JP2012125822A - 摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法において、バリの発生を抑制可能とする。
【解決手段】回転体21とピン部22とショルダ部23とスクロール溝24を設けて構成し、ピン部22とショルダ部23とを合わせた回転軸心O方向の長さを、亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより約0.5mm長く設定し、ショルダ部23の平面部が部材31の表面32に接触した状態すなわち工具の最外周部が部材に接触しない状態で摩擦攪拌接合用工具10を回転させて摩擦攪拌接合を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ナトリウム中で、部材の表面に生じている亀裂の補修を行う亀裂の補修方法、この亀裂の補修方法に用いられる摩擦攪拌接合用工具に関するものである。
部材の表面に生じている亀裂の補修を行う亀裂の補修方法として、摩擦撹拌溶接方法がある。この摩擦撹拌溶接方法は、工具と加工物との間に発生した熱や、変形されて混合される加工物材料から塑性流動の結果として生じる熱などの摩擦熱を利用し、亀裂の補修を行う方法である。ここで発生した摩擦熱は、加工品材料を軟化させ、それらを混ぜ合わせることを可能とし、亀裂を補修する。
このような摩擦撹拌溶接方法として、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された補修方法は、ナトリウム中で回転工具を亀裂に押し付けて回転させることより、摩擦攪拌接合によって亀裂を補修するものである。また、この摩擦撹拌溶接方法に用いられる工具として、下記特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載された摩擦撹拌溶接工具は、回転可能な支持体の下端部に下方へ伸長する回転ピンを設け、支持体の肩部に外側縁から回転ピンに向かって下方へと延長するテーパを設け、このテーパに溝を形成したものである。
特開2007−083267号公報 特許第4210148号公報
上述した従来の亀裂の補修方法は、ナトリウム中で回転工具を加工物の亀裂に押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合により亀裂を補修している。この場合、補修部は、ナトリウムの残留もなく、加工物と同等の引張強度を得られるものの、補修部の表面に摩擦攪拌接合による施工に伴ってバリが発生してしまう。補修部の周囲に発生したバリは、加工物の使用中に、各種機器の障害の要因となるおそれがある。そのため、このバリを、例えば、グラインダなどで除去しなければならないが、ナトリウム中では、視認性も悪く、切削したバリの回収等が困難となってしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、バリの発生を抑制可能とする摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の摩擦攪拌接合用工具は、ナトリウム中で、部材の表面にある亀裂に対して押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合により亀裂を補修するための摩擦攪拌接合用工具であって、回転可能な回転体と、該回転体の回転軸心上を先端側に突出したピン部と、前記回転体の先端側で外周部から前記ピン部に向かって先端側に突出するように傾斜するショルダ部と、該ショルダ部の表面に前記回転体の回転方向に沿って形成されたスクロール溝と、を有し、前記ピン部と前記ショルダ部とを合わせた回転軸心方向の長さが、前記亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより長く設定される、ことを特徴とするものである。
従って、ピン部とショルダ部とを合わせた回転軸心方向の長さが亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより長く設定することで、バリになる可能性がある部材表面の材料が回転するショルダ部の平面部と部材との間で挟まれ、ショルダ部のスクロール溝により工具中心方向へ塑性流動することで材料が部材の表面上へ押し出されることがなく、接合後のバリの発生を抑制することができる。
本発明の亀裂の補修方法は、ナトリウム中で、部材の表面にある亀裂に対して、工具を押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合により亀裂を補修する亀裂の補修方法において、前記工具は、回転可能な回転体と、該回転体の回転軸心上を先端側に突出したピン部と、前記回転体の先端側で外周部から前記ピン部に向かって先端側に突出するように傾斜するショルダ部と、該ショルダ部の表面に前記回転体の回転方向に沿って形成されたスクロール溝と、を有し、前記亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して工具差込深さを設定し、前記ショルダ部の平面部が、前記部材の表面に接触した状態すなわちピン部とショルダ部の合計長さを工具差込深さより深く設定することで工具の最外周部が部材に接触しない状態で、前記工具を回転させて摩擦攪拌接合を行う、ことを特徴とするものである。
