JP4930946B2 - ボルトカバー器具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用部品を車両の所定の取付箇所に固定する部品固定ボルトの頭部を覆うボルトカバー器具に関する。
従来、車両としての自動車の盗難防止装置としてイモビライザが知られている。イモビライザは、イグニッションキーに埋め込まれたトランスポンダと呼ばれる電子チップが持つ固有のIDコードと、自動車に設けられた車両用部品としての認証装置が持つIDコードとを電子的に照合し、IDコードが一致した場合のみエンジンを始動させることができるものである。
このイモビライザにより自動車の盗難事故は減少したが、窃盗犯の中には車両用部品としての認証装置を自動車から取り外してイモビライザを無効化し自動車を盗むものも存在する。
この対策として、自動車に設けられたワンチップマイコンを内蔵した複数のECU(Electronic Control Unit)に認証機能を持たせ、これら全てのECUを認証機能を備えていないECUに取り換えなければ、イモビライザを無効化できないようにしたものも知られている。しかしながら、このシステムを用いる場合には複数のECUを認証機能を備えるものにする必要があるため、自動車の製造コストの増大につながるという問題がある。
ここで、窃盗犯は短時間で自動車を盗めないときには、目撃されることを虞て窃盗をあきらめる傾向がある。この傾向を利用し、認証装置を固定する部品固定ボルトを長くし、部品固定ボルトの取り外し時間を長くすることが考えられる。
しかしながら、部品固定ボルトを長くするためには、その分のスペースが必要となるため、車両内のスペースの問題で部品固定ボルトを長くすることにも限界がある。
また、従来、部品をボルトで固定するための取付金具にボルトの頭部を覆うカバーを取り付け、カバーと取付金具とを鍵付きパッチン錠でロックするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術を用いて認証装置を自動車から取り外すことを防止することが考えられる。
しかしながら、整備工場等で鍵付きパッチン錠を施錠するための鍵を用意する必要があり、自動車の台数の増加に伴って鍵の数も増加し、コスト・管理面で問題がある。
実開平5−1606号公報
本発明は、以上の点に鑑み、小スペースで取り付け可能であり、且つ、低コストで鍵の管理が不要であり、車両用部品を取り外し困難とするボルトカバー器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車両用部品を車両の所定の取付箇所に固定する部品固定ボルトの頭部を覆うボルトカバー器具であって、前記部品固定ボルトの頭部に前記部品固定ボルトを回転させるための第1工具が接続されることを阻止するように前記部品固定ボルトの頭部を覆うカバー体と、前記カバー体を前記取付箇所または前記車両用部品に固定するカバー固定ボルトと、前記カバー固定ボルトの中心軸の延長線上を横切るように、又は該延長線上を横切る直線と平行となるように前記カバー体に着脱自在に螺着され、前記カバー固定ボルトの頭部に前記カバー固定ボルトを回転させるための第2工具が接続されることを阻止する阻止ボルトとを備え、前記カバー体は、貫通孔を有し該貫通孔からのみ前記カバー固定ボルトの頭部へ前記第2工具が接続されるように前記カバー固定ボルトの頭部の頂面を覆う第2頂面覆板を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、前記カバー体により前記部品固定ボルトへの前記第1工具の接続が阻止される。また、本発明のボルトカバー器具は、前記カバー固定ボルトにより前記車両の所定の取付箇所または前記車両用部品に取り付け固定されている。さらに、前記阻止ボルトにより前記カバー固定ボルトに前記第2工具が接続されることを阻止している。
従って、前記車両用部品を取り外す場合、前記阻止ボルトを取り外し、前記カバー固定ボルトを取り外して、本発明のボルトカバー器具を取り外した後に、部品固定ボルトを取り外す必要がある。
