JP4929312B2 - クレーン - Google Patents

クレーン Download PDF

Info

Publication number
JP4929312B2
JP4929312B2 JP2009125536A JP2009125536A JP4929312B2 JP 4929312 B2 JP4929312 B2 JP 4929312B2 JP 2009125536 A JP2009125536 A JP 2009125536A JP 2009125536 A JP2009125536 A JP 2009125536A JP 4929312 B2 JP4929312 B2 JP 4929312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
inspection
crane
ray
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009125536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009184834A (ja
Inventor
俊夫 田口
博文 吉川
修之 烏田
千春 川北
利之 草野
孝 千蔵
雅典 益本
耕一 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2009125536A priority Critical patent/JP4929312B2/ja
Publication of JP2009184834A publication Critical patent/JP2009184834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4929312B2 publication Critical patent/JP4929312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、例えばコンテナに内在する不審物等を検出するためにコンテナの内部を検査する、クレーンに関するものである。
近年、コンテナの内部に不審物が隠されて密輸入されることが多くなってきている。そのため、コンテナの輸出入に際しては、特に港湾等のコンテナターミナルにおいて、コンテナ内部を検査して不審物等を速やかに発見・摘出することが、ますます重要となってきている。特に、検査労力の低減を図る、あるいは積み荷の状態を維持するという観点から、コンテナを開封することなく、外側から非破壊にて検査できる方法が望まれている。
コンテナ内部の不審物を非破壊にて検査する方法としては、例えば特許文献1に記載されているような、X線CT検査設備を用いたものがある。この方法においては、X線CT検査設備が設けられている検査建屋棟内に、検査対象物であるコンテナを順次導入し、コンテナ内部をX線によりCTスキャンすることにより、不審物等の有無を検査するものである。
特開平8−261958号公報(図1等)
しかしながら、このような単体の検査設備を用いたのでは、次のような問題があった。先ず、特に輸出の場合に問題となるが、検査を終えた後のコンテナに不審物等が混入された場合には、その発見は殆ど不可能となるので、広大なコンテナターミナル内においては、検査に対する信頼性はさほど高いものといえなかった。また、コンテナターミナルにおける通常のコンテナの搬送経路とは別に、検査専用の経路が必要であり、こうした検査用経路を迂回させる分だけの時間及び労力が余分に必要となって、荷役搬送効率が著しく低下することとなっていた。更に、検査設備がある特定箇所に集約配置されることとなるので、コンテナターミナル内に入ってから検査までに要する時間が長くなってしまい、不審物等の発見・摘出が遅れがちとなっていた。
また、コンテナターミナル内のほとんどのスペースが既に使用されており、新たに検査装置を設置するためのスペースを確保することは困難である。
特に、日本国内では、放射線発生装置の取り扱いに対する安全管理が厳しく、X線CT検査設備の設置される場所は放射線管理区域に設定して人の立ち入りを制限するなどの管理を行う必要があるので、このような条件下で設置場所を確保することはさらに困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、通常の搬送経路上の複数箇所でコンテナを非破壊にて検査することができ、荷役搬送効率を下げることなく不審物等を迅速且つ的確に発見することができるとともに、検査に対する信頼性を著しく高めることができる、クレーンを提供することを目的とする。
発明は、クレーンであって、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置が備えられ、前記検査装置が、地上から離間した位置に設けられ、前記コンテナが一時的に載置される中継台が設けられており、前記検査装置は、前記中継台上のコンテナの検査を行い、前記中継台は、内部にコンテナを収納して密閉することが可能な箱状に形成されていることを特徴とする。
このように、クレーン、つまり船舶に対してコンテナ荷役を行うコンテナクレーンや、コンテナを蔵置するマーシャリングヤードでコンテナ荷役を行うヤードクレーン等の荷役機械に、検査装置を設けて、荷役作業又は搬送作業(荷役搬送作業)の途中でコンテナの内部を検査することができるようにしている。そのため、荷役搬送効率を低下させることなく、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。
このクレーンでは、検査装置が地上から離間した位置に設けられているので、検査装置の周囲に不用意に人が近づきにくい。このため、検査装置周辺への人の立ち入りも管理しやすく、検査装置の安全管理が容易である。
また、このように検査装置を地上から離間させて設けることで、コンテナターミナルにおいて検査装置の下方の空間を活用することができる。
上記発明において、前記検査装置は、前記コンテナの搬送経路上に設置されており、該検査装置は、前記搬送経路上を搬送されるコンテナの検査を行うこととしてもよい
このクレーンでは、検査装置の検査領域を、クレーンによるコンテナの搬送経路上に設定しているので、検査専用の経路を設けた場合に比べて、検査専用経路を迂回させる分の時間及び労力が不要となる。さらに、検査用経路が不要となるため、コンテナターミナルにおいて検査のために使用するスペースを減らすことができる。
また、コンテナの搬送作業と並行してコンテナ内部の検査を行うことができ、検査に要する時間をさらに短縮することができる。
上記発明において、コンテナの搬送経路を複数有し、前記検査装置が、各搬送経路上に移動可能にして設けられていることとしてもよい
このクレーンでは、コンテナの搬送経路を複数有しており、コンテナを任意の搬送経路で搬送することができる。
そして、検査装置は、これら複数の搬送経路のうち、所望の搬送経路上に移動させることができるので、複数の搬送路で検査装置を共用することができる。
このクレーンでは、コンテナを中継台上に一時的に載置した状態で検査装置によって検査する。
このように、コンテナを確実に静止させた状態で検査することができるので、コンテナの検査精度が高い。
また、不審物が入っている可能性の高いコンテナのみ検査する場合(ハイリスクコンテナ検査)など、一部のコンテナのみを抜き取って検査する際には、検査対象となるコンテナを中継台上に移して検査を行っている間に、他のコンテナの搬送を行うことができ、検査に伴う搬送効率の低減を最小限に抑えることができる。
このように構成されるクレーンでは、中継台の内部にコンテナを収容し、コンテナを密閉した状態で検査を行うことで、コンテナの周囲に不用意に人が近付かないようにした状態で検査を行うことができる。また、検査装置が放射線を発生するものであっても、コンテナの周囲を囲む中継台によって、検査装置から発せられる放射線を遮蔽して、周囲への放射線の漏洩を防止することができる。
上記発明において、前記中継台には、コンテナ載置時の衝撃を緩和する衝撃緩和装置が設けられていることとしてもよい
このクレーンでは、中継台に設けられた衝撃緩和装置により、コンテナ載置時における中継台やコンテナ及び検査装置への衝撃が緩和されることとなり、これらの損傷が防止される。
上記発明において、搬送しているコンテナの検査位置での位置決めと振れ止めとのうちの少なくともいずれか一方を行うガイドが設けられていることとしてもよい
このクレーンでは、コンテナを検査装置の検査位置に搬送する際に、ガイドによって位置決めや振れ止めが行われるので、コンテナを検査に適した位置や姿勢に保った状態で検査を行うことができ、検査の精度が高い。
上記発明において、前記検査装置は、前記コンテナの検査を複数の異なる方向から行うこととしてもよい
このように構成されるクレーンでは、コンテナを複数の異なる方向から検査するので、一方向からのみの検査では見落としていた異常も発見することが可能となり、より高精度な検査を行うことが可能となる。
上記発明において、前記クレーンが、コンテナクレーンとされていることとしてもよい
このように構成されるクレーンでは、コンテナターミナルと船舶との間でコンテナのやり取りをする際に、検査装置によるコンテナの検査を行うことができる。
本発明の第1参考例は、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置を複数備えたシステムであって、船舶に対してコンテナ荷役を行うコンテナクレーンが設けられたエプロンと、ヤードクレーンが設けられ前記コンテナを蔵置するマーシャリングヤードと、シャーシを出入させるターミナルゲートとが備えられたコンテナターミナル内の、少なくとも前記コンテナクレーン、前記ヤードクレーン及び前記ターミナルゲートのうちの複数箇所に、前記検査装置が設けられていることを特徴とする。
このように、コンテナターミナル内における通常のコンテナ搬送経路上の複数箇所に検査装置を設けて、荷役作業又は搬送作業(荷役搬送作業)の途中でコンテナの内部を検査することができるようにしているので、検査に要する時間を短縮化でき、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。
本発明の第2参考例は、第1参考例に記載のコンテナ検査システムであって、前記検査装置が、内陸部に設置された内陸通関施設に設けられていることを特徴とする。
このように、内陸部に設置された内陸通関施設にも検査装置を設けるようにしているので、コンテナターミナルへと搬送する前のコンテナの内部、或いはコンテナターミナルから搬送されてきたコンテナの内部を検査することができ、より的確に不審物等を発見し摘出することができる。
