JP4252480B2 - コンテナ貨物の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナ貨物の検査装置に係り、特に船舶から荷降ろしされたコンテナ内の貨物又は船舶へ積込みされるコンテナ内の貨物を開梱することなく、コンテナの外部から放射線によって検査するようにしたコンテナ貨物の検査装置に関する。
近年、コンテナ内に収容されてくる輸入・輸出貨物の中には、銃器、麻薬等の社会悪物品や申告とは異なる不正物品が隠されていることが多くなってきている。これらの物品を摘発するために輸入・輸出貨物を取り扱う港湾では、コンテナ貨物の検査が重要になっている。検査手段としてはコンテナ内の貨物を開梱しない状態のままコンテナ外部からX線によって透視するX線検査装置が便利であり、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されている装置は、検査装置建屋塔内に回転式のX線CT検査装置を配置し、このX線CT検査装置に対してコンテナを相対的に移動させることにより、コンテナ貨物をX線CT検査するようにしている。
また、特許文献2に記載された装置は、定置したコンテナを跨ぐように門型クレーンをコンテナの長手方向に移動させることにより、コンテナ貨物をX線検査するようにしている。
また、特許文献3に記載された装置は、遮蔽室内にX線装置を配置し、このX線検査装置に対してコンテナを搭載した車両を通過させることにより、コンテナ貨物をX線検査するようにしている。
一方、この種の岸壁クレーンによる船舶からのコンテナの荷降ろし作業は、船舶の停泊日数を短縮するためにもその高能率化は重要である。このため、種々の高能率な岸壁クレーンが開発され、実用化されている。
特開平8−261958号公報 特表2000−514183号公報 特開2003−287507号公報
しかし、例えば輸入コンテナについては、高能率化された岸壁クレーンによって次々に船舶から荷降ろしされるコンテナに対して、上記したコンテナ貨物の検査装置の検査体制は必ずしも十分であるとは言えない。
例えば特許文献1に記載された装置では、荷降ろしされたコンテナを一旦、検査装置建屋塔内に移動しなければならず、検査に時間もかかり、建屋の建設にも費用がかかる。また、特許文献2に記載された装置でも、荷降ろし後のコンテナはコンテナヤードに置かれ、その後にコンテナ内の検査を行うため、効率的な検査とは言えない。また、特許文献3に記載された装置では、岸壁クレーンから荷降ろしされたコンテナをコンテナ搬送車両に引き渡し、搬送車両ごと建屋内に入れて検査を行うようにしたことで、荷物をコンテナヤード等に置くという手間を省くことができるが、建屋を建設しなければならず費用がかかる。また、搬送車両毎の検査ということで、搬送車両に運転手が乗っていた場合には運転手が被爆してしまう虞がある。
上記のような理由から、従来の検査装置では船舶から数多く荷降ろしされるコンテナ全てを検査することは困難であり、実質的に荷降ろしされるコンテナの一部をピックアップして検査を行うという検査体制を採らざるを得ない。
このような検査効率の問題は、輸入コンテナの検査においても挙げられる。
そこでコンテナの荷降ろしが行われる岸壁クレーン下部で、コンテナ搬送車両への引き渡し前に、コンテナの検査を行うことでコンテナの検査効率の向上を図ることが有効であると考えられる。しかしながら、既存の岸壁クレーンの多くは、安定性を確保するため下部架構部の梁(クレーンの脚を繋ぐ梁)の高さを低く設定している。これに対し、コンテナ搬送車両への引き渡し前にコンテナの検査を行うことを目的とする装置は、おのずとコンテナ搬送車両の全高よりも高い位置でコンテナの検査を行うことが必要となる。このため、比較的大型となるコンテナ貨物の検査装置を既存の岸壁クレーンの下部架構部内に配備することは困難である。
本発明では、船舶から荷降ろしされるコンテナ又は船舶へ積込みされるコンテナを全て検査することを可能とし、既存の様々な岸壁クレーンへ配備しての使用を可能とするコンテナ貨物の検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナ貨物の検査装置は、岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされたコンテナ内の貨物を検査するコンテナ貨物の検査装置であって、前記岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされるコンテナを当該岸壁クレーンの下部架構部内に仮置きする仮置台と、前記仮置台に仮置きされたコンテナを吊り上げ移動させてコンテナ搬送車両に引き渡すコンテナ中継手段と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を前記岸壁クレーンの下部架構部内へ自走させるための走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナ貨物の検査装置は、岸壁クレーンによって船舶へ積込まれるコンテナ内の貨物を検査するコンテナ貨物の検査装置であって、コンテナ搬送車両によって搬送されたコンテナを吊り上げ移動させるコンテナ中継手段と、前記中継手段によって吊り上げ移動されたコンテナが仮置きされて前記岸壁クレーンへの引渡し位置となる仮置台と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を自走させて前記岸壁クレーンの下部架構部内への移動を可能とさせる走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げることを特徴としても良い。
また、前記コンテナ中継手段によるコンテナの引き渡しは前記仮置台の下部空間で成され、前記昇降手段は、コンテナ検査時に前記下部空間が前記コンテナ搬送車両の通過を可能とする高さにまで押し上げることが可能に構成するようにすると良い。
さらに、前記昇降手段は、アウトリガであると良い。
上記構成のコンテナ貨物の検査装置において、岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされたコンテナ内の貨物を検査するコンテナ貨物の検査装置であって、前記岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされるコンテナを当該岸壁クレーンの下部架構部内に仮置きする仮置台と、前記仮置台に仮置きされたコンテナを吊り上げ移動させてコンテナ搬送車両に引き渡すコンテナ中継手段と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を前記岸壁クレーンの下部架構部内へ自走させるための走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げることを特徴とすることにより、船舶からの荷降ろし速度との関係を踏まえた効率の良いコンテナ貨物の検査を行うことができる。すなわち、通常岸壁クレーンによって荷降ろしされるコンテナをコンテナ搬送車両に受け渡す際には、双方のタイミングが合致しないことが少なくない。こういった場合に前記岸壁クレーンはコンテナを吊ったまま待機せざるを得ないこととなる。本発明の検査装置では、仮置台にコンテナを仮置きすることができるので、前記双方のタイミングが合致しない場合であっても岸壁クレーンは次のコンテナを吊りに行くことができる。また、従来の待機時間を利用してコンテナ貨物の検査を行うため、一旦コンテナヤードにコンテナを貯めてから検査を行うという作業がなくなる。さらに、昇降手段を設けたことから、岸壁クレーンの下部架構部の梁高さ(ポータルクリアランス)が低い既設の岸壁クレーンであっても対応させることができる。
また、コンテナ搬送車両によって搬送されたコンテナを吊り上げ移動させるコンテナ中継手段と、前記中継手段によって吊り上げ移動されたコンテナが仮置きされて前記岸壁クレーンへの引渡し位置となる仮置台と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を自走させて前記岸壁クレーンの下部架構部内への移動を可能とさせる走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げるコンテナ貨物の検査装置であれば、コンテナを船舶へ積込む際にも上記効果を奏することができる。また、船舶へ積込む直前に検査を行うことができるため、コンテナヤードへ搬送されてから船舶へ積込まれるまでの間に不詳の事態が起きた場合でもそれらを検出することが可能となる。すなわち、船舶へ積込むコンテナをコンテナヤードへ搬入する際に検査を行った場合であっても、コンテナヤードから積込みまでの間に社会悪物品等の不正物品をコンテナ内に仕込まれる可能性がある。このような場合であっても、コンテナ内の社会悪物品等の不正物品を検出することができる。
以下本発明のコンテナ貨物の検査装置に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明に係る一部の形態であり、本発明は以下の形態のみに限定されるものではない。
図1は本実施形態のコンテナ貨物の検査装置の走行時の形態の正面図を示し、図2は検査時の形態の正面図を示し、図3は検査時の左側面図を示す図である。また、図4は当該検査装置が使用される岸壁エリアの説明図である。
