JP4274981B2 - コンテナ内貨物の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明はコンテナ内貨物の検査装置に係り、特に船舶から荷降ろししたコンテナ又は船舶に積込むコンテナ内の貨物をコンテナに入れたままの状態でコンテナの外部から放射線によって検査する場合に好適なコンテナ内貨物の検査装置に関する。
近年、コンテナ内に収容されてくる輸入・輸出貨物の中に銃器、麻薬等の社会悪物品や申告とは異なる不正物品が隠されていることが多くなっている。これらの物品を摘発するために輸入・輸出貨物を取り扱う港湾ではコンテナ内貨物の検査が重要になっている。検査手段としてはコンテナ内の貨物をコンテナに入れたままの状態でコンテナの外部からX線によって透視するX線検査装置が便利であり、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されたものが知られている。特許文献1に開示された装置は、検査建屋棟内に回転式のX線CT検査装置を配置し、このX線CT検査装置に対してコンテナを相対的に移動させることにより、コンテナ貨物をX線CT検査するようにしている。
また、特許文献2に開示された装置は、定置したコンテナを跨ぐように門型クレーンを配置し、門型クレーンに搭載したX線検査装置を昇降させつつ、門型クレーンをコンテナの長手方向に移動させることにより、コンテナ貨物をX線検査するようにしている。
また、特許文献3に開示された装置は、遮蔽室内にX線検査装置を配置し、このX線検査装置に対してコンテナを搭載した車両に通過させることにより、コンテナ貨物をX線検査するようにしている。
一方、この種の岸壁クレーンによる船舶からのコンテナの荷降ろし作業は、船舶の停泊日数を短縮するためにもその高能率化は重要である。このため、種々の高能率な岸壁クレーンが開発され、実用化されている。
特開平8−261958号公報 特表2000−514183号公報 特開2003−287507号公報
しかしながら、岸壁クレーンによって次々に船舶から荷降ろしされるコンテナに対して上記したコンテナ貨物の検査体制が不十分であると、検査を待つコンテナが渋滞するという問題点がある。特に大型コンテナ船が入港した場合には、岸壁クレーンによるコンテナの荷降ろし速度に対して、コンテナの検査速度が追随できず、未検査のコンテナによってコンテナ・ヤードが満杯となる事態が生じる。このような事態は船舶からのコンテナの荷降ろしを長時間にわたって停止せざるを得ない事態に繋がり、港湾施設としての機能が著しく損なわれる。
また、X線検査装置では周囲の作業者が放射されたX線に被曝する恐れがあり、X線の遮蔽対策が重要となる。特にコンテナ内貨物のX線検査では、コンテナの外殻鉄板にX線を透過させて検査を行うので、透過力が大きい6〜9MeV程度の高エネルギのX線が用いられる。このため、X線遮蔽材を厚くしなければならず、X線検査装置の大型化とコスト上昇の原因になっていた。
また、陸上のコンテナを岸壁クレーンによって船舶に積込む際にも同様の問題点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を改善し、岸壁クレーンによって次々に船舶から荷降ろしされるコンテナ,又は陸上のコンテナを岸壁クレーンによって次々に船舶に積込む際にコンテナを効率よく検査することができるとともに、X線などの放射線の遮蔽対策が容易なコンテナ内貨物の検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナ内貨物の検査装置は、岸壁クレーンによって船舶から荷降ろししたコンテナを仮置き可能とする仮置床と、この仮置床に仮置きされたコンテナを吊り上げてコンテナ搬送車両に引き渡すコンテナ中継手段と、前記仮置床に仮置きされたコンテナ又は前記コンテナ中継手段によって吊り上げたコンテナの長手方向に沿って移動可能とされコンテナ内の貨物を走査する放射線検査手段、および前記放射線検査手段よりも海側に設けられて放射線を遮蔽する遮蔽壁とを備えた検査エリアと、前記岸壁クレーンの下部架構内への移動を自在とする車輪を備え、前記検査エリアの階下位置に設けられる前記コンテナ搬送車両の待機・通過エリアとを有し、全高を前記岸壁クレーンの下部架構部よりも低く構成して前記岸壁クレーンの下部架構内で使用されるコンテナ内貨物の検査