本発明の第3参考例は、第1参考例又は第2参考例に記載のコンテナ検査システムを用いて、コンテナの内部を検査するコンテナ検査方法であって、前記コンテナの搬送経路上の上流側に位置する前記検査装置で、前記コンテナのうちの一部分を検査した後、下流側に位置する前記検査装置で、前記コンテナのうちの他の部分を検査することを特徴とする。
このように、複数の検査装置を用いて、搬送経路上の上流側から下流側に至るまでの間に、コンテナを各々部分的に検査するようにしているので、途中に新たな経路等を付加することなく、荷役搬送作業の途中において順次検査していくことができる。
本発明の第4参考例は、第3参考例に記載のコンテナ検査方法であって、前記検査装置が検査すべき前記コンテナのうちの一部分を、予め設定しておくことを特徴とする。
このように、コンテナのうちの検査すべき範囲を予め設定しておくようにしているので、所定の荷役搬送作業が終了するまでに、コンテナの所定部分の検査を完了させておくことができる。
本発明の第5参考例は、第3参考例又は第4参考例に記載のコンテナ検査方法であって、前記検査装置のうちの1つが検査すべきであった前記コンテナのうちの一部分を、荷役搬送作業の状況に応じて、他の前記検査装置が検査すべき部分として割り振ることを特徴とする。
このように、荷役搬送作業状況に応じて検査装置を変更できるようにしているので、例えば検査装置同士の間で稼働率に大差がある場合において、本来ならば高稼働率の検査装置が検査すべきであった部分を、低稼働率の検査装置にその検査分担を割り振ることができる。
本発明の第6参考例は、第3参考例〜第5参考例の何れかに記載のコンテナ検査方法であって、前記コンテナが前記マーシャリングヤード内に蔵置されている間に、前記ヤードクレーンに設けられた前記検査装置によってこれらのコンテナを検査することを特徴とする。
このように、コンテナがマーシャリングヤードに蔵置されている間に、これらのコンテナを検査するようにしているので、船舶が停泊していない時や夜間時等のように、荷役搬送作業を行っていない時であっても、コンテナの検査のみを集中的に行うことができる。
本発明の第7参考例は、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置を用いて、コンテナの内部を検査するコンテナ検査方法であって、検査対象のコンテナに対して、コンテナターミナルへの受入時及び出庫時に検査を行い、受入時の検査結果と出庫時の検査結果とを比較して、前記検査対象のコンテナの内部の変化の有無を調べることを特徴とする。
このコンテナ検査方法では、コンテナターミナルへのコンテナの受入時と出庫時とで行ったコンテナの検査結果を比較する。これにより、受入時から出庫時までの間、すなわちコンテナターミナル内に蔵置している間にコンテナの内部に異常が生じていたかどうかを調べることができる。
ここで、コンテナ受入時とは、外来シャーシによってコンテナヤード内にコンテナが入ってくるとき、船舶からコンテナが降ろされる(本船揚げされる)とき、を意味する。また、コンテナ出庫時とは、外来シャーシによってコンテナヤードからコンテナを出すとき、船舶にコンテナを積む(本船積み)とき、を意味する。
本発明の第8参考例は、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置を用いて、コンテナの内部を検査するコンテナ検査方法であって、コンテナターミナルへ受入される前に検査を受けていたコンテナに対して、前記コンテナターミナルへの受入時に検査を行い、この受入時の検査結果と、受入以前の検査結果とを比較して、前記コンテナの内部の変化の有無を調べることを特徴とする。
このコンテナ検査方法では、コンテナターミナルへ受入される前の段階、例えばコンテナを輸出した港等で検査が行われていたコンテナについて、コンテナターミナルに受入する際の検査結果を、受入前の検査結果と比較する。これにより、コンテナがコンテナターミナル外で最後に検査を受けた時点からコンテナターミナルに受入されるまでの間にコンテナの内部に異常が生じたかどうかを調べることができる。
本発明の第9参考例は、船舶に対してコンテナクレーンを用いて積み込み又は積み下ろしが行われるコンテナの内部を、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置を用いて検査するコンテナ検査方法であって、前記検査装置の検査領域を、前記コンテナクレーンによる前記コンテナの搬送経路上に設定し、前記コンテナが前記検査領域を通過する際に前記検査装置による前記コンテナの検査を行うことを特徴とする。
このコンテナ検査方法では、検査装置の検査領域を、コンテナクレーンによるコンテナの搬送経路上に設定しているので、検査専用の経路を設けた場合に比べて、検査専用経路を迂回させる分の時間及び労力が不要となる。さらに、検査用経路が不要となるため、コンテナターミナルにおいて検査のために使用するスペースを減らすことができる。
また、コンテナの搬送作業と並行してコンテナ内部の検査を行うことで、検査に要する時間をさらに短縮することができる。
本発明の第10参考例は、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置を有するコンテナ検査装置であって、コンテナターミナル内を移動するための移動装置が設けられていることを特徴とする。
このように構成されるコンテナ検査装置では、移動装置によってコンテナの検査を行うところまで移動して、検査を行うことができる。
これにより、複数の検査地点でコンテナ検査装置を共用することができる。
例えば、コンテナクレーンが数台設けられているコンテナターミナルにおいては、コンテナの検査を行うコンテナクレーンまでコンテナ検査装置を移動させることで、複数のコンテナクレーンでコンテナ検査装置を共用することができる。
本発明の第11参考例は、第10参考例記載のコンテナ検査装置であって、前記検査装置が、地上から離間した位置に設けられていることを特徴とする。
このように構成されるコンテナ検査装置では、検査装置が地上から離間した位置に設けられているので、検査装置の周囲に不用意に人が近づきにくい。このため、検査装置周辺への人の立ち入りも管理しやすく、検査装置の安全管理が容易である。
本発明に係るクレーンは、コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置が備えられているので、荷役作業又は搬送作業(荷役搬送作業)の途中でコンテナの内部を検査することができる。そのため、荷役搬送効率を低下させることなく、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。
本発明の参考例に係るコンテナ検査システム及びコンテナ検査方法においては、上記の如き構成を採用しているので、通常の搬送経路上の複数箇所でコンテナを非破壊にて検査することができ、不審物等を迅速且つ的確に発見することができるとともに、検査に対する信頼性を著しく高めることができる。そのため、より信頼性の高いコンテナ物流を可能とすることができ、コンテナの取扱量が増加しても容易に対応することができる。
また、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法によれば、本船からの受入時および出庫時にコンテナ内部に不審物がないかを調べることができ、更に、受入時から出庫時までの間、すなわちコンテナターミナル内に蔵置している間にコンテナの内部に異常が生じていたかどうかも調べることができる。
また、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法によれば、コンテナがコンテナターミナル外で最後に検査を受けた時点からコンテナターミナルに受入されるまでの間にコンテナの内部に異常が生じたかどうかを調べることができる。
また、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法によれば、検査装置の検査領域を、コンテナクレーンによるコンテナの搬送経路上に設定しているので、検査専用の経路を設けた場合に比べて、検査専用経路を迂回させる分の時間及び労力が不要となる。さらに、検査用経路が不要となるため、コンテナターミナルにおいて検査のために使用するスペースを減らすことができる。
また、コンテナの搬送作業と並行してコンテナ内部の検査を行うことで、検査に要する時間をさらに短縮することができる。
また、本発明の参考例に係るコンテナ検査装置によれば、移動装置によってコンテナの検査を行うところまで移動して、検査を行うことができる。
これにより、複数の検査地点でコンテナ検査装置を共用することができるので、検査装置の設置数を低減して検査設備の大幅なコストダウンを図ることができる。
本発明の参考例の第一の実施の形態に係るコンテナ検査システムが適用される、コンテナターミナル及びインランド・デポを示す概略斜視図である。 図1におけるコンテナクレーンをより詳細に示す側面図である。 図1におけるヤードクレーンをより詳細に示す側面図である。 図1におけるエプロンゲートをより詳細に示す側面図である。 コンテナの検査範囲の一例を示す概略斜視図である。 本発明の参考例の第一の実施の形態に係るコンテナ検査方法の一例を示すフローチャート図である。 本発明の参考例の第一の実施の形態に係るコンテナ検査方法の他の一例を示すフローチャート図である。 本発明の参考例の第一の実施の形態に係るコンテナ検査方法の更に他の一例を示すフローチャート図である。 本発明の参考例の第四の実施の形態に係るコンテナクレーンの構成を示す側面図である。 図9におけるコンテナクレーンにおいて、長円で囲った部分をより詳細に示す図である。 図10のA−A矢視図である。 本発明の第五の実施の形態に係るコンテナクレーンの構成を示す側面図である。 図12におけるコンテナクレーンをより詳細に示す平面図である。 本発明の第六の実施の形態に係るコンテナクレーンの構成を示す側面図である。 図14におけるコンテナクレーンにおいて、長円で囲った部分をより詳細に示す図である。 本発明の第六の実施の形態に係るコンテナクレーンの細部の構成をより詳細に示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図15の平面図である。 本発明の参考例の第七の実施の形態に係るコンテナ検査装置の構成を示す側面図である。 図18におけるコンテナ検査装置において、長円で囲った部分をより詳細に示す図である。
〔第一の実施の形態〕
