴリズムはステップS530に戻る。また、モバイルルータ120は、ステップS530に進む前に、任意の期間だけ単に待機することも可能である。ステップS530及びステップS540において、モバイルルータ120が、新たなプレフィックスの通知を受ける子モバイルルータがこれ以上存在しないことを発見すると、ステップS590に進み、新たなプレフィックスがモバイルネットワーク内のすべてのノードにブロードキャストされる。
また、図5Bには、本発明の実施の形態において、モバイルルータ120が、選択的なプレフィックス変更通知をその親モバイルルータから受信した場合に使用できる好適なアルゴリズムのフローチャートが示されている。この選択的なプレフィックス変更メッセージは、例えば、異なるネットワークプレフィックスを通知するユニキャストのルータ通知メッセージや、モバイルルータ120に直接送信されるネットワークプレフィックスの変更を示すDHCPメッセージなど、特に限定されるものではなく、異なる形式であってもよい。なお、図5Bのほとんどのステップは図5Aと同一であり、これらの同一ステップには同一の参照番号が付与されている。唯一の異なる部分は、アルゴリズムの始め及び終わりのステップである。以下、これらについて説明する。
ステップS515における選択的なプレフィックス変更メッセージの受信後、モバイルルータ120は、ステップS525に示されているように、新たなプレフィックスから新たな気付アドレスを構成する処理を行う。次にステップS528において、モバイルルータ120は、その親モバイルルータ(すなわち、ステップS515で受信した選択的なプレフィックス変更メッセージの送信者)とトンネルを確立する。このトンネルの確立によって、モバイルルータ120は、このトンネル上において、新たに構成された気付アドレスに関するDADを更に実行する必要がある。その後、モバイルルータ120は、選択的遅延アルゴリズムを実行するステップS530〜S580のループに進むことができる。これらのステップに関しては先に説明しているため、ここでは、その説明を省略する。ループを抜けた後、ステップS590において、ブロードキャストのルータ通知メッセージを使用して、新たなプレフィックスがモバイルネットワークに通知される。モバイルルータ120は、ステップS595において、親モバイルルータによってブロードキャストされる新たなプレフィックスを待機する。アルゴリズムが完了する前に、モバイルルータ120は、ステップS598において、その親モバイルルータとの間で確立しているトンネルを破棄する必要がある。
また、選択通知方法を例示するため、図6には、本発明の実施の形態において、図1Aのネットワーク構成例におけるMR121を含むモバイルネットワーク全体が、アクセスネットワークリンク101からアクセスネットワークリンク102に移動した場合の動作に係るメッセージのシーケンスチャートが示されている。アクセスネットワークリンク102に移動した後、MR121はAR112から定期的なルータ通知メッセージ(RA)602を受信する。このRA602には、新たなプレフィックス172が含まれている。MR121はプレフィックスの変更に気付き、これは、図5Aに図示されているアルゴリズムのトリガとなる。ステップS520において、MR121はこの新たなプレフィックス172から気付アドレスを構成し、アクセスネットワークリンク102上で重複アドレス検出を実行する。したがって、MR121は、アクセスネットワークリンク102にDADメッセージ604をブロードキャストする。短い期間606の経過後、アドレスの競合が検出されなかった場合に、MR121はステップS530に進む。ここでは、MR121は、選択的なプレフィックス変更通知を受信する最初の子モバイルルータとして、MR122を選択している。これは、図6において、SPC(Selective Prefix Change)メッセージ610として示されている。
MR122は、このSPCメッセージ610を受信した後、プレフィックスがプレフィックス171からプレフィックス172に変更されたことを把握し、図5Bに図示されているアルゴリズムを始動させる。ステップS525、S528において、MR122はプレフィックス172から気付アドレスを構成し、MR121との間にトンネルを確立して、トンネルを通じて新たな気付アドレスの重複アドレス検出を実行する。これは、図6にDADメッセージ612として示されている。MR121は、このDADメッセージ612を受信した場合、プレフィックス172が有効な他のネットワークインタフェースにメッセージを転送する。ここでは、プレフィックス172は、アクセスネットワークリンク102及びMR122とのトンネル上でのみ有効である。したがって、MR121は、図6にDADメッセージ614として示されているように、DADメッセージ612をアクセスネットワークリンク102に転送する。
短い期間616の経過後、アドレスの競合が検出されなかった場合には、MR122はステップS530に進む。ここで、MR122は、子モバイルルータを選択する必要がある。しかしながら、モバイルネットワークリンク142には子モバイルルータが存在しないので、MR122はステップS590に進む。ステップS590では、MR122は、モバイルネットワークリンク142上のすべてのノードに対して、ブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ(BPC:Broadcast Prefix Change)620を送信する。ここで、VMN132は、プレフィックス171がもはや有効ではないことを把握して、プレフィックス172から新たな気付アドレスを構成する。 次に、VMN132は、DADメッセージ622を送出することによって、重複アドレス検出を実行する。近隣探索プロキシとして機能するMR122は、図6にトンネルDADメッセージ(tunneled DAD message)624として示されるように、トンネルインタフェースを通じてこのメッセージを転送する。MR121は、このDADメッセージ624を受信した場合、プレフィックス172が有効である他のネットワークインタフェースにメッセージを転送する。ここでは、プレフィックス172は、アクセスネットワークリンク102及びMR122とのトンネル上でのみ有効である。したがって、MR121は、図6にDADメッセージ626として示されているように、DADメッセージ624をアクセスネットワークリンク102に転送する。
短い期間628の経過後、MR121は、MR122とのトンネルからDAD動作を検出しなくなる。したがって、MR121は、ステップS580からステップS530に戻り、ステップS530において、選択的なプレフィックス変更通知を受信すべき次の子モバイルルータとしてMR123を選択する。これは、図6にSPCメッセージ630として示されている。
