JP4931573B2 - 画像形成方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成方法及び装置に係り、特にインク滴を吐出するノズル列を備えた記録ヘッド(インクジェットヘッド)と記録媒体を相対移動させて記録媒体上に打滴を行うことにより所望の画像を記録する画像形成方法及び装置に関する。
記録ヘッドを往復移動させながら記録媒体上に画像の記録を行うシリアル型のインクジェットプリンタにおいて、高解像度で高画質の画像を記録するために、特定の色(例えば、シアンとマゼンタ)のみインク吐出ノズルを増やし、それらを記録ヘッドの中心に対して対称の位置に配置する構成の記録ヘッドが知られている(特許文献1の図1参照)。
特許文献1に開示のノズル配置を持つ記録ヘッドを用いることにより、双方向印字において異なる種類(色)のインクを重ねて打滴する際には、色の重ね方を略同一にすることができる(例えば、シアン→イエローの順とイエロー→シアンの順の印字を略同数ずつ行える)ため、二次色の安定性を向上させることができる。さらに、高画質モード選択時には特定の色(例えば、シアンとマゼンタ)について、全てのノズル列c1〜c4(若しくはノズル列m1〜m4)を使って高解像度で記録できるという利点がある。
特開2005−313570号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成の記録ヘッドでは、「通常記録モード」の選択時においては、メインノズル列c1,c2(若しくはm1,m2)しか使われない。したがって、このようなノズル配列の記録ヘッドが所定の取付位置(設計上正規の取付位置)に対して傾いて装着され、通常記録モードで使用するときには、実質的なノズル間のピッチが一定にならず、印字結果の画像(記録画像)にスジ状のムラが発生するという問題がある。
図21は上記スジムラ発生の原因を模式的に示している。ここでは、図示の便宜上、シアンのメインノズル列c1,c2とイエローのノズル列y1,y2のみを示す。図の上下方向は記録ヘッドの走査方向(主走査方向)を表し、図の左右方向(走査方向に直交する方向)が記録用紙の搬送方向(副走査方向)を表す。
図21に示すように、同色のノズル列が記録ヘッドの両側(上下方向)に離れて配置され、これら2列のノズル列で千鳥配列のノズル配置を構成している場合、ヘッドの傾き(吐出面内の回転)によって、実質的なノズル間隔(記録ヘッドの走査方向と直交する方向に沿って並ぶように正射影される正射影ノズルのピッチ)が一定にならないという問題がある。
このノズルピッチのばらつきは、同色2列のノズル列の距離(図21の上下方向の列間隔)が大きいほど顕著になる。同図の中央付近の2列(例えば、イエローのノズル列y1,y2)は、ノズル列間隔が比較的短く、ヘッドの傾き(回転)による実質的な副走査方向ノズルピッチPy1,Py2のばらつきは、比較的小さい。これに比べて、図の上下両端側に離れて配置される同色2列(例えば、シアンのノズル列c1、c2)は、列間の距離が大きく、ヘッドの傾き(回転)によるノズルピッチPc1,Pc2のばらつきが大きい。このため、このまま印字を行うと、走査方向に平行なスジムラとして視認されるようになり、大きな画質劣化になる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録ヘッドが傾いて装着された場合にもスジムラの視認性を下げることができる画像形成方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、を備え、前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする。
本発明の他の態様として、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、を備え、前記補正判断工程は、前記第1のノズル列に属する主ノズルと前記第2のノズル列に属する主ノズル間の前記相対移動方向に垂直な方向の距離の変化と、前記第1及び第2のノズル列の前記相対移動方向についての列間距離に基づいて補正の要否を判断することを特徴とする画像形成方法を提供する。
また、本発明の他の態様として、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、を備え、前記記録ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色材に対応した複数のノズル列を有し、前記特定色は、シアン及びマゼンタの少なくとも一方であることを特徴とする画像形成方法を提供する。
また、本発明に係る画像形成装置は、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、を備え、前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする。
本発明の他の態様として、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、を備え、前記補正判断手段は、前記第1のノズル列に属する主ノズルと前記第2のノズル列に属する主ノズル間の前記相対移動方向に垂直な方向の距離の変化と、前記第1及び第2のノズル列の前記相対移動方向についての列間距離に基づいて補正の要否を判断することを特徴とする画像形成装置を提供する。
また、本発明の他の態様として、色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、を備え、前記記録ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色材に対応した複数のノズル列を有し、前記特定色は、シアン及びマゼンタの少なくとも一方であることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、記録ヘッドの傾きによって主ノズルからの吐出液滴によるドットの形成位置が正規の位置からズレて主ノズルによるドット間の距離がばらつき、スジ状のムラとして視認されてしまう状況の場合に、かかる主ノズルに代えて、よりドット間の距離のバラツキが少なくなる位置にドット形成が可能な副ノズルを用いて打滴を行うようにしたので、スジムラを低減することができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク(色材を含む液)を吐出する記録ヘッド12とその走査駆動機構(不図示)を含む印字部13と、記録ヘッド12に供給する各色のインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部13のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部13による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部13のノズル面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部13のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。なお、吸引吸着方式に代えて、静電吸着方式を採用してもよい。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモーター(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は紙搬送方向(副走査方向;図1の右方向)へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部13の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
インク貯蔵/装填部14は、印字部13の記録ヘッド12に供給する各色のインクを貯蔵するタンク(メインタンク)を有している。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部13の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、記録紙16の画像記録幅よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の記録ヘッドにより印字されたテストパターンを読み取り、各記録ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
