JP4928235B2 - 車両のカーテンエアバッグ用クリップとピラーガーニッシュとの取付構造、及びカーテンエアバッグ用クリップ - Google Patents

車両のカーテンエアバッグ用クリップとピラーガーニッシュとの取付構造、及びカーテンエアバッグ用クリップ Download PDF

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Description

本発明は、カーテンエアバッグが収容されるピラーガーニッシュと車両のインナパネルとを連結するためのカーテンエアバッグ用クリップに関するものである。
近時の車両(自動車)では、衝突時における乗員の頭部の安全を図るため、ピラーガーニッシュの部分にカーテンエアバッグが取り付けられたものが多くなっている。カーテンエアバッグについては、各種の出願がなされている(例えば、特許文献1を参照)。
カーテンエアバッグ1(以下、単に「エアバッグ」と記載する)は、図1に示されるように、車両のインナパネル2とピラーガーニッシュ3との間に収納されていて、インナパネル2とピラーガーニッシュ3とは、カーテンエアバッグ用クリップ101(以下、単に「クリップ」と記載する)によって連結されている。通常の場合、クリップ101は、ピラーガーニッシュ3に突設されたクリップ取付座111(ドグハウス)に取り付けられている。車両の側面部に所定値以上の負荷が作用したことがセンサによって検出されると、インフレータ(ガス発生装置)によって発生したガスにより、瞬時にエアバッグ1がふくらむ。このとき、エアバッグ1の膨張によりピラーガーニッシュ3の端部3aが撓まされ、この端部3aとインナパネル2との間に形成された隙間からエアバッグ1が展開される。図1において、エアバッグが展開したときのピラーガーニッシュ3を一点鎖線で示す。
クリップ101は、ピラーガーニッシュ3が撓まされる際に作用する力に対抗できるように装着される必要がある。従来のクリップ90について説明する。従来のクリップ90は、図7の(a)に示されるように、押え板部91と平板形状の台座部92とによって、クリップ取付座93の上板部94を挟み込んでいる。このため、エアバッグ1の展開力Fが作用すると、上板部94どうしの間が拡開され、クリップ90の台座部92及びクリップ取付座93の上板部94が変形して、両者が分離してしまうおそれがある。
特開2003−247517号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、エアバッグが展開したときにクリップ及びピラーガーニッシュが変形しにくくなるようにして、クリップがピラーガーニッシュから外れることを防止し、ひいては車両のインナパネルからピラーガーニッシュが外れないようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記した課題を解決するための本発明は、カーテンエアバッグが収容されるピラーガーニッシュと車両のインナパネルとを連結するために、片側が前記インナパネルに連結し、他側が前記ピラーガーニッシュに設けられたクリップ取付座に取り付けられるカーテンエアバッグ用クリップの取付構造であって、前記クリップ取付座は、前記カーテンエアバッグ用クリップを取り付けるための取付板部と、その取付板部に形成された切込部とを備え、前記カーテンエアバッグ用クリップは、前記車両の前記インナパネルのクリップ取付穴に挿入されるクリップ本体部と、前記クリップ本体部の外周面から外方に突出されて、前記クリップ取付穴へ挿入されるときに内方に押し込まれて弾性変形すると共に、前記クリップ取付穴を通過したときに外方に弾性復元されて抜止めが図られる可動爪部材と、前記可動爪部材から間隔を介して前記クリップ本体部の基端部に設けられた角型板状の押え板部と、前記押え板部から前記クリップ本体部と反対側に向けて延設され、前記クリップ取付座の前記切込部に入り込む間隔規制部と、前記間隔規制部の端に設けられ、前記間隔規制部が前記切込部に入り込んだ状態で角型板状の前記押え板部と協働して前記クリップ取付座の前記取付板部を挟み込む角型板状の台座部と、を備え前記間隔規制部は角型柱状に形成され、前記クリップ取付座の前記取付板部の前記切込部付近には、前記ピラーガーニッシュ側に向けて延設される被係合部を形成し、前記台座部は前記押え板部と協働して前記ピラーガーニッシュの前記クリップ取付座の前記被係合部を挟み込むとともに、前記台座部の角型板状の平面部から前記間隔規制部の角型形状の一面と対向して前記押え板部側に向けて直線状に突出する係合部を形成し、前記押え板部側に向けて前記台座部の角型板状の平面部から直線状に突出して設けられ、突出した直線状の側部が前記ピラーガーニッシュの前記クリップ取付座の前記被係合部を介して前記間隔規制部の角型形状の一面と対向する係合部を形成し、前記カーテンエアバッグ用クリップの前記間隔規制部を前記クリップ取付座の前記取付板部の前記切込部に配置させたとき前記押え板部と前記台座部とで前記クリップ取付座の前記取付板部と前記被係合部とを挟み込むとともに前記係合部と前記台座部と前記間隔規制部の面が前記クリップ取付座の前記被係合部と係合し、前記押え板部の面が前記クリップ取付座の前記取付板部に係合し、前記クリップ取付座の移動が止められていることを特徴としている。