MR123は、このSPCメッセージ630を受信した後、プレフィックスがプレフィックス172に変更されたことを把握し、図5Bに図示されているアルゴリズムを始動させる。ステップS525、S528において、MR123はプレフィックス172から気付アドレスを構成し、MR121との間にトンネルを確立して、トンネルを通じて新たな気付アドレスの重複アドレス検出を実行する。これは、図6にDADメッセージ632として示されている。MR121は、このDADメッセージ632を受信した場合、プレフィックス172が有効な他のネットワークインタフェースにメッセージを転送する。ここでは、プレフィックス172は、アクセスネットワークリンク102上と、MR122及びMR123とのトンネル上でのみ有効である。したがって、MR121は、図6にDADメッセージ634として示されているように、DADメッセージ632をアクセスネットワークリンク102に転送するとともに、図6にDADメッセージ636として示されているように、DADメッセージ632をMR122とのトンネルに転送する。MR122は、このDADメッセージ636を受信した場合、図6にブロードキャストのDADメッセージ638として示されるように、モバイルネットワークリンク142にDADメッセージをブロードキャストする。
短い期間640の経過後、アドレスの競合が検出されなかった場合に、MR123はステップS530に進む。ここで、MR123は、子モバイルルータを選択する必要がある。しかしながら、モバイルネットワークリンク143には子モバイルルータが存在しないので、MR123はステップS590に進む。ステップS590では、MR123は、モバイルネットワークリンク143上のすべてのノードに対して、ブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ(BPC)650を送信する。ここで、VMN133は、プレフィックス171がもはや有効ではないことを把握して、プレフィックス172から新たな気付アドレスを構成する。 次に、VMN133は、DADメッセージ652を送出することによって、重複アドレス検出を実行する。近隣探索プロキシとして機能するMR123は、図6にトンネルDADメッセージ654として示されるように、トンネルインタフェースを通じてこのメッセージを転送する。MR121は、このDADメッセージ654を受信した場合、プレフィックス172が有効である他のネットワークインタフェースにメッセージを転送する。ここでは、プレフィックス172は、アクセスネットワークリンク102上と、MR122及びMR123とのトンネル上でのみ有効である。したがって、MR121は、図6にDADメッセージ656として示されているように、DADメッセージ654をアクセスネットワークリンク102に転送するとともに、図6にトンネルDADメッセージ658として示されているように、DADメッセージ654をMR122とのトンネルに転送する。MR122は、このDADメッセージ658を受信した場合、図6にブロードキャストのDADメッセージ660で示されるように、モバイルネットワークリンク142にDADメッセージをブロードキャストする。
短い期間662の経過後、MR121は、MR123とのトンネルからDAD動作を検出しなくなる。したがって、MR121は、ステップS580からステップS530に戻り、ステップS530において、選択的なプレフィックス変更通知を受信すべき次の子モバイルルータの選択を試みる。しかしながら、子モバイルルータはもはや存在せず、MR121はステップS590に進み、ステップS590において、モバイルネットワークリンク141にブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ670を送信する。VMN131は、プレフィックス171がもはや有効ではないことを把握して、プレフィックス172から新たな気付アドレスを構成する。次に、VMN131は、DADメッセージ672を送出することによって、重複アドレス検出を実行する。近隣探索プロキシとして機能するMR121、MR122、MR123は、各自の他のインタフェースにこのDADメッセージ672を転送する。MR121は、DADメッセージ672をDADメッセージ678としてアクセスネットワークリンク102に転送し、MR122は、DADメッセージ672をDADメッセージ676としてモバイルネットワークリンク142に転送し、MR123は、DADメッセージ672をDADメッセージ674としてモバイルネットワークリンク143に転送する。
なお、図6に図示されているように、LMNN152、153も、それぞれが接続しているモバイルネットワークリンク142、143でブロードキャストされたメッセージを聴取することが可能である。しかしながら、LMNN152、153は、上述のように、プレフィックスの変更に起因するアドレス再構成の動作(すなわち、本発明に係る動作)を行う必要はなく、これらのメッセージに基づく動作や応答を行う必要はない。
また、本発明に関連した技術に係る当業者であれば、上述の説明には、親モバイルルータ(すなわち、MR121)が、自身のモバイルネットワークリンク141に接続されたモバイルネットワークノードが子モバイルルータであるのか、あるいは単に訪問モバイルノードであるのかを把握する方法が開示されていないと気付くであろう。親モバイルルータが把握する方法には様々な方法が存在する。好適な方法の1つは、子モバイルルータが自身の親モバイルルータに対して近隣通知メッセージを送信することであり、近隣通知メッセージ内にモバイルルータである旨が記される。また、別の方法としては、親モバイルルータが、そのモバイルネットワークノードに対して近隣探索プロキシを実行し、1つのハードウェアアドレスに関連付けられているアドレスの数を監視する方法が存在する。同一のハードウェアアドレスに2つ以上のアドレスが関連付けられている場合には、ハードウェアアドレスを有するノードはモバイルルータの可能性がある。また、さらに別の好適な方法では、親モバイルルータは単純に自身のモバイルネットワークリンク内のすべてのモバイルネットワークノードをモバイルルータとして取り扱い、すべてのモバイルネットワークノードに選択的なプレフィックス変更メッセージを送信するというものである。モバイルネットワークノードがモバイルルータではない場合には、モバイルネットワークノードは、選択的なプレフィックス変更メッセージを理解せず、応答が行われない。タイムアウト期間が経過した直後、モバイルルータはDAD動作が存在しないことを確認して、アルゴリズムの次のステップに進むことが可能となる。
また、親モバイルルータがプレフィックス変更を通知すべき子モバイルルータを選択する際に、何らかの順序付けが行われてもよい。例えば、このような順序は、所定の過去の期間において子モバイルルータのそれぞれによって送信されたパケット数や、子モバイルルータのそれぞれに接続されているモバイルネットワークノード数(特に、ローカルモバイルネットワークノードを除くモバイルネットワークノード(アドレス再構成が必要とされるモバイルネットワークノード)の数)、あるいは子モバイルルータのそれぞれの優先度設定によって定められてもよい。また、順序は、完全に任意であるか又は無作為であってもよい。
