JP4931852B2 - 自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造 - Google Patents
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Description
このようなファンシュラウドでは、音振性能の向上やエンジン熱気の吹き返し防止を目的としてファン本体の外周部とシュラウドリング部の内周部との隙間を出来るだけ小さく設定したいという要求がある。
しかしながら、この隙間をあまり小さく設定すると、シュラウドリング部の下部内側に雪、凍結防止材、雨水等の水分が残留・凍結してファンロックが生じ、ファンの破損やヒューズ切れを引き起こす虞がある。
そこで、シュラウドリング部の下部内側に多孔質部材を設けることにより、ファンの音振性能を損なうことなく、ファンロックを防止することが提案されている(特許文献3参照)。
そのため、シュラウドリング部の下部内側の水を滞留させずにスムーズに排出でき、別体の部材を用いることなく、音振性能の向上やエンジン熱気の吹き返し防止を図れると同時に、ファンロックを防止できる。
図1は実施例1に係るファンシュラウドの正面図、図2は図1の矢視S1−S1断面図、図3はシュラウドリング部下部の拡大斜視図、図4はシュラウドリング部下部の部分拡大断面図、図5は実施例1の作用を示す説明図である。
図1〜3に示すように、実施例1の自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造では、ラジエータ1と、このラジエータ1の車両後方に配置されるファン2と、このファン2が装着されたファンシュラウド3とが備えられている。
また、タンク4の後面の一端側には該タンク4内部と連通した状態で後方へ円筒状に突出した入力パイプP1が形成され、タンク5の後面の他端側には該タンク5内部と連通した状態で後方へ円筒状に突出した出力パイプP2が形成されている。
そして、シュラウドリング部9の外周部とファン固定部10の外周部を結合するように複数(実施例1では6つ)のファンステイ10a〜10fが等角度間隔で備えられている。
ファンシュラウド3の中央壁には筒状のシュラウドリング部9が形成されており、このシュラウドリング部9は所定幅の環状のリング面9aが車両後方側へ突出開口している。
シュラウドリング部9の下側内側には後述する切り欠き20が形成されている。
ファン本体11は、略鍋状のボス部13と、このボス部13の外周から外側へ突出形成された複数(実施例1では6つ)のブレード14と、各ブレード14の先端部同士を繋ぐ所定幅のリング面を備えた筒状のファンリング部7を有して樹脂で一体的に形成される所謂リングファンが採用されている。
また、ファンリング部7は所定幅の環状のリング面7aを有している。
さらに、シュラウドリング部9とファンリング部7との隙間は極力小さくなるように設定され、ファンリング部7のリング面7aがシュラウドリング部9のリング面9aに近接配置されている。
また、ファンリング部7の外周部前方側には、外側へ突出する鍔状のスカート部15が形成されている。
なお、ブレード14の形状、形成数、形成位置、スカート部15の有無等については適宜設定できる。
また、回転軸16の先端には、前述したボス部13にインサート成形されたリング状の座部17がナット18等の締結手段で固定され、これによって、モータ12とファン本体11とが連結されている。
さらに、モータ12の外周部には、等角度間隔に三方向へ突出したブラケット19が設けられ、各ブラケット19はボルト等を介して固定されている。
また、リング幅を狭小化した部分は筋状とされ、この筋状部分21はリング面9aの中央部分を通過するように形成されており、その筋状部分21によってシュラウドリング部9の内周の一部が構成されている。
さらに詳述すると、切り欠き20は上方と前方が開口された前溝23と、上方と後方が開口された後溝24によって構成され、これら両溝23、24の間に隔壁25が立設されると共に、この隔壁25の頂部はリング面9aと同一高さの筋状部分21を構成している。
また、隔壁25の断面は、下から上方に向かって先鋭して立設され、隔壁25の側面には外側へ行くに連れて低く傾斜した下り勾配が形成されている。
<ファンの作動について>