従って、ショルダ部の平面部が部材の表面に接触した状態で工具を回転させて摩擦攪拌接合を行うことで、バリになる可能性がある部材表面の材料が回転するショルダ部の平面部と部材との間で挟まれ、ショルダ部のスクロール溝により工具中心方向へ塑性流動することで材料が部材の表面上へ押し出されることがなく、接合後のバリの発生を抑制することができる。
本発明の摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法によれば、ピン部とショルダ部とを合わせた回転軸心方向の長さを亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより長く設定するので、部分的な部材の盛り上がりなどで亀裂深さが変動した場合に未補修部を残さずにバリの発生を抑制可能とすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る摩擦攪拌接合用工具を表す正面図である。 図2は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具の下面図である。 図3は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図である。 図4−1は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。 図4−2は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。 図4−3は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。 図4−4は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。 図4−5は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。 図5は、本発明の実施例2に係る摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図である。 図6は、本発明の実施例3に係る摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の実施例1に係る摩擦攪拌接合用工具を表す正面図、図2は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具の下面図、図3は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図、図4−1から図4−5は、実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法を表す概略図である。
実施例1の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法は、液体ナトリウムなどの液体中で、部材の表面にある亀裂に対して摩擦攪拌接合用工具を押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合(FSW)により亀裂を補修するためのものである。
実施例1において、図1及び図2に示すように、摩擦攪拌接合用工具10は、図示しない駆動装置の出力軸に保持される回転軸11と、この回転軸11の先端部に装着されるヘッド部12とを有している。そして、このヘッド部12は、回転可能な回転体21と、この回転体21の回転軸心上を先端側に突出したピン部22と、回転体21の先端側で外周部からピン部22に向かって先端側に突出するように傾斜するショルダ部23と、ショルダ部23の表面に回転体21の回転方向に沿って形成されたスクロール溝24とを有している。
回転体21は、円柱形状をなし、回転軸11の先端部に一体に固定されてなり、この回転軸11と共に回転可能となっている。ピン部22は、回転体21と同心の円錐台形状をなし、この回転体21の先端部に突出するように一体に固定されてなり、回転体21と共に回転可能となっている。ショルダ部23は、回転体21の先端側で外周部からピン部22に向かって先端側に突出するように傾斜した円錐形状(リング形状)をなしている。この場合、ショルダ部23は、直線的な傾斜面であっても、ピン部22側に突出する曲線的な傾斜面であってもよい。そして、このショルダ部23の表面(先端面)に回転体21の回転方向に沿ってスクロール溝24が形成されている。なお、回転体21の先端外周面とショルダ部23の外周部との間に、リング形状をなす面取り部25が形成されている。
このように構成された摩擦攪拌接合用工具10にて、実施例1では、ピン部22とショルダ部23とを合わせた回転軸心O方向の長さが、亀裂深さに予め設定された余裕分として約1.0mmを加味して設定された工具差込深さより長く設定されている。
具体的に説明すると、摩擦攪拌接合用工具10のヘッド部12において、図3に示すように、回転体21の外径R1、ショルダ部23の外径R2、ピン部22の基端部外径R3、ピン部22の軸方向長さL1、ショルダ部23の軸方向長さL2、ピン部22とショルダ部23とを合わせた摩擦攪拌接合領域となる軸方向長さL3とする。また、回転軸心Oに対するピン部22の傾斜角度θ1、加工する部材31の表面32に対するショルダ部23の傾斜角度θ2とする。