一方、シグナリングのバーストを低減させる第2の方法は、各モバイルルータが、自身のモバイルネットワークに由来する新たなアドレスのリストを、自身の親モバイルルータやアクセスルータに渡す前に、このアドレスのリストの調整を行うものである。図1Aに示される例を使用した場合、まず、MR122は、MR121にアドレスのリストを渡す前にモバイルネットワークリンク142から新たなアドレスを収集する。また同様に、MR121は、モバイルネットワークリンク141から新たなアドレスを収集するとともに、MR122及びMR123からアドレスのリストを収集した後、アクセスネットワークリンク101上で収集されたアドレスに対して、重複アドレステストを実行する。各モバイルルータは、各自のモバイルネットワークからアドレスのリストを収集する際に、リスト内でアドレスの競合が発生しているかどうかをチェックすることができ、アドレスのリストを上段に渡す前に、アドレスの競合を即座に解決することができる。基本的に、この方法では、最初に、各モバイルネットワークリンクで局所的に重複アドレス検出処理を行わせ、徐々に重複アドレス検出処理を上流に伝搬させる。その動作の性質により、以下では、この第2の方法を重複アドレス検出集約方法(method of aggregating duplicate address detection)と呼ぶことにする。
図7には、本発明の実施の形態において、モバイルルータ120がプレフィックス変更メッセージを受信した後における重複アドレス検出集約方法を実現するために使用可能であり、かつ好適なアルゴリズムのフローチャートが示されている。図7のステップS710において、モバイルルータ120は、上流からプレフィックス変更メッセージを受信する。このプレフィックス変更メッセージは、新たなプレフィックスの通知を行うルータ通知メッセージの形式でもよく、あるいは、使用されているプレフィックスが変更された旨をモバイルルータ120に通知するDHCPメッセージであってもよい。続くステップS720では、モバイルルータ120は、このプレフィックス変更を自身のモバイルネットワークにブロードキャストする(なお、ルータ通知メッセージ及びDHCPメッセージのどちらか一方が使用される)。次にステップS730において、モバイルルータ120は、新たなプレフィックスから構成されるとともに、自身のモバイルネットワークリンク上のモバイルネットワークノードによって使用される新たなアドレスの収集を開始する。なお、収集したアドレスは、1つのリスト内に格納されることが望ましい。これらの新たなアドレスには、モバイルネットワークノードによって送信されたDADメッセージから捕捉された新たなアドレスや、子モバイルルータから送信されたアドレスのリストが含まれている。なお、ここでは、モバイルルータ120は近隣探索プロキシ機能をまだ実行していない。このアドレスのリストの好適な実施例は、NDプロキシテーブル240を使用するものである。
モバイルルータ120は、アドレスのリストを収集した後、続いてステップS740において、リスト内に重複アドレスが存在しているか否かをチェックする。重複アドレスが存在している場合には、ステップS750に示されるようにアドレスの競合が解決される。なお、アドレスの競合を解決できる方法は多数存在する。好適な方法の1つは、モバイルルータ120が重複アドレスを擬似的に有し(エミュレート)、競合したアドレスを使用しているノードに近隣通知メッセージを送信するものである。これによって、ノードはアドレス重複を検出し、別のアドレスの再構成を試みる。また、別の好適な方法では、モバイルルータ120が新たなプレフィックスを含む未使用のアドレスを検索し、重複アドレスを使用しているノードにこのアドレスを割り当てるものである。
ステップS750でアドレスの競合が解決されるか、あるいはステップS740でアドレスの競合がなかった場合には、モバイルルータ120はステップS760に進む。ステップS760では、モバイルルータ120は、自身のアクセスルータがアドレスの競合の解決を実行しているか否かをチェックする。モバイルルータ120のアクセスルータも本発明を使用しているモバイルルータである場合には、これが当てはまる。さらに、固定アクセスルータが本発明を実行して、アドレスの競合の解決を実行してもよい。モバイルルータ120が、自身のアクセスルータがアドレスの競合の解決を実行しているか否かを知る方法として、様々な方法が存在する。好適な方法の1つは、アクセスルータ(モバイル又は固定)が、アドレス競合の解決の実行が可能であることを示すために、ルータ通知メッセージに1つ以上のオプションを追加するか、あるいはルータ通知メッセージ内の任意のフィールドの値を設定することである。
モバイルルータ120のアクセスルータがアドレス競合の解決を実行している場合、ステップS770に示されているように、モバイルルータ120はアドレスのリストをアクセスルータに送信する。一方、モバイルルータ120のアクセスルータがアドレス競合の解決を実行していない場合には、ステップS780に示されているように、アクセスネットワークリンク上で、アドレスのリスト内の各アドレスに関して重複アドレス検出を実行する。
また、図8には、重複アドレス検出集約方法の動作が例示されている。なお、図8では、図1Aで示されている配置例が一例として使用される。図8には、本発明の実施の形態において、MR121がアクセスネットワークリンク101からアクセスネットワークリンク102に接続ポイントを変更した後のメッセージのシーケンスチャートが図示されている。アクセスネットワークリンク102に移動した後、MR121はAR112から定期的なルータ通知メッセージRA802を受信する。RA802には、新たなプレフィックス172が含まれている。MR121は、プレフィックス変更に気付いて、この新たなプレフィックス172から気付アドレスを構成し、アクセスネットワークリンク102上で重複アドレス検出を実行する。したがって、MR121は、アクセスネットワークリンク102にDADメッセージ804をブロードキャストする。これは、図7に図示されているアルゴリズムのトリガとなり、ステップS720において、MR121は、プレフィックス変更メッセージ(例えば、ルータ通知メッセージRA)812をモバイルネットワークリンク141にブロードキャストする。その後、MR121は、DADメッセージの収集を開始して、期間810において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS730)。このブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ812によって、MR122、MR123、VMN131は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、各自のDADメッセージ814、816、818を送信する。MR121はこれらのDADメッセージを収集して、これらのDADメッセージに基づく新たなアドレスのリストを構築する。
