JP4929390B1 - 電子機器およびアンテナユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ミリ波を用いた近接無線通信と誘導電界を用いた近接無線通信とを同一タッチポイントを利用して実行することができる電子機器を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、電子機器は、第1の面を有する筐体と、誘導電界アンテナと、ミリ波アンテナと、近接無線通信部とを含む。誘導電界アンテナは前記筐体内に設けられ、前記第1の面内の第1領域に対向して配置された結合電極を含む。前記ミリ波アンテナは前記筐体内に設けられ、前記誘導電界アンテナに関して前記第1領域とは反対側に配置されている。前記ミリ波アンテナは、前記第1領域の近傍の空間が前記ミリ波アンテナのカバーエリアに含まれるように、前記誘導電界アンテナの底面の外周縁よりも外側の位置に配置されている複数のミリ波アンテナ素子を含む。前記近接無線通信部は、前記誘導電界アンテナを介して第1の周波数帯域の無線信号を送受信すると共に、前記ミリ波アンテナを介して前記第1の周波数帯域よりも高いミリ波帯域の無線信号を送受信する。
【選択図】図9

Description

本発明の実施形態は、近接無線通信を実行するための電子機器およびアンテナユニットに関する。
近年、ICカード、携帯電話機等においては、NFCのような無線通信が利用され始めている。ユーザは、ICカードまたは携帯電話をホスト装置のリーダ/ライタ部にかざすといった操作を行うだけで、認証処理、課金等のための通信を容易に行うことが出来る。
最近では、誘導電界を用いた新たな近接無線通信技術が利用され始めている。この新たな近接無線通信技術は、認証、課金サービスのみならず、文書データ、画像データ、オーディオデータといった大容量のデータファイルをそれらデバイス間で交換することを可能にする。
この近接無線通信技術は、カプラと称される電界誘導アンテナを用いて、UWB帯域(4GHz付近)の信号を送受信する。これにより、この近接無線通信技術は、高速で快適、かつ非常に短い通信距離によるセキュリティーの高い通信を実現している。ユーザは、近接無線通信技術に対応したデバイスを、近接無線通信技術に対応した他のデバイスのタッチポイントにタッチするだけで、それらデバイス間のデータ転送等を実行することができる。
しかし、UWB帯域を用いる近接無線通信技術では、1Gbps程度の通信速度が限界である。高精細(HD)画像の非圧縮転送などを実現するためには、さらに高速(4Gbps程度)の通信を実現することが要求される。高精細(HD)画像の非圧縮転送等のためのさらに高速の近接通信を実現するための技術としては、ミリ波の採用が検討され始めている。
UWB帯域を用いる現行の近接無線通信とミリ波を用いる次世代の近接超高速無線通信とを共存させるためには、2つの異なるアンテナ、つまり電界誘導アンテナとミリ波アンテナとが必要となる。しかし、ユーザの立場からは、現行の近接無線通信と次世代の近接超高速無線通信のどちらを使用する場合であっても、同一のタッチポイントを利用してデバイス間の通信を実行できることが望ましい。
2種類のアンテナを含む複合アンテナの構造としては、例えば、現行の近接無線通信用の誘導電界アンテナの結合電極と、NFC用のループアンテナとが同一面上に配置されたアンテナ構造が知られている。
特開2010−130534号公報
しかし、ミリ波の周波数は光に近い周波数であるため、その指向性および直進性は高い。したがって、もしミリ波アンテナとタッチポイントとの間の距離が近すぎると、タッチポイント近傍の範囲はミリ波アンテナによってカバーされないかもしれない。よって、もしミリ波アンテナと誘導電界アンテナの結合電極とを同一面上に配置したならば、現行の近接無線通信と次世代の近接超高速無線通信との間で同一のタッチポイントを共用することが困難になるかもしれない。
本発明の目的は、ミリ波を用いた近接無線通信と誘導電界を用いた近接無線通信とを同一タッチポイントを利用して実行することができる電子機器およびアンテナユニットを提供することである。
実施形態によれば、電子機器は、第1の面を備える筐体と、前記筐体内にあり且つ前記第1の面内の第1領域に対向するミリ波アンテナであって、複数のミリ波アンテナ素子を備えるミリ波アンテナと、前記筐体内で且つ前記第1領域と前記ミリ波アンテナとの間にある誘導電界アンテナであって、前記第1領域に対向する結合電極を備える誘導電界アンテナと、前記筐体内にあり、前記誘導電界アンテナを介して第1の周波数帯域の無線信号を送受信すると共に、前記ミリ波アンテナを介して前記第1の周波数帯域よりも高いミリ波帯域の無線信号を送受信する近接無線通信部とを具備し、前記複数のミリ波アンテナ素子は、前記ミリ波アンテナのカバーエリアが前記第1領域を含むように前記誘導電界アンテナの底面の外周縁の外側にある。
