JP4930483B2 - 潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑装置に関するものである。
例えば車両用の変速機等では、部材どうしの摩擦力を低減させる等の理由から、潤滑装置が用いられている。潤滑装置の中には、潤滑油をミスト状にして被潤滑部に噴き付けるものがあり、その一例が下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている潤滑装置では、エアがベンチュリ装置に供給されると、オイルタンクからオイルがベンチュリ装置に吸い上げられる。吸い上げられたオイルは、ベンチュリ装置に供給されたエアと混合して霧化されオイルミストとなる。このオイルミストは、ベンチュリ装置によって、被潤滑部、例えばギヤの噛み合い面等に噴き付けられることで供給される。
特開2000−274516号公報
しかしながら、ベンチュリ装置に気体を供給するためには、例えばエアポンプやエアタンク等を装置に別途設ける必要がある。このため、装置の部品点数が増加してしまうという欠点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減できる潤滑装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る潤滑装置は、オイルが貯留されるオイル貯留部と、気体が供給されることで前記オイル貯留部から前記オイルが供給され、前記気体と前記オイルとを混合して当該オイルを霧化し、変速機の内部に設けられた被潤滑部に前記霧化したオイルを供給するベンチュリ部と、を備え、前記ベンチュリ部の上流側が外部と接続され、かつ、前記変速機の内部がエンジンの吸気経路と接続されていることを特徴とする。
また、上記潤滑装置において、前記変速機の内部と前記吸気経路との間に、前記気体と前記霧化されたオイルとの気液分離を行うブリーザをさらに備えることが好ましい。
また、上記潤滑装置において、前記被潤滑部と前記ブリーザとの間に設けられ、前記変速機の内部の前記気体が前記ベンチュリ部から前記ブリーザに直接導入することを阻止する隔壁をさらに備えることが好ましい。
また、上記潤滑装置において、前記吸気経路の上流側は、分岐点より2つの分岐路に分岐されており、前記2つの分岐路のうち、一方の分岐路が前記変速機の内部と接続され、他方の分岐路が外部と接続され、前記分岐点に設けられ、前記一方の分岐路を介して前記エンジンに導入される第1気体の流量と、前記他方の分岐路を介して前記エンジンに導入される第2気体の流量との混合流量割合を変更する流量割合変更手段と、前記流量割合変更手段を制御する制御手段と、をさらに備えることが好ましい。
本発明では、エンジンが駆動すると、エンジンの内部で負圧が発生し、この負圧により変速機の内部の気体が吸気経路を介してエンジンに導入される。従って、変速機の内部の圧力が低下、すなわち、ベンチュリ部の下流側の圧力が低下し、ベンチュリ部の上流側と下流側との間で圧力差が発生し、ベンチュリ部の上流側の気体がベンチュリ部に供給され、供給された気体の圧力低下によりオイル貯留部から供給されたオイルと気体とがベンチュリ部の下流側で混合されることでオイルが霧化され、霧化されたオイルが被潤滑部に供給される。つまり、エンジンの内部で負圧が発生することで、ベンチュリ部に気体が供給され、霧化されたオイルが被潤滑部に供給される。このため、装置に例えばエアポンプ等を別途設けなくても、ベンチュリ部に気体を供給でき、オイルを霧化することができる。従って、装置の部品点数を削減できるという効果を奏する。また、装置の製造コストを低減すると共に装置を軽量化することができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る潤滑装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
以下、実施の形態1に係る潤滑装置について説明する。
図1は、実施の形態1に係る潤滑装置を模式図にて示している。同図に示すように、潤滑装置1−1および被潤滑部20は、変速機2のケース2aで囲まれた空間部、すなわち変速機2の内部に設けられている。潤滑装置1−1は、オイルパン10と、ベンチュリ部11と、ブリーザ12と、隔壁13とを備えている。ここで、変速機2は、変速機2の内部と外部とを連通させる孔として、ケース2aに導入孔2bおよび排出孔2cが形成されている。