以下、本発明の参考例に係る第一の実施の形態について、図1乃至図8を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係るコンテナ検査システムが適用される領域としての、港湾部に設置されたコンテナターミナルTと、内陸部に設置されたインランド・デポ(内陸通関施設)Iとを示している。
コンテナターミナルTには、岸壁101に面するエプロン102と、コンテナCを蔵置するマーシャリングヤード103と、シャーシvをコンテナターミナルT内に出入させるターミナルゲート40と、基地局1とが備えられている。
エプロン102には、岸壁101に接岸し停泊しているコンテナ船(船舶)Sに対して荷役作業を行う荷役用機器(荷役機械)としてのコンテナクレーン(クレーン)10が、複数設けられている。これらコンテナクレーン10は、コンテナCの荷役作業(コンテナ荷役)を、エプロン102内でほぼ全域にわたって行い得るように、岸壁101と略平行方向に移動可能とされている。また、エプロン102の岸壁101方向両端部側には、シャーシvをエプロン102内に出入させるエプロンゲート20が各々設けられている。そして、これらエプロンゲート20以外の場所からのシャーシvの出入は、禁止されるようになっている。すなわちシャーシvは、エプロン102内に進入する場合にも、エプロン102内から退出する場合にも、エプロンゲート20を通過することとなる。
マーシャリングヤード103には、シャーシvに載置されたコンテナCを蔵置する、又は蔵置されたコンテナCをシャーシvに載置するための、荷役用機器としてのヤードクレーン30が複数設けられている。これらヤードクレーン30は、門型構造をなして、蔵置されたコンテナCを跨いで走行可能とされている。なおこのコンテナターミナルTには、コンテナターミナルT内をくまなく監視することができるターミナル監視装置110が設けられており、基地局1に監視情報を伝達できるようになっている。
基地局1は、コンテナターミナルT内における荷役搬送作業状況等を集中的に管理するものである。すなわち、コンテナクレーン10やヤードクレーン30等の荷役用機器あるいはシャーシv等の搬送用機器(搬送機械)の稼働状況や、コンテナCの行き先及びその検査状況、或いは不審者の侵入の有無等の情報が、この基地局1に一括して集められるようになっている。そのため、各荷役用・搬送用機器やターミナル監視装置110等との間で各種情報の送受信を行ったり、又は各荷役用・搬送用機器に指示を送るための通信手段(図示省略)や、集約された各種情報を管理するコンピュータ等の情報管理手段(図示省略)が設けられている。
インランド・デポ(内陸通関施設)Iは、国際貿易港や国際空港等のような港頭地区ではなく、内陸部において国際貨物の通関・保税業務、その他の輸出入業務を行うことができる拠点である。すなわち、コンテナCを輸入する場合には、コンテナターミナルTからのコンテナCを、各配送先へと配送する前に一旦受け入れて蔵置し、また逆に輸出する場合には、各依頼元からのコンテナCを、コンテナターミナルTへと配送する前に一旦受け入れて蔵置する、といった機能を有している。このインランド・デポIには、シャーシvを出入させるゲート50と、コンテナCを蔵置可能な施設本体51と、が備えられている。
本実施形態に係るコンテナ検査システムは、上記基地局1と、コンテナCの内部を非破壊にて検査するX線CT検査装置(検査装置)2a,2b,2c(後述する)とを備えた構成となっている。図2乃至図4に示すように、X線CT検査装置2aはコンテナクレーン10に、X線CT検査装置2bはヤードクレーン30に、X線CT検査装置2cは、エプロンゲート20、ターミナルゲート40、及びインランド・デポIのゲート50に、各々設けられている。
各々のX線CT検査装置2a,2b,2cには、基地局1と通信するための通信手段(図示省略)と、各々のコンテナCの外部に取り付けられたIDタグ(図示省略)等から各種のコンテナ情報を読み取るためのコンテナ情報読み取り手段(図示省略)とが備えられている。コンテナCの外部に取り付けられたIDタグには、各々のコンテナCのID番号の他、その由来、例えば輸入元や搬送先、或いは積み荷等に関する当該コンテナC固有の情報が、コンテナ情報として書き込まれている。
コンテナクレーン10は、図2に示すように、連結部材13によって相互に連結されるとともに各々の下部側に車輪が設けられた前脚11と後脚12との上部に、コンテナ船Sの上側に突出するブーム14が備えられた構成となっている。ブーム14には、コンテナCが固定される吊具15が吊り下げられるとともにブーム14上を移動可能とされたトロリ(図示省略)と、吊具15を巻上及び巻下するための巻上装置16とが備えられている。そのため、コンテナCを吊り下げ、巻上・巻下、及び移動させることで、コンテナ船Sと、エプロン102内に進入しコンテナクレーン10下側で待機しているシャーシvとの間で、コンテナCの受け渡しを行うことができる。
X線CT検査装置2aは、上記コンテナ情報読み取り手段と一体となって、コンテナクレーン10の連結部材13に、ブーム14の延在方向と平行に移動可能に取り付けられている。このX線CT検査装置2aは、一対の突起部が形成された外形略U字形状をなしており、これら突起部で、荷役搬送作業途中のコンテナCを両側方から挟んでCTスキャンし、コンテナC内部のX線CT検査(検査)を行い得るようになっている。すなわち、一方の突起部に設けられたX線源(図示省略)からコンテナCに向けてX線を照射し、コンテナCを透過したX線を、他方の突起部に設けられた検出器で検出して、コンテナC内部を長手方向に順次CTスキャンしていく。このようにして、コンテナCの断面を順次画像化していき、それらを上記通信手段から基地局1に順次送信し、もしもコンテナC内部に不審物等が混在していれば、基地局1でそれを発見し、速やかに摘出することができる。なお通信手段は、より的確に無線通信を行い得るように、コンテナクレーン10上部側の巻上装置16等に内蔵されていることが好ましいが、設けられる位置は特に限定されるものではない。また、このX線CT検査装置2aは、連結部材13以外の、ブーム14等に移動可能に取り付けられていてもよく、設けられる位置は特に限定されるものではなく、これらのうちの複数箇所に設けられてもよい。
ヤードクレーン30は、図3に示すように、各々の下部側に車輪が設けられた一対の走行機体31,31の上部側が、ガーダ32によって相互に連結された構成となった、門型構造をなしている。ガーダ32には、コンテナCが固定される吊具33が吊り下げられるとともにガーダ32上を移動可能とされたトロリ(図示省略)と、吊具33を巻上及び巻下するための巻上装置(図示要略)とが備えられている。そのため、コンテナCを吊り下げ、巻上・巻下、及び移動させることで、シャーシvとマーシャリングヤード103との間で、コンテナCの受け渡しを行うことができる。つまり、シャーシvによって搬送されてきたコンテナCをマーシャリングヤード103内に蔵置すること、及びマーシャリングヤード103内に蔵置されたコンテナCをシャーシvに載置して搬送させることができる。
X線CT検査装置2bは、上記コンテナ情報読み取り手段と一体となって、ヤードクレーン30のガーダ32に、ガーダ32の延在方向と平行に移動可能に取り付けられている。このX線CT検査装置2bは、上記X線CT検査装置2aとほぼ共通する構成となっている。すなわち、一対の突起部が形成された外形略U字形状をなしており、これら突起部で、荷役搬送作業途中のコンテナCを両側方から挟んでCTスキャンし、コンテナC内部の検査を行い得るようになっている。そのため、コンテナCの断面を順次画像化していき、それらを上記通信手段から基地局1に順次送信し、もしもコンテナC内部に不審物等が混在していれば、基地局1でそれを発見し、速やかに摘出することができる。なお通信手段は、より的確に無線通信を行い得るように、X線CT検査装置2bに内蔵されている、つまりヤードクレーン30上部側に位置していることが好ましいが、設けられる位置は特に限定されるものではない。また、このX線検査装置2bは、ガーダ32以外の走行機体31等に取り付けられていてもよく、設けられる位置は特に限定されるものではなく、これらのうちの複数箇所に設けられてもよい。
エプロンゲート20は、図4に示すように、一対の側板部を有する門型構造をなしており、その内側をシャーシvが通過するようになっている。このエプロンゲート20の両側板部には、上記コンテナ情報読み取り手段と一体となったX線CT検査装置2cが設けられており、シャーシvに載置されたコンテナCを両側方から挟んでCTスキャンし、コンテナC内部のX線CT検査を行い得るようになっている。すなわち、一方の側板部に設けられたX線源(図示省略)からコンテナCに向けてX線を照射し、コンテナCを透過したX線を、他方の側板部に設けられた検出器で検出して、コンテナC内部を長手方向に順次CTスキャンしていく。このようにして、コンテナCの断面を順次画像化していき、それらを上記通信手段から基地局1に順次送信し、もしもコンテナC内部に不審物等が混在していれば、基地局1でそれを発見し、速やかに摘出することができる。なお通信手段は、より的確に無線通信を行い得るように、エプロンゲート20上部側に設けられていることが好ましいが、設けられる位置は特に限定されるものではない。
なお、ターミナルゲート40、及びインランド・デポIに設けられたゲート50の構成も、エプロンゲート20の構成と共通しており、エプロンゲート20と同様のX線CT検査装置2cが備えられている。そのため、これらターミナルゲート40及びゲート50に関する詳細な説明及び図示は省略する。
これらX線CT検査装置2a,2b,2cを用いれば、一つのコンテナCを複数の部分(範囲)に区切って、各々が部分的に検査を行うことができる。その一例として図5には、全長lであるコンテナCを4つの部分、つまりl1〜l4で示す4つの範囲に区切った例を示す。この場合、例えばコンテナクレーン10のX線CT検査装置2aでl1の範囲内を、エプロンゲート20のX線CT検査装置2cでl2の範囲内を、ヤードクレーン30のX線CT検査装置2bで、コンテナC受取時にl3の範囲内を、コンテナC渡し時にl4の範囲内を、各々検査することができる。このように、X線CT検査装置2a,2b,2cによってコンテナCを一部分毎に順次検査していく、つまり搬送経路上の荷役用・搬送用機器において、各々が検査すべき範囲を分担するようにすれば、コンテナ船Sからターミナルゲート40まで搬送される間に、コンテナCはその全範囲の検査をされたこととなる。
このコンテナ検査システムを用いたコンテナ検査方法について、以下に具体的に説明する。ここでは、コンテナCを輸入する場合、つまりコンテナ船Sによって輸入されてきたコンテナCを積み卸し、マーシャリングヤード103内に所定期間蔵置した後、インランド・デポIまで搬送する場合を例にとって説明する。この場合、コンテナCが荷役搬送される経路(搬送経路)は、コンテナクレーン10、エプロンゲート20、ヤードクレーン30、ターミナルゲート40、ゲート50の順となる。この順序に基づいて、以下において、「搬送経路上の上流側」及び「搬送経路上の下流側」との用語を用いるものとする。コンテナCを輸出する場合においては、この順序と逆になることは言うまでもない。
