JP4930510B2 - 信号受信装置及び波形整形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、バスを用いたデータ通信における波形劣化を修正する技術、特に反射防止が十分なされていないようなバスシステムにおいて多数の信号伝送装置間でデータ通信を行う場合の波形整形技術に関する。
バスを用いたデータ通信システム、例えば自動車などの制御系において使用されるデータ通信システムにおいては、各種制御の多機能化、電子化に伴い、データ転送量が増大している。データ転送量の増大に対処するにはケーブルを増やして通信容量を大きくすることが考えられるが、軽量化のためには、配線に使われるケーブルの数量は出来るだけ抑えなければならない。
したがって、ケーブル1本当りのデータ転送量を増やすことが必要になってきている。
現状の制御系データ通信では、バス接続でのデータ通信を行っている。従来の制御系では、データ転送帯域が小さかったため、波形劣化による修正は必要ではなかったが、今後、上述のようにデータ転送量を増やすために帯域が増大するにあたり、波形劣化による影響が深刻化してきている。
図1及び図2は、制御系ネットワークの一例における波形劣化を説明する図である。
図1に例示された制御系ネットワークは、バス10に電子制御ユニット(ECU)11〜15が接続されて構成されている。ECU13の電源はオフになっている。このような車載用の制御系ネットワークにおいては、ネットワークの終端が取られているのはバス10の両端のみであってスタブ上に接続されているECUは終端がとられていないものが存在することがある。
そのため、各ECU11〜15とバス10とのスタブ長が異なること及び未接続端があることなどによる不整合や各ECU11〜15の電源が入力されているかによる反射量の変動から波形劣化が発生する。
ECU11で受信する各ECU12〜15からの信号の波形は、他のECUや未接続端からの反射波の影響を受ける。つまり、ECU12からの信号には、ECU13〜15及び未接続端からの反射波が重畳し、他のECUからの信号についても同様である。その場合の波形劣化の形状は送信側のECUと残りの各ECUとの距離に関係して複雑な波形を描き、受信側との位置関係により波形が異なる。
図2は、波形劣化を伴った送信波形の一例である。図2の点線で囲んだ部分に示すように、1データビットの波形に反射波が重畳して波形劣化が生じている。この波形劣化量は、受信側ECUと送信側ECUの組み合わせによって変化する。
この波形劣化を補整なしに使用した場合、ノイズに対しての余裕度が減少し信号品質に影響する。同一ネットワーク上に設置できるECU数を減らすこと、例えば通信を行う必要のある各ECUを1対1に接続することにより、この問題を回避することもできるが、すると独立したネットワークの数量を増加させることになり、コストに直接影響してしまう。
上述のような波形劣化に対処する波形整形方法として、オーバーサンプリングと多数決回路によるフィルタリングが知られている。
図3Aに示すのは、オーバーサンプリングと多数決回路によるフィルタリングを行う回路構成例である。レシーバ31は受信信号のレベルを判定して“1”あるいは“0”をシフトレジスタ32に出力する。シフトレジスタ32は、図示の例ではビットレートの5倍の速さのサンプリングクロックにより駆動され、1ビット幅のレシーバ31の出力を順次5個サンプリングして保持する。そしてシフトレジスタ32に保持された5つのサンプリング値は多数決回路33に入力されて“0”、“1”の間で多数決がとられ、受信データの“0”、“1”の判定が行われる。
図3Bは、図3Aに示したレシーバ31の受信波形と“0”、“1”の判定レベル及びサンプリングクロックを示すものである。点線で囲んだ部分には、反射波による波形劣化が生じている。
図3Cは図1に示した制御系ネットワークにおいて、ECU11からECU12へ信号を伝送する場合の信号に重畳する反射波を示す図である。図示のように、ECU13〜ECU15、及び未接続端からの反射波が、ECU11からECU12への送信信号に重畳する。
ネットワークに接続される装置が多いと波形劣化が激しくなり、多数決回路を用いたとしても“0”、“1”判定ミスをおこす可能性がある。波形補整を行わないため、オーバーサンプリングと多数決回路によるフィルタリングでは、反射量が増大した場合波形修正処理が不可能になる。
更に受信する各ECUの位置により波形の劣化量が変化する。多数決回路33を使用することにより、一時的な信号レベルの落ち込みによる判定ミスはフィルタリングできるが、ノイズの重畳などの耐力は弱くなる。
反射波による波形劣化に対処する他の従来の技術として、下記特許文献1、2に開示されたものがある。
特許文献1に開示されたものは、複数のプログラマブルコントローラを接続する伝送システムに関するものであり、その伝送システムにおいては、各種終端抵抗の中から適切な終端抵抗を選択して伝送路に接続している。したがって、特許文献1に記載された技術は、図1に示したようなそもそも伝送路端に終端されていないものが存在する伝送システムの問題解決にはならない。
特許文献2に開示されたものは、不均一な特性インピーダンス構造を有する伝送路を用いた信号伝送システムにおいて、インピーダンスの不一致から生じる信号の反射が存在しても正しく信号伝送ができるようにする技術に関する。
特許文献2に開示された信号伝送技術によれば、信号送出側は、本来の信号送出に先立って測定用の信号を送出し、その反射波を測定している。そして、一つの手法では、測定された反射波に基づいて信号送出側で送信信号を補正して送出する(第1の手法)。また、別の手法では、測定された反射波の情報を受信側に送出し、受信側で送信された反射波の情報に基づいて受信波形の補正を行っている(第2の手法)。
上記特許文献2に記載された手法は、信号送出側と受信側が1対1に接続された場合には有効であるが、多数の信号伝送装置が接続されるシステムに適用することは適切でない。したがって、信号伝送装置の数が増えるとケーブルの数を増やさざるを得ない。