オイルパン10は、オイル貯留部であり、オイルを貯留するものである。オイルパン10は、変速機2の底部に形成されている。ここで、オイルパン10には、使用可能油面レベルが設定されている。この使用可能油面レベルとは、オイルパン10に貯留されているオイルをベンチュリ部11に供給することができる油面の高さである。オイルパン10には、オイルパン10に貯留されているオイルの油面が使用可能油面レベルとなる量のオイルが貯留されている。
ベンチュリ部11は、オイルを霧化して、霧化したオイルを被潤滑部20に供給するものである。ベンチュリ部11は、サクションチューブ111と、ベンチュリ管112と、潤滑パイプ113とから構成されている。
サクションチューブ111は、ベンチュリ管112の後述する混合部112cに、オイルパン10に貯留されているオイルを供給するものである。サクションチューブ111は、両端部のうち一端部が混合部112cと接続されており、他端部がオイルパン10の内部に配置されている。つまり、サクションチューブ111を介して、ベンチュリ管112とオイルパン10とが接続されている。ここで、サクションチューブ111の他端部は、オイルパン10の使用可能油面レベルよりも下方に位置している。従って、サクションチューブ111の他端部は、常にオイルパン10に貯留されているオイルに浸されることとなる。
ベンチュリ管112は、気体である空気が供給されることで、サクションチューブ111を介してオイルパン10からオイルが供給され、空気とオイルとを混合してオイルを霧化するものである。ベンチュリ管112は、供給部112aと、絞り部112bと、混合部112cとを有している。ベンチュリ管112の開放された両端部のうち一方が供給部112aとされると共に他方が混合部112cとされており、さらに供給部112aと混合部112cとの間の絞り部分が絞り部112bとされている。
供給部112aは、空気を供給する部分である。供給部112aは、変速機2の導入孔2bと接続されている。ここで、導入孔2bは、途中にエアクリーナ15が設けられた外部接続通路16を介して外部と接続されている。つまり、ベンチュリ管112は、外部と接続されており、外部の空気を供給部112aからベンチュリ管112に供給することができる。つまり、供給部112a、すなわちベンチュリ部11の上流側が外部と接続されるので、外部の空気が供給部112aを介してベンチュリ部11に供給される。ここで、エアクリーナ15は、ベンチュリ管112に供給される外部の空気を浄化するものである。これにより、潤滑装置1−1では、エアクリーナ15により、ベンチュリ管112に異物が混入することを抑制することができるので、ベンチュリ部11により供給される霧化したオイルとともに異物が被潤滑部20に付着することを抑制することができる。つまり、変速機2の内部に外部から異物が混入されることを抑制することができるので、吸気経路30を介してガソリンエンジンであるエンジン3に異物が混入することを抑制することができる。
ここで、被潤滑部20は、例えばギヤ21、22、23、24である。ギヤ21、22は、その軸心部分が軸受25a、25bにより回転自在に軸支されているメインシャフト25に挿通され、回転可能とされている。また、ギヤ23、24は、それぞれギヤ21、ギヤ22に噛み合わされた状態で、軸心部分が軸受26a、26bにより回転自在に軸支されているカウンタシャフト26に挿通され、回転可能とされている。なお、ギヤ21、22、23、24のうち何れか1つのギヤが回転すると、他のギヤが連動(回転)する構成とされている。
絞り部112bは、供給部112aから供給された空気の流速を増大させる部分である。絞り部112bは、供給部112aおよび混合部112cよりも径方向の寸法が小さく形成されており、供給部112aから空気が供給されると、絞り部112bを通過する空気の流速が供給部112aを通過する空気の流速よりも増大する。流速が増大した空気は、絞り部112bから混合部112cに吐出される。
混合部112cは、オイルパン10からオイルを吸い出し、気体である空気とオイルとを混合してオイルを霧化する部分である。混合部112cには、上述のようにサクションチューブ111の一端部が接続されている。混合部112cは、絞り部112bよりも径方向の寸法が大きく形成されており、絞り部112bから流速が増大した空気が吐出されると、混合部112cを通過する空気の圧力が低下し、サクションチューブ111を介してオイルパン10からオイルを吸い出して、すなわちベンチュリ部11にオイルを供給して、空気とオイルとを混合し、オイルを霧化する。
つまり、ベンチュリ管112では、供給部112aと混合部112cとの間に差圧が発生すると、ベンチュリ部11の上流側である供給部112aから空気が供給されるとともに、サクションチューブ111を介してオイルが供給され、ベンチュリ部11の下流側である混合部112cにおいて空気とオイルとが混合され、霧化したオイルが生成される。