ここで述べるコンテナCの検査方法としては、主として3つの方法がある。
そのうちの第1の方法について、先ず、図6を参照して説明する。この第1の方法は、荷役搬送効率を優先させてX線CT検査を行う方法である。すなわち、各荷役搬送工程においては、その速度を特に低下させず、荷役搬送効率を所定に維持した状態ででき得る限りの、コンテナCの検査を行うようにする。
図6には、搬送経路上の最上流側に位置するコンテナクレーン10における、コンテナCの検査手順を示している。先ずコンテナクレーン10が、コンテナCの荷役搬送作業を開始する(S601)。つまり図2において示したように、コンテナ船Sに船積みされたコンテナCを、コンテナクレーン10下側で待機しているシャーシvへと、順次載せ替えていく。
このコンテナクレーン10の荷役搬送作業途中において、X線CT検査装置2aは、コンテナCのIDタグから先ずコンテナ情報を読み取り、このコンテナ情報を基地局1へと送信する(S602)。基地局1では、送られてきたコンテナ情報に基づいて、コンテナCの検査が必要であるか否かを判断する(S603)。例えば、輸入途中において不審物が混入するおそれがほぼ皆無であると考えられる場合や、通関を特に急がねばならない場合等には、コンテナ検査の必要無しと判断する。この場合には、コンテナクレーン10に無検査で荷役搬送作業を続行させる(S610)。
基地局1で、コンテナ検査の必要有りと判断した場合には、X線CT検査装置2aにその旨を指示する。X線CT検査装置2aは、この指示に基づいて、コンテナCのX線CT検査を実行する(S604)。そして、コンテナクレーン10における荷役搬送作業が終了するまで、この検査を続行する。つまり、コンテナクレーン10における荷役搬送作業が終了すれば、X線CT検査も終了される(S605,S606)。こうして、一部分が検査済となったコンテナCを、エプロン102内で待機しているシャーシvに載置し、エプロン102外へと搬送させる。
X線CT検査装置2aは、当該コンテナCのコンテナ情報、及びその検査済範囲を、基地局1に送信する。基地局1では、送信されてきたこれら情報に基づいて、搬送経路上の下流側に位置するX線CT検査装置(ここではエプロンゲート20のX線CT検査装置2c)に、コンテナ情報及びその検査済範囲を伝達する(S607)。これにより、当該コンテナCがエプロンゲート20に到達した際には、X線CT検査装置2cは、コンテナクレーン10において検査された一部分を除く他の部分、つまり未検査の部分を検査するように動作する。例えば、図5におけるl1で示す範囲内が、コンテナクレーン10において既に検査済であれば、エプロンゲート20においては、図中l2等の、l1以外の範囲を検査する。
エプロンゲート20での検査が終了したら、X線CT検査装置2cは、上記同様に、当該コンテナCのコンテナ情報、及びその検査済範囲を、基地局1に送信する。そして基地局1では、送信されてきたこれら情報に基づいて、搬送経路上の下流側に位置する、ヤードクレーン30のX線CT検査装置2bに、コンテナ情報及びその検査済範囲を伝達する。これにより、当該コンテナCがマーシャリングヤード103に蔵置される際には、X線CT検査装置2bは、コンテナクレーン10及びエプロンゲート20において検査された一部分を除く他の部分、つまり未検査の部分を検査するように動作する。
このようにして、その後、インランド・デポIまで搬送せずに直接搬送先まで搬送する場合には、蔵置中にヤードクレーン30において検査し、遅くとも搬出時のヤードクレーン30によるコンテナ渡し時点で、当該コンテナC内部の全範囲の検査が完了するようにして、コンテナターミナルT内で確実に不審物等を発見し摘出する。また、インランド・デポIまで搬送する場合には、蔵置中にヤードクレーン30、ターミナルゲート40及びゲート50において順次検査し、遅くともゲート50を通過した時点で、当該コンテナCの全範囲の検査が完了するようにする。
この第1の方法においては、通常の荷役速度で荷役搬送作業を行いながら、荷役搬送効率を低下させることなく、コンテナCの内部を順次検査していくことができる。
次に、第2の方法について、図7を参照して説明する。この第2の方法は、荷役搬送効率よりも、X線CT検査を優先させて行う方法である。すなわち、各々のX線CT検査装置2a,2b,2cが検査すべきコンテナCのうちの一部分を、予め設定しておき、この所定範囲内の検査が終了するまでは、たとえ荷役搬送効率が所定より下がったとしても、X線CT検査を続行させるようにする。
図7には、コンテナクレーン10における、コンテナCの検査手順を示している。なお本方法においては、上記第1の方法におけるステップと共通するステップについては、同一のステップ番号を付して、その詳しい説明は省略することとする。本方法においては、コンテナクレーン10の荷役搬送作業を開始し、コンテナ情報を読み取り、コンテナCの検査が必要であるか否かを判断するまでのステップ、及びコンテナ検査必要無しと判断した場合のステップは、上記第1の方法と共通している(S601〜S603,S610)。
基地局1で、コンテナ検査の必要有りと判断した場合には、コンテナクレーン10において検査すべきコンテナCの範囲を設定し、これをX線CT検査装置2aに指示する(S701)。X線CT検査装置2aは、この指示に基づいて、コンテナCのX線CT検査を実行する(S702)。そして、指示された範囲内におけるコンテナCを検査し終えるまで、この検査を続行する。例えば、基地局1からの指示が、図5におけるl1で示す部分のコンテナC内部の検査を行わせる旨のものであった場合、コンテナクレーン10は、この範囲内の検査が終了するまで、荷役搬送作業を終了させない。このときコンテナクレーン10は、その荷役速度を、X線CT検査装置2aの検査速度に合わせて適宜調節する。つまり、荷役速度を下げる必要がある場合には、トロリの移動速度を下げたり、巻上・巻下速度を下げる等のように動作する。
指示された範囲内の検査が終了すれば、コンテナクレーン10における当該コンテナCの荷役搬送作業も終了させる(S703,S704)。つまり、コンテナCをエプロン102内で待機しているシャーシvに載置し、エプロン102外へと搬送させる。
X線CT検査装置2aは、当該コンテナCのコンテナ情報、及び設定された範囲内が検査済である旨を、基地局1に送信する。基地局1では、送信されてきたこれら情報に基づいて、搬送経路上の下流側に位置するX線CT検査装置(ここではエプロンゲート20のX線CT検査装置2c)に、コンテナ情報及びその検査済範囲を伝達する(S705)。これにより、当該コンテナCがエプロンゲート20に到達した際には、X線CT検査装置2cは、コンテナクレーン10において検査された一部分を除く他の部分、つまり未検査の部分を検査するように動作する。
その後は同様の手順で、インランド・デポIまで搬送する場合には、エプロンゲート20、ヤードクレーン30、ターミナルゲート40及びゲート50において順次検査していき、遅くともゲート50を通過した時点で、当該コンテナC内部の全範囲の検査が完了するようにする。
この第2の方法においては、X線CT検査装置2a,2b,2cが検査すべきコンテナCのうちの一部分を予め設定しておき、荷役搬送効率に関わらず、当該部分の検査を設定通りに終了させるようにしている。本方法は、例えば、不審物等がコンテナC内部のどの辺りに混入している可能性が高いか、といったことが予め予測できる場合等においては、有効な検査方法である。すなわち、その近辺の範囲内を、搬送経路上の上流側において重点的に検査することができるので、不審物等を極めて短時間で発見し摘出することができる。
次に、第3の方法について、図8を参照して説明する。
この第3の方法においては、X線CT検査装置2a,2b,2cの各々が検査すべき範囲を事前に原則として定めてはいるが、搬送経路上の下流側の荷役搬送作業状況に応じて、一のX線CT検査装置が検査すべき範囲を、他のX線CT検査装置が検査すべき範囲として、検査分担を割り振ることができるようにしている。
図8には、コンテナクレーン10における、コンテナCの検査手順を示している。なお本方法においては、上記第1の方法におけるステップと共通するステップについては、同一のステップ番号を付して、その詳しい説明は省略することとする。本方法においては、コンテナクレーン10の荷役搬送作業を開始し、コンテナ情報を読み取り、コンテナCの検査が必要であるか否かを判断するまでのステップ、及びコンテナ検査必要無しと判断した場合のステップは、上記第1の方法と共通している(S601〜S603,S610)。
コンテナ検査の必要有りと判断した場合には、基地局1は、搬送経路上の下流側、つまりエプロンゲート20、ヤードクレーン30、ターミナルゲート40及びゲート50等の荷役搬送作業情報を入手する。そしてこれらを参照して(S801)、当該コンテナCのX線CT検査をコンテナクレーン10において実行すべきか否か、つまりX線CT検査装置2aを稼働させるべきか否かを判断・決定し、X線CT検査装置2aに指示する(S802)。コンテナクレーン10において検査を実行しないと決定した場合には、X線CT検査装置2aは稼動を停止し、無検査で荷役搬送作業を続行する(S810)。
コンテナクレーン10において検査を実行すると決定した場合には、コンテナクレーン10において検査すべきコンテナCの範囲を設定し、これをX線CT検査装置2aに指示する(S803)。つまり、事前に原則として定められた範囲内をそのまま検査するのか、当該範囲から増減させるのかを指示する。X線CT検査装置2aは、この指示に基づいて、コンテナCのX線CT検査を実行する(S804)。そして、指示された範囲内におけるコンテナCを検査し終えるまで、この検査を続行する。例えば、基地局1からの指示が、図5におけるl1で示す部分のコンテナC内部の検査を行わせる旨のものであった場合、コンテナクレーン10は、この範囲内の検査が終了するまで、荷役搬送作業を終了させない。このときコンテナクレーン10は、その荷役速度を、X線CT検査装置2aの検査速度に合わせて適宜調節する。
指示された範囲内の検査が終了すれば、コンテナクレーン10における当該コンテナCの荷役搬送作業も終了させる(S806)。つまり、コンテナCをエプロン102内で待機しているシャーシvに載置し、エプロン102外へと搬送させる。