カーテンエアバッグ用クリップは、ピラーガーニッシュに設けられたクリップ取付座の取付板部の切込部に配置され、押え板部と台座部とによって前記クリップ取付座を挟み込んで押し込まれる。このとき、前記クリップの押え板部と台座部の少なくとも一方に設けられた係合部と前記クリップ取付座の被係合部とが係合される。これにより、カーテンエアバッグが展開するときの力がクリップ取付座の取付板部に作用しても、前記取付板部が撓みにくくなる。しかも、前記クリップの係合部と前記クリップ取付座の被係合部とが係合されているため、クリップの間隔規制部とクリップ取付座の切込部との間の隙間によって前記クリップががたつくことが防止されている。これにより、カーテンエアバッグが展開したときの力により、クリップ及びクリップ取付座の取付板部の変形が抑止され、それらが損傷するおそれが小さくなる。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記ピラーガーニッシュのクリップ取付座の切込部における入口部の内幅は、前記カーテンエアバッグ用クリップの間隔規制部の最大外幅よりも小さくなっていて、同じく切込部における最奥部の内幅は、少なくとも前記クリップの間隔規制部の奥行き方向の長さ分だけ前記間隔規制部の最大外幅よりも大きくなっていて、前記クリップが前記クリップ取付座の切込部に押し込まれたとき、前記クリップの間隔規制部が前記切込部を広げながら押し込まれ、前記クリップが前記クリップ取付座の切込部の最奥部に達したとき、前記クリップの間隔規制部が前記切込部の最奥部に落とし込まれて配置されることを特徴としている。
請求項2の発明では、クリップ取付座の切込部に押し込まれたクリップは、前記切込部を広げながら押し込まれ、その最奥部に落し込まれて配置される。これにより、作業者は、クリップがクリップ取付座の最奥部に配置されたことを、適度な節度感をもって確認することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前記クリップ取付座には、前記クリップの係合部と前記クリップ取付座の被係合部とが係合された状態で、前記クリップの台座部と該台座部に対応する前記クリップ取付座の底面部とを相対的に押圧するための突起部が設けられていることを特徴としている。
請求項3の発明では、クリップ取付座の被係合部を挟み込んだクリップの台座部は、クリップ取付座の底面部に設けられた突起部によって、更に押圧される。これにより、クリップがその軸方向にがたつくことを、一層確実に防止できる。
請求項4の発明は、カーテンエアバッグが収容されるピラーガーニッシュと車両のインナパネルとを連結するために、片側が前記インナパネルに連結し、他側が前記ピラーガーニッシュに設けられたクリップ取付座に取り付けられるカーテンエアバッグ用クリップであって、前記車両の前記インナパネルのクリップ取付穴に挿入されるクリップ本体部と、前記クリップ本体部の外周面から外方に突出されて、前記クリップ取付穴へ挿入されるときに内方に押し込まれて弾性変形すると共に、前記クリップ取付穴を通過したときに外方に弾性復元されて抜止めが図られる可動爪部材と、前記可動爪部材から間隔を介して前記クリップ本体部の基端部に設けられた角型板状の押え板部と、前記押え板部から前記クリップ本体部と反対の側に向けて延設され、前記ピラーガーニッシュに設けられた前記クリップ取付座の取付板部に形成された切込部に入り込む角型柱状の間隔規制部と、前記間隔規制部の端に設けられ、前記間隔規制部が前記切込部に入り込んだ状態で、角型板状の前記押え板部と協働して前記クリップ取付座の前記取付板部を挟み込む角型板状の台座部とを備え、前記台座部には、前記ピラーガーニッシュのクリップ取付座の前記取付板部の前記切込部付近前記台座部側に向けて設けられた被係合部と係合するために、前記台座部の角型板状の平面部から前記押え板部側に向けて直線状に突出する係合部が設けられ、その突出した直線状の側部が前記被係合部を介して前記間隔規制部の角型形状の一面と対向しており、前記押え板部と前記台座部とで前記クリップ取付座の前記取付板部と前記被係合部とを挟み込むとともに、前記係合部と前記台座部と前記間隔規制部の面が前記クリップ取付座の前記被係合部と係合し、前記押え板部の面が前記クリップ取付座の前記取付板部に係合し、前記クリップ取付座の移動が止められていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1の発明をクリップ単体としてみたものであり、請求項1の発明と同様な作用効果が奏される。
請求項5の発明は、請求項4の発明を前提として、前記可動爪部材は、その基端部を除く周囲のクリップ本体部にスリットが形成され、その基端部のみが前記クリップ本体部と連結されていて、前記可動爪部材に負荷が作用していない状態で前記クリップ本体部の外周面から突出した爪部が、前記可動爪部材に負荷が作用した状態でその基端部を支点として前記クリップ本体部の軸直角方向に沿って回動することにより弾性変形されることを特徴としている。