また、前記阻止ボルトは前記カバー固定ボルトの中心軸の延長線上を横切るように、または該延長線上を横切る直線と平行となるように配置されているため、前記阻止ボルトの中心軸が前記カバー固定ボルトの中心軸とは異なる方向に向いており、工具により両ボルトを回転させる際には位置や方向を変える必要がある。
従って、前記車両用部品を前記車両の所定の取付箇所から取り外すには長時間を要するため、盗難を抑制することができる。
また、前記部品固定ボルトや前記カバー固定ボルトの頭部の頂面側には、前記工具を接続すべくスペースが空いていることが多い。本発明のボルトカバー器具では、前記阻止ボルトが前記カバー固定ボルトの中心軸の延長線上を横切るように、又は該延長線上を横切る直線と平行となるように前記カバー体に螺着させているため、この空いているスペースを有効活用して前記阻止ボルトを配置することができ、小スペースで取り付け可能である。
また、鍵が不要であるため、整備工場等で多くの鍵を用意し管理する必要がなく、コストを抑えることができる。
前記カバー体は、前記第1工具が前記部品固定ボルトの頭部に接続されることを阻止するように、前記部品固定ボルトの頭部の頂面を覆う第1頂面覆板を備えることが好ましい。これにより、前記部品固定ボルトの頭部にその頂面側から前記第1工具が接続されることを前記第1頂面覆板が阻止し、前記車両用部品の取り外しを困難とすることができる。
前記第1頂面覆板には、前記部品固定ボルト側に向かって延びる片部が設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、仮に本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理ねじ曲げて前記第1頂面覆板の位置をずらすことができたとしても、ずらした位置によっては前記片部が前記部品固定ボルトの頭部の頂面を覆うことができる。
これにより、仮に本発明のボルトカバー器具がバール等で無理矢理ねじ曲げられたとしても前記片部が前記部品固定ボルトの頭部の頂面を覆っている限り、前記部品固定ボルトの頭部に前記第1工具が接続されることを阻止することができる。
前記車両の取付箇所は、前記車両用部品を取り付けるための取付板を備えるものであって、前記カバー体は、前記取付板の前記車両用部品を取り付ける前面と反対側の背面に沿うように設けられた沿い板を備えることが好ましい。これにより、本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外そうとしても、前記沿い板が前記取付板に係止され、本発明のボルトカバー器具の取り外しを阻止することができる。
前記カバー体は、前記第1工具が前記部品固定ボルトの頭部に接続されることを阻止するように、前記部品固定ボルトの頭部の周面の少なくとも一部を覆う周面覆板を備えることが好ましい。これにより、前記部品固定ボルトにその頭部の少なくとも一部の周面側から前記第1工具を接続することを阻止することができる。
前記車両用部品は、前記部品固定ボルトの雄ネジ部を挿通するための孔部を有し外方に突出する突片部を備え、該孔部に前記部品固定ボルトを挿通し、前記車両の所定の取付箇所に取り付けられるものであり、前記周面覆板は前記突片部の側壁に沿って配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外そうとしても、前記周面覆板が前記突片部の側壁に係止される。これにより、本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外すことを阻止することができる。
前記車両用部品は、前記部品固定ボルトの雄ネジ部を挿通するための孔部を有し外方に突出する突片部を備え、該孔部に前記部品固定ボルトを挿通し、前記車両の所定の取付箇所に取り付けられるものであり、前記カバー固定ボルトは、前記突片部の側壁から間隔を存した位置で、前記カバー体を前記取付箇所に固定するものであって、前記カバー体には、前記部品固定ボルトと前記カバー固定ボルトとの間を仕切る仕切板が設けられ、該仕切板は前記突片部の側壁に沿って配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外そうとしても、前記仕切板が前記突片部の側壁に係止される。これにより、本発明のボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外すことを阻止することができる。