同時に、MR122及びMR123は、図7に図示されているアルゴリズムを始動する。ステップS720において、MR122は、モバイルネットワークリンク142にプレフィックス変更メッセージ(例えば、ルータ通知メッセージRA)822をブロードキャストする。その後、MR122は、DADメッセージの収集を開始して、期間820において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS730)。このブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ822によって、VMN132は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、自身のDADメッセージ824を送信する。MR122はこのDADメッセージを収集して、新たなアドレスのリストに加える。MR122は、アドレスリストを収集して競合がないことを検証した後、図8にメッセージ826として示されているように、期間820の最後に、MR121に対してリストを送信する。
MR123に関しても同様に、ステップS720において、MR123は、モバイルネットワークリンク143にプレフィックス変更メッセージ(例えば、ルータ通知メッセージRA)832をブロードキャストする。その後、MR123は、DADメッセージの収集を開始して、期間830において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS730)。このブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ832によって、VMN133は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、自身のDADメッセージ834を送信する。MR123はこのDADメッセージを収集して、新たなアドレスのリストに加える。MR123は、アドレスリストを収集して競合がないことを検証した後、図8にメッセージ836として示されているように、期間830の最後に、MR121に対してリストを送信する。
MR121は、新たなアドレスのリストを収集した後、期間810の最後に、リストに競合がないかどうかを調査する。ここではAR112はアドレスの競合の解決を実行していないので、競合が発見されなかった場合には、MR121がアクセスネットワークリンク102上の新たなアドレスのリストに関する重複アドレス検出を実行する。これは、図8にDADメッセージ840、842、844として図示されている。
なお、図8に図示されているように、LMNN152、153も、それぞれが接続しているモバイルネットワークリンク142、143でブロードキャストされたメッセージを聴取することが可能である。しかしながら、LMNN152、153は、上述のように、プレフィックスの変更に起因するアドレス再構成の動作(すなわち、本発明に係る動作)を行う必要はなく、これらのメッセージに基づく動作や応答を行う必要はない。
また、当業者であれば、実際にアクセスネットワークリンク102上にDADメッセージがブロードキャストされてから、重複アドレス検出を実行するノードによる重複アドレス検出の実行までの間には、かなりの重大な遅延が発生することに気付くであろう。このような遅延によって、ノードは、重複アドレスが存在しないと早まって仮定してしまう可能性がある。通常の状況では、重複アドレスが発生する確率は非常に小さく、したがって、これは大きな問題ではない。しかしながら、図9A及び図9Bに図示されているような機能が拡張された方法を使用することによって、実際にこの問題を解決することが可能である。機能が拡張された方法では、モバイルルータ120が、アドレスの競合の解決を実行していない自身のアクセスルータを検出する必要があり、また、図9Aに示すフローチャートを使用するために、アドレスの競合の解決を実行しているアクセスルータを検出する必要がある。この方法の機能を拡張することは非常に簡単である。モバイルルータは、シグナリングのバーストを作らないうちに、可能な限り早くアドレス重複のチェックを行えばよい。
自身のアクセスルータがアドレス競合の解決を実行していることを検出するモバイルルータ120に関する図9Aに示されるアルゴリズムは、図7に示されるアルゴリズムと酷似している。モバイルルータ120は、ステップS910でプレフィックス変更メッセージのブロードキャストを受信した後、ステップS920において、自身のモバイルネットワークに対してプレフィックス変更メッセージのブロードキャストを行う。その後、モバイルルータ120は、ステップS930からステップS970のループに移行し、自身のモバイルネットワークリンクから新たに構成されたアドレスを収集する。ステップS930でモバイルルータ120が新たなDADメッセージを捕捉した場合には、モバイルルータ120は、ステップS940において、この新たなアドレスが既にリスト内に存在するアドレスと競合していないかどうかのチェックを行う。競合が発見された場合には、モバイルルータ120は、ステップS950に示されるように、この競合を解決する。一方、競合が発見されなかった場合、あるいはステップS950で競合が解決された場合には、ステップS960に示されるようにリストにアドレスが追加され、アドレス収集のための期間が満了していない場合には、アルゴリズムはステップS930に戻る。一方、アドレス収集のための期間が満了した場合には、ループを抜けて、ステップS980に示されるように、アドレスリストがアクセスルータに送信される。なお、この機能が拡張された方法では、アドレスリスト全体が構成されるのを待ってから競合の解決が実行される場合に比べて、即座にアドレス競合が解決されることが分かる。
また、自身のアクセスルータがアドレス競合の解決を実行していないことを検出するモバイルルータ120に関連して、図9Bに示されるアルゴリズムは、図9Aに示されるアルゴリズムと酷似している。なお、同一ステップには、同一の参照番号が付与されている。モバイルルータ120は、ステップS910でプレフィックス変更メッセージのブロードキャストを受信した後、ステップS920において、自身のモバイルネットワークに対してプレフィックス変更メッセージのブロードキャストを行う。その後、モバイルルータ120は、ステップS930からステップS970のループに移行し、自身のモバイルネットワークリンクから新たに構成されたアドレスを収集する。ステップS930でモバイルルータが新たなDADメッセージを捕捉した場合には、モバイルルータ120は、ステップS940において、この新たなアドレスが既にリスト内に存在するアドレスと競合していないかどうかのチェックを行う。