請求項5の発明は、可動爪部材の爪部が弾性変形することによって、クリップ取付穴に挿入されたクリップの抜止めが図られるため、その構成が簡単になる。
請求項6の発明は、請求項5の発明を前提として、前記クリップは、前記可動爪部材の自由端部から前記クリップ本体部の軸直角方向に沿って延設される操作片を備えていて、
その操作片を前記可動爪部材の弾性変形力に抗して押圧することにより、前記クリップが前記インナパネルのクリップ取付穴から取外し可能とされることを特徴としている。
請求項6の発明では、可動爪部材の自由端部に設けられた操作片を操作することにより、インナパネルに取り付けられたクリップを容易に取り外すことができる。
本発明の実施例について説明する。図1は、インナパネル2とピラーガーニッシュ3との取付状態を示す断面図、図2はクリップ取付座111の斜視図、図3は図1のX−X線断面図、図4はクリップ101の斜視図、図5はクリップ取付座111に取り付けられた状態のクリップ101の正面図、図6は同じく側面図である。
図1に示されるように、車両のインナパネル2において、クリップ101が取り付けられる部分には、円錐台形状のクリップ取付部4が設けられていて、このクリップ取付部4にクリップ101のクリップ本体部5を挿入させるためのクリップ取付穴4aが設けられている。また、ピラーガーニッシュ3において、インナパネル2のクリップ取付部4と対向する部分には、クリップ取付座111(ドグハウス)が一体に設けられている。クリップ101は、その押え板部6と台座部7がクリップ取付座111の上板部8を挟み込むことによって、クリップ取付座111に取り付けられる。この状態で、クリップ101のクリップ本体部5が、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿通される。これにより、クリップ101を介してピラーガーニッシュ3が、インナパネル2に連結される。そして、ピラーガーニッシュ3のクリップ取付座111の側部には、エアバッグ1が折り畳まれた状態で収容されている。ピラーガーニッシュ3は容易に撓むことによって確実にエアバッグ1を展開させることができるようにするため、かつ乗員の頭部を保護するため、弾性変形可能な軟質材(例えば、エラストマーやポリプロピレン又はそれらを混ぜたもの)より成る。
最初に、クリップ取付座111について説明する。図1及び図2に示されるように、クリップ取付座111は、ピラーガーニッシュ3の内側部に、ピラーガーニッシュ3と一体に設けられている。クリップ取付座111は断面台形枠形状でその手前側の部分(正面部)が開放されていると共に、その奥側の部分(背面部)が閉塞されていて、その両側面部の外周面に4枚の補強リブ9が取り付けられている。クリップ取付座111の内側部分には、クリップ取付座111の両側面部を連結する連結板11が、ピラーガーニッシュ3の内側面と平行にして設けられていると共に、連結板11とピラーガーニッシュ3の内側面とを連結するリブ板12が、ピラーガーニッシュ3の内側面に直交して設けられている。また、平面視におけるクリップ取付座111の上板部8のほぼ中央部には、クリップ101の間隔規制部13(後述)を通過させるための切込部14と、間隔規制部13を配置させるための間隔規制部配置穴15が設けられている。
図3に示されるように、本実施例のクリップ取付座111の切込部14は、その手前側(入口部)の内幅14aが、奥側の出口部(間隔規制部配置穴15との接続部)の内幅14bよりも長くなったテーパ形状となっている。即ち、切込部14の入口部の内幅14aは、クリップ101の間隔規制部13の1辺の長さ13aよりも僅かに長く、同じく出口部の内幅14bは、クリップ101の間隔規制部13の1辺の長さ13aよりも僅かに短い(14a>13a>14b)。そして、間隔規制部配置穴15の内幅15aと奥行長さ15bは、いずれも間隔規制部13の1辺の長さ13aよりも長い。このため、クリップ取付座111の正面部から切込部14に入り込んだクリップ101の間隔規制部13は、切込部14を広げながら押し込まれ、間隔規制部配置穴15に落とし込まれて配置される。なお、図3において、16は、間隔規制部配置穴15の成形を容易にするために設けられた傾斜面部である。
そして、図1及び図2に示されるように、クリップ取付座111の切込部14の内壁部は、所定長さ分だけ連結板11の側(下方)に向かって延設されていて、クリップ101の台座部7に設けられた係合部17(後述)と係合される被係合部18が設けられている。各被係合部18は、上板部8の切込部14に沿い、切込部14の左右両側の周縁からピラーガーニッシュ本体側(連結板11の側)に向かって係合部17よりも長くなるようにして突設されている。そして、各被係合部18において、切込部14の側とならない面(外側面)は、切込部14の軸線(中心線)に対してそれぞれ平行な面に形成されている。また、連結板11における切込部14の直下の部分には、連結板11の正面部からクリップ取付座111の背面部にまで達する突条19が設けられている。なお、被係合部18と突条19の機能については後述する。