潤滑パイプ113は、ベンチュリ管112により霧化されたオイルを被潤滑部20に供給する。潤滑パイプ113は、両端部のうち一端部がベンチュリ管112の混合部112cと接続されており、他端部、すなわち先端部が変速機2の内部の被潤滑部20に臨んでいる。従って、潤滑パイプ113は、霧化されたオイルを空気とともに、被潤滑部20に噴き付けることで、霧化されたオイルを供給する。つまり、潤滑パイプ113が変速機2の内部と接続されるので、霧化されたオイルと空気が変速機2の内部に流入する。
ブリーザ12は、変速機2の内部からエンジン3の吸気経路30に気体である空気を導入する際に、変速機2の内部の霧化されたオイルを含む空気を空気とオイルとに気液分離するものである。ブリーザ12は、変速機2の排出孔2cに接続されている。ここで、排出孔2cは、エンジン3の吸気経路30と接続されている。つまり、ブリーザ12は、変速機2の内部と吸気経路30との間に設けられており、変速機2の内部がブリーザ12を介して吸気経路30と接続されている。ブリーザ12は、変速機2の内部と吸気経路30との間に差圧が発生すると、変速機2の内部の霧化されたオイルを含む空気が流入し、流入した霧化されたオイルを含む空気を気液分離部12aにより空気とオイルとに気液分離し、霧化されたオイルが取り除かれた空気が吸気経路30に流入する。従って、吸気経路30を介してエンジン3に導入される空気にオイルが含まれる虞を抑制することができる。
ここで、吸気経路30は、インテークマニホールド30aと、吸気通路30bとスロットル弁30cとから構成されている。インテークマニホールド30aは、エンジン3の各気筒と接続されるものである。吸気通路30bは、インテークマニホールド30aとブリーザ12とを接続するものである。つまり、吸気経路30は、インテークマニホールド30aおよび吸気通路30bを介して、エンジン3の内部と変速機2の内部とを接続するものである。スロットル弁30cは、吸気通路30bの途中に設けられるものである。ここで、スロットル弁30cは、変速機2の内部および吸気経路30を介して、エンジン3に導入される外部の空気の量である吸入空気量を調整するものである。スロットル弁30cは、図示しないエンジン3の運転制御を行う制御装置により弁開度が制御されている。なお、40は、エキゾーストマニホールドである。
隔壁13は、変速機2の内部の気体である霧化されたオイルを含む空気がベンチュリ部11からブリーザ12に直接流入することを阻止するものである。隔壁13は、被潤滑部20とブリーザ12との間の、霧状オイルを含む空気がベンチュリ部11からブリーザ12に直接流入することを阻止する位置に設けられている。ここで、変速機2の内部と吸気経路30との間に差圧が発生すると、変速機2の内部の霧化されたオイルを含む空気がブリーザ12に流入するので、変速機2の内部にブリーザ12に向かう空気の流れが発生する。このとき、ベンチュリ部11の潤滑パイプ113とブリーザ12との距離が短いと、潤滑パイプ113から被潤滑部20に向かって流れる霧化されたオイルを含む空気がブリーザ12に向かって流れようとして、霧化されたオイルを被潤滑部20に十分供給できない虞がある。しかしながら、隔壁13により、霧化されたオイルを含む空気がベンチュリ部11からブリーザ12に直接流入することを阻止することで、潤滑パイプ113から被潤滑部20に向かって流れる霧化されたオイルを含む空気がブリーザ12に向かって流れにくくなるので、霧化されたオイルを含む空気を被潤滑部20に確実に供給することができる。また、隔壁13を設けることにより、霧化されたオイルを含む空気が被潤滑部20からブリーザ12まで流れる経路が隔壁13を設けない場合と比較して長くなる。従って、霧化されたオイルを含む空気が被潤滑部20からブリーザ12まで流れる間に、霧化されたオイルを含む空気の気液分離を促進することができる。これにより、吸気経路30を介してエンジン3に導入される空気にオイルが含まれる虞を抑制することができる。
次に、実施の形態1に係る潤滑装置1−1の動作について説明する。