図4において、港湾の岸壁10の海側にはコンテナ船12が係留し、コンテナ船12には多数のコンテナ14が段積みされている。岸壁10の陸側には、岸壁クレーン16がコンテナ船12の荷降ろし位置に横付けされている。岸壁クレーン16の下部架構部内には本発明に係るコンテナ貨物の検査装置20が配置されている。岸壁クレーン16のスプレッダ18によって吊り上げられたコンテナ14は矢印Aの経路で荷降ろしされ、検査装置20の仮置台22に仮置きされる。検査装置20で検査を終えたコンテナ14はコンテナ搬送車両70に引き渡され、目的エリアに搬送される。
以下、図1乃至図3を参照し、検査装置20の具体的な構成を説明する。検査装置20は2階建て構造とされ、1階は下部空間としてのコンテナ搬送車両70の待機・通過エリア、2階はコンテナ貨物の検査エリアとされる。1階と2階の通し柱である4本の主脚24の下端には車輪(ラバータイヤ)26が取り付けられており、検査装置20は移動自在とされる。また、前記主脚24には検査装置20の全高を変え、かつ検査時には当該検査装置20を定位置に固定する昇降手段としてのアウトリガ27がそれぞれ取り付けられている。これにより、コンテナ貨物の検査時には、検査装置を定位置に固定し、前記下部空間をコンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで押し上げることができる。よって、検査装置を安定させることができ、コンテナ14の検査時の検査装置20に生じる揺れや傾きを抑制することができるとともに、検査精度の向上を図ることもできる。また、検査装置20の走行時には、1階となる下部空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない程度にまで低くすることができる。これにより検査装置自体の全高も低くなるため、既設の岸壁クレーン16であって、当該岸壁クレーン16の下部架構部の梁17の高さ(ポータルクリアランス)が低いものであっても、前記梁17の下を通過し架構部内へ当該検査装置20を配備することが可能となる。
2階には海側に張り出し部28が設けられ、この張り出し部28の上面が仮置台22となっている。仮置台22の上方は開口しており、前記岸壁クレーン16のスプレッダ18によって吊り上げられたコンテナ14がこの開口から荷降ろしされ、仮置台22に仮置きされる。
また、2階上部の横梁52には、コンテナ中継手段として一対の天井クレーン54が横行自在に掛け渡されている。天井クレーン54は一対の巻き上げ機を有し、コンテナ14の把持手段であるスプレッダ60が吊りワイヤ58を介して巻き上げ機によって昇降可能とされている。コンテナ14はこの天井クレーン54によって吊り上げ移動され、コンテナ搬送車両に引き渡される。
さらに、2階には仮置台22に隣接する陸側にプラットホーム38が設けられている。このプラットホーム38上には放射線検査手段としてのX線検査機40が移動可能に配置されている。すなわち、X線検査機40はスプレッダ60を介して天井クレーン54によって吊り上げられたコンテナ14の長手方向に移動して、コンテナ14内の貨物を走査する。X線検査機40はケーシング42内にX線の線源44を備える。また、X線検査機40はケーシング42の下部は、検査対象となるコンテナ14の横幅以上の間隔を空けて垂直に設けられるX線検出器50と直角に連結されている。前記ケーシング42の下部底面には、複数の車輪48が備えられ、X線検査機40の移動を可能としている。前記プラットホーム38の片隅には、コンテナ14を階下に降ろすための開口62が設けられている。
コンテナ14のX線検査は通常、前記開口62の上部でスプレッダ60を介して前記天井クレーン54によって吊り上げられた状態で行われる。このため、前記開口62には、放射線を遮蔽するための遮蔽扉30が備えられている。前記遮蔽扉30にはコロ32が備えられ、プラットホーム38側へのスライドオープンを可能としている。さらに、前記X線検出器50の背面を中心としたコンテナ14を囲む3壁面には、放射線を遮蔽するための図示しない放射線遮蔽壁が備えられる。
上記構成の検査装置20の重量は、約300トンに達する。また、検査時には、約30トンのコンテナ14を最大2つ搭載することとなり、走行時と比べると自重の約2割増しの重量となる。このような割増重量を全て車輪26で受けることを前提として検査装置20を設計した場合、重量が片寄った場合の輪重も考慮しなければならないため、車輪26は大型化・増量され、結果として自重も増し、検査装置20の全高も高くなってしまい、ポータルクリアランスの低い岸壁クレーン16では梁17の下を通過することができなくなってしまうことがある。本実施形態では、主脚24のそれぞれにアウトリガ27を備えるようにしたことにより、設計時の許容輪重は検査装置20の自重のみを考慮すれば良いものとすることができる。よって、車輪26も比較的小型のものとすることができるため、検査装置20の全高も低くすることが可能となり、ポータルクリアランスの低い岸壁クレーン16であっても対応することができるようになる。