X線CT検査装置2aは、当該コンテナCのコンテナ情報、及び設定された範囲内が検査済である旨を、基地局1に送信する。基地局1では、送信されてきたこれら情報に基づいて、搬送経路上の下流側に位置するX線CT検査装置(ここではエプロンゲート20のX線CT検査装置2c)に、コンテナ情報及びその検査済範囲を伝達する(S807)。これにより、当該コンテナCがエプロンゲート20に到達した際には、X線CT検査装置2cは、コンテナクレーン10において検査された一部分を除く他の部分、つまり未検査の部分を検査するように動作する。
なお、コンテナクレーン10において検査を実行せずに、荷役搬送作業を続行・終了させた場合には、エプロンゲート20に伝達される検査済範囲は0%であるから、エプロンゲート20以下の下流側において、コンテナCの検査を開始する。すなわちこの場合、X線CT検査装置2aが検査すべき範囲が、搬送経路上の下流側に位置するX線CT検査装置2cあるいは2bが検査すべき範囲として、検査分担が割り振られたこととなる。
その後は同様の手順で、エプロンゲート20、ヤードクレーン30、ターミナルゲート40及びゲート50において順次検査していき、遅くともゲート50を通過した時点で、当該コンテナC内部の全範囲の検査が完了するようにする。
この第3の方法においては、搬送経路上の下流側の荷役搬送作業状況に応じて、X線CT検査装置2a,2b,2cのうちの一が検査すべき範囲を、他のX線CT検査装置2a,2b,2cが検査すべき範囲として、検査分担を割り振ることができるようにしている。本方法は、搬送経路上の上流側と下流側とで荷役用・搬送用機器の稼働率に大きな差がある場合等において、有効な検査方法である。すなわち、稼働率の高いX線CT検査装置2a,2b,2cの、検査に要する負担を低減し、その分を稼働率の低いX線CT検査装置2a,2b,2cに負担させて、コンテナCの物流を特定箇所で滞らせることなく、その結果、コンテナの物流をより円滑に行うことができる。
なお、上記第1乃至第3の方法に共通するが、コンテナCがマーシャリングヤード103内に蔵置されている間に、ヤードクレーン30に設けられたX線CT検査装置2bによって、これらのコンテナC内部を検査するようにすれば、更に好ましい。コンテナ船Sが停泊していない時や夜間時等のように、コンテナターミナルT内で荷役搬送作業を行っていない時であっても、コンテナCの検査のみを集中的に行うことができる。つまり、空いた時間を利用して、より高効率でコンテナCの検査を行うことができるので、その結果、コンテナCがコンテナターミナルT内に入ってから不審物等を発見・摘出するまでに要する時間を、大幅に短縮することができる。
本実施形態に係るコンテナ検査システムにおいては、少なくとも、エプロン102のコンテナクレーン10、マーシャリングヤード103のヤードクレーン30、及びターミナルゲート40の各々に、コンテナC内部を非破壊にて検査するX線CT検査装置2a,2b,2cを設けるようにしている。このように、コンテナターミナルT内における通常のコンテナ搬送経路上のうちの複数箇所に、X線CT検査装置2a,2b,2cを設けて、荷役作業又は搬送作業の途中でコンテナCの内部を検査することができるようにしているので、検査に要する時間を短縮化でき、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。これにより、コンテナ検査に対する信頼性を高め、より信頼性の高いコンテナ物流を可能とすることができ、コンテナの取扱量が増加しても容易に対応することができる。
また X線CT検査装置2cを、内陸部に設置されたインランド・デポIにも設けるようにしている。このため、コンテナターミナルTへと搬送する前のコンテナCの内部、或いはコンテナターミナルTから搬送されてきたコンテナCの内部を検査することができ、より的確に不審物等を発見し摘出することができる。これにより、コンテナ物流における信頼性をより高めることができる。
また、本実施形態に係るコンテナ検査方法においては、コンテナCの搬送経路上の上流側に位置するX線CT検査装置2a,2b,2cで、コンテナCのうちの一部分を検査した後、下流側に位置するX線CT検査装置2a,2b,2cで、コンテナCのうちの他の部分を検査するようにしている。このように、複数のX線CT検査装置2a,2b,2cを用いて、搬送経路上の上流側から下流側に至るまでの間に、コンテナCを各々部分的に検査するようにしているので、途中に新たな経路等を付加することなく、荷役搬送の途中において順次検査していくことができる。これにより、検査に要する時間及び労力を著しく低減させて、荷役搬送効率を低下させることなく、迅速且つ的確にコンテナC内部の検査を行うことができる。
更に、X線CT検査装置2a,2b,2cが検査すべきコンテナCのうちの一部分を予め設定しておき、当該部分の検査を設定通りに終了させるようにしている。このように、コンテナCのうちの検査すべき範囲を予め設定しておくようにしているので、所定の荷役搬送作業が終了するまでに、コンテナCの所定部分の検査を完了させておくことができる。そのため、例えば、不審物等が混入している蓋然性が高い箇所の近辺の範囲内を、搬送経路上の上流側において重点的に検査することができるので、不審物等を極めて短時間で発見し摘出することができ、検査の効率を大幅に向上させることができる。
更に、X線CT検査装置2a,2b,2cのうちの1つが検査すべきであったコンテナCのうちの一部分を、荷役搬送作業の状況に応じて、他のX線CT検査装置2a,2b,2cが検査すべき部分として割り振るようにしている。このように、荷役搬送作業状況に応じてX線CT検査装置を変更できるようにしているので、例えばX線CT検査装置2a,2b,2c同士の間で稼働率に大差がある場合において、本来ならば高稼働率の検査装置が検査すべきであった部分を、低稼働率の検査装置にその検査分担を割り振ることができる。そのため、稼働率の高いX線CT検査装置2a,2b,2cの、検査に要する負担を低減し、その分を稼働率の低いX線CT検査装置2a,2b,2cに負担させて、検査装置間の稼働率の差を縮小することができ、コンテナCの物流を特定箇所で滞らせることなく、その結果、コンテナの物流をより円滑に行うことができる。
更に、コンテナCがマーシャリングヤード103内に蔵置されている間に、ヤードクレーン30に設けられたX線CT検査装置2bによって、これらのコンテナCを検査するようにしている。そのため、例えばコンテナ船Sが停泊していない時や夜間時等のように、荷役搬送作業を行っていない時であっても、コンテナの検査のみを集中的に行うことができ、空いた時間を利用して、より高効率でコンテナCの検査を行うことができる。これにより、コンテナCがコンテナターミナルT内に入ってから不審物等を発見・摘出するまでに要する時間を、大幅に短縮することができるので、コンテナの取扱量が増加しても、更に容易に対応することができる。
また、コンテナターミナルT内のクレーン、つまりコンテナクレーン10やヤードクレーン30等の荷役機械に、X線CT検査装置を設けて、荷役搬送作業の途中でコンテナCの内部を検査することができるようにしているので、荷役搬送作業中に検査ができ、荷役搬送効率を低下させることなく、内部に不審物等が混入していれば、速やかに且つ的確に発見し摘出することができる。
なお、上記実施形態においては、コンテナの内部を非破壊にて検査するための手段として、X線によってCTスキャンする検査装置を用いることとしているが、これに限定されるものではない。例えば、ガンマ線やエコー等によってもコンテナの非破壊検査は可能であるので、これらを応用した検査装置を用いるようにしても、差し支えない。
また、各々のX線CT検査装置と基地局との通信を、無線により行う構成としているが、有線により行う構成としても差し支えないことは、勿論である。
〔第二の実施の形態〕
以下より、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法の第二の実施の形態を示す。
このコンテナ検査方法は、本船からの受入時および出庫時にコンテナ内部に不審物がないかを調べ、更に、コンテナターミナル内で蔵置されている間にコンテナに異常が生じたかどうかを調べるためのものである。
具体的には、例えば第一の実施の形態で示したコンテナターミナルTにおいて、荷役されるコンテナCのうち、抜き取り検査の場合には検査対象のコンテナCに対して、コンテナターミナルTへの受入時及び出庫時に検査を行う(全数検査を行ってもよい)。なお、このコンテナ検査方法では、コンテナCの受入時及び出庫時のいずれの検査においても、コンテナC全体について検査を行う。
ここで、コンテナCの受入時の検査は、コンテナCの受入作業のうちのどの段階で行ってもよいが、コンテナCがコンテナターミナルT内に持ち込まれた時点から直ちにコンテナCの内部の管理を行うことができるようにすることが好ましい。
このため、コンテナ船SからコンテナターミナルT内に持ち込まれるコンテナCについては、コンテナ船SからコンテナCをエプロン102へ下ろす段階で、コンテナクレーン10に設けられるX線CT検査装置2aによって検査を行うことが好ましい。
同様に、シャーシvによってコンテナターミナルT内に持ち込まれるコンテナCについては、コンテナターミナルTへのシャーシvの出入りを管理するターミナルゲート40において、X線CT検査装置2cによって検査を行うことが好ましい。
また、コンテナCの出庫時の検査は、コンテナCの出庫作業のうちのどの段階で行ってもよいが、コンテナCが最終的にコンテナターミナルT外に持ち出される時点までコンテナCの内部の管理を行うことができるようにすることが好ましい。
このため、コンテナターミナルTからコンテナ船Sに積み込まれるコンテナCについては、エプロン102からコンテナCをコンテナ船Sへ積み込む段階でコンテナクレーン10のX線CT検査装置2aによって検査を行うことが好ましい。
同様に、シャーシvによってコンテナターミナルT外に持ち出されるコンテナCについては、ターミナルゲート40のX線CT検査装置2cによって検査を行うことが好ましい。
そして、このようにして得られた受入時の検査結果と出庫時の検査結果とを比較することで、検査対象のコンテナCの内部の変化の有無を調べる。
具体的には、例えばコンテナCの受入時におけるX線CT検査装置2a又は2cによる撮影画像と、コンテナCの出庫時におけるX線CT検査装置2a又は2cによる撮影画像とを、パターンマッチング等の画像処理の手法を用いて比較する。なお、撮影画像の比較は作業員の目視によって行ってもよい。
この比較の結果、コンテナCの内部に変化がみられなければ、このコンテナCには、コンテナターミナルTに蔵置している間に異常が生じていないものとし、通常通り荷役又は蔵置を行う。