次に、第1実施例のクリップ101について説明する。本実施例のクリップ101は、弾性変形可能な樹脂材より成る。図4ないし図6に示されるように、クリップ101のクリップ本体部5は円筒形状で、その先端部には、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿入され易いように先細となった挿入案内部5aが形成されている。また、クリップ本体部5の基端部には、薄片より成る皿状のスタビライザ21がクリップ本体部5の外周面から張り出して設けられている。そして、スタビライザ21の基端部には、クリップ本体部5よりも大径のクリップ中間部22が、クリップ本体部5と同軸にして設けられている。以下、必要に応じて、クリップ本体部5において挿入案内部5aが設けられている側を「上側」と記載し、スタビライザ21が設けられている側を「下側」と記載する。
クリップ本体部5の外周面には、一対の可動爪部材23が設けられている。一対の可動爪部材23は、クリップ本体部5の軸線24に対して、直径方向に対向して設けられている。一対の可動爪部材23は、それらの向きが反対であるだけでいずれも同一形状であるため、一方の可動爪部材23についてのみ説明する。クリップ本体部5の外周面において、可動爪部材23の基端部23aを除く部分の周囲にスリット25が設けられている。このため、可動爪部材23はその基端部23aを支点として、クリップ本体部5の軸直角方向(軸線24と直交する水平方向)に沿って回動可能である。この可動爪部材23は、断面三角形状の爪部26と、爪部26の下端部に爪部26と接続して設けられた窪み部27と、窪み部27の下端部から、クリップ本体部5の軸直角方向に沿って延設された操作片28とを備えている。操作片28を、クリップ本体部5の軸方向(軸線24に沿った方向)に押圧することにより、可動爪部材23をその基端部23aを支点として回動させることができる。なお、スタビライザ21において、一対の操作片28が配置される部分は、切除されている。
可動爪部材23の爪部26は、クリップ本体部5の下側に向かうにつれて、クリップ本体部5の外周面からの突出量が徐々に大きくなっている。換言すれば、爪部26は、クリップ本体部5の軸線24に対して斜めに設けられている。このため、可動爪部材23の爪部26は、通常の状態(可動爪部材23に外力が作用していない状態)で、クリップ本体部5の外周面から外方に突出されている。クリップ本体部5が、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿入されるとき、可動爪部材23の爪部26がクリップ取付穴4aの内周面に当接される。更にクリップ本体部5を押し込むと、可動爪部材23の爪部26がクリップ取付穴4aの内周面に押圧され、その基端部23aを支点としてクリップ本体部5の内方に向かって回動される。可動爪部材23の爪部26がクリップ取付穴4aを通過すると、可動爪部材23は弾性復元される(図6参照)。この状態で、インナパネル2のクリップ取付穴4aは、可動爪部材23の窪み部27と対向して配置される。
このとき、可動爪部材23の爪部26は、インナパネル2のクリップ取付穴4aを超えて、その内側に配置される。そして、クリップ取付部4の内側面は、弾性復元された爪部26の下面に近接配置されると共に、クリップ取付部4の外側面は、スタビライザ21の上面に近接配置される。換言すれば、インナパネル2のクリップ取付部4は、可動爪部材23の爪部26とスタビライザ21とで挟み込まれる。これにより、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿入されたクリップ101の抜止めが図られる。
スタビライザ21の下側には、クリップ本体部5よりも大径のクリップ中間部22が設けられていて、クリップ中間部22の下側には押え板部6が設けられている。この押え板部6は正方形板状であり、一対の操作片28の形成方向と直交する位置(平面視において、一対の操作片28と重ならない位置)に、一対の押圧片29が張り出して設けられている。各押圧片29は薄板より成り、押え板部6の側面部から台座部7の側に向かって斜めに設けられていて、それらの先端部は、クリップ101に外力が作用していない状態(クリップ101がクリップ取付座111に取り付けられていない状態)で押え板部6の下面よりも台座部7の側に突出して配置されている。
そして、押え板部6からクリップ本体部5と同軸にして、角柱状の間隔規制部13が延設されていて、間隔規制部13の下端部に台座部7が連結されている。この間隔規制部13の長さは、クリップ取付座111の上板部8の上面と各被係合部18の下面との間の距離(上板部8の厚み)よりも僅かに長い。また、クリップ101の台座部7の厚み7aは、各被係合部18の下面と突条19の上端面との間の距離18aとほぼ同一である。このため、クリップ101の間隔規制部13がクリップ取付座111の切込部14に入り込んだとき、押え板部6の下面とクリップ取付座111の上板部8の上面との間に僅かな距離δの隙間が形成されると共に、クリップ101の押え板部6に設けられた一対の押圧片29が、クリップ取付座111の上板部8の上面を押圧する。これにより、クリップ101とクリップ取付座111との高さ方向の隙間が吸収され、クリップ101が高さ方向にがたつくおそれはない。