記阻止ボルトは、前記カバー固定ボルトの頭部と前記第2頂面覆板との間に配置された第1阻止ボルトと、該第2頂面覆板の前記カバー固定ボルトが位置する側とは反対側に位置させて、前記貫通孔の開口面を前記カバー固定ボルトの軸方向に引き伸ばして画成される柱状空間内を横切るように配置され、前記貫通孔から前記カバー固定ボルトの頭部へ接続される前記第2工具が挿通されることを阻止する第2阻止ボルトとで構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、前記第2頂面覆板に設けられた前記貫通孔からのみ前記カバー固定ボルトへ前記第2工具を接続することができる。これにより、前記カバー固定ボルトへの前記第2工具の接続を制限させることができる。
また、前記貫通孔から前記カバー固定ボルトへ工具を接続するためには、前記2つの阻止ボルトを取り外す必要があるため、前記車両用部品の取外しに時間をより要することとなる。これにより、前記車両用部品または前記車両自体の盗難を抑制させることができる。
前記第2阻止ボルトは、前記第2頂面覆板に対して、前記第2阻止ボルトの頭部から雄ネジ部の先端に向かって次第に接近するように配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、前記第2阻止ボルトと前記第2頂面覆板との間の隙間が小さくなるため、この隙間にバール等を挿し難くすることができる。これにより、前記第2阻止ボルトをバール等で折り曲げることを防止することができる。
前記第2頂面覆板の前記貫通孔の開口縁部には、前記第2阻止ボルト側に向かって起立する起立板が設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、前記第2阻止ボルトと前記第2頂面覆板との間にバール等を差し込もうとしても起立板が邪魔となり、バール等が挿し込まれることを防止することができる。
本発明の実施の形態を図1から図5を参照して説明する。図1は実施形態のボルトカバー器具を取り付ける前の状態を示す分解図、図2は実施形態のボルトカバー器具を取り付けた状態を示す斜視図、図3は実施形態のボルトカバー器具を示す斜視図、図4は実施形態のボルトカバー器具を示す平面図、図5は実施形態のボルトカバー器具を無理矢理ねじ曲げた状態を示す断面図である。
図1〜4に示すように、本発明の実施形態のボルトカバー器具1は、車両用部品としてのイモビライザの認証装置21を車両としての自動車(図示省略)の所定の取付箇所としてのステアリングハンガービーム22に固定する部品固定ボルト3の頭部3aを覆うものである。
ステアリングハンガービーム22には、先端が上方へ折れ曲がったL字状の取付板23が設けられている。取付板23には、一対の開口部24a,24bが設けられている。取付板23の認証装置21を取り付ける前面23a側と反対側の背面23bには開口部24aに位置させてナット25が溶接されている。
認証装置21は矩形状であり、その上端面には上方(外方)に突出し左右に側壁を有する突片部21aが設けられている。突片部21aには孔部21bが形成されている。この孔部21bと取付板23の開口部24aとに、部品固定ボルト3の雄ネジ部3bを挿通してナット25に螺合させることにより、認証装置21がステアリングハンガービーム22に取り付け固定される。
実施形態のボルトカバー器具1は、部品固定ボルト3の頭部3aを覆うカバー体10を備える。カバー体10は、部品固定ボルト3の頭部3aの頂面を覆う矩形板状の頂面覆板11(第1頂面覆板)と、頂面覆板11の左右側縁から部品固定ボルト3側に向かって頭部3aの周面の一部を覆うように延びる一対の周面覆板12,13と、各周面覆板12,13の先端から、図2に示すように、取付板23の背面23bに沿うように折れ曲がって設けられた一対の沿い板14,15とを備える。頂面覆板11は、取付板23に対して、下方から上方に向かって次第に接近するように配置されている。
頂面覆板11および両周面覆板12,13により、部品固定ボルト3にその頭部3aの頂面側および周面側から、部品固定ボルト3を回転させるための第1工具6(図5参照)が部品固定ボルト3の頭部3a接続されることを阻止することができる。