まず、エンジン3が駆動すると、エンジン3の内部で負圧が発生する。従って、エンジン3の内部と吸気経路30との間に差圧が発生し、吸気経路30の空気がエンジン3に導入される。ここで、吸気経路30の空気がエンジン3に導入されると、吸気経路30の内部の圧力が低下するので、吸気経路30と変速機2の内部との間に差圧が発生し、変速機2の内部の霧化したオイルを含む空気がブリーザ12に流入し、ブリーザ12により霧化したオイルが取り除かれた空気が吸気経路30に流入する。ここで、変速機2の内部の霧化したオイルを含む空気がブリーザ12を介して(霧化したオイルが取り除かれ)吸気経路30に流入すると、変速機2の内部の圧力が低下するので、変速機2の内部とベンチュリ部11の潤滑パイプ113との間に差圧が発生し、潤滑パイプ113の空気が変速機2の内部に流入する。潤滑パイプ113の空気が変速機2の内部に流入すると、潤滑パイプ113の内部の圧力が低下するので、潤滑パイプ113とベンチュリ部11の下流側である混合部112cとの間に差圧が発生し、混合部112cの空気が潤滑パイプ113に流入する。つまり、変速機2の内部と、潤滑パイプ113を介して変速機2の内部と接続する混合部112cとの間に差圧が発生し、混合部112cの空気が変速機2の内部に流入する。混合部112cの空気が変速機2の内部に流入すると、混合部112cの内部の圧力が低下し、混合部112cと供給部112aとの間に差圧が発生、すなわちベンチュリ部11の上流側と下流側との間で圧力差が発生し、ベンチュリ部11の上流側の空気がベンチュリ部11に供給され、供給された空気の圧力低下によりオイルパン10から供給されたオイルと空気とがベンチュリ部11で混合されることでオイルが霧化され、霧化されたオイルが被潤滑部20に供給される。つまり、エンジン3の内部で負圧が発生することで、ベンチュリ部11に空気が供給され、霧化されたオイルが被潤滑部20に供給される。このため、潤滑装置1−1に例えばエアポンプ等を別途設けなくても、ベンチュリ部11に空気を供給でき、オイルを霧化することができる。従って、潤滑装置1−1の部品点数を削減できる。また、潤滑装置1−1の製造コストを低減すると共に潤滑装置1−1を軽量化することができる。
また、ベンチュリ部11で生成される霧化されたオイルの量(以下、オイルミスト量という)は、外部の空気がベンチュリ部11に供給される流量、すなわち、エンジン3の吸入空気量に比例する。つまり、オイルミスト量は、スロットル弁30cの弁開度に比例する。このため、例えば車両の速度やエンジンの負荷等の車両の走行状態に応じて、オイルミスト量が変更される。
例えば、車両の加速時や高速走行時等の変速機2の内部の被潤滑部20で使用に要するオイルの量が多くなる場合に、図示しない制御装置は、スロットル弁30cの弁開度を大きく制御し、吸入空気量を増加するので、外部の空気がベンチュリ部11に供給される流量が増加し、オイルミスト量が増加する。従って、霧化されたオイルを被潤滑部20に多量に供給することができるので、車両の走行状態に応じて、被潤滑部20は適切な潤滑状態に保たれる。従って、オイルミスト量を調整する制御装置等を別途設けなくても、車両の走行状態に応じて、変速機2の内部の被潤滑部20を適切な潤滑状態に保つことができる。
また、前述のように、車両の走行状態に応じてオイルミスト量が変化するため、霧化されたオイルを被潤滑部20に不要に供給することがなくなる。言い換えれば、霧化されたオイルを被潤滑部20に適量だけ供給することができ、オイルの攪拌損失や引きずり損失を低減できる。また、潤滑装置1−1では、被潤滑部20に液状のオイルを供給せずに、霧化したオイルを被潤滑部20に供給し、被潤滑部20を潤滑する構成であるため、オイルポンプを使用することで発生する駆動損失などを低減できる。これらにより、車両の燃費を向上できる。
また、潤滑装置1−1では、上述のように、被潤滑部20に霧化されたオイルが供給されるので、被潤滑部20に液状のオイルを供給する場合と比べて、変速機2の冷却効率を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る潤滑装置について説明する。図2は、実施の形態2に係る潤滑装置を模式図にて示している。図2に示す実施の形態2に係る潤滑装置1−2が、図1に示す実施の形態1に係る潤滑装置1−1と異なる点は、エンジン3がディーゼルエンジンであり、外部から直接エンジン3に空気が導入できるとともに、変速機2の内部を介してエンジン3に空気が導入できる点である。ここで、図2に示す実施の形態2に係る潤滑装置1−2の基本的構成において、図1に示す実施の形態1に係る潤滑装置1−1の基本的構成と同一部分は、その説明を省略する。
実施の形態2の潤滑装置1−2は、図2に示すように、オイルパン10と、ベンチュリ部11と、ブリーザ12と、隔壁13と、分流弁17と、制御装置18とを備えている。