そして、クリップ101の台座部7における幅方向の両端部は、上方に向かってL字状に屈曲されていて、一対の係合部17が形成されている。一対の係合部17は、それらの対向する面が平行になるように形成されている。クリップ取付座111の切込部14にクリップ101の間隔規制部13が入り込んだとき、クリップ101の間隔規制部13と各係合部17とにより、クリップ取付座111の対応する各被係合部18が挟み込まれる。即ち、クリップの各係合部17とクリップ取付座111の各被係合部18とが係合される。
第1実施例のクリップ101を、クリップ取付座111に取り付けるときの作用について説明する。図5に示されるように、クリップ101の間隔規制部13を、クリップ取付座111の正面部からその切込部14に押し込む。図3に示されるように、切込部14の入口部の内幅14aが、間隔規制部13の一辺の長さ13aよりも大きいため、クリップ101の間隔規制部13を押し込む操作が容易である。このとき、図5に示されるように、クリップ101の一対の押圧片29がクリップ取付座111の上板部8の上面を押圧し、押え板部6の下面とクリップ取付座111の上板部8の上面との間には、距離δの隙間が形成されると共に、クリップ101の台座部7の上面は、クリップ取付座111の被係合部18の下面と接する。そして、クリップ101の一対の係合部17が、対応するクリップ取付座111の各被係合部18を抱え込む。即ち、クリップ101は、その一対の係合部17と、対応するクリップ取付座111の各被係合部18とが係合された状態で押し込まれる。
図3に示されるように、クリップ取付座111の切込部14に押し込まれたクリップ101の間隔規制部13は、切込部14を超えて、クリップ取付座111の間隔規制部配置穴15に配置される。切込部14の終端部(出口部)の内幅14bは、間隔規制部13の1辺の長さ13aよりも僅かに短く、かつ、間隔規制部配置穴15の内幅15aは、間隔規制部13の1辺の長さ13aよりも僅かに長い。このため、クリップ取付座111の切込部14を超えた間隔規制部13は、間隔規制部配置穴15に落し込まれて配置される。このとき、作業者は適度な節度感を感じ、この節度感をもってクリップ101がクリップ取付座111に取り付けられたことを確認できる。しかも、クリップ取付座111の間隔規制部配置穴15に配置されたクリップ101の抜止めも図られる。
次に、クリップ101がクリップ取付座111に取り付けられたピラーガーニッシュ3を、インナパネル2のクリップ取付穴4aに取り付けるときの作用について説明する。図1に示されるように、作業者は、ピラーガーニッシュ3の表側から各クリップ101が取り付けられた部分(各クリップ取付座111の部分)をインナパネル2に向かって押し付けて、クリップ本体部5の挿入案内部5aを、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿入させる。このとき、作業者の指の押付け力は、クリップ取付座111の連結板11に設けられた突条19を介してクリップ101に直接伝達される。このため、作業者は、ピラーガーニッシュ3を確実にインナパネル2に取り付けることができる。また、クリップ本体部5の挿入案内部5aが先細形状となっているため、クリップ本体部5を、インナパネル2のクリップ取付穴4aに挿入させる作業が容易である。このとき、クリップ本体部5に設けられた一対の可動爪部材23は、それらの爪部26がクリップ取付穴4aに押圧されるため、各可動爪部材23の基端部23aを支点としてクリップ本体部5の内方に向かって回動される。図5及び図6に示されるように、一対の可動爪部材23の爪部26が、インナパネル2のクリップ取付部4におけるクリップ取付穴4aの部分を超えると、クリップ取付穴4aの部分は、一対の可動爪部材23の爪部26の下面とスタビライザ21の上面との間に配置される。各可動爪部材23にはクリップ取付穴4aの押圧力が及ばなくなり、各可動爪部材23は弾性復元して、それらの基端部23aを支点として外方に向かって回動される。これにより、一対の可動爪部材23の爪部26が、クリップ取付穴4aを覆うため、クリップ101が、インナパネル2のクリップ取付穴4aに対して抜止め状態で保持される。
クリップ101をインナパネル2のクリップ取付穴4aから抜き取るときは、操作片28を下方に押し込む。これにより、可動爪部材23がその基端部23aを支点としてクリップ本体部5の内方に向かって回動されて、その爪部26がクリップ本体部5の外周面近くまで引っ込められ、インナパネル2のクリップ取付穴4aが、クリップ本体部5における各可動爪部材23の部分を通過可能となる。この結果、クリップ101のクリップ本体部5を、インナパネル2のクリップ取付穴4aから離脱させることができる。