また、沿い板14,15が取付板23の背面23bに沿うように配置されるため、バール等でボルトカバー器具1を左右方向に無理矢理ねじ曲げて取り外そうとしても、沿い板14,15が取付板23の背面23bに係止され、取り外しを阻止することができる。
頂面覆板11は、実施形態のボルトカバー器具1を取付板23に取り付けた状態において、部品固定ボルト3をナット25から取り外す際に、部品固定ボルト3がナット25から抜け出す前に、部品固定ボルト3の頭部3aと接触する位置となるように構成されている。これにより、仮にボルトカバー器具1を取付板23から取り外すことなく、第1工具6を部品固定ボルト3に接続することができたとしても、部品固定ボルト3がナット25から抜け出す前に頂面覆板11と接触するため、部品固定ボルト3を取り外しを阻止することができる。
沿い板15には開口部15aが形成されている。また、沿い板15の取付板と対向する面と反対側の面には開口部15aに位置させてナット15bが溶接されている。沿い板15の下端縁には頂面覆板11側に向かって突出する凸部15cが設けられている。頂面覆板11には、開口部15aに対向する位置に貫通孔11aが形成されている。実施形態のボルトカバー器具1では、第1頂面覆板と第2頂面覆板とが頂面覆板11として一体に構成されている。
沿い板14,15を取付板23の背面23bに沿わせた状態で、沿い板15の開口部15aと取付板23の開口部24bとの位置を合わせ、カバー固定ボルト4を貫通孔11aに通して、カバー固定ボルト4の雄ネジ部4aを開口部15a,24bに挿通させてナット15bと螺合させることにより、ボルトカバー器具1がステアリングハンガービーム21に取り付けられる。
カバー固定ボルト4の頭部4bに、カバー固定ボルト4を回転させるための第2工具(図示省略)を接続するためには、前記第2工具を貫通孔11aへ挿通させる必要がある。このため、頂面覆板11および貫通孔11aによりカバー固定ボルト4への前記第2工具の接続を制限することができる。
頂面覆板11の内側面(背面)には部品固定ボルト3とカバー固定ボルト4との間を仕切るように延びる仕切板16が設けられている。仕切板16には開口部16aが形成されている。仕切板16は、認証装置21の突片部21aの側壁に沿うようにして当接されている。これにより、バール等でボルトカバー器具1を左右方向に無理矢理ねじ曲げて取り外そうとしても、仕切板16が突片部21aの側壁に係止されて取り外しを阻止することができる。
周面覆板13には開口部13aが形成されている。周面覆板13の内面には開口部13aに位置させてナット13bが溶接されている。開口部13aには第1阻止ボルト51が挿通されナット13bに螺合される。このとき、第1阻止ボルト51の先端部は仕切板16の開口部16aに挿通される。
頂面覆板11の周面覆板13が設けられた側の側縁には、第1阻止ボルト51から離隔する方向に延びる板部17が設けられている。板部17は、図4に示すように、貫通孔11a側に向かって傾斜されている。板部17には開口部17a(図3参照)が形成され、板部17の外側面には開口部17aに位置させてナット17bが溶接されている。ナット17bが板部17の外側面に溶接されているため、貫通孔11aにカバー固定ボルト4やカバー固定ボルト4の頭部4bに接続される第2工具(図示省略)を挿通させる際にナット17bが邪魔とならない。
ナット17bには第2阻止ボルト52が着脱自在に螺合し、ナット17bに螺合された第2阻止ボルト52は貫通孔11aの開口面をカバー固定ボルト4の軸方向に引き伸ばして画成される円柱状空間内を横切るように配置される。また、板部17が傾斜しているため、ナット17bに螺合された第2阻止ボルト52は、頂面覆板11に対し、第2阻止ボルトの頭部52aから雄ネジ部52bの先端に向かって次第に接近するように配置される。これにより、頂面覆板11と第2阻止ボルト52との間の隙間が小さくなり、バール等を差し込んで無理矢理第2阻止ボルトをねじ曲げることを防止することができる。