実施形態に係る電子機器のシステム構成を示すブロック図。 同実施形態の電子機器の外観を示す斜視図。 同実施形態の電子機器と外部デバイスとの間で実行される近接無線通信の例を示す図。 同実施形態の電子機器に適用される、近接無線通信を制御するためのソフトエアアーキテクチャの例を示す図。 同実施形態の電子機器で用いられる誘導電界アンテナ(カプラ)の構成例を示す斜視図。 同実施形態の電子機器で用いられるミリ波アレーアンテナの構成例を示す斜視図。 図6のミリ波アレーアンテナを示す平面図。 図6のミリ波アレーアンテナを示す正面図。 同実施形態の電子機器の断面図。 図5の誘導電界アンテナと図6のミリ波アレーアンテナの配置位置を示す図。 図6のミリ波アレーアンテナによってカバーされる通信範囲を説明するための図。 図5の誘導電界アンテナのケーブル配線を示す図。
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、実施形態に係る電子機器の構成を説明する。この電子機器10は、例えば、ポータブルコンピュータ、携帯電話、PDA、オーディオプレーヤ、TV等として実現される。この電子機器10は、システム制御部11、メモリ12、ストレージデバイス13、入力部14、液晶表示装置(LCD)15、サウンドコントローラ16、スピーカ17、インジケータ18、電源制御部19、および近接無線通信モジュール20を備える。
システム制御部11は、電子機器10内の各部の動作を制御する。システム制御部11は、メモリ12、ストレージデバイス13、入力部14、LCD15、サウンドコントローラ16、インジケータ18、電源制御部19、および近接無線通信モジュール20に接続されている。システム制御部11は、CPU101aを備えている。
CPU101aは、ストレージデバイス13からメモリ12にロードされる、オペレーティングシステムおよび各種アプリケーションプログラムおよびユーティリティプログラムを実行するプロセッサである。アプリケーションプログラムおよびユーティリティプログラムの中には、近接無線通信モジュール20の通信動作を制御する通信制御プログラム12a等が含まれている。
通信制御プログラム12aは、近接無線通信機能を有する任意の電子デバイス(外部デバイス)と近接無線通信モジュール20との間の近接無線通信を制御する。ストレージデバイス13は、例えば、ハードディスクドライブや不揮発性半導体メモリから構成されている。入力部14は、CPU111に与えるべきデータ及び指示を入力するための入力デバイスである。この入力部14は、例えば、キーボード、複数のボタンスイッチ、またはポインティングデバイス等によって実現される。
LCD15は、電子機器10のディスプレイとして使用される表示装置である。サウンドコントローラ16はCPU101aから送信されるオーディオデータに対応する音を出力するための音源回路である。サウンドコントローラ16はCPU101aから送信されるオーディオデータをデジタルオーディオ信号からアナログオーディオ信号に変換し、そのアナログオーディオ信号をスピーカ17に出力する。スピーカ17はアナログオーディオ信号に対応する音を出力する。
インジケータ18は近接無線通信モジュール20によって実行される近接無線通信の状態(データ転送の開始、データ転送の終了等)を提示する。このインジケータ18として、LEDのような発光部を用いてもよい。
電源制御部19は、ACアダプタ30を介して外部から供給される電力、または電子機器10内に設けられたバッテリ19bから供給される電力を用いて、電子機器10内の各部に電力を供給する。換言すれば、電子機器10は、AC商用電源のような外部電源、またはバッテリ19bによって駆動される。ACアダプタ30は、電子機器10内に設けることも出来る。電源制御部19は、ユーザによる電源スイッチ(P−SW)19aの操作に応じて、電子機器10をパワーオンまたはパワーオフする。
近接無線通信モジュール20は、近接無線通信を実行する近接無線通信部である。この近接無線通信モジュール20は、近接無線通信モジュール20から所定の通信距離(通信範囲)内に存在する、近接無線通信機能を有する別のデバイス(外部デバイス)と通信することができる。近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の無線通信は、近接無線通信モジュール20と外部デバイスとが近接状態である場合、つまり近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の距離が通信距離(例えば3cm)内に接近された場合にのみ可能となる。近接無線通信モジュール20と外部デバイスとが通信範囲以内に接近した時、近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の接続(無線接続)を確立する動作が開始される。そして、デバイス間の接続(無線接続)が確立された後に、例えば、SCSI,OBEX、または他の汎用プロトコルを用いたデータ転送といったサービスが、近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の近接無線通信によって実行される。
近接無線通信モジュール20は、誘導電界を用いた近接無線通信と、ミリ波を用いた近接超高速無線通信の双方をサポートするように構成されている。近接無線通信モジュール20は誘導電界アンテナ22aおよびミリ波アンテナ22bにそれぞれ接続される。