図4は、特許文献2に開示された第1の手法を複数のECUが接続されたバスシステムに採用した場合の波形補整を説明する図である。
ECU41からECU42またはECU43に信号を送出する場合、第1の手法ではECU41からバス40に測定用信号を送出する。そしてECU41は受信された反射波を測定するが、その反射波は図4に示した(1)のルートによるECU42からの反射波と(2)のルートによるECU43からの反射波の重なったものになる。
したがって、受信側が多数あるネットワークの場合、受信するECUの位置の違いにより波形劣化が著しく異なるが、波形整形用のデータは、このネットワークの平均的な補整値になってしまう。図4のECU42に対しては、(2)のルートの反射による修正分が過剰補整となり、ECU43に対しては、(1)のルートの反射による修正分が過剰補整となる。
次に図5A及び図5Bにより、特許文献2に開示された第2の手法を複数のECUが接続されたバスシステムに採用した場合の波形補整を説明する。
図5Aは、ECU51からECU52にデータを送信するためにECU51から測定用の信号を送出した場合の反射波を示す図であり、図5Bは、ECU54からECU52にデータを送信するためにECU54から測定用の信号を送出した場合の反射波を示す図である。そして、これらの図では、ECU51とECU54が送信機能を有するものとする。
例えば図5Aに示す場合では、ECU51で測定される反射波はECU52からの反射波だけでなく、ECU53及びECU54からの反射波が重畳したものになる。さらに、ECU52が受信するECU53とECU54からの反射波はECU51では測定することができない。したがって、ECU51からの送信の場合、受信側のECU52で波形整形をすると、ECU53、ECU54からの反射波形に対する修正分が不足することになる。
すなわち、特許文献2に開示された第2の手法を図5A、図5Bのようなシステムに適用しようとすると、受信側であるECU52はデータ受信前に送信能力のあるECU51とECU54から本来のデータを受信する直前にそれぞれの受信波形整形データを少なくとも受け取る必要があるが、ECU51とECU54は互いに独立にデータ送信を行うとすると、ECU52がECU51とECU54の双方から受信波形整形データを受け取ることは不可能である。
このように、従来例では、受信側が複数、送信側も複数ある双方向バス接続の時の反射波形に対する波形整形を有効に実行することができない。
特開平7−87137号公報 特開2004−363861号公報
そこで、本発明の解決しようとする課題は、送信側と受信側が複数接続されたバスシステムにおいて、反射波形に対する有効な波形整形を可能とすることである。送信側と受信側が多数存在するバス接続では、波形整形を一つの定数で実行することはできない。送信元毎の個別の定数が必要になる、また、送信元からデータを受信する時にその定数を利用する手段が必要になる。
そこで、上記問題を解決するために、受信側で、複数の送信元毎に波形整形パラメータを記憶し、記憶された各送信元に対応したパラメータを利用して波形整形を行うようにする。
本発明の一つの態様によれば、受信側に、複数の送信元の送信スケジュールを記憶する記憶手段と、受信している信号が前記複数の送信元のうちどの信号送信装置からのものであるかを示す信号送信装置の識別情報を出力する送信スケジューラと、受信波形の波形状態を監視し、前記送信スケジューラが出力する前記信号送信装置の識別情報に基づいて前記信号送信装置毎に前記波形整形データを算出する波形整形データ算出手段を設ける。
また、受信データの特定パターンを識別し波形を補整するデータを更新するタイミングを与える手段を設けてもよい。
また、反射波の影響が及ぶ伝送ビットデータの期間に応じた波形整形用のパラメータを算出保存し、複数ビット期間に及ぶ反射波形による劣化を補整することができる。
さらに、信号送信側において、予め波形整形を行って信号を送出してもよい。
本発明によれば、受信側に送信元別の波形整形データを持つことから、従来例では実現できなかった複数の送信元をもったバス接続の送信元毎の波形整形が可能になり、複数の送信元が混在するバス接続で従来の波形整形では取りきれなかった送信方向の違いによる反射波形の補整が可能になる。これによって、一つのネットワークにより多くの通信ノードの接続が可能になる。
制御系ネットワークの一例を示す図である。 制御系ネットワークにおける波形劣化を伴った送信波形の一例を示す図である。 オーバーサンプリングと多数決回路によるフィルタリングを行う回路構成例を示す図である。 図3Aに示したレシーバ31の受信波形と“0”、“1”の判定レベル及びサンプリングクロックを示す図である。 図1に示した制御系ネットワークにおいて、ECU11からECU12へ信号を伝送する場合の信号に重畳する反射波を示す図である。 従来例による第1の手法を複数のECUが接続されたバスシステムに採用した場合の波形補整を説明する図である。 従来例による第2の手法を複数のECUが接続されたバスシステムに採用した場合の波形補整を説明する図である。 従来例による第2の手法を複数のECUが接続されたバスシステムに採用した場合の波形補整を説明する図である。 本発明を適用した制御系ネットワークの一例を示す図である。 図6Aに示した制御系ネットワークの受信側における送信元に応じた波形整形パラメータの切替を説明する図である。 本発明の一実施態様における信号受信装置の機能ブロック例を示す図である。 図7Aに示す信号受信装置における波形整形の概要を説明する図である。 波形整形パラメータ演算部のデータ入出力を説明する図である。 波形整形パラメータ演算部で処理されるデータの推移を例示する図である。 波形補整データの更新動作を説明する図である。 波形整形パラメータ演算部で実行される処理フローの一例を説明する図である。 