JP4932371B2 - 光拡散性部材 - Google Patents
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Description
(I)Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上。
(II)Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕が0.1〜15。
(III)Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上。
(IV)Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕が0.1〜17
(a)混練機を用いて基材中にセラミックス粒子を練り込む方法
(b)基材樹脂の溶液、エマルジョン、ディスパージョンまたはサスペンジョンの中にセラミックス粒子を混合し、この混合物をシート状に成型する方法
(c)基材シート表面にバインダーを含んだセラミックス粒子をコーティングする方法
(d)基材樹脂を合成する工程で基材樹脂のモノマー中にセラミックス粒子を添加し、重合する方法
本発明では基材内部にセラミックス粒子を含有することおよび基材表面にセラミックス粒子を含有することを含む;
また、本発明は、上記セラミックス粒子の全透過率が70%以上かつ光散乱強度が50%以上である光拡散性部材の製造に用いる用途を提供する。
第1の実施態様は、基材中にセラミックス粒子を含有してなる、全透過率が70%以上かつ光散乱強度が50%以上である光拡散性部材であって、該セラミックス粒子が以下の要件(I)及び(II)を満たすものである。
(I)Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上。
(II)Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕が0.1〜15。
[要件(I)]
要件(I)においては、好適な光拡散性及び光透過性を確保する観点から、Al2O3またはMgOと、SiO2を成分に含むが、MgOを成分に含むことが好ましい。
光拡散性部材に良好な光拡散性及び光透過性を付与するには、セラミックス粒子の白色度が高いことが好ましく、かかる観点から、副成分の合計量は、セラミックス粒子中、20重量%以下であり、10重量%以下が好ましく、5重量%以下がより好ましい。副成分中にFe2O3とカーボンが含まれる場合、特に白色度の観点から、それらの含有量としては、それぞれ1重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.1重量%以下が特に好ましい。
要件(II)においては、セラミックス粒子の屈折率を好適にし、好適な光拡散性及び光透過性を確保する観点から、Al2O3とSiO2の重量比Al2O3/SiO2、または、MgOとSiO2の重量比MgO/SiO2は、0.1〜15であり、好ましくは0.2〜12、より好ましくは0.3〜9である。
第2の実施態様は、基材中にセラミックス粒子を含有してなる、全透過率が70%以上かつ光散乱強度が50%以上である光拡散性部材であって、該セラミックス粒子が、以下の要件(III)及び(IV)を満たす粉末粒子を、火炎中で溶融して得られるものである光拡散性部材である。
(III)Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上。
(IV)Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕が0.1〜17
要件(III)においては、好適な光拡散性及び光透過性を確保する観点から、Al2O3またはMgOと、SiO2を成分に含むが、MgOを成分に含むことが好ましい。
要件(IV)においては、セラミックス粒子の屈折率を好適にし、好適な光拡散性及び光透過性を確保する観点から、Al2O3とSiO2の重量比率Al2O3/SiO2、または、MgOとSiO2の重量比率MgO/SiO2は、0.1〜17であり、好ましくは0.2〜15、より好ましくは0.3〜12である。
第1の態様及び第2の態様において使用するセラミックス粒子の更に好適な態様を説明する。
[平均粒径]