ここで、実施の形態2では、吸気経路30の上流側は、分岐点、すなわち分流弁17により2つの分岐路に分岐されている。2つに分岐された分岐路は、一方の分岐路が変速機2の内部を介してエンジン3に空気を導入するためのものであり、他方の分岐路が外部から直接エンジン3に空気を導入するためのものである。ここで、吸気経路30の下流側、すなわち分流弁17とエンジン3との間は、上記インテークマニホールド30aおよび吸気通路30bにより構成されている。吸気通路30bは、インテークマニホールド30aと分流弁17とを接続するものである。
一方の分岐路は、第1分岐通路30eにより構成されている。第1分岐通路30eは、分流弁17と変速機2の内部とに接続されている。つまり、一方の分岐路は、変速機2の内部と接続される。なお、一方の分岐路、すなわち第1分岐通路30eを介してエンジン3に導入される第1気体を第1空気とし、その流量を第1空気流量Qaとする。
他方の分岐路は、第2分岐通路30dとエアクリーナ30fとにより構成されている。第2分岐通路30dは、分流弁17と外部とに接続されている。つまり、他方の分岐路は、外部と接続される。ここで、エアクリーナ30fは、第2分岐通路30dの途中に設けられている。ここで、エアクリーナ30fは、エンジン3に直接導入される外部の空気を浄化するものである。これにより、吸気経路30に外部から異物が混入されることを抑制することができるので、吸気経路30を介してエンジン3に異物が混入することを抑制することができる。なお、他方の分岐路、すなわち第2分岐通路30dを介してエンジン3に導入される第2気体を第2空気とし、その流量を第2空気流量Qbとする。
分流弁17は、流量割合変更手段であり、2つの分岐路の分岐点に設けられている。分流弁17は、上記第1空気流量Qaと、第2空気流量Qbとの混合流量割合を変更するものである。分流弁17は、弁開度により混合流量割合を変更するものである。つまり、分流弁17は、弁開度を調整することにより、第1空気流量Qaを増加するとともに第2空気流量Qbを減少して混合流量割合を第1空気流量Qaが増加するように、あるいは第1空気流量Qaを減少するとともに第2空気流量Qbを増加して混合流量割合を第1空気流量Qaが減少するようにすることができる。
制御装置18は、制御手段であり、流量割合変更手段である分流弁17の弁開度を制御するものである。制御装置18は、オイルミスト量が車両の走行状態に応じたものとなるように、分流弁17の弁開度を制御するものである。ここで、制御装置18には、図示しないエアフロメータが接続されている。エアフロメータは、通過する空気の流量を検出するものであり、エアクリーナ15と変速機2の内部との間、すなわち、外部接続通路16に設けられている。エアフロメータは、ベンチュリ部11に供給される外部の空気の流量である供給空気流量Qc、すなわち第1空気流量Qaを検出し、この検出結果を制御装置18に出力する。ここで、供給空気流量Qcは、様々な車両情報のうちの1つである。つまり、実施の形態2では、制御装置18は、エアフローメータにより車両情報を取得する。
次に、本発明の実施の形態2に係る潤滑装置1−2の動作について説明する。図3は、実施の形態2の潤滑装置のフローチャートを示す図である。
まず、制御装置18は、車両情報を取得する(ステップS100)。ここでは、制御装置18には、例えば、車速、エンジントルク、エンジン回転数、潤滑装置1−2内のオイルの温度、供給空気流量Qc等の図示しない各種のセンサにより検出された車両情報が出力されることで、車両情報を取得する。例えば、供給空気流量Qc(=Qa)については、図示しないエアフロメータにより検出され、制御装置18に出力される。
次に、制御装置18は、車両情報に基づいて必要オイルミスト量Qrを算出する(ステップS101)。ここで、車両情報としては、例えば、車速、エンジントルク、エンジン回転数、潤滑装置1−2内のオイルの温度、供給空気流量Qc等がある。
次に、制御装置18は、取得した供給空気流量Qc(=Qa)に基づいて、実際のオイルミスト量である実オイルミスト量Qeを算出する(ステップS102)。
次に、実オイルミスト量Qeが算出された必要オイルミスト量Qrよりも大きいか否かが制御装置18の演算により判断される(ステップS103)。
次に、制御装置18は、実オイルミスト量Qeが算出された必要オイルミスト量Qrよりも多いと判定される(ステップS103肯定)と、実オイルミスト量Qeが必要オイルミスト量Qrとなるように分流弁17の弁開度を制御する。ここでは、制御装置18は、第1空気流量Qaを減少させ、第2空気流量Qbが第1空気流量Qaの減少分だけ増加するように、分流弁17の弁開度を制御することで、実オイルミスト量Qeと必要オイルミスト量Qrとを同じとする(ステップS104)。従って、第1空気及び第2空気の総流量をエンジン3が駆動するのに必要な量だけ確保できる。
また、制御装置18は、実オイルミスト量Qeが算出された必要オイルミスト量Qr以下と判定される(ステップS103否定)と、実オイルミスト量Qeが必要オイルミスト量Qrとなるように分流弁17の弁開度を制御する。ここでは、制御装置18は、第1空気流量Qaを増加させ、第2空気流量Qbが第1空気流量Qaの増加分だけ減少するように、分流弁17の弁開度を制御することで、実オイルミスト量Qeと必要オイルミスト量Qrとを同じとする(ステップS105)。従って、第1空気及び第2空気の総流量をエンジン3が駆動するのに必要な量だけ確保できる。
以上のように、実施の形態2の潤滑装置1−2では、供給空気流量Qcを、例えば車速、エンジントルク、エンジンの回転数、オイルの温度、供給空気流量Qc等の車両情報で定まる車両状態に応じた量にすることができる。このため、実オイルミスト量Qeを、車両情報に応じた量、すなわち、被潤滑部20を潤滑するのに適切な量である必要オイルミスト量Qrにすることができる。これにより、霧化したオイルを被潤滑部20に過剰供給してしまうことを防止できる。このため、例えば、ギヤ21、22、23、24によるオイルの攪拌損失や引きずり損失が生じることを防止できる。
なお、実施の形態1〜2では、ベンチュリ管112の混合部112cに潤滑パイプ113が連結される構成としたが、本発明はこれに限らず、ベンチュリ管112の混合部112cから変速機2の内部の被潤滑部20に霧化したオイルを供給することができれば、潤滑パイプ113を省略してもよい。
また、実施の形態2では、エンジン3として、スロットル弁を備えないディーゼルエンジンを用いたが本発明はこれに限定されるものではなく、スロットル弁を有するガソリンエンジンをエンジン3としても良い。この場合は、スロットル弁は、分流弁17とインテークマニホールド30aとの間、すなわち吸気通路30bの途中に設ければよい。
また、被潤滑部20は、ギヤ21、22、23、24等に限らず、例えば、歯車、軸上、無段変速機のベルト等のように、オイルの供給を必要とする箇所であればよい。
以上のように、本発明に係る潤滑装置は、車両の被潤滑部を潤滑する潤滑装置に有用であり、特に、部品点数を削減できるのに適している。
実施の形態1に係る潤滑装置の概略を示す模式図である。 実施の形態2に係る潤滑装置の概略を示す模式図である。 実施の形態2の潤滑装置のフローチャートを示す図である。
符号の説明
1−1,1−2 潤滑装置
2 変速機
3 エンジン
10 オイルパン(オイル貯留部)
11 ベンチュリ部
111 サクションチューブ
112 ベンチュリ管
112a 供給部(ベンチュリ部の上流側)
112c 混合部(ベンチュリ部の下流側)
113 潤滑パイプ
12 ブリーザ
13 隔壁
17 分流弁(流量割合変更手段)
18 制御装置(制御手段)
20 被潤滑部
30 吸気経路

Claims (4)

  1. オイルが貯留されるオイル貯留部と、
    気体が供給されることで前記オイル貯留部から前記オイルが供給され、前記気体と前記オイルとを混合して当該オイルを霧化し、変速機の内部に設けられた被潤滑部に前記霧化したオイルを供給するベンチュリ部と、
    を備え、
    前記ベンチュリ部の上流側が外部と接続され、かつ、前記変速機の内部がエンジンの吸気経路と接続されている
    ことを特徴とする潤滑装置。
  2. 前記変速機の内部と前記吸気経路との間に、前記気体と前記霧化されたオイルとの気液分離を行うブリーザをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の潤滑装置。
  3. 前記被潤滑部と前記ブリーザとの間に設けられ、前記変速機の内部の前記気体が前記ベンチュリ部から前記ブリーザに直接導入することを阻止する隔壁をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の潤滑装置。
  4. 前記吸気経路の上流側は、分岐点より2つの分岐路に分岐されており、
    前記2つの分岐路のうち、一方の分岐路が前記変速機の内部と接続され、他方の分岐路が外部と接続され、
    前記分岐点に設けられ、前記一方の分岐路を介して前記エンジンに導入される第1気体の流量と、前記他方の分岐路を介して前記エンジンに導入される第2気体の流量との混合流量割合を変更する流量割合変更手段と、
    前記流量割合変更手段を制御する制御手段と、
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の潤滑装置。
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