装置であって、前記放射線検査手段からの放射線を海側に向けて放射させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るコンテナ内貨物の検査装置は、岸壁クレーンの下部架構内への移動を自在とする車輪を備えると共にコンテナ搬送車両の通路を構成する待機・通過エリアと、前記コンテナ搬送車両から受け継いだコンテナを仮置きする仮置床と、前記コンテナを吊り上げて前記仮置床に仮置きするためのコンテナ中継手段と、前記仮置床に仮置きされたコンテナ又は前記コンテナ中継手段によって吊り上げたコンテナの長手方向に沿って移動可能とされコンテナ内の貨物を走査する放射線検査手段、および前記放射線検査手段よりも海側に設けられて放射線を遮蔽する遮蔽壁とを備え、前記待機・通過エリアの階上位置に設けられた検査エリアとを有し全高を前記岸壁クレーンの下部架構部よりも低く構成して前記岸壁クレーンの下部架構内に配置され、前記仮置床に仮置きされたコンテナが前記岸壁クレーンによって船舶に積込み可能とされたコンテナ内貨物の検査装置であって、前記放射線検査手段からの放射線を海側に向けて放射させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、岸壁クレーンによって次々に船舶から荷降ろしされ仮置床に仮置きされたコンテナ、又はコンテナ中継手段によって吊り上げられたコンテナに対し、コンテナの長手方向に沿って放射線検査手段を移動させ、コンテナ内の貨物を速やかに走査し検査することができる。放射線検査が終了したコンテナはコンテナ中継手段によってコンテナ搬送車両に引き渡す。この際、岸壁クレーン、放射線検査手段及びコンテナ中継手段を同時に併行して稼動させ、それぞれの役割を分担させることによって、岸壁クレーンのコンテナの荷降ろし速度に追随してコンテナを円滑に搬送し検査することができる。
また、陸上のコンテナを岸壁クレーンによって次々に船舶に積込む際にも、岸壁クレーンのコンテナの積込み速度に対応してコンテナを円滑に搬送し検査することができる。
また、放射線検査手段からの放射線を海側に向けて放射させるようにしたので、X線などの放射線の遮蔽対策が容易になり、検査装置の大型化とコスト上昇を抑えることができる。
図1〜図3は本発明に係るコンテナ内貨物の検査装置の好ましい実施形態を示す図であり、図1は側断面図、図2は平面図、図3は正面図である。また、図4は当該検査装置が使用される岸壁エリアの説明図である。
図4において、港湾の岸壁10の海側にはコンテナ船12が係留し、コンテナ船12には多数のコンテナ14が段積みされている。岸壁10の陸側には岸壁クレーン16がコンテナ船12の荷降ろし位置に横付けされている。岸壁クレーン16の下部架構内には本発明に係るコンテナ内貨物の検査装置20が配置されている。岸壁クレーン16のスプレッダ18によって吊り上げられたコンテナ14は矢印Aの経路で荷降ろしされ、検査装置20の仮置床22に仮置きされる。検査装置20で検査を終えたコンテナ14はコンテナ搬送車両70に引き渡され、目的エリアに搬送される。
以下、検査装置20の具体的な構成を説明する。検査装置20は2階構造とされ、1階はコンテナ搬送車両70の待機・通過エリア、2階が検査エリアとされる。1階と2階の通し柱である4本の主脚24の下端には車輪26が取り付けられており、検査装置20は移動自在とされる。ただし、コンテナ貨物の検査時に車輪26がロックされ、検査装置20は定位置で使用される。2階には張り出し部28が設けられ、この張り出し部28に仮置床22が形成されている。仮置床22の床面は放射線を遮蔽するための遮蔽床30で形成されている。また、仮置床22の3方の側面は放射線を遮蔽するための遮蔽壁32,34で形成されている。仮置床22の上方は開口している。前記の岸壁クレーン16のスプレッダ18によって吊り上げられたコンテナ14がこの開口から荷降ろしされ、仮置床22に敷設された一対のIビーム36上に仮置きされる。