誘導電界アンテナ22aはカプラと称されるアンテナであり、UWB帯域(4GHz付近)をカバーするように構成されている。近接無線通信モジュール20は、誘導電界アンテナ22aを介して第1の周波数帯域(例えば、4GHz付近のUWB帯域)の無線信号を送受信することができる。外部デバイスが誘導電界アンテナ22aから通信距離(例えば3cm)以内に接近した時、近接無線通信モジュール20および外部デバイスそれぞれの誘導電界アンテナ(カプラ)間が誘導電界によって結合され、これによって近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の無線通信が実行可能となる。誘導電界アンテナ22aは、例えば、結合電極と、この結合電極の下面側に配置されたグランド板、等を含む。誘導電界は結合電極から放出される。グランド板は、そのグランド板の上面が結合電極の下面に対向するよう配置される。
ミリ波アンテナ22bは、第1の周波数帯域(UWB帯域)よりも高いミリ波帯域(例えば、60GHz帯域)をカバーするように構成されている。このミリ波アンテナ22bはミリ波帯の信号(電波)を送受信するために用いられる。ミリ波アンテナ22bも、誘導電界アンテナ22aと同様に、外部デバイスとの近接無線通信のために用いられる。ミリ波アンテナ22bは、通常、ミリ波帯の電波、つまり、ミリ波帯の放射電界、を使用する。このため、原理的には、ミリ波アンテナ22bは、ミリ波アンテナ22bから10m程度のエリアをカバーすることができる。しかし、本実施形態では、ミリ波アンテナ22bは近接無線通信用に設計されているので、例えばミリ波の送信信号の電力を低く抑えることによって、ミリ波アンテナ22bの通信距離は比較的狭く設定されている。ミリ波アンテナ22bの通信距離は、誘導電界アンテナ22aの通信距離よりも長い、例えば、5cm程度に設定してもよい。近接無線通信モジュール20は、ミリ波アンテナ22bを介してミリ波帯域の無線信号を送受信する。
近接無線通信モジュール20と誘導電界アンテナ22aとの間は同軸ケーブルのようなアンテナケーブルを介して接続される。
ミリ波の信号は減衰しやすい。このため、もし同軸ケーブルを介して近接無線通信モジュール20とミリ波アンテナ22bとを接続すると、送信信号および受信信号の減衰によって通信性能が低下する可能性がある。送信信号および受信信号の減衰をできるだけ少なくするために、ミリ波アンテナ22bは、ミリ波用のRFアンプのようなミリ波無線回路を含むチップ(送受信チップ)のパッケージに取り付けてもよい。ミリ波無線回路はミリ波を送受するためのRF回路である。ミリ波アンテナ22bとチップとの間はボンディング配線等を介して電気的に接続してもよい。近接無線通信モジュール20は、ミリ波アンテナ22bが形成されたチップに1本以上の信号線を介して接続される。
もちろん、ミリ波アンテナ22bは、上述の構成に限定されるものではなく、他の任意の構成を採用してもよい。
誘導電界を用いた近接無線通信方式としては、例えばTransferJetTMを使用し得る。TransferJetTMは、UWBを利用した近接無線通信方式であり、373Mbps程度の実効通信速度でデータ転送を実行することができる。ミリ波を用いた近接超高速無線通信も、誘導電界を用いた近接無線通信方式と同じ、または同様の無線通信方式を用いて実行してもよい。
近接無線通信モジュール20はPHY部21aとPHY部21bとを含む。PHY部21aは、誘導電界を用いて信号を物理的に送受信するための無線回路である。PHY部21bはミリ波を用いて信号を物理的に送受信するための無線回路である。上述したように、ミリ波アンテナ22bの各アンテナ素子がミリ波無線回路を含むチップのパッケージ表面上またはそのチップのパッケージ内に設けられている場合には、PHY部21bの機能の一部またはすべては、チップ内にミリ波無線回路として実装してもよい。
次に、図2を参照して、電子機器10がポータブルパーソナルコンピュータとして実現されている場合を想定して、電子機器10の外観の例を説明する。
は、電子機器10の外観を示す斜視図である。電子機器10は、本体41と、ディスプレイユニット42とを備えている。ディスプレイユニット42は、本体41の上面が露出される開放位置と本体41の上面がディスプレイユニット42によって覆われる閉塞位置との間を回動可能に本体41に取り付けられている。ディスプレイユニット42内には、上述のLCD15が設けられている。
本体41は薄い箱状の筐体を有している。本体41の筐体の上面には、キーボード14a、タッチパッド14b、インジケータ18、電源スイッチ19a等が配置されている。
本体41の筐体の第1の面の一部分、換言すれば、筐体の上面41a内の第1領域は、デバイス間の近接無線通信のためのタッチポイントとして機能する。外部デバイスが筐体の上面41a内の第1領域(タッチポイント)付近に近接されたこと(以下、タッチという)をトリガに、電子機器10と外部デバイスとの間の近接無線通信が実行される。