本発明に使用するセラミックス粒子の平均粒径は、好適な光拡散性及び光透過性を確保し、該セラミックス粒子を基材に添加して光拡散性部材を製造する際の機械的強度を確保する観点から、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、30μm以下が更に好ましく、20μm以下が更に好ましい。また、粒子の凝集・合一を抑制し、セラミックス粒子の粒径分布をあまり大きくしない観点や球形度の観点から、0.01μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましく、1μm以上が更に好ましく、5μm以上が更に好ましい。平均粒径は、実施例に記載する方法で測定する。前記観点を総合した観点から、0.01〜100μm以下が好ましく、0.01〜50μm以下がより好ましく、0.1〜50μmが更に好ましく、1〜20μmが更に好ましい。
[球形度]
本発明に使用するセラミックス粒子の球形度は、好適な光拡散性及び光透過性を確保する観点から、0.95以上が好ましく、0.96以上がより好ましく、0.98以上が更に好ましい。球形度がこの範囲であると、基材への分散性が良好で、高添加が可能となり、光拡散性部材の光学的特性を付与しやすくなる。球形度は、実施例に記載する方法で測定する。
光拡散性部材中に余分な気泡の発生を抑制し、好適な光拡散性及び光透過性を達成する観点から、本発明に使用するセラミック粒子の表面には気孔が少ないことが好ましい。表面の気孔の程度として、セラミックス粒子の吸水率を指標とすることができる。即ち、セラミックス粒子の気孔は、吸水率は低い方が少ない傾向にあり、吸水率は0.8重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下が更に好ましい。セラミックス粒子の平均粒径を大きくすることで、吸水率を低減でき、火炎溶融処理することで、吸水率を更に低減できる。吸水率は、実施例に記載する方法で測定する。
本発明に使用するセラミックス粒子の色は、光透過性を確保する観点から、白色であることが好ましい。白色度は、分光式色彩計により測定されるL*値が、85以上であることが好ましく、90以上であることがより好ましく、95以上であることが特に好ましい。かかる白色度は、要件(I)及び要件(III)についての説明にあるように、セラミックス粒子中の副成分の量と組成を調整することで、得ることができる。白色度は、実施例に記載する方法で測定する。
本発明に使用するセラミックス粒子はAl2O3またはMgOと、SiO2とで構成される成分を主成分として含有してなる複合化合物であり、その構造は、非晶構造(非晶質)もしくは結晶構造(結晶質)をとりうるが、耐熱性、耐薬品性または耐光性に優れ、安定した光拡散性を確保する観点から、結晶質のものが好ましい。かかる高結晶化は、セラミックス粒子製造時の焼成温度を1200〜1850℃、焼成時間を1〜5時間に調整することで得ることができる。
本発明に使用するセラミックス粒子は、基材中での分散性を向上させる観点から、シランカップリング剤、シリコーン、脂肪酸石鹸等で表面処理を行うことが好ましい。
本発明に使用するセラミックス粒子は、比重が3.5〜4となり、少ない添加量で所望の光学的特性を発現させることができる。
本発明に使用するセラミックス粒子を基材に添加する際及びその後の加工性を向上する観点から、適度の流動性を有することが好ましい。流動性は、パウダーテスターによって測定される安息角が指標となり、安息角が、好ましくは55度以下、より好ましくは50度以下であり、更に好ましくは48度以下であり、セラミックス粒子の球形度を高く、吸水率を低減することで好ましい範囲に調整できる。安息角は、実施例に記載する方法で測定できる。
安息角を上記範囲にするため、セラミックス粒子の球形度は0.95以上が好ましく、0.96以上がより好ましく、0.98以上が更に好ましい。安息角を上記範囲にするため、吸水率は0.8重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.3重量%以下が更に好ましい。セラミックス粒子の平均粒径を大きくすることで、吸水率を低減でき、火炎溶融処理することで、吸水率を更に低減できる。
本発明のセラミックス粒子は、混合法、沈殿法、ゾルゲル法、噴霧熱分解法、水熱法、CVD法といった公知の手法を用いて、Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上で、Al2O3またはMgO/SiO2重量比が0.1〜15となるようにAl2O3またはMgOと、SiO2とを含有した前駆体を焼成し粉砕することで得ることができる。