図2に示すように、ファンシュラウド3は、車両のエンジンルーム前部に配置されたラジエータ1のコア部6の後面を覆う状態で車両に搭載される。
そして、ファン2のモータ12が駆動してファン本体11が回転することにより、ブレード14で強制風(図2の一点鎖線矢印で図示)を発生させて、ラジエータ1のコア部6を冷却し、ファンとして機能する。
実施例1では、隔壁25の頂部がリング面9aと面一状態で筋状部分21を構成しているため、シュラウドリング部8の内側とファンリング部7によって形成される隙間26(図2、3参照)の高さH1(図2参照)が全周に亘って一定となる。
これにより、音振性能の向上やエンジン熱気の吹き返し防止を図ることができる。
車両走行中において、ファン2付近に付着した雨水、雪、凍結防止剤等の水分は、ファン2の各部やシュラウドリング部9の内側を伝って流下した後、該シュラウドリング部8の底部に達する。
そして、図5に示すように、シュラウドリング部8の底部に達した水30(図中矢印で図示)を、筋状部分21、つまり隔壁25の側面の勾配に沿って溝23、24内に導いた後、外部へ排出できる。
従って、従来の発明に比べて、別体の部材を用いることなく、ファンロックを防止することができる。
実施例1の発明では、シュラウドリング部9の下部に切り欠き20を形成してリング幅を狭小化したので、ファンリング部7を流下した水は、狭小化した筋状部分21を伝って排出される。
そのため、別体の部材を用いることなく、音振性能の向上やエンジン熱気の吹き返し防止を図れると同時に、ファンロックを防止することができる。
また、隔壁25により、ファン2の風の流れや風圧が交錯することなく、風圧の逆流及び風切り音の増大を防止する。
実施例2において、実施例1と同一の構成部材については同一の符号を付してその説明は省略し、相違点を詳述する。
図6は実施例2に係るシュラウドリング部下部の部分拡大断面図である。
図6に示すように、実施例2では、隔壁25の前方の側面27を垂直壁とし、後方の側面28を勾配壁としたものである。
また、リング幅を狭小化して筋状とした点は実施例1と同様であるが、筋状部分21はリング面9aの前端部分を通過するように配置されており、その筋状部分21によってシュラウドリング部9の内周の一部が構成されている。
例えば、図7、8に示すように隔壁25の基部が固定された底面29に勾配を形成して、水の排出路をスムーズにすることも可能である。この、勾配が形成されることにより、隔壁25の強度が確保されると共に、射出成形等の加工時には型枠内への原料の送出が確実になされる。また、脱型時には内部の樹脂成型品を毀損せずに取り出すことが容易となる。
2 ファン
3 ファンシュラウド
4 タンク
5 タンク
6 コア部
7 ファンリング部
8 ファン開口部
9 シュラウドリング部
10 ファン固定部
10a〜10f ファンステイ
11 ファン本体
12 モータ
13 ボス部
14 ブレード
15 スカート部
16 回転軸
17 座部
18 ナット
19 ブラケット
20 切り欠き
21 筋状部分
22 段部
23 前溝
24 後溝
25 隔壁
26 隙間
27 側面
28 側面
29 底面
Claims (3)
- 筒状のシュラウドリング部にファンが収容されたファンシュラウドを備える自動車用冷却ファンにおいて、
前記シュラウドリング部の下部内側に切り欠きを形成してリング幅を狭小化し、前記リング幅を狭小化した部分は筋状とされ、その筋状部分によってシュラウドリング部の内周の一部が構成されていることを特徴とする自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造。 - 請求項1記載の自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造において、
前記筋状部分を頂点として分岐する側面のうち少なくとも一方に下り勾配を形成したことを特徴とする自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造。 - 請求項1または2記載の自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造において、
前記ファンをリングファンとしたことを特徴とする自動車用冷却ファンの凍結ロック防止構造。
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