一方、コンテナCの内部に変化があった場合には、蔵置している間にコンテナC内に不審物が持ち込まれているなど、なんらかの異常が生じたものと判断して、コンテナCを適切に処理する。
このように、コンテナCについてコンテナターミナルTへの受入時と出庫時とで検査結果を比較することで、コンテナターミナルT内に蔵置している間にコンテナCの内部に異常が生じたコンテナCを高精度で検出することができる。
〔第三の実施の形態〕
以下より、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法のさらなる実施の形態を示す。
このコンテナ検査方法は、本船からの受入時および出庫時にコンテナ内部に不審物がないかを調べ、更に、コンテナターミナル内に受入されるコンテナに異常が生じているかどうかを調べるためのものである。
具体的には、コンテナターミナルTで荷役されるコンテナCのうち、コンテナターミナルTへ受入される前に、例えばコンテナCを輸出した港等で検査を受けていたコンテナCに対して、コンテナターミナルTへの受入時に検査を行う。なお、このコンテナ検査方法においても、コンテナC全体について検査を行う。
ここで、コンテナCの受入時の検査は、コンテナCの受入作業のうちのどの段階で行ってもよいが、コンテナCがコンテナターミナルT内に持ち込まれた時点で直ちにコンテナCの内部の検査を行うことができるようにすることが好ましい。
このため、コンテナ船SからコンテナターミナルT内に持ち込まれるコンテナCについては、コンテナ船SからコンテナCをエプロン102へ下ろす段階で、コンテナクレーン10に設けられるX線CT検査装置2aによって検査を行うことが好ましい。
同様に、シャーシvによってコンテナターミナルT内に持ち込まれるコンテナCについては、コンテナターミナルTへのシャーシvの出入りを管理するターミナルゲート40において、X線CT検査装置2cによって検査を行うことが好ましい。
そして、コンテナターミナルTに受入する際の検査結果を、受入前の検査結果と比較することで、検査対象のコンテナCの内部の変化の有無を調べる。
この検査結果の比較は、例えば第二の実施の形態で示した手法を用いて行われる。
ここで、コンテナターミナルTに受入される前のコンテナCの検査結果は、コンテナCを運搬してきたコンテナ船S等の運搬手段がコンテナターミナルTまで運搬してきてもよく、また、有線通信や無線通信、又は郵送等の任意の手段を用いて入手してもよい。
これにより、コンテナがコンテナターミナル外で最後に検査を受けた時点からコンテナターミナルに受入されるまでの間にコンテナの内部に異常が生じたかどうかを調べることができる。
〔第四の実施の形態〕
以下より、本発明の参考例に係るコンテナ検査方法のさらなる実施の形態を示す。
このコンテナ検査方法は、コンテナ船からコンテナターミナル内に受入されるコンテナ、又はコンテナターミナルからコンテナ船に出庫されるコンテナの内部の非破壊検査を行うためのものである。なお、このコンテナ検査方法は、前記の第一〜第三の実施の形態に示したコンテナの検査方法においても適用することができる。
具体的には、コンテナクレーンとして、X線CT検査装置等の非破壊検査装置が設けられ、かつこの検査装置の検査領域が、コンテナクレーンによるコンテナの搬送経路上に設定されたものを用いる。そして、このコンテナクレーンによって搬送されるコンテナが検査領域を通過する際に、検査装置によるコンテナの検査を行う。
以下に、この検査方法で用いるコンテナクレーンの構成の一例について説明する。
この検査方法で用いるコンテナクレーン60は、図9に示すように、連結部材63によって相互に連結されるとともに各々の下部側に車輪が設けられた前脚61と後脚62との上部に、コンテナ船Sの上側に突出するブーム64が備えられた構成となっている。
ブーム64には、コンテナCが固定される吊具65が吊り下げられるとともにブーム64上を移動可能とされたトロリ66と、吊具65を巻上及び巻下するための巻上装置67とが備えられている。そのため、コンテナCを吊り下げ、巻上・巻下、及び移動させることで、コンテナ船Sと、エプロン102内に進入しコンテナクレーン60下側で待機しているシャーシvとの間で、コンテナCの受け渡しを行うことができる。
このコンテナクレーン60には、地上から離間させた位置に、X線CT検査装置(又はγ線CT検査装置)2dが設けられている。本実施の形態では、X線CT検査装置2dは、エプロン102上の作業員やシャーシvよりも上方に離間した位置に設けられた連結部材63上に設置されている。
連結部材63は、図10及び図11に示すように、前脚61と後脚62とを接続する一対の主桁63a,63aと、これら主桁63間を接続する複数の梁部63bとを有する、平面視略はしご形状をなしている。なお、図10は図9において長円で囲った部分の拡大図、図11は図10のA−A線矢視図である。
X線CT検査装置2dは、X線(又はγ線)を発する線源71と、線源71に対して対向配置されて、自身の各部が受けたX線(又はγ線)の強度を検出する検出器72とを有している。
線源71と検出器72は、連結部材63の梁部63bのうち、コンテナCの搬送経路Wを挟んで対向する梁部63b,63bにそれぞれ設けられている。すなわち、線源71と検出器72とは、間に搬送経路Wを挟んで対向配置されており、これらの間が検査領域とされている。
なお、コンテナクレーン60は、コンテナCをその長手方向が梁部63bと略平行となるようにして搬送するようになっている。
検出器72は、帯状の検出領域を有している。検出器72は、この検出領域を水平方向に伸びかつ線源71側を向くようにして設けられて、線源71から放射されてコンテナの一方の長辺側から他方の長辺側に向けてコンテナCを透過したX線(又はγ線)を検出するようになっている。ここで、検出器72は、コンテナCを透過したX線(又はγ線)のうち、コンテナCの長手方向に沿った全範囲を受けられるよう、検出領域の水平方向の長さが設定されている。
また、検出器72が設けられる梁部63bには、コンテナクレーン60が搬送しているコンテナCを受けてその検査位置での位置決めと振れ止めを行うガイド76が設けられている。
本実施の形態に示すガイド76は、梁部63bの長手方向に沿って複数設置されており、20ft及び40ftコンテナCの長手方向端部の隅金具を受けられるようになっている。また、40ft用のガイド76は,まれにある45ftコンテナや特殊サイズのコンテナの場合に対応できるように長手方向端部の隅金具位置に移動するように駆動機構が設けられている(図では駆動機構省略)。
ガイド76は、コンテナCの搬送方向後方から前方に向かうにつれて検出器72側から線源71側に向かう傾斜面76aを有している。また、傾斜面76aよりも搬送方向前方側には、コンテナCの側面を受ける垂直面76bが設けられている。本実施の形態では、傾斜面76aは、垂直面76bの上下にそれぞれ設けられていて、コンテナCを下降させる場合と上昇させる場合のいずれの場合にもガイド76が利用できるようになっている。
このガイド76は、傾斜面76aによってコンテナCを受けて、コンテナCが搬送方向に移動するにつれて、傾斜面76aによってコンテナCを線源71側に近接するように案内するものである。そして、垂直面76bは、傾斜面76aを通過したコンテナCの側面を受けて、その位置決め及び振れ止めを行うものである。垂直面76bは、コンテナCが検査領域にいる間中、コンテナCを受けるようになっている。
ここで、垂直面76bによって受けられている状態では、コンテナCはトロリの真下よりもわずかに線源71側に押し出されており、コンテナCは、重力によってトロリの真下へ戻ろうとする力が加わる。コンテナCは、この力によって垂直面76bに押し付けられて位置決めと振れ止めがなされる。なお、コンテナCは、短手方向の振れに比べて長手方向の振れが生じにくいので、長手方向の振れは、垂直面76bとの摩擦抵抗によってコンテナがX線(又はγ線)に照射され始める前には止められる。
このように構成されるコンテナクレーン60を用いたコンテナCの非破壊検査は、コンテナCを搬送経路Wに沿って搬送する過程で、コンテナCの搬送と並行して行われる。
具体的には、コンテナCを搬送して、搬送経路W上の検査領域を通過させることで、コンテナCの搬送方向前方側から搬送方向後方までの各部が、線源71と検出器72との間に順次曝されてゆく。これにより、コンテナCの下端から上端までにわたって、X線CT検査装置2dによるコンテナC内部のCTスキャンが行われる。
このように、本実施の形態に係るコンテナ検査方法では、X線CT検査装置2dの検査領域を、コンテナクレーン60によるコンテナCの搬送経路W上に設定しているので、検査専用の経路を設けた場合に比べて、検査専用経路を迂回させる分の時間及び労力が不要となる。さらに、検査用経路が不要となるため、コンテナターミナルTにおいて検査のために使用するスペースを減らすことができる。
また、コンテナCの搬送作業と並行してコンテナ内部の検査を行うので、検査に要する時間をさらに短縮することができる。
さらに、このコンテナクレーン60では、X線CT検査装置2dが地上から離間した位置に設けられているので、X線CT検査装置2dの周囲に不用意に人が近づきにくい。このため、X線CT検査装置2d周辺への人の立ち入りも管理しやすく、X線CT検査装置2dの安全管理が容易である。
また、このようにX線CT検査装置2dを地上から離間させて設けることで、コンテナターミナルにおいてX線CT検査装置2dの下方の空間を活用することができる。
そして、このコンテナクレーン60では、コンテナCを検査位置に搬送する際に、ガイド76によって位置決めや振れ止めが行われるので、コンテナCを検査に適した位置や姿勢に保った状態で検査を行うことができ、検査の精度が高い。
〔第五の実施の形態〕
以下より、本発明に係るクレーンのさらなる実施の形態を示す。
本実施の形態に係るコンテナクレーン80は、図12及び図13に示すように、第四の実施の形態で示したコンテナクレーン60において、X線CT検査装置2dの設置形態を変更したものである。以下、コンテナクレーン60と同様の構成については同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。なお、図13は図12において長円で囲った部分の拡大図である。
コンテナクレーン80は、コンテナCの搬送経路を複数有するものである。
本実施の形態では、搬送経路は、コンテナ船S上とエプロン102の前脚61側のシャーシレーンとを結ぶ第一の搬送経路W1と、コンテナ船S上とエプロン102の後脚62側のシャーシレーンとを結ぶ第二の搬送経路W2と、第一の搬送経路W1と第二の搬送経路W2との間の任意のシャーシレーンの経路とされている。