次に、エアバッグ1が展開されるときのクリップ101の作用について説明する。図1に示されるように、エアバッグ1が膨張することによりピラーガーニッシュ3の端部3aが撓まされ、その隙間からエアバッグ1が展開される。従来のクリップ90の場合、図7の(a)に示されるように、クリップ90の押え板部91と台座部92とがクリップ取付座111の上板部94を挟み込んでいる長さ(挟み込み長さ95)が短いため、エアバッグ1が展開するときの力によって、クリップ取付座93の上板部94は容易に拡開されてしまうと共に、クリップ90の台座部92も容易に撓んでしまう。これにより、クリップ90とピラーガーニッシュ3のクリップ取付座93とが容易に分離されてしまう。
しかしながら、本実施例の場合、図7の(b)に示されるように、クリップ取付座111における上板部8の左右方向の端部(上板部8における切込部14の部分)から下方に各被係合部18が延設されている。このため、上板部8の高さHは、従来の上板部94の高さ95よりも、被係合部18の分だけ大きくなっている。しかも、クリップ101の間隔規制部13と台座部7の各係合部17とが、対応する上板部8の被係合部18を抱え込んでいる。エアバッグ1が展開したときに、クリップ取付座111の上板部8に作用する力について説明する。
従来の場合、図7の(a)に示されるように、エアバッグ1が展開したとき、その展開力Fがクリップ取付座93に作用して、その上板部94を曲げようとする。この結果、クリップ取付座93の上板部94には、曲げモーメントM’が作用する。換言すれば、従来のクリップ取付座93の場合、その上板部94の曲げモーメントM’に対抗する力(曲げ抵抗力)のみでクリップ90を保持している。
本実施例の場合であっても従来と同様に、図7の(b)に示されるように、クリップ取付座111の上板部8は、エアバッグ1の展開力Fによって曲げられようとする(即ち、曲げモーメントMが作用する)。クリップ取付座111の上板部8には、曲げモーメントMに対抗する曲げ抵抗力が作用する。そして、クリップ101における台座部7の係合部17が、対応する上板部8の被係合部18を抱え込んでいる。このため、クリップ取付座111の上板部8が曲げられてクリップ101が離脱しようとしても、クリップ取付座111の被係合部18には、クリップ101における台座部7の係合部17が対応する被係合部18を左右方向に押圧する力Faが左右方向に沿って作用する。この力Faは、クリップ取付座111の上板部8から被係合部18をせん断させようとするせん断力であり、極めて大きい。即ち、本実施例の場合、クリップ取付座111は、その上板部8の曲げモーメントMに対抗する曲げ抵抗力とせん断力Faとの双方によってクリップ101を保持しているため、強い保持力が得られる。この結果、エアバッグ1が展開してもクリップ取付座111の上板部8が撓みにくくなり、エアバッグ1が展開したときに、車両のインナパネル2からピラーガーニッシュ3が外れてしまうという不具合を防止できる。しかも、車両のインナパネル2からピラーガーニッシュ3を引き離そうとする力(つまり、クリップ101をクリップ取付座111から引き抜こうとする力)によって、係合部17と被係合部18は、それらをより係合させる方向に力を受けることとなる。即ち、係合部17と被係合部18とが係合されていることにより、切込部14の広がりおよびクリップ101の離脱が確実に防止できる。
更に、クリップ101の台座部7における幅方向の両端部には、クリップ取付座111の各被係合部18を抱え込んで係合するための係合部17が設けられている。これにより、クリップ101は、幅方向に拘束されてクリップ取付座111に取り付けられるため、クリップ101が幅方向にがたつきにくくなっている。この結果、クリップ101の台座部7が、クリップ取付座111の上板部8から離脱することが確実に防止される。
以下、別の実施例のクリップ及びクリップ取付座について説明する。クリップ101の係合部17は、クリップ取付座111の上板部8を挟み込み、かつ幅方向(左右方向)にずれることが抑止した状態でクリップ取付座111の被係合部18と係合されるのであれば、上記した形態に限られるものではない。例えば、図8の(a)に示される第2実施例のクリップ102は、台座部7の各係合部17の先端部34が、相対向する形態で更に屈曲されている場合である。そして、クリップ取付座112には、各係合部17の先端部34を入り込ませるための凹部35が形成されている。この実施例のクリップ102とクリップ取付座112の場合、クリップ取付座112の上板部8が撓もうとしたとき、クリップ102の係合部17の先端部34とクリップ取付座112の被係合部18の凹部35との間においても上板部8の撓みが抑止される。これにより、クリップ102の台座部7及びクリップ取付座112の上板部8が、一層変形しにくくなる。
図8の(b)に示される第3実施例のクリップ103のように、台座部7に複数の係合部36が櫛歯状にして設けられていると共に、クリップ取付座113の上板部8の下面に、クリップ103の係合部36と対応する被係合部37が櫛歯状に設けられている場合であってもよい。