実施例1では、部材の表面に形成された深さD=5.0mmの亀裂を実施例1の摩擦攪拌接合用工具10による亀裂の補修方法で補修する場合、回転体21の外径R1=30mm、ショルダ部23の外径R2=28.5mm、ピン部22の軸方向長さL1=5.0mm、ショルダ部23の軸方向長さL2=1.5mm、ピン部22とショルダ部23とを合わせた摩擦攪拌接合領域となる軸方向長さL3=6.5mmとしている。また、回転軸心Oに対するピン部22の傾斜角度θ1=30度としている。
即ち、実施例1の摩擦攪拌接合用工具10は、ピン部22とショルダ部23とを合わせた軸心方向長さL3=6.5mmは、亀裂深さD=5.0mmに予め設定された余裕長さM=1.0mmを加算して設定された工具差込深さLD=6.0mmより0.5mm長く設定されている。この場合、0.5mm、この数値に限定されるものではない。
ここで、実施例1の摩擦攪拌接合用工具10による亀裂の補修方法について説明する。
図3及び図4−1に示すように、部材31の表面32に亀裂33が形成されているとき、この部材31を液体ナトリウムなどの液体中に浸漬させ、摩擦攪拌接合用工具10を用いて亀裂33の補修を行う。即ち、部材31の表面32に長手方向に沿って延びた亀裂33が検出された場合、まず、図示しない回転工具移動機構により摩擦攪拌接合用工具10を図4−1の矢印A方向に移動し、先端部を亀裂33の位置まで移動させる。次に、図4−2に示すように、摩擦攪拌接合用工具10を回転軸心O方向に沿って移動し、先端部を亀裂33に押し付け、この摩擦攪拌接合用工具10を矢印B方向に回転させる。
すると、図4−3に示すように、亀裂33において、部材31と摩擦攪拌接合用工具10との摩擦により、この部材31が塑性流動化し、摩擦攪拌接合用工具10が亀裂33の深さ方向へと部材31内に入り込んでいき、摩擦攪拌接合用工具10のヘッド部12が部材31の表面32に当接する。そして、図4−4に示すように、塑性流動化された範囲で部材31が攪拌されることにより、亀裂33が接合される。更に、図4−5に示すように、摩擦攪拌接合用工具10の差込動作の完了と共に、図4−4の矢印C方向に、つまり、亀裂33の長手方向に沿って移動させることで、順次、部材31が塑性流動化されて攪拌される。その結果、亀裂33全体が摩擦攪拌接合によって補修される。
この摩擦攪拌接合用工具10を用いた摩擦攪拌接合による亀裂33の補修方法では、液体ナトリウム中であっても、即ち、亀裂33内に液体ナトリウムが入り込んでいる状態であっても、この液体ナトリウムは補修時に亀裂33外方に排出され、補修後に部材31内に液体ナトリウムが閉じ込められることはない。この原因としては、塑性流動化した部材31によって亀裂33内が塞がれることにより、亀裂33内の液体ナトリウムが亀裂33の外方に押し出されることや、塑性流動化した部材31は、その表面32に向かって流動するという性質があるため、この部材31の流動に伴って亀裂33内の液体ナトリウムも、部材31の表面32へと移動して亀裂33の外方に流れ出るということが考えられる。
また、実施例1では、図3に示すように、摩擦攪拌接合用工具10を回転しながら移動することで、亀裂33を摩擦攪拌接合によって補修するとき、ショルダ部23が部材31の表面32と接触するようにしている。そのため、回転する摩擦攪拌接合用工具10と部材31との摩擦によって部材31が塑性流動化し、塑性流動化された範囲で部材31が攪拌されて亀裂33が接合されるとき、ショルダ部23(スクロール溝24)により塑性流動化されたものが部材31の表面32上へ押し出されることがなく、接合後のバリの発生を抑制することができる。
このように実施例1の摩擦攪拌接合用工具10を用いた亀裂33の補修方法にあっては、工具の回転体21とピン部22とショルダ部23とスクロール溝24を設けて構成し、ピン部22とショルダ部23とを合わせた回転軸心O方向の長さを工具の直径を大径化することで、亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより約0.5mm長く設定し、ショルダ部23の平面部が部材31の表面32に接触した状態で摩擦攪拌接合用工具10を回転させて摩擦攪拌接合を行うようにしている。
また、摩擦攪拌接合用工具10におけるピン部22とショルダ部23とを合わせた回転軸心O方向の長さが亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより約0.5mm長く設定されることで、ショルダ部23が部材31の表面32に接触した状態で摩擦攪拌接合用工具10を回転して摩擦攪拌接合を行うこととなる。その結果、バリになる可能性がある部材表面の材料が回転するショルダ部23の平面部と部材31との間で挟まれ、ショルダ部23のスクロール溝24により工具中心方向へ塑性流動することで、材料が部材31の表面上へ押し出されることがなく、接合後のバリの発生を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例2に係る摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2にて、図5に示すように、摩擦攪拌接合用工具のヘッド部12Aは、部材31の表面32に形成された深さD=5.0mmの亀裂を実施例2の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法で補修する場合、回転体21の外径R1=23.5mm、ショルダ部23の外径R2=22.0mm、ピン部22の軸方向長さL1=5.0mm、ショルダ部23の軸方向長さL2=1.5mm、ピン部22とショルダ部23とを合わせた摩擦攪拌接合領域となる軸方向長さL3=6.5mmとしている。また、回転軸心Oに対するピン部22の傾斜角度θ1=30度以上とし、加工する部材31の表面32に対するショルダ部23の傾斜角度θ2を実施例1よりも大きく設定している。