競合が発見された場合には、モバイルルータ120は、ステップS950に示されるように、この競合を解決する。一方、ステップS940で競合が発見されなかった場合、あるいはステップS950で競合が解決された場合には、モバイルルータ120は、ステップS965に示されるように、アクセスネットワークリンク上で重複アドレス検出を実行する。アクセスネットワークリンク上に重複アドレスが存在した場合には、ステップS988において、モバイルネットワークリンク上にアドレス衝突が擬似的に実現(エミュレート)されることによって、競合は即座に解決される。一方、アクセスネットワークリンク上に重複アドレスが存在しない場合には、ステップS985に示されるように、リストにアドレスが追加される。そして、ステップS995において、アドレス収集のための期間が満了していない場合には、アルゴリズムはステップS930に戻る。なお、この機能が拡張された方法では、アドレスリスト全体が構成されるのを待ってから競合の解決が実行される場合に比べて、即座にアドレス競合が解決されることが分かる。
また、図10には、重複アドレス検出集約方法の動作が例示されている。なお、図10では、図1Aで示されている配置例が一例として使用される。図10には、本発明の実施の形態において、MR121がアクセスネットワークリンク101からアクセスネットワークリンク102に接続ポイントを変更した後のメッセージのシーケンスチャートが図示されている。アクセスネットワークリンク102に移動した後、MR121はAR112から定期的なルータ通知RA1002を受信する。RA1002には、新たなプレフィックス172が含まれている。MR121は、プレフィックス変更に気付いて、この新たなプレフィックス172から気付アドレスを構成し、アクセスネットワークリンク102上で重複アドレス検出を実行する。したがって、MR121は、アクセスネットワークリンク102にDADメッセージ1004をブロードキャストする。MR121は、アクセスルータAR112がアドレス競合の解決を実行しないことを検出しているので、これは、図9Bに図示されているアルゴリズムのトリガとなる。ステップS920において、MR121は、プレフィックス変更メッセージ1012をモバイルネットワークリンク141にブロードキャストする。その後、MR121は、DADメッセージの収集を開始して、期間1010において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS930〜S995)。このブロードキャストメッセージ1012によって、MR122、MR123、VMN131は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、各自のDADメッセージ1014、1016、1018を送信する。MR121はこれらのDADメッセージを収集して、これらのDADメッセージに基づく新たなアドレスのリストを構築する。さらに、MR121は、ステップS965で要求されているように、DADメッセージ1014、1016、1018を受信すると、アクセスネットワークリンク102上でDADを実行する。これらは、図10にDADメッセージ1015、1017、1019として図示されている。
同時に、MR122及びMR123は、図9Aに図示されているアルゴリズムを始動する。ステップS920では、MR122は、モバイルネットワークリンク142にプレフィックス変更メッセージ1022をブロードキャストする。その後、MR122は、DADメッセージの収集を開始して、期間1020において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS930〜S970)。このブロードキャストのプレフィックス変更メッセージ1022によって、VMN132は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、自身のDADメッセージ1024を送信する。MR122はこのDADメッセージを収集して、新たなアドレスがアドレスリスト内のアドレスと競合していないかどうかを確認し、新たなアドレスのリストに加える。MR122は、アドレスを収集した後、図10にメッセージ1026として示されているように、期間1020の最後に、MR121に対してリストを送信する。
同様に、ステップS920において、MR123は、モバイルネットワークリンク143にプレフィックス変更メッセージ1032をブロードキャストする。その後、MR123は、DADメッセージの収集を開始して、期間1030において、プレフィックス172から構成される新たなアドレスのリストを作る(すなわち、ステップS930〜S970)。このブロードキャストメッセージ1032によって、VMN133は、ネットワークプレフィックス172に基づく新たな気付アドレスを構成し、自身のDADメッセージ1034を送信する。MR123はこのDADメッセージを収集して、新たなアドレスがアドレスリスト内のアドレスと競合していないかどうかを確認し、新たなアドレスのリストに加える。MR123は、アドレスリストを収集した後、図10にメッセージ1036として示されているように、期間1030の最後に、MR121に対してリストを送信する。
MR121は、MR122及びMR123からアドレスのリストを受信した場合に、リスト内の各アドレスに関して、同一ループ(ステップS930〜S995)を繰り返し行う。ここでは、まずアドレスがMR121のリスト内のアドレスと競合していないかどうかのチェックが行われ、アクセスネットワークリンク102上で重複アドレス検出が実行される。これらは、DADメッセージ1040、1042、1044によって示されている。競合が検出されなかった場合には、MR121のリストにアドレスが加えられる。
通常の状況では、モバイルネットワークは、例えば乗り物/船舶内のネットワークやパーソナルエリアネットワークなどのように、通常はモバイルネットワーク全体が移動する。したがって、重複アドレス検出集約方法では、モバイルルータ120は、この特性を使用して、以前に収集された新たなアドレスのリストをキャッシュすることが可能である。収集されたアドレスのリストは、NDプロキシテーブル240に格納されるのが望ましい。モバイルルータ120は、ネットワークプレフィックスの変更を検出した場合には、リスト内のアドレスのネットワークプレフィックスを変えることによって、以前に構築されたアドレスリスト(例えば、NDプロキシテーブル240に格納されたアドレスリスト)から新たなアドレスのリストを自動的に生成することができる。これにより、モバイルルータ120は、モバイルネットワークノードが各自でDADを実行するのを待機する必要はなく、自身のアクセスルータに対して迅速にリストの提示を行うか(アクセスルータがアドレスの競合の解決を実行する場合)、あるいは、アクセスネットワークリンク上でリスト内のアドレスに関するDADを迅速に実行する(アクセスルータがアドレスの競合の解決を実行しない場合)ことが可能となる。
