JP4932328B2 - 送信回路及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は送信回路及びその制御方法に関し、特に差動信号を出力するバス駆動回路を有する送信回路及びその制御方法に関する。
近年、自動車制御において、自動車の各部を接続するネットワークとしてCAN(Controller Area Network)が多く使用されている。CANは、1対の信号線上で差動信号を用いてデータ通信を行う。また、CANは、シリアルバス通信規格であって、信号線に出力される信号は、送信回路が生成する。この送信回路の一例が特許文献1に開示されている。
ここで、CANで使用される一般的な送信回路101の回路図を図9に示す。図9に示すように、送信回路101は、PMOSトランジスタTr1(以下単にトランジスタTr1と称す)、NMOSトランジスタTr2(以下単にトランジスタTr2と称す)、逆流防止素子(ダイオードD1、D2)、制御回路103とを有している。また、送信回路101は、電源端子VDD、接地端子GND、出力端子CANH、CANLを有している。
電源端子VDDと出力端子CANHとの間には、トランジスタTr1とダイオードD1とが直列に接続されている。トランジスタTr1のゲートには、制御回路103の制御信号CTRL1が入力されている。また、ダイオードD1のアノードは、トランジスタTr1のドレインに接続され、カソードは出力端子CANHに接続される。一方、接地端子GNDと出力端子CANLとの間には、トランジスタTr2とダイオードD2とが直列に接続されている。トランジスタTr2のゲートには、制御回路103の制御信号CTRL2が入力されている。また、ダイオードD2のアノードは、出力端子CANHに接続され、カソードはトランジスタTr2のドレインに接続される。また、出力端子CANHと出力端子CANLとは、負荷抵抗RLを介して接続されている。
送信回路101は、制御回路103が出力する制御信号CTRL1、CTRL2によって、トランジスタTr1、Tr2を制御して負荷抵抗RLに電流を流す。この電流によって、出力端子CANH、CANLに電位差を発生させることで送信回路101は、差動信号を出力する。
ここで、送信回路101の動作のタイミングチャートを図10に示し、送信回路101の動作について説明する。図10に示すように、タイミングT11で制御信号CTRL1がハイレベルになり、制御信号CTRL2がロウレベルになる。これによって、トランジスタTr1、Tr2は非導通状態になるため、出力端子CANH、CANLは、それぞれ中間レベルになる。この場合、受信回路102が受信するデータは、例えばロウレベル状態を示すRECESSIVEとなる。
一方、タイミングT12で制御信号CTRL1がロウレベルになり、制御信号CTRL2がハイレベルになる。これによって、トランジスタTr1、Tr2は導通状態になり、トランジスタTr1からトランジスタTr2に負荷抵抗RLを介して電流が流れる。負荷抵抗RLに流れる電流によって、出力端子CANHはハイレベルとなり、出力端子CANLはロウレベルとなる。出力端子CANHが出力端子CANLよりも高い電圧である場合、受信回路102が受信するデータは、例えばハイレベル状態を示すDOMINANTとなる。
また、CANが搭載される自動車では、送受信されるデータ信号がノイズの影響を大きく受けることが一般的に知られている。このノイズに対して、データ信号の信頼性を高めるためにCANでは1対の配線でデータの送受信を行っている。ここで、配線にノイズが混入した場合の送信回路の動作について図10を参照して説明する。
まず、タイミングT13でデータ信号がRECESSIVEとなっている状態で、ノイズが混入した場合について説明する。タイミングT13'でノイズが出力端子CANHに接続される配線と、出力端子CANLに接続される配線とに同じように混入する。このとき、トランジスタTr1、Tr2は導通状態であるため、出力端子CANH、CANLは、それぞれ同程度の電位変動となる。受信回路102が受信するデータは、出力端子CANH、CANLの電位差である。従って、この電位差が変動しなければ、受信回路102が受信するデータは、ノイズの影響を受けない。
次に、タイミングT14で出力信号がDOMINANTとなっている状態で、ノイズが混入した場合について説明する。タイミングT14'でノイズが出力端子CANHに接続される配線と、出力端子CANLに接続される配線とに同じように混入する。このとき、トランジスタTr1、Tr2は非導通状態であるため、出力端子CANH、CANLは、それぞれ同程度の電位変動となる。受信回路102が受信するデータは、出力端子CANH、CANLの電位差である。従って、この電位差が変動しなければ、受信回路102が受信するデータは、ノイズの影響を受けない。
一方、送信回路101は、逆流防止素子としてダイオードを使用している。ダイオードは、導通状態から非導通状態に切り替わった後に、蓄積された電荷を放出するために一定時間の間、逆方向に電流を流すチャージストレージ効果を有している。そのため、ダイオードにチャージストレージ効果が発生している間に出力端子の電位が電源電位VDDよりも大きな電位となるノイズが混入すると、送信回路101に流れ込む方向の電流がノイズによって発生する。つまり、プラス側に大きな振幅を有するノイズが混入した場合、ダイオードD1にチャージストレージ効果が発生し、出力端子CANHから送信回路101に電流が流入する。流入する電流は、出力端子CANHに接続される配線から流入するのもの(経路A')と、出力端子CANLに接続される配線から負荷抵抗RLを介して流入するもの(経路B')とがある。このとき、経路B'を経由することで、負荷抵抗RLに電流が流れる。これによって、負荷抵抗RLに流れる電流と負荷抵抗RLとによって出力端子CANHと出力端子CANLとの間に電位差が生じる。この電位差によって、データ信号にノイズが乗る(図10のタイミングT15)。図10に示す場合では、タイミングT15の後にデータ信号のレベルがRECESSIVEレベルを下回るノイズが発生する。