Al2O3またはMgO及びSiO2を80重量%以上含有し、Al2O3またはMgO/SiO2重量比が0.1〜17で、好ましくは平均粒径が100μm以下である粉末粒子を出発原料とする。出発原料は好ましくはMgOである。
粉末粒子中におけるAl2O3またはMgOとSiO2の含有割合は、好ましくは85重量%以上、より好ましくは90重量%以上、特に好ましくは100重量%であり、Al2O3またはMgO/SiO2の重量比率は0.1〜17であり、好ましくは0.3〜15、より好ましくは0.3〜12である。粒径分布が狭い球状粒子を得る観点から、更に好ましくは1.5〜10である。所望のセラミックス粒子を得るためには、出発原料としての粉末粒子は、溶融時の成分蒸発を考慮して、Al2O3またはMgO/SiO2重量比率が上記範囲内になるよう調整して使用することが好ましい。
原料粉末粒子の平均粒径は、上限値は100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、40μm以下が更に好ましく、30μm以下が更に好ましく、20μm以下が更に好ましい。また、粒径と球形度が広い範囲になることを抑制する観点から、下限値は0.01μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましく、1μm以上が更に好ましく、5μm以上が更に好ましい。更に前記観点を総合した観点から、0.01〜100μmが好ましく、0.01〜50μmがより好ましく、0.1〜40μmが更に好ましく、1〜30μmが更に好ましく、1〜20μmが更に好ましい。
出発原料である粉末粒子を溶融する際、当該粒子に水分が含まれると、水分が蒸発するため、得られるセラミックス粒子には水分の蒸発に伴って多数の開孔が形成される場合がある。そこで、出発原料の含水率(重量%)は、得られる粒子の吸水率及び球形度を適切な範囲に調節する観点から、10重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、1重量%以下が更に好ましい。含水率は、粉末粒子1gを800℃で1時間加熱した時の減量を測定し、(加熱前重量−加熱後重量)/加熱前重量×100の式から求めることができる。
(Al2O3の場合)
A12O3源としての原料として、ボーキサイト、バン土頁岩、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ベーマイト、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミナゾル、アルミニウムイソプロポキシドなどのアルミニウムアルコキシド等を挙げることができる。
MgO源としての原料として、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、カンラン石、輝石ズン岩、蛇紋石、オリビン系鉱物等を挙げることができる。
原料粉末粒子の球状化工程では、原料粉末粒子を酸素等のキャリアガスに分散させ、火炎中に投入することによって溶融し、球状化を行う火炎溶融法を適用する。
本発明で、光拡散性部材とは、ヘイズメーターで測定された全透過率及び散乱強度において、全透過率が70%以上かつ光散乱強度が50%以上のものをいう。
本発明に使用する基材は、透明なガラス、樹脂であれば特に制限はなく、たとえばガラスであれば、ソーダ石灰ガラス等のアルカリガラスや硼珪酸ガラスが好適に用いられる。また、樹脂であれば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線等のエネルギー線硬化型樹脂等が使用でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、トリアセチルセルロース、ブチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。これらのうち、透明性、耐光性、耐熱性の観点から、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂等が好ましく、アクリル樹脂がより好ましく用いられる。