なお、図10に図示されているように、LMNN152、153も、それぞれが接続しているモバイルネットワークリンク142、143でブロードキャストされたメッセージを聴取することが可能である。しかしながら、LMNN152、153は、上述のように、プレフィックスの変更に起因するアドレス再構成の動作(すなわち、本発明に係る動作)を行う必要はなく、これらのメッセージに基づく動作や応答を行う必要はない。
また、本明細書に例示されている例では、固定アクセスルータ(例えばAR111及びAR112)が、本発明で開示される方法を実行しないことが仮定されているが、固定アクセスルータもアドレス競合の解決を実行可能でありかつ実際に望ましいことは、当業者であれば理解可能である。特に、これらのアクセスルータは、モバイルルータからアドレスのリストを受け、リスト同士を比較することで、アドレスの競合のチェック及び解決を実行することも可能である。また、この場合、ネットワークのネスト構成の最上位に位置するアクセスルータ(例えば、図1Aの例では、MR121が移動後に接続するAR112)が、アドレス競合の解決を行うことが望ましい。また、ネスト構成の途中に位置するMR(例えば、図1Aの例では、MR121、122、123)が、自身より下位に存在するノードに関して、いったん重複アドレス検出及びアドレス競合の解決を行い、自身より下位に存在するノード全体において重複のないアドレスリストを上位に送信してもよい。なお、ネスト構成の途中に位置するMRがアドレス競合の解決を行うか否かに関してはMR自身が決定することが可能であり、例えば、アドレス競合の解決を行うことを決定した場合には、MRは、その旨を自身の下位ノードに通知して、自身にアドレスリストが集約されるようにすることが可能である。
また、アクセスルータも、モバイルネットワークによって使用されるアドレスのリストを保持する場合には、シグナリングのバーストの可能性は更に低減されるとともに、同時に、ハンドオフの処理を速くすることが可能となる。例えば、モバイルネットワークの迅速なハンドオフが可能となるように、複数のアクセスルータのシステムが協同してもよい。あるアクセスルータが、モバイルネットワークがそのアクセスルータのアクセスネットワークを離れて、新たなアクセスネットワークに接続しようとしていることを検出した場合、アクセスルータは、新たなアクセスネットワークのアクセスルータと連絡を取って、他のコンテキストトランスファ(CT:Context Transfer)と共に、モバイルネットワークで使用されているアドレスのリストを新たなアクセスルータに渡すことが可能である。このとき、新たなアクセスルータは、モバイルネットワークが来る前に、このリストに基づくアドレス競合の解決を実行することが可能である。また、モバイルネットワークが到着すると、新たなアクセスルータは、競合が既に解決されているアドレスのリストをモバイルルータにすぐに渡すことが可能である。これは、図11に図示されている。
図11では、MR121は最初に、モバイルネットワーク141で使用されているアドレスのリスト1102をアクセスルータ111に送信する。そして、ある程度の時間が経過した後、MR121は、移動1104によって示されているようにAR112方向に移動し、AR111は、この移動1104を検出する。このとき、AR111は、アクセスルータ112に対してコンテキストトランスファ(CT)1106を開始する、CT1106には、アドレスのリスト1102が含まれている。MR121は、その移動1104を完了して、AR112に接続した場合に、AR112は、競合が解決されている新たなアドレスのリスト1108をMR121に送信する。ここでは、本発明が、迅速なハンドオフを実現するためのコンテキストトランスファにも使用可能となる方法が例示されている。さらに、移動を検出するとともに、コンテキストトランスファを開始するアクセスルータも示されている。なお、当業者であれば、モバイルルータ自身が、移動の検出及びコンテキストトランスファを開始することが可能であることはすぐに分かるであろう。この場合には、モバイルルータは移動を検出すると、新たなアクセスルータへのコンテキストトランスファを開始することができる。アドレスのリストは転送されるコンテキストに含まれており、モバイルルータが新たなアクセスルータに接続した場合には、新たなアクセスルータは、競合が解決されているアドレスのリストをモバイルルータに対して即座に送信することが可能となる。また、MR121がAR111からAR112に移動する際にFMIP(Fast handovers for Mobile IP)の処理手順をCT(またはその一部)として組み合わせることも可能であり、本発明とFMIP(及びCT)の組み合わせによって、より効率的かつ迅速にアドレスのリストの転送を実現することが可能となる。
本明細書では、本発明に係る2つの異なる態様(選択通知方法及び重複アドレス検出集約方法)が開示されている。なお、当業者であれば、実際に実施する際に、2つの方法を組み合わせて相互に補完させることが可能であることは明白である。例えば、図1AのMR121は、最初のプレフィックス変更でMR122に対して選択的に通知を行うことを選ぶことができる。そして、MR122がアドレスのリストを提示した場合にのみ、MR121は、MR123に対してプレフィックス変更を通知する。これは、ネストした大規模なモバイルネットワークにとって有用である。ネストした大規模なモバイルネットワークでは、すべての子モバイルルータが同時にアドレスのリストを提示した場合には、結果的に必要となる処理負荷やDADメッセージの量がアドレスの解決に重大な遅延をもたらすかもしれないからである。また、遅延によって、親モバイルルータが実際にアドレスの解決を実行できるようになる前に、アドレスが重複していないと既に判断してしまうモバイルネットワークノードが存在する可能性もある。
また、本明細書では、本発明に一般的なDADを適用した場合を一例に挙げて説明を行っているが、改良された種々のDAD(改良DAD)を本発明に適用することも可能である。特に、本発明に係る重複アドレス検出集約方法において、個別のアドレスに対してではなく、アドレスのリストを一括して改良DADで利用することによって、本発明に係る重複アドレス検出集約方法によるアドレスの集約と、改良DADによる拡張されたDAD処理との両方の機能を相乗的に向上させ、より効率的かつ迅速な動作を実現することも可能である。