なお、ノイズとチャージストレージ効果によって流れる電流は、トランジスタTr1のドレインとウェルとの間に形成される寄生ダイオードを介して電源電位VDDに流れる(図9の経路A'、B')。PMOSトランジスタTr1とNMOSトランジスタTr2との断面図と寄生ダイオードの図を図11に示す。図11に示すように、寄生ダイオードは、PMOSトランジスタのドレイン領域43とウェル領域42との間に形成され、ドレインの電位と電源電圧VDDとの電位差が寄生ダイオードの閾値を超えた場合に導通状態となる。NMOSトランジスタのドレイン領域47とウェル領域41との間に形成され、ドレインの電位と接地電圧VSSとの電位差が寄生ダイオードの閾値を超えた場合に導通状態となる。
従来例では、データ信号に混入するノイズは、RECESSIVEレベルとDOMINANTレベルとの閾値レベルよりとの差が大きくなるレベルとなる。そのため、受信回路102がデータを誤認識することはない。従って、CANにおいてはダイオードのチャージストレージ効果によってデータ信号に乗るノイズは、データの送受信に影響することはない。このように、1対の信号線を用い、差動信号の電位差でデータを送受信することでCANは、データ信号の信頼性を向上させている。
特表2002−509682号公報
一方、CANの次世代規格として、CANよりもデータ通信速度の速いFlexRay規格が現在検討されている。CANは、送受信されるコマンドに基づきそれそれの回路が動作するイベントトリガ型の通信を行う規格であり、FlexRayは、所定のタイミングでそれぞれの回路がコマンドを実行するタイムトリガ型の通信を行う規格である。そのため、CANではデータを送受信しない間にデータが無い状態を作る必要がないのに対し、FlexRayでは、データを送受信しない間にデータが無い状態を作る必要がある。そのため、CANでは、データ信号をDOMINANTとRECESSIVEの2値を使用して送受信するのに対して、FlexRayでは、データ信号を、例えばハイレベルを示すData1、ロウレベルを示すData0、中間レベルを示すIdleとの3値を使用して送受信する。ここで、Idleがデータの無い状態を示す値として使用される。
また、FlexRayでも、バス駆動回路にダイオード等の逆流防止素子を使用した送信回路を使用することが一般的である。FlexRayで使用される送信回路は、バス駆動回路に電流を流さない状態とすることでIdle状態を作る。そのため、Data1、あるいはData0の状態からIdleに移行する際のダイオードにチャージストレージ効果が発生している期間にノイズが混入すると、データ信号にノイズが乗る。
CANにおいては、上記説明のように、このノイズの影響は問題とならなかった。しかしながら、FlexRayでは、Idleを中間電位とし、その上下に閾値を設け、閾値以上をData1とし、閾値以下をData0としているため、このノイズにより、Idleの信号レベルが閾値を超えた場合、受信回路側がIdleをData1あるいはData0と誤認識する問題がある。
したがって、FlexRayのような3値の信号を送受信する送信回路には、送信回路の逆流防止素子としてダイオード等を使用した場合であっても、受信回路に信号の誤認識を生じさせない回路が望まれている。
本発明にかかる送信回路は、第1の観点によれば、出力端子と電源端子との間に逆流防止素子が接続される第1、第2の駆動回路と、前記第1、第2の駆動回路の出力を制御する制御回路とを有する送信回路であって、前記制御回路は、前記第1、第2の駆動回路が第1又は第2の論理レベルを出力する第1の状態から、前記第1、第2の駆動回路が前記第1、第2の論理レベルの中間レベルを出力する第2の状態に移行する間に、前記逆流防止素子を介して前記第1、第2の駆動回路に貫通電流が流れる第3の状態に前記第1、第2の駆動回路を制御するものである。なお、本発明にかかる送信回路の他の観点については、明細書の実施の形態などに記載する。
本発明にかかる送信回路は、第1の観点によれば、逆流防止素子(例えば、ダイオード)を非導通状態とする前に、均等な導通状態とすることで、チャージストレージ効果とノイズによって発生する逆流電流を第1の駆動回路と第2の駆動回路とに均等に流すことが可能である。これによって、第1、第2の駆動回路の出力の間に負荷抵抗が接続される場合であっても、負荷抵抗に電流が流れることはなく、第1、第2の駆動回路の出力信号の電位差は変動しない。従って、データ信号は、ノイズの影響を受けることが無い。つまり、本発明にかかる送信回路によれば、データ信号のノイズに対する耐性を向上させることが可能である。
一方、本発明にかかる送信回路の制御方法は、第1の観点によれば、出力端子と第1の電源との間に第1の電流量設定回路と第1の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と第2の電源との間に第2の電流量設定回路と第2の逆流防止素子とが直列に接続される第1の駆動回路と、出力端子と前記第1の電源との間に第3の電流量設定回路と第3の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と前記第2の電源との間に第4の電流量設定回路と第4の逆流防止素子とが直列に接続される第2の駆動回路とを有する送信回路の制御方法であって、前記第1、第4の電流量設定回路と前記第2、第3の電流量設定回路とのいずれか一方が電流出力を行う第1の状態から、前記第1乃至第4の電流量設定回路が電流出力を行わない第2の状態に移行する間に前記第1乃至第4の電流量設定回路が所定の電流を出力する第3の状態に制御する方法である。