本発明の光拡散部材は、例えば、以下のような条件でシート状のものを得ることができる。
(a)混練機を用いて基材中にセラミックス粒子を練り込む方法、
(b)基材樹脂の溶液、エマルジョン、ディスパージョンまたはサスペンジョンの中にセラミックス粒子を混合し、この混合物をシート状に成型する方法、
(c)基材シート表面にバインダーを含んだセラミックス粒子をコーティングする方法、(d)基材樹脂を合成する工程で基材樹脂のモノマー中にセラミックス粒子を添加し、重合する方法、などがある。
(3)用途
本発明の光拡散部材は、その用途などにより形状は特に限定されないが、具体的な用途としては、例えば液晶ディスプレー、透過型または反射型スクリーン、照明カバー、照明看板、プロジェクター用のフレネルレンズ、発光ダイオードなどに好適に用いられる。
(1)組成
蛍光X線法(JIS R2216「耐火れんが及び耐火モルタルの蛍光X線分析法」)による元素分析を行って、Al、Mg、Siの各原子の組成を定量する。X線回折測定を行い、回折パターンから、Al2O3、MgO、SiO2あるいはこれらの複合化合物の存在を確認する。回折パターンが得られない場合は、ラマン分光、IR、NMR等の測定によりAl2O3、MgO、SiO2の存在を確認する。以上から、Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量、及び、Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕を算出する。
平均粒径は、D50(体積基準の50%の中位粒径)を意味し、堀場製作所LA−920によるレーザー回折/散乱法で測定する。
球形度は、セラミックス粒子について、リアルサーフェースビュー顕微鏡VF−7800、キーエンス社製で測定して得られたSEM像の粒子投影断面の面積及び該断面の周囲長を求め、次いで、〔粒子投影断面の面積と同じ面積の真円の円周長〕/〔粒子投影断面の周囲長〕を計算し、任意の50個の粒子につき、それぞれ得られた値を平均して求める。
吸水率はJIS A1109細骨材の吸水率測定方法に従って測定する。
安息角の測定は、JIS R9301−2−2による。安息角の測定に用いるパウダーテスターは、ホソカワミクロン社製のTYPEPT−Eを使用する。
セラミックス粒子及び基材樹脂の屈折率は、JIS K7142「プラスチックの屈折率測定方法」のうち、B法(顕微鏡を用いる液浸法(ベッケ線法))による。但し、JIS K7142で使用される浸液に代えて、表2の液を浸液として使用し、浸液の温度が15〜20℃の条件で測定する。顕微鏡は、偏光顕微鏡「オプチフォト」(ニコン製)を使用する。
ヘイズメーター〔村上色彩技術研究所製(形式:HR−100)〕で平行光線透過率(Tp)と散乱光透過率(Td)を測定し、Tp+Tdにより全透過率を算出し、〔Td/(Tp+Td)〕×100を算出して光散乱強度を求めた。全透過率が大きい程、光透過性が高く、光散乱強度が大きい程、光拡散性が高いと評価する。
比較する2つの部材をサンシャインスーパーロングライフウェザーメーター(スガ試験機械株式会社製)にセットし、カーボンアーク光を照射した。照射前後のサンプルを分光式色彩計(SE−2000)(日本電色工業株式会社製)を用いて黄色度(b*)を測定し、下記に示す式により照射前後でのサンプルの黄変度合いを比較した。
Δb*=光照射後のb*−光照射前のb*
(1)セラミックス粒子1の製造条件
Al2O3/SiO2重量比が2.6となるよう、アルミナ(純度99.9%)とシリカ(純度99.9%)をエタノール中で湿式混合し、真空乾燥した粉末を1500℃、3時間焼成したものを乾式粉砕し、セラミックス粒子1を得た。
(1)原料粉末粒子
セラミックス粒子1を原料粉末粒子とした。
当該粉末粒子を、酸素をキャリアガスとして用い、LPG(プロパンガス)を対酸素比(容量比)1.1で燃焼させた火炎(2000℃)中に投入し、セラミックス粒子2を得た。
(1)セラミックス粒子3の製造条件
Al2O3/SiO2重量比が2.6となるよう、硫酸アルミニウム水溶液(0.7mol/L)とフュームドシリカを混合した。これを120℃で乾燥後、1400℃で3時間焼成し、湿式粉砕することにより、セラミックス粒子3を得た。
(1)原料粉末粒子
セラミックス粒子1を分級し、平均粒径を3μmとしたものを原料粉末粒子とした。
製造例2と同様の方法で、セラミックス粒子4を得た。