また、上述の説明では、ルート最適化を提供する主要な方法として、近隣探索プロキシのルート最適化案のみが使用されている。しかしながら、ここで説明されている方法は、NDプロキシのルート最適化に限定されるものではなく、他のルート最適化案で用いられてもよいことは、当業者であれば理解可能である。例えば、トップレベルモバイルルータ(TLMR:top-level mobile router)がそのモバイルネットワークノードの代理としてすべての経路最適化セッションを終端する場合を考える。モバイルネットワーク内のネスト状態(入れ子状態)の深さにかかわらず、ルート最適化の使用を望むモバイルネットワークノードはすべて、インターネット上の他のノードと通信を行う場合には、自身の気付アドレスとしてTLMRの気付アドレスを使用する。このような枠組みでは、TLMRが接続ポイントを変更すると、すべてのモバイルネットワークノードにおいても、外部の気付アドレスの変更が行われる(モバイルネットワークノードはすべて、TMLRの気付アドレスを使用しているので)。このため、モバイルネットワークが移動した場合には、バインディングアップデートメッセージのバーストが生じることになる。このような場合に、TLMRがモバイルネットワークノードに対して気付アドレスの変更を選択的に通知する選択通知方法が有効である。これによって、バインディングアップデートメッセージの生成処理が分散されるようになる。
また、別の応用例として、モバイルネットワークノードが何らかの階層モバイルIPに基づく方法を使用してルート最適化を実現する場合が挙げられる。このような枠組みにおいては、モバイルネットワークノードは、リージョナル気付アドレス(regional care-of address)をモビリティアンカポイントから取得し、このリージョナル気付アドレスを使用してインターネット上のノードと通信を行う。このような枠組みでは、TLMRが接続ポイントを変更すると、リージョナル気付アドレスを変更しなければならないすべてのモバイルネットワークノードにおいて、モビリティアンカポイントの変更が行われる。このため、モバイルネットワークがMAPドメインの外部へ移動した場合には、バインディングアップデートメッセージのバーストが引き起こされることになる。このような場合に、TLMRがモバイルネットワークノードに対して気付アドレスの変更を選択的に通知する選択通知方法が有効である。これによって、より長期にわたってバインディングアップデートメッセージの生成処理が分散され、その結果、パケット伝送における突発的なバーストを回避することが可能となる。
また、本明細書では、最も実用的かつ好適な実施の形態であると思われる内容で本発明の開示及び説明が行われているが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、デザインやパラメータの詳細において様々な変更が可能であることが理解される。例えば、本発明の動作の説明の一例として、本明細書ではアドレス自動構成が使用される方法が開示されている。しかしながら、当業者であれば、動的ホスト構成プロトコルによるアドレス割り当てに関しても、本発明は適用可能であることが理解できる。これは以下で説明される。
選択通知方法を使用した場合には、選択された子モバイルルータのみがプレフィックス変更に関して通知を受ける。したがって、DHCPサーバは、選択された子モバイルルータの配下に存在するモバイルネットワークノードからのアドレス割り当て要求に単に応じるだけでよい。また、選択された子モバイルルータからのアドレス割り当て要求の処理がすべて行われてから、次の子モバイルルータがプレフィックス変更に関する通知を受ける。
一方、重複アドレス検出集約方法を使用した場合には、子モバイルルータのそれぞれがすべてのアドレス割り当て要求をリストに集めた後に、その親モバイルルータにこのリストを提示する。したがって、DHCPサーバは、多数の小さな要求ではなく、1つの大きな要求のみを受ける。DHCPが使用される場合には、この重複アドレス検出集約方法は、より正しくはアドレス割り当て要求収集方法と呼ばれるべきである。なお、当業者であれば、名前に関しては些細な問題であることが理解できるとともに、本発明の基本的な原理が適用可能であることが認識できる。
なお、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、近隣探索プロキシの技術を利用した場合に、ネットワークプレフィックスの変更をトリガとして発生し得るDADメッセージのバーストを低減させるという効果を有しており、IPネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークの管理を行うネットワーク管理技術やIP通信技術に適用可能である。
従来の技術及び本発明の実施の形態で参照されるネットワーク構成の一例を示す図 図1Aに図示されているネットワーク構成の論理接続を示す模式図 本発明の好適な実施の形態におけるモバイルルータの機能アーキテクチャの一例を示す図 本発明の実施の形態において、ルーティングテーブルのエントリの1つに格納される好適なコンテンツのセットを示す図 本発明の実施の形態において、NDプロキシテーブルのエントリの1つに格納される好適なコンテンツのセットを示す図 本発明の実施の形態において、モバイルルータがブロードキャストのプレフィックス変更メッセージを受信した場合に、モバイルルータが選択通知方法を実現するために使用することが好適なアルゴリズムのフローチャート 本発明の実施の形態において、モバイルルータが、選択的なプレフィックス変更通知をその親モバイルルータから受信した場合に使用できる好適なアルゴリズムのフローチャート 本発明の実施の形態に係る選択通知方法において、モバイルネットワーク全体がアクセスネットワークリンクを移動した場合の動作に係るメッセージのシーケンスチャート 本発明の実施の形態において、モバイルルータがプレフィックス変更メッセージを受信した後における重複アドレス検出集約方法を実現するために使用可能であり、かつ好適なアルゴリズムのフローチャート 本発明の実施の形態に係る重複アドレス検出集約方法において、モバイルネットワーク全体がアクセスネットワークリンクを移動した場合の動作の一例を示すメッセージのシーケンスチャート 本発明の実施の形態に係る重複アドレス検出集約方法において、モバイルルータの上位ルータがアドレス競合の解決を実行している場合に使用できる好適なアルゴリズムのフローチャート 本発明の実施の形態に係る重複アドレス検出集約方法において、モバイルルータの上位ルータがアドレス競合の解決を実行していない場合に使用できる好適なアルゴリズムのフローチャート 本発明の実施の形態に係る重複アドレス検出集約方法において、モバイルネットワーク全体がアクセスネットワークリンクを移動した場合の動作の別の一例を示すメッセージのシーケンスチャート 本発明の実施の形態に係る重複アドレス検出集約方法において、コンテキストトランスファを利用して迅速なハンドオフを実現する状態を模式的に示す図
符号の説明
100 グローバル通信ネットワーク