本発明にかかる送信回路の制御方法は、第1の観点によれば、第1から第4の逆流防止素子(例えば、ダイオード)を非導通状態とする前に、均等な導通状態とする方法である。これによって、チャージストレージ効果とノイズによって発生する逆流電流を第1の駆動回路と第2の駆動回路とに均等に流すことが可能である。つまり、第1、第2の駆動回路の出力の間に接続される負荷抵抗にノイズによる電流が流れることはなく、第1、第2の駆動回路が出力する差動信号によって生成されるデータ信号は、ノイズの影響を受けることが無い。
本発明にかかる送信回路及びその制御方法によれば、チャージストレージ効果とノイズに起因するデータ信号のノイズを抑制し、データ信号の信頼性を向上させることが可能である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。実施の形態1にかかる送信回路は、例えばFlexRay規格に基づいた通信を行う回路のような3値のデータ信号を用いて送受信する回路である。図1に実施の形態1にかかる送信回路10の回路図を示す。また、図1では、送信回路10が出力する信号を受信する受信回路20と、1対のデータ配線を接続する負荷抵抗RLが示されている。送信回路10は、この負荷抵抗RLの両端に電位差を生成し、受信回路20は、この電位差に基づきデータを受信する。
送信回路10は、電源端子VDD、接地端子VSS、第1、第2の出力端子(例えば、出力端子BP、BM)を有している。また、受信回路20には、送信回路10の出力端子BP、BMに対応する入力端子BP、BPを有している。ここで、以下の説明においては、場合に応じて、送信回路10の出力端子BPと受信回路20の入力端子BPとの間を接続する配線をデータ配線BPと称し、送信回路10の出力端子BMと受信回路20の入力端子BMとの間を接続する配線をデータ配線BMと称する。
送信回路10は、第1、第2の駆動回路(例えば、駆動回路11、12)、制御回路13を有している。駆動回路11は、第1の電流量設定回路(例えば、電流量設定回路14)、第2の電流量設定回路(例えば、電流量設定回路15)、第1、第2の逆流防止素子(例えば、ダイオードD1、D2)を有している。電流量設定回路14は、制御回路13が出力する制御信号CTRL1に応じて、設定される所定量の電流を出力する。電流量設定回路15は、制御回路13が出力する制御信号CTRL2に応じて、設定される所定量の電流を引き込む。
駆動回路11は、電源端子VDDと接地端子VSSとの間に電流量設定回路14、15が直列に接続されている。また、電流量設定回路14、15の間には、ダイオードD1、D2とが直列に接続されている。ダイオードD1、D2との間の接点は出力端子BPに接続されている。
駆動回路12は、第3の電流量設定回路(例えば、電流量設定回路16)、第4の電流量設定回路(例えば、電流量設定回路17)、第3、第4の逆流防止素子(例えば、ダイオードD3、D4)を有している。電流量設定回路16は、制御回路13が出力する制御信号CTRL3に応じて、設定される所定量の電流を出力する。電流量設定回路17は、制御回路13が出力する制御信号CTRL4に応じて、設定される所定量の電流を引き込む。
駆動回路12は、電源端子VDDと接地端子VSSとの間に電流量設定回路16、17が直列に接続されている。また、電流量設定回路16、17の間には、ダイオードD3、D4とが直列に接続されている。ダイオードD3、D4との間の接点は出力端子BMに接続されている。
電流量設定回路14〜17について詳細に説明する。電流量設定回路14は、PMOSトランジスタTr1(以下単にトランジスタTr1と称す)、電流調整抵抗(例えば、抵抗R1)を有している。トランジスタTr1のゲートには、制御回路13が出力する制御信号CTRL1が入力されている。トランジスタTr1のソースは、電源端子VDDに接続されており、ドレインは、抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、ダイオードD1のアノードに接続されている。
電流量設定回路15は、NMOSトランジスタTr2(以下単にトランジスタTr2と称す)、電流調整抵抗(例えば、抵抗R2)を有している。トランジスタTr2のゲートには、制御回路13が出力する制御信号CTRL2が入力されている。トランジスタTr2のソースは、接地端子VSSに接続されており、ドレインは、抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は、ダイオードD2のカソードに接続されている。
電流量設定回路16は、PMOSトランジスタTr3(以下単にトランジスタTr3と称す)、電流調整抵抗(例えば、抵抗R3)を有している。トランジスタTr3のゲートには、制御回路13が出力する制御信号CTRL3が入力されている。トランジスタTr3のソースは、電源端子VDDに接続されており、ドレインは、抵抗R3の一端に接続されている。抵抗R3の他端は、ダイオードD3のアノードに接続されている。