パラメータ保存部のデータ入出力を説明する図である。 パラメータ保存部の具体的構成例を示す図である。 波形整形用データのフォーマット例を示す図である。 波形整形部のデータ入出力を説明する図である。 波形整形部の具体的構成例を説明する図である。 波形整形部の具体的構成例の動作を説明する図である。 本発明の実施例1における信号受信装置の機能ブロック図である。 本発明の実施例2における信号受信装置の機能ブロック図である。 波形データ演算部のデータ入出力を説明する図である。 受信データの値が“01”を繰り返している場合の反射波形補整データの合成を説明する図である。 受信データの値が“0011”を繰り返している場合の反射波形補整データの合成を説明する図である。 本発明の実施例3を適用した制御系ネットワークの一例を示す図である。 実施例3の信号送受信装置の機能ブロック構成例を示す図である。 実施例3の信号送受信装置における送信時の制御ルートを説明する図である。
図6Aは、本発明を適用した制御系ネットワークの一例を示す図である。
いま、ECU71とECU74が送信側でECU72とECU73が受信側であるとする。ECU71とECU74の送信スケジュールは予め決めておき、その送信スケジュールに従って通信を行う。受信側のECU72とECU73は、それぞれECU71からの送信波形に対する波形整形パラメータとECU74からの送信波形に対する波形整形パラメータを保持しておき、ECU71とECU74の送信スケジュールにしたがって波形整形パラメータを使い分けて受信側で波形整形を行う。一つのECUが送受双方向の通信を行うのであれば、送信側と受信側の両方の機能を持つ。
図6Bは、図6Aに示した受信側ECUにおける送信元に応じた波形整形パラメータの切替を説明する図である。受信側ECUが受信する送信側ECUから送られてきたフレームの順番又はタイミングは予め設定されているものとする。図示の例では、ECU71からのフレームとECU74からのフレームが順次受信されている。フレームごとに送信元用の補整定数に切り替えていき、補整定数により図示の波形の斜線部分を例えばアクティブフィルタで補償する。
以下、本発明の一実施態様について説明をする。
受信側では送信元を識別する手段が必要である。送信元の識別には次の2つの方法が考えられる。一つは送信元ごとの予定された送信タイミング(スケジュール)を示すテーブルを持つ方法であり、この方法はネットワーク上での送信タイミングが予めスケジュールされているタイムトリガー方式のシステムにおいて有効である。
別の方法は、受信したフレームの識別子から送信元を識別する方法であり、送信フレームデータの前に、識別子を送る方法である。しかし、同じネットワーク上でデータ送信前に識別子を送ることを可能にするには、反射波による波形劣化が無視できる程度に伝送レートを遅くする必要がある。したがって、識別子を送る時間が送信フレームデータを送る時間に対して問題とならないようなネットワークにおいて採用可能な方法である。
以下説明する本発明の一実施態様では前者の方法を前提として、受信側に、各送信元の送信スケジュールを保存する手段、波形状態を監視して送信元毎に波形整形用のパラメータを算出する手段、送信元毎に算出したパラメータを保存する手段、波形整形用のパラメータによって波形整形をする手段を設けて波形整形を行う。
図7Aは本発明の一実施態様における信号受信装置の機能ブロック例を示す図である。図7Bは図7Aに示す信号受信装置における波形整形の概要を説明する図である。
以下、図7A及び図7Bを参照して上記信号受信装置の動作概要について説明する。
バスを介して例えば差動信号として送信されてきた受信信号は差動増幅器71で増幅されて例えば図7Bの(1)の波形となり波形整形部72に入力される。
波形整形部72はパラメータ保存部78に保存された波形整形パラメータを使用して上記(1)の波形を補整してレシーバ73と波形整形パラメータ演算部77に供給する。
波形整形部72に供給される波形整形パラメータは、スケジューラ75からパラメータ保存部78に与えられるそのタイミングでの送信データの送信元を識別する識別子(図7Bの(5)として示されている。)をキーとしてパラメータ保存部78から読み出され、図7Bの(4)に例示する数値化された波形補整データとして与えられる。このデータは送信元ごとにパラメータ保存部78に記憶され、次回の同じ送信元の時に再度利用される。
波形整形部72は、図7Bの(4)に例示する数値化された波形補整データを受け取り、それに基づいて図7Bの(1)’に示す整形用の波形を生成する。次に差動増幅器71から入力された図7Bの(1)に示す入力波形と上記整形用波形を加算して図7Bの(2)に示す波形をレシーバ73に出力する。
レシーバ73はその波形のレベルにより“0”、“1”の判定を行い、図7Bの(3)に示すビットデータを出力する。すなわち、アナログ波形からデジタルデータの抽出を行っている。レシーバ73で生成されたビットデータはフレームデコーダ&タイミング生成部74に供給される。
フレームデコーダ&タイミング生成部74は、供給されたビットデータ列からネットワークで利用するプロトコルに沿った方法でデータの組立とタイミングを生成する。生成されたフレーム受信のタイミングはスケジューラ75に供給される。また、ビット列データをトレーニングパターンデコーダ76に供給する。
スケジューラ75は、フレーム受信のタイミングごとに送信データの送信元を識別する識別子を切り替えて波形整形パラメータ演算部77とパラメータ保存部78に供給する。
トレーニングパターンデコーダ76は、供給されたビット列データに基づきトレーニングパターンを検出し、波形整形パラメータ演算部77にデータ更新トリガーを与える。
上述の機能ブロックのうち、スケジューラ75、トレーニングパターンデコーダ76、波形整形パラメータ演算部77、パラメータ保存部78は、本発明により新たに導入された機能ブロックである。