2つの阻止ボルト51,52は、カバー固定ボルト4をナット15bから取り外す際に、カバー固定ボルト4がナット15bから抜け出す前に、カバー固定ボルト4の頭部4bと接触する位置となるように構成されている。これにより、仮に阻止ボルト51,52をナット13b,17bから取り外すことなく、工具をカバー固定ボルト4に接続することができたとしても、カバー固定ボルト4がナット15bから抜け出す前に阻止ボルト51,52と接触するため、カバー固定ボルト4を取り外しを阻止することができる。
また、頂面覆板11の貫通孔11aの開口縁部には、第2阻止ボルト52側に向かって起立する起立板18が設けられている。これにより、頂面覆板11と第2阻止ボルト52との間にバール等を差し込もうとしても起立板18が邪魔となり、バール等を差し込んで無理矢理第2阻止ボルトを折り曲げることを防止することができる。
また、頂面覆板11の部品固定ボルト3側の内面には、周面覆板12と仕切板16との間に位置させて、認証装置21の上面と向かい合うように部品固定ボルト3側に延び、先端が下方に折れ曲がったL字状の片部19(図3、図4参照)が設けられている。これにより、図5に示すように、バール等によりねじ曲げて頂面覆板11を上方へずらすことができたとしても、片部19が部品固定ボルト3の頭部3aの頂面を覆うこととなる。従って、図5に示すように、バール等によりねじ曲げて頂面覆板11を上方へずらすことができたとしても、片部19が第1工具6の部品固定ボルト3への接続を阻止し、盗難を防止することができる。
次に、実施形態のボルトカバー器具1の取り付け固定方法について説明する。
まず、認証装置21を取付板23に部品固定ボルト3で取り付け固定した状態で、ボルトカバー器具1の沿い板14,15を取付板23の背面23bに沿うようにして、周面覆板12と仕切板16との間に認証装置21の突片部21aが位置するようにボルトカバー器具1を配置する。このとき、凸部15cを取付板23の側縁に当接させることにより、取付板23の開口部24bと沿い板15の開口部15aとの位置を容易に合わせることができる。
そして、カバー固定ボルト4を貫通孔11aから開口部24b,15aに挿通してナット15bに螺合させる。これにより、カバー固定ボルト4の頭部4bと沿い板15とが取付板23を挟み込み、ボルトカバー器具1がステアリングハンガービーム21に取り付け固定される。
そして、第1阻止ボルト51を開口部13aを通してナット13bに螺合させる。第1阻止ボルト51は、カバー固定ボルト4の中心軸の延長線上を横切るように配置され、その先端部は仕切板16の開口部16aに挿通される。これにより、第1阻止ボルト51は、その各端が周面覆板13の開口部13aと仕切板16の開口部16aとで支えられた状態となり、第1阻止ボルト51をバール等でねじ曲げることが防止される。
そして、第2阻止ボルト52を板部17に溶接されたナット17bに螺合させる。第2阻止ボルト52は、貫通孔11aを横切るように配置される。また、板部17は貫通孔11a側に傾斜しているため、第2阻止ボルト52は、その頭部52a側から雄ネジ部52bの先端に向かって次第に頂面覆板11に接近するように配置される。これにより、第2阻止ボルト52と頂面覆板11との隙間が小さくなり、この隙間にバール等を挿入し難くすることができる。
ボルトカバー器具1を取り外すには、阻止ボルト51,52をナット13b,17bから取り外し、貫通孔11aから第2工具(図示省略)を挿入してカバー固定ボルト4を取り外せばよい。
実施形態のボルトカバー器具1によれば、カバー固定ボルト4を取り外すには2本の阻止ボルト51,52を取り外す必要があり、取り外しに時間を要する。窃盗犯は取り外しに時間を要する場合には目撃されることを虞て窃盗を諦める傾向があるため、盗難を抑制させることができる。
また、部品固定ボルト3の頭部3a側には、頭部3aに第1工具6を接続する必要があるため比較的スペースが生じやすい。阻止ボルト51,52は、部品固定ボルト3と平行に配置されたカバー固定ボルト4の延長線上を横切るように配置されているため、このスペースを有効活用し新たに阻止ボルト用のスペースを確保することなく認証装置21の取り外しを困難とすることができる。
また、施錠装置を備えていないため、施錠するための鍵を整備工場等で管理する必要がない。