電流量設定回路17は、PMOSトランジスタTr4(以下単にトランジスタTr4と称す)、電流調整抵抗(例えば、抵抗R4)を有している。トランジスタTr4のゲートには、制御回路13が出力する制御信号CTRL4が入力されている。トランジスタTr4のソースは、接地端子VSSに接続されており、ドレインは、抵抗R4の一端に接続されている。抵抗R4の他端は、ダイオードD4のカソードに接続されている。
トランジスタTr1とトランジスタTr4とが導通状態となっている場合、負荷抵抗RLを介してトランジスタTr1からトランジスタTr4に電流が流れる。負荷抵抗RLに流れる電流の電流量と負荷抵抗RLの抵抗値とに基づき出力端子BP、BMの電圧が決まる。一方、トランジスタTr2とトランジスタTr3とが導通状態となっている場合、負荷抵抗RLを介してトランジスタTr3からトランジスタTr2に電流が流れる。負荷抵抗RLに流れる電流の電流量と負荷抵抗RLの抵抗値とに基づき出力端子BP、BMの電圧が決まる。
また、負荷抵抗RLに流れる電流の電流量は、トランジスタTr1、Tr4のオン抵抗及び抵抗R1、R4、RLの抵抗値によって定まるが、トランジスタのオン抵抗及び負荷抵抗RLよりも抵抗R1、R4の抵抗値を高くすることにより、抵抗R1、R4の抵抗値ちよって実質的に調整することが可能である。また、電流量を設定するために抵抗R1、R4を用いずに、トランジスタTr1、Tr4のオン抵抗を変えることにより調整することも可能である。これは、具体的には、例えばトランジスタのゲート長は一定にしたまま、ゲート幅を狭めることでトランジスタのサイズを変更し、オン抵抗の抵抗値を調整する。この場合、上記の抵抗R1〜R4は必要ない。
ここで、送信回路10の動作のタイミングチャートを図2に示し、図2を参照して送信回路10の動作について説明する。なお、本実施の形態では、トランジスタTr1とトランジスタTr4とが導通状態となり出力されるデータ信号が第1の論理レベル(例えば、Data1)、あるいはトランジスタTr2とトランジスタTr3とが導通状態となり出力されるデータ信号が第2の論理レベル(例えば、Data0)となる状態を第1の状態と称す。また、トランジスタTr1〜Tr4が非導通状態であって、出力されるデータ信号が中間レベル(例えば、Idle)状態である場合を第2の状態と称す。
まず、タイミングT1からT2の間の送信回路10がData0を出力する期間について説明する。タイミングT1で制御信号CTRL1、CTRL2がハイレベルとなると、トランジスタTr1は非導通状態となり、トランジスタTr2が導通状態となる。また、制御信号CTRL3、CTRL4がロウレベルとなると、トランジスタTr3は導通状態となり、トランジスタTr4は非導通状態となる。これによって、負荷抵抗RLを介してトランジスタTr3からトランジスタTr2に電流が流れ、出力端子BPはロウレベルとなり、出力端子BMはハイレベルとなる。このとき、出力端子BPの電圧から出力端子BMの出力を引くと負の電圧となり、この負の電圧がData0の閾値Vth2を下回ると受信回路20はデータがData0であると認識する。
次に、タイミングT2からT3の間の送信回路10がData1を出力する期間について説明する。タイミングT2で制御信号CTRL1、CTRL2がロウレベルとなると、トランジスタTr1は導通状態となり、トランジスタTr2が非導通状態となる。また、制御信号CTRL3、CTRL4がハイレベルとなると、トランジスタTr3は非導通状態となり、トランジスタTr4は導通状態となる。これによって、負荷抵抗RLを介してトランジスタTr1からトランジスタTr4に電流が流れ、出力端子BPはハイレベルとなり、出力端子BMはロウレベルとなる。このとき、出力端子BPの電圧から出力端子BMの出力を引くと正の電圧となり、この正の電圧がData1の閾値Vth1を上回ると受信回路20はデータがData1であると認識する。
続いて、タイミングT3からT4の間の送信回路10がIdleを出力する期間について説明する。本実施の形態の送信回路10は、Data1又はData0からIdleに移行する場合に一度トランジスタTr1〜Tr4を全て導通状態とする(例えば、本実施の形態における第3の状態)。その後、トランジスタTr1〜Tr4を全て非導通状態(例えば、本実施の形態における第2の状態)とする。これによって、送信回路10は、Idleを出力するように動作する。
まず、タイミングT3で制御信号CTRL1、CTRL3がロウレベルとすると、トランジスタTr1、Tr3は導通状態となり、制御信号CTRL2、CTRL4をハイレベルとするとトランジスタTr2、Tr4が導通状態となる。これによって、駆動回路11、12には、電源端子VDDから接地端子VSSに貫通電流が流れ、ダイオードD1〜D4は、導通状態となる。また、負荷抵抗RLには電流が流れないため、出力端子BP、BMは、共に中間電位となる。ここで、タイミングT3からT3'までの時間は、任意に設定することができるが、例えば数nsec程度である。なお、駆動回路11に流れる貫通電流の電流量は、抵抗R1、R2の和に基づいて設定され、駆動回路12に流れる貫通電流の電流量は、抵抗R3、R4の和に基づいて設定される。
その後、タイミングT3から所定時間が経過したタイミングT3'で制御信号CTRL1、CTRL3をハイレベルとし、トランジスタTr1、Tr3を非導通状態とする。また、制御信号CTRL2、CTRL4をロウレベルとし、トランジスタTr2、Tr4を非導通状態とする。これによって、ダイオードD1〜D4は、非導通状態となる。また、負荷抵抗RLに電流が流れないために、出力端子BP、BMは、共に中間電位となる。
