JP4931579B2 - 摩擦圧接におけるバリ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中空部材を摩擦圧接により接合する際に、内側に発生するフラッシュ(バリ)の先端に形成される酸化バリの処理方法に関する。
従来の技術としては、摩擦溶接(摩擦圧接)により、中空の鍛造部品として形成された複数の単独エレメントが互いに結合されて、中空室やオイル通路を有するクランクジャーナルとクランクピンからなる中空のクランクシャフトが製造されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−126219号公報
しかし、従来の技術のように、中空部をオイル通路として用いる場合には、摩擦圧接による内側の各接合部にフラッシュ(バリ)が発生するので、そのフラッシュの先端に形成される酸化バリが剥がれてオイルに紛れると、トラブルの原因となる。パイプのような単純な円筒形状であれば、加工工具を開口から挿入してフラッシュ毎に加工工具で除去することができるが、クランクシャフトのような複雑な内部形状の中空部材の場合には、加工工具が全てのフラッシュに届かないので、加工工具で除去することができないという問題がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中空部材を摩擦圧接により接合する際に、内側に発生するフラッシュの先端に形成される酸化バリを確実に除去することができる摩擦圧接におけるバリ処理方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、中空部材を摩擦圧接により接合する際に、内側に発生するフラッシュの先端に形成される酸化バリを硬質の球体からなるメディアにより衝撃を付与することによって除去するバリ処理方法において、前記メディアは、大小2種類用い、前記中空部材の内壁面と接合面の交点と、フラッシュの先端を結ぶ直線が、内壁面となす角度をθとすると、45°≧θ≧0°である場合で、前記中空部材の内壁面からフラッシュの先端までの距離H、大メディアの長径D1、小メディアの長径dとすると、H=(1.5〜1.7)×d、D1=2dとなるように、大メディアの長径D1及び小メディアの長径dを設定し、大メディアはフラッシュの外側から、小メディアはフラッシュの内側に入り込んで前記酸化バリに衝撃を与えるようにした。
請求項1に係る発明によれば、加工工具などが届かない複雑な内部形状を有する中空部材でも、その内部に発生する酸化バリにメディアが的確な衝撃を与えるので、フラッシュの先端に形成された酸化バリを除去することができる。
請求項2に係る発明によれば、大小2種類のメディアがアンダーカット形状になったフラッシュの先端に引っ掛かることなく、酸化バリに的確な衝撃を与えるので、フラッシュの先端に形成された酸化バリを確実に除去することができる。
請求項3に係る発明によれば、酸化バリと比べて大きなメディアを用いることができるため、大きな運動エネルギーを持つメディアが酸化バリに的確な衝撃を与えるので、フラッシュの先端に形成された酸化バリを確実に除去することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は中空部材の摩擦圧接により形成した接合体の断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明に係る摩擦圧接におけるバリ処理方法の第1実施の形態の説明図、図4は同じく第2実施の形態の説明図である。
図1及び図2に示すように、3個の中空部材1,2,3を摩擦圧接により接合して接合体4を形成すると、一方の接合部(接合面)5に接合部5を中心としてほぼ対称なフラッシュ(バリ)7,8が内側に向かって環状に発生し、他方の接合部(接合面)6にも接合部6を中心としてほぼ対称なフラッシュ9,10が内側に向かって環状に発生する。フラッシュ7,8,9,10の断面形状は、略三ケ月形状であり、フラッシュ7,8,9,10の先端には、夫々酸化バリ7a,8a,9a,10aが形成されている。
そこで、酸化バリ7a,8a,9a,10aがフラッシュ7,8,9,10の先端から剥がれてオイルに紛れ、中空部12からオイル通路11に侵入するのを防止するため、予め酸化バリ7a,8a,9a,10aを除去するのが本発明の目的である。なお、中空部材1,2,3の外側に発生するフラッシュについては、機械加工で除去している。また、中空部材1,2,3の内側に生じる7,8,9,10の形状と、中空部材1,2,3の外側に発生するフラッシュの形状は、ほぼ同一であることが知られているので、外側に発生するフラッシュの形状から内側に生じる7,8,9,10の形状を予測することができる。
本発明に係る摩擦圧接におけるバリ処理方法の第1実施の形態は、図3(a)に示すように、大小2種類のメディア(研削砥石)20,21を用いる。メディア20,21は、硬質の球体である。中空部材1,2の内壁面1a,2aと接合面5の交点をAとし、この交点Aとフラッシュ7,8の先端を結ぶ直線が、内壁面1a,2aとなす角度をθとする。この角度θが、45°≧θ≧0°である場合で、且つ中空部材1,2の内壁面1a,2aからフラッシュ7,8の先端までの距離H、大メディア20の長径D1、小メディア21の長径dとすると、H=(1.5〜1.7)×d、D1=2dとなる場合に、酸化バリ7a,8aが円滑に除去される。角度θが、45°≧θ≧0°である場合には、フラッシュ7,8がアンダーカット形状になることが、経験上予測することができる。