そして、図13に示すように、連結部材63上には、連結部材63上を、前脚61側から後脚62側にかけて移動可能とされた検査部移動装置81が設けられている。X線CT検査装置2dは、この検査部移動装置81上に設けられていて、各搬送経路W1,W2で移動可能とされている。
検査部移動装置81は、連結部材63の両主桁63a,63a上に設けられて各主桁63aの長手方向に沿って移動可能な台車部81a,81aと、これら台車部81a同士を接続する接続部81bとが設けられている。
台車部81aは、図示せぬ駆動装置によって駆動されて、各主桁63a上を自走するものである。接続部81bには、水平方向を向く一側面にX線CT検査装置2dの検出器72が設けられている。また、接続部81bには、検出器72に対して水平方向に離間した位置に張り出してアーム81cが設けられている。そして、このアーム81cには、検出器72に対向させて、X線CT検査装置2dの線源71が設けられている。
このコンテナクレーン80では、コンテナの搬送経路を複数有しており、コンテナを任意の搬送経路で搬送することができる。一般的には各コンテナクレーン毎にシャーシレーンを割当てるが、例えば、エプロン102上でのシャーシvの配車状況等により、第一の搬送経路W1と第二の搬送経路W2のどちらかでスムーズな荷積み又は荷降ろしができない場合、空いているシャーシレーン側の搬送経路でコンテナCの荷積みや荷降ろしを行って、荷積み又は荷降ろしを円滑に行うことができる。
そして、X線CT検査装置2dは、検査部移動装置81によって、第一の搬送経路W1上と、第二の搬送経路W2間の任意のシャーシレーンへ移動させることが可能である。
また、この搬送経路は通常、荷役開始時に割当てられたシャーシレーンに設定したら本船荷役中に変更することは殆ど無いため、荷役時間を遅らすことはない。
これにより、これら第一、第二の搬送経路W1,W2間の任意のシャーシレーン上で、X線CT検査装置2dによるコンテナCの検査を行うことができる。
すなわち、複数の搬送経路でX線CT検査装置2dを共用することができるので、X線CT検査装置2dにかかるコストを低減することができる。
〔第六の実施の形態〕
以下より、本発明に係るクレーンのさらなる実施の形態を示す。
本実施の形態に係るコンテナクレーン86は、図14〜図17に示すように、第四の実施の形態で示したコンテナクレーン60において、X線CT検査装置の構成とその設置形態を変更したものである。以下、コンテナクレーン60と同様の構成については同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。なお、図15は図14において長円で囲った部分の拡大図、図17は図15の平面図である。
コンテナクレーン86は、連結部材63上に、コンテナCが一時的に載置される中継台87が設けられており、X線CT検査装置が、中継台87上に載置されたコンテナCの検査を行う構成としたものである。
中継台87は、図15に示すように、内部にコンテナCを収納して密閉することが可能な箱状に形成されている。具体的には、中継台87は、上方に開閉可能な扉(図示省略)が設けられた箱形状をなしている。
中継台87内には、コンテナCが載置される平面視長方形状の台座87aが設けられており、この台座87aには、図16に示すように、コンテナクレーン86が搬送しているコンテナCを受けてその検査位置での位置決めを行うガイド88が設けられている。
ガイド88は、台座87aの縁部に沿って複数設けられており、コンテナCの下端周縁の各部を受けられるようになっている。
ガイド88は、上方から下方に向かうにつれて台座87aの中心側に向かう傾斜面88aを有している。
このガイド88は、傾斜面88aによってコンテナCを受けて、コンテナCが下方に移動するにつれて、傾斜面88aによってコンテナCを台座87aの中心に位置するように案内するものである。
また、台座87a上には、コンテナ載置時の衝撃を緩和する衝撃緩和装置90が設けられており、コンテナ載置時における中継台87やコンテナCへの衝撃を緩和して、これらの損傷が防止されるようになっている。衝撃緩衝装置90としては、例えばダンパー等が用いられる。
中継台87には、コンテナCが載置される範囲を走査するように移動可能な検査部移動装置91が設けられている。本実施の形態では、検査部移動装置91は、図15に示すように、台座87aの幅方向の両側に設けられる脚部91aとこれら脚部91aの上端同士を接続する桁部91bとからなるアーチ状に形成されており、図示しない駆動装置によって駆動されて、台座87aの長手方向に沿って移動可能とされている。
この検査部移動装置91には、X線CT検査装置が複数設置されていて、中継台87上のコンテナCの検査を複数の異なる方向から行うことができるようになっている。
具体的には、検査部移動装置91の脚部91aの一方には線源71が設置され、他方にはこの線源71に対向させ、かつその長手方向を台座87aの幅方向に略平行にして、検出器72が設置されている。
これら線源71及び検出器72は、コンテナCの水平方向の透視を行う第一のX線CT検査装置2eを構成している。
また、検査部移動装置91の桁部91bには線源71が設置され、両脚部91bの下端には、線源71に対向させ、かつその長手方向を台座87aの幅方向に略平行にして、検出器72が設置されている。
これら線源71及び検出器72は、コンテナCの垂直方向の透視を行う第二のX線CT検査装置2fを構成している。
以下、このように構成されるコンテナクレーン86によるコンテナCの検査の流れについて説明する。
ここでは、コンテナ船Sからエプロン102上のシャーシv上にコンテナCを荷降ろしする際の流れについて説明するが、シャーシvからコンテナ船S上に荷積みする際には、ここで述べた流れを逆の順番で行う事になる。
まず、吊具65、トロリ66、巻上装置67を操作することによってコンテナ船S上のコンテナCを吊り上げて、コンテナCを中継台87の上方に移動させる。続いて、中継台87の上部の扉を開いた状態でコンテナCを降下させて、コンテナCを中継台87内の台座87a上に載置する。
次に、一旦吊具65によるコンテナCの保持を解除して吊具65を中継台87の上方まで引き上げた後、中継台87の扉を閉じて、コンテナCの周囲の空間を密閉する。
このようにコンテナCの周囲の空間を密閉した後、第一、第二のX線CT検査装置2e,2fによってコンテナCの検査を行う。
コンテナCの検査は、第一、第二のX線CT検査装置2e,2fによるコンテナCの透視を行いながら、図17に示すように、検査部移動装置91によって第一、第二のX線CT検査装置2e,2fをコンテナCの長手方向の全長にわたって移動させることで行う。これにより、コンテナCの全長にわたって、水平方向及び垂直方向の二方向からの非破壊検査が行われる。
そして、コンテナCの検査を終えた後は、中継台87の扉を開き、吊具65によってコンテナCを保持して持ち上げた後、エプロン102上で待機しているシャーシv上に載置する。
以上の手順を繰り返すことで、コンテナ船SからのコンテナCの荷降ろしとコンテナCの検査とを行う。
このコンテナクレーン86では、コンテナCを中継台87上に一時的に載置した状態で検査することができるので、コンテナCを確実に静止させた状態で検査することが可能となり、コンテナCの検査精度が高い。
また、抜き取り検査の際には、検査対象となるコンテナCを中継台87上に移して検査を行っている間に、他のコンテナCの搬送を行うことができ、検査に伴う搬送効率の低減を最小限に抑えることができる。
また、中継台87の内部にコンテナCを収容し、コンテナC及び第一、第二のX線CT検査装置2e,2fを密閉した状態で検査を行うことで、コンテナCの周囲に不用意に人が近付かないようにした状態で検査を行うことができる。また、コンテナCの周囲を囲む中継台87によって、第一、第二のX線CT検査装置2e,2fから発せられる放射線を遮蔽して周囲へのX線の漏洩を防止することができるので、十分な安全性を確保することができる。
また、コンテナCを複数の異なる方向から検査するので、一方向からのみの検査では見落としていた異常も発見することが可能となり、より高精度な検査を行うことが可能となる。
ここで、上記第四〜第六の実施の形態で示したコンテナクレーンの構成は、ヤードクレーン等、コンテナターミナルT内で用いられる他のクレーンに採用することができる。
〔第七の実施の形態〕
以下より、本発明の参考例に係るコンテナ検査装置の一実施形態を示す。
本実施の形態に係るコンテナ検査装置96は、図18及び図19に示すように、第六の実施の形態で示したコンテナクレーン86に設けられていた中継台87を、コンテナクレーンとは独立した、フレーム97上に設けたものである。
このコンテナ検査装置96は、図18に示すように、従来より用いられていたコンテナクレーンNと組み合わせて使用されるものである。以下、このコンテナ検査装置において、コンテナクレーン86と同様の構成については同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。なお、図19は図18において長円で囲った部分の拡大図である。
フレーム97は、図19に示すように、対向配置される脚部97a,97bと、これらの上端同士を接続する上部接続部材97cと、これらの中間部同士を接続する中間部接続部材97dとを有している。
フレーム97において、脚部97a,97bの下端には、フレーム97を移動させるための移動装置98が設けられている。本実施の形態では、移動装置98は、図示せぬ駆動装置によって駆動される車台によって構成している。
中間部接続部材97d上には、中継台87、台座87a、及び第一、第二のX線CT検査装置2e,2fが設置されている。また、台座87aには、ガイド88及び衝撃緩衝装置90が設けられている。これらの部材は、フレーム97の脚部97a,97bのうち、コンテナ船S側に位置する脚部97a側に位置して設けられていて、これにより、フレーム97においてエプロン102側に位置する脚部97b側には、コンテナCを昇降移動させるためのスペースが確保されている。
また、上部接続部材97cには、台座87a上からエプロン102上に待機しているシャーシvとの間でのコンテナCの搬送を行う搬送装置99が設けられている。搬送装置99は、コンテナCの昇降移動、及び水平方向の移動が可能な構成とされており、例えば、コンテナクレーンで一般的に用いられているものと同様、吊具、トロリ、巻上装置とによって構成されるものである。
このように構成されるコンテナ検査装置96では、コンテナ船Sとの間のコンテナCのやり取りは、コンテナクレーンNによって行う。そして、コンテナ検査装置96からシャーシvとの間のコンテナCのやり取りは、コンテナ検査装置96に設けられた搬送装置99によって行う。