2階には仮置床22に隣接してプラットホーム38が設けられている。このプラットホーム38上には放射線検査手段としてのX線検査機40が移動可能に配置されている。すなわち、X線検査機40は仮置床22に仮置きされたコンテナ14の長手方向に移動して、コンテナ14内の貨物を走査する。X線検査機40はケーシング42内にX線の線源44を備えており、線源44からのX線は海側に向かって放射される。また、X線検査機40のケーシング42上部にはL字状の支持体46が連結している。支持体46は仮置きされたコンテナ14を跨ぐように配置され、支持体46の下端にはコロ48が設けられている。コロ48が仮置床22に接して転動し、支持体46の荷重を支持する。支持体46の内側にはL字状のX線検出器50が取り付けられている。X線検査機40を移動させると、X線検出器50は線源44と一体的に移動し、線源44から放射されてコンテナ14を透過したX線を検出する。
2階上部の一対の横梁52間にはコンテナ中継手段として天井クレーン54が横行自在に掛け渡されている。天井クレーン54は一対の巻上げ機56を有し、コンテナ14の把持手段であるスプレッダ60が吊りワイヤ58を介して巻上げ機56によって昇降可能とされる。プラットホーム38の片隅にはコンテナ14を階下に下ろすための開口62が設けられている。
上記構成の検査装置20において、まず、岸壁クレーン16よって吊り上げられたコンテナ14が仮置床22上方の開口から荷降ろしされ、仮置床22に敷設されたIビーム36上に仮置きされる。次に、X線検査機40が仮置床22に仮置きされたコンテナ14の長手方向に移動して、コンテナ14内の貨物を走査する。すなわち、X線検査機40の線源44からコンテナ14のある海側に向けて扇面状のX線が放射される。X線がコンテナ14の外殻及びコンテナ内の貨物を透過する過程で減衰し、減衰した透過X線の線量がX線検出器50によって検出される。X線検査機40はデータベースを保有しており、予定された貨物に対応した透過X線の予想線量を把握している。したがって、X線検出器50によって検出された透過X線の線量が予想値と大きく異なる場合には、コンテナ内に社会悪物品や申告とは異なる不正物品が隠匿されている可能性が高いことを知ることができる。このようなX線検査機40による検査をコンテナ14の長手方向に沿って走査することにより、コンテナ14内全域の貨物検査を行うことができる。
X線検査が終了すると、X線検査機40を図2において2点鎖線で示した位置Xに退避させる。次に天井クレーン54を仮置床22の上方に移動して、コンテナ14をスプレッダ60によって把持し、吊り上げる。次に、天井クレーン54を開口62の直上位置にまで横行させる。開口62の階下にはコンテナ搬送車両70が待機しており、天井クレーン54に吊ったコンテナ14を開口62から吊り下ろしてコンテナ搬送車両70に引き渡す。X線検査によって正常が確認されたコンテナと、異常が検出されたコンテナの取り扱いがコンテナ搬送車両70による搬送以降の過程で異なることは当然である。
図5は本実施形態に係るコンテナの搬送とX線検査のタクトタイムの一例を示したタイムチャートである。図5において岸壁クレーンのタクトタイムaは、岸壁クレーン16がコンテナ14を仮置床22に仮置きした後、コンテナ船12に戻り、次のコンテナ14を吊って再び仮置床22に仮置きするまでの時間である。通常、岸壁クレーンのコンテナ荷役能率は1時間当り約30個であるから、タクトタイムaは約2分間である。
X線検査機のタクトタイムbは、X線検査機40が退避位置Xから移動してコンテナ内の貨物を走査し、再び退避位置Xに戻るまでの時間であり、このタクトタイムbは1分30秒間程度である。天井クレーンのタクトタイムcは、天井クレーン54が仮置床22に仮置きされたコンテナ14の直上に移動し、X線検査が終了したコンテナ14を吊り上げ移動してコンテナ搬送車両70に引き渡した後、再び仮置床22に仮置きされた次のコンテナ14の直上に戻るまでの時間であり、このタクトタイムcは1分30秒間程度である。
仮置床のタクトタイムdは、仮置床22にコンテナ14が仮置きされているか、又は仮置床22の上方空間にコンテナ14が吊り上げられた状態にある時間帯を示している。このタクトタイムdの内訳は、時間帯d,d,dにわけられる。最初の時間帯dはコンテナ14が岸壁クレーン16のスプレッダ18に吊り上げられた状態で仮置床22の上方空間にある時間帯である。中間の時間帯dはコンテナ14が仮置床22に仮置きされて、主にX線検査機40によって内部貨物のX線検査を受けている時間帯である。最後の時間帯dはコンテナ14が天井クレーン54に吊り上げられた状態で仮置床22の上方空間にある時間帯である。