一方、データ配線にノイズが混入した場合の動作について説明する。まず、データ配線のデータがData1又はData0であった場合について説明する。この場合、データ配線BP、BMの電位は、駆動回路11、12によって設定されているため、データ配線BP、BMの電位は、混入したノイズに応じて略同じ変化をする(図2、タイミングT4〜T6)。従って、データ配線BP、BMの電位差に基づいて定義されるデータ信号に変動は無い。
また、データ信号がData1又はData0からIdleに移行する際にノイズが混入した場合について説明する。本実施の形態では、上記説明のように、Data1又はData0からIdleに移行する際に一度トランジスタTr1〜Tr4を全て導通状態とし、ダイオードD1〜D4が導通状態となるようにする。つまり、トランジスタTr1〜Tr4が全て導通状態となっている期間では、駆動回路11、12は同じ状態であり、データ配線BP、BMに混入したノイズによる影響は、それぞれ同じものになる。従ってデータ配線BP、BMの電位変化は略同じものとなり、負荷抵抗RLに電流は流れないため、データ信号がノイズの影響を受けることは無い。
また、図2のタイミングT6'でトランジスタTr1〜Tr4が導通状態から非導通状態に移行するとダイオードにチャージストレージ効果が発生する。このタイミングT6'でノイズがデータ配線に混入した場合、データ配線BPで発生するチャージストレージ効果とノイズよる電流は、駆動回路11のダイオードD1とトランジスタTr1を介して電源端子VDDに流れる。また、データ配線BMで発生するチャージストレージ効果とノイズよる電流は、駆動回路12のダイオードD3とトランジスタTr3を介して電源端子VDDに流れる。つまり、チャージストレージ効果とノイズによる電流は、それぞれ異なる経路で同じように流れるため、負荷抵抗RLに流れることは無い。従って、データ配線BP、BMの電位差は変動しないため、データ信号にノイズが乗ることは無い。
ここで、Data1又はData0からIdleに移行する場合に、いずれか一方の駆動回路にチャージストレージ効果が発生した場合の動作について説明する。例えば、Data1又はData0からIdleに移行する場合に両方の駆動回路に貫通電流を流す期間を設けない場合、いずれか一方の駆動回路のみでチャージストレージ効果が発生する。この場合、ノイズとチャージストレージ効果によって発生した電流は、チャージストレージ効果が発生している駆動回路を介して流れる。そのため、チャージストレージ効果が発生していない駆動回路に接続される配線から、負荷抵抗RLを介して、チャージストレージ効果が発生している駆動回路に電流が流れる。このとき、負荷抵抗RLの両端に電位差が発生する。この電位差がノイズとしてデータ信号に混入する。このノイズが大きい場合、受信回路20は、データ信号を誤認識する恐れがある。
これに対し、本実施の形態の送信回路は、逆流防止素子として必要なダイオードのチャージストレージ効果を駆動回路11、12で均等に発生させる。これによって、ダイオードが導通状態から非導通状態に移行するタイミングでノイズが混入しても、チャージストレージ効果とノイズによって発生する電流を、それぞれのデータ配線に接続される駆動回路が均等に流す。従って、負荷抵抗RLに電流が流れることは無く、データ配線間の電位差は保持されるため、データ信号はノイズの影響を受けることは無い。
実施の形態2
実施の形態2にかかる送信回路30の回路図を図3に示す。実施の形態1にかかる送信回路10の電流量設定回路14〜17は、抵抗R1〜R4によって負荷抵抗RLに流れる電流量、出力端子BP、BMの電圧、及び、トランジスタTr1〜Tr4を全て導通状態としたときの貫通電流の電流量を設定していた。これに対し、実施の形態2にかかる送信回路30の電流量設定回路34〜37は、トランジスタTr1〜Tr4のトランジスタサイズで負荷抵抗RLに流れる電流量及び出力端子BP、BMの電圧を設定し、トランジスタTr1a〜Tr4aのトランジスタサイズで貫通電流の電流量を設定するものである。実施の形態1と実施の形態2とで共通となる部分については同じ符号を付して、説明を省略する。
送信回路30は、第1、第2の駆動回路(例えば、駆動回路31、32)、制御回路33を有している。駆動回路31、32は、実施の形態1の駆動回路11、12に相当する回路であって、実施の形態1の電流量設定回路14〜17に相当する回路として電流量設定回路34〜37を有している。
電流量設定回路34は、PMOSトランジスタTr1(以下単にトランジスタTr1と称す)、PMOSトランジスタTr1a(以下単にトランジスタTr1aと称す)を有している。トランジスタTr1、Tr1aは、互いに並列に接続されている。トランジスタTr1、Tr1aのソースは、それぞれ電源端子VDDに接続されており、ドレインはダイオードD1のアノードに接続されている。また、トランジスタTr1のゲートには、制御回路33から制御信号CTRL1が入力され、トランジスタTr1aのゲートには、制御回路33から制御信号CTRL1aが入力されている。
電流量設定回路35は、NMOSトランジスタTr2(以下単にトランジスタTr2と称す)、NMOSトランジスタTr2a(以下単にトランジスタTr2aと称す)を有している。トランジスタTr2、Tr2aは、互いに並列に接続されている。トランジスタTr2、Tr2aのソースは、それぞれ接地端子VSSに接続されており、ドレインはダイオードD2のカソードに接続されている。また、トランジスタTr2のゲートには、制御回路33から制御信号CTRL2が入力され、トランジスタTr2aのゲートには、制御回路33から制御信号CTRL2aが入力されている。