以下、上記信号受信装置の機能ブロックのうち、波形整形パラメータ演算部77等についてさらに詳細に説明する。
まず、波形整形パラメータ演算部77について説明をする。波形整形パラメータ演算部77は、波形振幅変化の監視と補整データの数値化を行う。外部環境の変化による反射の影響に変化があった場合、波形整形にずれが生じるため、常に波形振幅変化を監視してずれた量を補正していく。
以下、図8A〜図8Dを参照して波形整形パラメータ演算部77における処理を詳細に説明する。
図8Aは、波形整形パラメータ演算部77のデータ入出力を説明する図である。
パラメータ保存部78からは波形補整データが入力され、パラメータ保存部78には波形補整更新データと更新トリガーが出力される。スケジューラ75からは送信ノードの識別情報が入力され、トレーニングパターンデコーダ76からデータ更新トリガーが入力される。また、波形整形部72から図7Bに例示する受信波形(2)が入力される。
図8Bは、波形整形パラメータ演算部77で処理されるデータの推移を例示する図である。
受信波形(2)はサンプリングクロックでサンプリングされ、波形振幅が数値化される。図示の例では、1ビットの波形を8つのサンプリングクロックでサンプリングしており、ビット値“1”の先頭からサンプリング値、+16、+16、+10等が得られている。
次にビット値“1”及び“0”の先頭波形のサンプリング値との差分が計算されている。図示の例では、0、0、−6等が得られている。
以上の動作は、1ビットのデータを複数のサンプリングにて識別し、歪量を数値化していくものである。受信波形を上述のように8回のオーバーサンプリングすることにより波形データを抽出した場合、最初の“1”又は“0”のレベルになった所を基準として、その後の8サンプリングが全て同じビット値を示しているとする。この時、波形の歪から波形振幅の変化がサンプリング毎に記憶される。
次に差分の逆数(符号を反転した数)が、ずれ補整分の波形補整データ補正量として求められる。差分の逆数とパラメータ保存部78から入力された現在の波形補整データ、XH0、XH1、XH2、・・・とを加算して受信波形(2)を補整する補正値を求め、次回の補整データ、H0、H1、H2・・・としてパラメータ保存部78に格納する。なお、XH0、H0等のHはハイレベルのビットの補整値であることを示し、0等の数字はサンプリングの順番を示している。
もし、トレーニングパターンデコーダ76から特定パターンによるデータ更新トリガーがあったときには、波形整形のパラメータを更新する。
なお、受信データの波形から整形用データを算出するには、受信波形の振幅を数値化する機能が必要になる。受信データの“1”と“0”を識別する以外にも波形の歪を識別する比較器が必要である。波形振幅の変化は、アナログーデジタルコンバータ(ADC)のようなもので数値化してもよいし、一定の振幅レベルをコンパレータによって比較するものでもよい。ここでは、振幅レベルの変動値を各サンプリング点で測定し、保持する振幅レベルを数値化する方法を採用している。
図8Cは、波形補整データの更新動作を説明する図である。
図8Cに示した例ではトレーニングパターンを“10”とした場合である。レシーバ73の出力である受信波形(3)から図示のように“10”パターンをトレーニングパターンデコーダ76が検出すると、トレーニングパターンデコーダ76はデータ更新トリガーを波形整形パラメータ演算部77に出力する。
今、スケジューラ75が送信ノードの識別情報としてノード1を出力しているとすると、波形補整データとしてノード1のものが使用されている。
データ更新トリガーを受け取った波形整形パラメータ演算部77は、図8Bで説明したように補正したノード1の波形補整更新データを求め、更新トリガーをパラメータ保存部78に出力してパラメータ保存部78に記憶するノード1の波形補整データを更新する。
図8Dは、波形整形パラメータ演算部77で実行される処理フローの一例を説明する図である。 この処理フローは、波形整形パラメータ演算部77を実現するコンピュータ上のプログラムにより実行することが可能である。
まず、ステップS11で、スケジューラ75から識別コード値を受け取り、送信ノードの識別コードを確認する。次にステップS12において受信波形(2)の“0”からの立ち上がり、又は“0”からの立ち下がりの変化を監視する。ステップS13における変化の有無の判定の結果、変化がなければステップS11に戻る。ステップS12とステップS13の処理は、波形整形部72からの整形後の受信波形(2)の監視を行う処理である。
変化があれば、ステップS14に移行し、サンプル番号の初期化を行う。サンプル番号とは、1伝送ビットをサンプリングする順番の番号であり、図8Bの例示では、例えば0番から7番となる。そしてステップS15で波形の振幅を記憶する。次にステップS16において、先頭波形の振幅との差分を算出する。ステップS15とステップS16の処理は、図8Bで示した波形振幅の数値化と先頭波形の振幅との差分を求める処理である。
次にステップS17において差分の符号を反転することにより波形補整データの補整量の算出を行う。また、ステップS18でパラメータ保存部78からステップS11で確認した識別コードを有する送信ノードの現在のサンプル番号に該当する1サンプル分の波形補整データを取り出す。
次にステップS19で図8Bに例示した補整データを算出し、ステップS20でサンプル番号のカウントアップを行い、ステップS21でサンプル番号が上限に達したか判定する。上限に達していなければ、ステップS15に戻り、1サンプルクロックごとにステップS15からステップS21までの処理を繰り返す。
サンプル番号が上限に達していれば、ステップS22に移行し、トレーニングパターンデコーダからデータ更新トリガーが入力されているか判定し、NOであればステップS11に戻り、YESであればステップS23でステップS19で各サンプルごとに算出した波形補整データをパラメータ保存部78に格納して、ステップS11に戻る。