なお、図5において太線で示したタクトタイムは、ある1つのコンテナに着目して、その流れを理解し易いように示したものである。図5から明らかなように、本実施形態のコンテナ内貨物の検査装置20によれば、岸壁クレーン16によって次々に船舶から荷降ろしされるコンテナ14を効率よくX線検査することができ、検査を終了したコンテナ14を中継手段である天井クレーン54によって次々にコンテナ搬送車両70に引き渡すことができる。すなわち、岸壁クレーン16、X線検査機40、天井クレーン54が同時に併行して稼動し、それぞれの役割を分担しながらコンテナ14を次々に流れるように円滑に搬送しX線検査する。仮置床22の上方空間では岸壁クレーン16によるコンテナ14の荷降ろし操作と天井クレーン54によるコンテナ14の吊り上げ操作が交互に行われ、最もクリティカルな状況にある。しかしながら、図5に示したように両者のタクトタイムを調整することによって、お互いに操作が干渉することなく効率の良い荷捌きが可能となる。このため、岸壁クレーン16のコンテナの荷降ろし速度に追随したコンテナ14の搬送とX線検査を実現することができる。
また、X線検査機40の線源44からは海側に向けてX線が放射される。岸壁10の海側方向には当該検査装置20から離れた位置にコンテナ船12が係留しているだけであり、この方向に一般作業者が立ち入る可能性はきわめて低い。したがって、X線の遮蔽対策が容易になり、遮蔽壁32,34の厚みを薄くすることが可能となる。線源44として透過力が大きい6〜9MeV程度の高エネルギのX線を使用する場合、安全性の観点から遮蔽壁32,34は通常、厚さが50〜100cmの鉄材で形成することになり、検査装置の大型化とコスト上昇の原因となっていた。本実施形態では上記のように海側に向けてX線が放射されるようにしたので、遮蔽壁32,34の厚みを薄くすることができ、検査装置の大型化とコスト上昇を抑制することができる。
図6は本発明に係る検査装置の別実施形態を示す側断面図である。図6において図1と同一の符号を付した要素は、図1のものと同一の機能を有しており、説明を省略する。この実施形態の検査装置20Aでは、仮置床22Aが遮蔽床30Aと遮蔽壁32A,34Aに囲まれて一体的に形成され、遮蔽床30Aに車輪35を備えている。そして、仮置床22Aはプラットホーム38上を左右に往復可能とされている。また、天井クレーン54Aは定置式であり、開口62と対向する位置に取り付けられている。
矢印Aの方向から岸壁クレーン16によって荷降ろしされたコンテナ14は図中、2点鎖線で示した仮置床22Aに仮置きされる。次に、コンテナ14が仮置きされた仮置床22Aが実線で示した位置に移動する。次に、X線検査機40が仮置きされたコンテナ14の長手方向に移動し、コンテナ14内の貨物を走査する。X線検査が終了すると、天井クレーン54Aのスプレッダ60によってコンテナ14を把持し、コンテナ14を吊り上げる。コンテナ14の吊り上げによって空になった仮置床22Aは2点鎖線の位置に戻され、岸壁クレーン16からの次のコンテナ14を受けるために待機する。仮置床22Aが移動することによって開口62が開放されるので、天井クレーン54Aに吊ったコンテナ14を開口62の下方位置に待機しているコンテナ搬送車両70に引き渡す。
この実施形態の検査装置20Aにおいても、効率の良い荷捌きが可能となり、岸壁クレーン16のコンテナの荷降ろし速度に追随したコンテナ14の搬送とX線検査を実現することができる。また、X線検査機40の線源44からは海側に向けてX線が放射されるので、遮蔽壁32A,34Aの厚みを薄くすることができ、検査装置の大型化とコスト上昇を抑制することができる。
上記の説明ではX線検査機40による検査を、コンテナ14が仮置床22Aに仮置きされた状態で実施するように説明した。しかしながら、この検査装置20Aでは、検査前に先ずコンテナ14を天井クレーン54Aによって吊り上げ、吊り上げた状態のコンテナ14に対してX線検査機40による検査を行うこともできる。この方法によれば仮置床22Aを検査終了後の早い時期に2点鎖線の位置に戻すことができる。したがって、この方法を各機器の稼動状況に応じて適宜に組み合わせると各機器のタイムスケジュールを調整する場合に便利である。