なお、阻止ボルト51,52は、頭部51a,52aがステアリング(図示省略)側に向くように配置し、ステアリングを取り外さなければ阻止ボルト51,52に工具6を接続することができないように構成することが好ましい。これによれば、より認証装置21の取外しに時間を要し、窃盗を抑制させることができる。
また、頂面覆板11と沿い板14,15と間隔はできる限り、小さくすることが望ましい。間隔を小さくすると、バール等で頂面覆板11を左右方向に無理矢理ねじ曲げてボルトカバー器具1を取り外そうとしても、ボルトカバー器具1に発生するトルクは小さいため、ねじ曲げが困難となる。
また、ボルト3,4,51,52の先端部をわずかに押し潰しておけば、ボルト3,4,51,52を取り外す際に先端部が引掛かり、取り外しに手間取るようにすることができる。
また、実施形態においては、車両用部品として認証装置21を用いて説明したが、車両用部品としては、認証装置21に限られず、例えば、ECUやヒューズボックス等の他の車両用部品であってもよい。
また、実施形態においては、車両の所定の取付箇所としてのステアリングハンガービーム21に本発明のボルトカバー器具1が取り付けられるものを説明したが、本発明のボルトカバー器具は、車両用部品に取り付け固定されてもよい。この場合、車両用部品にカバー固定ボルトが螺合するネジ穴を設ければよい。
また、実施形態のボルトカバー器具1においては、左右方向に一対の周面覆板12,13を設けたものを説明したが、周面覆板は部品固定ボルト3の頭部3aの周面の少なくとも一部を覆うものであればよく、車内の装置等の配置に鑑みて工具が挿入できそうな周面の方向を覆うものであればよい。
また、実施形態のボルトカバー器具1においては、頂面覆板11が、部品固定ボルト3をナット25から取り外す際に、部品固定ボルト3がナット25から抜け出す前に、部品固定ボルト3の頭部3aと接触する位置となるように構成されたものを説明した。
しかしながら、本発明のボルトカバー器具の頂面覆板はこのような構成に限定されるものではなく、頂面覆板が、部品固定ボルト3をナット25から取り外す際に、部品固定ボルト3がナット25から抜け出す前に、部品固定ボルト3の頭部3aと接触する位置とならないように構成したものであっても、「部品固定ボルトの取り外しを困難とする」という本発明の効果を得ることができる。
阻止ボルト51,52についても同様に、カバー固定ボルト4をナット15bから取り外す際に、カバー固定ボルト4がナット15bから抜け出す前に、カバー固定ボルト4の頭部4bと接触する位置となるように構成されているものに限定されるものではなく、カバー固定ボルト4がナット15bから抜け出す前に、カバー固定ボルト4の頭部と接触する位置となるように構成されていなくとも、「カバー固定ボルトの取り外しを困難とする」という本発明の効果を得ることができる。
また、実施形態のボルトカバー器具1においては、仕切板16をイモビライザの認証装置21の突片部21aの側壁に沿わせたものを説明したが、仕切板16の代わりに周面覆板12を突片部21aの側壁に沿わせるように構成してもよい。このように構成しても、周面覆板12が突片部21aの側壁に係止されることとなり、「ボルトカバー器具をバール等で無理矢理取り外すことを阻止することができる」という本発明の効果を得ることができる。
実施形態のボルトカバー器具を取り付ける前の状態を示す分解図。 実施形態のボルトカバー器具を取り付けた状態を示す斜視図。 実施形態のボルトカバー器具を示す斜視図。 実施形態のボルトカバー器具を示す平面図。 実施形態のボルトカバー器具を無理矢理ねじ曲げた状態を示す断面図。
符号の説明
1…ボルトカバー器具、 10…カバー体、 11…頂面覆板(第1頂面覆板、第2頂面覆板)、12,13…周面覆板、 14,15…沿い板、 16…仕切板、 18…起立板、 19…片部、 21…イモビライザの認証装置(車両用部品)、 21a…突片部、 21b…孔部、 22…ステアリングハンガービーム(車両の所定の取付箇所)、 23…取付板、 23a…前面、 23b…背面、 3…部品固定ボルト、 3a…頭部、 3b…雄ネジ部、 4…カバー固定ボルト、 4a…雄ネジ部、 4b…頭部、 51…第1阻止ボルト、 52…第2阻止ボルト、 6…第1工具。

Claims (10)

  1. 車両用部品を車両の所定の取付箇所に固定する部品固定ボルトの頭部を覆うボルトカバー器具であって、