次に、パラメータ保存部78について説明をする。パラメータ保存部78は、波形整形パラメータ演算部77が演算した送信ノード毎の反射波形を補整するデータを送信ノード毎に保存し、スケジューラ75が指定している送信ノードに対応した波形整形データを出力するものである。そして、波形整形パラメータ演算部77から、更新トリガーを受けた時のみデータを更新する。
図9Aは、パラメータ保存部78のデータ入出力を説明する図である。
パラメータ保存部78は波形整形パラメータ演算部77へ波形補整データを出力し、波形整形パラメータ演算部77から波形補整更新データと更新トリガーが入力される。波形整形部72には、反射波形整形データが出力される。
図9Bは、パラメータ保存部78の具体的構成例を示す図であり、図9Cは、波形整形用データのフォーマット例を示す図である。
図9Bの例ではパラメータ保存部78をデユアルポートRAM90で構成している。波形整形用データは図9Cに示すフォーマットで格納されている。すなわち、送信ノード毎に、H/Lレベルに応じて8つのサンプリングタイム毎に波形補整データが格納されている。したがって、送信ノード種別と“H”,“L”識別子とサンプリングタイムをデユアルポートRAM90のアドレスとして利用することができる。
パラメータ保存部78をデユアルポートRAM90で構成したことから、波形整形部72が読出しトリガーを出力し、アドレスとして送信ノード種別、“H”,“L”識別子及びサンプリングタイムを指定して波形整形用データを読み出すのと並行して、波形整形パラメータ演算部77がアドレスを指定するとともに読出しトリガーを出力して波形補整データを読み出したり更新トリガーを出力して波形補整更新データを書き込むことができる。
次に波形整形部72について説明をする。
波形整形部72は、波形整形パラメータ演算部により算出された波形整形用のデータを受信波形に印加し整形する。
図10Aは、波形整形部72のデータ入出力を説明する図である。
波形整形部72には図7Aで示した差動増幅器71からの波形(1)が入力され、波形整形部72からは波形整形後の波形(2)が出力される。また、パラメータ保存部78に“H”,“L”識別子とサンプリングタイムを下位アドレスとして与えて波形補整データを取得する。
図10Bは、波形整形部72の具体的構成例を説明する図である。
コンパレータA101の入力端子Aには上記波形(1)が入力され、入力端子Bには“H”レベルの電圧が加えられている。コンパレータB102の入力端子Aには波形(1)が入力され、入力端子Bには“L”レベルの電圧が加えられている。
コンパレータA101とコンパレータBの出力はともにAND回路103とNOR回路104の入力に接続されている。
AND回路103の出力は“H”,“L”識別子となるとともに、EOR回路105の一方の入力に接続され、EOR回路105の他方の入力にはNOR回路104の出力が接続されている。EOR回路105の出力は微分回路106の入力に接続されている。
微分回路106の出力はAND回路107の一方の入力に接続され、AND回路107の出力は、カウンタ108にリセット入力として供給される。
カウンタ108はサンプリングクロックをカウントする例えば3ビットカウンタであり、カウント値をサンプリングタイムとして出力する。ALL“0”検出回路がカウンタ108に接続され、カウンタ108のカウント値が0になったことを検出すると検出信号をAND回路107の他方の入力に出力する。
差動増幅器71から入力される波形(1)は、パラメータ保存部78から入力される波形補整データをDAC110で変換した波形(1)’を用いて増幅器111により波形(2)に整形される。
図10Cは、図10Bに例示した具体的構成例の動作を説明する図である。
差動増幅器71から入力される波形(1)は、サンプリングクロック毎にコンパレータA101とコンパレータB102でレベル識別され、大小の比較結果が出力される。その比較結果に基づいて“H”,“L”識別子を得る。またカウンタ108のカウント値をサンプリングタイムとし、サンプリングタイムと“H”,“L”識別子によりパラメータ保存部78から波形補整データを順次取り出す。
そして波形補整データから整形用の波形(1)’ を生成し、波形(1)と波形(1)’の加算により波形(2)を求めて出力する。
次にトレーニングパターンデコーダ76について説明をする。
先に図7Aの説明において述べたように、トレーニングパターンデコーダ76は供給されたビット列データに基づきトレーニングパターンを検出し、波形整形パラメータ演算部77にデータ更新トリガーを与えるものである。どのようなビット列パターンを検出してデータ更新トリガーを与えるかは、以下で説明する実施例1、2において例示する。
伝送路で反射が生じる条件とは、伝送データに“0”→“1”又は“1”→“0”の変化があったときであり、“000・・・”や“111・・・”など、同じ状態が続く間では反射は発生しない。
また、波形の歪をもたらす反射波形の収束時間が、1伝送データビット以下であるならば、データ“1”から“0”または、“0”から“1”への変化のときに1データビット期間の波形整形動作を行えばよい。2伝送データビット以上の波形の歪をもたらす反射波形の収束時間がある場合には、過去の伝送データビットの変化による影響を考慮して波形整形動作を行う必要がある。
したがって、トレーニングパターンデコーダ76が検出すべきトレーニングパターンは、伝送路における反射波の収束時間によって変化する。また、波形整形の必要性もそれによって変化する。
そこで、ネットワークの状態変化に追従するため、波形の変形量を常に監視する必要がある。そのため、トレーニングパターンデコーダ76は、現状の波形の劣化に関係する反射波の収束時間に対して、その収束時間以上のオール“1”パターンとオール“0”パターンを抽出し、収束時間以上の区間における伝送ビットの波形の状態を波形整形パラメータ演算部77に監視させ、ネットワークの状態変化に追従できるようにすることが好ましい。