なお、上記各実施形態の説明ではコンテナ船に積まれた輸入貨物のコンテナを岸壁クレーン16によって荷降ろしする場合について説明した。しかしながら、各実施形態のコンテナ貨物の検査装置20又は20Aは、輸入貨物に限らず、コンテナ内の輸出貨物の検査にも適用することができる。この場合にはコンテナの搬送ルートが上述の説明とは逆になる。すなわち、コンテナ搬送車両70によって検査装置20(又は20A)の階下に搬送された輸出用コンテナを、天井クレーン54(又は20A)によって2階に吊り上げ、仮置床22(又は22A)に仮置きする。次にX線検査機40によってコンテナ内の輸出貨物を検査する。次に検査を終了したコンテナを岸壁クレーン16によって船舶に積込む。検査の結果、異常が検出されたコンテナの取り扱いについては、別途適宜な措置がなされる。
上記各実施形態ではコンテナ貨物の検査機としてX線を用いるX線検査機40を装備している。X線は透過力が大きく、コンテナの外殻鉄板を透過させることを必須とする本発明では特に有効であり、好ましくは6〜9MeV程度の高エネルギのX線が用いられる。しかしながら、本発明に係る放射線検査手段はX線に限らず、γ線を用いた検査機でもよい。
また、上記実施形態ではコンテナ中継手段として天井クレーン54(又は54A)が用いられた。しかしながら、本発明に係るコンテナ中継手段は天井クレーンに限らず、コンテナを吊り上げてコンテナ搬送車両に引き渡すことができるものであれば他の構造の手段であってもよい。また、仮置床22を張り出し部28に設けた場合について説明したが、張り出し部を設けない態様も本発明に含まれる。
本発明に係るコンテナ貨物の検査装置の好ましい実施形態を示す側断面図である。 図1と同じ実施形態の平面図である。 図1と同じ実施形態の正面図である。 検査装置が使用される岸壁エリアの説明図である。 実施形態に係るコンテナの搬送とX線検査のタクトタイムの一例を示したタイムチャートである。 本発明に係るコンテナ貨物の検査装置の別実施形態を示す側断面図である。
符号の説明
10………岸壁、12………コンテナ船、14………コンテナ、16………岸壁クレーン、20,20A………検査装置、22,22A………仮置床、24………主脚、30,30A………遮蔽床、32,32A,34,34A………遮蔽壁、38………プラットホーム、40………X線検査機、44………線源、46………支持体、50………X線検出器、54,54A………天井クレーン、60………スプレッダ、62………開口、70………コンテナ搬送車両。

Claims (2)

  1. 岸壁クレーンによって船舶から荷降ろししたコンテナを仮置き可能とする仮置床と、この仮置床に仮置きされたコンテナを吊り上げてコンテナ搬送車両に引き渡すコンテナ中継手段と、前記仮置床に仮置きされたコンテナ又は前記コンテナ中継手段によって吊り上げたコンテナの長手方向に沿って移動可能とされコンテナ内の貨物を走査する放射線検査手段、および前記放射線検査手段よりも海側に設けられて放射線を遮蔽する遮蔽壁とを備えた検査エリアと、前記岸壁クレーンの下部架構内への移動を自在とする車輪を備え、前記検査エリアの階下位置に設けられる前記コンテナ搬送車両の待機・通過エリアとを有し、全高を前記岸壁クレーンの下部架構部よりも低く構成して前記岸壁クレーンの下部架構内で使用されるコンテナ内貨物の検査装置であって、前記放射線検査手段からの放射線を海側に向けて放射させるようにしたことを特徴とするコンテナ内貨物の検査装置。
  2. 岸壁クレーンの下部架構内への移動を自在とする車輪を備えると共にコンテナ搬送車両の通路を構成する待機・通過エリアと、前記コンテナ搬送車両から受け継いだコンテナを仮置きする仮置床と、前記コンテナを吊り上げて前記仮置床に仮置きするためのコンテナ中継手段と、前記仮置床に仮置きされたコンテナ又は前記コンテナ中継手段によって吊り上げたコンテナの長手方向に沿って移動可能とされコンテナ内の貨物を走査する放射線検査手段、および前記放射線検査手段よりも海側に設けられて放射線を遮蔽する遮蔽壁とを備え、前記待機・通過エリアの階上位置に設けられた検査エリアとを有し、全高を前記岸壁クレーンの下部架構部よりも低く構成して前記岸壁クレーンの下部架構内に配置され、前記仮置床に仮置きされたコンテナが前記岸壁クレーンによって船舶に積込み可能とされたコンテナ内貨物の検査装置であって、前記放射線検査手段からの放射線を海側に向けて放射させるようにしたことを特徴とするコンテナ内貨物の検査装置。
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