(1)セラミックス粒子5の製造条件
n-ブタノール2400mlと四塩化炭素2600mlを攪拌混合した液に界面活性剤(花王エマルゲン108)24ml加えた。この液に、10重量%のアルミナゾルとコロイダルシリカがAl2O3/SiO2重量比で2.6になるように混合した液200mlを滴下し、球状ゲルを得た。このものをろ過し、60℃で乾燥し粉末としたものを1200℃、1時間焼成した。
〔製造例6〕
(1)セラミックス粒子6の製造条件
アルミナゾルとコロイダルシリカをAl2O3/SiO2重量比で2.6になるように混合し、300℃で超音波噴霧乾燥を行った。得られた粉末を1000℃、3時間焼成した。
(1)セラミックス粒子7の製造条件
エタノール/水/塩酸(モル比5:1:0.01)混合液に、ケイ酸エチル[Si(OC2H5)4]を4モル/Lとなるよう混合し、室温で24時間攪拌した。そこに、MgO/SiO2重量比が1.3となるよう、マグネシア(純度99.9%)を添加し室温で24時間攪拌した。得られたゲルを80℃で真空乾燥したのち、1200℃、3時間焼成し、乾式粉砕し、セラミックス粒子7を得た。
(1)原料粉末粒子と球形化条件
セラミックス粒子7を原料粉末粒子として、製造例2と同様の方法で、セラミックス粒子8を得た。
セラミックス粒子7を湿式粉砕し、セラミックス粒子9を得た。
(1)原料粉末粒子と球形化条件
セラミックス粒子9を原料粉末粒子とし、製造例2と同様の方法で、セラミックス粒子10を得た。
(2)セラミックス粒子10について表3記載の性状を得た。
セラミックス粒子1を100重量部に対して、アミノプロピルトリエトキシシランを1重量部添加し、表面処理を施した。アクリルペレット100重量部に対して、該表面処理したセラミックス粒子1を1重量部の割合で混ぜ、ロール混練機(西村機械製作所製)により185℃で混合し、プレス機(東洋精機製)でプレスし厚さ1mmの光拡散性部材1を作製した。
実施例1で、セラミックス粒子1を、セラミックッス2〜10に置き換えて、実施例1と同じ条件で、光拡散性部材2〜10を作製した。
市販の球状シリカ粉末で表3の性状を有するものを用いて、実施例1と同じ条件で比較部材1を作製した。
市販の不定形シリカ粉末で表3の性状を有するものを用いて、実施例1と同じ条件で比較部材2を作製した。
市販の球状アルミナ粉末で表3の性状を有するものを用いて、実施例1と同じ条件で比較部材3を作製した。
アクリルペレット100重量部に対して、製造例4のセラミックス粒子4を2重量部の割合で混ぜ、実施例1と同じ条件で、厚さ1mmの光拡散性部材11を作製した。
実施例11で、製造例4のセラミックス粒子4に代えて架橋ポリスチレン(平均粒径6μm、球形度0.95,屈折率1.59)を2重量部添加して、実施例1と同じ条件で、厚さ1mmの比較部材4を作製した。
Claims (4)
- 基材中にセラミックス粒子を含有してなる、全透過率が70%以上かつ光散乱強度が50%以上である光拡散性部材であって、
該セラミックス粒子が、セラミックス粒子が火炎溶融法により製造されたもので、平均粒径が0.1〜50μm、吸水率が0.8重量%以下、球形度が0.95以上であり、以下の要件(I)及び(II)を満たすものである光拡散性部材。
(I)Al2O3またはMgOと、SiO2との合計量が80重量%以上。
(II)Al2O3またはMgOと、SiO2の重量比〔(Al2O3またはMgO)/SiO2〕が0.1〜15。 - セラミックス粒子の含有量が、光拡散性部材の基材100重量部に対して0.1〜1000重量部である請求項1記載の光拡散性部材。
- 基材が樹脂である請求項1又は2記載の光拡散性部材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載した光拡散性部材を次の(a)より(d)のいずれかの方法により製造する方法。
(a)混練機を用いて基材中にセラミックス粒子を練り込む方法
(b)基材樹脂の溶液、エマルジョン、ディスパージョンまたはサスペンジョンの中にセラミックス粒子を混合し、この混合物をシート状に成型する方法
(c)基材シート表面にバインダーを含んだセラミックス粒子をコーティングする方法
(d)基材樹脂を合成する工程で基材樹脂のモノマー中にセラミックス粒子を添加し、重合する方法
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