次に本発明の実施例1〜3を説明する。
実施例1は、波形の歪をもたらす反射波形の収束時間が1伝送データビット以下であって、受信側のみで波形整形するものである。
実施例2は、2伝送データビット以上の波形の歪をもたらす反射波形の収束時間がある場合で、受信側のみで波形整形するものである。
実施例3は、送信側においても波形整形を行うものである。
図11は、本発明の実施例1における信号受信装置の機能ブロック図である。図7Aに示した機能ブロック図とほぼ同様である。図7Aと同じ符号が付された機能ブロックは、図7Aのものと同様である。
トレーニングパターンデコーダ116は、“010”あるいは“101”のような孤立したビットデータによる反射波パターンを認識したときに波形整形パラメータ演算部77へデータ更新トリガーを送信する。
スケジューラ115は予め送信スケジュールを記憶しておくものであり、次に送信されるデータの送信元を決定する。送信スケジュールは予め例えばROMに登録し、フレームデコード&タイミング生成部74からのタイミングで順番に次の送信ノードに対応する識別データを上位アドレスとして波形整形パラメータ演算部77とパラメータ保存部78へ送る。
以上のように構成された本実施例1の信号受信装置の処理動作は、図7A〜図10Cにおいて説明したものと同様である。
波形整形パラメータ演算部77は、図8B〜図8Dで示したように波形振幅変化の監視を行い、補整データ更新が必要な時にはパラメータ保存部78へ更新データを送る。
パラメータ保存部78では、図9Cに示したように各送信ノード別に波形整形データを 格納し、スケジューラ115からの送信ノード識別情報より、個々の波形整形データを 適時取出し、波形整形部72と波形整形パラメータ演算部77へ送る。
また、送信開始初期の波形整形データを予め登録することにより、通信開始時の波形補整の収束時間の短縮と、初期劣化波形による誤補整を回避することができる。
波形整形部72では、パラメータ保存部78からの波形補整データを使い、受信波形の整形を行う。
上記の動作を繰り返し、図7Cで示したような波形整形をおこない、反射波形による影響を減少させる。
次に、図12A〜図12Dを参照して実施例2を説明する。実施例2は、反射波形が2ビットデータ長以上になる場合の実施例である。
図12Aは、実施例2における信号受信装置の機能ブロック図である。図11に示した実施例1の信号受信装置の機能ブロック図と同じ符号の付された機能ブロックは、図11のものと変わりはない。
トレーニングパターンデコーダ126は、反射波形が収束する時間に対応したパターンを検出する必要があり、例えば反射波形が2ビット長の間受信波形に影響する場合は、“0011”パターンや“1100”パターンを検出する。これにより、“1”→“0”または“0”→“1”の変化で発生する単独の反射波の影響を捕らえることができる。
波形整形パラメータ演算部127は、反射波形が収束する時間に対応した補整データを演算することが必要になる。例えば、2ビット目のデータにまで影響する場合は、2ビットデータ長の波形整形パラメータを演算し、パラメータ保存部128に格納する。その場合、パラメータ保存部128は2ビットデータ長の波形整形パラメータを保存することが必要である。
新たな機能ブロックとして、波形データ演算部129が設けられている。反射波形が2ビット長まで影響する場合は、過去2ビットまでの波形データが必要である。波形データ演算部129は、過去2ビットの論理値(“H”あるいは“L”)と波形整形データを利用して、現在の波形整形データに過故分の波形整形データを加算していくことで対応する。
波形整形部122は、“H”,“L”識別子とサンプリングタイムを供給することに加えて、波形“0”、“1”の変化情報を通知する。
以下、図12B〜図12Dを参照して波形データ演算部129の機能を詳細に説明する。
図12Bは、波形データ演算部129のデータ入出力を説明する図である。
波形データ演算部129は、パラメータ保存部128に“H”,“L”識別子とサンプリングタイムを出力してパラメータ保存部128から現在の1ビットの波形補整データを読み出すとともに、1ビット過去の“H”,“L”識別子を指定して1ビット過去の波形の影響に対する波形補整データを読み出す。
波形整形部122からは“H”,“L”識別子とサンプリングタイムに加えて波形“0”,“1”の変化情報が入力される。波形整形部122には現在分と過去分を合成した反射波形整形データが出力される。
図12Cは、受信データの値が“01”を繰り返している場合の反射波形補整データの合成を説明する図である。1ビット毎に状態が変わるため、1ビット毎に反射波形が発生することになる。
図示のように、波形“0”,“1”の変化情報が入力され、“H”,“L”識別子がHであると、現在の1ビットの波形補整データであるH0、H1、・・・、H7が読み出される。同時に過去の1ビットの波形補整データであるX8、X9、・・・、X15が読み出される。X8、X9、・・・、X15の値は、過去1ビットのその前のビットがHであったかLであったかにより異なる。Hであれば1ビット過去において波形が“1”から“0”に変化しているから、L8、L9、・・・、L15となり、Lであれば状態変化はなく反射波は発生していないから、すべて0となる。
現在の1ビットの波形補整データと過去の1ビットの波形補整データの和が計算され、合成した反射波形補整データA0、A1、・・・、A7が波形整形部122に出力される。
次に1ビット幅経過後再び波形“0”,“1”の変化情報が入力され、“H”,“L”識別子がLとなると、現在の1ビットの波形補整データであるL0、L1、・・・、L7が読み出される。同時に過去の1ビットの波形補整データであるH8、H9、・・・、H15が読み出され、現在の1ビットの波形補整データとの和である、A8、A9、・・・、A15が計算されて波形整形部122に出力される。受信データの値が“01”を繰り返している間、上記の動作が繰り返し実行される。