図9の(a)に示される第4実施例のクリップ104は、台座部7に、奥行き方向に円柱状の係合部38が設けられていると共に、クリップ取付座114の上板部8の下面に、クリップ104の係合部38と対応する溝部39が奥行き方向に沿って設けられている場合である。この実施例のクリップ104及びクリップ取付座114であっても、第1実施例の場合と同様な効果が奏される。
また、図9の(b)に示される第5実施例のクリップ105のように、係合部41を断面倒立台形状とし、被係合部を、係合部41に対応してクリップ取付座115の上板部8の下面に設けられた溝部42(あり溝部)としてもよい。
また、図10の(a)に示される第6実施例のクリップ106のように、クリップ106の押え板部43の両端部に、クリップ取付座116の上板部44の上面を隆起させて形成した隆起部44aと係合する係合部43aを形成し、台座部7だけでなく押え板部43においても、クリップ106とクリップ取付座116とが係合するようにしてもよい。
更に、図10の(b)に示される第7実施例のクリップ107のように、クリップ取付座117の上板部44の隆起部44aと被係合部45の各端面部を傾斜面とし、台座部46の係合部47と押え板部43の係合部43aを、それぞれの傾斜面に対応するあり溝形状としてもよい。第6及び第7の各実施例のクリップ106,107の場合、各クリップ取付座116,117の上板部44の上下の部分が係合されているため、エアバッグ1が展開したときに、車両のインナパネル2からピラーガーニッシュ3が外れてしまうという不具合を、より効果的に防止することができる。
上記した各実施例のクリップ101〜107において、クリップ本体部5には2個の可動爪部材23が設けられている。しかし、3個以上の可動爪部材23が設けられていてもよい。
インナパネル2とピラーガーニッシュ3との取付状態を示す断面図である。 クリップ取付座111の斜視図である。 図1のX−X線断面図である。 クリップ101の斜視図である。 クリップ取付座111に取り付けられた状態のクリップ101の正面図である。 同じく側面図である。 (a)は従来のクリップ90とクリップ取付座93の作用説明図であり、(b)は第1実施例のクリップ101とクリップ取付座111の作用説明図である。 (a)は第2実施例のクリップ102がクリップ取付座112に取り付けられた状態の正面図であり、(b)は第3実施例のクリップ103がクリップ取付座113に取り付けられた状態の正面図である。 (a)は第4実施例のクリップ104がクリップ取付座114に取り付けられた状態の正面図であり、(b)は第5実施例のクリップ105がクリップ取付座115に取り付けられた状態の正面図である。 (a)は第6実施例のクリップ106がクリップ取付座116に取り付けられた状態の正面図であり、(b)は第7実施例のクリップ107がクリップ取付座117に取り付けられた状態の正面図である。
符号の説明
101〜107:カーテンエアバッグ用クリップ
111〜117:クリップ取付座
1:カーテンエアバッグ
2:インナパネル
3:ピラーガーニッシュ
4a:クリップ取付穴
5:クリップ本体部
6:押え板部
7,46:台座部
8,44:上板部(取付板部)
11:連結板(ピラーガーニッシュの底面部)
13:間隔規制部
13a:内幅(間隔規制部の最大外幅)
14:切込部
14a:内幅(入口部の内幅)
14b:内幅(最奥部の内幅)
15:間隔規制部配置穴(切込部の最奥部)
15b:奥行き長さ(間隔規制部の奥行き方向の長さ)
17,36,38,41,43a,47:係合部
18,37,45:被係合部
19:突条(突起部)
23:可動爪部材
23a:基端部
25:スリット
28:操作片
39:溝部(被係合部)

Claims (6)

  1. カーテンエアバッグが収容されるピラーガーニッシュと車両のインナパネルとを連結するために、片側が前記インナパネルに連結し、他側が前記ピラーガーニッシュに設けられたクリップ取付座に取り付けられるカーテンエアバッグ用クリップの取付構造であって、
    前記クリップ取付座は、前記カーテンエアバッグ用クリップを取り付けるための取付板部と、その取付板部に形成された切込部とを備え、
    前記カーテンエアバッグ用クリップは、
    前記車両の前記インナパネルのクリップ取付穴に挿入されるクリップ本体部と、
    前記クリップ本体部の外周面から外方に突出されて、前記クリップ取付穴へ挿入されるときに内方に押し込まれて弾性変形すると共に、前記クリップ取付穴を通過したときに外方に弾性復元されて抜止めが図られる可動爪部材と、
    前記可動爪部材から間隔を介して前記クリップ本体部の基端部に設けられた角型板状の押え板部と、
    前記押え板部から前記クリップ本体部と反対側に向けて延設され、前記クリップ取付座の前記切込部に入り込む間隔規制部と、
    前記間隔規制部の端に設けられ、前記間隔規制部が前記切込部に入り込んだ状態で、角型板状の前記押え板部と協働して前記クリップ取付座の前記取付板部を挟み込む角型板状の台座部と、
    を備え
    前記間隔規制部は角型柱状に形成され、
    前記クリップ取付座の前記取付板部の前記切込部付近には、前記ピラーガーニッシュ側に向けて延設される被係合部を形成し、