電流量設定回路36は、PMOSトランジスタTr3(以下単にトランジスタTr3と称す)、PMOSトランジスタTr3a(以下単にトランジスタTr3aと称す)を有している。トランジスタTr3、Tr3aは、互いに並列に接続されている。トランジスタTr3、Tr3aのソースは、それぞれ電源端子VDDに接続されており、ドレインはダイオードD3のアノードに接続されている。また、トランジスタTr3のゲートには、制御回路33から制御信号CTRL3が入力され、トランジスタTr3aのゲートには、制御回路33から制御信号CTRL3aが入力されている。
電流量設定回路37は、NMOSトランジスタTr4(以下単にトランジスタTr4と称す)、NMOSトランジスタTr4a(以下単にトランジスタTr4aと称す)を有している。トランジスタTr4、Tr4aは、互いに並列に接続されている。トランジスタTr4、Tr4aのソースは、それぞれ接地端子VSSに接続されており、ドレインはダイオードD4のカソードに接続されている。また、トランジスタTr4のゲートには、制御回路33から制御信号CTRL4が入力され、トランジスタTr4aのゲートには、制御回路33から制御信号CTRL4aが入力されている。
ここで、トランジスタTr1〜Tr4のオン抵抗は、負荷抵抗RLに流れる電流によって発生する電位差が所定値(例えば、製品の規格値)を満たせる電流を出力可能な程度に設定される。また、トランジスタTr1a〜Tr4aのオン抵抗は、貫通電流を必要最小限にするためにトランジスタTr1〜Tr4よりも大きく設定される。
これらのトランジスタのオン抵抗の設定について詳細に説明する。トランジスタのオン抵抗は、ゲート長とゲート幅との比に基づいて設定することができる。例えば、ゲート長が同じトランジスタであれば、ゲート幅が大きいトランジスタの方がオン抵抗は小さくなる。ここで、トランジスタTr1とトランジスタTr1aを例にトランジスタのオン抵抗について具体的に説明する。図4にトランジスタTr1とトランジスタTr1aの平面レイアウトの概略図を示す。また、図4に示す平面レイアウトの概略図においてX−X'で示される断面に沿ったトランジスタTr1の断面図を図5に示す。なお、図4、図5に示す概略図は、トランジスタのゲート長とゲート幅とトランジスタのオン抵抗の関係を説明するための図であるため、ゲート保護膜などについては、図示を省略している。
図4に示すように、トランジスタTr1とトランジスタTr1aは、共にNウェル領域NW、ソース領域S、ドレイン領域D、ゲート電極Gを有している。なお、図示しないが、ゲート電極Gの下部にはゲート絶縁膜が形成される。トランジスタTr1とトランジスタTr1aは、共にゲート電極Gを介してソース領域Sとドレイン領域Dとが隣接して形成される。また、ゲート電極G、ソース領域S、ドレイン領域Dを囲む領域にNウェル領域NWが形成される。ここで、ソース領域Sは、トランジスタTr1とトランジスタTr1aとにおいてダイオードD1のカソードに接続される領域である。ドレイン領域Dは、トランジスタTr1とトランジスタTr1aとにおいて、電源電位VDDに接続される領域である。
また、図5に図4の概略の断面図を示す。トランジスタTr1は、基板領域P−subの上層にNウェル領域NWが形成されている。Nウェル領域NWの上層に選択的にソース領域S及びドレイン領域Dが形成されている。ソース領域Sの一部とドレイン領域Dの一部とを含むNウェル領域NWの上層には、ゲート絶縁膜を挟んでゲート電極Gが形成されている。図5にゲート長Lを示す。つまり、ゲート長Lは、一般的にゲート絶縁膜下のソース領域Sとドレイン領域Dの間の距離である。ゲート長L及びこの方向の断面構造については、図4のトランジスタTr1、トランジスタTr1aともに同じであるので、断面図はトランジスタTr1のみについて示す。
図4を用いてオン抵抗について説明する。一般的にトランジスタのオン抵抗は、ゲート電圧、トランジスタの製法などが同じであれば、概略的にゲート幅Wに対するゲート長Lの比(L/W)にほぼ比例する。ここでゲート幅Wは、ゲート長Lに概略直交する方向であって、電流が流れる配線の幅として捉えることができる。図5で示したゲート長Lは、活性層の構成によっても変化するため、把握が難しい。そこで以下では、図5、図4に示すようにゲート電極Gのソース領域Sと接する辺とドレイン領域Dと接する辺との距離L'を用いて概略的に説明する。なお、本実施の形態では、ゲート電極Gは矩形で形成され、ゲート電極Gとゲート絶縁膜とが接する部分の長さと上部の長さがほぼ同一としているが、そうでない場合には、より正確にはゲート電極とゲート絶縁膜とが接する部分の距離をゲート長L'とする。ゲート長L'は、図5に示すように、通常、ゲート長Lよりも若干長くなる。デバイスの設計基準にもよるが、一般的には1.2倍から1.5倍程度である。また、通常、一つのデバイスにあっては、ゲート長L'の値とゲート長Lの値とはほぼ比例関係を有している。つまり、ゲート長L'はゲート長L、ゲート幅Wと比較できる値であるので、説明の簡便さの為に、以下本明細書では、ゲート長L'を比較ゲート長と呼称する。従って、この比較ゲート長L'を用いてオン抵抗を述べても一つのデバイスでは、概略的には、オン抵抗の値は、L'/Wにほぼ比例すると言える。
従って、比較ゲート長L'と略直交する方向のゲート電極Gの距離がゲート幅Wとなる。図4に示す例においてはトランジスタTr1とトランジスタTr1aとは、同じ比較ゲート長L'を有している。一方、トランジスタTr1aのゲート幅W2は、トランジスタTr1のゲート幅W1よりも短い。従って、トランジスタTr1aのゲート幅に対する比較ゲート長の比L'/W2は、トランジスタTr1のゲート幅W1に対する比較ゲート長の比L'/W1よりも大きい。つまり、トランジスタTr1aのオン抵抗の値は、トランジスタTr1のオン抵抗の値よりも大きくなる。