上記構成の検査装置20では、まず、当該検査装置20を自走させて岸壁クレーン16の下部架構部内に配備する。目的位置に検査装置20を配備したら、アウトリガ27を延ばして検査装置20の1階部分である下部空間をコンテナ搬送車両が待機・通過可能となる高さにまで押し上げる。
この状態において、岸壁クレーン16によって吊り上げられたコンテナ14が仮置台22の上方の開口から荷降ろしされ、仮置台22に仮置きされる。次に、天井クレーン54を仮置台22の上方に移動させ、コンテナ14をスプレッダ60によって把持し、吊り上げる。コンテナ14を吊り上げた状態で、天井クレーン54を開口62の直上位置まで横行させる。
次にX線検査機40がスプレッダ60を介して吊下げられたコンテナ14の長手方向に移動して、コンテナ14内の貨物を走査する。すなわちX線検査機40の線源44からコンテナ14に向けて扇面状のX線が放射される。X線がコンテナ14の外郭及びコンテナ内の貨物を透過する過程で減衰し、減衰した透過X線がX線検出器50によって検出される。X線検出器50は、検出したX線を電気信号に変換し、図示しない画像処理装置に出力する。前記画像処理装置は前記電気信号を処理してコンテナ14内の貨物に関する画像を図示しないモニタに表示する。モニタに表示された画像は、オペレータによって申告された貨物リストと明らかに違うものが無いかをチェックされる。
上記貨物のチェックは以下のような方法でも行うことができる。すなわち、X線検査機40にデータベースを保有させ、検査対象となったコンテナ14の貨物に対応した透過X線の予想量を設定しておく。このようなX線検査機40によって検査されたコンテナ14では、透過X線の線量が予想量と大きく異なる場合には、警報等を鳴らすようにする。警報が鳴ったコンテナ14は、別途詳細な検査にまわされる。これにより、人的労力を費やすことが無くなり、検査速度も向上する。
上記検査が終了すると、開口62の上部に備えられた遮蔽扉30をスライドオープンさせ、階下に待機するコンテナ搬送車両70へ検査済のコンテナ14を引き渡す。なお、X線検査によって正常が確認されたコンテナと、異常が確認されたコンテナとでは、当然にコンテナ搬送車両70による搬送以降の工程が異なる。
上記のようなコンテナ貨物の検査装置20では、コンテナ船12からの荷降ろし速度との関係を踏まえた効率の良いコンテナ貨物の検査を行うことができる。すなわち、通常岸壁クレーン16によって荷降ろしされるコンテナをコンテナ搬送車両70に引き渡す際には、双方のタイミングが合致しないことが少なくない。こういった場合に前記岸壁クレーン16はコンテナを吊ったまま待機せざるを得ないこととなる。本発明の検査装置20では、仮置台にコンテナを仮置きすることができるので、前記双方のタイミングが合致しない場合であっても岸壁クレーン16は次のコンテナを吊りに行くことができる。また、従来の待機時間を利用してコンテナ貨物の検査を行うため、一旦コンテナヤードにコンテナを貯めてから検査を行うという煩わしい作業がなくなる。さらに、昇降手段を設けたことから、岸壁クレーンの下部架構部の梁高さ(ポータルクリアランス)が低い既設の岸壁クレーンであっても対応させることができる。
上記説明では、コンテナ船12に積まれた輸入貨物のコンテナを岸壁クレーン16によって荷降ろしする場合について説明した。しかしながら、本実施形態のコンテナ貨物の検査装置20は、輸入貨物に限らず、コンテナ内の輸出貨物検査にも適用することができる。この場合には、コンテナの搬送ルートが上述の説明とは逆になる。すなわちコンテナ搬送車両70によって検査装置20の階下に搬送された輸出用コンテナを、天井クレーン54によって2階に吊り上げ、X線検査機40によってコンテナ内の輸出貨物を検査する。検査の結果コンテナの正常が認められた場合には、コンテナを岸壁クレーンへの引渡し位置となる仮置台22に仮置きする。仮置きされたコンテナは、岸壁クレーン16によってコンテナ船12に積込まれる。なお、検査の結果、異常が検出されたコンテナは、別途適宜な措置がとられる。
上記実施形態では、コンテナ貨物の検査機としてX線を用いるX線検査機を装備している。X線は透過力が大きく、コンテナの外郭鉄板を透過させることを必須とする本発明では特に有効であり、好ましくは6〜9MeV程度の高エネルギのX線を用いると良い。しかしながら、本発明に用いる放射線検査手段は、放射線としてγ線を用いるγ線検査機であっても良い。