    前記押え板部側に向けて前記台座部の角型板状の平面部から直線状に突出して設けられ、突出した直線状の側部が前記ピラーガーニッシュの前記クリップ取付座の前記被係合部を介して前記間隔規制部の角型形状の一面と対向する係合部を形成し
    前記カーテンエアバッグ用クリップの前記間隔規制部を前記クリップ取付座の前記取付板部の前記切込部に配置させたとき前記押え板部と前記台座部とで前記クリップ取付座の前記取付板部と前記被係合部とを挟み込むとともに
    前記係合部と前記台座部と前記間隔規制部の面が前記クリップ取付座の前記被係合部と係合し、前記押え板部の面が前記クリップ取付座の前記取付板部に係合し、前記クリップ取付座の移動が止められていることを特徴とする車両のカーテンエアバッグ用クリップとピラーガーニッシュとの取付構造。
  2. 前記ピラーガーニッシュのクリップ取付座の切込部における入口部の内幅は、前記カーテンエアバッグ用クリップの間隔規制部の最大外幅よりも小さくなっていて、
    同じく切込部における最奥部の内幅は、少なくとも前記クリップの間隔規制部の奥行き方向の長さ分だけ前記間隔規制部の最大外幅よりも大きくなっていて、
    前記クリップが前記クリップ取付座の切込部に押し込まれたとき、前記クリップの間隔規制部が前記切込部を広げながら押し込まれ、
    前記クリップが前記クリップ取付座の切込部の最奥部に達したとき、前記クリップの間隔規制部が前記切込部の最奥部に落とし込まれて配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両のカーテンエアバッグ用クリップとピラーガーニッシュとの取付構造。
  3. 前記クリップ取付座には、前記クリップの係合部と前記クリップ取付座の被係合部とが係合された状態で、前記クリップの台座部と該台座部に対応する前記クリップ取付座の底面部とを相対的に押圧するための突起部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のカーテンエアバッグ用クリップとピラーガーニッシュとの取付構造。
  4. カーテンエアバッグが収容されるピラーガーニッシュと車両のインナパネルとを連結するために、片側が前記インナパネルに連結し、他側が前記ピラーガーニッシュに設けられたクリップ取付座に取り付けられるカーテンエアバッグ用クリップであって、
    前記車両の前記インナパネルのクリップ取付穴に挿入されるクリップ本体部と、
    前記クリップ本体部の外周面から外方に突出されて、前記クリップ取付穴へ挿入されるときに内方に押し込まれて弾性変形すると共に、前記クリップ取付穴を通過したときに外方に弾性復元されて抜止めが図られる可動爪部材と、
    前記可動爪部材から間隔を介して前記クリップ本体部の基端部に設けられた角型板状の押え板部と、
    前記押え板部から前記クリップ本体部と反対の側に向けて延設され、前記ピラーガーニッシュに設けられた前記クリップ取付座の取付板部に形成された切込部に入り込む角型柱状の間隔規制部と、
    前記間隔規制部の端に設けられ、前記間隔規制部が前記切込部に入り込んだ状態で、角型板状の前記押え板部と協働して前記クリップ取付座の前記取付板部を挟み込む角型板状の台座部と
    を備え、
    記台座部には、前記ピラーガーニッシュのクリップ取付座の前記取付板部の前記切込部付近前記台座部側に向けて設けられた被係合部と係合するために、
    前記台座部の角型板状の平面部から前記押え板部側に向けて直線状に突出する係合部が設けられ、その突出した直線状の側部が前記被係合部を介して前記間隔規制部の角型形状の一面と対向しており、
    前記押え板部と前記台座部とで前記クリップ取付座の前記取付板部と前記被係合部とを挟み込むとともに、
    前記係合部と前記台座部と前記間隔規制部の面が前記クリップ取付座の前記被係合部と係合し、前記押え板部の面が前記クリップ取付座の前記取付板部に係合し、前記クリップ取付座の移動が止められていることを特徴とする車両のカーテンエアバッグ用クリップ。
  5. 前記可動爪部材は、その基端部を除く周囲のクリップ本体部にスリットが形成され、その基端部のみが前記クリップ本体部と連結されていて、
    前記可動爪部材に負荷が作用していない状態で前記クリップ本体部の外周面から突出した爪部が、前記可動爪部材に負荷が作用した状態でその基端部を支点として前記クリップ本体部の軸直角方向に沿って回動することにより弾性変形されることを特徴とする請求項4に記載の車両のカーテンエアバッグ用クリップ。
  6. 前記クリップは、前記可動爪部材の自由端部から前記クリップ本体部の軸直角方向に沿って延設される操作片を備えていて、
    その操作片を前記可動爪部材の弾性変形力に抗して押圧することにより、前記クリップが前記インナパネルのクリップ取付穴から取外し可能とされることを特徴とする請求項5に記載の車両のカーテンエアバッグ用クリップ。
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