ここで、出力信号と制御信号CTRL1〜CTRL4、CTRL1a〜CTRL4aとのタイミングチャートを図6に示し、送信回路30の動作について説明する。まず、タイミングT1〜T3の間の期間の制御信号CTRL1〜CTRL4の動作については、実施の形態1と同じであるため、説明を省略する。一方、制御信号CTRL1a〜CTRL4aは、タイミングT1〜T3の間の期間では、制御信号CTRL1a、CTRL3aがハイレベルとなり、制御信号CTRL2a、CTRL4aがロウレベルとなる。これによって、トランジスタTr1a〜Tr4aは非導通状態となる。
次に、タイミングT3〜T4で出力信号がIdle状態である場合、制御信号CTRL1、CTRL3は、ハイレベルとなり、制御信号CTRL2、CTRL4がロウレベルとなる。これによって、トランジスタTr1〜Tr4は非導通状態となる。一方、トランジスタTr1a〜Tr4aは、タイミングT3〜T3'の所定期間の間は導通状態となり(本実施の形態における第3の状態)、タイミングT3'〜T4の期間は非導通状態(本実施の形態における第2の状態)となる。つまり、制御信号CTRL1a、CTRL3aは、タイミングT3〜T3'の期間でロウレベルとなり、タイミングT3'〜T4の期間ではハイレベルとなる。制御信号CTRL2a、CTRL4aは、タイミングT3〜T3'の期間でハイレベルとなり、タイミングT3'〜T4の期間ではロウレベルとなる。
これによって、タイミングT3〜T3'の間は、ダイオードD1〜D4にトランジスタTr1a〜Tr4aのオン抵抗に応じた貫通電流が流れ、その後、ダイオードD1〜D4は非導通状態となる。なお、タイミングT4〜R6'の期間の各制御信号は、タイミングT1〜T3'と同様の動作を行う。
ここで、全てのトランジスタが非導通状態となるタイミングT6'で外部からノイズが混入した場合の動作について説明する。この場合においても、タイミングT6〜T6'の期間でダイオードD1〜D4にトランジスタTr1a〜Tr4aのオン抵抗に応じた貫通電流が流れる。そのため、実施の形態1と同様に、ダイオードD1、D3には同程度のチャージストレージ効果が発生する。従って、ノイズとチャージストレージ効果によって流れる電流は、駆動回路31、32に均等に流れ、負荷抵抗RLに電流が流れることは無い。つまり、出力端子BP、BMの電位差は変動しないため、データ信号はノイズの影響を受けることが無い。
上記説明より、実施の形態2にかかる送信回路においても、実施の形態1と同様にノイズとチャージストレージ効果によって発生するデータ信号のノイズを抑制することが可能である。また、実施の形態2にかかる送信回路30は、ダイオードD1〜D4に発生するチャージストレージ効果を均等に発生させるために流す貫通電流の電流量を、トランジスタサイズをトランジスタTr1〜Tr4よりも小さくしたトランジスタTr1a〜Tr4aで設定している。つまり、実施の形態2にかかる送信回路30は、実施の形態1よりも貫通電流の電流量を小さくすることが可能である。これによって、実施の形態2にかかる送信回路30は、実施の形態1にかかる送信回路10よりも小さな消費電力と小さな発熱量とすることが可能である。
なお、実施の形態2においても抵抗を用いて流れる電流を設定することは可能である。トランジスタのゲート長とゲート幅との比によって抵抗値を設定する場合、製造条件のばらつきにより、トランジスタのオン抵抗が大きくばらつく場合がある。このような場合は、抵抗を用いて電流量を調整することが好ましい。
実施の形態2の送信回路において、電流設定抵抗を用いた場合の一例を図7に示す。図7に示す送信回路30は、トランジスタTr1a〜Tr4aのそれぞれに電流調整抵抗R1a〜R4aが直列に接続される。なお、電流調整抵抗R1a〜R4aは、これらの抵抗が接続されるトランジスタとトランジスタに対応して接続されるダイオードとの間に接続される。電流調整抵抗R1a〜R4aの抵抗値は、トランジスタTr1a〜Tr4aのオン抵抗よりも大きく、貫通電流の電流値は、理論的にはトランジスタのオン抵抗の値と電流調整抵抗の抵抗値の和とにより定まるが、実質的には、ほぼ電流調整抵抗R1a〜R4aに基づき設定される。
また、トランジスタに電流調整抵抗を接続した他の一例を図8に示す。図8に示す送信回路は、図7に示す送信回路に加えて、トランジスタTr1〜Tr4のそれぞれに電流調整抵抗R1〜R4が直列に接続される。電流調整抵抗R1〜R4は、これらの抵抗が接続されるトランジスタとトランジスタに対応して接続されるダイオードとの間に接続される。電流調整抵抗R1〜R4の抵抗値は、トランジスタTr1〜Tr4のオン抵抗よりも大きい。さらに、電流調整抵抗R1〜R4の抵抗値は、電流調整抵抗R1a〜R4aの抵抗値よりも小さい。これによって、トランジスタTr1〜Tr4が動作する場合は、電流調整抵抗R1〜R4によってトランジスタTr1〜Tr4に流れる電流の電流量が設定され、貫通電流の電流量は、トランジスタTr1〜Tr4に流れる電流の電流量よりも小さくなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、駆動回路に用いるトランジスタのオン抵抗の調整方法の一例として、ゲート幅を変更する、つまりトランジスタサイズを変更する方法を述べたが、ゲート長を変更することでオン抵抗を変更することも勿論可能である。また、駆動回路に貫通電流を流す時間は、ダイオードの特性に応じて適宜変更することが可能である。