図12Dは、受信データの値が“0011”を繰り返している場合の反射波形補整データの合成を説明する図である。連続する同じ値のビットのうち後半のビットは反射を発生しないが、前半のビットによる反射の影響は後半にも残るため、後半においても反射波形補整が必要である。
図示のように、波形“0”,“1”の変化情報が入力され、“H”,“L”識別子がHであると、現在の1ビットの波形補整データであるH0、H1、・・・、H7が読み出される。同時に過去の1ビットの波形補整データであるX8、X9、・・・、X15が読み出される。図12Dの最初の1ビット目の動作は、図12Cの最初の1ビット目の動作と同じである。
次の2ビット目も“H”,“L”識別子がHであり、波形“0”,“1”の変化情報が入力されないと、現在の1ビットである2ビット目の期間では反射は発生していないから、現在の1ビットの波形補整データはすべて0となる。一方、1ビット過去の1ビット目の期間で発生した反射の影響が残っているので、過去の1ビットの波形補整データであるH8、H9、・・・、H15が読み出され、その値が合成した反射波形補整データとして波形整形部122に出力される。
次のビット期間では“H”,“L”識別子がLとなり、波形“0”,“1”の変化情報が入力されている。したがって、現在の1ビットの波形補整データはL0、L1、・・・、L7であり、過去の1ビットの期間には反射は発生していないので、1ビット過去の波形補整データはすべて0であり、合成した反射波形補整データはL0、L1、・・・、L7になる。
次のビット期間の“H”,“L”識別子も連続してLであるので、Hの場合と同様に、前のビット期間の反射による波形補整データL8、L9、・・・、L15が合成した反射波形補整データとなる。
次に、図13A〜図13Cを参照して実施例3を説明する。実施例3は、送信側において波形補整を行うものである。反射波形成分を補整して送信波形を整形することで、バス上で一時的に発生するノイズに対して対応することが可能である。ただし、受信元が複数の場合は、受信側でも補整が必要であり、上記実施例1や実施例2と合せて使用する。
図13Aは、本発明の実施例3を適用した制御系ネットワークの一例を示す図である。
ECU131が送信側で、ECU132とECU133が受信側であるとする。ECU131の出力において、図示の(1)と(2)経由の反射波の補整を同時に行う。
先に図4において説明したのと同様に、ECU132とECU133では過剰に補整された波形を受信するが、受信側で過剰補整分を修正する。
図13Bは、実施例3の信号送受信装置の機能ブロック構成例を示す図である。図13Bに例示する構成例は、図7Aに例示した信号受信装置のブロック構成に、データ生成部144、ドライバー143、波形整形部142及び差動増幅器141からなる送信側の機能ブロックを追加したものである。
さらに、波形整形パラメータ演算部137とパラメータ保存部138の機能は図7Aに示した波形整形パラメータ演算部77とパラメータ保存部78の機能に対して追加変更されている。
パラメータ保存部138は、自ノードの送信をスケジューラ75の出力(5)より識別し、送信時には受信側の波形整形部72への反射波補整用のデータ(4)をオール“0”(補整なし)にする。
波形整形パラメータ演算部137では、自ノードの送信時に受信側から送信波形のモニタを行い、送信波形補整用のパラメータを演算する。すなわち、送信側の波形整形部142の出力波形(8)を受信側の差動増幅器の出力(1)として受け取り、受信側の波形整形部72はパラメータ保存部から出力される反射波補整用のデータ(4)がオール“0”なので出力(1)をそのまま受信波形(2)として出力し、波形整形パラメータ演算部137は、その出力波形(2)に基づいて送信用の波形整形パラメータを演算してパラメータ保存部138に登録する。送信時には送信側の波形整形部142がパラメータ保存部138に登録された送信用の波形整形パラメータを利用して波形整形を行う。
図13Cは、実施例3の信号送受信装置における送信時の制御ルートを説明する図である。
まず、図示の(A)のルートで、自ノードの送信波形を受信側差動増幅器71から受信側の波形整形部72で受け取る。この時、受信側の波形整形部72では整形データによる補整を行わないようにする。スケジューラが自ノードの送信タイミングを示しているときは、図13Bにおいて説明したように、パラメータ保存部138の出力(4)は補整を実行するものではなくなっている。
次に図示の(B)のルートを進み、反射波形を含んだ送信波形を元の波形に補整するために、図8Bにおいて説明した処理と同様な処理により波形整形パラメータ演算部137で波形補整データを作成する。
次に図示の(C)のルートにより、波形整形パラメータ演算部137で作成された波形補整データをパラメータ保存部138に格納し、該波形補整データにより、データ生成部135で指示され、ドライバー136から出力されるビットデータ(7)を送信側波形整形部137において整形し、送信波形(8)を出力する。
なお、上記実施例3の説明においては、送信側ノードが受信機能をすべて備えたものとし、波形整形パラメータ演算部137等は受信側ノードの波形整形パラメータ演算部77等の機能を拡張したものとしたが、それに限らず、自ノードの送信波形のモニタに限った機能においても、送信波形の波形整形が可能であることは明らかである。

Claims (10)

  1. それぞれ決められたタイミングで信号を送出可能な複数の信号送信装置が接続されたバスに接続され、前記複数の信号送信装置から送出された信号を受信する信号受信装置において、
    前記複数の信号送信装置毎に、該信号送信装置から前記決められたタイミングで送信される信号の波形整形データを記憶する波形整形データ記憶手段と、
    前記複数の信号送信装置のうちの一つの信号送信装置からの信号を受信したときに、前記波形整形データ記憶手段から該信号送信装置の波形整形データを読み出して該信号送信装置からの受信信号の波形整形を行う波形整形手段と、