同様に、フラッシュ9,10についても、角度θが、45°≧θ≧0°である場合で、且つH=(1.5〜1.7)×d、D1=2dとなることが条件とされる。全てのフラッシュ7,8,9,10について満足するように、大メディア20の長径D1と小メディア21の長径dが設定される。例えば、距離Hが2.5mm以上の場合で、大メディア20の長径D1が3.2mm、小メディア21の長径dが1.6mmである。
このような大きさ(長径D1,長径d)に設定した大小2種類のメディア20,21を接合体4の開口13から挿入してオイル通路11及び中空部12を移動させる。すると、大小2種類のメディア20,21がアンダーカット形状になったフラッシュ7,8,9,10の先端に引っ掛かることなく、フラッシュ7,8,9,10の先端に形成された酸化バリ7a,8a,9a,10aに的確な衝撃を与えて、酸化バリ7a,8a,9a,10aをフラッシュ7,8,9,10の先端から除去する。
図3(b)に示すように、大メディア20はフラッシュ7,8の外側から、小メディア21はフラッシュ7,8の内側に入り込んで酸化バリ7a,8aに的確な衝撃を与えて、酸化バリ7a,8aをフラッシュ7,8の先端から除去する。フラッシュ9,10の先端に形成された酸化バリ9a,10aについても、同様に除去される。そして、酸化バリ7a,8a,9a,10aを除去した後に、メディア20,21が接合体4の内部(オイル通路11と中空部12)に詰まっていないかどうか調べるだけで、特別な検査をする必要がない。
次に、本発明に係る摩擦圧接におけるバリ処理方法の第2実施の形態は、図4(a)に示すように、1種類のメディア(研削砥石)22を用いる。メディア22は、硬質の球体である。図3(a)と同様に、中空部材1,2の内壁面1a,2aと接合面5の交点をAとし、この交点Aとフラッシュ7,8の先端を結ぶ直線が、内壁面1a,2aとなす角度をθとする。この角度θが、θ≧45°である場合で、且つ中空部材1,2の内壁面1a,2aからフラッシュ7,8の先端までの距離H、メディア22の長径D2とすると、H≧1.5×D2となる場合に、酸化バリ7a,8aが円滑に除去される。角度θが、θ≧45°である場合には、フラッシュ7,8がアンダーカット形状にならないことが、経験上予測することができる。
同様に、フラッシュ9,10についても、角度θが、θ≧45°である場合で、且つ、H≧1.5×D2となることが条件とされる。全てのフラッシュ7,8,9,10について満足するように、メディア22の長径D2が設定される。
このような大きさ(長径D2)に設定したメディア22を接合体4の開口13から挿入して接合体3のオイル通路11及び中空部12を移動させる。すると、メディア22がフラッシュ7,8,9,10の先端に引っ掛かることなく、フラッシュ7,8,9,10の先端に形成された酸化バリ7a,8a,9a,10aに的確な衝撃を与えて、酸化バリ7a,8a,9a,10aをフラッシュ7,8,9,10の先端から除去する。
図4(b)に示すように、メディア22はフラッシュ7,8の外側から又はフラッシュ7,8の内側に入り込んで酸化バリ7a,8aに的確な衝撃を与え、酸化バリ7a,8aをフラッシュ7,8の先端から除去する。フラッシュ9,10の先端に形成された酸化バリ9a,10aについても、同様に除去される。そして、酸化バリ7a,8a,9a,10aを除去した後に、メディア22が接合体4の内部(オイル通路11と中空部12)に詰まっていないかどうか調べるだけで、特別な検査をする必要がない。
なお、本発明の実施の形態では、3個の中空部材1,2,3を摩擦圧接により接合した場合について述べたが、4個以上の中空部材を摩擦圧接により接合した場合にも本発明が適用できるのは言うまでもない。
本発明によれば、クランクシャフトのような複雑な内部形状で、加工工具が全てのフラッシュに届かない中空部材の場合でも、フラッシュの先端に形成された酸化バリを確実に除去することができるので、摩擦圧接におけるバリ処理の有効な手段となる。
中空部材の摩擦圧接により形成した接合体の断面図 図1のA−A線断面図 本発明に係る摩擦圧接におけるバリ処理方法の第1実施の形態の説明図で、(a)はメディアとフラッシュの関係図、(b)は作用説明図 本発明に係る摩擦圧接におけるバリ処理方法の第2実施の形態の説明図で、(a)はメディアとフラッシュの関係図、(b)は作用説明図
符号の説明
1,2,3…中空部材、1a,2a…内壁面、4…接合体、5,6…接合部(接合面)、7,8,9,10…フラッシュ、7a,8a,9a,10a…酸化バリ、20…大メディア、21…小メディア、22…メディア、A…交点、D1…大メディアの長径、d…小メディアの長径、D2…メディアの長径、H…距離、θ…角度。

Claims (1)

  1. 中空部材を摩擦圧接により接合する際に、内側に発生するフラッシュの先端に形成される酸化バリを硬質の球体からなるメディアにより衝撃を付与することによって除去するバリ処理方法において、
    前記メディアは、大小2種類用い、前記中空部材の内壁面と接合面の交点と、フラッシュの先端を結ぶ直線が、内壁面となす角度をθとすると、45°≧θ≧0°である場合で、前記中空部材の内壁面からフラッシュの先端までの距離H、大メディアの長径D1、小メディアの長径dとすると、H=(1.5〜1.7)×d、D1=2dとなるように、大メディアの長径D1及び小メディアの長径dを設定し、大メディアはフラッシュの外側から、小メディアはフラッシュの内側に入り込んで前記酸化バリに衝撃を与えることを特徴とする摩擦圧接におけるバリ処理方法。
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