実施の形態1にかかる送信回路の回路図である。 実施の形態1にかかる送信回路のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態2にかかる送信回路の回路図である。 実施の形態2にかかるトランジスタの平面レイアウトの概略図である。 図4に示す平面レイアウトのX−X'断面に沿った断面図である。 実施の形態2にかかる送信回路のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態2にかかる送信回路の他の一例を示す回路図である。 実施の形態2にかかる送信回路の他の一例を示す回路図である。 従来の送信回路の回路図である。 従来の送信回路のタイミングチャートを示す図である。 一般的なトランジスタの断面図と寄生ダイオードを示す図である。
符号の説明
10、30 送信回路
20 受信回路
11、12、31、32 駆動回路
13、33 制御回路
14〜17、34〜37、34'〜37'、34''〜37'' 電流量設定回路
D1〜D4 ダイオード
Tr1〜Tr4、Tr1a〜Tr4a トランジスタ
R1〜R4、R1a〜R4a 抵抗
RL 負荷抵抗

Claims (10)

  1. 出力端子と電源端子との間に逆流防止素子が接続される第1、第2の駆動回路と、
    前記第1、第2の駆動回路の出力を制御する制御回路とを有する送信回路であって、
    前記制御回路は、前記第1、第2の駆動回路が第1又は第2の論理レベルを出力する第1の状態から、前記第1、第2の駆動回路が前記第1、第2の論理レベルの中間レベルを出力する第2の状態に移行する間に、前記逆流防止素子を介して前記第1、第2の駆動回路に貫通電流が流れる第3の状態に前記第1、第2の駆動回路を制御することを特徴とする送信回路。
  2. 前記第1、第2の駆動回路は、さらに前記逆流防止素子と直列に接続される電流量設定回路を有し、前記制御回路は、前記電流量設定回路を制御することで前記第1、第2の駆動回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記電流量設定回路は、トランジスタと、前記トランジスタに直列に接続される抵抗とを有していることを特徴とする請求項2に記載の送信回路。
  4. 前記抵抗の抵抗値は、前記トランジスタのオン抵抗の値よりも大きく、前記貫通電流は、実質的に前記抵抗の抵抗値により制約されることを特徴とする請求項3に記載の送信回路。
  5. 前記電流量設定回路は、第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと並列に接続され前記第1のトランジスタよりもオン抵抗が大きい第2のトランジスタとを有していることを特徴とする請求項2に記載の送信回路。
  6. 前記第1のトランジスタは、前記第1、第2の状態で導通状態となり、前記第3の状態で非導通状態となると共に、
    前記第2のトランジスタは、前記第3の状態で導通状態となり、前記第1、第2の状態で非導通状態となることを特徴とする請求項5に記載の送信回路。
  7. 前記貫通電流は、前記第2のトランジスタのオン抵抗の抵抗値に基づき設定されることを特徴とする請求項5又は6に記載の送信回路。
  8. 出力端子と第1の電源との間に第1の電流量設定回路と第1の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と第2の電源との間に第2の電流量設定回路と第2の逆流防止素子とが直列に接続される第1の駆動回路と、
    出力端子と前記第1の電源との間に第3の電流量設定回路と第3の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と前記第2の電源との間に第4の電流量設定回路と第4の逆流防止素子とが直列に接続される第2の駆動回路と、
    前記第1乃至第4の電流量設定回路が出力する電流量を制御する制御回路とを有し、
    前記制御回路は、前記第1乃至第4の電流量設定回路を、前記第1、第4の電流量設定回路と前記第2、第3の電流量設定回路とのいずれか一方が電流出力を行う第1の状態から、前記第1乃至第4の電流量設定回路が電流出力を行わない第2の状態に移行する間に前記第1乃至第4の電流量設定回路が所定の電流を出力する第3の状態に制御する送信回路。
  9. 前記抵抗の抵抗値は、前記トランジスタのオン抵抗の値よりも大きく、前記貫通電流は、実質的に前記抵抗の抵抗値により制約されることを特徴とする請求項8に記載の送信回路。
  10. 出力端子と第1の電源との間に第1の電流量設定回路と第1の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と第2の電源との間に第2の電流量設定回路と第2の逆流防止素子とが直列に接続される第1の駆動回路と、
    出力端子と前記第1の電源との間に第3の電流量設定回路と第3の逆流防止素子とが直列に接続され、前記出力端子と前記第2の電源との間に第4の電流量設定回路と第4の逆流防止素子とが直列に接続される第2の駆動回路とを有する送信回路の制御方法であって、
    前記第1、第4の電流量設定回路と前記第2、第3の電流量設定回路とのいずれか一方が電流出力を行う第1の状態から、前記第1乃至第4の電流量設定回路が電流出力を行わない第2の状態に移行する間に前記第1乃至第4の電流量設定回路が所定の電流を出力する第3の状態に制御する送信回路の制御方法。

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