また、上記実施形態では、コンテナ中継手段として天井クレーン54を用いる旨記載した。しかしながら、本発明に係るコンテナ中継手段は、天井クレーン54に限らず、コンテナを吊り上げて移動させ、コンテナ搬送車両に引き渡すことができるものであれば他の構造の手段でも良い。
また、昇降手段に関しては、主脚24自体に昇降機構を備えるようにしても良い。
なお、上記実施形態は、本発明のコンテナ貨物の検査装置に係る好適な実施形態の一態様であって、発明の主要部を変更しない限りにおいて様々な形態を採ることができる。すなわち、検査装置20は4本の主脚24を有する2階建て構造物としたが、主脚の数はもちろん、コンテナ14を仮置きし、吊り上げて検査し、搬送車両に引き渡すという構成をとれるものであれば、2階建ての構成すらも任意である。よって、仮置台22を張り出し部28に設けると記載しているが、これも好適な条件の1つであり、当然に張り出し部を設けない態様も本発明のコンテナ貨物の検査装置に含まれる。
本発明のコンテナ貨物の検査装置に係る実施形態の走行時の様子を示す正面図である。 本発明のコンテナ貨物の検査装置に係る実施形態の検査時の様子を示す正面図である。 本発明のコンテナ貨物の検査装置に係る実施形態の検査時の様子を示す左側面図である。 本発明のコンテナ貨物の検査装置と岸壁クレーンとの関係を示す図である。
符号の説明
10………岸壁、12………コンテナ船、14………コンテナ、16………岸壁クレーン、17………梁、18………スプレッダ、20………検査装置、22………仮置台、24………主脚、26………車輪(ラバータイヤ)、28………張り出し部、30………遮蔽扉、38………プラットホーム、40………X線検査機、42………ケーシング、44………線源、50………X線検出器、52………横梁、54………天井クレーン、60………スプレッダ、70………コンテナ搬送車両。

Claims (4)

  1. 岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされたコンテナ内の貨物を検査するコンテナ貨物の検査装置であって、前記岸壁クレーンによって船舶から荷降ろしされるコンテナを当該岸壁クレーンの下部架構部内に仮置きする仮置台と、前記仮置台に仮置きされたコンテナを吊り上げ移動させてコンテナ搬送車両に引き渡すコンテナ中継手段と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を前記岸壁クレーンの下部架構部内へ自走させるための走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げることを特徴とするコンテナ貨物の検査装置。
  2. 岸壁クレーンによって船舶へ積込まれるコンテナ内の貨物を検査するコンテナ貨物の検査装置であって、コンテナ搬送車両によって搬送されたコンテナを吊り上げ移動させるコンテナ中継手段と、前記中継手段によって吊り上げ移動されたコンテナが仮置きされて前記岸壁クレーンへの引渡し位置となる仮置台と、前記コンテナ貨物を放射線によって検査する放射線検査手段とを備えた2階空間と、当該検査装置を自走させて前記岸壁クレーンの下部架構部内への移動を可能とさせる走行手段と、前記2階空間を昇降させる昇降手段とを備えると共に前記コンテナ搬送車両を待機・通過させる1階空間とから成り、前記昇降手段は走行時には前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が通過できない高さにまで前記2階空間を下げて検査装置の全高を前記岸壁クレーンの下部架構部の梁高さよりも低くし、検査時には定位置において前記1階空間を前記コンテナ搬送車両が待機・通過可能な高さにまで前記2階空間を押し上げることを特徴とするコンテナ貨物の検査装置。
  3. 前記コンテナ中継手段と前記コンテナ搬送車両とのコンテナ中継は前記仮置台の下部空間で成され、前記昇降手段は、コンテナ検査時に前記下部空間が前記コンテナ搬送車両の通過を可能とする高さにまで押し上げることが可能に構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテナ貨物の検査装置。
  4. 前記昇降手段は、アウトリガであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1に記載のコンテナ貨物の検査装置。
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