このコンテナ検査装置96は、移動装置98によってコンテナターミナルT内を移動可能とされているので、コンテナCの検査を行うところまで移動して、検査を行うことができる。
これにより、複数の検査地点でコンテナ検査装置96を共用することができるので、X線CT検査装置の設置数を低減して検査設備の大幅なコストダウンを図ることができる。
例えば、コンテナクレーンNが数台設けられているコンテナターミナルにおいては、コンテナCの検査を行うコンテナクレーンNまでコンテナ検査装置96を移動させることで、複数のコンテナクレーンNでコンテナ検査装置96を共用することができる。
また、例えば、コンテナクレーンNが複数のシャーシレーンへの搬送経路を有している場合、割当てられた搬送経路にコンテナ検査装置96を移動させることができる。更に、エプロン102上でのシャーシvの配車状況等により、これら複数の搬送経路のうちのいずれかでスムーズな荷積み又は荷降ろしができない場合、好ましい搬送経路上にコンテナ検査装置96を移動させることで、コンテナCの検査、及び荷積み又は荷降ろしを円滑に行うことができる。また,コンテナ検査装置は各コンテナクレーン及び基地局1と通信するための通信手段(図示省略)と、各々のコンテナの外部に取り付けられたIDタグ(図示省略)とが備えられており、コンテナ情報やコンテナクレーンの動作信号、検査装置の取込画像等に関する通信がなされる。
また、このコンテナ検査装置96においても、中継台87の内部にコンテナCを収容し、コンテナC及び第一、第二のX線CT検査装置2e,2fを密閉した状態で検査を行うことで、コンテナCの周囲に不用意に人が近付かないようにした状態で検査を行うことができる。また、コンテナCの周囲を囲む中継台87によって、第一、第二のX線CT検査装置2e,2fから発せられる放射線を遮蔽して周囲へのX線の漏洩を防止することができるので、十分な安全性を確保することができる。
また、X線CT検査装置2e,2fが地上から離間した位置に設けられているので、これら検査装置の周囲に不用意に人が近づきにくい。このため、検査装置周辺への人の立ち入りも管理しやすく、検査装置の安全管理が容易である。
1 基地局
2a,2b,2c,2d、2e,2f X線CT検査装置(検査装置)
10,60,80,86 コンテナクレーン(クレーン)
20 エプロンゲート
30 ヤードクレーン(クレーン)
40 ターミナルゲート
50 ゲート
51 施設本体
76、88 ガイド
87 中継台
90 衝撃緩和装置
96 コンテナ検査装置
98 移動装置
101 岸壁
102 エプロン
103 マーシャリングヤード
C コンテナ
I インランド・デポ(内陸通関施設)
S コンテナ船(船舶)
T コンテナターミナル
v シャーシ
W,W1,W2 搬送経路

Claims (7)

  1. コンテナの内部を非破壊にて検査する検査装置が備えられ
    前記検査装置が、地上から離間した位置に設けられ、
    前記コンテナが一時的に載置される中継台が設けられており、
    前記検査装置は、前記中継台上のコンテナの検査を行い、
    前記中継台は、内部にコンテナを収納して密閉することが可能な箱状に形成されていることを特徴とするクレーン。
  2. 前記検査装置は、前記コンテナの搬送経路上に設置されており、該検査装置は、前記搬送経路上を搬送されるコンテナの検査を行うことを特徴とする請求項に記載のクレーン。
  3. コンテナの搬送経路を複数有し、
    前記検査装置が、各搬送経路上に移動可能にして設けられていることを特徴とする請求項に記載のクレーン。
  4. 前記中継台には、コンテナ載置時の衝撃を緩和する衝撃緩和装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のクレーン。
  5. 搬送しているコンテナの検査位置での位置決めと振れ止めとのうちの少なくともいずれか一方を行うガイドが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載のクレーン。
  6. 前記検査装置は、前記コンテナの検査を複数の異なる方向から行うことを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載のクレーン。
  7. 前記クレーンがコンテナクレーンとされていることを特徴とする請求項1〜請求項の何れかに記載のクレーン。
JP2009125536A 2002-10-31 2009-05-25 クレーン Expired - Fee Related JP4929312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009125536A JP4929312B2 (ja) 2002-10-31 2009-05-25 クレーン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002317507 2002-10-31
JP2002317507 2002-10-31
JP2009125536A JP4929312B2 (ja) 2002-10-31 2009-05-25 クレーン

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003201551A Division JP4370126B2 (ja) 2002-10-31 2003-07-25 コンテナ検査システム及びコンテナ検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009184834A JP2009184834A (ja) 2009-08-20
JP4929312B2 true JP4929312B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=41068485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009125536A Expired - Fee Related JP4929312B2 (ja) 2002-10-31 2009-05-25 クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4929312B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104058261A (zh) * 2013-03-28 2014-09-24 南通通镭软件有限公司 集装箱自动化码头装卸系统和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07174855A (ja) * 1993-11-04 1995-07-14 Topy Ind Ltd 鉄屑の放射線検出、測定装置
US5638420A (en) * 1996-07-03 1997-06-10 Advanced Research And Applications Corporation Straddle inspection system
JP3332878B2 (ja) * 1998-12-08 2002-10-07 三菱重工業株式会社 箱状物位置決め装置
DE10160928A1 (de) * 2001-12-12 2003-06-26 Noell Crane Sys Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur berührungslosen Ladungskontrolle an Krananlagen
US7762760B2 (en) * 2004-06-24 2010-07-27 Paceco Corp. Method of operating a cargo container scanning crane

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009184834A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100622195B1 (ko) 크레인 시스템의 하물을 비접촉 방식으로 통제하기 위한 장치 및 방법
JP4370126B2 (ja) コンテナ検査システム及びコンテナ検査方法
KR100710093B1 (ko) 컨테이너용 하역 기계, 컨테이너 관리 시스템 및 컨테이너하역 방법
WO2005087633A1 (ja) コンテナ検査荷役方法およびコンテナ検査荷役システム
JP2008504189A (ja) 貨物コンテナスキャニング用改良クレーン
JP5173187B2 (ja) 貨物コンテナスキャニング移動クレーン
KR100891765B1 (ko) Ⅹ선 검사 설비
KR100713967B1 (ko) 비접촉 화물 검사 및 컨테이너 운반을 위한 다기능 이동플랫폼
WO2019205873A1 (zh) 集装箱检查系统、港口设施及集装箱检查方法
WO2019192327A1 (zh) 集装箱检查系统、转运方法及港口设施
JP4929312B2 (ja) クレーン
JP4274980B2 (ja) コンテナ貨物の検査装置
US20150219786A1 (en) System for the contactless inspection of containers, particularly iso containers, within a loading and unloading plant
JP4252481B2 (ja) コンテナ貨物の検査装置および方法
WO2019192323A1 (zh) 集装箱检查系统、检测方法和港口设施
CN208361733U (zh) 集装箱检查系统及港口设施
CN208092257U (zh) 集装箱检查系统和港口设施
JP4252479B2 (ja) コンテナ貨物の検査装置
JP4346478B2 (ja) コンテナ貨物の検査装置および検査方法
CN108508496A (zh) 集装箱检查系统、港口设施及集装箱检查方法
JP4274981B2 (ja) コンテナ内貨物の検査装置
CN208092256U (zh) 集装箱检查系统及港口设施
JP4252480B2 (ja) コンテナ貨物の検査装置
JP2015193458A (ja) コンテナターミナルのゲートシステム
US20070170141A1 (en) Cargo scanning device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4929312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees