JP4928213B2 - 除電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、除電装置に関し、特に、放電針を着脱するための構造に関する。
例えば特許文献1には、一列状に配列された複数のコロナ放電体(放電針)を本体ケースに収容してなる帯電装置が開示されている。この帯電装置は、コロナ放電体に所定の高電圧を印加することでコロナ放電を発生させ、これにより生じたイオンをグリッド部材を介して被帯電面に放出する。ここで、例えば帯電装置を長期に使用していると、空気中の埃等が放電針に付着して帯電能力が低下してしまうことがあるため、定期的に放電針を本体ケースから取り外してメンテナンスをする必要がある。特許文献1の帯電装置では、複数のコロナ放電体を、その配列方向に沿って伸びる支持部材に保持させ、この保持部材を上記配列方向に沿って引き出すことで、本体ケースからコロナ放電体を取り外すようにしている。
特開平5−289471号公報
ところで、コロナ放電体は作業者が手を触れないようにすべきであり、なるべくメンテナンス対象のコロナ放電体だけを取り外せるようにすることが望ましい。しかしながら、特許文献1の帯電装置は、上述したように、複数のコロナ放電体を保持する支持部材を、コロナ放電体の配列方向に沿って引き出す構成であるから、特定のコロナ放電体だけを取り外したい場合であっても全ての放電針を取り外すことになってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、一部の放電針だけを取り外すことが可能な除電装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る除電装置は、一列状に配列された複数の放電針と、前記複数の放電針を収容すると共に当該放電針でのコロナ放電により発生したイオンを外部に放出するためのイオン放出口が第1側壁に開口形成された本体ケースとを備える除電装置であって、前記放電針を複数本ずつそれぞれ保持する複数のホルダを備え、前記本体ケースには、ホルダ取り外し口が開口形成され、前記各ホルダは、前記ホルダ取り外し口を介して着脱可能とされ、前記ホルダ取り外し口は、前記本体ケースにおいて、前記複数の放電針の配列方向に沿い、且つ、前記第1側壁とは異なる第2側壁に開口形成されている。
第2の発明は、第1の発明の除電装置において、前記本体ケース側において前記イオン放出口の周囲に対向電極が設けられている。
第3の発明は、第1または第2の発明の除電装置において、前記複数の放電針は、正電圧が印加され正のイオンを生成する正イオン用放電針と、負電圧が印加され負のイオンを生成する負イオン用放電針とが交互に配列されてなり、前記各ホルダは、隣接する前記正イオン用放電針及び前記負イオン用放電針を1組ずつ保持する構成である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの除電装置において、前記ホルダは、所定の離間距離を隔てて突出した複数の突出部を有し、当該各突出部の先端側に前記放電針を1つずつ保持する構成である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明のいずれかの除電装置において、前記ホルダは、前記放電針を、その針先方向が前記ホルダの着脱方向と平行をなす状態で保持する。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明のいずれかの除電装置において、前記ホルダには、弾性変形可能な1対の係止爪が設けられ、前記本体ケース側には、前記1対の係止爪とそれぞれ係合する1対の被係止部が設けられ、前記係止爪と被係止部との係合により、前記ホルダを前記本体ケースの所定位置に装着させる。
第7の発明は、第6の発明の除電装置において、前記ホルダは、前記本体ケースの奥側に配される先端側で前記放電針を保持し、基端側に前記1対の係止爪が設けられている。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明のいずれかの除電装置において、前記本体ケース側には、前記放電針に印加すべき電圧が印加され、前記ホルダが装着された状態で前記放電針と弾性的に接触する接触端子が設けられている。
第1の発明>
本発明によれば、少なくとも1本以上の放電針を保持する複数のホルダそれぞれは、イオン放出口が開口形成された第1側壁とは異なり、且つ、放電針の配列方向に沿った第2側壁に開口形成されたホルダ取り外し口から取り外すことができる。つまり、各ホルダは、放電針の配列方向と直交する方向に沿って着脱を行うことができるのである。
<第2の発明>
安定的なコロナ放電をさせるために設けられる対向電極は、放電針の針先の周囲において所定距離だけ隔てて配置することが望ましく、このため、対向電極をイオン放出口の周囲に設けるのがよい。ここで、例えばイオン放出口からホルダを着脱する構成とすると、ホルダを挿通できる程度にイオン放出口を大きくする必要があり、これにより対向電極の配置も制約を受ける。しかし、本発明では、ホルダを、イオン放出口が形成された第1側壁とは異なる第2側壁から着脱できるから、対向電極の配置の制約を軽減できる。
<第3の発明>
本発明によれば、隣接する正イオン用放電針及び負イオン用放電針を1組ずつ取り外すことができる。
<第4の発明>
本発明によれば、ホルダの各突出部の先端側にそれぞれ放電針を設けることで、放電針同士の沿面距離(一方の放電針からホルダを伝わって他方の放電針に流れる電流の経路の距離)をなるべく長くして、リーク電流の発生を抑制している。
<第5の発明>
本発明によれば、ホルダの着脱の際に、放電針の針先が本体ケース側と干渉することを抑制できる。
<第6の発明>
本発明によれば、1対の係止爪を弾性変形させることで簡単にホルダの着脱ができる。
<第7の発明>
本発明によれば、着脱作業時に作業者が放電針の針先を触ることを極力避けることができる。
<第8の発明>
本発明によれば、放電針への電圧印加を確実なものとすることができる。
本発明の一実施形態を図1〜図9を参照しつつ説明する。
1.除電装置の構成
本実施形態の除電装置10は、交流高電圧電源により正負の高電圧がそれぞれ印加される放電針30を備えた、いわゆる交流電圧印加タイプのものである。具体的には、図1,2に示すように、除電装置10は、図示しない除電対象物(例えば製造ラインで搬送される回路チップなど)上に配される棒状、より具体的には角筒状の本体ケース11を備え、当該本体ケース11内にその長手方向(各図でx方向)に沿って一列状に複数本(本実施形態では、12本)の放電針30が配列されている。各放電針30に高電圧を印加することでコロナ放電を発生させ、これにより生成された正負のイオンが、各放電針30の近傍に形成された各イオン放出口15を介して上記除電対象物に吹き付けられて除電が行われる。
本実施形態では、後述するように正極性の高電圧が印加されて正イオンを生成させる正イオン用放電針31と、負極性の高電圧が印加されて負イオンを生成させる負イオン用放電針32とが交互に位置するようにして全12本の放電針30が配列されている。互いに隣り合う1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32は、共通のホルダ40によって保持され、このホルダ40が本体ケース11から各図y方向に沿って個別に着脱できるようになっている(図1参照)。
(1)本体ケース
本体ケース11は、一側面側及び長手方向の両端部が開放した長箱形のベース部12と、そのベース部12と対向する一側面側及び長手方向の両端部が開放した長箱形のカバー13と、ベース部12及びカバー13を組み付けた状態でそれらの両端部を塞ぐように固着される1対のキャップ14とから構成されている。ベース部12、カバー13及びキャップ14は、いずれも樹脂製であって、特にカバー13は、例えば導電性樹脂(例えばポリカーボネート)で形成されている。
a.カバー
カバー13のうち開放した側とは反対側の側壁13Aには、その長手方向xに沿って複数個(本実施形態では、6個)のイオン放出口15が所定間隔を隔てて開口形成されている。各イオン放出口15は、本体ケース11の長手方向xに沿って長く延びた長孔とされている。従って、この側壁13Aが「第1側壁」の一例であり、除電装置10の使用時には、この側壁13Aの表面が除電対象物側に向けられる除電面とされる。また、図3に示すように、側壁13Aの裏面側には、各イオン放出口15に対応して複数枚(本実施形態では6枚)の絶縁部材としての絶縁基板16が配されている。具体的には、各絶縁基板16は、全体として長手方向xに長く延びた長方形をなし、各イオン放出口15の一部分(略3分の2)に沿ったC字形の切り欠き部16Aが形成されている。
そして、各絶縁基板16には、上記側壁13A裏面と対向する面側に、導電パターン17が形成されている。この導電パターン17については後で詳説する。各絶縁基板16には、その長手方向xの両端側に貫通孔が形成されており、この貫通孔を通してネジ18がカバー13のネジ孔13Eに螺合されることで、各絶縁基板16がカバー13の裏側に固定されている。また、互いに隣り合う絶縁基板16同士は、熱収縮自在の信号ケーブル19(例えば架橋ポリエチレン)を介して互いに導電パターン17同士が電気的に接続されている。そして、例えば長手方向xの一方端に位置する絶縁基板16の導電パターンが図示しないグランド線に電気的に接続され、これにより全ての絶縁基板16上の導電パターンがグランドレベルに接地されることになり、各導電パターン17が「対向電極」としての役割を果たす。
また、カバー13において、上記側壁13Aを挟む1対の側壁13B、13Cのうち一方の側壁13Bは、断面L字形とされ、上記側壁13Aより一段下がった段差部13Dが形成されており、この側壁13Aと段差部13Dとを繋ぐ側壁部分に、図4に示すように、ホルダ40の着脱を行うための複数(本実施形態では6個)のホルダ取り外し口20が開口形成されている。より具体的には、ホルダ取り外し口20は、全体として横長の矩形状をなし、両端よりやや内側のそれぞれの位置に側壁13A側に突出した部分(以下、「突出部分20A」という)を有する。ホルダ40の着脱時には、当該ホルダ40から突出した1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32の針先が、各突出部分20Aを通過することになる。
b.ベース部
図5は、カバー13及び後述する放電針ユニット41を取り外した状態を示す除電装置の斜視図である。図2に示すように、ベース部12の底部には、長手方向xに伸びる空洞部21が設けられており、ここに一方のキャップ14に開口形成された供給口22を介して外部から空気流が送られる。そして、この空洞部21と上方空間とを仕切る仕切り壁23の上に次述する放電針ユニット41が設けられる。なお、仕切り壁23には、ホルダ装着部材42を固定するためのリベット55が通される挿通孔23Aと、空気流供給部53に連通する連通孔23Bが貫通形成されている。
(2)放電針ユニット
図6は、ホルダ40がホルダ装着部材42に装着された状態を示す放電ユニット41の斜視図であり、図7,8は、ホルダ40がホルダ装着部材42から取り外された状態を示す放電ユニット41の斜視図である。
a.ホルダ
各ホルダ40は、上述したように1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32を保持する。各ホルダ40は、先端部に放電針31,32をそれぞれ保持する突出部43,43の基端側が連結部44によって連結されると共に、各突出部43,43の先端側から折り返すようにアーム部45,45が延設され、各アーム部45,45の各先端に摘み部46,46がそれぞれ設けられている。これらの1対の摘み部46,46の間に、隙間を介して連結部44が介在し、これらの連結部44及び摘み部46は、図1に示すように、ホルダ40を本体ケース11に装着した状態で外部に露出して除電装置10の外面の一部を構成する。各アーム部45のうち撓み部46寄りの位置には、外側に突出した係止爪部47が一体的に形成されている。
両摘み部46,46には、人の指先が挿入可能な窪み部46Aが形成されており、ここに例えば親指と人差し指とを挿入して挟み込むと、両アーム部45,45が内側に撓み変形して上記両係止爪部47,47の距離が狭まるようになっている。なお、ホルダ40は、例えば放電針31,32を保持した状態で金型内に樹脂を流し込んで一体的に樹脂成形されたものであり、放電針31,32は、その針先が上方(長手方向x及び装着方向yに直交する方向)に突出するとともに、基端部が下方に突出した状態で埋設されている。
b.ホルダ装着部材
ホルダ装着部材42は、本体ケース11内において上記区画壁23上に固定される。ホルダ装着部材42は、上記区画壁23に装着される装着部50の両端側からそれぞれホルダ係止部51,51が延設され、両係止部51,51には、互いの対向側に、上記ホルダ40の各アーム部45が挿入される挿入溝51A,51Aが形成されている。そして、各挿入溝51A内には、上記アーム部51の係止爪部47と係合する係合孔52(「被係合部」の一例)が貫通形成されている。
また、両係止部51,51の間には、空気流供給部53が装着部50を貫通した状態で設けられている。より具体的には、空気流供給部53は、円筒形をなし、本実施形態では、各放電針30ごとに1本ずつ設けられ、長手方向xに沿って配列されている。この空気流供給部53の下側には、Oリング54が環着され、装着部50を例えばリベット55,55にて区画壁23に固定することで、Oリング54により密閉性が保たれた状態で、空気流供給部53が空洞部21に連通する(図2参照)。そして、空洞部21内に供給された空気流は、空気流供給部53を介して各放電針30の近傍を通過しつつ、当該放電針30にて生成されたイオンをイオン放出口15から外部に放出させる役割を果たす。
また、本体ケース11内には、上記装着部50を挟んで長手方向xに伸びる1対の電源線L1、L2が設けられている。このうち一方の電源線L1は、正極性の高電圧を正イオン用放電針31に印加する電源線であり、この電源線L1が、正イオン用放電針31の基端部と接触する接触端子としての板バネ56と電気的に接続されている。他方の電源線L2は、負極性の高電圧を負イオン用放電針32に印加する電源線であり、この電源線L2が、負イオン用放電針32の基端部と接触する接触端子としての板バネ57と電気的に接続されている。
(3)導電パターン
ホルダ40を本体ケース11に装着するには、図1に示すように、両摘み部46,46を指で挟み込みつつホルダ40を着脱方向yに沿ってホルダ取り外し口20を介して挿入する。このとき、両アーム部45,45が両係止部51,51の挿入溝51Aに沿ってそれぞれ本体ケース11の奥側まで案内される。その後、指を離すことで、両アーム部45,45が復元変形し、各係止爪部47が各係合孔52に係合し、これにより、ホルダ40が本体ケース内に位置決め固定される。このとき、正イオン用放電針31は板バネ56を弾性変形させつつ当該板バネ56と接触し、負イオン用放電針32は板バネ57を弾性変形させつつ当該板バネ57と接触する。これにより、放電針31,32と、板バネ56,57との電気的接続を確実なものとすることができる。
図9は、ホルダ40を本体ケース11に装着した状態における、放電針31,32、絶縁基板16及び導電パターン17の位置関係を説明するための模式図である。対向電極は、放電針30でのコロナ放電を安定に発生させる役割を果たすが、このためには、放電針30の針先から少なくとも所定距離r1だけ離れた位置に対向電極を設ける必要がある。その一方で、除電装置10の小型化を要請が強く、対向電極の大きさにも制約がある。そうすると、例えば対向電極を板金で構成した場合、放電針30の針先との距離を確保しつつ小型化を図った場合には、板金の一部が極めて細くなり強度に欠ける結果となる。
これに対して、本実施形態では、図9に示すように、1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32を囲むように切り欠き部16Aが形成された絶縁基板16(回路基板として使用されるもの)をカバー13に設けて、この絶縁基板16上に対向電極としての導電パターン17を形成するようにした。このような構成であれば、対向電極としての導電パターン17と放電針31,32との距離はr1以上とし、絶縁基板16と放電針31,32との距離はr1より短くすることができる。つまり、細くせざるを得ない導電パターン17を、それよりも太くできる絶縁基板16上に形成し、この絶縁基板16によって導電パターン17を補強することができる。
また、例えばメンテナンスのために、特定のホルダ40を取り外すためには、両摘み部46,46を指で挟み込む。これにより、両アーム部45,45が内側に撓み変形し、各係止爪部47と各係合孔52との係合状態を解除できる。従って、ホルダ40を着脱方向yに沿って本体ケース11から取り外すことができる。
2.本実施形態の効果
(1)本実施形態では、正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32を1対ずつ各ホルダ40に保持させ、このホルダ40が放電針40の並び方向(長手方向x)に直交する方向(装着方向y)に沿って着脱できる。従って、特定の放電針30だけを個別に取り外してメンテナンス作業を行うことができる。また、対向電極としての導電パターン17を本体ケース11側においてイオン放出口15の近傍に設けて、ホルダ40をイオン放出口15側とは別に、側壁13B側に設けたホルダ取り外し口20を介して着脱する構成である。従って、イオン放出口20はホルダ40を通すほどの大きさにする必要は必ずしもない。
(2)また、各ホルダ40は、1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32を、針先から基端部まで略等間隔になるように互いに平行姿勢で保持する。従って、針先から基端部まで両放電針31,32間のリーク電流をなるべく抑制することができる。しかも、正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32は、ホルダ40から突出した各突出部43,43先端側にて保持されている。従って、両放電針31,32間の沿面距離(一方の放電針31からホルダ40を伝わって他方の放電針32に流れる電流の経路の距離)をなるべく長く稼ぐようにして、リーク電流の更なる抑制が図られている。
(3)更に、ホルダ40の着脱に際し、作業者が把持する摘み部46,46は、放電針31,32を保持する側とは反対側に設けられ、しかも、装着時においても本体ケース11から露出している。従って、放電針31,32に触れることを抑制しつつ、比較的簡単にホルダ40の着脱ができる。
(4)1対の正イオン用放電針31及び負イオン用放電針32を囲むように切り欠き部16Aが形成された絶縁基板16をカバー13に設けて、この絶縁基板16上に導電パターン17を形成するようにした。これにより、細くせざるを得ない導電パターン17を、それよりも太くできる絶縁基板16上に形成し、この絶縁基板16によって導電パターン17を補強することができる。
(5)本体ケース11と絶縁基板16とは樹脂製であり、熱膨張差がそれほどない。しかも、対向電極自体は本体ケース11や絶縁基板16とは熱膨張率が異なる導電性部材であるものの、対向電極を複数の導電パターン17に分割し、導電パターン17同士を熱収縮自在の信号ケーブル19で繋ぐようにした。従って、放電針30と導電パターン17との温度変化に対する位置ずれを抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、1つのホルダ40に1対の放電針30を保持させる構成であったが、1つのホルダに、3本以上の放電針30を保持させる構成であっても勿論よい。また、各ホルダ40が放電針30を同数本保持する構成でなくて、互いに異なる本数ずつ保持する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、放電針30を、ホルダ40の装着方向yに直交する方向に沿った姿勢でホルダ40に保持させていたが、放電針30を当該装着方向yに沿わせた姿勢(例えば放電針30の針先を本体ケース11への挿入方向に向けた姿勢)でホルダ40に保持させる構成であってもよい。このような構成であれば、ホルダ40の装着過程で放電針30の針先が本体ケース11に干渉することを抑制できる。
(3)上記実施形態では、除電装置10の小型化を図るために、絶縁基板16及び導電パターン17が、放電針30の針先を部分的に覆う構成であったが、小型化にそれほど影響がなければ、絶縁基板16及び導電パターン17を、放電針30の針先全周を覆う形状とすることが望ましい。
(4)イオン放出口15を、各放電針1本ずつに対応して1個ずつ設けた構成であってもよい。
(5)上記実施形態では、絶縁基板16及び導電パターン17を、1対の放電針30ごとに1組ずつ設ける構成であったが、これに限らず、放電針1個ずつ、或いは、3個以上ずつに対応して1組ずつ設ける構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、絶縁基板16によってそこに形成された導電パターン17の強度を補強する構成としたが、例えば環状の対向電極の内側に環状の絶縁部材をはめ込むことで、対向電極の強度を補強する構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、絶縁基板16同士を電気的に接続する信号ケーブルとして熱収縮自在の信号ケーブル19を使用したが、ワイヤなど撓み変形可能な材料からなる信号ケーブルであってもよい。
本発明の一実施形態に係る除電装置を示す斜視図 図1のX−X破断面における本体ケースの断面図 カバーを裏側から見た斜視図 カバーのホルダ取り外し口を示した平面図 カバー及び放電針ユニットを取り外した状態を示す除電装置の斜視図 ホルダがホルダ装着部材に装着された状態を示す放電ユニットの斜視図 ホルダがホルダ装着部材から取り外された状態を示す放電ユニットの上側斜視図 ホルダがホルダ装着部材から取り外された状態を示す放電ユニットの下側斜視図 ホルダ装着時における、放電針、絶縁基板及び導電パターンの位置関係を説明するための模式図
符号の説明
10…除電装置
11…本体ケース
13A…側壁(第1側壁)
15…イオン放出口
16…絶縁基板(絶縁部材)
17…導体パターン(対向電極)
19…信号ケーブル
20…ホルダ取り外し口
30…放電針
40…ホルダ
47…係止爪部
52…係合孔(被係止部)
56,57…板バネ(接触端子)

Claims (8)

  1. 一列状に配列された複数の放電針と、前記複数の放電針を収容すると共に当該放電針でのコロナ放電により発生したイオンを外部に放出するためのイオン放出口が第1側壁に開口形成された本体ケースとを備える除電装置であって、
    前記放電針を複数本ずつそれぞれ保持する複数のホルダを備え、
    前記本体ケースには、ホルダ取り外し口が開口形成され、
    前記各ホルダは、前記ホルダ取り外し口を介して着脱可能とされ、
    前記ホルダ取り外し口は、前記本体ケースにおいて、前記複数の放電針の配列方向に沿い、且つ、前記第1側壁とは異なる第2側壁に開口形成されている除電装置。
  2. 前記本体ケース側において前記イオン放出口の周囲に対向電極が設けられている請求項1に記載の除電装置。
  3. 前記複数の放電針は、正電圧が印加され正のイオンを生成する正イオン用放電針と、負電圧が印加され負のイオンを生成する負イオン用放電針とが交互に配列されてなり、
    前記各ホルダは、隣接する前記正イオン用放電針及び前記負イオン用放電針を1組ずつ保持する構成である請求項1または請求項2に記載の除電装置。
  4. 前記ホルダは、所定の離間距離を隔てて突出した複数の突出部を有し、当該各突出部の先端側に前記放電針を1つずつ保持する構成である請求項1から請求項3のいずれかに記載の除電装置。
  5. 前記ホルダは、前記放電針を、その針先方向が前記ホルダの着脱方向と平行をなす状態で保持する請求項1から請求項4のいずれかに記載の除電装置。
  6. 前記ホルダには、弾性変形可能な1対の係止爪が設けられ、
    前記本体ケース側には、前記1対の係止爪とそれぞれ係合する1対の被係止部が設けられ、
    前記係止爪と被係止部との係合により、前記ホルダを前記本体ケースの所定位置に装着させる請求項1から請求項5のいずれかに記載の除電装置。
  7. 前記ホルダは、前記本体ケースの奥側に配される先端側で前記放電針を保持し、基端側に前記1対の係止爪が設けられている請求項6に記載の除電装置。
  8. 前記本体ケース側には、前記放電針に印加すべき電圧が印加され、前記ホルダが装着された状態で前記放電針と弾性的に接触する接触端子が設けられている請求項1から請求項7のいずれかに記載の除電装置。
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