図2はインクジェット記録装置10の印字部周辺の構成を示した概略構成図である。図2に示すように、インクジェット記録装置10の印字部13は、ガイドレール90によって案内された状態で記録紙16の紙幅方向(主走査方向)に往復移動可能なキャリッジ92を備え、このキャリッジ92上に記録ヘッド12が搭載される。
記録ヘッド12は、シアンインクを吐出するためのシアンノズル列c1〜c4と、マゼンタインクを吐出するためのマゼンタノズル列m1〜m4と、イエローインクを吐出するためのイエローノズル列y1,y2と、ブラックインクを吐出するためのブラックノズル列k1,k2とを備えており、図2において左からc1,c3,m1,m3,y1,y2,k1,k2,m4,m2,c4,c2の順にノズル列が配置されている。
記録紙16を副走査方向(紙搬送方向)に搬送しつつ、記録ヘッド12と共にキャリッジ92を主走査方向に往復移動させながら、記録ヘッド12のノズルからそれぞれ対応する色インクのインク滴を吐出させることにより、記録紙16上に所望の画像が記録される。
図示されていないが、記録ヘッド12は、各色ノズル列に対応したサブタンク(不図示)と一体的に構成されており、記録動作中、サブタンク内に貯蔵されるインクが記録ヘッド12のインク消費に伴って順次供給される。また、記録動作の進行に伴ってサブタンク内のインク残量が所定量以下になると、キャリッジ92は、所定の待機位置(メンテナンス位置)に移動される。待機位置では、メインタンクからサブタンクにインク補給が行われ、サブタンク内にインクが十分満たされた後、記録動作が再開される。ここで言う「メインタンク」は、図1に示したインク貯蔵/装填部14と等価なものである。なお、メインタンクとサブタンクとがチューブ等によって常時接続されている形態や記録ヘッド上にメインタンクを搭載する形態も可能である。
図3は記録ヘッド12におけるノズル列の配置例を示す平面模式図である。図3において上下方向が記録ヘッド12の走査方向である。この記録ヘッド12におけるノズル配列の形態は、前掲の特開2005−313570号公報(特許文献1)に詳述されている。
すなわち、図3に示すとおり、記録ヘッド12には、シアンとマゼンタについて、メインのノズル(「主ノズル」に相当)が並んだノズル列c1,c2,m1,m2(「第1,第2のノズル列」に相当)の他に、より小径のノズル(「副ノズル」に相当)が等ピッチで並んだノズル列c3,c4,m3,m4(「第3,第4のノズル列」に相当、以下「サブノズル列」と呼ぶ場合がある。)が設けられている。各々のノズル列のノズル数及びノズル間隔は全て同じ(2Pt)とする。したがって、ヘッド全体のノズル数では、シアンとマゼンタはイエロー・ブラックに対して2倍のノズルを有していることになる。
各色のメインノズル列c1,c2,m1,m2,y1,y2,k1,k2に注目すると、同色インクのメインノズル列間では、相互のノズル列配置を副走査方向に各ノズルの配列ピッチの半分(Pt)だけずらしてある。また、各色の第1のメインノズル列c1,m1,y1,k1は、各列間で副走査方向の各ノズルの位置が一致しており、記録ヘッド12の走査によって記録紙上の同一位置に4色のインクを重ねて打滴することができる。同様に、各色の第2のメインノズル列c2,m2,y2,k2は、各列間で副走査方向の各ノズルの位置が一致しており、記録ヘッド12の走査によって記録紙上の同一位置に4色のインクを重ねて打滴することができる。
サブノズル列c3,c4,m3,m4に注目すると、同色インクのサブノズル列間では、相互のノズル列配置を副走査方向に各ノズルの配列ピッチの半分(Pt)だけずらしてある。さらに、メインノズル列c1とサブノズル列c3の列同士を比較し、c2とc4の列同士を比較すると、相互のノズル列の配置は、副走査方向にノズル配列ピッチ(2Pt)の1/4(つまりPt/2)だけずらしてある。
メインノズル列m1とサブノズル列m3の関係、メインノズル列m2とサブノズル列m4の関係も同様に、列間で副走査方向にノズル配列ピッチの1/4だけずれた位置関係で配置されている。
シアン、マゼンタのそれぞれ4列の各ノズルの相互位置関係と、イエロー、ブラックのそれぞれ2列の各ノズルの相互位置関係を考慮すると、シアン、マゼンタは、イエロー、ブラックに比べて、より高解像度の記録が可能である。
また、メインのノズル列の各ノズルから吐出されるインク滴の量に比べて、サブノズル列の各ノズルから吐出されるインク滴の量は小さくなっている。シアンとマゼンタについて追加されているサブノズル列c3,c4,m3,m4は、高解像度記録モードの際に使用されるとともに、ヘッドの傾きに起因するスジムラを抑制するために使用される。詳細は後述する。
上記構成からなる本例のインクジェット記録装置10は、印字スピート重視の「通常記録モード」(「第1の記録モード」に相当)と、これよりも高解像度で画質重視の「高解像度記録モード」(「第2の記録モード」に相当)を有している。記録モードを切り替えるための手段は、不図示の操作手段(操作ボタン、キーボードやタッチパネル、マウスなどに代表される入力装置によって構成されるユーザインターフェース)を用いたユーザの選択操作によって行われる構成でもよいし、制御プログラムによって自動的に行われる構成でもよい。
高解像度記録モードが選択された場合、シアン及びマゼンタについては、それぞれサブノズル列を含む4列のノズル列の全てが使用される。一方、通常記録モードの場合、原則として、シアン、マゼンタについては、サブノズル列を使用せずにメインノズル列のみが使用される。ただし、後述のようにヘッドの傾きによる補正(使用ノズルの置き換え)を行う場合には、サブノズル列が使用される。
本実施形態では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色を追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する記録ヘッドを追加する構成も可能である。
図4は記録ヘッド12における記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット53)の立体的構成を示す断面図である。
図4に示したように、圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(サブタンク又はメインタンク)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路55を介して圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部の面(図4において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ58の変位が元に戻る際に、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に再充填される。
入力画像から生成されるドットデータに応じて各ノズル51に対応したアクチュエータ58の駆動を制御することにより、ノズル51からインク滴を吐出させることができる。記録紙16を一定の速度で副走査方向に搬送しながら、その搬送速度に合わせて各ノズル51のインク吐出タイミングを制御することによって、記録紙16上に所望の画像を記録することができる。
本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
また、圧力室52の平面形状は特に限定されず、平面形状が四角形(正方形、菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図5はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータードライバ76、ヒータードライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部である。通信インターフェース70にはシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータードライバ76、ヒータードライバ78等の各部を制御する制御手段として機能するとともに、各種の演算を行う演算手段として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、ヘッド走査駆動機構や記録媒体搬送系のモーター88やヒーター89を制御する制御信号を生成する。なお、画像メモリ74は、システムコントローラ72のCPUの演算作業領域としても利用される。
モータードライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って各部のモーター88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータードライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒーター89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データ(多値の入力画像のデータ) から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を備えた駆動制御部80aを有し、生成した吐出データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する吐出駆動制御手段として機能する。
プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して記録ヘッド12のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
すなわち、プリント制御部80内部に設けられる駆動制御部80aが本発明の「補正手段」に相当する。駆動制御部80aにおいて後述の補正処理や吐出制御が行われる。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図5において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の入力画像データが画像メモリ74に記憶される。
インクジェット記録装置10では、インク(色材)による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。そのため、画像メモリ74に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、ディザ法や誤差拡散法などを用いたハーフトーン化処理によって、インク色ごとのドットデータ(打滴配置データ)に変換される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。この色別ドットデータは、記録ヘッド12の各ノズル51からインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるドット配置データに基づいて記録ヘッド12のアクチュエータ58(図4参照)を駆動するための駆動信号を生成し、アクチュエータ58に生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ84には記録ヘッド12の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
記録媒体としての記録紙16の搬送速度と記録ヘッド12の走査速度に同期してノズルからのインク吐出を制御することにより、記録紙16上に画像が形成される。
印字検出部24は、記録ヘッド12により記録されたテストパターンを読み取り、所要の信号処理などを行って記録ヘッド12のインク吐出状況(吐出の有無、ドットサイズ、ドット位置等)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて記録ヘッド12に対する各種補正を行うとともに、必要に応じて予備吐出や吸引、ワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
本例における印字検出部24とシステムコントローラ72の組み合わせが、ヘッドの傾斜量を測定する「測定手段」として機能する。また、本例のシステムコントローラ72またはシステムコントローラ72とプリント制御部80の組み合わせが「補正判断手段」及び「補正手段」として機能する。
〔ヘッドの傾き(回転)に対する補正方法〕
本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、記録ヘッド12が傾いて装着されていることが検知された場合には、通常記録モードにおいて、メインノズル列(c1、c2)からの吐出ドットをサブノズル列(c3、c4)による吐出に振り替えることにより、上述したヘッドの傾きによるスジムラの視認性を下げることができる。
以下の説明では、記録ヘッド12のノズル列のうち最外部に配置されるシアンの補正について述べるが、その内側に配置されるマゼンタでも同様な補正が可能である。
図6は、シアンのノズル列を模式化した図である。図示のように、メインノズル列c1,c2の千鳥配列による実質的なノズル間隔(副走査方向の正規のノズル間隔)をPtとする。各ノズル列内の副走査方向のノズル間隔は2Ptであり、4列c1〜c4からなる千鳥配列の実質的なノズル間隔はPt/2となる。つまり、ノズル並び方向(ここでは副走査方向)の直線上に正射影される主ノズルのノズル間隔はPtであり、サブノズル列c3,c4のノズル(副ノズル)をノズル並び方向(ここでは副走査方向)の直線上に正射影したときの位置は、主ノズルを補完する位置となり、副走査方向に関して全体としてのノズル間隔はPt/2となる。
このようなノズル配置のヘッド全体が紙面に平行な面内で回転して(傾斜して)装着された場合のノズルピッチのバラツキについて以下に考察する。
[a.ヘッドの傾き量の算出]
ヘッドの傾き量(回転量)の算出に関しては、テストパターンの画像を読み取る方法が最も簡便で好適である。図7に示すように、メインノズルの中の、特定のノズルの組から液滴を吐出させて、記録媒体上にドットライン(ドット列)を形成し、このドット列からドット同士の間隔Lを読み取り、基準の値L0との差(L−L0=ΔLとする)を求める。
この差ΔLが所定の判定基準値を超えるときは、次項に述べるような補正を行うものとする(吐出ノズルの変更をする)。
なお、間隔Lを評価するノズルの組は、図7に示すように互いに打滴ドットが重ならないような組とした方が間隔を読み取り易く、好適である。間隔Lの読み取り方法はテストパターン画像を印字検出部24(図1参照)やスキャナー等で読み取り、適当な2値化処理を施した後に、各々のラインの中心を求め、その差を算出する、という方法が好適である。
また、各ノズルはノズル面周囲の撥液性の不均一やゴミなどの付着に起因する吐出方向誤差をもっていることがある。このような場合は図7のようにドットライン間隔を複数箇所で測定し、その平均値をLとするか、または、本出願人による特願2005-217537号で提案した方法(ヘッドの装着ずれに起因する誤差と各ノズル固有の誤差を切り分ける方法)を用いて、間隔Lを決定することが好ましい。
[b.補正を実行するか否かの判断フローの根拠]
補正(吐出ノズルの変更)を行うか否かの判断基準となる「所定の判定基準値」は、次のように定める。
まず、図8のように、各部の長さを定義する。基準線は記録ヘッドのY方向(シリアル型ヘッドの場合の主走査方向)の中間線である。
図8のように、X,Y方向をとり、ヘッドの中心周りの回転角をθ(図の矢印の方向[反時計回り]の回転を正とする)とすると、ヘッドが回転することによる、各列におけるノズルのX方向の相対位置誤差(4列c1〜c4 における相対位置誤差をそれぞれΔc1〜Δc4で表す)は、おおよそ、以下のように表される。
Figure 0004931573
Figure 0004931573
このとき、ΔLは、
Figure 0004931573
スジムラを低減するという観点からは、ノズル間隔はできるだけ一定であることが好ましい。
(1)ヘッド回転量θ>0 (ΔL>0)のとき:
このときは、ノズル列c1からの吐出をノズル列c3からの吐出に置き換えるか否かを判断する。
ノズル列c1〜c4 におけるi番目のノズルをそれぞれ「c1i」〜「c4i」と表記し、次式を定義すると、
(c12のX方向位置)−(c21とc22のX方向位置の中間値)=S1
(c32のX方向位置)−(c21とc22のX方向位置の中間値)=S2
上式のS1、S2はそれぞれ次式のように表される。
Figure 0004931573
Figure 0004931573
これらの関係をグラフにすると、図9のようになる。
ノズル間隔を一定にするという観点からは、上記のS1、S2の絶対値|S1|、|S2|のうち小さいほうを選択する方が好ましい。
従って、−S1=S2となるΔLをΔLb1とすると(図9のグラフ参照)、ΔLb1の値は、
Figure 0004931573
となる。したがって、
(a)ΔL≦ΔLb1のときは、補正はしない。
(b)ΔL>ΔLb1のときは、c1によるドット(の一部)をc3による吐出に変更するものとする。
(2):ヘッド回転量θ<0 (ΔL<0)のとき
このときは、ノズル列c2のノズルをc4に置き換えるか否かを判断する。
(c21のX方向位置)−(c11とc12のX方向位置の中間値)=S3