もし外部デバイスが誘導電界を用いた近接無線通信のみをサポートしているならば、電子機器10(近接無線通信モジュール20)は誘導電界を用いて外部デバイスとの近接無線通信を実行する。もし外部デバイスがミリ波を用いた近接無線通信のみをサポートしているならば、電子機器10(近接無線通信モジュール20)はミリ波を用いて外部デバイスとの近接無線通信を実行する。もし外部デバイスが誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接無線通信の双方をサポートしているならば、電子機器10(近接無線通信モジュール20)は、ミリ波を用いて外部デバイスとの近接無線通信を実行するか、または誘導電界とミリ波との組み合わせを用いて外部デバイスとの近接無線通信を実行する。この場合、デバイス間の接続確立および接続解除のための通信を誘導電界を用いた近接無線通信によって実行し、デバイス間のデータ転送をミリ波を用いた近接超高速無線通信によって実行してもよい。さらに、データ転送についても、誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接超高速無線通信とを選択的使用してもよい。例えば、デバイス間のデータ転送に使用する通信プロトコルの種類に応じて、あるいは転送対象のデータの種類。または転送対象のデータのデータ量に応じて、誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接超高速無線通信とを選択的に実行してもよい。例えば、HD画像の非圧縮転送のような、高速のデータレートが必要なデータ転送を行う場合には、ミリ波を用いた近接超高速無線通信を利用してもよい。誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接超高速無線通信のどちらを使用するかは、デバイス間のネゴシエーションによって決定してもよい。
本体41の筐体内には、図1に示したシステムコンポーネントが内蔵されている。本実施形態では、誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接無線通信(近接超高速無線通信)の双方が同一のタッチポイントを介して実行できるようにするために、誘導電界アンテナ22aおよびミリ波アンテナ22bは、筐体の上面41a上のタッチポイントの下部に対応する、筐体内の位置に配置されている。
すなわち、誘導電界アンテナ22aは、筐体の上面41aに対向するように筐体内に設けられている。誘導電界アンテナ22aの通信距離(通信範囲)はミリ波アンテナ22bの通信距離(通信範囲)よりも狭い。したがって、本実施形態では、誘導電界アンテナ22aは筐体の上面41aに近接した位置に配置される。
誘導電界アンテナ22aは上述したように結合電極を含む。誘導電界アンテナ22aは、結合電極上面が筐体の上面41aの第1領域に対向するように配置される。結合電極が対向する筐体の上面41a内の小領域、つまり上述の第1領域は、タッチポイントとして用いられる。誘導電界アンテナ22aのカバーエリアは、上面41a内の第1領域の近傍の空間、つまりタッチポイントの近傍の範囲である。
ミリ波アンテナ22bは、誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)よりも下方側に位置するように本体41の筐体内に配置される。ミリ波アンテナ22bの指向性および直進性は高く、さらに誘導電界アンテナ22aは上述したように筐体の上面41aに近接して配置されているので、もしミリ波アンテナ22bを誘導電界アンテナ22aと同一面上に配置したならば、上面41aの近傍の空間のほとんどはミリ波アンテナ22bの非カバーエリアに含まれてしまうかもしれない。つまり、第1領域(タッチポイント)の近傍の空間のほとんどすべてはミリ波アンテナ22bによってカバーされないかもしれない。このことは、上述のタッチポイントを誘導電界を用いた近接無線通信とミリ波を用いた近接無線通信との間で共用できないことを意味する。
したがって、本実施形態では、ミリ波アンテナ22bは、誘導電界アンテナ22aの底面の下方側の位置、換言すれば、筐体内において誘導電界アンテナ22aに関して第1領域とは反対側の位置、に設けられている。さらに、ミリ波アンテナ22bは、第1領域の近傍の空間がミリ波アンテナ22bのカバーエリアに含まれるように、誘導電界アンテナ22aの底面の外周縁よりも外側の位置に配置された複数のミリ波アンテナ素子を含んでいる。
より詳しくは、本実施形態においては、ミリ波アンテナ22bを構成する複数のミリ波アンテナ素子は、第1領域の近傍の空間が複数のミリ波アンテナ素子によってカバーされるように、誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)よりも、筐体の上面41aから離れた位置で、且つ誘導電界アンテナ22aの底面の外周縁よりも外側の位置に配置されている。したがって、上面41aに対して垂直方向における第1領域(タッチポイント)と複数のミリ波アンテナ素子それぞれとの間の距離(垂直距離)は、上面41aに対して垂直方向における第1領域(タッチポイント)と誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)との間の距離(垂直距離)よりも長い。ミリ波アンテナ22bのカバーエリアはミリ波アンテナ22bからの距離が遠くなるほど広がるので、誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)よりも筐体の上面41aから離れた位置にミリ波アンテナ22bを配置することにより、上面41aの近傍の空間をミリ波アンテナ22bによって十分にカバーすることが可能となる。
さらに、複数のミリ波アンテナ素子それぞれの指向性(指向性角度)は、ミリ波アンテナ素子それぞれの電波放射エリアが誘導電界アンテナ22aに重ならず、且つ第1領域(タッチポイント)から所定距離だけ外方側に離れた位置においてミリ波アンテナ22bの非カバーエリアが生じないように、例えば、第1領域(タッチポイント)から所定距離だけ外方側に離れた位置においてミリ波アンテナ素子それぞれの電波放射エリア(カーバーエリア)のすべてがオーバーラップするように設定されている。ここで、第1領域(タッチポイント)から所定距離だけ外方側に離れた位置とは、電子機器10のタッチポイントに外部デバイスが近接された時における外部デバイス内のミリ波アンテナの位置(想定位置)を意味する。
なお、ミリ波アンテナ素子それぞれの電波放射エリアが誘導電界アンテナ22aに重ならず、且つ第1領域(タッチポイント)から所定距離だけ外方側に離れた位置においてミリ波アンテナ22bの非カバーエリアが生じないようにするために、各ミリ波アンテナ素子の指向性(指向性角度)のみならず、上面41aに対して垂直方向における誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)とミリ波アンテナ22bとの間の距離(垂直距離)を調整してもよい。
誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ22bの以上の配置により、誘導電界を用いた近接無線通信およびミリ波を用いた近接超高速無線通信の双方を、それら近接無線通信相互間で互いに影響を及ぼすことなく、同一タッチポイントを利用して実行することができる。
図3は、携帯電話50と電子機器10との間で実行される近接無線通信の様子が示されている。携帯電話50の筐体内には、誘導電界アンテナとミリ波アンテナとが設けられている。携帯電話50の筐体内における誘導電界アンテナとミリ波アンテナの配置は、電子機器10内における誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ22bの配置と同じである。すなわち、携帯電話50においては、誘導電界アンテナは携帯電話50の筐体の第1の面(例えば背面)内のタッチポイントに対向するように配置され、ミリ波アンテナは誘導電界アンテナの底面よりも下方側の位置、つまり、誘導電界アンテナの底面よりも、背面から離れた位置に設けられている。
携帯電話50の筐体の背面を電子機器20の本体41の上面41a上のタッチポイントにかざす(または携帯電話5を上面41a上に置く)ことにより、携帯電話50と電子機器10との間の近接無線通信(誘導電界を用いた近接無線通信、およびミリ波を用いた近接超高速無線通信)を開始することが可能となる。
次に、図4を参照して、近接無線通信モジュール20を用いて実行される、近接無線通信および近接超高速無線通信を制御するためのソフトウェアアーキテクチャを説明する。
図4のソフトウェアアーキテクチャは通信制御のためのプロトコルスタックの階層構造を示している。プロトコルスタックは、物理層(PHY)、コネクション層(CNL)、プロトコル変換層(PCL)、アプリケーション層から構成されている。
物理層(PHY)は物理的なデータ転送を制御する層であり、OSI参照モデル内の物理層に対応する。物理層(PHY)の一部の機能または全ての機能は、近接無線通信モジュール20内のハードウェアを用いて実現することもできる。物理層(PHY)は、誘導電界を用いた物理的なデータ転送を制御するための上述のPHY部21aと、ミリ波を用いた物理的なデータ転送を制御するための上述のPHY部21bとを含む。
物理層(PHY)はコネクション層(CNL)からのデータを無線信号に変換する。コネクション層(CNL)はOSI参照モデル内のデータリンク層およびトランスポート層に対応しており、物理層(PHY)を制御してデータ通信を実行する。このコネクション層(CNL)は、プロトコル変換層(PCL)から受信される接続要求、または外部デバイスから受信される接続要求に応じて、近接状態に設定されている近接無線通信モジュール20と外部デバイスとの間の(物理的な)接続を確立するための処理を実行する。
プロトコル変換層(PCL)は、OSI参照モデル内のセッション層およびプレゼンテーション層に対応しており、アプリケーション層と、コネクション層(CNL)との間に位置する。このプロトコル変換層(PCL)は、上述の接続制御プログラム121によって実現し得る。プロトコル変換層(PCL)は、2つのデバイス間の接続を確立するために、アプリケーション層内の各アプリケーション(通信プログラム)の制御とコネクション層(CNL)の制御を行う。
次に、図5を参照して、誘導電界アンテナ22aの構成例を説明する。
図5に示す誘導電界アンテナ22aは、グランド板301aと、結合電極302とを含む。グランド板(グランドプレーン)301aは、例えば、プリント回路基板301の底面に設けられている。基板301の上面上には誘電体305を介して結合電極302が配置されている。したがって、グランド板301aの上面は、基板301および誘電体305を介して、結合電極302の下面に対向する。結合電極302は、誘電体内305に挿入されたスルーホール303を介して、プリント回路基板301上の配線304に電気的に接続される。この配線304は、コネクタ等を介して同軸ケーブルのようなアンテナケーブルに接続される。
なお、図5に示した誘導電界アンテナ22aの構成は一例であり、誘導電界アンテナ22aの構成は図5の構成に限定されない。誘導電界アンテナ22aは、少なくとも、結合電極302と、この結合電極302の下面側に配置されたグランド板301aとを含めばよく、誘導電界アンテナ22aの構成としては図5の構成以外の他の任意の構成を採用し得る。
次に、図6、図7および図8を参照して、ミリ波アンテナ22bの構成例を説明する。
図6はミリ波アンテナ22bの斜視図であり、図7はミリ波アンテナ22bの平面図であり、図8はミリ波アンテナ22bの正面図である。
ミリ波アンテナ22bが送受信する信号の周波数は非常に高い(例えば60GHz)。このため、もし、ミリ波の送受信のための無線回路(RF回路)とミリ波アンテナ22bとの間を同軸ケーブルを介して接続するという構成を採用すると、信号の減衰が大きくなり、これによって通信性能が低下する。このため、本実施形態では、ミリ波用のRFアンプを含む無線回路(RF回路)を実装したチップのパッケージ表面もしくはパッケージ内部に実装されたミリ波アンテナ素子を含むミリ波アンテナ22bを使用する。また、ミリ波は周波数が光に近く、その指向性、直進性が高いため、チップ上に配置された一つの小さなアンテナ素子のみによってカバーできる範囲は狭い。そこで、本実施形態においては、上述したように、ミリ波アンテナ22bは、複数のミリ波アンテナ素子を含んでいる。これら複数のミリ波アンテナ素子は、チップのパッケージ表面もしくはパッケージ内部に実装してもよい。この場合、ミリ波アンテナ22bは、ミリ波アレーアンテナ(ミリ波オンチップアレーアンテナとも云う)として機能する。
図6に示す構成例においては、ミリ波アンテナ22bは、プリント回路基板400、チップ401、4つのミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dを備えている。ミリ波アンテナ素子の数は4つ限らず、例えば、数十個程度のミリ波アンテナ素子を設けてもよい。ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dは、例えば、チップ401のパッケージ上面の外周縁近傍に配置してもよい。
なお、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dをプリント回路基板400上に配置し、これらミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれとチップ401とをプリント回路基板400上の信号配線を介して接続してもよい。
図9には、本体41の筐体内における、誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ22bの実装例が示されている。
もし誘導電界アンテナ22aの真下にミリ波アンテナ22bのミリ波アンテナ素子が配置されると、誘導電界アンテナ22aがミリ波信号に対する遮蔽物となり、ミリ波を用いた通信が実行できなくなる。
逆に、もしミリ波アンテナ22bの下に誘導電界アンテナ22aが配置された場合には、筐体の上面41aと誘導電界アンテナ22aとの間の距離が適正距離よりも長くなり過ぎてしまう。さらに、たとえ筐体の上面41aに外部デバイスが近接されても、ミリ波アンテナ22bによる影響により、誘導電界アンテナ22aは外部デバイスの誘導電界アンテナと結合できなくなるかもしれない。
本実施形態では、図9に示されているように、ミリ波アンテナ22bよりも通信距離の短い誘導電界アンテナ22aが、筐体の上面41aに一番近い位置に配置されている。誘導電界アンテナ22aは、金属(例えば、金属棒)を用いない取り付け構造によって、上面41aの近傍位置に取り付けられる。そして、誘導電界アンテナ22aの下にミリ波アンテナ(ミリ波オンチップアレーアンテナ)22bが配置される。つまり、ミリ波アンテナ22bは、誘導電界アンテナ22aの底面に配置されたグランド板301aの下面に対向して配置される。
ミリ波アンテナ(ミリ波オンチップアレーアンテナ)22bのチップ401のパッケージのサイズとしては、ミリ波アンテナ22bの底面(グランド板301a)のサイズよりも大きなサイズを用いてもよい。この場合、チップ401のパッケージ表面の外縁部に沿ってミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dを配置する構成により、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dを誘導電界アンテナ22の底面(グランド板301a)の外周縁よりも外側に位置させることができる。
なお、図9に示すように階層的に配置された誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ(ミリ波オンチップアレーアンテナ)22bとを内蔵する一つの独立したアンテナユニットを実現してもよい。この場合、このアンテナユニットの上面が本体41の筐体上面41aに対向するようにこのアンテナユニットを本体41内に設けるだけで、容易に図9に示す実装構造を実現できる。アンテナユニットは、図9において波線で示されているアンテナ筐体を含む。このアンテナ筐体は、アンテナ筐体の上面が本体41の筐体の上面41a内の第1の領域に対向するように配置される。したがって、アンテナ筐体の上面は、一種のタッチポイントとして用いられることになる。
誘導電界アンテナ22aは、結合電極302の上面がアンテナ筐体の上面に対向するようにアンテナ筐体内に配置される。ミリ波アンテナ22bは誘導電界アンテナ22aの底面の下方側に、つまり誘導電界アンテナ22aに関してアンテナ筐体の上面とは反対側に配置される。
図10には、誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ22bとの間の位置関係の例が示されている。図10において、符号500は、外部デバイスと電子機器10とが物理的に接触している状態における外部デバイス内のミリ波アンテナの想定位置を示している。また、図10において、符号600は個々のミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dのカバーエリアを示し、符号700はミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dの非カバーエリアを示し、符号800は誘導電界アンテナ22aのカバーエリアを示している。上述したように、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれの指向性(指向性角度)は、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dの電波放射エリア600それぞれが誘導電界アンテナ22aと重ならならず、かつ相手デバイス側のミリ波アンテナの想定位置500においては、全てのミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dのカバーエリアがオーバーラップして非カバーエリアが発生しないように調整されている。また、誘導電界アンテナ22aとミリ波アンテナ22bとの間の距離Dも、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dの電波放射エリア600それぞれが誘導電界アンテナ22aと重ならならず、かつ相手デバイス側のミリ波アンテナの想定位置500においては、全てのミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dのカバーエリアがオーバーラップして非カバーエリアが発生しないように調整されている。
図11は、相手デバイス側のミリ波アンテナの想定される位置(位置高さ)におけるミリ波アンテナ22bのカバーエリアを示す平面図である。図11において、901a、901b、901c、901dは、相手デバイス側のミリ波アンテナの想定される位置高さにおけるミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれのカバーエリアを示している。
上述したように、筐体の上面41a上のタッチポイントの直上の空間には図10に示すようにミリ波アンテナ22bによってカバーされない非カバーエリア700が生じるかもしれないが、相手デバイス側のミリ波アンテナの想定される位置高さは非カバーエリア700よりも高い位置であるので、この非カバーエリア700はミリ波を用いた近接無線通信に影響を与えることはない。
図12には、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれに対応するカバーエリア901a、901b、901c、901dと、誘導電界アンテナ22aに接続されるアンテナケーブル1000との位置関係が示されている。
上述したように、誘導電界アンテナ22aは結合電極302に電気的に結合されたアンテナケーブル1000を含んでおり、このアンテナケーブル1000を介して近接無線通信モジュール20に接続される。この場合、図12に示すように、アンテナケーブル1000はカバーエリア901a、901b、901c、901dに重ならないように、つまりミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれの電波放射エリアに重ならないように誘導電界アンテナ22aから外部に導出されている。たとえば、アンテナケーブル1000は、隣接する2つのミリ波アンテナ素子間の隙間を通って外部に導出されている。このように、カバーエリア901a、901b、901c、901dを避けてアンテナケーブル1000を配線することにより、アンテナケーブル1000が、ミリ波を用いた近接無線通信に影響を及ぼすことを防止することができる。カバーエリア901a、901b、901c、901dは、ミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dそれぞれの電波放射エリアに対応している。
以上説明したように、本実施形態によれば、誘導電界アンテナ22aは、結合電極が筐体の上面41aの第1領域に対向するように配置され、ミリ波アンテナ22bに含まれる複数のミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dは、第1領域の近傍の空間がそれら複数のミリ波アンテナ素子402a、402b、402c、402dによってカバーされるように、誘導電界アンテナ22aの底面(グランド板)よりも、筐体の上面41aから離れた位置で、且つ誘導電界アンテナ22aの底面の外周縁よりも外側の位置に配置されている。したがって、第1領域上の近傍の空間内に誘導電界アンテナ22aのカバーエリアのみならず、ミリ波アンテナ22bのカバーエリアを形成することができるように、ミリ波を用いた近接無線通信と誘導電界を用いた近接無線通信とを同一タッチポイント(第1領域)を用いて実行することができる。
なお、本実施形態では、一つの無線通信モジュール20が誘導電界アンテナ22aを介して信号を送受信するともに、ミリ波アンテナ22bを介して信号を送受信する構成を説明したが、誘導電界アンテナ22aを介して信号を送受信する通信部とミリ波アンテナ22bを介して信号を送受信する通信部とが物理的に異なるユニットであってもよい。この場合、これらユニットが無線通信モジュール20として機能する。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…電子機器、20…近接無線通信モジュール、22a…誘導電界アンテナ、22b…ミリ波アンテナ、302…結合電極、402a~402d…ミリ波アンテナ素子。

Claims (7)

  1. 第1の面を備える筐体と、
    前記筐体内にあり且つ前記第1の面内の第1領域に対向するミリ波アンテナであって、複数のミリ波アンテナ素子を備えるミリ波アンテナと、
    前記筐体内で且つ前記第1領域と前記ミリ波アンテナとの間にある誘導電界アンテナであって、前記第1領域に対向する結合電極を備える誘導電界アンテナと、
    前記筐体内にあり、前記誘導電界アンテナを介して第1の周波数帯域の無線信号を送受信すると共に、前記ミリ波アンテナを介して前記第1の周波数帯域よりも高いミリ波帯域の無線信号を送受信する近接無線通信部とを具備し、
    前記複数のミリ波アンテナ素子は、前記ミリ波アンテナのカバーエリアが前記第1領域を含むように前記誘導電界アンテナの底面の外周縁の外側にある電子機器。
  2. 前記複数のミリ波アンテナ素子の指向性は、前記複数のミリ波アンテナ素子それぞれの電波放射エリアが前記誘導電界アンテナと重ならず、且つ前記第1領域から第1距離の位置において前記複数のミリ波アンテナ素子それぞれのカバーエリアがオーバーラップするように、設定されている請求項1記載の電子機器。
  3. 前記ミリ波アンテナはプリント回路基板を具備し、前記複数のミリ波アンテナ素子は前記プリント回路基板上の送受信チップのパッケージ上またはパッケージ内にある請求項1記載の電子機器。
  4. 前記誘導電界アンテナは前記結合電極に電気的に接続されたアンテナケーブルを備え、前記アンテナケーブルは、前記複数のミリ波アンテナ素子それぞれのカバーエリアを通らない請求項1記載の電子機器。
  5. 前記誘導電界アンテナは、前記誘導電界アンテナの底面にあるグランド板を備え、前記グランド板は前記結合電極に対向する上面を備える請求項1記載の電子機器。
  6. 第1の面を備えるアンテナ筐体と、
    前記アンテナ筐体内にあり且つ前記第1の面内の第1領域に対向するミリ波アンテナであって、複数のミリ波アンテナ素子を備えるミリ波アンテナと、
    前記アンテナ筐体内で且つ前記第1領域と前記ミリ波アンテナとの間にある誘導電界アンテナであって、前記第1領域に対向する結合電極を備える誘導電界アンテナとを具備し、
    前記複数のミリ波アンテナ素子は、前記ミリ波アンテナのカバーエリアが前記第1領域を含むように前記誘導電界アンテナの底面の外周縁の外側にあるアンテナユニット。
  7. 前記複数のミリ波アンテナ素子の指向性は、前記複数のミリ波アンテナ素子それぞれの電波放射エリアが前記誘導電界アンテナと重ならず、且つ前記第1領域から第1距離の位置において前記複数のミリ波アンテナ素子それぞれのカバーエリアがオーバーラップするように、設定されている請求項6記載のアンテナユニット。
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