    前記部品固定ボルトの頭部に前記部品固定ボルトを回転させるための第1工具が接続されることを阻止するように前記部品固定ボルトの頭部を覆うカバー体と、
    前記カバー体を前記取付箇所または前記車両用部品に固定するカバー固定ボルトと、
    前記カバー固定ボルトの中心軸の延長線上を横切るように、又は該延長線上を横切る直線と平行となるように前記カバー体に着脱自在に螺着され、前記カバー固定ボルトの頭部に前記カバー固定ボルトを回転させるための第2工具が接続されることを阻止する阻止ボルトとを備え、
    前記カバー体は、貫通孔を有し該貫通孔からのみ前記カバー固定ボルトの頭部へ前記第2工具が接続されるように前記カバー固定ボルトの頭部の頂面を覆う第2頂面覆板を備えることを特徴とするボルトカバー器具。
  2. 前記カバー体は、前記第1工具が前記部品固定ボルトの頭部に接続されることを阻止するように、前記部品固定ボルトの頭部の頂面を覆う第1頂面覆板を備えることを特徴とする請求項1記載のボルトカバー器具。
  3. 前記第1頂面覆板には、前記部品固定ボルト側に向かって延びる片部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のボルトカバー器具。
  4. 前記車両の所定の取付箇所は、前記車両用部品を取り付けるための取付板を備えるものであって、
    前記カバー体は、前記取付板の前記車両用部品を取り付ける前面と反対側の背面に沿うように設けられた沿い板を備えることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載のボルトカバー器具。
  5. 前記カバー体は、前記第1工具が前記部品固定ボルトの頭部に接続されることを阻止するように、前記部品固定ボルトの頭部の周面の少なくとも一部を覆う周面覆板を備えることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載のボルトカバー器具。
  6. 前記車両用部品は、前記部品固定ボルトの雄ネジ部を挿通するための孔部を有し外方に突出する突片部を備え、該孔部に前記部品固定ボルトを挿通し、前記車両の所定の取付箇所に取り付けられるものであり、
    前記周面覆板は前記突片部の側壁に沿って配置されていることを特徴とする請求項5に記載のボルトカバー器具。
  7. 前記車両用部品は、前記部品固定ボルトの雄ネジ部を挿通するための孔部を有し外方に突出する突片部を備え、該孔部に前記部品固定ボルトを挿通し、前記車両の所定の取付箇所に取り付けられるものであり、
    前記カバー固定ボルトは、前記突片部の側壁から間隔を存した位置で、前記カバー体を前記取付箇所に固定するものであって、
    前記カバー体には、前記部品固定ボルトと前記カバー固定ボルトとの間を仕切る仕切板が設けられ、
    該仕切板は前記突片部の側壁に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか1項に記載のボルトカバー器具。
  8. 記阻止ボルトは、前記カバー固定ボルトの頭部と前記第2頂面覆板との間に配置された第1阻止ボルトと、該第2頂面覆板の前記カバー固定ボルトが位置する側とは反対側に位置させて、前記貫通孔の開口面を前記カバー固定ボルトの軸方向に引き伸ばして画成される柱状空間内を横切るように配置され、前記貫通孔から前記カバー固定ボルトの頭部へ接続される前記第2工具が挿通されることを阻止する第2阻止ボルトとで構成されることを特徴とする請求項1〜7のうち何れか1項に記載のボルトカバー器具。
  9. 前記第2阻止ボルトは、前記第2頂面覆板に対して、前記第2阻止ボルトの頭部から雄ネジ部の先端に向かって次第に接近するように配置されていることを特徴とする請求項8に記載のボルトカバー器具。
  10. 前記第2頂面覆板の前記貫通孔の開口縁部には、前記第2阻止ボルト側に向かって起立する起立板が設けられていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のボルトカバー器具。
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