(c41のX方向位置)−(c11とc12のX方向位置の中間値)=S4
とすると、上式のS3、S4はそれぞれ次式のように表される。
Figure 0004931573
Figure 0004931573
これらの関係をグラフにすると、図10のようになる。
既述した(1)の場合と同様に考えて、
−S3=S4となるΔLをΔLb2とすると(図10のグラフ参照)、ΔLb2の値は、
Figure 0004931573
となる。したがって、
(c) ΔL≧ΔLb2のときは、補正はしない。
(d) ΔL<ΔLb2のときは、c2のドット(の一部)をc4に変更するものとする。
以上に述べた(1),(2)の場合の(a)〜(d)をまとめて、
[1]ΔL<ΔLb2 ・・・ c2のドット(の一部)をc4に変更
[2]ΔLb2≦ΔL≦ΔLb1 ・・・ 補正は無し
[3]ΔLb1<ΔL ・・・ c1のドット(の一部)をc3に変更
となる。
なお、図8においてはメインノズルと補正ノズルのX方向距離を(1/2)×Ptとしているが、必ずしもこの値としなければならないことは無い。c1のノズルとc3のノズルのX方向距離をk3×Pt、c2のノズルとc4のノズルのX方向距離をk4×Pt、とした場合には、ΔLb1、ΔLb2をそれぞれ、
Figure 0004931573
として、上記[1]〜[3]を適用することができる。
上記のようにして、ヘッドの傾き量を評価して[1]〜[3]の判断にしたがって吐出ノズルを決めることで、記録媒体上に形成されるドット列の間隔を近づけることができ、スジムラが視認されにくい画像を形成することが可能となる。
なお、例えば、[1]のときのノズル列c2(補正によってサブノズル列の打滴に置き換えられることになるノズル列)を「被補正ノズル列」と呼び、c4(メインノズル列に代わって打滴を実施するノズル列)を「補正ノズル列」と呼ぶことにする。
[c.補正ドットの打滴方法]
次に、補正ドットの打ち方の例について説明する。図11の(a)はヘッドの回転が無い場合(理想の位置に着弾した場合)の打滴例を示し、(b)はヘッドが回転(正方向)した場合で補正をしなかった場合の打滴例を示す。図11の(a)において、ノズル列c1,c2,c3,c4に属するノズルをそれぞれ●,■,○,□で表している。各ノズル列の実際の配置は、図8に示したようになっているが、図11(a)では図を見やすくするためにY方向同一位置に描いている。
ここでは、メインドット(ノズルc1やc2から吐出されるドット)の液滴量を5ピコリットル(pL)、補正ドット(ノズルc3やc4から吐出されるドット)の液滴量を2pLとする。また、ドット間最小ピッチ(図11の点線で示したセルの間隔)を10.5μmとする。ただし、図示のドット直径は実際より小さく描いている(実際は5pLドットの直径は42μm、2pLドットの直径は31μm程度である)。なお、実際には、後述する濃度範囲で補正を行うのであるが、ここでは図を見やすくするためにドット数を少なくして描いている。
図12は図11(b)の状況で補正をした場合の打滴例である。ここでは、ノズル列c1に属するノズルからの5pLドット1つをノズル列c3に属するノズルからの2pLドット2つに置き換えている。
ここで、メインドット1ドットの液滴量をV1[pL]、面積をS1[μm2]、補正ドット1ドットの液滴量をV2[pL] 、面積をS2[μm2]とし、メインドットN1個を補正ドットN2個に変更(補正)する(ここで、N1,N2は正の整数)場合を考察すると、補正ドットの個数N2は、以下の[条件1],[条件2],[条件3]を満たすことが好ましい。
[条件1] 個数に関して:N2>N1
[条件2] 総体積に関して:N2×V2<N1×V1
[条件3] 総面積に関して:N2×S2>N1×S1
メインドットと補正ドットが同じインクにより形成される場合、通常はドット面積は液滴量の2/3乗に比例することが知られている。これが成り立つとした場合、上記の条件[2],[3]をともに満たす範囲はX軸に1ドット液滴量の比V2/V1を、Y軸にドット数の比N2/N1をとった場合、図13に示した曲線f,gで挟まれる塗りつぶしの領域となる。この領域の中からN2/N1を決定することが好ましい。例えば、V1=8pL、V2=1.5pLの場合は、N1=1とすると、N2=4又は5とすることが好ましい。なお、図13においてV2/V1=1(すなわち、メインドットと補正ドットの体積が等しい)場合にはN2/N1=1が好ましい領域である。
[d.濃度に応じた補正の切り替えについて]
補正ノズルの設計については、(1)メインノズルと略同一体積の液滴を吐出するように設計する、(2)メインノズルより小さな液滴を吐出するように設計する、という2つの態様が考えられる。
前者(1)のような設計(メインノズルと略同一体積の液滴を補正ノズルから吐出する設計)を行った時には、被補正ノズル列のドットデータをそのまま補正ノズル列へ移動すればよい。これにより、補正の計算が非常に簡略になり、また、補正の前後で吐出するドット数が変わらないのでインクの吐出に関するメモリを増やさなくて済む、といった利点がある。しかし、この場合には高画質モードにおいても単位面積あたりの画素数を増やすことができるだけで、小ドットを吐出できない、という欠点がある。
これに対し、後者(2)のような設計(メインノズルより小さな液滴を補正ノズルから吐出する設計)を行った場合は、高画質モードでc3,c4から小ドットを吐出できるという優位な点がある一方、上述のように単純に補正ノズルへドットデータを移しただけでは、紙面に付与されるインク量が変わってしまう。このため、光学濃度が変わったり、色彩(色味)が変わってしまう、といった不都合が生じることがある。
このため、(2)の設計を行う場合には、描画する画像の中の注目しているノズル群が吐出するインク(例えばシアン)の光学濃度によって、補正の処理を下記のように切り替えることが好ましい。
<例1>全濃度域を低濃度・中濃度・高濃度、と分ける方法:
全体を低濃度域・中濃度域・高濃度域と分ける場合には、それぞれのおよその目安は、打滴率(全打滴可能領域に対する、実際に打滴するドットの割合)を指標として以下のように区分される。すなわち、打滴率をpとしたときに、低濃度域の目安は、0 ≦ p < 1/4、中濃度域の目安は、1/4 ≦ p ≦ 2/3 、高濃度域の目安は、2/3 < p ≦ 1とする。
参考のために、図14にp=1/4、2/3のときの様子を示す。同図では、通常ドット(メインドット)直径=42μm、ドット間ピッチ=21μmのときの様子を示している。すなわち、p=1/4とは、「ドット同士が重ならない領域」、p=2/3とは「ドット間に隙間がない領域」ということができる。ただし、上記はあくまで目安であり、実際のドット間ピッチやドット径から適宜判断することが好ましい。
[低濃度の画像を描画する場合];この場合はドットがまばらに打滴されるため、本願の課題であったスジムラはあまり視認されない。このときに上述の補正を行うと、ドット径の変化により光学濃度が変化してしまい、画質的には逆効果となってしまう。したがって、この領域では補正をしないものとする。
[中濃度の画像を描画する場合];この場合は補正を行う。このとき、被補正ノズルが吐出しようとしていたドットの総数に対して補正ドットの総数が多くなるように、尚且つ、被補正ノズルが吐出しようとしていた液滴の総体積に対して補正ドットの液滴の総体積が少なくなるように(すなわち、上述の[c.補正ドットの打滴方法]に記述したように)、補正する。例えば、メインドットの1滴が5pL、補正ドットの1滴が2pLであった場合は、メインドット1つに対して補正ドットを2つと入れ替えるものとする。このような補正をすることで、補正によって発生が懸念される光学濃度や色味の変化を極力抑えることができる。この濃度領域では、補正されるノズルからのドットを全て補正するものとする。
[高濃度の画像を描画する場合];この場合には、補正されるノズルからのドットを全て補正ノズルへ移すのではなく、その一部(例えば全体の2/3)を補正ノズルへ移し(そのときの方法は「中濃度の画像を描画する場合」と同様である)、残り(例えば全体の1/3)は被補正ノズルから吐出する(すなわち、補正しない)、という態様が好ましい。このようにすることにより、吐出ノズルが例えば「c1とc2とc4」、若しくは「c1とc2とc3」と増えてしまうので、ノズルデータのメモリを多く必要としてしまうが、被補正ノズルからも吐出することにより、光学濃度の低下を抑えることができる。これらは上記のようにメインノズルと補正ノズルの吐出液滴量の比やノズル間ピッチ、打滴するインク中の色材成分の濃度など、種々のパラメータによって決まるものである。
<例2>全濃度域を低濃度・高濃度、と分ける方法:
全体を低濃度域と高濃度域とに2分する場合におけるそれぞれのおよその目安は、打滴率(全打滴可能領域に対する、実際に打滴するドットの割合)をpとしたときに、例えば、0 ≦ p < 1/4の範囲を低濃度域とし、1/4 < p ≦ 1の範囲を高濃度域とする。ただし、既述のとおり、上記はあくまで目安であり、実際のドット間ピッチやドット径から適宜判断することが好ましい。
[低濃度の画像を描画する場合];この場合は既述した<例1>と同様、ドットがまばらに打滴されるため、本願の課題であったスジムラはあまり視認されない。このときに上述の補正を行うと、ドット径の変化により光学濃度が変化してしまい、画質的には逆効果となってしまう。したがって、この領域では補正をしないものとする。
[高濃度の画像を描画する場合];この場合は補正を行う。このとき、被補正ノズルが吐出しようとしていたドットの総数に対して補正ドットの総数が多くなるように、尚且つ、被補正ノズルが吐出しようとしていた液滴の総体積に対して補正ドットの液滴の総体積が少なくなるように(すなわち、上述の[c.補正ドットの打滴方法]に記述したように)、補正する。例えば、メインドットの1滴が5pL、補正ドットの1滴が2pLであった場合は、メインドット1つに対して補正ドットを2つと入れ替えるものとする。このような補正をすることで、補正によって発生が懸念される光学濃度や色味の変化を極力抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図15は、第2の実施形態に用いる記録ヘッドの全色のノズル列配置を示す模式図である。図示の記録ヘッド120の中で最外部に配置されるシアンノズル列c1〜c4についてのノズルの配置を図16に示す。図16に示したノズル列c3,c4は、メインのノズル列c1,c2のノズル数の2倍のノズル数を有し、ノズル列c1に属する1つのメインノズルに対して左右両側Pt/2のところに1つずつ、ノズル列c3のノズル(c3α、c3β)が配置されている。
同様に、ノズル列c2に属する1つのメインノズルに対して左右両側Pt/2のところに1つずつ、ノズル列c4のノズル(c4α、c4β)が配置されている。ノズル列c3のノズルc3αとノズル列c4のノズルc4βは、主走査方向について同じ位置に配置される。
メインのノズル列c1,c2に注目すると、これら2列によってメインノズルが千鳥配列され、メインノズルの実質的なノズル間隔(副走査方向についてのピッチ)はPtである。ノズル列c3,c4のノズルは、主走査方向について、各メインノズルの両側にPt/2の位置に配置されるため、4列c1〜c4からなる千鳥配列の実質的なノズル間隔はPt/2となる。
図16では、c3,c4に属するノズルを●と■で表し、それぞれc3α、c3β等と呼んでいるが、これらは後述の説明のためのものであり、実際のノズル形状などは同じ(例えば円形)である。また、c3,c4,m3,m4からの吐出ドットは、それぞれc1,c2,m1,m2からの吐出ドットより小さいものとする。
以下では、シアンの補正について述べるが、マゼンタについても同様な補正が可能である点は第1の実施形態と同様である。
[a.ヘッドの傾き量の算出]
ヘッドの傾き量の算出に関しては、既述した第1の実施形態と同様の方法で行う。すなわち、メインノズル中の特定のノズルの組から液滴を吐出させ、ドットラインを形成し、その間隔Lを読み取り、基準の値L0との差(L−L0=ΔLとする)を求める。その差L0が基準値を超えるときには、次項に述べるような補正(吐出ノズルの変更)をする。
[b.補正を実行するか否かの判断フローの根拠]
補正(吐出ノズルの変更)を行うか否かの判断基準となる「所定の判定基準値」は、次のように定める。
まず、図17のように、各部の長さを定義する。基準線はヘッドのY方向(シリアル型ヘッドの場合の主走査方向)の中間線である。なお、Dα=Dβ、Dα=Dβとなってもよい。図16に示したノズル列c3,c4は、図17においてDα=Dβ、Dα=Dβの形態である。
各計算は、図8で説明した例と同様であるため、計算過程の説明は省略し、結果のみを以下に示す。
(1)ヘッド回転量θ>0(ΔL>0)のとき
走査方向がM1(図15,図17参照)の場合:
(1a)ΔL≦ΔLb3αのときは、補正はしない。
(1b)ΔL>ΔLb3αのときは、c1のドット(の一部)をc3αに変更する。
走査方向がM2(図15,図17参照)の場合:
(1c)ΔL≦ΔLb4βのときは、補正はしない。
(1d)ΔL>ΔLb4βのときは、c2のドット(の一部)をc4βに変更する。
つまり、ヘッド走査方向がM1のときは、傾き量が閾値を超えた場合には、c1のドット(の一部)をc3αのドットへ変更する(すなわち、c2とc3αで打滴する)。一方、走査方向がM2のときには、傾き量が閾値を超えた場合には、c2のドット(の一部)をc4βのドットへ変更する(すなわち、c1とc4βで打滴する)。これにより、補正を実施した際には常にメインドット(大ドット)→補正ドット(小ドット)の順に記録媒体上に着弾することとなる。
(2)ヘッド回転量θ<0(ΔL<0)のとき
走査方向がM1の場合:
(2a)ΔL≧ΔLb3βのときは、補正はしない。
(2b)ΔL<ΔLb3βのときは、c1のドット(の一部)をc3βに変更する。
走査方向がM2の場合:
(2c)ΔL≧ΔLb4αのときは、補正はしない。
(2d)ΔL<ΔLb4αのときは、c2のドット(の一部)をc4αに変更する。
つまり、ヘッド走査方向がM1のときは、傾き量が閾値を超えた場合には、c1のドット(の一部)をc3βのドットへ変更する(すなわち、c2とc3βで打滴する)。一方、走査方向がM2のときには、傾き量が閾値を超えた場合には、c2のドット(の一部)をc4αのドットへ変更する(すなわち、c1とc4αで打滴する)。これにより、補正をした際には常にメインドット(大ドット)→補正ドット(小ドット)の順に記録媒体上に着弾することとなる。
なお、上記の(1a)〜(1d),(2a)〜(2d)において、
Figure 0004931573
Figure 0004931573
Figure 0004931573
Figure 0004931573
である。
今、(0<)ΔLb3α≦ΔLb4β、ΔLb3β≦ΔLb4α(<0)とすると、上記の(1a)〜(1d),(2a)〜(2d)は、以下の<1> 〜 <5>にまとめられる。
<1>.ΔL<ΔLb3βのときは、走査方向M1においてc1のドット(の一部)をc3βに変更し、走査方向M2においてc2のドット(の一部)をc4αに変更する。
<2>. ΔLb3β≦ΔL<ΔLb4αのときは、走査方向M1においては補正無し、走査方向M2においてc2のドット(の一部)をc4αに変更する。
<3>. ΔLb4α≦ΔL≦ΔLb3αのときは、走査方向M1、M2ともに補正無し。
<4>. ΔLb3α<ΔL≦ΔLb4βのときは、走査方向M1においてc1のドット(の一部)をc3αに変更し、走査方向M2においては補正無し。
<5>. ΔLb4β<ΔLのときは、走査方向M1においてc1のドット(の一部)をc3αに変更し、走査方向M2においてc2のドット(の一部)をc4βに変更する。
このようにして吐出ノズルを決めることで、スジムラが視認されにくい画像を形成することが可能となる。
なお、図17においては、メインノズルと補正ノズルのX方向距離をすべて、Pt/2としているが、必ずしもこの値としなければならないことは無い。
c1のノズルとc3αのノズルのX方向距離をk3α×Pt、
c1のノズルとc3βのノズルのX方向距離をk3β×Pt、
c2のノズルとc4αのノズルのX方向距離をk4α×Pt、
c2のノズルとc4βのノズルのX方向距離をk4β×Pt、
とした場合には、ΔLb3α,ΔLb4β,ΔLb3β,ΔLb4αをそれぞれ、
Figure 0004931573
Figure 0004931573
Figure 0004931573
Figure 0004931573
として、上記<1> 〜<5>を適用することができる。
[c.双方向印字におけるドットの打滴順について]
上記の第2の実施形態における印字例について、上記<5>の場合について説明する。なお、<1>の場合も同様に考えることができる。第2の実施形態では、記録ヘッドを図15のM1,M2の2つの方向に走査させる。したがって、全記録ノズルをM1の走査中に打滴するドットと、M2の走査中に打滴するドットに分割することになる。これは、ドットデータを互いに補完し合う2つのマスクに分ける(M1の走査中に打滴する画素位置のデータとM2の走査中に打滴する画素位置のデータとに分けるマスクを用いる)ことで可能になる。