即ち、実施例2の摩擦攪拌接合用工具は、ピン部22とショルダ部23とを合わせた軸心方向長さL3=6.5mmが、亀裂深さD=5.0mmに予め設定された余裕長さM=1.4mmを加算して設定された工具差込深さLD=6.4mmより、0.5mm長く設定されている。
このように実施例2では、回転体21の外径R1を実施例1よりも小さくし、加工する部材31の表面32に対するショルダ部23の傾斜角度θ2を実施例1よりも大きく設定することで、ヘッド部12A全体の小径化を可能とし、製作コストの増加を抑制することができる。
図6は、本発明の実施例3に係る摩擦攪拌接合用工具の要部を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3にて、図6に示すように、摩擦攪拌接合用工具のヘッド部12Bは、部材31の表面32に形成された深さD=5.0mmの亀裂を実施例3の摩擦攪拌接合用工具による亀裂の補修方法で補修する場合、回転体21の外径R1=23.5mm、ショルダ部23の外径R2=22.0mm、ピン部22の軸方向長さL1=5.25mm、ショルダ部23の軸方向長さL2=1.25mm、ピン部22とショルダ部23とを合わせた摩擦攪拌接合領域となる軸方向長さL3=6.5mmとしている。
即ち、実施例3の摩擦攪拌接合用工具は、ピン部22とショルダ部23とを合わせた軸心方向長さL3=6.5mmが、亀裂深さD=5.0mmに予め設定された余裕長さM=1.4mmを加算して設定された工具差込深さLD=6.4mmより、0.5mm長く設定されている。
このように実施例3では、回転体21の外径R1を実施例1よりも小さくすることで、ヘッド部12B全体を小径化し製作コストの増加を抑制することができると共に、ピン部22の長さを長くしてショルダ部23の長さを短くすることで、実績がある従来工具からわずかの設計変更に留めることで接合欠陥発生のリスクを分散し、製品品質を向上することができる。
本発明に係る摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法は、ピン部とショルダ部とを合わせた回転軸心方向の長さを亀裂深さに対して適正に設定することで、バリの発生を抑制可能とするものであり、いずれの摩擦攪拌接合用工具及び亀裂の補修方法にも適用することができる。
10 摩擦攪拌接合用工具
11 回転軸
12,12A,12B ヘッド部
21 回転体
22 ピン部
23 ショルダ部
24 スクロール溝
31 部材
33 亀裂

Claims (2)

  1. ナトリウム中で、部材の表面にある亀裂に対して押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合により亀裂を補修するための摩擦攪拌接合用工具であって、
    回転可能な回転体と、
    該回転体の回転軸心上を先端側に突出したピン部と、
    前記回転体の先端側で外周部から前記ピン部に向かって先端側に突出するように傾斜するショルダ部と、
    該ショルダ部の表面に前記回転体の回転方向に沿って形成されたスクロール溝と、
    を有し、
    前記ピン部と前記ショルダ部とを合わせた回転軸心方向の長さが、前記亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して設定された工具差込深さより長く設定される、
    ことを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  2. ナトリウム中で、部材の表面にある亀裂に対して、工具を押し付けて回転させることで、摩擦攪拌接合により亀裂を補修する亀裂の補修方法において、
    前記工具は、
    回転可能な回転体と、
    該回転体の回転軸心上を先端側に突出したピン部と、
    前記回転体の先端側で外周部から前記ピン部に向かって先端側に突出するように傾斜するショルダ部と、
    該ショルダ部の表面に前記回転体の回転方向に沿って形成されたスクロール溝と、
    を有し、
    前記亀裂深さに予め設定された余裕分を加味して工具差込深さを設定し、前記ショルダ部の平面部が、前記部材の表面に接触した状態すなわちピン部とショルダ部の合計長さを工具差込深さより深く設定することで工具の最外周部が部材に接触しない状態で、前記工具を回転させて摩擦攪拌接合を行う、
    ことを特徴とする亀裂の補修方法。
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