101、102 アクセスネットワークリンク
111、112 AR(アクセスルータ)
120、121、122、123 MR(モバイルルータ)
130 MN(モバイルノード)
131、132、133 VMN(訪問モバイルノード)
141、142、143 モバイルネットワークリンク
152、153 LMNN(ローカルモバイルネットワークノード)
160 CN(通信相手ノード)
210 上位レイヤ
220 ルーティング部
225 トンネリングモジュール
230 ルーティングテーブル
235 NDプロキシモジュール
240 NDプロキシテーブル
250 ネットワークインタフェース
310 あて先フィールド
320 次ホップフィールド
330 インタフェースフィールド
410 プロキシアドレスフィールド
420 送信元インタフェースフィールド
430 送信元ハードウェアアドレスフィールド
440 フラグフィールド

Claims (14)

  1. 他の通信装置によって管理されている第1ネットワークに接続するための第1ネットワークインタフェースと、
    自身が管理する第2ネットワークを有する第2ネットワークインタフェースと、
    前記第1ネットワークで有効なネットワークプレフィックスを、前記第2ネットワークで有効なネットワークプレフィックスとして前記第2ネットワーク内に通知するプレフィックス通知手段と、
    前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知をトリガとしたトラフィックのバーストが起こらないように制御するバースト制御手段とを有し、
    前記バースト制御手段が、
    前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を受けた場合に、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のうちの一部を選択するプレフィックス通知選択手段と、
    前記プレフィックス通知選択手段で選択されたネットワーク管理装置に対して、前記新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を通知する選択的プレフィックス通知手段とを、
    有するネットワーク管理装置。
  2. 前記プレフィックス通知選択手段が、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置を順次時間をずらして選択するように構成されている請求項に記載のネットワーク管理装置。
  3. 前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のすべての選択が完了した場合に、前記プレフィックス通知手段が、前記第2ネットワークで有効なプレフィックスとして前記新たなネットワークプレフィックスの通知を開始するように構成されている請求項に記載のネットワーク管理装置。
  4. 前記プレフィックス通知選択手段で選択されたネットワーク管理装置との間にトンネルを確立するトンネル確立手段を有する請求項からのいずれか1つに記載のネットワーク管理装置。
  5. 前記トンネルを介して受信するパケットのトラフィックを監視するトンネル監視手段を有し、前記トラフィックが所定の閾値よりも低減した場合に、前記プレフィックス通知選択手段が、前記第2ネットワークに接続されている複数のネットワーク管理装置のうちのまだ選択されていない別の一部を選択するように構成されている請求項に記載のネットワーク管理装置。
  6. 前記バースト制御手段が、
    前記第1ネットワークインタフェースで新たなネットワークプレフィックスを含むネットワークプレフィックス変更通知を受けた場合に、前記ネットワークプレフィックス変更通知の送信者との間にトンネルを確立するトンネル確立手段と、
    任意の通信装置において前記新たなネットワークプレフィックスに基づいて構成されたアドレスに係る重複アドレス検出メッセージを前記第2ネットワークインタフェースで受信した場合には、前記重複アドレス検出メッセージを前記トンネル経由で転送するトンネル転送手段とを、
    更に有する請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  7. 前記第1ネットワークインタフェースで前記新たなネットワークプレフィックスを含むブロードキャストメッセージを受信した場合には、前記トンネルを破棄するトンネル破棄手段を有する請求項に記載のネットワーク管理装置。
  8. 前記バースト制御手段が、
    前記ネットワークプレフィックスが変更された場合、前記第2ネットワークに属するすべての通信装置において前記新たなネットワークプレフィックスに基づいて構成されたアドレスを収集するアドレス収集手段と、
    前記アドレス収集手段で収集されたすべての前記アドレスが記載されたアドレスリストを作成するアドレスリスト作成手段とを、
    更に有する請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  9. 前記第1ネットワークインタフェースを通じて、前記アドレスリスト作成手段で作成された前記アドレスリストを前記第1ネットワーク上に送信するアドレスリスト送信手段を有する請求項に記載のネットワーク管理装置。
  10. 前記第2ネットワークに接続されているとともに第3ネットワークを管理するネットワーク管理装置において作成されたアドレスリストを受信するアドレスリスト受信手段を有し、前記アドレスリスト作成手段が、前記アドレスリスト受信手段で受信したアドレスリストに含まれるアドレスを加えたアドレスリストを作成するように構成されている請求項又はに記載のネットワーク管理装置。
  11. 前記アドレスの競合を確認するアドレス競合確認手段を有し、前記アドレスリスト作成手段が、前記アドレス競合確認手段で競合がないことが確認されたアドレスを前記アドレスリストに挿入するように構成されている請求項から1のいずれか1つに記載のネットワーク管理装置。
  12. 前記アドレス競合確認手段で競合が確認されたアドレスに関して、前記競合の解決を行うアドレス競合解決手段を有する請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  13. 前記アドレス競合解決手段がアクセスルータ又はモバイルルータに実装されている請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  14. 自身よりも下位に接続されている通信装置に、前記アドレス競合解決手段による前記競合の解決に係る処理を実行する旨を通知するアドレス競合解決実行通知手段を有する請求項1に記載のネットワーク管理装置。
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