具体的には、図18に示すように、M1方向の走査で打滴するドットの画素位置(図の斜線で塗りつぶした位置)と、M2方向の走査で打滴するドットの画素位置とが交互に配置される千鳥状のマスクを適用することで可能となる。
図16及び図17からも明らかなように、本例の記録ヘッド120がM1の方向に動いているときには、記録媒体状の同一場所を、c2→c4→c3→c1の順にノズル列が通過する。このときは、「c1のドットをc3αに変更することにより、c2とc3αのノズルで打滴する」ものとする。
その一方、記録ヘッド120がM2の方向に動いているときには、記録媒体の同一場所を、c1→c3→c4→c2の順にノズル列が通過する。このときは、「c2のドットをc4βに変更することにより、c1とc4βのノズルで打滴する」ものとする。
このようにすることにより、記録ヘッド120の走査方向に関係なく、記録媒体上に着弾するドットの順序を同じに(この場合は、大ドット→小ドットの順)打滴されることになり、色安定性の優れた画像を形成することが可能となる。
なお、濃度に応じた補正の方法については、第1の実施形態と同様の方法を用いるものとする。
(第3の実施形態)
次に、本発明のさらに他の実施形態について説明する。
図19は、第3の実施形態に用いる記録ヘッドの全色のノズル列配置を示す模式図である。同図に示した記録ヘッド220は、図15〜図16で説明した記録ヘッド120と比べて、ノズル列c4,m4 を有していない点が異なる。
図19に示した記録ヘッド220の中で最外部に配置されるシアンノズル列c1〜c3についてのノズルの配置を図20に示す。図20に示したノズル列c3は、メインのノズル列c1,c2のノズル数の2倍のノズル数を有し、ノズル列c1に属する1つのメインノズルに対して左右両側Pt/2のところに1つずつ、ノズル列c3のノズル(c3α、c3β)が配置されている。
メインのノズル列c1,c2に注目すると、これら2列によってメインノズルが千鳥配列され、メインノズルの実質的なノズル間隔(副走査方向についてのピッチ)はPtである。ノズル列c3のノズルは、主走査方向について、各メインノズルの両側にPt/2の位置に配置されるため、列c1〜c3からなる千鳥配列の実質的なノズル間隔はPt/2となる。
図20では、c3に属するノズルを●と■で表し、それぞれc3α1、c3β1等と呼んでいるが、これらは後述の説明のためのものであり、実際のノズル形状などは同じ(例えば円形)である。また、c3,m3からの吐出ドットは、それぞれc1,c2,m1,m2からの吐出ドットより小さいものとする。
以下では、シアンの補正について述べるが、マゼンタについても同様な補正が可能である点は第1の実施形態と同様である。
[a.ヘッドの傾き量の算出]
ヘッドの傾き量の算出に関しては、既述した第1の実施形態と同様の方法で行う。すなわち、メインノズル中の特定のノズルの組から液滴を吐出させ、ドットラインを形成し、その間隔Lを読み取り、基準の値L0との差(L−L0=ΔLとする)を求める。その差ΔLが基準値を超えるときには、次項に述べるような補正(吐出ノズルの変更)をする。
[b.補正を実行するか否かの判断フローの根拠]
補正(吐出ノズルの変更)を行うか否かの判断基準となる「所定の判定基準値」は、次のように定める。
まず、図20のように、各部の長さを定義する。基準線はヘッドのY方向(シリアル型ヘッドの場合の主走査方向)の中間線である。各計算は、図8で説明した例と同様であるため、計算過程の説明は省略し、結果のみを以下に示す。
(1)ヘッド回転量θ>0(ΔL>0)のとき
(a)ΔL≦ΔLb3αのときは、補正はしない。
(b)ΔL>ΔLb3αのときは、c1によるドット(の一部)をc3αに変更する。
(2)ヘッド回転量θ<0(ΔL<0)のとき
(c)ΔL≦ΔLb3βのときは、補正はしない。
(d)ΔL>ΔLb3βのときは、c1によるドット(の一部)をc3βに変更する。
ここで、
Figure 0004931573
Figure 0004931573
である。
(a)〜(d)をまとめると、以下の<1> 〜 <3>にまとめられる。
<1>.ΔL<ΔLb3βのときは、c1によるドット(の一部)をc3βによる吐出に変更する。<2>. ΔLb3β≦ΔL<ΔLb3αのときは、補正しない。
<3>. ΔLb3α<ΔLのときは、c1によるドット(の一部)をc3αによる吐出に変更する。
なお、図20においては、c1とc3α、c3βのX方向距離を全てPt/2としているが、必ずしもこの値としなければならないことは無い。
c1のノズルとc3αのノズルのX方向距離をk3α×Pt、
c1のノズルとc3βのノズルのX方向距離をk3β×Pt、
とした場合には、ΔLb3α,ΔLb3βをそれぞれ、
Figure 0004931573
Figure 0004931573
として、上記<1> 〜<3>を適用することができる。
[c.補正ドットの打滴方法]
補正ドットの打ち方については、第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
[d.濃度に応じた補正の切替について]
濃度に応じた補正の切替についても、第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
上記の説明では、主としてシリアル型ヘッド(シャトルヘッド)においてヘッドが傾いて装着された場合の補正を述べてきたが、本発明はラインヘッドに適用することも可能である。ラインヘッド型においても、特定のノズル列を紙搬送方向の上流、下流に持つことにより、ドットの重ね方のパターンを増やすことができ、色再現域を向上させることができる。例えば、シアンとイエローに関しては、シアン→イエローの順の打滴を多くするか、逆にイエロー→シアンの順を多くするかによって、色味が微妙に変わるため、打滴順の違いによって異なる色再現が可能となる。このときにおいても、ヘッドの装着時の傾きや紙の斜行によるスジムラに対して、本発明は適用可能である。
〔付記〕
上記に詳述した発明の実施形態の記載から把握されるとおり、本明細書では下記に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
発明(1):色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、を備えることを特徴とする。
発明(1)によれば、ヘッドの傾きによるスジムラを低減させることができる。
シリアル型ヘッドの場合における「相対移動方向」は、ヘッドが往復移動する主走査方向であり、この場合の「ノズル並び方向」は副走査方向である。また、ページワイドの記録幅を有するフルライン型ヘッドの場合における「相対移動方向」は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)であり、この場合の「ノズル並び方向」は主走査方向に相当する。
なお、フルライン型ヘッドは、記録媒体の全幅に対応する長さにわたって一本の(単一の)長尺ヘッドで構成される場合に限らず、全幅に満たない長さのノズル列を有する比較的短尺の記録ヘッドモジュールを複数個組み合わせ、これらを繋ぎ合わせることで全体としてページワイドの記録幅を構成する態様も可能である。
フルライン型(ページワイド)のヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向(相対的搬送方向)と直交する方向に沿って配置されるが、搬送方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿って記録ヘッドを配置する態様もあり得る。
「記録媒体」は、記録ヘッドの作用によって画像の記録を受ける媒体(被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体、被吐出媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、中間転写体、インクジェット記録装置によって配線パターンが印刷されるプリント基板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させる手段は、停止した(固定された)記録ヘッドに対して記録媒体を搬送する態様、停止した記録媒体に対して記録ヘッドを移動させる態様、或いは、記録ヘッドと記録媒体の両方を移動させる態様のいずれをも含む。
インクジェットヘッドによって、カラー画像を形成する場合は、複数色のインク(記録液)の色別に記録ヘッド(色別のヘッドモジュール)を配置してもよいし、1つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な構成としてもよい。