    を備えたことを特徴とする信号受信装置。
  2. 前記複数の信号送信装置の送信スケジュールを記憶し、受信している信号が前記複数の信号送信装置のうちどの信号送信装置からのものであるかを示す信号送信装置の識別情報を出力する送信スケジューラと、
    受信波形の波形状態を監視し、前記送信スケジューラが出力する前記信号送信装置の識別情報に基づいて前記信号送信装置毎に前記波形整形データを算出する波形整形データ算出手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の信号受信装置。
  3. 前記波形整形データ算出手段は、
    前記波形整形手段により波形整形された受信信号である1伝送ビットデータをサンプリングして受信信号波形の振幅を数値化し、該数値化した受信信号波形の振幅と前記1伝送ビットデータの先頭のサンプル値との差分を計算し、
    前記送信スケジューラが出力する前記信号送信装置の識別情報に基づいて前記波形整形データ記憶手段から該信号送信装置に対して記憶された波形整形データを読み出し、
    該差分と該波形整形データに基づいて前記波形整形データを算出することを特徴とする請求項2に記載の信号受信装置。
  4. 前記波形整形データは、伝送ビットデータの値が“10”又は“01”である受信波形に対して前記波形整形データ算出手段で算出され、前記波形整形データ記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号受信装置。
  5. 前記波形整形データは、伝送ビットデータの値が“1100”又は“0011”である受信波形に対して現在の1伝送ビット分と過去の1伝送ビット分について前記波形整形データ算出手段で算出され、前記波形整形データ記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の信号受信装置。
  6. 前記波形整形部は、波形“0”、“1”の変化情報を出力し、
    前記波形“0”、“1”の変化情報が1伝送ビット毎に出力されているときは、前記波形整形データ記憶手段から前記現在の1伝送ビット分と過去の1伝送ビット分についての波形整形データを読み出してそれらの和を波形整形データとして波形整形部に出力し、
    前記波形“0”、“1”の変化情報が2伝送ビット毎に出力されているときは、前記波形整形データ記憶手段から前記過去の1伝送ビット分についての波形整形データを読み出してそれを波形整形データとして波形整形部に出力する波形データ演算部、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の信号受信装置。
  7. 請求項1または2に記載の信号受信装置が接続されたバスに備えられた信号送信装置において、
    自信号送信装置が送信したバス上の信号を受信する手段と、
    該受信された受信波形の波形状態を監視し、自信号送信装置が送信する送信データの波形整形データを算出する送信側波形整形データ算出手段と、
    前記送信側波形データ算出手段が算出した波形整形データに基づいて送信データの波形整形を行う送信側波形整形手段と、
    を備えたことを特徴とする信号送信装置。
  8. 前記複数の信号送信装置毎に、該信号送信装置から前記決められたタイミングで送信される信号の波形整形データを記憶する波形整形データ記憶手段と、
    前記複数の信号送信装置の送信スケジュールを記憶し、受信している信号が前記複数の信号送信装置のうちどの信号送信装置からのものであるかを示す信号送信装置の識別情報を出力する送信スケジューラと、
    前記複数の信号送信装置のうちの一つの信号送信装置からの信号を受信したときに、前記波形整形データ記憶手段から該信号送信装置の波形整形データを読み出して該信号送信装置からの受信信号の波形整形を行う波形整形手段と
    を備え、
    前記送信スケジューラの出力する前記識別情報が自信号送信装置のものであるとき、前記波形整形データ記憶手段は前記波形整形手段が読み出す波形整形データをオール零とし、
    前記波形整形手段は前記受信信号を波形整形を行うことなく前記送信側波形整形データ算出手段に出力し、
    前記送信側波形整形データ算出手段は、前記波形整形の行われていない受信信号に基づいて自信号送信装置が送信する送信データの波形整形データを算出することを特徴とする請求項7に記載の信号送信装置。
  9. それぞれ決められたタイミングで信号を送出可能な複数の信号送信装置が接続されたバスに接続され、前記複数の信号送信装置から送出された信号を受信する信号受信装置であって、前記複数の信号送信装置毎に、該信号送信装置から前記決められたタイミングで送信される信号の波形整形データを記憶する波形整形データ記憶手段を備えた信号受信装置における波形整形方法において、
    前記複数の信号送信装置のうちの一つの信号送信装置からの信号を受信し、
    前記波形整形データ記憶手段から該信号送信装置の波形整形データを読み出し、
    該信号送信装置からの受信信号の波形整形を行う、
    ことを特徴とする波形整形方法。
  10. 前記信号受信装置は、前記複数の信号送信装置の送信スケジュールを記憶し、受信している信号が前記複数の信号送信装置のうちどの信号送信装置からのものであるかを示す信号送信装置の識別情報を出力する送信スケジューラをさらに備え、
    受信波形の波形状態を監視し、前記送信スケジューラが出力する前記信号送信装置の識別情報に基づいて前記信号送信装置毎に前記波形整形データを算出する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の波形整形方法。
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