発明(2):前記副ノズル列は第3及び第4のノズル列から成り、前記補正工程は、前記第1及び第2のノズル列のうち何れか一方のノズル列の主ノズルによる打滴に代えて、前記第3及び第4のノズル列のうち何れか一方のノズル列の副ノズルを用いて打滴を実施する補正を行うことを特徴とする発明(1)記載の画像形成方法。
かかる態様により、上記補正を効果的に行うことができる。
発明(3):前記測定工程で測定された傾きの方向によって、前記補正工程での打滴に用いる副ノズルのノズル列を決定するノズル列決定工程を含むことを特徴とする発明(2)記載の画像形成方法。
かかる態様によれば、ノズル列の配列形態の特徴から、ヘッドの傾き方向によって、補正に効果的な副ノズルのノズル列を選択することができる。
発明(4):前記副ノズルと前記主ノズルの吐出液滴量が略同一であることを特徴とする発明(1)乃至(3)の何れか1項に記載の画像形成方法。
かかる態様によれば、主ノズルと副ノズルのノズル形状(ノズル径)を同じ形状にできるため、ノズル部の製造工程を簡素化できる。
発明(5):前記補正工程は、前記第1及び第2のノズル列のうち何れか一方のノズル列内の主ノズルによる打滴の全てを前記副ノズルの打滴に変更する補正を行うことを特徴とする発明(4)記載の画像形成方法。
かかる態様によれば、主ノズルのドットデータをそのまま副ノズルのデータに適用できるため、補正演算を簡略化できる。また、補正の有無で使用するノズル数が変化しないので、インク吐出に関するデータ(吐出情報)を記憶するメモリを増やす必要がない。
発明(6):前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする発明(1)乃至(3)の何れか1項に記載の画像形成方法。
副ノズルによって主ノズルよりも小さいドットを形成することができ、かかる副ノズルの利用によって、一層高品位の画像形成が可能である。
発明(7):第1の記録モードと、前記第1の記録モードよりも高解像度の記録を行う第2の記録モードとのモード切り替えを行うモード切り替え工程を備え、前記補正工程は、前記第1の記録モードにおける記録動作時に行われることを特徴とする発明(6)記載の画像形成方法。
かかる態様によれば、第2の記録モードが選択された場合には、副ノズルをハイライトの画像形成用として使用でき、より高品位な画像形成が可能であるとともに、第1の記録モードが選択された場合において、補正が必要との判断がなされた場合に、この副ノズルを使用することでスジムラを抑制することができる。
発明(8):前記補正工程において、前記主ノズルからの打滴に代えて、前記副ノズルから吐出される吐出液滴の総数は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総数よりも多く、かつ、前記記録媒体の単位面積あたりに吐出される前記副ノズルによる吐出液滴の総体積は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総体積より少ないことを特徴とする発明(6)又は(7)記載の画像形成方法。
本発明の補正処理により、主ノズルからの打滴に代えて、副ノズルによる打滴を行う場合に、その被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総数よりも副ノズル(補正ノズル)からの吐出液滴の総数を多くし、かつ、単位面積あたりにおける副ノズルによる吐出液滴の総体積を被補正主ノズルから吐出される予定の吐出液滴の総体積よりも少なくすることで、補正結果の光学濃度および色相を、再現目標の理想の状態に近づけることができる。
発明(9):前記補正工程において、前記主ノズルからの打滴に代えて、前記副ノズルから吐出される吐出液滴の総数は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総数よりも多く、かつ、前記記録媒体の単位面積あたりに打滴される前記副ノズルからの吐出液滴によるドットの総面積は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから打滴される予定であった吐出液滴によるドットの総面積より大きいことを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の画像形成方法。
本発明の補正処理により、補正結果の光学濃度および色相を、再現目標の理想の状態に近づけることができる。
発明(10):前記補正工程において、前記第1及び第2のノズル列の主ノズルのうち前記副ノズルによる打滴に置き換える補正を行うノズルの割合を、描画する画像の濃度によって変化させることを特徴とする発明(6)乃至(9)の何れか1項に記載の画像形成方法。
描画すべき画像の光学濃度によって、補正すべき主ノズルの割合(全く補正しない場合も含む)を変更することで、過補正や色再現性の低下を極力抑えることができ、より効果的に補正が可能である。
発明(11):前記補正判断工程は、前記第1のノズル列に属する主ノズルと前記第2のノズル列に属する主ノズル間の前記相対移動方向に垂直な方向の距離の変化と、前記第1及び第2のノズル列の前記相対移動方向についての列間距離に基づいて補正の要否を判断することを特徴とする発明(1)乃至(10)の何れか1項に記載の画像形成方法。
補正をするか否かの判断については、ノズル列の配列形態とヘッドの傾き量とを考慮して、第1のノズル列に属する主ノズルと第2のノズル列に属する主ノズル間の距離(相対移動方向に垂直な方向の距離)の変化を基準値と比較することで行う。この比較の基準値はノズル列の配列形態(列間距離など)を反映したものとすることが望ましい。
発明(12):前記記録ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色材に対応した複数のノズル列を有し、前記特定色は、シアン及びマゼンタの少なくとも一方であることを特徴とする発明(1)乃至(11)の何れか1項に記載の画像形成方法。
発明(13):色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
発明(13)は、発明(1)の方法発明を具現化する装置を提供するものである。もちろん、この発明(13)に係る画像形成装置において、発明(2)〜(12)の態様を具現化する手段を備える態様が可能である。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示すインクジェット記録装置の全体構成図 インクジェット記録装置の印字部周辺の構成を示した概略構成図 第1の実施形態に係る記録ヘッドのノズル配列例を示した模式図 記録ヘッドの要部構成を示した断面図 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 第1の実施形態に係る記録ヘッドにおけるシアンノズルの配置を示した図 ヘッドの傾き量の算出例を説明するための説明図 第1の実施形態に係る記録ヘッドにおけるシアンノズルの配置を一般化して模式的に示した図 補正を実行するか否かの判断基準の計算方法を説明するためのグラフ 補正を実行するか否かの判断基準の計算方法を説明するためのグラフ 本実施形態において補正処理を実施しない場合の打滴例を示す図 本実施形態において補正処理を実施した場合の打滴例を示す図 被補正ノズルによる液滴量V1と個数N1、補正ノズルによる液滴量V2と個数N2の関係を示したグラフ 打滴率p=1/4の打滴例(a)と、打滴率p=2/3の打滴例(b)を示したドット配置図 本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドのノズル列の配置例を示した模式図 第2の実施形態に係る記録ヘッドにおけるシアンノズルの配置を示した図 第2の実施形態に係る記録ヘッドにおけるシアンノズルの配置を一般化して模式的に示した図 双方向印字において各方向で打滴するドットの画素位置の配置を示した図 本発明の第3の実施形態に係る記録ヘッドのノズル列の配置例を示した模式図 第3の実施形態に係る記録ヘッドにおけるシアンノズルの配置を一般化して模式的に示した図 従来の技術の課題を説明するための説明図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、11…記録ヘッド、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、51…ノズル、52…圧力室、53…インク室ユニット、58…アクチュエータ、90…ガイドレール、92…キャリッジ、72…システムコントローラ、80…プリント制御部、80a…駆動制御部、c1〜c4…シアンノズル列、m1〜m4…マゼンタノズル列、y1,y2…イエローノズル列、k1,k2…ブラックノズル列

Claims (15)

  1. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、
    前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、
    前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、
    を備え
    前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする画像形成方法。
  2. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、
    前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、
    前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、
    を備え、
    前記補正判断工程は、前記第1のノズル列に属する主ノズルと前記第2のノズル列に属する主ノズル間の前記相対移動方向に垂直な方向の距離の変化と、前記第1及び第2のノズル列の前記相対移動方向についての列間距離に基づいて補正の要否を判断することを特徴とする画像形成方法。
  3. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成方法において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定工程と、
    前記測定工程で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断工程と、
    前記補正判断工程により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正工程と、
    を備え、
    前記記録ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色材に対応した複数のノズル列を有し、
    前記特定色は、シアン及びマゼンタの少なくとも一方であることを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記副ノズルと前記主ノズルの吐出液滴量が略同一であることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成方法。
  5. 前記補正工程は、前記第1及び第2のノズル列のうち何れか一方のノズル列内の主ノズルによる打滴の全てを前記副ノズルの打滴に変更する補正を行うことを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
  6. 前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成方法。
  7. 第1の記録モードと、前記第1の記録モードよりも高解像度の記録を行う第2の記録モードとのモード切り替えを行うモード切り替え工程を備え、
    前記補正工程は、前記第1の記録モードにおける記録動作時に行われることを特徴とする請求項1又は6記載の画像形成方法。
  8. 前記補正工程において、前記主ノズルからの打滴に代えて、前記副ノズルから吐出される吐出液滴の総数は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総数よりも多く、かつ、前記記録媒体の単位面積あたりに吐出される前記副ノズルによる吐出液滴の総体積は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総体積より少ないことを特徴とする請求項1、6又は7記載の画像形成方法。
  9. 前記補正工程において、前記主ノズルからの打滴に代えて、前記副ノズルから吐出される吐出液滴の総数は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから吐出される予定であった吐出液滴の総数よりも多く、かつ、前記記録媒体の単位面積あたりに打滴される前記副ノズルからの吐出液滴によるドットの総面積は、補正を実施しないと仮定した場合の被補正主ノズルから打滴される予定であった吐出液滴によるドットの総面積より大きいことを特徴とする請求項1、6乃至8の何れか1項に記載の画像形成方法。
  10. 前記補正工程において、前記第1及び第2のノズル列の主ノズルのうち前記副ノズルによる打滴に置き換える補正を行うノズルの割合を、描画する画像の濃度によって変化させることを特徴とする請求項1、6乃至9の何れか1項に記載の画像形成方法。
  11. 前記副ノズル列は第3及び第4のノズル列から成り、
    前記補正工程は、前記第1及び第2のノズル列のうち何れか一方のノズル列の主ノズルによる打滴に代えて、前記第3及び第4のノズル列のうち何れか一方のノズル列の副ノズルを用いて打滴を実施する補正を行うことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像形成方法。
  12. 前記測定工程で測定された傾きの方向によって、前記補正工程での打滴に用いる副ノズルのノズル列を決定するノズル列決定工程を含むことを特徴とする請求項11記載の画像形成方法。
  13. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、
    前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、
    前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、
    を備え
    前記副ノズルの吐出液滴量は、前記主ノズルの吐出液滴量よりも少ないことを特徴とする画像形成装置。
  14. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、
    前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、
    前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、
    を備え、
    前記補正判断手段は、前記第1のノズル列に属する主ノズルと前記第2のノズル列に属する主ノズル間の前記相対移動方向に垂直な方向の距離の変化と、前記第1及び第2のノズル列の前記相対移動方向についての列間距離に基づいて補正の要否を判断することを特徴とする画像形成装置。
  15. 色材を含有した液滴を吐出する複数のノズルが配列されたノズル列を有する記録ヘッドと記録媒体とを前記ノズル列のノズル並び方向と略直交する方向に相対移動させ、前記ノズルから液滴を吐出することで前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、特定色の同一色材に対応した複数の主ノズルが並んだ第1及び第2のノズル列と、当該同一色材に対応した複数の副ノズルが並んだ副ノズル列とを有し、前記第1及び第2のノズル列と前記副ノズル列の各列がそれぞれ前記相対移動方向の異なる位置に並び、かつ、前記第1及び第2のノズル列の間に前記副ノズル列が挟まれて配置されるとともに、前記第1及び第2のノズル列は、相互にそれぞれのノズル列内におけるノズル間隔の半分だけ前記ノズル並び方向にずらした位置関係で配置されており、前記副ノズル列は、前記ノズル並び方向の直線上に正射影される前記主ノズルの位置と異なる位置に正射影される副ノズルを含み、前記第1及び第2のノズル列をともに使用して前記画像を形成するものであり、
    前記記録ヘッドの前記相対移動方向に対する傾斜量を測定する測定手段と、
    前記測定手段で得られた傾斜量に基づき補正の要否を判断する補正判断手段と、
    前記補正判断手段により補正を行うと判断した場合に、前記第1及び第2のノズル列に属する少なくとも一部の主ノズルによる打滴に代えて、前記副ノズル列に属する少なくとも一部の副ノズルを用いて打滴を実施する補正手段と、
    を備え、
    前記記録ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色材に対応した複数のノズル列を有し、
    前記特定色は、シアン及びマゼンタの少なくとも一方であることを特徴とする画像形成装置。
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